日誌を溜めてごめんなさい

2010-02-23 和田 悠里

長い間日誌を溜めていたのは私です。すいません。
ポットの日誌は当番が回ってきたら2日の間に書かなければならないルールなので、
普段なら日誌取り立て係の大田が当番初日の夜から頻繁に日誌取り立てに来るのですが、
ここしばらく髪を振り乱して働いているので
「なんとなく取り立てできなかった」そうです。怖くてごめん大田。

日曜日、1時間くらい友人のTシャツ手刷りワークショップに行ってきました。
ポットイベントでもツイッターやUstream配信を初めていますが、
このイベントも実況配信していました。はじめは3人くらい配信を見ていたみたいです。
時代の波が来ているのだなあと思いました。

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日本語の本の全文検索→一部表示サーバーをインターネット上につくる(仮称=ジャパニーズ・ブックダム)

2010-02-22 沢辺 均

何度か「ジャパニーズ・ブックダム」という計画をやりたい、と表明していたので、
その具体的なことをできるだけ整理してみました。
また、参考にマガジン航の「ジャパニーズ・ブックダムの夢」もどうぞ。

──────────────────────────────
ジャパニーズ・ブックダム計画は、日本で、日本語(ジャパニーズ)の本(将来は雑誌や電子書籍も)のインターネット上での全文検索を可能にし、検索されたページ=本の一部表示をするサーバー設置を、国立国会図書館と出版社の共同の取組みで実現しようというものです。

国立国会図書館長尾真館長が、いわゆる「長尾プラン」を発表して、本を生業にしている出版業界、書店、取次、図書館、をはじめネットワークでさまざまな発言している人たちの間でも話題になりました。
この構想は、国立国会図書館が、日本全国さまざまな地域に住む人たちに、ひとしく資料へのアクセスを提供するために、書籍を電子化し、利用者からの料金徴収をおこなうというものでした。

今日大きな話題になっている電子書籍の普及は、kindleやiPadを始めとした電子書籍端末と、端末で読むことのできる読み物(=書籍/コンテンツ)の提供という、二つのバランスによって大きく左右されると思います。
kindleやiPadが騒がれていますが、日本ではまだ「実験」や「挑戦」の状態のようです。

ただし、この電子書籍は、デジタル/ネットワークがますます拡大し定着している中で、いずれ普及するのは間違いないと思います。
そこで、それを活用した新たな出版状況、書籍の世界を豊かにする取組みを、できるところから進めたいと思います。

出版社の積極的な取組みで、本の全文検索→一部表示のデータベースサイト=「ジャパニーズ・ブックダム」の実現をその第一歩としたいと考えました。。

●ジャパニーズ・ブックダムとは何か

・インターネット上のデータベースサーバとして
・日本語で書かれた書籍の
・ページスキャン画像からOCRでテキストにしたものから
・「言葉」による全文を対象にした検索を提供し
・スキャン画像の一定ページ部分を表示させるものです。
そして、ここで一部表示させる書籍は、
・このジャパニーズ・ブックダム計画に賛同する出版社一社一社が
・著作権者の了解を得て、提供する
ものです。

●国立国会図書館の保存のためのデジタル化(画像スキャン)との関係

現在、国立国会図書館がすすめているのは、発行年の古いものからスキャニングして画像を保存し、国立国会図書館内での閲覧に画像表示を提供するというものです。

OCRでのテキスト化は出版社代表を含む関係者協議会との合意として、行なわないとしています。
しかし、国会図書館内での閲覧のためにデジタル化された書籍を探す時も、全文検索どころか、タイトルやせいぜい目次データ程度しか検索することができません。そうして「探し出した」書籍も、テキストデータを含まないため画像のファイルを1ページずつ目で見て、必要箇所があるかどうかを探さねばなりません。
館内閲覧は、利用者・研究者にとっての利便向上どころか、むしろ後退だと見られてしまいそうです。

さらには、既にGoogleの全文検索(Googleブックサーチ)が実現しているなかで、館内での閲覧にとどまっていては、読者から見て歯がゆいだけではないでしょうか?
むしろ、今、出版社自身が書籍の全文検索→一部表示に前向きに取組み、検索の利便性を高め書籍へのアクセスを豊富にし本の世界そのものを豊かにする、それがひいては出版の未来につなげていけるのではないでしょうか?
出版の未来の可能性とすることができるのではないでしょうか?

●長尾プランとの関係

2008年、国立国会図書館の長尾真館長が、いわゆる「長尾プラン」を発表しました。
長尾プランは、電子化した本を、図書館を経由してさまざまな地域に住む人々に、ネットワークから一定の利用料を徴収して提供しようというものです。

長尾プランの画期的な意義は、出版社の商業活動の成果物である書籍の利用に、図書館が利用料徴収を打ち出した点です。
これまで、図書館は「無料の原則」により、利用者からの費用徴収にほとんど対応していませんでした。
長尾プランは「無料の原則」から一歩踏み出し、単なるサービスの有料化ではなく、極めて高度なサービスに限って費用徴収する可能性を示しました。

出版社は、商業活動を通して、日本の知的なインフラづくりの一部を担ってきたといえます。そういう意味では、出版社の商業活動もまた公共的性格を合わせ持つと言えるでしょう。
長尾プランは、こうした出版の公共的な側面をふまえたうえで、図書館界が出版界と協同して、知的インフラを支えることに取り組もうとするものだと言うことができます。

一方、電子書籍の行く末の不確定さや、コンテンツを生み出すための費用のあり方、あるいはそうした費用をどの程度一般の読者に負担してもらうのかという見通しは不鮮明な状況です。
さらに「図書館経由で書籍をすべて読めるようにする際の費用金額」の確定や、そのルール作り、組織づくりは今すぐに実現できるものではありません。
費用を徴収したものの、それでそもそも徴収のための費用をまかなえるのか? まだまだ手探りで検討していかなければならないことが山積みだと思います。

したがって、長尾プランの画期的な意義を了解したうえで、まず、本の全文検索→一部のページ画像の表示からはじめ、国立国会図書館との前向きな協議、電子書籍市場の動向をふまえた取組みを、同時に進めていくことが有効だと考えます。

●日本の知的なインフラ、と経済発展

日本経済は、金融危機から始まった世界的な不況のただ中にいます。
環境産業の育成など、いくつかのアイデアが提出されていますが、どのようなアイデアもその発展の基礎は、全国民の知的水準の向上です。
その点で、書籍と読書が子供から大人に果たす役割はとても大きなものだと思います。
子供に学校や図書館や書店を通じて、読書習慣のための基本条件を提供すること、大人にも書店や図書館を通じて、常にさまざまな選択肢に耐える書籍が提供されることが、今後の日本の産業の発展に欠くことのできない基礎をきずきます。

そしてこの書籍を提供する一翼を担っているのが出版界です。
こうした意義をもつ出版界が、図書館などと協同して、書籍の世界を豊かにすることは、出版界の利益にかなうばかりでなく、日本経済、ひいては日本の発展に寄与するものです。

●補足──1 ジャパニーズ・ブックダム計画を出版社として推進する理由

出版業界は、これまでも電子書籍に取組んできました。
2000年の電子書籍実証実験をはじめ、各社で、あるいは複数の出版社の協同の事業としてさまざまな取組みがありました。

しかし、電子書籍が大きな話題になる現在、出版界は「ネット社会の発展」に竿を差す抵抗する、コンサバなものだと思われていないでしょうか?
もちろんこのような世論は、われわれ出版社の責任も大きいと思います。
したがって、ここでもう一度ネットワーク社会の発展に寄与する大胆な取組みが必要ではないかと思うのです。

さらに、次のような可能性も生まれるでしょう。
・検索システムのAPI提供することによる、個人/法人による独自のサービスの発展
・全文検索→一部表示サービスによる、書籍利用・購入の促進
・このシステム構築により、著作権者データベースの整備を必然となり、その準備が始まる
・著作権者データベースが、著作物の一部・全部の有料利用を機会を増やす可能性
著作物は、より多く・長く、利用され・利用しあうことで生かされるものだと思います。
利用の制限よりも、利用の対価を適切に交換することで、もっともっと利用されるようにすべきです。
そのためには、著作権者の正確な把握、徴収システム、著作権者の意思にもとづいた出版社の協力、などを整備しなければなりません。
このジャパニーズ・ブックダムの取組みは、こうした体制作りの第一歩になりえると思います。
・国立国会図書館のスキャニング画像/OCRを利用した、絶版本などの復刊や、電子書籍化の可能性

●補足──2 ジャパニーズ・ブックダム計画をめぐるいくつかの考え

データの提供は、既刊本のすべてを出発の条件にしなくても良いと思います。
たとえば、
・今後あらたに発行する際に、著作権者の了解をえて提供することから始める。「すべて」にこだわって提供時期を先延ばしにするのではなく、まず提供してから、拡充に取組むのも一つの方法です
・著作権者の意思を尊重して、まず提供意思のある著作権者のものから公開していくことも一つの方法です
・このデータベースを利用した、個人・法人などさまざまな人々の独自サービスが行われるような公開性・オープン性に留意したいと思ってます。

(文責・沢辺均/ver.1.1/20100218)

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ポット出版社長・沢辺均の日記-62[2010.02.10〜2010.02.11]

2010-02-12 沢辺 均

●2010.02.10水
出版会議。iPadマガジンの大構想=大妄想。
午後はSD会議。えらそうな意見を言ってしまう。
夕方、●新聞のN記者の取材。
日本電子書籍出版社協会のことを取材しているらしい。ジャパニーズ・ブックダムのこと、も話す。
この日、電子書籍政策をめぐって、総務/経産/文科の副大臣クラスの会議が開かれたんだって。
政府もこのネタ盛り上がっているらしい。

●2010.02.11木
午後から事務所へ。デザインチームがS社のムックでシュラバになっている。
おいらはジャパニーズ・ブックダムのことを書いたり、新潟で1月にあった「全国公共図書館研究集会」での
講演とパネルディスカッションのテープ起こし原稿の校正。
マガジン航、に、「ジャパニーズ・ブックダムの夢」が公開される。
ジャパニーズ・ブックダムについてもう一つ詳しい内容のものが必要だな、と思って、
前に下書きしていたものに手を入れて、とりあえずver.1程度にまとめる。
タイミングを見て、オープンにしよう。
さあ、日付が変わった。これから「竹田青嗣ライブ/井上陽水を歌う(主にカラオケ)」のための
ギターの練習をしよう。
ホントは、妄想=iPadマガジンの構想を文章化しておこうとおもったんだけど、持ち越そう。

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ポット出版社長・沢辺均の日記-61[2010.02.02〜2010.02.9]

2010-02-09 沢辺 均

あっという間に一週間たってしまう。

●2010.02.02火
昼から、大阪屋の東京ブックセンター=TBCに見学。
報告は尹が書いてる。

●2010.02.03水
サンケイ新聞記者・Hさんが取材にくる。
例の「日本電子書籍出版社協会」のことを記事にするらしく、ポットの新刊発行同時電子書籍発売
のことなんかを聞きにくる。
どうもおしゃべりが好きで、2時間も。
午後はS社、デザインの打ち合わせ。

●2010.02.04木
出版会議。よるは、ちょっと、ね。

●2010.02.05金
午前、ポット会議。深夜バス代金支給の提案があって議論。
九州からデザイナー希望の大学生が面接に。
オレは後ろにいて、デザインチーム山田・和田・小久保が中心。
夕方、ジャパニーズブックダムの相談で神保町の出版社へ。

●2010.02.06土
一度事務所に出勤して、から、
バンド練習でスタジオに。紫金飯店のテラちゃんが見学にくる。
ノリノリのテラちゃん。今度いっしょになんかやろう。
そして、戻ってきて「ず・ぼん」編集委員会。
四国・善通寺市の東條さん、がんだって。まあ大丈夫らしい。
堀さんの目線が痛い。どうもオレ嫌われてきたのかな?(笑)

●2010.02.07日
20日(土)にせまった「竹田青嗣ライブ──陽水をうたう」の準備で、
カラオケ探し。iTuneストアにも結構カラオケ音源があるんでびっくり。
何曲かギターを弾くんで、その準備などもね。
夕方、新宿の楽器屋で楽譜などを買って、帰りに高島屋のデパ地下で、
休日出勤(と泊まり込みもいるんだけど)組に、豪華惣菜を買い込み、
げらげら笑い話をしながら、夕飯。

●2010.02.08月
いよいよ、ジャパニーズブックダム計画の最初のヤマ場だ。
国会図書館・長尾館長の呼びかけ、大手出版社社長数名と版元ドットコムを代表してオレ、で懇談会。
他の社名と、版元ドットコムがいかにもアンバランス(笑)。
長尾プランの、「課金」部分をいったんはずして、
まず、本の全文検索・一部表示の、データベースを、意思ある出版社が著者の了解を得ながら、
進めよう、という計画。
この日は、長尾館長から提案を受けて、検討をはじめようか?くらいまで。
著者の了解を得る作業は困難があるな、という話も出たのだけど、
むしろ、今後の新刊からはじめて、その契約の際に、合わせて全文検索・一部表示の依頼もしたらどうか?
了解得られる著者のものから始めたらどうか、などというアイデアもだされて
(って、沢辺が言ったんで、まだ合意ってことではないけど)
まあまあいい感じじゃなかっただろうか?
例の「出版市場のデジタル化に係る検討委員会」などとはまったく別な枠組み。
書協などの団体で動くんじゃなくて、あくまで、一社一社の判断で参加を決めるようにしたい。
この辺の「出版市場のデジタル化に係る検討委員会」などをめぐる状況は、
2010年は「書籍デジタル化」元年」という村瀬拓男(弁護士)(2010年01月07日)さんの記事
ちゃんと見通せてるように思うので必読ですぜ。
政府の動きも活発のようで、複数省庁のお偉いさんの
「電子書籍」をめぐる議論の場があるって話も聞こえてくる。
ジャパニーズブックダム=本の全文検索・一部表示のデータベース計画、
みなさんも注目を。
そんでもって夜は、佐々木俊尚さんの「電子書籍時代の編集者」講演会で
ダイヤモンド社へ。うん、ほとんど共感だな。
面白い時代じゃない。終わって、中俣さんと●さんなどと一軒よって、
ジャパニーズブックダムへの協力をお願いする。

●2010.02.09火
S社、デザイン打ち合わせ。
そして、細々、ともかく「やることリスト」を減らす。
夜は松沢呉一さん出演のロフトプラスワンにご挨拶の予定。

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国会の書店さん/五車堂書房さん

2010-02-08 尹 良浩

先月、国会の中にある五車堂書房さんに営業に行ってきました。

元は神保町にあった書店さんが請われて国会内に出店。神保町の方のお店は閉店して国会のお店だけが残ったという少し変わったお店です。ポットでは『日本の公文書』をはじめ、図書館の本があるので、結構ニーズがあるのではないかとかんがえ、見本を持って伺うことにしました。

国会の中ということは軽々に入れまいと判断し、一度電話してみると、「ああ、図書館の本だしてるよね」、とご存知の様子。「明日の午後にでもお伺いしてご案内したい書籍があるのですが」と伝えると、「明日の午後ね。解りました。永田町で降りて参議院の通用門に出る出口があるから。そこ出たらすぐだよ。」とあっさりとアポが取れ、道まで教えていただきました。

翌日、『日本の公文書』『ず・ぼん15』『低炭素革命と地球の未来』『本の現場』『デジタルコンテンツをめぐる現状報告』を持って、営業に伺いました。よくよく考えると近辺を車で通ったことはあるものの国会議事堂に入ったことはない私。近くの警官に聞いて、数十メートル先の入口に行ったら今度は「ここは見学用だから」とまた別の入口へ。完璧お上りさんだと思いながら、ようやく通用門につきました。

普通の書店営業の場合はカウンターで担当の方に取り次いでもらえば済むのですが、さすがは国会。まずは入館理由を書く書類を書き→窓口に提出→窓口から五車堂書房さんへ電話→OKが出たら入館が許可されます。なので、アポ無しは無理です。電話してよかった。

入館証をもらったら金属探知機をくぐります。空港にあるやつです。精度が高く、モノを全部出してベルトを外してようやく入館。窓口で「地下1階にございますので」と言われたので階段を降りる。……が影も形もない。国会内で工事が行われていることもあり、もはや迷路同然。3回も人に道を聞いてようやく到着。やっぱりお上りさんです。

お店は目測で15坪弱ほどでしょうか。「ポット出版です、営業に伺いました」と言うと、その方が社長さんでした。挨拶して取り次いでいただき、見本を見せると、「ふーん。なるほど。どうかなあ。」と浮かないお返事。ちょっと店の中を見てごらんと言われて店を1周。

◯客層は政治家、秘書の方などスタッフ、官僚のほか国会図書館からもいらっしゃるとか。
◯新書・文庫なども揃っていて、思ったより普通の品揃え。
◯雑誌コーナーは小さい。けれども『F1速報』など雑誌コーナーが小さいお店では余り見ない雑誌も。成人向雑誌もあり。
◯政治家の著書、社会系の専門書が充実。

今回持っていった本はそういう意味では少しずれてるかも、とは思いつつ、『日本の公文書』はニーズがあるはずと感じたので、お勧めしたのですが、流れのままに世間話に。

お前タバコ吸えるのか、と言われて一緒にタバコを吸ったりしながら、最近の政治家や官僚が読む本が昔とどう違うかであるとか、神保町にお店があった頃の話、書店同士の付き合いの顔は広いから今度紹介してやるというありがたいお話まで、いろいろとお話頂きました。

そして、「昼は食べたのか?ここに来たらここで飯を食わなきゃダメだ」と言われて、お店の隣にあるそば屋さんへ行ってこいとなり、急遽昼食。しばらくするとお店で作業していた人(お店の人かと思ったら、官僚さんでした)と社長もいらして、一緒に昼食。きつねそばは学食みたいに安くてなかなかの味。

結局1時間以上ほぼ雑談だったのですが、最終的にちょっとこの辺空けて置いてみようかと言っていただいて『日本の公文書』『ず・ぼん15』『低炭素革命と地球の未来』の注文を頂きました。売れてくれるといいのですが。弊社サイトを見ていて、かつ国会でお仕事をされている方はあまりいないと思いますが、いらしたらぜひ五車堂書房さんでお買い求め下さい。

帰りにはここにしか売っていないらしい『国会議員要覧』を購入。DMに活用できたら、と思ってゲットしました。

後日、本を手配してお電話。「次の新刊(『千代田図書館とは何か』)はお薦めしたい商品なのでまた伺います!」と行ったら「ああ!来なよ来なよ。」と嬉しそうに(?)快く言っていただきました。数少ない書店周りの中でも色んな意味で貴重な経験でした。また行きたいと思います。

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Indesign新機能(今更)

2010-02-06 山田 信也

この冬、ポットでは、メインの制作環境をIndesignのCSからCS4にバージョンアップしました。
いっきに3つバージョンが上がったので、新機能がてんこもりです。
すでにCS4が世にでてずいぶん経ちますが、今更、InDsignCS4の新機能(CS2や3ですでにあったかもしれない)紹介編。

●正規表現文字スタイル
段落スタイルの中に、正規表現で文字スタイルを適用する箇所を指定できます。CSでは、先頭文字スタイルでトリッキーに処理していたカッコ内Q下げがよりスマートに実現できます!
あと、別の話ですが、InDesignに流し込んじゃった後でも正規表現で検索置換できて便利です。

●テキスト変数
CSでは、セクションマーカーを使って書籍のハシラなどをつくっていましたが、ページが動いたら、その都度、セクションの設定を付け替えないといけなかったり何かと不自由。そして両柱はマスターページを分けないと対応できませんでした。
テキスト変数をつかうと特定の段落スタイルなどから自動的に柱を作成できます。両柱もたぶん平気(ためしてないけど)
で、柱はまあ満足ですが、自動でツメ(辞書などで小口に階段状についてる四角いやつ)をつける機能もつかないかなあ。

●クリップボードの内容に置換
検索置換の際、検索結果とクリップボードの内容を置換できます。
たとえば、【例】のような文字列を検索して、インラインのアイコンに一括置換みたいな処理も可能に!

●フォルダに再リンク
リンク画像を再リンクする際、フォルダを指定して、リンク画像をフォルダ内の名前が一致する画像にまとめて再リンクをかけることができます。拡張子で指定も可。実画像差し替え時には威力がありそう。

●不満
メニュー名がこっそりこなれた日本語に変わってる!
最前面に持っていったり最背面に移すのは、確かに、「重なり順」だけど、ようやく、「アレンジ」で身にしみているところだったのに!
メニューを探すのに時間がかかる!!

というわけで、キャプチャなしのお手軽バージョンでした。

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大阪屋さんのTBC(東京ブックシティ)に行ってきました

2010-02-05 尹 良浩

2/2(火)に大阪屋さんの倉庫の一つであるTBC(東京ブックシティ)に行ってきました。

以下知ったこと箇条書き。
●TBCは、大阪屋の取引社の半分程度をカバー。

●ネットを中心にiBC、書店を中心にTBCとおおまかに位置づけ。TBC在庫もAmazonステータスには反映。
●在庫がない場合や減った場合、1週間に1回、受注状況を見て発注している。

●発注は版元ごとに曜日を割り振って行っている。ポットの場合は毎週水曜に発注リストを上げ、木曜に大村へ。

●在庫は半年間の間に1度も受注がない場合はいったん返品する。

●搬入して、棚に仕分けたときに在庫となる
●棚はバーコード管理。各棚の段に何列・何棚・何段目というバーコードがあり、
ハンディターミナルで棚のバーコードと書籍バーコードを読み込み、冊数を入力することによって、
どの棚に何が何冊入っているかを記録している。
●棚卸は年に1回

ポットの棚は下の写真。格段の上のバーコードを読み取って書籍のバーコードを読み、冊数を入れると納品ということになります。

直接行って、在庫を見ながら、返品依頼や注文依頼(在庫商品の入れ替え)はできるそうです。
現場に行ってみると話をきけるというのもですが、解ることが多いですね。

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「2010年代の出版を考える」への大学図書館員からの感想と意見

2010-02-05 沢辺 均

「2010年代の出版を考える」イベントへの、
大学図書館の人から感想・意見をもらいました。
了解をとったので掲載しますね。

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沢辺さま、みなさま

 小野@一橋大学附属図書館です。
 残念ながら参加できなかったのですが、twitterまとめなど面白かったです。
 大学図書館員の仲間内で、こんな話をしていたのですが:
——————————————————————————-
・電子ジャーナルは、基本的に紙をそのままPDFという形で電子化したもの。
・機関リポジトリも同じ。
・したがって、ほとんどの場合、プリントアウトして使っている。
・現在導入が進みつつあるが学術系eブックは、レファレンスブックが中心なので、
検索してちょっと見ることはあるが、やはりPDFが中心で、
プリントアウトが使用法の中心ではないか。
・kindleやiPhoneで読むタイプのものは、少なくとも現状では、図書館で
提供されることを前提としていない。
# 個人で買うことしか前提していない。
# ポット出版のもそう。

なので、
電子ジャーナルの次の学術系電子メディアをどう考えるか、が課題。
・モバイル
・リンキングやセマンティック
・ジャーナル論文以外のテキストリポジトリ
あたりがキーワードになっていくのではないか。
——————————————————————-

 学術系は、英語メインで早々に電子化しつつあるのですが、
 これと、kindle なり iPhoneなりで読む電子ブックが
 どうもしっくりこない、
 端的に、ポットさんの電子ブックを図書館で買っても
 貸出しようがない、という。

 まとまってませんが。

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ポット出版社長・沢辺均の日記-60[2010.01.26〜2010.02.2]

2010-02-02 沢辺 均

なんで時間と日がすぎるのが早いんだ?

●20010.01.26火
午後、ボイジャーの萩野さんが来て、
ブックサーバー構想やら、版元ドットコムとの協力の話。
2月中旬、アメリカに行って、いろいろ相談して来るそうだ。
楽しみ。

●2010.01.27水
夜は版元ドットコム会議。
その前に楽天の決裁システムのプレゼンをしてもらう。
前向きに。
版元ドットコム組合員会議。
TIBFでの版元ドットコムの出展では、本を定価で売って、
これまでの値引き20%を、図書カードで奉仕しようってアイデアが
トランスビューの工藤さんからでて、
オレ的には大盛り上がり。
だって、価格拘束してる出版社が、東京国際ブックフェアで
割引して売ってはしゃいでるのって、ちょっと、、、と思ってたから。
いや、割引がいやなんじゃなくて、価格拘束(つまり再販制ね)を護持しようというのの
整合性の問題。

●2010.01.28木
午前中出版会議。
午後、大手印刷屋さんが来て、
ネットだとか電子だとか図書館だとかの話を教えてもらう。

●2010.01.29金
午前中ポット会議。それから掃除。
午後、S社の方が挨拶に。
その後、三輪さん。ベリーズサーカス東京と出版をめぐる話。
夜はNPOげんきな図書館の研修に行こうと思っていたんだけど、断念。

●2010.01.30土
午後から、岩松了さんのイベントで、渋谷大盛堂へ。
大盛堂書店、なつかしい、。
移転前の店のまえで、労組が座り込みとか、ビラ配りとかやってたことを思い出す。
会場に据えられたビデオカメラ、本格的なやつでビックリ。
担当者が日本映画学校出身で、今も映画とかを(ほそぼそと)作ってる人だった。
森達也さんの本とかがちょっと多くあったりしたんで、「趣味ですか?」と聞いたらドンズバ。
イベントは40人以上のお客様、立ち見もでて盛況。
岩松さんの聞き役をした。
[戦争てなくならない。家族を守りたいとか「良い」ことが、戦争を起こすんじゃないか?]
という岩松さんの話に大感動。
自分の頭で、自分の周辺から、考えをつめて、そんなふうな発想にたどり着く岩松さん、スゴい。
意味のないセリフが、状況の中で意味を持つってのと通低してると思う。
おいらが竹田青嗣さんの本から読み取った[理念を先に置くと、信念の対立になって、争う以外になくなる]
みたいなことともつながるなー。
ポット出版は戯曲を出版するんじゃなくて、岩松さんを出版するのだ。
20部くらい売れた。

●2010.01.31日
鉄とすずと、代々木公園ドックランへ。
先週行ったときに、他の犬に吠える鉄を「あの犬、あぶなくないですか?」と
言って来た外国人(アメリカ、民主党支持、リベラリスト、インテリ、←ってすべて勝手に物語をつくった)
が、穴を掘って体を冷やしてる(?)すずに「おまえ、かわいーな」と、なんとなく和解の態度。
これもおれの創作ですけどね。
翌日の「2010年代の出版を考える」のUSTREAM中継の準備を急遽、大田に頼む。
終電前まで、準備。
その合間にネット通販で買ったマイケル・ジャクソンの「this is it」のDVDを見る

●2010.02.01月
阿佐ヶ谷ロフトAの「2010年代の出版を考える」。
結果、ともかく大成功。
イベント報告はこちら
店長の奥野さんが、田代まさし記者会見につぐ集客、と言っていた。わっはは。
USTREAMとニコニコ動画中継。合計で約2500くらい、有料入場者140人。
元祖tsudaりが津田さん本人、深水英一郎さんがニコニコ動画の生中継。
というのもスゴいな。
津田さんのtsudaりも職人技。スゴいよ。
でも、やっぱり書かれた本人としては、ポイントずれてるってのも、もちろんある。
だからこそ、生のイベントとか、テープ起こして推敲するとかした本にも大きな意味があるって再確認。

「沢辺」で検索したら(恥ずかしー、そんなことしてる自分)、

沢辺「申し訳ないけど、そういう人たちには死んでもらうしかない。僕らは既に写植屋さんを潰してきてるんだよ。石油になって石炭産業は潰した。それを嘆いてもセンチメンタリズムでしかない。印刷屋や校正者を慮るよりも一連のメディア変化で出版社が退場してしまうなら仕方ない」

沢辺「先日びっくりしたことがあった。出版の人たちと軽い打ち上げに行ったら、その中のメンバーが『沢辺さんは甘すぎる。ITのやつらは根こそぎ持って行くハイエナみたいな連中。あいつらは俺らの財産を虎視眈々と狙ってる』的な発言を真顔でされた。そんな意識なのかと」
が抜群にRTされてた。
でも、オレ的には
@seuzo: 沢辺「わたしたちはすでに写植屋も製版屋もつぶしてきた。出版業もいつ退場勧告があってもおかしくない。次の石炭産業は出版かもしれない。浪花節ではない。」
という、「次の石炭産業は出版かもしれない。」に力点があったんだけど、。な。

あとRTが目立ったのは、

「アマゾンが著作者に70%支払うというのは、出版社の取次への掛け率’70%とおんなじ」
とか、?

オレ的にはこのあたりの重要度が高いんだけどな(グチでした)

沢辺「僕は真面目に考える。過去の本も今の本も全文検索できて20%くらい読めるようにしている。既存の出版団体ではなく、1社1社の選択でそういう動きを増やしていこうよって思ってる。みんなにやれやれと言ってもらいと思ってる。そのへんをネットに僕は期待してる

沢辺「本を買うというのは、ライセンス、アクセス権みたいなものになって行かざるを得ないし、自分が買ったものはデータベースに突っ込んでおくと自由に検索できるようになったりするだろう。利用形態で新しいものを提供するのが電子書籍が生きていく道じゃないか」

イチバン笑ったのは、
高島さんファン増えたのでは、沢辺さんは損な役回りだったという指摘。
ははっははははは。

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1月30日(土)岩松了さんトークイベントレポート@渋谷・大盛堂

2010-02-02 大田 洋輔

先週土曜日、渋谷駅前の大盛堂書店さんで、劇作家・演出家・俳優の岩松了さんによる『溜息に似た言葉』刊行記念のトークイベントを行ないました!

岩松了さん

大盛堂書店といえば、ファッションやジャニーズ関連の雑誌が充実し、「センター街だなー!」といった雰囲気の縦に長いお店ですが、3階がまるまるイベントスペースになっていて、40人ほどのお客さんが入ることが出来るのです。

『溜息に似た言葉』刊行記念トークショー

当日はお陰さまで超満員! 約90分間、岩松さんのトークを楽しんでいただきました。
個人的には、岩松さんが1970年代の始めの頃に大学に入って、初めて自分から演劇に触れた頃の話が面白かったです。木造校舎の教室で行なった岩松さんの初舞台は、同じ学内の過激派演劇集団「族」の襲撃によって炎に包まれて終わったのだとか。観客が慌てて逃げ出した後に残されていた片方だけのハイヒール…。

サイン中

終了後のサイン会にも、多くの方に参加していただきました。
どうもありがとうございます!

その後、2月1日(月)にお手伝いさせてもらった「2010年代の出版を考える」ではUstreamやニコニコ生放送、Twitterとも連携し、会場だけに留まらない広がりを感じました。

岩松さんのファンの方、岩松さんの演劇に興味のある方、Twitterにいらっしゃるでしょうか?
今後もイベントを行なう際は、@ota_pot@potpubでつぶやいていきますので、もしよければチェックしていただければと思います。

それでは!

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「2010年代の出版を考える」イベントレポート

2010-02-02 那須 ゆかり

昨日、2月1日(月)に阿佐ヶ谷ロフトAで開催した、仲俣暁生氏、橋本大也氏、高島利行氏、沢辺均による
「2010年代の出版を考える」イベントの模様をまとめました。
会場は、100人を超える人に来ていただき、満員でした。ありがとうございます。

IMG_7499.JPG*会場はぎっしり。

IMG_7545.JPG

当日は、Ustream(前半部分のみ見ることができます)とニコニコ動画(終了しました)の生中継も行なわれ、津田大介さんと株式会社28号の畠中さんにはtsudaっていただき、盛り上げていただきました。ありがとうございました!
集計は以下のとおりです。すごい数のアクセスに驚きました。
入場者数 140人
Ustream視聴者 1150人

ニコニコ動画来場者数 1149人 コメント数 2984人

IMG_7457.JPG*tsudaる津田さん

イベント中のつぶやきの模様は以下のサイトをご覧ください。
津田大介さんにtsudaっていただいたつぶやきは昨夜さっそくkamihiiiiさんがtogetterに
アップしてくださいました。ありがとうございます。
株式会社28号の畠中さんは第1部が終わった後emonileが死んでしまった様子で、
前半(第1部)のみのまとめをつくらせていただきました。

#pub2010
津田氏がtudaる!!「2010年代の出版を考える」まとめ(後半戦)
津田氏がtudaる!!「2010年代の出版を考える」まとめ(前半戦)
株式会社28号さん「2010年代の出版を考える」まとめ

IMG_7442.JPG*仲俣暁生さん(フリー編集者、「マガジン航」編集人)

会場に来られていた方は、仲俣さんが挙手で聞いてみたところ(目視ですが)
出版社が約半数
インターネット関係が20人前後
取次・書店関係が10人弱
学生 数人
図書館関係者 2人
その他
という構成でした。

IMG_7570.JPG*橋本大也さん(ブロガー・「情報考学」

さっそく本日のブログでも掲載されていました。
Traveling LIBRARIAN −旅する図書館屋

2010年代の出版を考えるヨッパライ

タイトルがいいですねえ「ヨッパライ」!

IMG_7429.JPG*高島利行さん(出版営業・語研版元ドットコム

第1部が7時30分から9時。
第2部が9時15分から10時30分。

IMG_7451.JPG*沢辺均ポット出版版元ドットコム

みんなよくしゃべられておりました。

耳にした感想では、
「面白かったけど、第2部は飲みやの会話だった」とか
「次回は、もっとテーマを絞り込んで突っ込んだ話を」
「日販の総量規制の話を聞きたかった」
「会場に行かなくてもUstreamやニコニコ動画で見れたのはすごいよかった」

会場ではiPhoneを使ってUstreamで中継されていた方もいました。
iPhone所持率も高くて、「この会場に集っている人は特殊だなあ」という声もあがったほど。
また、今日も#pub2010をつけたつぶやきが続いているようです。

みなさまありがとうございました。

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2月9日(火)、セックスワーカーのいるまち「誰もが世界を変えられる!」に松沢呉一さん出演

2010-02-01 高橋 大輔

2月9日(火)、ロフトプラスワンで開催されるイベント セックスワーカーのいるまち「誰もが世界を変えられる!」に、松沢呉一さんが出演します。

詳細は、こちらをご覧下さい。

当日は、僕も会場で『クズが世界を豊かにする』など、松沢さんの本を販売させてもらう予定です。
1.21のトークショーに来られなかった方は、ぜひこちらへお越し下さい。サイン本の販売も致します。

お待ちしております。

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iPadの登場が、電子書籍にどういう影響をもたらすのか

2010-01-30 沢辺 均

役所の人から、「今般のアップルのiPadによる電子書籍への参入についてどのように見ておられるのか、個人のご意見・ご感想で結構ですので、コメントをいただけませんか?」とメールが来た。

それで、返事を書いたんで、もったいないから(笑)日誌にしておきます。
今、iPadの登場が、電子書籍にどういう影響をもたらすのか、という感想なんです。
────────────────────

ポット出版の沢辺です。

●iPadの登場で、電子書籍における機器の問題は基本的に解決したと思ってます。
ソニー、東芝など、日本でも機器の発売は続くと思います。
残された課題は、タイトルの数と質/買いやすさ、。このことはappleもやっとアメリカで
その端緒についた、というのが、iBookstoreだと感じてます。
見えている範囲では、ヨクわからん、という以上言えません。

●今、普通に書店の店頭にならんでいるような書籍が、電子書籍で販売されるようにならなければ、
 大きなインパクトは与えられないように思います。
 つまり、日本の出版界のそれなりの社がいくつも、新刊を電子で発売するようにならなければ、
 ということです。だから、ジョブスも、ペンギンとか大手出版社の名前をわざわざ
 映し出したのだと、思います。
●日本の出版業界は、ほっておいても、新刊を電子でも発売するようになると思いますが、
 アマゾンやアップルに引きずられてだらだらやるより、
 インパクトのある、良いやり方でそうしたほうが、良いと思ってます。
 それができれば、出版社が引き続きコンテンツを担うとおもいますけど、
 できなければ、ベンチャーに取って代わられる可能性もあると、思います。
 出版社がインパクトのあるやりかたで電子書籍に対応するためには、仕掛けが必要だと思います。
 最終型は描けないし、目標=最終型を描いてからすすむのではなく、
 目前のデジタル状況に、前向き/積極的に関与することのなかから、いい形を生み出す以外に方法はないと思います。
●当面取組むといいな、と思うのは、
 日本語の本(広い意味でのコンテンツ)を
 全文検索できて、
 その一部を表示できるようなサービス
 まあ、Googleブックサーチの日本語版ですけど、
 これを日本に作ることがその端緒に適してると思ってます。
・本へのアクセスや、その利用が拡大することで、本の世界を豊かにできること
・日本の知的水準をささえるのが、本の力、その利用(読者)の拡大であると思うこと
・出版社の、あいまいな電子書籍への対応の現状でも、合意を生み出せそうなこと
・日本の出版社の、あいまいな対応を、積極姿勢に転換したな、とひろく認知してもらえそうなこと
などからです。

こうした領域で政府・行政に果たしてもらいたいことはいろいろあるので、
今後の奮闘に期待します。

下記、ポット出版の電子書籍の取組みなどのメールマガジンでのインタビューのリンク。
ご参考までに
http://archive.mag2.com/0000005669/20100125232500000.html

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お知らせ●阿佐ケ谷ロフトA「2010年代の「出版」 を考える」

2010-01-29 沢辺 均

来週月曜日のイベント=阿佐ケ谷ロフトA「2010年代の「出版」 を考える」
に関するお知らせです。

●進行予定修正
18時30分 開場
19時30分 開始 
 質問・意見もできるだけ多くうけようと思っています。
22時00分 討論終了
 以降、残った人ですこしだらだら。
23時 最終解散予定
●進行予定
18時30分 開場
19時30分 開始
21時30分 休憩10分
 以後できるだけ質問・会場との討論にしようと思います。
23時 最終解散予定

●ネットワークなどの情報
ドコモ/AU/SOFTBANKは全て回線を引いてますので、すべてバリ3

●当日のお願い
・tsudaり歓迎、先着2名に公式tsudaりをしてもらって、1ドリンクと、当日販売の本を一冊プレゼント
・議論中の挙手による質問・意見表明(ただし登壇者からの反撃もありうる)OK
・登壇者の写真撮影と利用OK
・動画撮影、youtube掲載OK
・録音OK
・Twitterからの質問はお受けするつもりですが、当日の進行次第とさせてもらいます

●Twitterハッシュタグ
#pub2010

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ものまね大好き

2010-01-29 佐藤 智砂

実は、ものまねが好きだ。

やるほうじゃなくて、見るのが。

そういえば、子どもの頃よく「象印スターものまね大合戦」を見ていた。

三田明、うまかったなー。

このまえYouTubeで清水ミチコのものまねを見たら、そのうまさに久々に感動した。

ある人の特徴をつかんで再現する能力、これってものまね以外でも発揮できる気がする。

例えば、いくつかの現象を見せて、それらに共通する原理は何か見抜くとか。

それとは関係ないけど、うちの社長も昔は森進一やアグネスチャン、ジュリーのものまねをやっていたらしい。

二、三回見たことがあるけど、はっきり言って似てない。

でも、スマイリー小原の真似は合格。笑えますよ。年に一回くらいしかやってくれないけど。

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今週末、1月30日(土)●渋谷で劇作家・岩松了トークイベント

2010-01-28 大田 洋輔

いよいよ今週土曜日、2010年1月30日(土)の15時から、渋谷・大盛堂書店で劇作家・演出家・役者の岩松了さんのトークイベント&サイン会を行ないます。

岩松了さんは1989年に岸田國士戯曲賞を受賞するなど劇作家として活躍していますが、最近はドラマ「時効警察」の熊本課長役や、「天地人」の真田昌幸役、あるいはロト6のCMなど、役者としての活動でご存知の方も多いかと思います。

今回のイベントは岩松さんのエッセイ集『溜息に似た言葉』(ポット出版)の刊行を記念したもので、古今東西の小説や戯曲に現れる言葉から、日常の中の何気ないひと言まで、セリフの魅力を語り尽くします!

昨年リブロ名古屋店で行なった際は、イベントを知らずに通りかかったお客さんも立ち止まり盛況でした。

リブロ名古屋店で行なったイベントの様子

今回もトークイベントの入場は無料ですので、「岩松さんの話を聞いてみたい!」という方、ぜひご参加ください。
電話でのご予約受付中です。(大盛堂書店:03-5784-4900)
イベントの最中には岩松さんへの質問も歓迎!

また、会場で本をご購入いただいた方には、イベント終了後、サイン会も行ないます。
どうぞよろしくお願いします。

では今週末、大盛堂で!

●『溜息に似た言葉』発刊記念トークショー&サイン会 岩松了が語る「セリフの魅力」

■日時
2010年1月30日(土)
開場:14:30
開演:15:00
※終了は16時半程度を予定しています

■出演岩松了
岩松了(いわまつ・りょう)
劇作家、演出家、俳優。1952年長崎県生まれ。自由劇場、東京乾電池を経て「竹中直人の会」、「タ・マニネ公演」等、様々なプロデュース公演で活動す る。1989年『蒲団と達磨』で岸田國士戯曲賞、1993年『こわれゆく男』、『鳩を飼う姉妹』で紀伊國屋演劇賞個人賞、1998年『テレビ・デイズ』で 読売文学賞、映画『東京日和』で日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞。上記の他、主な映画に『たみおのしあわせ』(脚本/監督)、主な出演作に『天地 人』(真田昌幸役)『時効警察』(課長・熊本役)、主な著書に『食卓で会いましょう』、『シブヤから遠く離れて』(すべてポット出版)など多数。

■場所
渋谷・大盛堂書店3Fイベントスペース [Googleマップ]

〒150-0042
東京都渋谷区宇田川町22-1
大盛堂書店
電話:03-5784-4900

●料金 無料
●定員 50名
●受付 大盛堂書店レジ
電話予約も承ります
電話●03-5784-4900

『溜息に似た言葉』の紹介ページ

大盛堂書店ウェブサイト

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モテキ

2010-01-27 小久保 由美

ここ半年前くらいから、モテ期が来ている。
彼らは入れ替わり立ち代わり、私の足を執拗に求めてくる。
私の体が目当てのようだ。

まぁ、誰からモテているかというと、
主に彼らからのみなんですけど…。

どうやら私の膝下がアレルギーで傷や瘡蓋だらけなため、
舐めると血の味がしておいしいからではないかという推測。
彼らがケンカしている最中に足を差し出すと、争いをやめて舐めに熱中するほど
私の足はモテている。
たぶん彼らの中での私のジャンルは「ヒト」ではなく「おいしいもの」。

ただ、傷だらけの原因がアレルギー関係ということで
彼らに舐められた後はものすごく痒くなるのだが
彼らが寂しい時、私は足を差し出す(社内で騒いでうるさいから)。
彼らが空腹の時、私は足を差し出す(社内で騒いでうるさいから)。
彼らがクサクサしている時、私は足を差し出す(社内で騒いでうるさいから)。

争いを収めるために自らの足を差し出す私の心持ちは
まさにアンパンマン。

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ポット出版社長・沢辺均の日記-59[2010.01.14〜2010.01.25]

2010-01-26 沢辺 均

イヤー、本当にためてしまいました。

●2010.01.14木
朝から新幹線で新潟へ

送信者 New Album 10/01/26 17:38

全国公共図書館協会で話させてもらう。
出版業(界)は危機だけど、メディアはなくならない、そのメディアを良くしてくことを考え、取り組み続ける意外にないでしょう、って話。
そのうち、ちゃんと文章化しておこうと思ってるけどね。

送信者 New Album 10/01/26 17:38

夕方懇親会があり、二次会には、湯浅さんや松岡さんや、千代田図書館館長さんや、もちろん若手も一緒に。
ホテルに帰って、またバーで。

●2010.01.15金

送信者 New Album 10/01/26 17:38

午前中はパネルディスカッション。咬ませ犬の役割を勝手に引き受け、
ほかのパネラーに吠えて、反撃をくらう。
午後から、新潟県立図書館、市立図書館を見学。

送信者 New Album 10/01/26 17:38
送信者 New Album 10/01/26 17:38
送信者 New Album 10/01/26 17:38
送信者 New Album 10/01/26 17:38
送信者 New Album 10/01/26 17:38

県立図書館の館長・安藤哲也さんの変人ぶりが面白い。
もともと県庁職員で、いわゆる「昨日まで税金集めてた人が、いきなり図書館」って人なのに、
バリバリ図書館やってる。考えも柔軟な感じ。
いや、税金って比喩ですよ。確か、総務みたいなセクションからの異動だったと思うけど。
夕方の新幹線で東京へ。
ポット出版の電子書籍発売の日。『デジタルコンテンツをめぐる現状報告』は22日(金)まで
無料でダウンロード。

●2010.01.16土 
覚えてないな。たぶん、鉄とすずと代々木公園ドックランにいったはず、、、。
あ、ARGの岡本さんに、yahooメッセンジャーをつかって、チャットでインタビュー。
25日発行号に掲載された。
○インタビュー「電子書籍元年!、年頭からポット出版が動いた!
−沢辺均さん(ポット出版)に聞く」

●2010.01.17日 
妻のいとこが遊びにきた。午後からバンド練習で失礼。
明菜メドレーなど。
Share photos on twitter with Twitpic

●2010.01.18月
午後S社と3連続打ち合わせ。

●2010.01.19火
談話室沢辺」のインタビューで、山路達也さん。
Appleストアーで、小飼弾さんとの共著「決弾」「弾言」を自分で電子書籍化して売り出した経験を主に聞く。
一番刺激をうけたのは、今後のコンテンツの作り方の話。
小飼さんとの共著、小飼さんが話し手、山路さんがそれをまとめたり、再整理したり。
うん、文章も、分業化する意味があるなと前から思っていたので、山路さんの考え方に刺激を受けたな。

●2010.01.20水
昼飯を食いながら、スタッフの山田と年に一度の「面接」。給料交渉でもある。
山田から、なるほどな提案。うんいいな、ちゃんと考えよう。
夜は、水道橋の語研で、版元ドットコムのサイトリニューアル会議。
おいらの乱入で、みんなキョトンな反応。
しかし、あまりにトンチンカンなこという●●に怒った。
あとの飲み会で、みんなに怒られた。

●2010.01.21木
昼、週一回の出版会議。
夕方に、『クズが世界を豊かにする』の発刊記念イベントで新宿ブックファーストへ。

送信者 New Album 10/01/26 17:38

ナイスなトーク。司会役だったけど、著者の松沢呉一さん・ゲストの津田大介さんの掛け合いで、
まったくの役立たず。
終わって、取次・●●さんなども含めて、打ち上げに。
松沢さんの、出版ネタ好きから、●●さんに質問の嵐など。

●2010.01.22金
あさ、twitterのタイムラインに、「『デジタルコンテンツ〜』の無料ダウンロードってどうなった?」
みたいな書き込みをよんで「?}が点灯。
「22金まで無料ですよ」と告知してあるのだけど、
理想書店では「22金の12時ころから有料に切り替える」ってことで合意してた。
こりゃ間違えた、と思って、「お詫びと、1週間の延長」を大田に指示したんだけど、
そこから、いろいろ大騒ぎ。大田も思考が固いし、我を張るな。そこなおせ。
夜は、スタジオ・ポットSDの雑談会議。
まあ、目的のないブレストみたいなもんだけど、こういう時間が大切だな。
オレが伝えるべきだけど、伝えていなかった情報が、山のように出てきた。

●2010.01.23土
昼からげんきな図書館の理事会。
帰ってきてから、和田と「面接」給料交渉でもある。

●2010.01.24日
ポットの会議室で、小浜逸郎さん主宰の「シネ倶楽部・黄昏」。
参加者の回り持ちでDVDをもちより、みんなで見ておしゃべりって会。
長谷川三千子さんも参加して豪華メンバーで「フォレストガンプ」を見る。
ガンプがまってた9番のバスは本当にあったか?って言う人がいて、
そこから、いろいろ妄想。

●2010.01.25月
給料を払う日、ポットの口座から一気に金がなくなっていく。
1月の誕生日祝いのケーキ。キルフェボンのイチゴ、栗のケーキを1ホールずつ。

送信者 New Album 10/01/26 17:38
送信者 New Album 10/01/26 17:38

夜は、出版コンテンツ研究会の新年会で、神保町の「上海朝市」。

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社内コンペ

2010-01-25 五賀 雅子

近々ポットから「千代田図書館とは何か」という本が出版される。
そのブックデザインの社内コンペが今日あった。
3人のデザイナーが仕上げたデザインを
ミニ会議室に広げ、デザイナー以外の社員も集まって、
いいと思うものに付箋を貼って行く!
ポットから出す本の場合、毎回社内コンペをやるわけではなく、
今回は久々のコンペだった。

デザインは、三者三様。デザイナーさんの個性が出ていて面白い。
さてさて今回はどんなデザインで出版されるでしょうか?
見てのお楽しみ!

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電子書籍版のダウンロード数

2010-01-20 大田 洋輔

ポット出版の大田です。
明けましておめでとうございます。

ポット出版は先週金曜日の15日、電子書籍販売サイト「理想書店」で、『本の現場』と『デジタルコンテンツをめぐる現状報告』を発売しました。

現在、ビューアーの不具合によりページの境目で文字が落ちることがあり、ご購入いただいた方にはご迷惑おかけしております。問題を改修したビューアーは、29日(金)頃にApp Storeからダウンロードしていただけるようになる予定です。

今のところ、無料キャンペーン中の電子版『デジタルコンテンツ〜』は約300DL。
998円で販売中の電子版『本の現場』のDLは10強、というところです。

この数字が多いのか少ないのか判断しづらいですが、『デジタルコンテンツ〜』は2009年9月発売以来、Amazonでの販売数の累計よりも多いです。

『デジタル〜』のDL数に対するポット社内の感触は
出版部長・那須「すごいじゃん!」
社長・沢辺「こんなもんだよ」
といった感じで割れております。

もうひとつ、『本の現場』は、もう少し様子を見つつ、次の対策を。

次の電子書籍、『日本の公文書』は22日(金)に発売予定です。
これは、20日(水)に取次搬入で、店頭に並ぶのは21日(木)や22日(金)頃なので、ほぼ同時発売!
電子書籍(998円)は、紙の本(1,890円)の、ほぼ半額です。

ここから先は完全に個人的な感覚なのですが、将来、紙の本を買ったら電子書籍を利用する権利も同時に得ることが出来るようになったらいいなあ、と思います。
CDを買ったらiPodに入れて聴くことが出来るように。
そして、オンラインで購入した本も、手軽に出力出来るようになればいい。

出版社がやるのを待ってられないよと、紙の本をばらしてスキャンして全ページPDF化して読む、ということをしている人もいます。すごい。
その形のPDFは、ポット出版の場合、ほとんど入稿データとイコールです。
だったらその入稿用のPDFを、希望する人に、ある程度の価格で販売したい、ですよね。

でも、電子書籍の可能性は、もうちょっと違うところにあるはずだよなあ、などと、どんどん取り留めがなくなってきたので、この辺で。

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