鉄・すずカレンダーできました

2011-01-18 佐藤 智砂

2011年の鉄・すずカレンダーができあがりました。
昨年、何人かのかたたちから「来年の鉄すずカレンダー、いただけますか」と連絡がありました。

うれしいなー。
こんなバカ犬たちのカレンダーをほしがってくれるなんて!
なのに、こんなに遅れてしまってごめんなさい。

すぐに発送する予定だったのですが、住所録の管理が悪くて、
社長に「どうして、こんなふうになってるんだよ!!!!」と叱られました。

それはさておき、
モデルである鉄とすずにカレンダーを見せました。
「ようやくできました。今回の表紙は趣向を変えてイラストにしてみました。どうでしょ?」
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フルボッコな月曜

2011-01-18 鈴木 明日香

地味に、ポットに入社してから月曜日に出社したのは初めてだったりします。
今週は、はじめての週5日勤務! がんばるぞー

今週末は、金曜に早く上がれたからって飲みに行ったら見事に酔いつぶれて記憶をなくし、
土曜日は、二日酔いのなか鈴木一誌さんの講座を聴講させていただき、
日曜日は、新井英樹「ザ・ワールド・イズ・マイン」を読みつつ出かけたりしていました。
最近休みのたびに漫画ばっかり読んでる気がします・・・前からかもしれないけど・・・

今日は、初めて社内打ち合わせに参加しました。
週前半のスケジュール確認だったのですが、あまりなハイスピードに付いていくのがやっとで、
本当に早くレベル上げしなきゃダメだべさと一人ごちました。
今日なんか一つの仕事に丸一日かかってるし・・・
そういえば、歩いて5分のコンビニから帰ってくる時も迷って会社に電話したんだった・・・
なんかもう、月曜からフルボッコな気持ちで週の始まりです。
慣れてくればくるほど、みなさんのデキる人っぷりが見えてきますね。

あ、あと鉄すずカレンダーができあがってきました!
朝来たら机の上に置いてあって、あまりのラブリーさに萌え死ぬとともに
鉄さんとすずちゃんにかけられている愛情の大きさを改めて感じました。
私もこんなふうに愛されたい! ゆるふわ愛されガールになりたい!

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映画「ソーシャル・ネットワーク」は久々のおすすめです!

2011-01-17 五賀 雅子

昨年は、韓流ドラマに今更ながらはまり、
休日は家で録画データをせっせと観ていたので、
映画館へ行く時間がありませんでした。
今年は、もっと映画館へ行くぞ!と決意をして、
元旦に「ノルウェイの森」
2日に「バーレスク」を鑑賞!
「ノルウェイの森」はあんまりというか、全然心に響いて来なくて、
「バーレスク」の方はまあまあ面白いという出来でしたが、
日誌に書くほどの良さではなく…。

あ〜あ、やっぱり家で韓流ドラマ観てる方がいいか、と思っていた矢先、
フェイスブックを創ったマーク・ザッカーバーグを描いた
「ソーシャル・ネットワーク」が封切られ、やっぱ映画館で観るべき映画なんじゃないかと、
思い立って、行ってきました。
いや〜、私好みでした。

冒頭から、引き込まれます。
とにかくマーク役のジェシー・アイゼンバーグが、
連射砲のように早口でしゃべるので、頭をフル回転させて字幕を読み、
映画に集中。この冒頭のシーンでマークの並外れた能力、性格、コンプレックスなどを
見事に描き出しているのは監督デヴィット・フィンチャーの手腕だと思います。
地味な内容なのに、セリフがいっぱいの固い内容なのに、
目が離せません。音楽の良さも一役買っていると思います。
完成度がすごいので、アカデミー賞の有力候補というのも分かります。

5億人が利用しているというフェイスブックの成功と、その過程で起こった2つの裁判を描きながら、
人間の嫉妬や孤独、執着などが静かにあぶり出される演出で、早くも今年一押しの映画です!

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仕事+学ぶ=!

2011-01-17 大原 真理子

1月15日土曜日、MeMe Design School 2011 鈴木一誌さんの講座を
あつかましくも聴講させていただきました。
沢辺社長がゲスト講師として参加する、というきっかけで。ポットからは、ご、5人も。

わずか4カ月ですが実際にデザイナーとして働いてみて、の座学。
ものすごく!おもしろい!
講義を「ただ受ける」という姿勢しか出来なかった学生のときにはなかった感覚です。
そしてポットには、社員が外で勉強したいことがあれば、
その授業料の半分を負担するという制度があるらしい。ワオ!

講義内容は「ページネーション・マニュアル」。
ページネーション・マニュアルとは、
編集者、デザイナー、組版・製版者がともに仕事をするにあたって、
ページネーションを獲得するための考え方の「ものさし」(という解釈であっているのかしら)。
「自由は不自由」とよく言われますが、それはページネーションにおいても同じこと。
「やってはいけないこと」のルールを定義しておくから、それ以外は作り手の自由、
さぁ魅力あるものをつくりんしゃい!というメッセージだと受け取りました。

プロ(を自覚する)編集者、デザイナーなら、
「知らない」というのはとても危ういことだなぁという「ミソ」がいっぱい詰まった講義でした。
たとえば、テキストの構造化(これ興味深い)、版面の設計、台割の作り方、
活版時に培われたテクニックや考え方、人間の目が起こす錯視への理解、
ルールを破ったときや失敗したときの意外なおもしろさ、など。
なんかね、ほかにもね、編集とかデザインとかの仕事以外でも活用できるんじゃないかな、
というような方法論や思考法もてんこもりな予感です、ページネーションマニュアル。
禁則処理とか、どっちでもいいじゃん、とか思っていましたが、
どっちでもいいけど、ちゃんと本質を知ったうえで選択してね。ってことなんですね。

それから、鈴木一誌さんの哲学的で美意識の思想が漂う言葉のシャワーを浴びたことも、至極しあわせ。
しかも、文章と肉声のダブルですよ。
デザインはもちろん、魅力的なことばを話したり、魅力的な文章を書けるようになりたい、という
自分のなかの欲望に改めて気づかされました。

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ポット出版社長・沢辺均の日記 -104[2011.01.04〜2011.01.15]

2011-01-15 沢辺 均

●2011.01.04火
正月休み最後の日。
事務所にでて雑用いろいろ。

●2011.01.05水
NPOげんきな図書館で、渋谷区の代々木と大和田図書館を受託している。
その中央図書館館長といろいろ打ち合わせ。
夜は、NDLの人と出版社の人と、神保町の新世界菜館でメシを食べながらいろいろ相談。

●2011.0106木
昼から出版会議。
整体(均整)を受ける。夜は新年初のポットチャンネル
松沢呉一キャスターに、おいおい教教祖・元氣安さん。

●2011.01.07金
ポット会議と掃除。
S社で、編集デザインの仕事の打ち合わせ。
夜はスタジオ・ポットSDの雑談会。
SDの進めている仕事だとか、担当している版元ドットコムのシステムや事業などについてあれやこれやテーマを設定せずにおしゃべり。
こういうおしゃべりが、役に立つのだ。

●2011.01.08土
新年初の、バンド練習。Hotel Californiaのリードギターをバージョンアップしているのだ。
でもこの日はまだ途中でメタメタ。

●2011.01.09日
ポットの会議室で、小浜逸郎さん主催の「シネクラブ黄昏」。
場所を提供しているのだ。だけど、この日も参加できず。
夕方から、娘にねだられて、ヨドバシカメラにハードディスクレコーダーを買うために待ち合わせ。娘の母親=元妻の分と2台買う。
なんで、元妻の分まで買うんだよ、といったんだけど、オイラの母親が時々「あれ買って来て」とか「送って、」とか元妻を使っているからだと言われて「納得」。母親と元妻は同じ町田市に住んでいるのだ。
娘とわかれてから、東京プライドの総会へ行く。
ポットチャンネルでテーマにしたので、見ておくべきか?と思ったもんで。出演してくれた人たちや、砂川さん、野宮さん、生島さんなどの知り合いにもあえた。
感想は、遠慮しておこう。

●2011.01.10月祝
この週末は、Hotel Californiaの練習をちょっと頑張ったかな。
で、夜はちょっと謀議をめぐらせるために人と会う。
帰って来て、日刊デジタルクリエーターの記事を書いた。
連載第一回目なのだ。

●2011.01.11火
数学セミナーデザインの仕事で、4月以降の新年度の打ち合わせ。
その後、矢頭保「裸祭り」復刊の打ち合わせ。ネガを持っている人が見つかったのだ。
続いて、週末15土のミームデザインスクールで、鈴木一誌さんの講義の応援の打ち合わせ。「ページネーションマニュアル」の話を鈴木さんへの突っ込み役としてやるのだ(リンクに行くと、iPad iPhone版が無料でダウンロードできるよ)。
夜は、マガジンハウスに行って、翌日に控えた雑誌協会のデジタル配信実験参加出版社への説明会の最後の打ち合わせ。
途中懐かしい友人から電話があった。

●2011.01.12水
午前中は、第三回 次世代書誌情報共通化検討会議 近刊情報検討小委員会。差分情報の提供、CSVでの受付、刊行された情報をどこから持って来るか必要か?など。
終わってから、お茶の水の雑誌協会で、デジタル配信実験参加出版社への説明会。
ポットチームとしてサポートを請け負っているのだけど、一緒にチームを組んでくれている深沢英次さんの力作=マニュアル(30ページを越える)で無事終了。
一端事務所に戻って、夜はNPOげんきな図書館の理事会。いろいろ課題があるんだけどね。

●2011.01.13木
午前中、近刊情報検討小委員会のサブワーキングで前日の差分問題等を具体化させるための議論。白熱。
戻って来て、出版会議をやって、その後中央公論新社・新書編集部の郡司さん、松本さんと、演劇辞典や、単行本のデザインの打ち合わせ。
夜は、ポットチャンネルで、下関マグロさんと岡本まーこさん。
シェアハウスのことに、オイラ興味あり。
整体(均整)、オレは欠席。

●2011.01.14金
午前中に日高の兄貴と、事務所の工事などなどについて打ち合わせ。
つづいてポット会議。掃除をパスして、夜の情報通信政策フォーラムでの講演の準備でレジュメを完成。前の週末に下書きをしてあったレジュメをもう一度こねくり回して、ギリギリ完成。プリントして東洋大学の会場に。ゆうゆう間に合って講演。
USTREAM中継もありで、アーカイブにもしてあるので、興味のあるかたはどうぞ。
帰りに腹が減ったので千駄ヶ谷のメシ屋でサバ塩定食。うまかったけど待たされた。
雑用をして、23時半くらいに引き上げて、翌日のミームデザインスクールの鈴木さんのお相手のタメの準備。
「ページネーションマニュアル」を熟読したり、ネットで調べものしたり、メモしたりしていたら3時をとうに過ぎていた。

●2011.01.15土
目覚ましを止めてしまって、気がついたら12時12分。
青山ブックセンター(青山学院の向いのね)にタクシーに飛び乗って向かう。
鈴木さんには12時15分くらいに来て、と言われていたし、講義は12時30分開始。
傍聴のポットのメンバーには、「くれぐれも遅れるな」とメールしていたのに、オイラ自身が遅刻。なんとか12時30分に飛び込んだ。
でも受講生の集合が遅くて、45分くらいに開始。
鈴木さんとデザインの話をしていると楽しいのだ。鈴木さん、ちょっと哲学的なモノ言いになるとこがあるんで難しいけど(笑)。
デザインを言葉にするのは難しい。でもそうした言葉のシャワーを浴びられる受講生はとっても勉強になると思うんだけどね。
オレのお相手で、受講生たちはプラスがあったのだろうか?
終わってから、鈴木さん夫婦とお茶と軽い食事。ポットのメンバーも誘ってもらった上に、全員オゴってもらう。和田・上野・大原。
上野が「鈴木事務所の人たちは何時ころ出勤で何時ころ帰るんですか?」「泊まることもあるんですか?」と質問。
思わず吹き出す。
帰って来ていろいろ雑用。

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情報通信政策フォーラム・レジュメ

2011-01-14 沢辺 均

今、セミナーを終えて、サバ焼き定食を喰って事務所に帰って来た。

USTREAMで中継してくれたようで、アーカイブもされてます。
http://www.ustream.tv/recorded/12004562

自己評価では、85点くらいの話ができたと思うんだけど。
70点が合格ラインでね。

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第3回セミナー 『電子書籍をめぐる動向 積極的な出版社はどう考えているか』

月日:1月14日(金曜日) 時刻:18時30分〜20時30分 場所:東洋大学白山キャンパス6号館1階第三会議室

■まずはじめに

○電子書籍と電子雑誌をわけて考えている
・文字中心 リフロー
・ビュジュアル中心 レイアウト維持

○電子書籍アプリ(セット)と、アプリと電子書籍(バラバラ)
・appでは1/3が読めなくなっているという人がいる
・10年前のhtmlは、MacOSX+サファリで読める
・iPadはPCが必要。OSとPC本体が古いと使えない

○電子書籍フォーマット(.book)
・プレーンテキスト(txt いろいろある)
・タグ付きテキスト(ttx TTime)
・バイナリーファイル(.book VoyagerBooks)

○電子書籍を流通
・電子書籍には、販売所(プラットフォーム、データの受渡・決済)
・読む機械(デバイス)+読むためのアプリ(リーダーアプリ)
・コンテンツデータ(バイナリー化されたもの)

○電子書籍を考える前提として、本の商品特性
・本の特徴と音楽の特徴の違い レコード+ステレオ装置=本
・本という商品の特性(音楽も)=同じものを繰り返し買うことがない+その割には単価が安い

○日本(語)の特性
・amazonの英語の電子書籍が増えている。
 日本語のOCRはまだ実用的ではない/アルファベット言語のOCRはかなり使えるらしい
・日本の制作環境を知っているものとしてみると、出版社が電子書籍を簡単に作れるとは思わない。
・inDesignには、英文スペルチェックがある。日本語の「スペルチェック」はない。誤字脱字などに対する潔癖性

■山田さんの質問に応える

●一般論として、電子出版を出版社はどのようにとらえているのか
・ヨクわからないし、中にいて日々感じるムードをつたえるのはとても難しい。
・DTPを全部下請けに回しているので、社内にデジタルデータ・ネットワークのノウハウがまるでない。

●一般論として、消極派と積極派は何が分かれているのか
・同じ世代(例えば中高年)でもワープロから始まって全てのデジタルに後ろ向きな人と、前向きな人がいるのと同じ理由としか思えない
・著作権をめぐるパラダイム転換が起きているのに、本質的に考えられていないと思う。編集者も「著者」も
(紙の好きな若い社員/絶版通知/編集者の働きへの無権利/雑誌著作権使用権)

●そんな中で、なぜポット出版は電子出版に積極的に乗り出しのか
・技術のデジタル化、インターネットの拡大、という方向に、ほぼ間違えなく進む
・ポット出版に、電子書籍、ネットワークを使うノウハウを、早くから蓄積しておきたい
・さまざまなフォ—マットになっとしても対応できるデータを社内に持っておきたい

●ポット出版で電子出版を始めた結果、紙出版に影響が出たのか
・ほとんど影響ない
・電子書籍の売り上げは2桁。紙の本は2000〜、iPadの販売は数十万?

●一般論として、電子書籍端末のフォーマット分裂に出版社はどう対応しようとしているのか
・ほとんど、解っている人がいないので、その意味するところにかんして対応策を持っていないと思う

●ポット出版は、電子書籍端末のフォーマットとしてなぜ.bookを選んだのか
・電子書籍アプリはイヤだった
・.book/XMDF/ePub/AZW、すべて「タグ付きテキスト」をバイナリーデータにしたもの
・.book(HTMLに近い)のデータを社内で作ることができて、保存しておければ、XMDF(XMLに近い)/ePub(XHTMLに近い)への置換は比較的簡単だと判断
・DTPを請け負う印刷所と、データの所有をめぐる争いもなくなる
・DRMをかけるなら、たとえEPUBといえども読者にとって汎用ではないと思う。

●一般論として、映像や音楽、あるいはネットに接続しての情報提供といった電子出版特有の機能を出版社はどうとらえているか
・よく解らない

●ポット出版では、電子出版のマルチメディア機能を利用する意思はあるか
・電子書籍+電子雑誌は、当面これまでの紙の本の姿カタチをまねるところから始まると思う
(リュミエール兄弟「最初の映画」 /メリエスの「シンデレラ」→「国民の創生」(1915年)デイヴィッド・W・
グリフィス)
・電子書籍などの流通が確立していって、量的に拡大すれば、意味のある「マルチメディア」化が生まれると思う
・ポットチャンネル+テキスト化+単行本をつくる、も一つのマルチメディアであると思ってやっている。
 この先に、意味のある「マルチメディア」を生み出せる可能性があるように思っている

●読者に対する出版情報の提供は、現状どのような形で行われているのか
・書籍は年間7〜8万点。年間365日として一日200タイトルの新刊書籍が発行されている
・読者に対する出版情報の最大の提供の場は、書店の店頭と考えられていると思う。
・以下、広告/新聞雑誌書評が伝統的な提供の場。最近はネットワーク、ブログ/ツイッターなどが有力視されている
・出版業界では、JPO(日本出版インフラセンター)が中心となって、出版情報提供の仕組みが整備されて来ている
 商品基本情報センター(books.or.jpに反映)、近刊情報センター(すでにamazonは事前予約に活用)

●それに対して、版元ドットコムを始めた同機はどこにあるのか
・インターネットが普及すると、ネットに本の情報がないことが、存在しないことになると考え2000年に開始
 インターネット上に、本の情報を、出版社自身がつくって、配信・送信・公開し、効率化も
・版元ドットコムDBに書誌情報登録→業界各所への転送/自社サイトへの反映、などの効率的な情報配信(営業)
・出版社(とくに中小)は書誌情報は取次等がつくればいい、メンドウだと考えていた
・近刊情報センター設立に寄与するなどを通じて、業界インフラ整備にたいする中小出版社の発言力の確保

●中期的あるいは長期的に出版に関連する業界(出版・製本・流通・書店)はどのように変わっていくと考えているのか
・まったくわからない。すべての可能性があると思っている
・ロボットが人間が生存するための労働を担って、人間はそれほど働く必要のない社会が到来したとしたら、文化としてのコンテンツや、職業的な情報流通業は無償で担われるかもしれない
・短期・中期的には、生存や「豊かな生活」のための稼ぎが必要だと思う
 そうしたときに、対価がなければ、コンテンツや情報は薄いものになってしまう
 一度、対価が払われずに薄いものになってしまってから再生するか、対価モデルにうまく着地できるか、どちかだと思う
・それが広告モデルかもしれないが、対価モデルの可能性が高い気がする
・書店は、本+雑誌以外のものを売る店にうまくスライドできれば、少なくなって残ると思う
 流通は、本+雑誌以外のものを流通させられるようになれば少なくなって残ると思う。むしろ宅急便との競合か?
 製本・印刷は、少なくなりながらも、それなりの期間は残ると思う
 出版は、別な業界から参入した「出版」に取って代わられるか、残るかの幅のなかのどこかに
 大きな「下克上」の可能性は、それなりに高い

○国立国会図書館と全文検索一部表示システム(Googleブック日本版)への努力
・出版業界が、電子書籍状況にたじろぐのではなく、前向きに対応することへの転換点がひつよう
 2010年は、とりあえず団体をつくる/検討会議をつくる、だけ。目標着地点のない団体設立はほぼ意味がないと思う
・全文検索と一部表示は、本にたどり着ける経路を拡大させる
・「自炊」(所有からアクセス権に/紙で発行されている本を電車でよみたい)に対する出版業界の対応のひとつになる

沢辺 均
★twitter http://twitter.com/sawabekin
ポット出版(出版業)とスタジオ・ポット(デザイン/編集制作請負)をやってます。版元ドットコム(書籍データ発信の出版社団体)の一員。NPOげんきな図書館(公共図書館運営受託)に参加。おやじバンドでギター(年取ってから始めた)。日本語書籍の全文検索一部表示のジャパニーズ・ブックダムが2010 年の目標。

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春を待つ

2011-01-14 鈴木 明日香

さっそくネタに詰まりはじめました。
そもそも、ポットのホームページにおけるこの日誌の位置づけはどうなってるんだろう?
と思い、さかのぼってみたところ、沢辺さんの「はじめに」を見つけました。
それによると
“メンバーが順番で、テーマを絞らずに書く日誌です。何を書いてもいいことにしました。”
とのこと。つまり、何でもありなのですね。
そんなことも知らずに書いてたのかよって感じですが。

なので、とりあえず今自分の中で一番アツいテーマについて書きたいと思います。
それは、春に向けたベランダ緑化計画。
趣味がベランダ園芸なのです。でも今は冬なので花が咲くものも少なく、
ベランダには球根が植わった鉢が5〜6個並び、紅葉した多肉植物がひっそりと佇むのみ。
ほぼ土、な感じのベランダでさみしい限りです。
室内には花が終わったマダガスカルジャスミンやポトスやアイビーがいますが・・・。
あ、ミントとタイムもあったわ。

本当はクリスマスローズとか、エリカとか、冬でも花を咲かせてくれる鉢を置きたいのですが、
お世話できるキャパシティが限られているので、当面はこのまま行こうと思っています。

春が来たら球根で植えてあるチューリップとクロッカスとスノードロップが咲くはずなので、
あとはプランターに何か野菜苗を買ってきて、ハーブも何種類か寄植えを作って、
そんで緑のカーテン用にパッションフルーツを植えたい・・・!
4〜5月は園芸店が最も華やぐ季節なので、今からもう、楽しみで仕方ありません。
ベランダをどう緑で埋めるか、それだけでご飯3杯はいけます。

あぁ、そういえば行きつけの園芸店にアマリリスの鉢が入ったってメルマガが来てた・・・
ほしいな・・・

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引越しをしました

2011-01-14 大田 洋輔

大変私事ですが、去年の12月25日に引越しをしました。
クリスマスだったので、友達を沢山呼んで、手伝いをしてもらいつつ、
最後はクリスマスパーティっぽく締める、みたいな。
全然片付かないままパーティに突入したのは言うまでもありません。
足りないものを買い揃えたりしながら、今週末でようやく全部片付きそうな感じです。

練馬区の1Kから中野区の1LDKへ。
2トン車1台、人2人。土曜日、時間指定。
13時からなんだかんだ4時間くらいかかって1万5000円+新居のネット代3カ月無料。
相場はわかってないですが、ずいぶん安いと思います。

部屋が片付いたら、家の周りのお店も開発したいですね。
野方にはいろいろありそうです。

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新人、1週間経ちました

2011-01-13 鈴木 明日香

早いもので、ポットに入社して昨日で1週間です。
とはいえ年始のお休みや祝日で、先週は実働3日、今週は4日と、まだ5日フルでは働いていません。
来週はいよいよお休みがない週になるわけで、ちょっと緊張しています。

この1週間、はじめはフロアの広さや人数の多さ(あくまで前の会社と比べて、ですが)、
備品のオシャレさ、キッチンの充実ぶり、鉄さんとすずちゃんのかわいらしさ、などなど
仕事のことはもちろん、たくさんのことを知りました。
少しずつポットになじんでいけたらいいなーと思ってます。

それはそうと昨日の日誌に書き忘れたのですが、
模索舎の方が来社されて「日誌見てるよ」と初めて言われました。
見られてるとわかってはいても、いざ言われるととても気恥ずかしいものですね。
ちったあ読みがいのある記事を書かねばと、気持ちがひきしまりました。

最近朝起きるのがじわじわと遅くなっていて、朝は時短をしいられています。
今朝はついにノーメイクで出社してしまったのですが、誰にも気づかれていないようなので
それはそれでよしとします。26歳女子(?)としてどうかと思いますがよしとします。
明日も頑張ろう。

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死に物狂い的な

2011-01-13 鈴木 明日香

突然ですが、漫画がすごく好きです。
毎週金曜は、近所のレンタルショップで漫画をレンタルして帰ります。
編集者なら買って業界に貢献しろよという話なのですが、予算の関係上致し方ない現状です。

で、先週は「シグルイ」(山口貴由)を借りました。
絵が苦手でずっと避けていたのですが、このたび完結したので一念発起して読んでみたところ、
これが面白いのなんのって!
無残絵を思わせる血みどろかつ芝居がかった構図&描写に、緊張感溢れすぎる展開。
あとなぜかエログロの香り。
やはりエロスとタナトスは分かちがたいものなのですね。

何が言いたいかというと、私には死に物狂いな熱さが必要だなぁ、ということを改めて感じたということなのです。
今日日高さんに、「ところで1ビットって何?」と聞かれてしどろもどろになってしまい
昨日ノートをまとめないまま寝てしまったことが露呈してしまったので、
ヌルいなあ自分なんて思ったのでした。

20代のうちは死に物狂い的なお仕事をしてナンボですよね。
頑張ります。が、今日は帰ります。お疲れさまでしたー!

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かつら

2011-01-12 上野 絵美

今年もよろしくお願いいたします。

スタジオ・ポットの編集チームには、新人・鈴木さんが入りました。
鈴木さんが入社する前、フルウイッグをかぶってみて
地毛でないとばれるかばれないか試す実験をやってみたい、と
ちょっと本気で考えてたけど、年末のバタバタで計画倒れになりました。
ネットでよさげなウイッグを見つけたのですが、1万5千円。
気軽には買えない値段です。
「頭頂部は人工スキンで自然な仕上がり!」といううたい文句もひっかかります。
写真で見る限り、リカちゃん人形の頭皮っぽいかんじが…

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キッチン記念日

2011-01-11 鈴木 明日香

3連休が明けたばかりですが、今日もポットは大忙しです。
あいかわらず戦力外な感じで申し訳ないことしきりなのですが、
私は私で着実に勉強を続けていきたいと思っています。

今日は初めてキッチンを使って、社内でごはんを作りました。
「作りました」というと語弊がありますね。レトルトカレーです。
でも、なんだかちょっとポットの一員になれたようで私としては嬉しかったのです。
明日はもっとちゃんと何かつくろう。

さっき、沢辺さんに1ビットと半角の違いについてありがたい話をいただいたのですが
すぐに復習しないと右から左へ抜けそうです。
実を言うと今もすでに抜けつつあるので、帰ったら思い出しつつノートにまとめなきゃいけませんな。

ということで、早々に内容が薄くなりつつありますが、本日はこれにて失礼いたします。

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あけましておめでとうございます

2011-01-08 和田 悠里

新年あけましておめでとうございます。
既にフルスロットルで働いています。
今年も忙しい一年になりそうです。今年もご愛顧よろしくお願い致します。

今年の年末は、モンスターハンターポータブルを購入したので
すばらしい友達の後ろについてモンスターの生肉を剥ぎ取ったり
友達の実家で子猫を日がな一日こねくりまわしたり
友達のお母さんとジャニーズカウントダウンを見たりして年越しをしていました。
昨年はあれだけ忙しかったのに、以外に新しい友達や知り合いがちょっと増えた年でした。
今年も引き続き、いろんな人に会えたらいいなあと思っています。

この1月で、私がポットに入社して5年目になります。
入社した年の元旦に親指の爪に穴があいてはがれてきてしまい、
当時はずうっと親指にバンソウコウを貼っていたのを覚えています。
その後1年くらいかけて爪は生えてきたのですが、未だにまっすぐ伸びる事ができず、
表面がぼこぼこしています。爪、きれいに再生するのはむずかしいのかな……。

あとひと月弱で三十路。初心を忘れずにがんばります。

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はなきん

2011-01-07 鈴木 明日香

ポットに入社して初めてのはなきんです。
特に飲みに行く予定はありませんが、明日からどうも3連休のようなのでうきうきしています。
が、まるまる休めない先輩方を見ていると申し訳ない気持ちにもなります。
早くサポートできるようなパワーを身につけたいという思いでいっぱいです。

今週は3日しかなかったけど、私にとっては3週間分くらいの濃さな毎日でした。
コーヒー豆10杯分くらいな感じでした。
週明けからはもっと周りを見つつ、仕事を覚えていきたいと思います。
どうも視野狭窄になりがちな性分ですので、そのへん気を配っていけたらなと。

連休はベランダの花の手入れをしつつ、本を読んだり酒を飲んだりで過ごします。
それではそろそろ失礼いたします。
・・・というところで回覧が回ってきた!

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頭の中身をアウトソーシング

2011-01-06 鈴木 明日香

まもなく、ポットに勤めはじめて2日目が終わろうとしています。
今日は初めて受けた書籍の電話注文で、書名を盛大に間違えて尹さんに爆笑されたり
名刺を作ってもらったり、テープ起こしをしたり、それを原稿にまとめるための準備をしたり、
何だかんだで時間が経ちました。昨日よりは水蒸気出てません。

今日の反省点は、自分の作業時間を意識して仕事ができていないことと
頭の中身が前時代的すぎるというか、来るべきクラウド化社会への土台ができていないこと。

前者については以前から意識していたのですが、なかなか難しいです。
ただ、ポットでは作業時間を日報として記録しないといけないので、イヤでも意識せざるを得ませんね。
とりあえず、「ひとつの仕事を時間を意識しながらやる」ことから始めねばなりません。
あと作業時間と内容をメモるくせもつけなきゃ。

後者については、今日初めて気づきました。
メールをとりあえず前職と同じように「クライアント」→「個別の仕事」でフォルダ分けしていたんですが
メールは基本全公開のポットでそんなマネをすると、あっという間に鬼のようなフォルダ数になってしまうのです。
そんなのは到底管理しきれないし、フォルダ分けを間違ったらそこで終わりだし、フォルダ分けの労力も無駄。
それよりはタグを付けて管理するなり、検索フォルダを作るなり、
とにかくデータ管理の基本を「何層にもフォルダ分け」から「大フォルダからの検索』に置き換える。
自分の頭(HD)の中で情報を管理するよりかは、中身をどこかに書きだして、
頭の中からなくなっても「ここを見ればわかる」ようにしておく。
記憶装置のアウトソーシングですな。クラウド化バンザイ!
・・・という理解でたぶんいいと思うのですが。
自分が20世紀な世界で生きていることがわかりました。
気づかせてくれた上野さん、沢辺さん、ありがとうございます。

それにしても、時間の使い方が下手なのか、自分の中のやることリストがいつまで経ってもなくならないです。
回覧止めっぱなんですけどどうすればいいんだろう・・・ポットマニュアルも更新できてないし。
昨日も書いた気がしますが、ともかく覚えることが山積みです。千手観音になりたい。
もうひとがんばり、やりますかねー。

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耳から水蒸気

2011-01-05 鈴木 明日香

本日付けでポットに入社しました、鈴木明日香と申します。
緊張してどうしようもなかったので、今朝は早起きして窓拭きをして心を鎮めてから出社しました。

本日は取材に同行させていただいたり、社内のいろいろな決まりごとを教えていただいたり、
メールやら何やらの設定をしていただいたり、怒涛の説明を受けて必死にメモって一日が終わった感があります。
こんなに大量の情報を一度にインプットしたのは前職の入社時以来なので、ほんと耳から水蒸気出そうです。
目にするもの、耳にするもの、触れるもの全てが真新しくて、新鮮で、なんだか窒息しそうです。でも嬉しい!
やることは山積みですが、成長できそうな予感がひたすら嬉しいです。

前職も編プロだったのですが、一番の違いは情報の徹底した共有化でしょうか。
「見える化」ここに極まれりといった感じですね。
前職だと私が知り得なかった情報(たとえばサービスの契約書とか、売上データとか)が回覧で回ってくるし、
社員のメールは基本的に全公開というのもびっくりポイントです。
あと、社内の共有サーバ上で作業をするというのも超びっくり。
前職では御法度事項だったので・・・(サーバは保管庫で、触れてはならぬ的な)
ということで、テンパリっぱなしの初日でしたが、みなさんが温かく迎えてくれたおかげさまで頑張れそうです。
明日からまた頑張ります。何卒よろしくお願いします。

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今年からわたくしも日誌当番にまぜてください!

2011-01-05 大原 真理子

新年おめでとうございます。
新人日誌、4カ月もまたいでしまいました。
本日から編集プロダクションチームに鈴木さんという新人さんがいらっしゃいました!
なんだかかわいらしい女性なので、どきどきしています。
沢辺さんにちょっかい出されている鈴木さんを見て、初日の自分を思い出して切なくなりました。
あのころは初々しかったのかなぁ。いまはもう、うす汚れてしまったのかなぁ……と。

ポットに入社してちょうど4カ月が過ぎました。
必死にやってきたようで、必死さが足りないような。
焦りすぎて「目的」を忘れそうなときは、
4カ月前に社員募集要項として自分が送ったメールを見返しています。
「なぜポットで働きたいのか」という項目で、綴った文章を見返しています。
先輩たちにしょーもないことで質問することがなくなるように、根性いれていきたいです。

さて本題です。
ポットに新・新人さんが加わったことを、勝手ながらきっかけにさせていただいて、
ぐだぐだになってしまって大変恐縮ですが、
ここらで新人日誌を終わらせて私も「日誌当番システム」にまぜていただきたく存じます。
今年もどうぞよろしくお願いします。

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ポット出版社長・沢辺均の日記 -103[2010.12.25〜2011.01.03]

2011-01-03 沢辺 均

毎年、一年過ぎるのが早すぎる、な。

●2010.12.25土
良く覚えてない、ぞ。

●2010.12.26日
日報によれば、事務所にでてきて、なんかいろいろやってたらしい。

●2010.12.27月
午前中、雑協の電子配信実験の会議。

●2010.12.28火
大寝坊。12時半に出社。
メールをチェックして大掃除。
本棚とか、カメラ置き場とか、普段整理できないようなところを片付ける。
ヤマのようなゴミだ。
19時にル・ゴロアというフランス料理屋でポットの忘年会。大塚さん夫婦とは、久しぶりだ。15名参加。

一年お世話になりました。

●2010.12.29水
「自炊の森」というのが始まったようで、自炊について最近考えてたことを日誌に書く。
ついでに、「沢辺の勝手に送りつけメール」で、知り合いやメーリングリストにメールを送る。
ほかにも、たぶんなんかごちょごちょと、いろんなことをやっていたんだと思うけど。

●2010.12.30木
本年最後の整体。気持ちよかったぞ。
整体師(均整師)駒谷さんが、iPhoneにしたので、ちょっとコーチ(笑)。

●2010.12.31金
22時ころ、鉄・すずをつれて散歩。奥さんと一緒に。
金網が張り巡らされていて、出入り口が2カ所の小さい公園をみつけたので、
二人で出口にたってそんなかで走らせようと。
表参道を通って帰宅。静かだ。

●2011.01.01土
町田のオフクロの家に行く。オヤジが死んだんでオフクロと犬の二人暮らし。
看護婦、学校の保健婦として働いていたんで、年金で一人暮らし。
ほんとうに「子供孝行(笑)」で助かるよ。
奥さんはそのまま沼田の実家へ。オイラは鉄とすずのおもり。
事務所にでて、年賀状の整理とか。
3月のライブに向けて「Hotel California」の練習。
iPad用のアプリでmimicopyというのを見つけた。再生スピードをキーそのままで遅くしたりリピートさせたりできる。
なかなかいいぞ。

●2011.01.02日
鉄とすすをつれて、新宿の東急ハンズまで散歩。
最上階からのんびり一回り。小さなフライパンを一つ買った。
戻ると奥さんが実家から帰ってた。

●2011.01.03月
事務所にでて来て、領収書の整理とかメールの整理とか。

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「自炊の森」はだめでしょう+自炊について+書協ガンバレ

2010-12-29 沢辺 均

自炊の森という店が秋葉原にプレオープンしたそうだ。

●akiba PC hotline【 2010年12月28日号 】
 店内の漫画を「自炊」するレンタルスペースが仮オープン、
 裁断済み書籍を提供、ネット上は懸念の声多数

断裁済みの本とかマンガ、業務用スキャナをおいて、自炊させるサービスだそうだ。
●自炊の森 Twitterアカウント http://twitter.com/jisuinomori

こりゃダメでしょう。
ツイッターでは
──────────────────────────────
当店のサービスの要点は、利用者ご自身が自分の体を使って自炊(スキャン)する、という点です。著作権法で定められている私的複製の要件として、これが求められるからです。
http://twitter.com/#!/jisuinomori/status/19075483773706240
──────────────────────────────
とか書いているけど、著作権法では完全にアウトだとおもう。

その最大のポイントは、断裁済みの本を貸し出すところだ。

この店に並べられている本やマンガを出版している版元は、
法的手段を、出来るだけ早くとるのがいいと思う。

自炊が盛り上がっている(らしいってこと)のは、当然だと思う。
本として残しておくほどではないにせよ、一応資料としてとっておきたいな、という本があることはとってもワカル。
デジタルデータがあるのなら、あるいは、デジタルでアクセスが可能なら、
捨ててしまってそのスペースを空かせたいのはオイラも同じだ。
(昨日大掃除したばかりだしね)
この前、あるIT系の大企業の人から、会社の引っ越しのついでで、紙の本を「自炊」してしまいたいのだが、
出版界に相談する窓口も見つからなかったので、結局、それを保管するスペースを、家賃をはらって
確保する以外に無かった、きちんと対価を払うので、対応してもらいたかった、という話を聞いた、。
これも同じ話。

オレ自身の著作権法解釈は、福井健策弁護士の見解とほとんど同じだ。
出版業界のムードとしては、福井さんほど、ラディカル、ではないだろうけどね。

書籍の電子化、「自炊」「スキャン代行」は法的にOK?〜福井弁護士に聞く著作権Q&A

ところで、
「自炊の森」は論外としても、大手出版社が、自炊代行サービスにも対策をとろうとしてるって話がある。
気持ちはなんか解らんでもないけど、アプローチが逆だと思う。
福井さんも
──────────────────────────────
 Q8:自炊の代行サービスは適法?
 A8:権利者から複製の許可を取らない限りは、違法でしょう。
 解説:私的複製の範囲を規定する著作権法第30条1項を見ると、「『使用する者が』複製することができる」と書かれています。こうしたことから、自炊に限らず複製の代行サービスは、私的複製として許容されないというのが通説として定着しています(表【2】参照)。

 これまでも新しいメディアが生まれるたびに複製代行サービスが登場しましたが、ビデオのダビングサービスをはじめ、権利者の許可のない複製の代行サービスは基本的に押さえ込まれてきた経緯があります。  自炊代行サービスに関する判例はまだありませんが、現行法を解釈すれば、おそらく複製権侵害に該当すると考えられます。

 とはいえ、私も自著で利用してみたことがありますが、こうした自炊代行サービスは電子書籍のラインナップが揃わない現在、利便性がありユーザーの需要が高いことは間違いありません。許諾の確認できない書籍のスキャン代行は当面停止し、前述の複写権団体などを通じて作家・出版社と包括契約を模索するなど、各業者は適法化に向けて努力すべきでしょう。無論、作家・出版社側の電子書籍充実に向けた努力も望まれます。
──────────────────────────────
と書いているし、先のIT系大企業のような要望に、出版界が応えられていないということへの対応こそ、
先にやるべきことなんじゃないだろうか?
そうしないと、理解を得られない。妥当な費用負担をして、便利になりたい、という要望に応えることが先決で、
その対案を出さずに、自炊代行サービスタタキをするのは、妥当性を欠くやり方だと思う。
提供しているサービスの不足をたなに上げて、その不足を埋める第三者の行為を「だけ」をたたくだけだから。

さてさて、
書協という、ナンバーワン出版業界団体の行動には、まったく関与できないし、してもいないし、
これまでも特に態度を明らかにしたこともない、と思うんだけど、
この「自炊の森」に書協なり、の業界団体が反撃するなら、断固支持するつもりだ。

もちろん、自炊要望に応える対応策も必要だけどね。

ポット出版でも、ささやかに「ず・ぼん」のバックナンバーをネットで公開してるけど、
ポット出版で「ず・ぼん」シリーズを「自炊」して、紙の本を買ってくれた人には無料で、
紙の本を買ってくれていない人には有料で、PDF化して公開しようと計画中だ。
DRMは(ほとんど)かけないで、ね。

2011年の電子書籍議論は、DRMのことがいよいよメインテーマになる予感?
いや、オレの「希望」だけかもしんないけどね。

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再読

2010-12-27 尹 良浩

もう2010年も終わりますね。年を負うごとに1年が早く感じるようになってきました。
年をとるということを実感します日々です。
そんな私は最近「再読ブーム」がきてます。

先日、大学時代のゼミの集まりというか、私の世代から今の現役まで集めた飲み会がありました。

少し遅れて行ったところ、空いている席がたまたま現役世代のみという若干辛い席で、
20歳くらいの学生と30分くらいテーブルを共にすることになりました。
あとで席を変わったときに、同期や先生からは、「あの席でよく馴染めるねー」と、
普通に溶け込んでいたという評価をもらったのですが、正直なところかなり頑張りました。
うわ、若いなーなんて思ってしまうくらいに、もはや世代が遠く、無理して気を張らないとダメになっています。
もう自分にかなりがっかりしています。オッサンですよ。魂、否、ソウルが。

なにせもう6つも7つも下の子たち。根本的にエネルギーが違います。
多分ドラゴンボールとか知らないし、彼らの世代ではバスケ部に入部希望が殺到したりはしてなかったと思いますし、
冨樫義博が毎週マンガを描いていたなんてことは信じられないんだと思います。あれ、ジャンプばっかりだ。
阪神淡路大震災とかオウム真理教とかもまともには知らないし。時代の移り変わりを感じます。

こうやって日常に慣れていくと、どんどん時が経つのが早くなっていき、
早くなれば早くなるほど、周りに流されやすくなっていくのかと思うと抵抗感があるのですが、
20歳そこそこの時に比べてその抵抗も弱くなってきているようです。
これがオトナになるってことなんですね。

そんな折、年明けに増刷を控える『君よ知るや南の獄』の上下巻を仕事中に読んだところ(も、もちろん仕事で)、
名作は変わらず名作なのですが、これが面白い。
キャラクターの行動の理由が「こういうことだったのかっ!!」と理解できたり、
心理描写に気持ちを寄せられたり、見え方が変わってたんですね。

それをきっかけにどうもオトナになって考え方が変わっているので、
学生時代に読んでいた本を読み直したらきっと楽しいだろうなと思い、再読なんぞをしています。
とりあえず大変なのは学生時代に読んで感動した本が思い出せないことです。
今に比べて量は読んでいたはずなのに、社会人生活の3年半はそれをほとんど忘れさせてくれました。

とりあえず目についた中で学生時代に面白いと思っていた
『僕はどうやってバカになったか』(マルタン・パージュ/青土社)を読んでみたのですが、
自分がインテリ気取りだったという事実が解ったという点で恥ずかしいばかり。
正直面白いと思うポイントが変わっていて、全体的にそこまで面白くもなくなり、若干腹がたつくらい。

次は何を読もうかなと、思ってます。再読、面白いです。お金もかかんないし。
積ん読は減りませんけど。お試しください。

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