溜息に似た言葉 セリフで読み解く名作
定価:2,200円 + 税
ISBN978-4-7808-0133-0 C0095
4-6変 192ページ /上製
[2009年09月刊行]
印刷・製本●シナノ印刷株式会社
ブックデザイン 和田悠里
内容紹介
「御縁でもってまた一緒になろう」
──川端康成『雪国』より
文学作品に書かれたセリフの一言を
劇作家・岩松了が読み解き、
名作の世界を5人の若手写真家が写す。
2005年〜2008年に『Domani』(小学館)で連載されたコラム「溜息に似た言葉」の単行本化。
書下し『グレート・ギャツビー』の回と、5人の若手写真家による写真40点、
岩松了と若手写真家との対談から生まれた人物エッセイ「写真家の言葉」5本を追加収録。
◎いただいたコメント
騙されたり、信じたり。泣いたり、笑ったり。傷付いたり、許されたり。
言葉って、この世で一番色っぽくて危険なものなのかもしれない。
恋をしている若者も、倦怠期を迎えたご夫婦も、
この「溜め息に似た言葉」の中に、身に覚えのある瞬間を見つけるはずだ。
──小泉今日子
岩松さんの前では、すべての言葉が全裸にされます。
なので
僕は岩松さんの前では<無口な男>を演じ続けています。
──リリー・フランキー
目次
◎溜息に似た言葉
01●
『山の音』川端康成
『浮雲』林芙美子
『死の棘』島尾敏雄
『ある平凡』車谷長吉
『春の雪(豊饒の海・第一巻)』三島由紀夫
『秋風記』太宰治
『門』夏目漱石
『花のワルツ』川端康成
02●
『屋上庭園』岸田國士
『欲望という名の電車』テネシー・ウィリアムズ
『マクベス』シェイクスピア
『老人と海』ヘミングウェイ
『勝負の終わり』サミュエル・ベケット
『雪国』川端康成
『逢びき』木山捷平
『蓼食う虫』谷崎潤一郎
03●
『砂の上の植物群』吉行淳之介
『可愛い女』チェーホフ
『わたしを離さないで』カズオ・イシグロ
『初舞台』里見弴
『三月の5日間』岡田利規
『濹東綺譚』永井荷風
『嵐が丘』E・ブロンテ
『本格小説』水村美苗
04●
『三人姉妹』チェーホフ
『かもめ』チェーホフ
『桜の園』チェーホフ
『永すぎた春』三島由紀夫
『鍵』谷崎潤一郎
『ガラスの動物園』テネシー・ウィリアムズ
『小さな王国』谷崎潤一郎
『伊豆の踊子』川端康成
05●
『グレート・ギャツビー』スコット・フィッツジェラルド
『猫と庄造と二人のおんな』谷崎潤一郎
『抱擁家族』小島信夫
『夢十夜』夏目漱石
『夫婦善哉』織田作之助
『にごりえ』樋口一葉
『日の暮れた村』カズオ・イシグロ
『十二夜』シェイクスピア
◎写真家の言葉
●中村紋子
●高橋宗正
●インベカヲリ★
●土屋文護
●石井麻木
◎あとがき
◎プロフィール
◎台詞出典一覧
著者プロフィール
岩松 了(イワマツ リョウ)
劇作家、演出家、俳優。1952年長崎県生まれ。自由劇場、東京乾電池を経て「竹中直人の会」、「タ・マニネ公演」等、様々なプロデュース公演で活動する。
1989年『蒲団と達磨』で岸田國士戯曲賞、1993年『こわれゆく男』、『鳩を飼う姉妹』で紀伊國屋演劇賞個人賞、1998年『テレビ・デイズ』で読売文学賞、映画『東京日和』で日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞。
上記の他、主な映画に『たみおのしあわせ』(脚本/監督)、主な出演作に『天地人』(真田昌幸役)『時効警察』(課長・熊本役)、主な著書に『食卓で会いましょう』、『シブヤから遠く離れて』(すべてポット出版)など多数。
中村 紋子(ナカムラ アヤコ)
2003年、東京工芸大学芸術学部写真学科卒。
2005年、東京工芸大学大学院メディアアート専攻写真領域卒。
Web:http://ayaconakamura.sub.jp
高橋 宗正(タカハシ ムネマサ)
2002年 写真新世紀優秀賞(SABA)
2004年 「hinterland」art & river bank(個展)
「チャウス展1〜導かれし者たち〜」CASO(グループ展)
2007年 フリーランスになる
2008年 littlemoreBCCKS第一回写真集公募展リトルモア賞
Web:http://www.munemas.com/
インベ カヲリ★(インベ カヲリ)
2005年 日本広告写真家協会・APA公募展
エプソン・カラーイメージングコンテスト
2006年 『取り扱い注意な女たち』(インベカヲリ★&出町つかさ著/インベカヲリ★写真/あおば出版)
2007年 新宿ニコンサロン「倫理社会」個展
2008年 大阪ニコンサロン「倫理社会」グループ展
ロサンゼルス 「VICE PHOTO SHOW」
バルセロナ「ARTZ 21 〜FANTASIA EROTICA JAPONESA〜」出展
ニコンサロン三木淳賞受賞奨励賞
2009年 新宿・大阪ニコンサロンbis 三木淳賞受賞作品展 「倫理社会」グループ展
六本木スーパーデラックス「Beau・ti・fied Ta・boo 2」出展
Web:http://www.inbekawori.com/
土屋 文護(ツチヤ ブンゴ)
石井 麻木(イシイ マキ)
2009年 『みんな、絵本から』柳田邦男著/石井麻木写真/講談社
Web:http://www.ishiimaki-photo.com/
追記
『溜息に似た言葉』特集コーナー
掲載情報
「SWITCH」2009年10月号
「Domani」2009年11月号
「Soup.」2009年11月号
「河北新報」2009年10月4日
「南日本新聞」2009年10月4日
「週刊朝日」2009年10月23日号
ネットの評判
そこにいるのは俺か?──岩松了『溜息に似た言葉 セリフで読み解く名作』|夕なぎ
『溜息に似た言葉〜セリフで読み解く名作(ポット出版)』著者=岩松了 - WEBスナイパー
[...] 岩松了さんの「溜息に似た言葉」入稿完了しました!! なんと帯文は小泉今日子さんとリリーフランキーさんです、豪華〜〜! が、まだ肝心の色校前なので全然終わった気がしません。 色校が出てみないと肝心の写真の部分がどうなっていることやら… 今日から写真家さんたちが色校チェックにやってきます。 どきどきします。 [...]
[...] 先週、岩松了さんと5人の写真家の『溜息に似た言葉』と、山中学さんの『羯諦』の2冊を入稿しました。 [...]
[...] 今日は新刊『溜息に似た言葉』の見本出しに行ってきました。 [...]
[...] 目次など詳細はこちら。 [...]
[...] S社、デザインの打ち合わせ。 その直前、「溜め息に似た言葉」(岩松了)を利用した書店フェア提案をめぐって説教。 [...]
[...] すべての収録作品など、詳しくはこちら。 [...]
[...] 『溜息に似た言葉』(岩松了著)が、「週刊朝日」2009年10月23日号で紹介されました。 P80、「週刊図書館」内の「話題の新刊」で、土屋敦さんによる評です。 ありがとうございます! [...]
[...] すべての収録作品など、詳しくはこちら。 [...]
[...] すべての収録作品など、詳しくはこちら。 [...]
[...] すべての収録作品など、詳しくはこちら。 [...]
[...] すべての収録作品など、詳しくはこちら。 [...]
[...] ポット出版が9月に発行した『溜息に似た言葉』(岩松了著)の関連書フェアが、リブロ名古屋店で開催中です。 [...]
[...] 午後の新幹線で名古屋へ。 名古屋リブロで、「溜め息に似た言葉」岩松了さんのトークセッションとサイン会。 [...]
[...] 話題は近刊『溜息に似た言葉─セリフで読み解く名作』にちなんで、岩松さんが感じるセリフの魅力について。 岩松さんが語るシチュエーションの先に置かれることによって、「もう、さっきから」や「似てる」といった何気ない言葉が大笑いを起こす、あっという間の30分でした。 [...]
[...] また、「ともあれ、それはただの私事にすぎない」という台詞については、9月に刊行した『溜息に似た言葉』の中で、詳しく取り上げられています。『グレート・ギャツビー』、『溜息に似た言葉』を合わせて読むと、舞台『マレーヒルの幻影』が、より楽しめるのでは! [...]
[...] 2010年1月30日(土)の15時より、渋谷・大盛堂書店にて、『溜息に似た言葉』の著者・岩松了氏のトークショー&サイン会を開催します。 [...]
[...] 今回のイベントは岩松さんのエッセイ集『溜息に似た言葉』(ポット出版)の刊行を記念したもので、古今東西の小説や戯曲に現れる言葉から、日常の中の何気ないひと言まで、セリフ [...]
[...] 出家・俳優の岩松了さんによる『溜息に似た言葉』刊行記念のトークイベントを行ないました! [...]
[...] 去年発行した岩松了さんの『溜息に似た言葉』では、岩松さんが読み解いた名作の世界に合わせて、5人の若手のカメラマンに写真を撮ってもらいました。 [...]
[...] 書誌データ ●溜息に似た言葉 セリフで読み解く名作(ポット出版での紹介はこちら) ●発行=2009年09月4日[第一版第一刷] ●発行所==ポット出版 ●著=岩松 了 ●定価==2200 [...]