数学を勉強

2011-01-27 山田 信也

そういえば去年の年明け頃もそうでしたが、最近数学熱が上がってきました。しかし、中学以来数学を避けて生きてきたので、基礎ができていません。まず、サイエンス・アイ新書『楽しく学ぶ数学の基礎』で中学数学のおさらいからしています。このレベルならわかる、気がします。いままでのところでちょっとわかった気になってうれしかったのは、xの−n乗はxをかける回数がn回少ないから、xでn回割ること=xのn乗分の1になるのか!ということです。そんなレベルです。この本が終わったら、ブルーバックスの『新体系高校数学の教科書 上』で高校に進学する予定です。どこまで数学ブームが続くか、去年は春まで持たなかった気がします。

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InDesignのお勉強

2011-01-26 鈴木 明日香

今日はInDesignを使った組版に関する、社内勉強会がありました。
テキストは『組む。 InDesignでつくる、美しい文字組版』(ミルキィ・イソベ+紺野慎一)、
講師は沢辺さんで、時間は1時間強。

一応、このテキストを使った勉強会は2回目ということで(第一回はまだ入社していなかったのです)
少しでも追いつかねばイカンと、日誌に置いてあった前回のレジュメをもとに予習をして臨みました。
・・・臨んだつもりだったのですが、いざ始まると予習していた知識すら身についていないありさま。
やっぱり付け焼刃じゃダメということですね。

まぁ今日お勉強したことは実地で復習するとして
驚いたのが、細かい設定・オペレーションの一つひとつに意味があるということ。
たとえば連数字処理をどうするかにしても、縦組中の欧文回転をどうするかにしても、
その決定にはデザイナーの意思があるのですね(考えてみれば当たり前ですが)。
いかにそのテキストを美しく組むか、という目的のために
いろいろな設定をして、書体を選んで(時には作って)、
漢字やらひらがなやら英語やらが入り乱れる、ややこしい日本語をコントロールするという!

今までもデザイナーさんと仕事をしてきたつもりだったのですが、
デザインの際にデザイナーさんが何を考えて、何を目的に、どういう理由で
そのデザインを選択しているのか、その文字組を選んだか、
そういうことに頭が回っていなかった気がします。超ダメ編集者!

ポットで働いていると、今まで見えなかったものや気づかなかったこと、
あまり深く考えずスルーしてきたことを考える機会にたくさんめぐりあえてる気がします。
さて、精進精進!

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今日は誕生日。

2011-01-25 那須 ゆかり

今日は誕生日。いよいよ大台に突入。
犬には手をかまれるし、数日前にとうとう1本歯を抜いて歯抜け婆になったし、
やっぱ節目、というのはあるもんです。
やっと誕生日を迎えて厄落としができてハレバレしたような気分。

出版部はそこそこの忙しさというか、せっぱ詰まってないので(やばい!)、
お隣の編集部は怒濤の忙しさで私も出稼ぎしたり、あっという間に1月は過ぎ去っていくのであります。

出版部の最近の動向。
去年の12月に出した田亀さんの「童地獄・父子地獄」が好調でうれしい。
同じく12月に出した「家畜人ヤプー2」も出だしはちょびちょびだったけど、
アマゾンでは売れゆきが伸びてきました。
何より「家畜人ヤプー」が2につられて動いているので、
やっぱり2を出す効果はあるですよ。
1月にはず・ぼん16号も出ました。
17号からは、「ず・ぼん17号の実験!」という題で、月1回配信の有料メルマガをはじめようと思っています。
近々ポットサイトでお知らせする予定ですが、もうちょっとお待ちください。

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間が悪い

2011-01-25 鈴木 明日香

ポットではたまに沢辺さんがおやつをみんなに買ってきてくれたり、
休日出勤の時はお昼ごはんをごちそうしてくれたり、
他にも撮影で使った食材がみんなにふるまわれたりと、
何かとご相伴にあずかる機会が多いようです(過去日誌と、今までの経験によると)。

が、今のところどうも万全のコンディションでそういう機会にめぐりあえていません。
先日、沢辺さんがフレッシュネスバーガーをみんなにおごってくれた時も、
今まさにお昼ごはんを食べ始めたときにお声がかかったり。
今日も立派なタラバガニやホタテ焼売など、ステキなごちそうがふるまわれたのですが、
ちょうど少し前に晩ごはんを食べ終わったところでした・・・
あ、今日はしっかりいただきましたが。特に日向夏がおいしかったです。ごちそうさまです。

どうも間が悪い。
食にまつわることだけじゃなくて、
誰かが話しだそうとしたタイミングで話しだしてしまったり、
道ですれ違う人と譲り合いすぎて、激しい攻防戦を繰り広げてしまったり。
気まずいタイミングで、しばらく連絡していなかった人に連絡してしまったり。
他にも、自分の後ろにいる人に手を振っている人に、手を振り返してしまったり。

こういうのって、どうすれば改善できるんでしょうね。
業なのか。

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ポット出版社長・沢辺均の日記 -105[2011.01.16〜2011.01.24]

2011-01-25 沢辺 均

最近は、とくにあっという間に時間が過ぎていく。日誌だって、ついこないだ書いたとおもったらもう一週間を越えている。

●2011.01.16日
娘が遊びに来る。いっしょに代々木公園ドックランに鉄とすずをつれて散歩。
夕飯は、ピーコックに娘と買出しに行って、メシを炊いて日曜出勤していたスタッフたちと一緒に食べる。
牛のしゃぶしゃぶ白菜入り、牡蠣のバターいため、野菜煮物、ナムル、本マグロの大トロ(一人一切れ)、サーモン、いくら、などなどのごちそう。

●2011.01.17月
午後イチ、ポットの電子書籍計画会議。スタッフのほかに、深沢英次・小形克宏・境祐司さんにも参加してもらって、
いろんな知恵をもらう。社内の狭い議論の幅が大きくひろがるな。特に田亀源五郎さんのマンガとかおおきな前進。
夕方は「哲学者・石川輝吉の、ちょっと「ぐずぐず」した感じ」で若ものインタビュー。
石川輝ちゃん、NHK出版でデビュー作、筑摩プリマーブックス、につづいてK社の新書のオファーもあったって。
ヤバい、次はポットで書いてもらおう。

●2011.0.18火
午前中はマンション管理組合の理事会。課題が一通りクリアされて来たので、のんびりとした会議。
夜は、現在準備中の渡辺克己写真集の編集打ち合わせがあったり。

●2011.01.19水
午前中は出版会議。

●2011.01.20木
午後に中公の郡司さんたちが来て、デザイン打ち合わせ。
夜は、角川に行って雑協のデジタル配信実験報告書の打ち合わせ。
ポットチャンネル・掟ポルシェさんの回だけど、欠席。
オレがいなくてもちゃんと回してくれる。会長・スタッフのおかげだ。

●2011.01.21金
ポット会議を短時間でやる。
すぐに出版クラブ会館へいって、近刊情報センターの利用社会議。参加社・者が多くて(50人越えてた?)、
うれしい。関心が高いのだな。
夜はポットチャンネルオスペ版「EPUBの現在」村田真さんをゲストに、境真良さん、楠正憲さん。
交換フォーマット反対の村田さんなので、ちょこっと緊張したけど、結果OKだな。
やっぱり直接会う効果も大きいと思う(まずいときもあるけど)。

●2011.01.22土
休日なので、3月12日(土)のオレらのバンドのライブのチラシをつくる。
また、Facebookのファンページを使ってバンドの「ホームページ」をつくってみる。
Facebookの構造を理解することも大きな目的。ともかく使ってみないとわからないんだ、オレ。
Facebookをホームページとして使うことができるか?ってのも知りたかった。
まだ、ヨクわかってないんで、もうちょっとやってみる。
でも、あんまり更新の多いサイトにしようとは思ってなくて、あくまで記録が目的なんで、
Facebookの本来の目的と違って、、、、なんて思ったり。

●2011.01.23日
土曜もそうだったんだけど、この週末はポットはスタッフの出勤が多かった。
すんません、苦労かけます、ありがとう、。
で、オレは原稿書いたり、課題整理したり、それにともなう連絡したり、
ともかく雑用を片っ端から片付ける。おかげで、アタマが2/3くらい空き地にできたかな。
夜は、図書館のスタッフと相談などなど。

●2011.01.24月
めずらしく予定の無い平日。と思ったんだけど、図書館がらみの懸案をかたしていたら、
●●さんとメシを喰うことになって情報交換。
戻って来てから、デジクリ原稿を書いて柴田編集長に送る。

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デジクリ連載01 ■電子書籍に前向きになろうと考える出版社

2011-01-25 沢辺 均

編集長の柴田さんからツイッターのダイレクトメールで、連載の話をもらった。
んでもって隔週で連載することになりました。

デジクリサイトにもログがあるんだけど、自分で書いた文章などはできるだけここに「保存」しておきたいので、
掲載しますね。
一応、次号の連載発行されたら、2週間前のものをこの日誌に掲載するってことで、やります。

日刊「デジタルクリエーターズ」

■電子書籍に前向きになろうと考える出版社[01]
 電子書籍をめぐる誤解がイッパイあるんじゃないか?/沢辺 均
 2011.01.11火掲載

去年=2010年は「電子書籍元年」ダッタそうだし、たしかにあの話題の盛り上がりからしたら「元年」なのだろう。ところが、僕の目には電子書籍をめぐっては、山のような誤解がとりまいているように見える。

吉井宏さんは「グラフィック薄氷大魔王[244]暮れゆく電子書籍元年? 後編」でこう書かれている。

 「紙の本のほうが優れている。紙の本は滅びない」と強く主張するのはかまいませんけど、それと「電子書籍はダメ」とこき下ろすのはぜんぜん別の問題じゃないでしょうか? 紙の本が大丈夫なら、電子書籍をやろうとしてる人の足を引っぱる必要はないでしょ。電子書籍が普及しないと困るっていう僕みたいな人もいるんだから放っといてよ〜。

たしかに「紙の本のほうが優れている。紙の本は滅びない」というような主張を目にしたことが、僕自身もあると思う。強くかどうか別にしてね。でも、「電子書籍をやろうとしてる人の足を引っぱる」という人を僕は見たことはないんだ。

たとえば著作権者としての著者。著者が自著を電子書籍にしようというのをやらせないということが、そもそも成り立つだろうか? 著作権者は強いのだ。成り立つとすれば、契約にその根拠があるはず。もし、ないならただただ自著を電子書籍にすればいいだけで、だれもそれを止められないのが、著作権というもののはずだ。

ただこんな話は聞いたことがある。ある著者が、文藝春秋社で発行した現在は品切れになっているタイトルを、自分でヨソの会社から電子書籍をだすよって話した際に、印刷するときにつくった、なんらかのデジタルデータをもらえないか? と聞いたら、「それは印刷所にあるのでウチにはないんですよ。ウチが印刷所から取り戻せるかどうかも微妙な問題でして」みたいにこたえられたって。

出版社はちゃんと了解してる(本来はその了解も不要だけど)。で、その著者は、本からもう一度自分でテキスト入力をするつもりだと言っていた。エライ。

そうなんですよ。電子書籍を出版社がつくろうというときに、現実に直面するのは、まず、この【印刷したものと同じテキストデータを、新たに入力しないで手に入れたい】けど、それが印刷所にさえ、あるかどうかわからんって問題。

フィルム時代なら、DTPになっていたって、ストリップ修正してるので、DTPデータさえ信用できないし、「ナンチャってPDF」と呼ばれる、文字にすべてアウトラインをかけて刷版出力してたら、テキストなんかなんにもない。OCRかけるしかね。

電子書籍の足を引っぱっているように【見える】人はいるかもしれないけど、実際に足を引っぱってる人っていないと思うよ。

それでも電子書籍の普及に足を引っぱる人がいるように、見えてしまう現状があることは間違いない。その最大の理由は、まだ電子書籍は売れない、ということなのだ。だから後ろ向きにしか対応しない人。主に出版社の人ね。

つくること自体は、カネをどぶに捨てる気ならできるけど。

なぜ売れないのか、なんだけど、タマゴ/ニワトリ問題で、タイトルが少ないから/売れないからタイトルがつくられないって循環から飛躍できないから。大丈夫、どっかでこの循環はきっと終わりになると思う。

で、もう少しこのことを僕がどう考えているのかを書いておこう。

電子書籍は、読む道具=デバイスと、そのデバイスで使えるソフト=ビュワーが必要。パソコンで「本」を読むのは、どうも定着しなかったんで、kindle やiPadが注目されたわけだけど、iPadでも数十万台じゃないのか? これまで紙の本は数千万人を対象に商売してきたのが日本の出版で、二桁ちがうんだ。

ちなみにポット出版は紙の本でだいたい数千部の商売をしていて、2010年1月の新刊から全部電子化して売っているけど数十っていうのが現実で、二桁違うって比率にあっている。つまり、デバイスの普及がまだ充分ではないってこと。

次に、電子書籍を売る書店が充分に整っていないってこと。Appなら、アプリ化した電子書籍しか売れない、流通がアップルにだけに独占されてしまうのが恐ろしい。そして、そもそもデバイスごとのフォーマットにあわせた電子書籍をつくらなければならないのも、出版する側としては躊躇せざるえない。

そう、三つめは、そのフォーマットの混乱。EPUBがあるじゃん、って意見が聞こえてきそうだけど、そのEPUBはまだ、正式に日本語に対応してないから、どうつくったらいいのか、今はわからないのだ。

たしかに出版社は、電子書籍やネットワークの状況に前向きではない。で、今後、今ある出版社なぞは退場して、あたらしい「電子出版社」が登場するのでもいいんだけど、これまで発行してきた本という資産をもうまく電子書籍化しないと、この何十年(著作権がオープンになるのは死後50年なわけだから)ものあいだの財産が、電子書籍化されないってことになる可能性すらある。

デジタルクリエイターなら、事態の本質をキチット見抜いていかないと、クリエイトはできてもまったくカネにならないことにもなりかねないと思うのだ。後ろ向きな出版社を、どうやったら電子書籍に向かわせることができるのか(それは、自炊とかする要望に、結局早く応えることになる)、という視点でこの問題を考えた方がいいと、も思う。

【沢辺 均/ポット出版代表】twittreは @sawabekin
< http://www.pot.co.jp/ >(問合せフォームあります)
ポット出版(出版業)とスタジオ・ポット(デザイン/編集制作請負)をやってます。
版元ドットコム(書籍データ発信の出版社団体)の一員。
NPOげんきな図書館(公共図書館運営受託)に参加。
おやじバンドでギター(年とってから始めた)。
日本語書籍の全文検索一部表示のジャパニーズ・ブックダムが当面の目標。

◇情報通信政策フォーラムでスピーカーします
< http://www.icpf.jp/index.html >
平成22年度 秋期 第3回セミナー「電子書籍をめぐる動向 電子書籍に対する出版社の姿勢について」
日時:2011年1月14日(金)18:30〜20:30
会場:東洋大学白山キャンパス6号館1階第三会議室
会員無料/非会員有料
特定非営利活動法人情報通信政策フォーラム(ICPF)主催
IEEE TMC Japan Chapter協賛

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告白

2011-01-24 鈴木 明日香

今まで、土日がっつり仕事をしたことがありませんでした。
そこでこのたび気づいたことがあります。

世の中的には、休日出勤ってあんまり進んでやりたくないというか
あんまり嬉しくないようなことですが、
どうも私は、そんなに嫌いでもないようなのです。

会議や電話や来客がないから仕事に集中できるとか、
そういう実際的な理由もあるとは思うのですが
一番の理由はたぶん、自分のM気質にあるような気がします。
つまり、「世間様が休んでいる日に仕事しちゃってる自分」にちょっとゾクゾクきてしまうというか。
今はまだ会社に泊まるような仕事はしていませんが、
そのうち泊まるようになったら
今度は「会社に泊まってまで仕事頑張っちゃってる自分」に絶対ゾクゾクくると思います。

昔から「Mだ」「ドMだ」とは言われ続けてきましたが、
こんなところにまで気質が出るとは思っていませんでした。ははは。
26年生きていても、まだ自分が知らない自分に出会うものなのですね。
未知の扉はたくさんあるのですね。仕事頑張ろう。

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岩松了「国民傘」を拝見いたしました

2011-01-24 鈴木 明日香

昨日、うっかり日誌を書き忘れて帰ってしまいました。ごめんなさい。

昨日は、岩松了さんのお芝居「国民傘」を観に行かせていただきました。
場所は下北沢スズナリ。

岩松さんのお芝居を見るのは初めてだったのですが、すごく面白かったです。
世界観がちょっと複雑で、戦争をめぐる3つの物語が交錯しつつ同時進行する構成。
一つは、兄が戦争に行ってしまい、二人きりの母娘の物語。
一つは、小さな印刷工場を営む兄と、発禁映画を撮る弟の物語。
一つは、戦争が終わったのに、なお「戦争」を続ける兵隊たちの物語。
それぞれの登場人物が、少しずつ重なって、現実と虚構のラインが揺らぐ。
なんていうか、どういう考え方をしたらこんな複雑な脚本が書けるんだろう・・・
と素直に疑問です。
これだけ複雑なのに、破綻せず、舞台として美しい。すごいなあ岩松さん。

脚本、演技もさることながら、舞台装置もかっこよかったです!
シンプルな板や箱や椅子が、置き方や位置によっていろんなものに見えました。
場面転換も鮮やかだったなあ―。暗転しないで転換するところなんて、シビレました。

素人目に見ても大変素晴らしい舞台でした!

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つ、ついに・・・

2011-01-22 鈴木 明日香

休日出勤が決まりました! なんだか編集者みたいだ!
いよいよポットの一員な気がしてきた!

タイミングよく日高さんに「覚悟のススメ」を全巻借りたので、
覚悟して臨みたいと思います。

とりあえず今日は帰ります。すいません、目がしょぼしょぼすぎて・・・

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3.20板橋Cityマラソン、アル中ランナーが走ります

2011-01-20 高橋 大輔

「板橋Cityマラソン」に出ます。フルマラソンです。
3月20日、あと2ヶ月。年が明けてからは土日のどちらかは
近所の多摩川沿いのランニングコースを20kmくらい走ってます。

昨年から禁酒をはじめ(医師に「アルコール依存症」と診断された)、
マジで休日をどう過ごしたらいいかわからず、
気合い入れたオナニーにも飽きがきていたので
身体鍛えようかなと思っていたら、版元ドットコム事務局の寺門さんに
「高橋、これ(マラソン)出なよ」
と言われ
「あぁぁ…うぅぅ…」ともごもごやっているうちに
出ることにしました。
完走目指します。

ちなみに「アル中ランナー高橋」はお隣のスタジオ・ポットSDのひだかさんが(@hidakat) 命名してくれました。
なんか「がんばってる感」があってかっこいいと思っていましたが、
寺門さんは「アル中のランナーなんて、いくらでもいるでしょ」と一刀両断してくれました。
完走目指します。

1 件のコメント »

初tsudaりました

2011-01-20 鈴木 明日香

今日は、ポットチャンネルで初tsudaらせていただきました。
今日のパーソナリティーは掟ポルシェさん。
ゲストに花形ハヤシさんをお迎えして、2時間のノンストップ生放送!

ポットチャンネルは入社前に何度か視聴していましたが、
まさか自分がtsudaることになるとは・・・
放送開始30分前にtsudaりに必要な環境を整えていただき、
社内マニュアルを必死で頭に叩き込み、いざ!! tsudaり!!

UstreamをTwitterでtsudaるだなんて、郷里の母は私が何言ってるかわからないだろうな。
イヤー、あたいも最先端の人間になったもんだワ―なんて思ったのもつかの間、
序盤から脇道にそれまくる自由すぎるハヤシさんのトーク(だが抜群におもしろい)に
どの言葉を抽出したらいいのかわからない&どうまとめたらいいのかわからない
挙句の果てにタイピングが追いつかない・・・
叩き込んだマニュアルもどこへやら。
2時間、見よう見真似でつぶやき続けました・・・。

高橋さんが同時進行でtsudaってくれていなかったら、どうなっていたことか。
そして高橋さんのtsudaり、読者に超親切です。
ありがとうございます。すいません。

というわけで、テンパリまくりの初tsudaりだったわけですが、
ハヤシさんの回だったからではなくて、これがたとえ代ゼミの講義でもしんどかったと思います。
情報をインプットしながら、整理して速いスパンで
アウトプットしていくという作業は非常に難しかった。
普段、スポーツ中継とか、競馬の中継とか、何気なく聞いている実況は、
映像を見ていない人にもその場の状況を伝える仕事ですよね。
その何気ないことが、実はとんでもなく高度な仕事だったんだな、
古舘伊知郎はすごいな、ナメてたな。今度サインもらいに行かなきゃ。

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コロポックルがいっぱい

2011-01-19 鈴木 明日香

突然ですが、アイヌの伝承に「コロポックル」というこびとがいます。
北海道ではかなりポピュラーな存在で、実在のものというよりは
なにか超自然的な、妖精や精霊のようなものという認識が一般的です。
沖縄でいうキジムナーみたいなものでしょうか?
アイヌ語でのおおもとの意味は、「蕗の葉の下の人」だそうで。

そして、自分の知らないうちに誰かが何かをやってくれていることを、
「コロポックルがやってくれた!」といいます(少なくとも私の地元では!)。

つまり何が言いたいかというと、ポットにはコロポックルがいっぱいいるということです。
たとえば、今日は1月の人の誕生会で、
沢辺さんのポケットマネーでキルフェボンのケーキが2つもふるまわれました。
(すっごくすっごくおいしかったです!沢辺さんありがとうございました)
テーブルを片付けて、お皿とフォークを出して、コーヒーを用意して、
洗い物が増えるであろうシンクを今のうち片付けておいて、
ケーキを切って・・・などなど、さまざまなお仕事が発生するわけですが、
みんながキレイに役割分担して、できる仕事を探して、事がスムーズに運ぶという!
まるでたくさんのコロポックルがテキパキと働いているようでした。
どんくさい自分がイヤになったけど!

今日だけじゃなくて、たとえばコーヒーがいつの間にか補充されてるとか、
洗い物がなぜか片付いているとか、ゴミをまとめている時にゴミ箱が1カ所に集合しているとか
気づいた人が、気づいたときに何かをしてくれています。
とっても素晴らしい、ありがたいことです。
こういうことを自然にしてくれるって、本当にありがたいなぁと常々思ってます。

私もいつかコロポックルと呼ばれたい。
さりげない気遣いができるように精進したいと思います。

(あと、昨日の日誌タイトルが不評だったので、今日は物珍しい言葉にしてみました。
 なんて、コロポックルが全国区だったらどうしよう・・・)

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レジュメ・「ページネーション・マニュアル」がめざす10のこと

2011-01-19 沢辺 均

先週土曜日(2011.01.15)にミームデザインスクールの、鈴木一誌さんの講義で「お相手」をヤラセてもらって来た。
鈴木さんとは「日本語の文字と組版を考える会」からの付き合いだ。
「会」は鈴木さんが「ページネーション・マニュアル」を発表したことも一つの契機ではじまったようなものだったと思う。

で、その講義のための打ち合わせで話していたことを、鈴木さんが「10」に整理してくれたのが下記のレジュメ。
鈴木さんは課題を整理してまとめるのが抜群にうまい。いつも感心する。

いや、むしろオイラも「得意」なつもりでいたんだけど、鈴木さんにはとってもかなわない。

講義で受講者から質問をとったのだけど、その質問は捻れていて、なにが「質問」なのか
理解するのがとても難しかった。
鈴木さんは、それぞれの要点を軽く捕まえていく。
その上、それに一対一で応えるのではなくて、また講義を続けて、そのなかで質問と関連づけて、質問にも答える。
ちょっと神業みたいに見えた。

ということで、おしゃべり=共同、まとめ=鈴木さんのレジュメを、了解を得て公開します。

──────────────────────────────
■本文■
「ページネーション・マニュアル」がめざす10のこと

鈴木一誌+沢辺均記 2011.1.15

□1 マニュアルは、「こうしろ」とは教えてくれない。
マニュアルどおりに作業しても作品にはならない。
マニュアルの文章は、「こうしてはいけない」とのメッセージを発しているだけなのだ

□2 魅力ある〈まちがい〉を発見する。
まちがいや悪文こそが、未来を切りひらくかもしれない。

□3 まちがいやノイズを自覚するためには、基準が必要である。
「ページネーション・マニュアル」は基準のひとつである。

□4 ひとつの意味はひとつの形が担えばよい。これがデザインの原則だ。

□5 デザインや組版は、交換の原則から成りたつ。
なにかを獲得するためには、なにかをあきらめなければならない。

□6 しごとは、1項目ごとにテキストやページを
走査することで進んでいく。
螺旋状に積み重ねられたスクロールが、作業を仕上がりに近づけていく。

□7 仮説を立てて作業(走査・スクロール)し、破綻が出来したならば、
螺旋状のステップを降りていけばよい。この態度自体を、ひとつの作業仮説とする。

□8 正解は複数あると思おう。迷ったら、別案として定着させていけばよい。
複数ある解答からある案に絞っていく際に力を発揮するのは、編集的センスである。

□9 多くのばあい、しごとの9割は雑用である。
どの部分が、ルーティンワークとして処理できる作業かを見きわめる。
むろん、しごとによってルーティンワークの比率は変わるが、
残った狭い領域が、クリエイティブな、自分で「こうしろ」を考えなければなならない場所である。

□10 〈キャンセルする〉という考え方を導入する。
効果をいったん無効化したうえで、あらたに表現を〈リリース〉するのだ。

■止め■

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風になる

2011-01-18 鈴木 明日香

自転車通勤をしています。
自転車でどこかに通うなんて、中3以来です。
あの頃は酪農の町に住んでいて(北海道出身なのです)、外に出るとまず牛糞の香りがしたもの・・・。
本当に臭かったけど、乳製品はちょっとないおいしさでした。
アイスをいくら冷たく凍らせても、スプーンがさっくり通るのです。NO・カチンコチン。
あと図書館がすごく充実していて、ヒマだったものですから毎日通いました。

そんなことはさておき、毎日体を動かすというのはいいものです。
毎朝・毎晩、自転車にまたがって道路を疾走していると、
まさに「風になる」心持ち。
バイクだったらもっと風感ヤバいんだろうなあ。

旅行モノにはいくつかカテゴリーがあると思いますが、
なかでも「バイクで旅派」の人たちにはある種の美学があるような気がします。
ハードボイルドな中にも青春の香りというか、失うことない少年性というか。
「バイク野郎」などと乗り物に野郎が付く呼称なんて、他には「トラック野郎」くらいしか知りません。
彼らに共通する精神性というのは何なんでしょうね。
ちょっと憧れます。峠とか攻めてみたい。

今日は仕事でミスをしてしまって、五賀さんにご迷惑をかけてしまいました。
超ケアレスミスなだけ、余計へこみます。
とりあえず今夜も風になって、気持ちを切り替えよう。

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鉄・すずカレンダーできました

2011-01-18 佐藤 智砂

2011年の鉄・すずカレンダーができあがりました。
昨年、何人かのかたたちから「来年の鉄すずカレンダー、いただけますか」と連絡がありました。

うれしいなー。
こんなバカ犬たちのカレンダーをほしがってくれるなんて!
なのに、こんなに遅れてしまってごめんなさい。

すぐに発送する予定だったのですが、住所録の管理が悪くて、
社長に「どうして、こんなふうになってるんだよ!!!!」と叱られました。

それはさておき、
モデルである鉄とすずにカレンダーを見せました。
「ようやくできました。今回の表紙は趣向を変えてイラストにしてみました。どうでしょ?」
P1050237.JPGP1050227.JPG

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フルボッコな月曜

2011-01-18 鈴木 明日香

地味に、ポットに入社してから月曜日に出社したのは初めてだったりします。
今週は、はじめての週5日勤務! がんばるぞー

今週末は、金曜に早く上がれたからって飲みに行ったら見事に酔いつぶれて記憶をなくし、
土曜日は、二日酔いのなか鈴木一誌さんの講座を聴講させていただき、
日曜日は、新井英樹「ザ・ワールド・イズ・マイン」を読みつつ出かけたりしていました。
最近休みのたびに漫画ばっかり読んでる気がします・・・前からかもしれないけど・・・

今日は、初めて社内打ち合わせに参加しました。
週前半のスケジュール確認だったのですが、あまりなハイスピードに付いていくのがやっとで、
本当に早くレベル上げしなきゃダメだべさと一人ごちました。
今日なんか一つの仕事に丸一日かかってるし・・・
そういえば、歩いて5分のコンビニから帰ってくる時も迷って会社に電話したんだった・・・
なんかもう、月曜からフルボッコな気持ちで週の始まりです。
慣れてくればくるほど、みなさんのデキる人っぷりが見えてきますね。

あ、あと鉄すずカレンダーができあがってきました!
朝来たら机の上に置いてあって、あまりのラブリーさに萌え死ぬとともに
鉄さんとすずちゃんにかけられている愛情の大きさを改めて感じました。
私もこんなふうに愛されたい! ゆるふわ愛されガールになりたい!

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映画「ソーシャル・ネットワーク」は久々のおすすめです!

2011-01-17 五賀 雅子

昨年は、韓流ドラマに今更ながらはまり、
休日は家で録画データをせっせと観ていたので、
映画館へ行く時間がありませんでした。
今年は、もっと映画館へ行くぞ!と決意をして、
元旦に「ノルウェイの森」
2日に「バーレスク」を鑑賞!
「ノルウェイの森」はあんまりというか、全然心に響いて来なくて、
「バーレスク」の方はまあまあ面白いという出来でしたが、
日誌に書くほどの良さではなく…。

あ〜あ、やっぱり家で韓流ドラマ観てる方がいいか、と思っていた矢先、
フェイスブックを創ったマーク・ザッカーバーグを描いた
「ソーシャル・ネットワーク」が封切られ、やっぱ映画館で観るべき映画なんじゃないかと、
思い立って、行ってきました。
いや〜、私好みでした。

冒頭から、引き込まれます。
とにかくマーク役のジェシー・アイゼンバーグが、
連射砲のように早口でしゃべるので、頭をフル回転させて字幕を読み、
映画に集中。この冒頭のシーンでマークの並外れた能力、性格、コンプレックスなどを
見事に描き出しているのは監督デヴィット・フィンチャーの手腕だと思います。
地味な内容なのに、セリフがいっぱいの固い内容なのに、
目が離せません。音楽の良さも一役買っていると思います。
完成度がすごいので、アカデミー賞の有力候補というのも分かります。

5億人が利用しているというフェイスブックの成功と、その過程で起こった2つの裁判を描きながら、
人間の嫉妬や孤独、執着などが静かにあぶり出される演出で、早くも今年一押しの映画です!

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仕事+学ぶ=!

2011-01-17 大原 真理子

1月15日土曜日、MeMe Design School 2011 鈴木一誌さんの講座を
あつかましくも聴講させていただきました。
沢辺社長がゲスト講師として参加する、というきっかけで。ポットからは、ご、5人も。

わずか4カ月ですが実際にデザイナーとして働いてみて、の座学。
ものすごく!おもしろい!
講義を「ただ受ける」という姿勢しか出来なかった学生のときにはなかった感覚です。
そしてポットには、社員が外で勉強したいことがあれば、
その授業料の半分を負担するという制度があるらしい。ワオ!

講義内容は「ページネーション・マニュアル」。
ページネーション・マニュアルとは、
編集者、デザイナー、組版・製版者がともに仕事をするにあたって、
ページネーションを獲得するための考え方の「ものさし」(という解釈であっているのかしら)。
「自由は不自由」とよく言われますが、それはページネーションにおいても同じこと。
「やってはいけないこと」のルールを定義しておくから、それ以外は作り手の自由、
さぁ魅力あるものをつくりんしゃい!というメッセージだと受け取りました。

プロ(を自覚する)編集者、デザイナーなら、
「知らない」というのはとても危ういことだなぁという「ミソ」がいっぱい詰まった講義でした。
たとえば、テキストの構造化(これ興味深い)、版面の設計、台割の作り方、
活版時に培われたテクニックや考え方、人間の目が起こす錯視への理解、
ルールを破ったときや失敗したときの意外なおもしろさ、など。
なんかね、ほかにもね、編集とかデザインとかの仕事以外でも活用できるんじゃないかな、
というような方法論や思考法もてんこもりな予感です、ページネーションマニュアル。
禁則処理とか、どっちでもいいじゃん、とか思っていましたが、
どっちでもいいけど、ちゃんと本質を知ったうえで選択してね。ってことなんですね。

それから、鈴木一誌さんの哲学的で美意識の思想が漂う言葉のシャワーを浴びたことも、至極しあわせ。
しかも、文章と肉声のダブルですよ。
デザインはもちろん、魅力的なことばを話したり、魅力的な文章を書けるようになりたい、という
自分のなかの欲望に改めて気づかされました。

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ポット出版社長・沢辺均の日記 -104[2011.01.04〜2011.01.15]

2011-01-15 沢辺 均

●2011.01.04火
正月休み最後の日。
事務所にでて雑用いろいろ。

●2011.01.05水
NPOげんきな図書館で、渋谷区の代々木と大和田図書館を受託している。
その中央図書館館長といろいろ打ち合わせ。
夜は、NDLの人と出版社の人と、神保町の新世界菜館でメシを食べながらいろいろ相談。

●2011.0106木
昼から出版会議。
整体(均整)を受ける。夜は新年初のポットチャンネル
松沢呉一キャスターに、おいおい教教祖・元氣安さん。

●2011.01.07金
ポット会議と掃除。
S社で、編集デザインの仕事の打ち合わせ。
夜はスタジオ・ポットSDの雑談会。
SDの進めている仕事だとか、担当している版元ドットコムのシステムや事業などについてあれやこれやテーマを設定せずにおしゃべり。
こういうおしゃべりが、役に立つのだ。

●2011.01.08土
新年初の、バンド練習。Hotel Californiaのリードギターをバージョンアップしているのだ。
でもこの日はまだ途中でメタメタ。

●2011.01.09日
ポットの会議室で、小浜逸郎さん主催の「シネクラブ黄昏」。
場所を提供しているのだ。だけど、この日も参加できず。
夕方から、娘にねだられて、ヨドバシカメラにハードディスクレコーダーを買うために待ち合わせ。娘の母親=元妻の分と2台買う。
なんで、元妻の分まで買うんだよ、といったんだけど、オイラの母親が時々「あれ買って来て」とか「送って、」とか元妻を使っているからだと言われて「納得」。母親と元妻は同じ町田市に住んでいるのだ。
娘とわかれてから、東京プライドの総会へ行く。
ポットチャンネルでテーマにしたので、見ておくべきか?と思ったもんで。出演してくれた人たちや、砂川さん、野宮さん、生島さんなどの知り合いにもあえた。
感想は、遠慮しておこう。

●2011.01.10月祝
この週末は、Hotel Californiaの練習をちょっと頑張ったかな。
で、夜はちょっと謀議をめぐらせるために人と会う。
帰って来て、日刊デジタルクリエーターの記事を書いた。
連載第一回目なのだ。

●2011.01.11火
数学セミナーデザインの仕事で、4月以降の新年度の打ち合わせ。
その後、矢頭保「裸祭り」復刊の打ち合わせ。ネガを持っている人が見つかったのだ。
続いて、週末15土のミームデザインスクールで、鈴木一誌さんの講義の応援の打ち合わせ。「ページネーションマニュアル」の話を鈴木さんへの突っ込み役としてやるのだ(リンクに行くと、iPad iPhone版が無料でダウンロードできるよ)。
夜は、マガジンハウスに行って、翌日に控えた雑誌協会のデジタル配信実験参加出版社への説明会の最後の打ち合わせ。
途中懐かしい友人から電話があった。

●2011.01.12水
午前中は、第三回 次世代書誌情報共通化検討会議 近刊情報検討小委員会。差分情報の提供、CSVでの受付、刊行された情報をどこから持って来るか必要か?など。
終わってから、お茶の水の雑誌協会で、デジタル配信実験参加出版社への説明会。
ポットチームとしてサポートを請け負っているのだけど、一緒にチームを組んでくれている深沢英次さんの力作=マニュアル(30ページを越える)で無事終了。
一端事務所に戻って、夜はNPOげんきな図書館の理事会。いろいろ課題があるんだけどね。

●2011.01.13木
午前中、近刊情報検討小委員会のサブワーキングで前日の差分問題等を具体化させるための議論。白熱。
戻って来て、出版会議をやって、その後中央公論新社・新書編集部の郡司さん、松本さんと、演劇辞典や、単行本のデザインの打ち合わせ。
夜は、ポットチャンネルで、下関マグロさんと岡本まーこさん。
シェアハウスのことに、オイラ興味あり。
整体(均整)、オレは欠席。

●2011.01.14金
午前中に日高の兄貴と、事務所の工事などなどについて打ち合わせ。
つづいてポット会議。掃除をパスして、夜の情報通信政策フォーラムでの講演の準備でレジュメを完成。前の週末に下書きをしてあったレジュメをもう一度こねくり回して、ギリギリ完成。プリントして東洋大学の会場に。ゆうゆう間に合って講演。
USTREAM中継もありで、アーカイブにもしてあるので、興味のあるかたはどうぞ。
帰りに腹が減ったので千駄ヶ谷のメシ屋でサバ塩定食。うまかったけど待たされた。
雑用をして、23時半くらいに引き上げて、翌日のミームデザインスクールの鈴木さんのお相手のタメの準備。
「ページネーションマニュアル」を熟読したり、ネットで調べものしたり、メモしたりしていたら3時をとうに過ぎていた。

●2011.01.15土
目覚ましを止めてしまって、気がついたら12時12分。
青山ブックセンター(青山学院の向いのね)にタクシーに飛び乗って向かう。
鈴木さんには12時15分くらいに来て、と言われていたし、講義は12時30分開始。
傍聴のポットのメンバーには、「くれぐれも遅れるな」とメールしていたのに、オイラ自身が遅刻。なんとか12時30分に飛び込んだ。
でも受講生の集合が遅くて、45分くらいに開始。
鈴木さんとデザインの話をしていると楽しいのだ。鈴木さん、ちょっと哲学的なモノ言いになるとこがあるんで難しいけど(笑)。
デザインを言葉にするのは難しい。でもそうした言葉のシャワーを浴びられる受講生はとっても勉強になると思うんだけどね。
オレのお相手で、受講生たちはプラスがあったのだろうか?
終わってから、鈴木さん夫婦とお茶と軽い食事。ポットのメンバーも誘ってもらった上に、全員オゴってもらう。和田・上野・大原。
上野が「鈴木事務所の人たちは何時ころ出勤で何時ころ帰るんですか?」「泊まることもあるんですか?」と質問。
思わず吹き出す。
帰って来ていろいろ雑用。

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情報通信政策フォーラム・レジュメ

2011-01-14 沢辺 均

今、セミナーを終えて、サバ焼き定食を喰って事務所に帰って来た。

USTREAMで中継してくれたようで、アーカイブもされてます。
http://www.ustream.tv/recorded/12004562

自己評価では、85点くらいの話ができたと思うんだけど。
70点が合格ラインでね。

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第3回セミナー 『電子書籍をめぐる動向 積極的な出版社はどう考えているか』

月日:1月14日(金曜日) 時刻:18時30分〜20時30分 場所:東洋大学白山キャンパス6号館1階第三会議室

■まずはじめに

○電子書籍と電子雑誌をわけて考えている
・文字中心 リフロー
・ビュジュアル中心 レイアウト維持

○電子書籍アプリ(セット)と、アプリと電子書籍(バラバラ)
・appでは1/3が読めなくなっているという人がいる
・10年前のhtmlは、MacOSX+サファリで読める
・iPadはPCが必要。OSとPC本体が古いと使えない

○電子書籍フォーマット(.book)
・プレーンテキスト(txt いろいろある)
・タグ付きテキスト(ttx TTime)
・バイナリーファイル(.book VoyagerBooks)

○電子書籍を流通
・電子書籍には、販売所(プラットフォーム、データの受渡・決済)
・読む機械(デバイス)+読むためのアプリ(リーダーアプリ)
・コンテンツデータ(バイナリー化されたもの)

○電子書籍を考える前提として、本の商品特性
・本の特徴と音楽の特徴の違い レコード+ステレオ装置=本
・本という商品の特性(音楽も)=同じものを繰り返し買うことがない+その割には単価が安い

○日本(語)の特性
・amazonの英語の電子書籍が増えている。
 日本語のOCRはまだ実用的ではない/アルファベット言語のOCRはかなり使えるらしい
・日本の制作環境を知っているものとしてみると、出版社が電子書籍を簡単に作れるとは思わない。
・inDesignには、英文スペルチェックがある。日本語の「スペルチェック」はない。誤字脱字などに対する潔癖性

■山田さんの質問に応える

●一般論として、電子出版を出版社はどのようにとらえているのか
・ヨクわからないし、中にいて日々感じるムードをつたえるのはとても難しい。
・DTPを全部下請けに回しているので、社内にデジタルデータ・ネットワークのノウハウがまるでない。

●一般論として、消極派と積極派は何が分かれているのか
・同じ世代(例えば中高年)でもワープロから始まって全てのデジタルに後ろ向きな人と、前向きな人がいるのと同じ理由としか思えない
・著作権をめぐるパラダイム転換が起きているのに、本質的に考えられていないと思う。編集者も「著者」も
(紙の好きな若い社員/絶版通知/編集者の働きへの無権利/雑誌著作権使用権)

●そんな中で、なぜポット出版は電子出版に積極的に乗り出しのか
・技術のデジタル化、インターネットの拡大、という方向に、ほぼ間違えなく進む
・ポット出版に、電子書籍、ネットワークを使うノウハウを、早くから蓄積しておきたい
・さまざまなフォ—マットになっとしても対応できるデータを社内に持っておきたい

●ポット出版で電子出版を始めた結果、紙出版に影響が出たのか
・ほとんど影響ない
・電子書籍の売り上げは2桁。紙の本は2000〜、iPadの販売は数十万?

●一般論として、電子書籍端末のフォーマット分裂に出版社はどう対応しようとしているのか
・ほとんど、解っている人がいないので、その意味するところにかんして対応策を持っていないと思う

●ポット出版は、電子書籍端末のフォーマットとしてなぜ.bookを選んだのか
・電子書籍アプリはイヤだった
・.book/XMDF/ePub/AZW、すべて「タグ付きテキスト」をバイナリーデータにしたもの
・.book(HTMLに近い)のデータを社内で作ることができて、保存しておければ、XMDF(XMLに近い)/ePub(XHTMLに近い)への置換は比較的簡単だと判断
・DTPを請け負う印刷所と、データの所有をめぐる争いもなくなる
・DRMをかけるなら、たとえEPUBといえども読者にとって汎用ではないと思う。

●一般論として、映像や音楽、あるいはネットに接続しての情報提供といった電子出版特有の機能を出版社はどうとらえているか
・よく解らない

●ポット出版では、電子出版のマルチメディア機能を利用する意思はあるか
・電子書籍+電子雑誌は、当面これまでの紙の本の姿カタチをまねるところから始まると思う
(リュミエール兄弟「最初の映画」 /メリエスの「シンデレラ」→「国民の創生」(1915年)デイヴィッド・W・
グリフィス)
・電子書籍などの流通が確立していって、量的に拡大すれば、意味のある「マルチメディア」化が生まれると思う
・ポットチャンネル+テキスト化+単行本をつくる、も一つのマルチメディアであると思ってやっている。
 この先に、意味のある「マルチメディア」を生み出せる可能性があるように思っている

●読者に対する出版情報の提供は、現状どのような形で行われているのか
・書籍は年間7〜8万点。年間365日として一日200タイトルの新刊書籍が発行されている
・読者に対する出版情報の最大の提供の場は、書店の店頭と考えられていると思う。
・以下、広告/新聞雑誌書評が伝統的な提供の場。最近はネットワーク、ブログ/ツイッターなどが有力視されている
・出版業界では、JPO(日本出版インフラセンター)が中心となって、出版情報提供の仕組みが整備されて来ている
 商品基本情報センター(books.or.jpに反映)、近刊情報センター(すでにamazonは事前予約に活用)

●それに対して、版元ドットコムを始めた同機はどこにあるのか
・インターネットが普及すると、ネットに本の情報がないことが、存在しないことになると考え2000年に開始
 インターネット上に、本の情報を、出版社自身がつくって、配信・送信・公開し、効率化も
・版元ドットコムDBに書誌情報登録→業界各所への転送/自社サイトへの反映、などの効率的な情報配信(営業)
・出版社(とくに中小)は書誌情報は取次等がつくればいい、メンドウだと考えていた
・近刊情報センター設立に寄与するなどを通じて、業界インフラ整備にたいする中小出版社の発言力の確保

●中期的あるいは長期的に出版に関連する業界(出版・製本・流通・書店)はどのように変わっていくと考えているのか
・まったくわからない。すべての可能性があると思っている
・ロボットが人間が生存するための労働を担って、人間はそれほど働く必要のない社会が到来したとしたら、文化としてのコンテンツや、職業的な情報流通業は無償で担われるかもしれない
・短期・中期的には、生存や「豊かな生活」のための稼ぎが必要だと思う
 そうしたときに、対価がなければ、コンテンツや情報は薄いものになってしまう
 一度、対価が払われずに薄いものになってしまってから再生するか、対価モデルにうまく着地できるか、どちかだと思う
・それが広告モデルかもしれないが、対価モデルの可能性が高い気がする
・書店は、本+雑誌以外のものを売る店にうまくスライドできれば、少なくなって残ると思う
 流通は、本+雑誌以外のものを流通させられるようになれば少なくなって残ると思う。むしろ宅急便との競合か?
 製本・印刷は、少なくなりながらも、それなりの期間は残ると思う
 出版は、別な業界から参入した「出版」に取って代わられるか、残るかの幅のなかのどこかに
 大きな「下克上」の可能性は、それなりに高い

○国立国会図書館と全文検索一部表示システム(Googleブック日本版)への努力
・出版業界が、電子書籍状況にたじろぐのではなく、前向きに対応することへの転換点がひつよう
 2010年は、とりあえず団体をつくる/検討会議をつくる、だけ。目標着地点のない団体設立はほぼ意味がないと思う
・全文検索と一部表示は、本にたどり着ける経路を拡大させる
・「自炊」(所有からアクセス権に/紙で発行されている本を電車でよみたい)に対する出版業界の対応のひとつになる

沢辺 均
★twitter http://twitter.com/sawabekin
ポット出版(出版業)とスタジオ・ポット(デザイン/編集制作請負)をやってます。版元ドットコム(書籍データ発信の出版社団体)の一員。NPOげんきな図書館(公共図書館運営受託)に参加。おやじバンドでギター(年取ってから始めた)。日本語書籍の全文検索一部表示のジャパニーズ・ブックダムが2010 年の目標。

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