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4月の日誌
[2004-4-28(水)]

お世話になりました

小久保由美
cotsubo@pot.co.jp

本日付けで、ポットを退社します。
今月1日でポット在職まる7年。入社した当時はMacの立ち上げ方も知りませんでした(てゆーか、“立ち上げる”という単語すらわからなかった)。他の人がわかるように言葉で説明することがうまくできず、沢辺さんに“ナニ言ってんのかわかんねーよ!”と怒鳴られる日々。7年経った今、Macのことは相変わらず不得手ではありますが、とりあえず一つのモノを自分でデザインできるようになり、日本語もなんとか話せるようになりました(今でも時々アタマの整理ができずに、自分でナニ言ってるんだかわからないときもありますが…)。7年という月日をかけてこの状態というのは、一般的に早いのか遅いのかはわかりませんが、たぶん覚えのいい方ではなかったと思うので、私がココまで来るのに沢辺さんと智砂さんはスゴイ労力を使ったと思います(てゆーか、ココまで育てたのに!とムカついてるかもしれないですよね…)。
特に沢辺さんにはデザイナーとしてだけでなく、とにかく色々なことを教わりました。それ以外にも、社内合宿状態の時は洗濯物を洗いっこしたり、ごはんを作ってもらったり、机上での殉職時は布団をかけてもらったり、自宅にて盲腸で倒れているところを救出してもらったりと、たくさんお世話になりました。自分にとって本当に良い師匠であり、お父さんのような存在でした。この仕事をこんなに好きになれたのも沢辺さんのおかげだと思っています。初めて入った会社がポットでよかったです。
在職中はハードではありましたが、それ以上に得るモノが多く(むしろ得るモノだらけ)、本当に毎日楽しく仕事をすることができました。
退社後はとりあえずちょっとだけ休憩してから就職活動をして、今後もエディトリアルデザインの仕事を続けていこうと思っています。どういう仕事と巡り会えるかはわかりませんが、意味のない退社にならないような仕事をしていきたいです。で、“チキショーやるじゃん!”と思われるようなモノを作れるようになりたいです。
ポットのみなさま、仕事でお世話になったみなさま、ありがとうございました。
新入社員のみんなも、これからもしんどいこととかたくさんあるかもしれないけど、がんばってください。私もがんばります。
ではでは。

といいつつも、明日は沢辺さんと日高さんと一緒に秋葉原ウキウキショッピング祭りだし、連休明けとかポットに来て後かたづけとかしなきゃだしでアレなんですが……

[2004-4-27(火)]

虚偽自白

キムラ
kimura@pot.co.jp

土曜日に「人間学アカデミー」に行って来ました。講師は、奈良女子大学教授の浜田寿美男氏。「『私』はどこまで自由か」という講義タイトルの下、3回の講義が行われるのですが、今回はその1回目で、虚偽自白についてのお話でした。
講義は、どうして無実の人が「私がやりました」と言うに至るのか、というのを軸に進められたのですが、これがとっても面白いものでした。
話は、検察官がライトを容疑者にペカーとあてて「さぁ、はけよ。早くはいちまえ。はけば楽にしてやるぞ」というような2時間ものサスペンス系の外的な強要があるから自白する、というような単純なものでは(もちろん)なく、容疑者の内的要因といいますか…心の動き、葛藤についてでした。

心を虚偽自白に動かしてしまう要因として、さまざま挙げられていたのですが、その中に、検察官と容疑者との間に人間関係ができてしまう、浜田氏の言葉を借りれば、「取調室という世界の中で人間関係の網の目ができてしまう」といったようなことがありました。 なるほど。そりゃ、そうですよね。浜田氏は「人間は相手と対面して場当たり的な対応をすることが、ままある。これが、取調室の中でも起こりうる。(取調室という世界には検察官と自分しかいないので)検察官に対して孤立を恐れ、人情にほだされ虚偽の自白をしてしまう」と。
これは、かなりショッキングな話でした。虚偽自白という行為についてよくよく考えたこともなかった私の認識は「なんで言っちゃうのかなぁ、やってもないこと」程度の申し訳ないくらいかるーいもの、しかもヒトゴトだったんですけど、180度改まりました。私が無実の罪で捕まったら、100%してしまうな、虚偽自白、と。人情にほだされることには自信があるので。
なんというか…いっきに自分の身にふりかかってくる面白さというか、そいいう感覚を味わいました。はい。

[2004-4-26(月)]

駅舎

岡田
ok@pot.co.jp

親の顔を見に実家へ。自分の町で一番好きだった小さくてかわいい駅舎が改築の最中。ここでは小学生のころ、キセルで何度も捕まり、事務室でよく泣かされた。…となりの駅、「K駅」は、春には桜がホームを覆ってこれまた風情のある駅なんだけれど、そっちは大丈夫だろうかと、心配になる。そのK駅では、昔、5日間くらいガードマンのバイトをやったことがあった。楽勝なバイトで、ただ駅舎にペンキを塗る兄ちゃんに、電車が来たら知らせるってだけの仕事、しかも電車は1時間に1〜2本くらいしか通らない。自然、この兄ちゃんとしゃべる時間が長くなり、ほどなく仲良くなった。その兄ちゃんの目下の悩みは、付き合っている女と結婚ができないということで、その原因は相手の両親らしく、学校の先生だからか堅いんだ、ペンキ屋の嫁にはやれないって言うんだよと、ちょっと愚痴っぽくなっていたっけ。この両親をどう説得するか、馬鹿話を延々とした。彼女はそろばん塾の先生をしてるらしかったけど、一緒になれたんだろうか(遠い目で)。
[2004-4-23(金)]

海賊好き

やまだ
yama@pot.co.jp

決して、お酒は好きではありません。むしろ飲めないといっても過言ではないのですが、最近休みの日の昼食は決まって『イズミヤのカツ丼』と『缶のラム&コーラ』。味はほとんどコーラなのに、ラムがはいっていて海賊みたい。最近読み始めたマンガ『万祝』もおもしろいかもしれないと思っているのですが、実は、名作ものアニメの中では『宝島』が一番好きで、原作の本も二回(少ないですが)くらい読みました。ついつい『ラム&コーラ』を飲んでしまうのも、『ラム』の海賊っぽさが原因です。アルコール分5%で全然きつくないんですけどね。

[2004-4-22(木)]

深刻な青汁不足

日高崇
hidaka@pot.co.jp

こちらとはあまり関係なく青汁を(たまに)飲んでいます。最近はコンビニでファンケルの冷凍タイプのやつが買えるので調達がラクちんなんですが、ここ数ヶ月店頭から姿を消しています。すでにあちこちで取り上げられていますが、ケール不作、なんでそうで。ファンケルの営業努力はなかなかすばらしく、コンビニの「青汁コーナー」はずっと入荷待ちで場所が空けられていたのですが、先日ついに他の冷凍食品に場を明け渡していました。そろそろケールの収穫は始まっているらしいんですが、どうなることやら。

[2004-4-19(月)]

松本サリン事件とメディアをめぐる座談会

沢辺均
kin@pot.co.jp

ここんとこ、日誌がよく止まってるんで、月曜から日誌を止めちゃまずな、ってことで、ガンバッテ書くぞ、ちょっとヘトヘトですけど。

今日は、『世界』掲載用の「一部に公開する」座談会をみてきました。

太郎次郎社エディタスが6月ころに発行する予定の、松本サリン事件報道を検証した地元の高校放送部の「番組」制作紹介の本のカバーデザインをやらせてもらってます。
その本の著者である放送部の顧問・林直哉先生と、メディア関係者と、最初に犯人と決めつけられた河野義行さんの座談会でした。メディア関係者に限って聴衆を集めるってことで、太郎次郎社エディタスの北山さんに誘ってもらいました(聴衆は6人くらいかな)。
友人の友人で、一緒に仕事をしたこともある『世界』岡本編集長にも久々にあいました。とうに忘れているだろうと思ったら、ポット出版から送ったひきこもりの本のことを誉めてくれたりしました。覚えていてくれたんですね、良かった。

座談会は他に、磯貝陽梧さん、下村健一さん、森達也さん。なかなか面白い話でした。
メディアのあり方についての皆さんの意見にはいちいち納得できちゃいました。精神論や根性論を越えてないように聞こえてしまう部分もあったんですが、じゃ「おまえの具体論はどうなんだ」といわれるとちょっと考えつかないものが今のぼくの現状。もっと考えをつめなきゃな、とおもったのでした。

下村さんに「オカマは差別か」に原稿をもらったので挨拶したら「松沢さん、頑張ってるね。自己責任のページ読んだ?あれいいね」みたいに言われたんで、「ポットのサイトのやつですか?」って聞き返しましたけど、スゲー誉めてました。良くチェックしてますよね。森さんからは「ポット出版の本、最近目につくよね」といったことを言われて気をよくしました。

座談会が面白かったよ、と書いたのは決してそう言われたからではありませんよ。で、太郎次郎社の本はおすすめできそうです。『世界』の座談会も読むといいですよ。

[2004-4-16(金)]

生活者、挫折

佐藤
sato@pot.co.jp

前回の日誌で、「生活者になってみよう」と書いたが、ひとつも「生活者らしい」ことをしていません。洗濯はした。それから掃除機もかけたな。ゴミも出した。なーんだ、意外にやっているじゃない、自分。

[2004-4-15(木)]

即日お届け

齊藤
saito@pot.co.jp

ポット内で粗忽者(そこつもの)の名を欲しいままにしている齊藤です。先日も財布を落としました。粗忽者の面目躍如です。
財布だけならまだしも、バッグごと落とすことも多々ありますが、今回は財布のみ。成長。成長?
深夜、家に帰る前にコンビニで買い物をした時点では、ナンの問題もなく支払いを済ますことができたのに、翌日病院に行こうとして家を出、駅に着いた時点で財布がないことに気付き、一旦帰宅。部屋中探したものの見あたらず、まさかと思いつつ近所の交番へ。
…届いていました。中身は全て無事、とのこと。頭の中ではファンファーレが鳴り響いたのですが、次の瞬間おまわりさんはこう言ったのです。
「届いているそうですよ、杉並警察署に。よかったねぇ。」
うそーん…。杉並警察署ってドコ。
財布ない=現金ない、且つ、キャッシュカードない=無一文。
歩きました、ガツガツ。20分ほど。
前日深夜に落とし、直後に我が家の近所の交番に届けられたそうなので、
数時間しか経っていないのに、すでに本署行きだなんて…。お届け早い、警察。警察急便。
中一日、なんていう制度は無い模様。
そんな齊藤、勿論拾い物は必ず届けます。名乗らずに。カッコイイ。
(でも、名乗らなくなったのは最近。以前はノリノリで名乗っていた。)

[2004-4-10(土)]

イラク・人質事件をめぐって

沢辺
kino@pot.co.jp

イラクの日本人人質事件。メールで自衛隊の撤退を訴えるものが何通か届いています。

そうしたメールにはどうしても違和感を感じてしまうのです。

竹田青嗣さんがちょうど一年前にイラク戦争をキッカケにして「戦争抑止の「原理」」という文章を書いているんですけど、今のぼくはこの考えにとっても惹かれているんです。
橋爪大三郎さんの意見に触発されて書いたものもののようです。

▼戦争抑止の「原理」/竹田青嗣http://www.ittsy.net/academy/instructor/seiji2_3.htm

[2004-4-9(金)]

春の醍醐味

こくぼ
cotsubo@pot.co.jp

Carmilla vol.4 と外注仕事の大物DMの入稿がいい感じにバッティングし、ここ最近社内ひきこもり状態でした。
そして今週でバタバタとした状態も終わり、気が付けば桜の木には葉っぱがボーボー。春の醍醐味を味わい損ねたチキショー!と思っていたら鼻水がずるずる……。どうやら一昨日くらいから脱!ひきこもりとなり、外出するようになったせいで花粉症になってしまったようです。
春の醍醐味がひとつ増えました。

[2004-4-6(火)]

テレビ離れと
過食

キムラ
kimura@pot.co.jp

最近、テレビ離れと過食が進んでいます。
まず、テレビ離れ。家に帰ったら寝たい、というのもありますが、それはきっかけに過ぎず、仕事を早く上がった日も休みの日も、ほぼテレビを見ません。うっかり、つけてしまったりすると、「あぁ、もうっ、うるさい!」と頭を掻きむしります(嘘です)。テレビから発せられる音が騒音にしか聞こえないとき、ありませんか? 自分には周期的にたまにこういう時期がある気がします。
そして、過食。食べても食べてもお腹が空きます。ほぼ動きのないデスクワークでも常に何か食べています。ポットのみんなからも心配(?)注意(?)されますが、大丈夫です。これも、自分には周期的にたまにこういう時期があるからです。

[2004-4-5(月)]

ジョギング

おかだ
ok@pot.co.jp

▼怒濤の入稿ラッシュに疲れ果て、ここしばらくこころが不安定、でした。先週末は近所の本屋に寄った帰りに、そのまま大阪に行くという暴挙をしでかし、おかげで財布はすっからかん、です。どこぞの市長の娘じゃあるまいし。▼マラソン(ジョギング、ですが)をはじめた自分がそもそも信じられませんが、おかしくなる兆候はその頃からあったのかも。▼三日坊主になると思いきや、現在も続行中。むしろジョギングに支えられながら生きています。朝5時に帰宅しようとも、雨が降ろうとも、なるべく走るようにしています。体力をつけなければいけない時期だと、体が訴えているのかも知れません。▼汗をたっぷりかいて、何も考えずひたすら走るのは、かなりの快感です。この分なら秋には登山のひとつもできるかも。週末登山家は、ちょっとした夢です。

[2004-4-2(金)]

パレード委員長に・その10
只今、49万円

沢辺 均
kin@pot.co.jp

49万円です。なんか「9」がついたりすると、「もう一声で50万だ!」などという気持ちになってしまうので不思議です。金額は結果にすぎないんだ、などと思っているのに……。

●これまでの集計 [4月2日(金)23:00 ]

◎本日の追加

富田 格……5万円

――――――――――――――――――――――――――――
小計5万円 合計49万円

◎これまでの集計[新しい順]

田亀源五郎……3万円
はな……2万円
遠藤充香……1万円
ぼせ……1万円
宮田一雄……1万円
野口勝三……1万円
あつもん……2万円
永冨奈津恵……1万円
今野卓 ……5万円
北尾トロ……5万円
伏見憲明……5万円
 条件●委員長はこれまで3回行なわれてきた東京レズビアン&ゲイパレードを継承する方、です。つまり、過去3回の歴代実行委員長の承認を得られることを資格条件にする。
岡田圭介……1万円
要友紀子・SWASH……5万円
junchan……1万円
沢辺均……5万円
松沢呉一……5万円
――――――――――――――――――――――――――――
小計44万円

●もらったメールから[No.4]

★田亀源五郎 ごぶさたです。お知らせ、どうも。
本日、自サイトにて紹介&リンク貼らせていただきました。
http://www.tagame.org/aboutme/news.html
とりあえず私も3万円、名乗りを上げさせていただきます。
お手数ですが、集計に加えてください。
★ぼせ こんばんは。ぼせです。
バディの十周年パーティなどで何度かお会いしたので(伏見さんつながりで)、覚えてくれていると嬉しいです。
僕もパレード委員長に1万円だそうと思います。
松沢さんのアイデア、分かりやすくていいですね。
でも一方で、本当はもっとゲイの中からサポートしていく声をあげていかなくちゃいけないのかなとも思いました。
パレードが必要かどうかは分からないですけど、楽しいか楽しくないかで言えば、僕はパレード楽しいです。
だから一万くらい出します。
誰かが委員長をやってくれることを期待しつつ。
ではでは。お仕事がんばってください。

●お願いがあります。(沢辺から)
もし、お金を出す意志があって、僕のところでついでに集計して欲しいということでメールをくれるかたがいたら、
・メール文の公表の可否
・名前の公表の可否/匿名・ペンネーム・イニシャルの希望
を書き添えてもらえませんか? よろしくお願いします。

[2004-4-2(金)]

開幕!!

山田
yama@pot.co.jp

狙いすましたかのように日誌当番が回ってきましたが、今日はセリーグの開幕の日です。阪神は巨人とやります。小久保とかローズとかがはいって巨人はもうわけわかんないですが、去年の優勝により、タイガースは暗黒時代を終わって黄金時代が幕あけております(はず)ですので、ボコスカに負けることはないと思います。井川だし。阪神の浮沈はポット総員の約7〜8%くらい(というか山田ひとり)の士気にもかかわるので、ぜひともガツンと今日勝って、明日も勝って、いっぱい勝って今年も優勝してほしいです。
余談ですが、この間の日曜日、阪神とデビルレイズのオープン戦を日テレで中継するというからテレビをつけたのに、番組の8割方はその夜の巨人対ヤンキースの中継と番宣で、タイガースの試合は編集でぶちぎれでまったくつまらなく、大変むかつきました。やはり関東圏の地上波はあてになりません。スカイAかガオラが見られるようになりたいです。

[2004-4-1(木)]

アカルイうつうつ生活は大変ためになります

日高 崇
hidaka@pot.co.jp

この忙しい時期に、通院&投薬をしております。土日をまるまる寝て過ごしても疲れがとれず(というか起き上がれないので寝ているしかない)、どうもこれはオカシイぞ、と思い心療内科というやつに行ってみたところ、診断は「鬱の疑い濃厚」。というわけで会社にもカミングアウトして仕事を減らしてもらい、マジメに薬(パキシル)を飲みつつ暮らしています。経過は一勝一敗といった感じで、近年まれに見るような活動的な休日をすごしたり、やっぱり起き上がれない日があったりもするのですが、まあピーク時にくらべればかなりましかな、といったところです。で、折よく版元ドットコムの会員版元であるしょういんさんから出ている、「アカルイうつうつ生活」を買ってみたのですが、これは非常に良い本の予感がしています。鬱病は、当事者も含めて「ありがちな鬱病像」から逃れられない自己言及的なビョーキだと思うんですが、この本の著者はステロタイプな物言いを排して客観的な語り方を成立できている、つーか。

# あっ、そういえば4/1だ。。↑ネタではないんで、念のため。

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