スタジオ・ポット
ポットのサイト内を検索 [検索方法]

▲最新の日誌(blog版)を読む
2004年の日誌を読む 0102030405060708091011
2003年の日誌を読む 0102030405060708091011
12
2002年の日誌を読む 010203040506070809101112
2001年の日誌を読む 0809101112

1月の日誌

[2002-01-31(木)]
ポット合宿所

那須
nasu@pot.co.jp

今朝出社したら、私と岡ルをのぞく全員がポットに宿泊したようで、あちこちに寝袋がころがっていた。
ここ何ヶ月間の毎日、必ず誰かは泊まっているので、まあよくある風景ではあるんだけど、それにしても今朝は人数が多かったし、すでに起きてがんがん仕事していた人もいたし。……というわけで、ポットはいつもよりもっと忙しい状況です。

[2002-01-29(火)]
鈴木書店の破産と
出版流通について--02

沢辺 均
kin@pot.co.jp

さて、高正味への批判があるという話に続いて、鈴木書店破産の原因として批判されている点をいくつか紹介しましょう。

いくつかのマルヒ資料や業界新聞、人の噂などをまとめておきます。

(1)やはり、なんと言っても鈴木書店の経営者たちへの批判です。
無計画な2000年11月の本社売却/赤字経営を漫然と続けてきた/労働組合への譲歩、など。この経営者のなかに、役員を派遣していた岩波書店を含める意見もあります。また、労働組合に「経営危機にありながら、無理な要求を出し続けた」という批判も。
たしかに僕自身、2000年11月29日の債権者集会で示された再建計画に、退職金の手当・労働債権の確保が異常なスペースを占めていたと思いました。

(2)高正味の版元と大学生協連への批判。
鈴木書店が経営危機に陥っても、73%以上の正味をとり続けていた版元。工学のバックリベートをとり続けていたとして、大学生協連を批判する意見があります。

さて、この鈴木書店の破産の、ホントの原因は僕にはちょっとわかりませんが、問題はこんごポットの本をどうやって売っていくのか、どうやって流通させていくのかです。

次回以降、僕の仮説=こうしたいんだけどな、出版流通、ってのを書こうと思ってます。

[2002-01-28(月)]
長岡さんの単行本

佐藤智砂
sato@pot.co.jp

長岡義幸さんの『出版時評ながおかの意見1994-2002』を1月31日に取次搬入します。単著の単行本を編集するのは、初めてでした。
装丁は小久保由美の担当。ホットスタンプというのを使ったカバーで、なかなかステキです。そうだ、早く書影をサイトに載せなきゃ。

[2002-01-25(金)]
最高値記録更新

コクボユミ
cotsubo@pot.co.jp

年末に深夜作業のお供、ポータブルCDプレイヤーがぶっ壊れた。これがないと深夜に爆音で音楽が聞けない。私は作業中に何か音が鳴ってないと嫌なタイプで、別にみんなで共有しているCDプレイヤーでかければいいんだけど、人それぞれ音楽の趣味って違うし、私が主に夜中に聞きたくなるモノはたぶん社内の多くの人が(っていっても8人だけだけど)嫌がりそうなものが多いので、いつも自粛してこっそり自分のCDプレイヤーで聞いていたのです。
そんなわけで新しいMy 鳴り物を購入すべく週末ビックカメラへ行き、買ってしまいました。iPod
初めて自分で買ったApple製品。っていうか、パソコン自体自分で持っていないので、初めてパソコンコーナーで買い物しました。
で、冷静に考えてみたら、今まで買った「形に残るモノ」のなかで、iPodが一番最高値ということが判明。
でも人生27年間のうち、最高値が4万5千円って…。

[2001-01-24(木)]
ポット名物[3]
出版会議人形

オカダ
okada@pot.co.jp

第2・4木曜日に行われる出版会議で仕切る人物になれます。編集担当3人内だけでローテーションなので、ポット内で知らない人もいます。かなり小さいこともあり、うっかりすると見失いそうです。実物はポットにて。

[2002-01-23(水)]
胃痛

岡田圭介
ok@pot.co.jp

胃痛で病院に行く。
嫌な予感は寝る前からあり、まどろんだところで痛みが来た。
朝になり耐えきれず慈恵医大へ。急患扱いでみてもらい、
胃カメラと、点滴と、ブスコパン2本。
青春時代で終わったと思った「胃痛」が今さらよみがえるとは。
トホホです。
牛乳1リットルではさすがに腹をこわすけど、
500ミリリットル位では全然OKな、けっこう丈夫な胃袋なんですが。
みなさん、ご迷惑をおかけしました。

[2002-01-22(火)]
たまには食い物以外の話も

米山 廣樹
yone@pot.co.jp

本日は、大丸印刷さんと日本ヒューレット・パッカードさんに出向いていただき、カラーマッチングについての打ち合わせ(というかこちらからの一方的な相談事)がありました。相談にのっていただいた話とは、最近ポットに導入された「hp designjet 20 ps」を使用する際のプロファイルや、使用紙などについてです。色々と疑問点などが解消されて、ものすごく参考になりました。
その後、ポットとよくお仕事させていただいている「コータロー氏」も訪ねてきてくれて、ColorSyncの資料などをいただきました。ホント、いろんな人にお世話になりながら仕事って進む感じです。みなさんに感謝。

[2002-01-21(月)]
三人合わせて87歳!
(小堺一機風に)

日高 崇
hidaka@pot.co.jp

本日は、デザイン班のYさんが愛してやまない「2ちゃんねる」のメールニュースにあった、

【速報】センター試験にドラえもん登場!!
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/comicnews/1011540852/l50

を受け、スタジオ・ポット デザイン班の面々がその英知を結集して、センター試験・総合理科(学問の世界にも「総合」の流れが!)に取り組みました。
イマドキはPDFファイルが翌日にはダウンロードできるんですね。時代は変わったもんです。
肝心の「ドラえもん」をネタに使った部分は、「ひみつ道具」への現実的なツッコミを穴埋めで完成させる、といった趣向で、ちょっと「空想科学読本」を思わせるつくりでした。なかなか出題者の方々も頑張られた様子……ですが、そもそもセンター試験でウケを狙う必要がいったいどこにあるのだろう、と根本的な疑問は残ります。
で、その結果は……。

ずばり、満点でした。三人ともダテに年齢を重ねていません。
東大行けるかも。三人交替制で。

素晴らしい回答者●米山廣樹+日高崇+コクボユミ(年の順)

[2002-01-20(日)]
鈴木書店の破産と
出版流通について--01

沢辺 均
kin@pot.co.jp

鈴木書店が破産しました。これをきっかけに、岩波書店をはじめとした一部の版元の「高正味」に批判がでてきています。また、返品を少なくするための歩高入帳にすべきといった話がでています。

正味とは、岩波国語辞典によれば

しょうみ【正味】
 付属し、または上をおおっている部分を取り除いた中身。(ア) 中身だけの目方。「―一〇〇グラム」(イ) 「正味値段」の略。掛け値なしの値段。(ウ) 実質。

だそうですが、版元(出版社)が本を取次(問屋)に売るときの掛け率を指しています。

ポット出版が取次(取引のあるのはトーハン・日販・大阪屋・栗田・太洋社・中央社)に売るときの条件は
正味=67%
歩戻し=5%(栗田だけ4%)
支払い時期(注文品)=納品の翌月末に70%/納品の6カ月後に30%
支払い時期(委託―主に新刊委託をさす)=約6カ月後
です。

歩戻しとは、新刊委託した部数の5%をポットから取次に払うもの。これは、予想される返品の手数料だとされているようです。

「高正味」というのは、この正味が高い、歩戻しがない、支払時期は注文品が翌月末に100%というだけでなく、「条件払い」といって新刊委託のものも翌月100%支払われる、といったところなどを指すようです。
その正味は70%を越えるどころか75%程度の版元があるという噂もあります。これは、必ずしも版元の大小というよりは、古くからある版元が高く、最近設立された版元が低いようです。

一方、取次から書店に売る正味は78%が多いようです。しかし、大手のチェーン店などには、それよりも低い正味で売っているという話が常識のように話されています。

「高正味」に対する批判とは、そうした版元の取次にだすパーセントがあまりに高くて、取次に利益がのこらず、鈴木書店はそうした版元と多く取引をしていたので破産したのだ、という声が出ているということなんです。

[2002-01-18(金)]
理不尽

那須
nasu@pot.co.jp

仕事でテンパッテいると家族の存在がわずらわしくなることがある。
とくに子供。メールをたたいている横で<子供>「ねえねえそのお仕事が終わったらマックで絵かかせてよぉー」「……」「ねえねえ聞こえてんの!」「……」「だからあ、マックで絵描かせてってばあ」「(うわの空で)お風呂入るからだめ」「何いってんの。お風呂なんかまだわかしてないじゃん」「……」「だからあ、ちょっとお。お風呂が理由なんかにならないでしょ!」「ふん」「だからあ、お風呂なんか絵を描いちゃだめっていう理由にならないでしょ、っていってんの」「そうだよ」「だったらなぜだめなの。その理由を言ってよ」「……うるさいっ〜ったらうるさいっ!!!!!!!!」……マジギレしました。
こんな親をもって大変だね、子供は。

[2002-01-16(水)]
そんな年頃

佐藤智砂
sato@pot.co.jp

つい昨日、那須と親が病気になったら大変だよねなんて話をした……。
母にちょっと用事があって電話をしたら、父がきょう入院していたことがわかった。ドヒャーン。きょうの検査では特に悪いところはないそうだけど、心配。親の病気を心配する、そんな年頃になりました。

[2002-01-15(火)]
ネムイ病

コクボユミ
cotsubo@pot.co.jp

最近、常にねむい。
ちょっと前は眠くてもなんとか踏ん張りがきいたが 、近ごろは全くダメダメ。脳みそがなかなか仕事モードに切り替わらない。何かをやって目が覚めてもすぐに眠くなってくる。体力・精神力(おもに集中力)ともに、前よりもダウンしてきている気がする。もう歳なのかな。って書いてる最中もホントにねむい。
誰にもとがめれれること無く、ひたすらゴロゴロ寝て過ごしたいです。

[2002-01-11(金)]
チェコ語。

クニイミサト。
kunii@pot.co.jp

わたしがこよなく愛するヤンシュヴァンクマイエルの影響で、響きもかわいいチェコ語であいさつぐらいしてみよう、と思い、入門書を探した。
外国語の本といえば英語やフランス語、中国語などの本にしか縁がなかったので、いざ買おうと思い立って初めて気が付いた。本屋さんにチェコ語の入門書なんて置いてない。辞書もない。チェコ語で書かれた本なんてもっとない。地球上全体でチェコ語を話す人は1000万人程度だとか。なので当然需要は少ないし驚くほどのことではないのだけれど…。
仕方がないのでアマゾンで注文した。2〜3週間後の発送、場合によっては入荷しないこともある、とのこと。無事に届きますように。

[2001-01-11(金)]
激写[2]
ポット会議人形

オカダ
okada@pot.co.jp

毎週金曜日に行われているポット定例会議で司会が出来ます。約2カ月に一度まわってきます。実物はポットにて。(撮影場所/ポット出版書庫)

[2002-01-10(木)]
年末年始

岡田圭介
ok@pot.co.jp

大晦日の夜実家に帰り、2日朝まで二泊三日。姉の子どもと遊ぶ。
3日は終日布団。4日、5日は、新年会、映画「バンディッツ」。
6日、有志による部屋掃除。もはや自分一人では片づけられないほど荒れ果てた部屋を、ピカピカに磨きあげてもらった。
捨てたもの=一年分の古新聞・腐臭を放っていた遙か昔のコンビニ弁当の残骸・古タイヤ・思い出、などなど。
帰りたくなかった部屋が、びっくりするほど様子が変わった。
夏によくいく僕のアパートの屋上も、様子がすこし変わった。
箱形ブランコが増えてた。

[2002-01-09(水)]
1日に2度喰う日も

米山 廣樹
yone@pot.co.jp

最近は昼飯に吉野屋にいくことが多いです。値段の安さもありますが、ポットからは、散歩がてらに丁度いい距離でして。昨日、ゴルゴも怒鳴るUの字テーブルで食べていたところ、向かいに座った5人組が、尊敬する人物に誰を書くか!?というテーマで盛り上がっていました。どうやら声優さんを志望する学校に通っているようで、「でもなぁ〜、(有名な)声優の名前は書けねぇだろ!?」とある男子が言うと、「オレは両親と自分!自分を書くところがポイント」など、激論が展開されておりました。ふと、オレなら誰を書くだろうと考えてみたのですが、結局誰も思いつかないまま、牛丼を一人寂しく食べ終えたのでありました。

[2002-01-08(火)]
また黒田硫黄で
年を越してしまった

日高 崇
hidaka@pot.co.jp

年末、近くの本屋でなんとなく買った黒田硫黄の「セクシーボイスアンドロボ1」を読んでいたら年が明けておりました。そういえば、1999年の暮れもなんとなく「大王」を読んでいたら年が明けてしまったような……。(部屋を掃除しようとして挫折→マンガに逃避、というパターンまで一緒だ。禿鬱。)
端的に言うと、ものすごく映画好きな人のマンガだな、という気がします。映画の手法をマンガに取り込み、という流れは手塚治虫から延々とあると思うんですが、この人は純粋に映画好き、というのが自然とにじみ出ているというか。構図の傾け方とか、独特の浮遊感とか。女の人をキレイに描けるのは万人の認めるところだと思うのですが、それに加えて男の人の描写がかなりステキです。「何かが決定的に欠落していて、それでいてかっこいい男」を描かせたら日本一、と認定します。(笑)

[2002-01-07(月)]
フラストレーション解消!

那須ゆかり
nasu@pot.co.jp

あけましておめでとうございます。
今日からポットは正式に始まりました。
いつも通りの日常がはじまりました。
お正月は、やりました。
そうです、趣味の家庭内模様替え。
本棚をあっちへうつし、机をこっちへうつし、年始のお参りすら行かず、ほぼマルマル3日間費やしました。
映画も本もまったく見ておりません。
ああ、それでも今の私はひと仕事終えた満足感で満たされているのです。
幸せな正月でした。

[2002-01-04(金)]
年賀状替わりの
「近況のご報告」

沢辺 均
kin@pot.co.jp

あけましておめでとうです。

ここ数年、1月になってから「近況のご報告」を送ってます。一年に一度くらい「最近のポットはこんな具合ですよ」ということをお知らせしよう、と考えたからです。だとすれば、喪中の人にも送っておきたいので、新年の挨拶ではなく「近況のご報告」というタイトルにしているのです。
その原稿を書いたので、ココに掲載しますね。
で、いかんせんハガキに載せる分量なので、どれも内容は書き切れません。
今年の僕の日誌は、書ききれなかったことを少し詳しく書いていく連載にすることにしました。よろしく。

それから『週刊金曜日』編集部と著作権と転載許諾などについて『「伝説のオカマ」は差別か』コーナーの編集日誌に書いてます。そっちも読んでみてもらえませんか?

【近況のご報告 2002年1月】

前略、みなさん元気ですか。 2001年のスタジオ・ポットは、マラソンくらいのスピードで、時々水分や食べ物の補給もしながら過ごせたかなと思います。
これもおつき合いいただいているみなさんのおかげと、感謝しています。

●ポット出版は7点の新刊を出しました。『風俗ゼミナール・女の子編』『風俗ゼミナール・お客編』松沢呉一・4月、『パレード―東京レズビアン&ゲイパレード2000の記録』砂川秀樹・6月、『亀吉が行く!』松沢呉一・長田要・7月、『ず・ぼん7』8月、『激論! ひきこもり』工藤定次×斎藤環・9月、『マヨルカ島のゲイ友達』ブルーシャ西村・12月。 2001年はかなり刊行点数が増えるかと思ったのですが、結果はその前年2000年と同じでした。

●取次の鈴木書店が12月に破産申告しました。売上げ高別正味と委託システムの改善の必要性がますます増してきていると思います。

●2000年11月の取引先の不渡り・倒産は、約1000万円のうち250万円ほど回収。残りは9月決算時に不良債権化させずに損金処理できました。

●「もじくみ仮名」とその改良版「もじくみかなSH版」の制作と無料公開にかかわりました。築地活版の明朝体初号の仮名をベースしたものです。WindowsとMAC版をポットのサイトからダウンロードできますのでご利用を。

版元ドットコム(www.hanmoto.com)のデータベースがやっと実用的なものになってきました。これからはドシドシ改良に取り組みます。

●印刷物制作のためのシステムを改善・強化しました。 DTPアプリ→PDF→CTP、そしてネットを使った入稿がポットの標準になりました。今年は色コントロールと自動化が課題です。

●社員は3人辞め、2人採用。また社内の年次有給休暇、決定のルールといったシステムにも少し手を入れました。今年は手始めに決算と取次別条件をさっそくウェブで公開します。

●ウェブで「ポットの日誌」を8月から公開しました。社員が持ち回りで書いています。このハガキでご報告したことの詳細を、沢辺が当番の時に少しずつ書き足していきます。

●2002年もよろしくお願いします。

page top

▲home▲


このサイトはどなたでも自由にリンクしていただいてかまいません。
このサイトに掲載されている文章・写真・イラストの著作権は、それぞれの著作者にあります。
ポットメンバーのもの、上記以外のものの著作権は株式会社スタジオ・ポットにあります。
お問い合せ→top@pot.co.jp/本の注文→books@pot.co.jp