本の現場 本はどう生まれ、だれに読まれているか

発行:ポット出版
永江 朗 著
希望小売価格:1,800円 + 税 (この商品は非再販商品です)
ISBN978-4-7808-0129-3 C0000
四六判 / 228ページ /並製
[2009年07月刊行]
印刷・製本●シナノ印刷株式会社
ブックデザイン 山田信也
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内容紹介

本書は、『図書館の学校』( NPO図書館の学校)で2005年から2007年にかけて連載された原稿を主軸にした、「本が生み出される現場」「本が読まれている現場」の記録である。
この30年で出版点数は4倍になったが、いっぽう1点あたりの販売金額は半分になった。
なぜこんなことが起こったのか。理由を知りたい。
それが取材をはじめるきっかけだったと著者永江朗氏は言う。
この5年間で、「本が生み出される現場」は大きく変化しはじめている。
自費出版ブーム、ケータイ小説の爆発的売れ行き、ライターや編プロが置かれるますます厳しい現状。
一方「本が読まれている現場」はどうか。
変わりつつあるのか。
「読書ばなれ」は本当か。
新書ブーム、ベストセラーはだれが読んでいるのか、などなど。
変遷する「本の現場」から何が見えてくるのか。何を見るのか。
巻末には、本のディレクションを生業とする幅允孝さん(BACH)へのインタビュー、編集部による永江朗氏へのインタビューを収録した。
最後に、そのインタビュー中に「ではこの本は再販をはずしてやってみましょうか」という話になった。
本書は、定価ではなく、希望小売価格で発売します。

目次

◎本はどう生まれているか
01●新刊洪水
02●本を出したい
03●ネット発の本
04●ライターの事情
05●編プロのいま
06●情報の無料化

◎本はどう読まれているか
07●アサドクとドクソン
08●「読書ばなれ」の根拠
09●新書ブーム
10●書店をディレクションする
11●本屋大賞と読ませ大賞
12●ベストセラーは誰が読んでいるのか?

◎付録・インタビュー
本棚が町へ出て行く─幅允孝(聞き手●永江朗)
再販制度はもういらない─永江朗(聞き手●沢辺均)

あとがき
プロフィール

著者プロフィール

永江 朗(ナガエ アキラ)

フリーライター。1958年、北海道生まれ。法政大学文学部卒。
1981年〜88年、洋書輸入販売会社・ニューアート西武勤務。83年ごろからライターの仕事を始める。88年からフリーランスのライター兼編集者に。1989年から93年まで「宝島」「別冊宝島」編集部に在籍。93年からライター専業に。ライフワークは書店ルポ。
現在、『週刊朝日』、『アサヒ芸能』、『週刊エコノミスト』、『週刊SPA!』、『漫画ナックルズ』、『あうる』、『書店経営』、『商工にっぽん』、『この本読んで!』などで連載中。
主な著書に、『不良のための読書術』、『批評の事情』、『新・批評の事情』、『インタビュー術!』、『〈不良〉のための文章術』、『平らな時代』、『狭くて小さい楽しい家』(共著)、『作家になるには』、『恥ずかしい読書』、『メディア異人列伝』、『話を聞く技術』、『新しい教科書 2 本』(監修)、『ブックショップはワンダーランド』、『暮らしの雑記帖』、『哲学個人授業』(鷲田清一氏との共著)など。

関連リンク

ポット出版ウェブサイトの『本の現場』に関する記事一覧
●『本の現場』を取り上げたブログ記事
「本の現場」本屋のほんね
「永江朗『本の現場 本はどう生まれ、だれに読まれているか』」空想書店 書肆紅屋
「本の現場」ReadMasterの軌跡 3RD stg
「書店と読者に、本の価値をジャッジ」シニア世代がつぶやくニュース
「7月14日(火)」返ってきた炎の営業日誌
「本の現場、小松崎茂……ブックフェアで買った本たち。」空犬通信
「本の現場—本はどう生まれ、だれに読まれているか」経済学部生のレビュー
「新刊を非再版で発行(価格拘束なし)ポット出版」tx別館(本とネットの話限定)
「えっ!?本屋さんが値段を決められるの?」どりぃむめっせ営業日誌
「値引きOKの本」のほほん
「販売価格は書店側で決める本を出版へ by ポット出版」じだらく-マーケティングが語りたいけど語れない人のブログ
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「本の現場」はスゴ本: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる
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本の現場 永江朗 (ポット出版)-本日の本
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『本の現場』永江朗 松岡正剛の千夜千冊・遊蕩篇

●『本の現場』を取り上げた雑誌・新聞記事
・朝日新聞 2009年7月8日(水)夕刊「再販制に一石『本の現場』」
・出版ニュース 2009年8月上旬号 巻頭コラム「非再販本『本の現場』で思うこと」
・毎日新聞 2009年7月20日(月)朝刊メディア面「再販制 今こそ議論必要」(清田義昭)
・日経新聞 2009年8月16日(日)読書欄
・中学受験進学レーダー 2009年10月号 「たのしい本棚 Vo.48」(河上進)
・週刊アスキー 2009年11月10日号 私のハマった3冊「本が売れないってホント? 出版の現在と未来を考える」(Dain)


この本への反応

  1. [...] 近刊『本の現場 本はどう生まれ、だれに読まれているか』(著●永江朗)の予約受付を開始しました。 [...]

  2. [...] ●07/06月 永江朗さんの早稲田大学文学部の授業で、「本とデザインと出版界」みたいなことを 話させてもらいます。これって、だれでも来ることができるってわけじゃないだよな?きっと。 永江さんにコネのあるひとは、ぜひ連絡してみて(笑) 永江さんの新刊「本の現場───本はどう生まれ、だれに読まれているか 」の打ち合わせ中に、こういう話になったのです。 [...]

  3. [...] この日、出版チームは、「デジタルコンテンツの現状報告」「本の現場」(永江朗)の 入稿で徹夜状態。 [...]

  4. [...] さっき帰ってきました。東急渋谷でケーキを買って、日高、佐藤、上野と喰ったところです。 本の学校第四分科会と、懇親会にでて帰ってきました。この日は、本の学校で「本の現場」と 「デジタルコンテンツの現状報告」がよく売れました。 版元ドットコムブースは120万超、のはず。 [...]

  5. [...] 新刊『本の現場 本はどう生まれ、だれに読まれているか』が7/13(月)より発売中です。全国の書店、オンライン書店でお買い求めください。版元ドットコム、直接のご連絡による直販も承っております。 [...]

  6. [...] 明日、7月18日(土)の東京新聞に、ポット出版の『「本の現場」を知る4冊!』として、『本の現場』、『デジタルコンテンツをめぐる現状報告』、『どすこい出版流通』、『石塚さん、書店営業にきました。』の広告を出します。 [...]

  7. [...] ●2009.7.6(月) ◎東京国際ブックフェア(TIBF)準備日初日の前日を迎え、かなり焦る。 ◎書店さん・図書館員さん向けアンケート特典『鉄すず手ぬぐい』が届く。デザインは小久保さん。業者には潰れるかもしれないと言われた鉄の目もちゃんと出ている。可愛らしい出来だ。 ◎パネルなどの装飾類も山田さんがアップしてくれていた。これで他の人にお願いする事は最後。あとはこっちで頑張ってやるしかない。 ◎明日、赤帽がポットのモニタと備品を取りにくるので、まとめて準備 ◎山田さんに作ってもらったポップの型に本1点ごとに取り付けるポップの文言を入れていく。一言で説明するのは難しい。オビと被ったら意味ないし。気が付いたら泊まり確定になっていた。 ◎『本の現場』、『デジタルコンテンツをめぐる現状報告』の見本出しを8日にKさんにお願いしているため準備。 ◎これ以上は無理だと思い、マッサージチェアで熟睡。 [...]

  8. [...] ポット出版は、2009年7月に発行した「本の現場」(永江朗著 ISBN978-4-7808-0129-3 [...]

  9. [...] 7月13日(月)発売の『本の現場』が、7月20日(月)の毎日新聞朝刊のメディア面で取り上げられました。 [...]

  10. [...] 「本の現場」(永江朗著)を非再販にして、価格表示を「希望小売価格」にしたことがメディアで取り上げられています。 書店さんからもその扱い方についての問い合わせをもらったりしてます。 だもんで、『「本の現場」(永江朗著)の非再販扱い(再販売価格維持契約の不適用)について』を 「ポット出版ニュース」に掲載しました。 それを書くのに改めて契約書を読み直しました。再販契約書ってこういうものなんです。 こういうオオモトを読み直して、考えることは必要ですよね。 ●再販売価格維持契約書(出版社と取次のもの、取次と書店のものは別にあるはず) [...]

  11. [...] 大塚さんを交えてポット出版のスタッフと議論。 イーブックの取材。 「本の現場」(永江朗著)の非再販と、35ブックスのことについて。 [...]

  12. [...] いつもこんなに仕事しているわけではありませんが 今週は自慢できるくらい働いたので、自慢してみました。 というわけで、今週前半出版チーム総力戦で挑んだ「デジタルコンテンツをめぐる現状報告」と 永江朗さんの「本の現場」がいよいよ7月半ばに発売予定です。 [...]

  13. [...] 『本の現場』(著・永江朗)が、神保町にある「東京堂書店」さんのベストセラーランキング、10位にランクインしました! [...]

  14. [...] 『本の現場』(永江朗・著)の情報が、全国の紀伊國屋書店の店頭で上映されています。 [...]

  15. [...] 「ブックファーストのサイトのおすすめコーナーで『本の現場』を紹介するので、ポットのサイトにある書影を使ってもいいですか? それから、今後ポットの本を紹介するときに、連絡なしに画像を使っていいですか?」 [...]

  16. [...] 永江朗さんの『本の現場』、早くも増刷できました。本を買ってくださったみなさん、ありがとうございます。 非再販にしたということで、取材やら問い合せやら、何かと話題になりました。編集に名をおいておきながら、名ばかりで、不勉強がたたり、なかなか自ら発信できなくて恥ずかしいのですが、取次の対応や、書店の方の意見を訊いたり、沢辺の取材をヨコで訊いたり、サイト上への非再販の説明をどうするか考えたり、とずいぶん勉強になりました。 [...]

  17. [...] 7月13日に発行した『本の現場 本はどう生まれ、だれに読まれているか』(永江朗著)を増刷しました。 初版2,500部で、今回の2刷が1,500部、合計4,000部になります。 [...]

  18. [...] 最近、各種メディアで取り上げられる機会が増え、『本の現場』の増刷などなにかと好調の臭いを周囲に漂わせている感のあるポット出版ですが、全国にある出版社を出版点数でランキング付けすると、大体1,000位くらいにあたります。本で言えば部数が標高に当たるのかと思いますが、刷り部数を絞って無駄にバラ撒かないという方針をとっていることもあり、もう少しランクは下がるでしょう。 [...]

  19. [...] 「本の現場」の著者=永江朗さんも、何度が取材に来てるらしい。 そんなことや、そんな付き合いの本屋なので、大久保さんに「本の現場」を一冊プレゼントした。 そしたら、↓のメールをくれた。 [...]

  20. [...] 『本の現場』(永江朗著)の書評が、2009年8月16日(日)の日本経済新聞に掲載されました。 [...]

  21. [...] 『本の現場 本はどう生まれ、だれに読まれているか 』(永江朗著)の書評が産經新聞に掲載されました。 「MSN産経ニュース」上の記事はこちらです。 [...]

  22. [...] 午前中、Yさんと筑摩書房に菊池さん訪ねる。 午後、共同通信の取材。「本の現場」など、最近の出版の動きなど。 [...]

  23. [...] つらつら考えた。 希望小売価格1800円の「本の現場」、いまのところ、1800円以外の価格で [...]

  24. [...] その一つは、ライター永江朗氏による『本の現場』。 出版業界の諸問題をつぶさに取り上げ問題提起を行う本書は、 [...]

  25. [...] だけど、7月のTIBF先行発売の「デジタルコンテンツをめぐる現状報告」「本の現場」永江朗、以降、 [...]

  26. [...] 『本の現場─本はどう生まれ、誰に読まれているか』の著者永江朗氏が、BS日テレの番組「財部ビジネス研究所」に出演されます。 [...]

  27. [...] 沢辺 今回の「談話室 沢辺」は『本の現場』の販促も兼ねているので、再販のことについて話そうと思うんですよ。 [...]

  28. [...] 目次など、詳しくはこちら。 [...]

  29. [...] 目次など、詳しくはこちら。 [...]

  30. [...] ポット出版の新刊を、電子書籍版でも発行していくことになり、 第一弾として、本の現場を電子書籍化することになりました。 [...]

  31. [...] 大久保 あと僕から『本の現場』で唯一不満なのは、出版不況の正体が分からない、ということ。明らかにされてないと僕は思うんですよ。 感想メールでマクロだのミクロだのって話をしたと思うんですけど、本では、出版統計の数字が語られていたり、あとはまあアナログ的な話はされてるんですけど。 でも、例えばの話をすると、「SWEET」っていうファッション誌が最近売れています、と。マクロ統計的にはいままで下火だったのが伸びてます。評論家とかが何年後かにその数字を見て分析する時に、ああ、あの時は原宿にH&Mやフォーエバー21が出来て、ファストファッションが流行って、それがファッションの意識に火をつけて、それで「SWEET」は伸びたんだ。そんなふうに分析するかもしれないですよね。統計の上辺の数字だけを見て語る人は。 だけど、実はあれはおまけが売れたんだよというのが現場レベルでの実際だったりする。そういうミクロの分析がたぶん必要なんですよね。 そのうえで、出版不況ってホントに不況なの?って、ほんとは僕は疑ってるんですよ。ホントにみんなが言ってるほど不況なの?って。たぶん沢辺さんもそういうところおありだと思うんですけど。 [...]

  32. [...] 現場──本はどう生まれ、だれに読まれているか」永江朗・著(書籍版は2009年07月刊行→紹介ページ) 「デジタルコンテンツをめぐる現状報告」出版コンテンツ研究会ほか・著(書籍版は [...]

  33. [...] 翌日、『日本の公文書』、『ず・ぼん15』、『低炭素革命と地球の未来』、『本の現場』、『デジタルコンテンツをめぐる現状報告』を持って、営業に伺いました。よくよく考えると近辺を車で通ったことはあるものの国会議事堂に入ったことはない私。近くの警官に聞いて、数十メートル先の入口に行ったら今度は「ここは見学用だから」とまた別の入口へ。完璧お上りさんだと思いながら、ようやく通用門につきました。 [...]

  34. [...] 書誌データ ●本の現場 本はどう生まれ、だれに読まれているか(ポット出版での紹介はこちら) ●発行=2009年07月13日[第一版第一刷] ●発行所=ポット出版 ●著=永江 朗 ●定価 [...]

  35. [...] い、というわけでもありません。実際、「非再販」の本も存在します(たとえば、永江朗著「本の現場」など。)し、「自由価格本」「B本」「バーゲンブック」などと銘打って、こうし [...]