2007-10-15
QJr 座談「こいつがいるから真っ当に生きられる」その1
(上の写真は斎藤綾子さんの飼い猫、忠太郎)
こいつがいるから真っ当に生きられる
生き残るためのペット
*初出/クィア・ジャパン・リターンズ vol.2(ポット出版/2006)
Pet for us to survive
もはやペットは生活にトッピングするものではなく、人生そのもののパイ生地の役割を担っているのかもしれない。
ペットで人生を豊かにしている方々に、ペットとのつきあい方、ペットにそそいでいるもの、
ペットとのパートナーシップについて語り合ってもらった。
そこに見えてきたものは、ある種の、生き残るための知恵だった。
忠太郎
飼い主●斎藤綾子
年齢●15歳
種類●母はペルシャかヒマラヤン。父は不明。
病歴●尿石症、慢性腎不全、皮膚ガン、不整脈
性格●人嫌いで怒りん坊。そのくせ臆病で神経質。若い頃は暴力的な甘えん坊だったが、今は諦念し、少し気難しい爺さんに。
将来●万が一、飼い主が先に死んだ場合、忠太郎の介護を条件に家を譲る話がついている。穏やかに老いて満福の死を。
さいとう・あやこ
小説家。著書に
『ハッスル、ハッスル、大フィーバー!!』
『良いセックス 悪いセックス』(幻冬舎)
など多数。
鉄
飼い主●佐藤智砂
年齢●1歳半
種類●母は黒芝。父はポインター。
病歴●不明
性格●なまけもの。人を食ったような顔や態度を見せる。愛を捨ててでも、食べることを選ぶ犬。
将来●お座り、お手、おかわり、伏せはもう完璧にマスター。次は、社員を見送るときにバイバイと手が振れるように特訓中。将来の夢はテレビ番組「どうぶつ奇想天外!」に出演すること。
さとう・ちさ
ポット出版編集者。
デビ
飼い主●西野浩司
年齢●13歳
種類●サバトラ。母は家猫で、父は野良。
病歴●そろそろ胃腸が弱り気味。
性格●いたって温厚。基本、臆病。若い頃はおてんばだったけど、今や深窓の老嬢。でも先日、獣医さんに「7〜8歳に見えますね」と言われて、飼い主、快感でした。欲求不満な時はすごいおしゃべりで、ストレスがあるとゲロ吐きまくり。
将来●死なないでほしい。でも僕より先に逝ってほしい。
にしの・こうじ
小説家兼テラ出版
『バディ』編集部。
著書に『新宿二丁目で
君に逢ったら』(宝島社)、
『森の息子』(ぶんか社)など。