2011-01-24

岩松了「国民傘」を拝見いたしました

昨日、うっかり日誌を書き忘れて帰ってしまいました。ごめんなさい。

昨日は、岩松了さんのお芝居「国民傘」を観に行かせていただきました。
場所は下北沢スズナリ。

岩松さんのお芝居を見るのは初めてだったのですが、すごく面白かったです。
世界観がちょっと複雑で、戦争をめぐる3つの物語が交錯しつつ同時進行する構成。
一つは、兄が戦争に行ってしまい、二人きりの母娘の物語。
一つは、小さな印刷工場を営む兄と、発禁映画を撮る弟の物語。
一つは、戦争が終わったのに、なお「戦争」を続ける兵隊たちの物語。
それぞれの登場人物が、少しずつ重なって、現実と虚構のラインが揺らぐ。
なんていうか、どういう考え方をしたらこんな複雑な脚本が書けるんだろう・・・
と素直に疑問です。
これだけ複雑なのに、破綻せず、舞台として美しい。すごいなあ岩松さん。

脚本、演技もさることながら、舞台装置もかっこよかったです!
シンプルな板や箱や椅子が、置き方や位置によっていろんなものに見えました。
場面転換も鮮やかだったなあ―。暗転しないで転換するところなんて、シビレました。

素人目に見ても大変素晴らしい舞台でした!