日本の公文書 開かれたアーカイブズが社会システムを支える
定価:1,800円 + 税
ISBN978-4-7808-0140-8 C0000
B6判 / 200ページ /並製
[2010年01月刊行]
印刷・製本●シナノ印刷株式会社
ブックデザイン 山田信也
●電子書籍版もあります。電子書籍版『日本の公文書』はこちら。
内容紹介
2011年4月、公文書管理法施行。
日本は公文書を残していけるのか?
国や行政法人の活動の記録である公文書を保存・公開するルールである「公文書管理法」。
その成り立ちから、社会的・歴史的な意味、運用に当たっての課題、そして、一人ひとりの人間が生きた証としての私文書まで、日本の記録資料の現状を取材した日経新聞編集委員が書く体験的アーカイブズ論。
アーカイブズの海は、深くて広い。
目次
はじめに
I 公文書管理法はなぜ、必要なのか
公文書管理法は何のための法律か
「公文書」は国民共有の知的資源
情報公開とアーカイブズ
日本の現実
杜撰な文書管理は日本の伝統か?
Ⅱ 公文書管理法の成り立ち
公文書管理法成立へ
公文書管理法
公文書管理法の課題
Ⅲ 深くて広いアーカイブズの海
深くて広いアーカイブズの海
知られざる〝負の遺産〟
記録は時代の証人─1 市川房枝
記録は時代の証人─2 満鉄・藤原豊四郎
記録は時代の証人─3 横浜正金銀行資料
記録資料は力
Ⅳ デジタル化の功罪
研究資源共有化システム
SMART-GS
デジタル化とMLA連携
デジタル・ジレンマ
Ⅴ 記録資料を残す意味
新潟・中越地震ボランティア
熊本県・宇城市アーカイブズ
公文書以外のアーカイブズ・建築、音楽、漫画
公文書以外のアーカイブズ・公害裁判、学徒出陣、労働資料
Ⅵ 記録資料を残すには
デジタル時代のアーキビスト
あとがき
巻末資料●日本の公文書館一覧
巻末資料●参考URL一覧
担当から一言
2009年6月24日、公文書管理法が成立しました。
施行は2011年4月を予定。
公文書と聞くとなかなかピンと来ないのですが、一言で言うと、国の活動の記録であり、この時代のこの国に生きる私たちが、どのような経緯を経てどのような意思決定をしたのかを未来へ向けて証明する、財産です。
その大切な記録を保存・公開するための規則が、ようやくできた公文書管理法。
ではその「公文書管理法」は、なぜ今、できたのか?
また、「公文書管理法」で、何が変わるのか?
そもそも、記録資料を残す意味とは?
日経新聞記者・松岡資明さんが、取材を元に明解な文章で綴ります。
[担当編集・大田洋輔]
著者プロフィール
松岡 資明(マツオカ タダアキ)
1950年栃木県生まれ、1973年北海道大学卒業、同年日本経済新聞社入社。
写真部、産業部、千葉支局勤務を経て日経マグロウヒル社出向、1990年文化部次長、97年大阪本社文化担当部長、99年以来東京文化部編集委員を務める。
追記
ネットでの評判
・松岡資明著『日本の公文書』 ”謹呈”に感謝、 うれしく拝読(上川陽子) | みんなの広場
・ACADEMIC RESOURCE GUIDE (ARG) - ブログ版│[編集日誌][新刊紹介]2010-02-25(Thu): 松岡資明著『日本の公文書-開かれたアーカイブズが社会システムを支える』(ポット出版、2010年、1890円)
・ブログもんじょ箱│新着文献 『日本の公文書 開かれたアーカイブズが社会システムを支える』 松岡資明著 ポット出版
・やまもも書斎記 | 『日本の公文書』
・メドレー日記 | 日本の公文書 (松岡資明)
掲載記事
・2010年2月7日(日)日経新聞・書評欄
・2010年3月9日(火)東京新聞・「書物の森」
・2010年4月18日(日)神奈川新聞・「ブックカバー」
[...] 2010年1月20日刊行予定の新刊『日本の公文書─開かれたアーカイブズが社会システムを支える』(松岡資明)の予約を受付中です。 [...]
新着文献 『日本の公文書 開かれたアーカイブズが社会システムを支える』 松岡資明著 ポット出版
2009年6月に公文書管理法が成立し、2011年4月に施行されます。松岡氏は日…
[...] ポット出版の新刊『日本の公文書─開かれたアーカイブズが社会システムを支える』(松岡資明)が1月20日(水)より発売中です。全国の書店、オンライン書店でお買い求めいただけま [...]
松岡資明著『日本の公文書』 ”謹呈”に感謝、うれしく拝読
拝啓 日経新聞 松岡資明様ご無沙汰しております。『日本の公文書〜開かれたアーカイブズが社会システムを変える』(ポット出版)をお送りくださりありがとうございました。めでた…
[...] のお店は閉店して国会のお店だけが残ったという少し変わったお店です。ポットでは『日本の公文書』をはじめ、図書館の本があるので、結構ニーズがあるのではないかとかんがえ、見 [...]
[...] ポット出版が2010年1月20日に刊行した『日本の公文書─開かれたアーカイブズが社会システムを支える』(松岡資明)の書評が、2010年2月7日(日)の日経新聞に掲載されました。 [...]
[編集日誌][新刊紹介]2010-02-25(Thu): 松岡資明著『日本の公文書−開かれたアーカイブズが社会システムを支える』(ポット出版、2010年、1890円)
公文書管理法(公文書等の管理に関する法律)の施行が1年後の2011年4月に迫ったこの時期。 ・公文書等の管理に関する法律 http://law.e-gov.go.jp/announce/H21HO066.html タイムリーに、 ・松岡資明…
[...] 『日本の公文書─開かれたアーカイブズが社会システムを支える』(松岡資明著)が、2010年3月9日(火)の東京新聞夕刊「書物の森」のコーナーで紹介されました。 [...]
[...] 『二人で生きる技術』の増刷が決まりました!最近のポットはなかなか好調で、『日本の公文書』も在庫が少なくなり始め、『劇画家畜人ヤプー【復刻版】』は書店さんからの販促物のご請求や、補充注文も多く、amazonでは一週間に100冊単位で売れていたりと、営業としては嬉しい限りです。とはいえ、私が何かして好調なわけではないのですが……。 [...]
[...] 先週、『日本の公文書』(松岡資明著)の増刷をしました! [...]
[...] 書誌データ ●日本の公文書 開かれたアーカイブズが社会システムを支える(ポット出版での紹介はこちら) ●発行=2010年1月20日[第一版第一刷] ●発行所=ポット出版 ●著=松岡 [...]