2011-01-24

“ジャスミン革命”序曲

ベン=アリ前チュニジア共和国大統領も前任者のブルギバと同じく
長期政権による腐敗・高齢による老害によって、追放されたと
いっても過言ではなかろう。

終身大統領だったブルギバを政治の世界から退かせた後、
ベン=アリ大統領は終身大統領制の廃止、政治団体の自由化、
ブルギバ時代に服役された政治犯の釈放などを行なった。

大統領制の任期を5年として、三期までと制度を
改めた。しかし、後にベン=アリは多薦できるように
憲法改正した。

1999年の大統領選ではベン=アリは99.45%の
得票を獲得した。2004年では99.49%、
2009年では89.62%だった。

圧勝とはいえ、徐々に得票率は下がって
いっていたのだ。

チュニジア共和国のベン=アリ離れを
如実に示す数値である。