2010-03-03
『千代田図書館とは何か』(柳与志夫)の表紙の手触り
早い書店では1日から並び始めていたようですが、ひな祭りの本日、柳与志夫さんの『千代田図書館とは何か』が発売になりました。
本のページの「担当から一言」の欄にも書きましたが、タイトルの「千代田図書館とは何か」とは、これまでメディアに取り上げられてきた「コンシェルジュ」や「平日夜10時まで開館」、既になくなった「新書マップ」など千代田図書館が実際に取り組んできた様々なサービスを、柳与志夫さんの考える「新しい公共空間のあり方」のイメージと結びつけるための問いです。
インド図書館学の父・ランガナタンが唱えた図書館の五法則のひとつ、「図書館は成長する有機体である」という大きな理想と、千代田図書館の現場との間で見えてきたものは何だったのか。
2007年にリニューアルした千代田図書館の計画から運営に至るまでのトライ&エラーを、柳さんの視点から検証した本です。
図書館経営という、あまり普段の生活には馴染みのないジャンルではありますが、ともすれば「旧態依然」という印象を持たれがちな公共図書館にも、「公共性の本質を考えて、一つずつ行動していこう」という考えの図書館人がいるのだ、ということを知っていただければ幸いです。著者の柳与志夫さんは、その一人だと思います。
さて、カバーは微妙に筋が入ってザラザラとした「パミス」という紙、オビは光沢のあるツルツルした「ルミナホワイト」という紙を使用しています。
でも、各ネット書店やポット出版のサイトで掲載される書影はただの真っ白。
下の写真で、紙質の違いが少しはお伝えできればいいのですが…。
いかがでしょーか。
『千代田図書館とは何か』。どうぞよろしくお願いします。