最近の様子

2011-05-31 山田 信也

阪神が勝てません。ここ数年は随所に勝負弱さを発揮するものの割と常に上位にくいこんでいましたが、今年は5月時点で最下位争いです。おもしろくありませんが、若干懐かしい感じです。

連休の後からなにやらばたばたしています。連休のときは混んでそうだから普通の週末のほうがいいかなあと思って後回しにしていたレンブラント、今度は会期末が迫って込み合わないか心配です。というか会期中に見に行けるか不安です。

しばらく家に積んであったピンチョン『逆光』をちょっと読み始めました。この前に『メイソン&ディクソン』を読んだときはだんだん前後が忘れてしまったりしてわからなくなってきたりしたので、読みながら登場人物やあらすじをメモしながら読もうとしているのですが、メモが追っ付かず面倒になってきてなかなか読みすすみません。

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子連れ出勤

2011-05-27 那須 ゆかり

家庭の事情があり、子連れ出勤Weekです。

来てます!

______2011.5.27web.gif

サク(咲)でーす。
鉄に吠えられるとビビリションをしまくってまーす。
ひんしゅくでーす。
なかなか名前を自分の名前を覚えられなかったんですが、
ポットのみんなが「サク、サク、サーク」と呼んでくれるので
「もしかしてサクってあたし?」とうすうす気づき始めたようです。

ポットの新刊、入稿前でテンパってきています。
500ページの大著です。
明治〜大正を生きた仏教界の大物「渡辺海旭」の物語。
著者は「民主党政権への伏流」の前田和男さん。
6月後半には書店に並ぶ予定です。

明日は、小浜逸郎さん主催の「人間学アカデミー」講座。
武田邦彦、原発を語る(環境問題を根底から科学する)

です。楽しみ。
今回は武田さんと「原発」なので、あっという間に定員がいっぱいになり。
7月16日(土)のシンポジウム「日本人はなぜ逆境に強いのか」
(小浜逸郎氏、竹田恒泰氏、呉 善花氏、佐伯啓思氏による)

は、まだ席のあきが少しあるようです。
ご興味があれば、ぜひお申し込みを。
申込フォームはこちらです→http://www.ningengaku.net/moushikomi

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書誌情報・書評情報整備・利用研究会というのをやることにした

2011-05-25 沢辺 均

最初は3月15日(火曜)に予定したのだけど、震災直後で、いろいろあって延期。
ようやっと再開の日程を決めた。

■以下、前回参加表明してくれた人に今回おくったメールです──────────

3月の震災で流したのですが、ようやっと「自粛」から脱出(笑)して再開します。

2011年6月14日(火) 18時30分〜
ポット出版会議室
です。

●参加表明は、Googleフォーム、もしくは沢辺宛メールでお願いします

まで、よろしく。

沢辺

■以下、呼びかけ──────────

書誌情報もずいぶんパーツができています。整備が進んで来ています。
・NDL ジャパンマーク
    NDL新着図書情報
・JPO(日本出版インフラセンター)
    商品基本情報
    近刊情報 http://www.kinkan.info/
・NII などなど

書評自体は、あちらこちらに散在していますが、それをトータルに利用するためには、所在情報お整備が必要だと思います。
版元ドットコムでは主要新聞日曜書評掲載情報のメールマガジン
http://www.hanmoto.com/mihon_shohyou.html
を発行していますが、僕は、この書評情報を、地方紙/雑誌にも拡大し、入力を全国の図書館員の相互協力でつくれないかと考えています。

これらのパーツの状況を共有して、その利用のアイデアを出し合い、それぞれの持ち場で実現の努力をするための研究会をやってみませんか?

●第一回目を下記のとおり開催します。
──────────
2011年6月14日(火) 18時30分〜
ポット出版会議室
主な議題
・書誌情報と、書評情報のネットワーク上のありようの共有
・それらを活用した利用のアイデア
一応、半年くらいをメドに、月一回の研究会を開こうとおもっていますが、今後のことは、第一回目で議論したいと思います。呼びかけ、連絡などの事務局は沢辺、もしくはポットのメンバーでやります。

●参加表明は、Googleフォーム、もしくは沢辺宛メールでお願いします

●3月に参加表明してくれた方です、この方々にこのメールを送っています。
(略)

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テープ起こしをラクにする【追記あり】

2011-05-23 高橋 大輔

テープ起こしの面倒くさいところは、
・再生/停止のくり返し
・巻き戻し、早送りのくり返し
(「あれ、さっきなんて言ったんだろ(特に固有名詞)」「巻き戻しすぎた、ここもう起こしたし」)
です。

2002年、私がエロ本編集部に入ったとき、
インタビューと言えば「テレコ」(テープレコーダ)が必需品でした。
電池と120分テープを持って取材に行きました。

取材を終え、編集部に戻り、テレコにイヤホンを差し、テープを起こしていきます。
このとき、手の役割は
・テキストの入力
・テレコの再生動作(再生、停止/巻き戻し/早送り)
を果たしていたわけです。
テレコの再生動作のたびにキーボードから手を離し、キュルキュルやったりしていました。
女王様の巧みすぎる言葉責めとかね!!!

現在、ポット出版でインタビューを行なう際は、
ICレコーダを使用しています。

MP3音声データをiTunesで再生/停止/巻き戻し/早送りします。

そのうえで、スタジオ・ポットSDのひだかさんが作った
iTunesでテープ起こしセット0.2」を使用しています。

これは、「再生、停止/巻き戻し/早送り」を
キーボードの特定のキーに割り当てるセットです。
要は、再生機(iTunes)とテキストエディタを行き来することなく、
キーボード上ですべての動作を行なうことができます。
このとき、手の役割は
・キーボード操作(テキスト入力/音声の再生動作)
を果たしています。

______________________________2011_05_23_15.10.34___.png

で、この前テープ起こしに導入したのがフットペダルです。
このみっつのペダルに「再生、停止/巻き戻し/早送り」を割り当てます。

慣れも必要だと思いますが、こいつのおかげで
手→テキスト入力
足→「再生、停止/巻き戻し/早送り」

と手の役割をテキスト入力のみ、にできます。これはとても快適です。
・巻き戻し→左足を踏む
・再生/停止→右足を踏む
(早送りはあんまり使いません)

あくまで感覚ですが、1.1〜2倍速くらいで起こせている気が……。

amazonで購入しました。
お値段は1,980円ですって。奥さん!!!!

【追記】
ひだかさんより「VLCの方がいいのではないか」とアドバイスあり。
VLC Media Player 1.0.5 日本語化 第1版」←コレか? ちょっとためしてまた報告しまんこ。

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ポット出版社長・沢辺均の日記 -118[2011.05.11〜2011.05.12]

2011-05-22 沢辺 均

●2011.05.11水
週一の出版会議。
最近だした単行本のタイトル別の「投下労働時間」をみんなで見て、ちょっと愕然。
こんなに労働時間をかけてしまっている。売上げ問題なども議論。
夜はNPOげんきな図書館の理事会。各館の責任者もほぼ集合。
責任者もふくめた議論は有効だな。

●2011.05.12木
整体(均整という)を午後受ける。連休中は中止なので、久々。
よるは、電子書籍からみの情報交換などなどの会議。例のことがちゃくちゃくと進んでいるようだ。

●2011.05.13金
午前中、ポット会議。
午後はJPO近刊情報センター会議。
16時にボイジャーさん来訪。ボイジャーの取組みを教えてもらう。

●2011.05.14土
久しぶりにバンドの練習でスタジオへ。
LIVE勝手にしやがれの、feacebookのファンページみてちょ)
06/18土に「再開」することにした年に一度のライブのために練習。
ギターリーダーの青ちゃんが欠席なので、ギターパートの音がうすい。オレが下手だからだけどね。
そのあと、ゴスペル教室の発表会。バンド仲間のおばさん2名が通ってるんで、見に行く。
富田の「アガリっぷり」がおもしろい。

●2011.05.15日
休日。

●2011.05.16月
公式行事なし。一日事務所であれやこれや。
この日誌は、スケジュール手帖を見て書いているもんで、
なんだかオレの日常は会議とか打ち合わせばっかに見えるかもしれないけど、
そうした会議なんかは日常の30%くらい。
ほかは、スタッフへの説教(教育と言いたいけどね)、会議で決めたことのための連絡や作業なんか、なんだな。
遅い夕飯を食って、23時ころ事務所に戻って、「ず・ぼん17-3」の日本図書館協会の東北ボランティア報告の
デザインやら原稿チェック。そして、デジクリ原稿「デジクリ連載07 ■アップルのアプリ内課金必須は良かったかな?」を書いたり。

●2011.05.17火
公式行事なし。

●2011.05.18水
午前中は出版会議。
夜は「ず・ぼん」の編集会議。

●2011.05.19木
整体(均整)。

●2011.05.20金
午前中ポット会議。その後、みんなで掃除大会。
那須が大田にトイレ掃除のやり方を教えていたので、オレも学ばせてもらおうと聞いてみた。
他に、ガスストーブをハズして、拭いて、ビニール袋をかけて収納、など。
夜は塩井の個展の初日なので、オープニングパーティに行く。
と、スタッフの小久保が赤ん坊=ハルを、はじめてポットにつれてきた。
1月に生んで、今育児休業中。なかなか愛嬌のある子どもだったぞ。小久保と赤ん坊と佐藤と那須と歩いて、
HBギャラリーへ。
塩井の料理のうまい彼女とはじめて挨拶。小久保のダンナにも。
三好史絵、松岡めぶきさんと十年単位の久々。

●2011.05.21土
事務所で雑用をかたしたりしてから、渋谷の「喫茶スマイル」にマロンパーティ
山田広野(活弁)監督の新作 13分も上映。
制作はポットの会長=飯島洋一。高橋・大田が出演し、ロケはポットの会議室。
物語は「トッポ出版」の雑誌オーディションの話。
高橋がよかったぞ、表情。

●2011.05.22日
午後から小浜逸郎さん主宰の「黄昏シネ倶楽部」がポットの会議室。
本の整理やら、事務所で雑用やら原稿書きやら。

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こんなはずでは

2011-05-19 鈴木 明日香

今日の最高気温は26℃(東京)。もう立派な夏です。
新緑と一緒に、ぜい肉も顔をのぞかせる季節です。

ポットに入社してから早5カ月が経とうとしていますが、
順調に体重が増えています。こんなはずじゃなかった。
先日も、佐藤さんの誕生日ケーキをおいしくいただきました。
自分で頼んだケーキはいつもよりもおいしく感じました。

普段の主食はカップラーメン。たまにカレー。
ちょっと前に近所のパン屋さんにはまり、
1週間ずっと甘いパンをお昼に食べ続けました。

あれ、何でやせると思っていたんだろう。
初めての自転車通勤だからかな。片道15分だけど。

こんなはずじゃなかったんです。いろいろと。
最近、心のなかでこのセリフを呟くことが多すぎます。
イメージ通りに事が進まない理由を自分なりに分析してみたんですが、
どうも、深く考えずに行動に移すという、
行きあたりばったりな性格が元凶な気がしてきました。

これからは、思慮深く、入念に準備をし
もちろん何重ものチェックを欠かさず、
そして自分の考えをしっかり持った人になりたいと思います。

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近刊情報の意味──アマゾンで予約してしまった話

2011-05-19 沢辺 均

グーグルアラートで知った、5月31日発売予定の本を、まんまとアマゾンで予約してしまった。

編集者=小川哲生の本 わたしはこんな本を作ってきた
小川 哲生:著, 村瀬 学:編, 吉本 隆明:帯, 菊地 信義:装丁
発行:言視舎
A5判 並製 定価:2,000円+税

これから出す本の事前情報を(ネット)書店や、取次という問屋、ひいては読者に提供して、発売前から予約をとってもらったり、選書に役立ててもらおうという取組みをしている。
日本出版インフラセンター(JPO)の近刊情報センターだ。その仕掛けに、バッチリ捕まってしまったわけだ(笑)。

グーグルアラートに、いくつもキーワードを登録している。興味のある書き手の名前だったり、テーマだったり。
テーマは、「ベーシックインカム」とかで、なんか本にしたいな、ってテーマが多い。
もちろん「電子書籍」なんても入れていて、なんとなく状況を追っておきたいみたいなキーワードが多い。

で、今回は、「小浜逸郎」というキーワードに、この本が比っかっかって来た。小浜さんは、ポット出版からも本を出させてもらっているし、一緒に人間学アカデミーなどという講座もやっている。

『編集者=小川哲生の本 わたしはこんな本を作ってきた』の著者=小川さんには僕も面識があるし、ある種の「怪物」的なところのある編集者だと思う。話もおもしろい。

小川さんは、本を作ったらかならず本屋に並ぶ前に寄贈の発送をすますそうだ。
でも、周りの編集者でぐずぐずしてるのが多く「そんなバカもの!」と切って捨てる。
寄贈したのに、その人はすでに買ってくれちゃったりしたら悪いだろう、というのが即発送する理由。なかなかスジが通っていると思ってしまうのだ。

そんな小川さんが、自分で編集した本について語っている本だというので、購入意欲が、、。

グーグルアラートのリンク先は、版元ドットコムの本の紹介ページだった。
ところが、発売は2011年5月31日。つまり「これから出す本」なのだ。
版元ドットコムにはまだ予約機能がない。版元ドットコム→近刊情報センター→アマゾン予約、という流れができたことを知っていたので、版元ドットコム紹介ページの「他のオンライン書店で予約購入」のアマゾンをクリックした。

▼版元ドットコムの「他のオンライン書店で予約購入」の記載
────────────────────
他のオンライン書店で予約購入※リンク先の書店では、お取り扱いしていない場合があります。あらかじめご了承ください
ブックサービス| アマゾン|boople.com|紀伊國屋BookWeb|ビーケーワン|セブンネットショッピング|e-hon|楽天ブックス|文教堂Jbooks|ライブドアブックス|本やタウン|Yahoo!ブックス|ツタヤオンライン|ファミマ・ドット・コム:ブック|ジュンク堂ネットストアHON
────────────────────

ははは、すでに予約開始している。そのまま、ボタンを押してしまった。

ちなみに、他も片っ端から押してみたのだけど、予約しているところは見つからなかった。

オレとポット(業務用)の本の注文購入は、直線50メートルにある本屋=J STYLE BOOKに、メールで注文することにしている。通常ブックライナーで発注してくれるのだが、お金がもったいないので(ってJ STYLE BOOKが負担するんですけどね)特に「急ぎ」でなければ、ポットからの注文は普通の取次経由の注文にしてもらっている。

だから、今度もJ STYLE BOOKに注文しても良かったのだけど、なんか予約だと急にアマゾンが魅力的に見えてしまって、ボタンを押してしまった。

最近取組んできた近刊情報センターが、こうして現実的に意味をもつんだな、と思った次第、だった、ぞ。

と、ここまで書いて、近刊場センターの「近刊情報発信出版社(出版社/各種支援団体)一覧」をみたけど、言視舎の名前がない。もしかしたら、アマゾンのベンダーセントラルとか、e託とか経由で情報を送ったのかな?
ウーム、ワカラン。

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ふたつでHow much?

2011-05-18 佐藤 智砂

きのう5/16は、わたくし佐藤の誕生日でした。
例によって、社長のがポケットマネーでケーキをふるまってくれた。

社長は金は出すが、オーダーは社員。
今回、初めてスズキが担当した。

サクランボのタルトと、ホワイトストロベリーのタルト。
おいしかったけど、これが高いのなんのって。
ふたつで24,990円でっせ、奥さん!
どうよ、スズキの思いっきりの良さ。
いくら社長が「金に糸目はつけない」と言ったとはいえ、なかなか買えませんよ。
ゴージャスでおしゃれで魅力的な佐藤さまのお誕生日だから、それに見合うものにしたんだろうな。
RIMG0009.JPG

初めて、ホワイトストロベリーなるものを食べたけど
白いがゆえに、種のつぶつぶが目立って気持ち悪い。
品種改良している人の今の課題は、種をいかに目立たなくさせるかにあると、見た。

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デジクリ連載07 ■アップルのアプリ内課金必須は良かったかな?

2011-05-18 沢辺 均

■電子書籍に前向きになろうと考える出版社[07]
アップルのアプリ内課金必須は良かったかな?

沢辺 均
< http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20110517140200.html >
───────────────────────────────────

●アプリ内課金必須化はアップルの「独占」を頓挫させるか?

アップルは、電子書籍を販売する場合には、マージンを30%ヨコセと言い出した。このことは一見、電子書籍販売の独占を進めるように思えるかもしれないが、僕は、むしろ(期待も込めて)アップルの影響力のヨワーい電子書籍市場をつくるかもしれないと思っている。そしてそれは望ましいことだと思える。

・長期的に電子書籍は増えて行くと考える
・どう考えても、iPadが、電子書籍端末として100%に近いシェアを独占することはできない
・アンドロイド系の端末、PCを端末とするなどということがあり得る以上、販売総数がふえるのだから、どの出版社も電子書籍は複数の端末に対応した販売をすることを選ぶことになる
・すると、30%ものマージンが必須になるアップルストアには、出版社は後ろ向きになる
──という理由からだ。

もちろん、電子書籍市場はこれまでの出版社とは別の主体があらわれると考えている人なら「別に出版社がつくんなくていいじゃん」なわけだから、これらに異論はあるだろう。

電子書籍市場の主役はだれか? という議論はまた別な大きなテーマなので、それはひとまず横においとく、けどね。

●アプリ内課金必須になって電子書籍書店の取り分は激減

ほとんどのデジタルクリエイターのみなさんは、もうご存知だろう。そもそもこの問題は、ソニーが「ソニーリーダー」のAPPストアでの公開が認められなかったことから生じた。

「ソニーリーダー」は、直接ソニーサイトで電子書籍のダウンロードと、決済をする仕組みのアプリだったようだ。iTunesの課金システムを通さないことが問題とされた。つまり、ソニーサイトで売ってもいいけど、その場合は30%のマージンを寄越せということだ。

ポット出版は、2010年1月の新刊から、紙の本と.book形式の電子書籍を基本的に同時に発売して始めた。ボイジャーの理想書店で販売している。このボイジャーも、「一応」アップルの軍門にくだって、30%をアップルに支払う方法「も」残すそうだ。こうしないと、ビュワーアプリのバージョンアップもできないようなのだ。

アプリ内課金をする仕組みかそうでないかは、いま公開されているアプリを見直すのではなく(つまり既得権は尊重する=一度認めてしまったアプリは削除したりはしない)、新規公開やバージョンアップという、今後審査する際にチェックしていくらしい。

ボイジャーはこれまで通り、ポット出版に売上げの60%を支払い続けてくれる。ということはボイジャーの取り分は1/4になってしまうことになるのだ。

紙の本のマージンは大雑把に言えば、書店の取り分が20%強、取次の取り分が10%前後、出版社の取り分が70%弱、あたり。電子書籍と違って、全国の書店まで紙の本という物体を送品したり、返品したりの輸送料がこのなかでまかなわれている。

これに対して、電子書籍の出版社の取り分は60%で、すでに10%低い。では、電子書籍の書店が10%程度でサーバー運営、決済手数料(カード決済だと4〜7%の手数料がかかる)をまかないきれるだろうか? 到底無理だと言わざるえない。

このことは、アップルのiBookストア以外の、iPadを対象にした電子書籍書店の出店はほぼ絶望的になることを意味していないか?

●日本の出版社はアップルを向かなくなるんじゃないか

電子書籍の普及に必要なのは、まず第一に(もちろんできるだけ早く)大量の電子書籍を、市場にならべることだと思う。と同時に、さまざまな電子書籍書店が、いろいろサービスを付加したりして競い合うことが大切だろう。読者に望まれる電子書籍サービスは、まだまだ開発の途中。

たとえば、僕は、自分が本棚に入れてある本が電子書籍でも発売されて、すでに買っているのだから低料金で電子書籍を買えるってことになるのなら、買い直して紙の本を捨ててしまいたいと、思っている。あるいは、自分の電子書籍が、すべてひとつところに集められて検索できればいいのにな、などとも考えている。

でも、こうしたサービスのありようは、僕自身も含めて本当に利用するのか、必要なのかはわかっていない。

僕のiPhoneには、ダウンロードしたり買ったりしたアプリがイッパイあるけど、すでにまったく使ってないアプリもイッパイあるワケで、欲しがったけど結局使わないなどというのはよくあることだ。だから、さまざまなサービスが、さまざまな人に利用され、残るサービス/消えるサービスにこれから分かれて行くんだと思う。

APPストアだって、山ほどのアプリがあって、それらが競いあうから、これほど人気があるんじゃないだろうか?

今回のアプリ内課金を必須にするってアップルの考え、少なくとも電子書籍書店同士の競いあいをなくして、参加できる条件をアップル独り占めにするってことだ。

これって、逆説的に言えば、電子書籍端末としてのiPadを「あれってヤバいよね」と思わせることになって、結果としてアップルの独占に大きく歯止めをかけることになるんじゃないか? って思う。

電子書籍書店の出店意欲が下がる、アップルに販売を頼んでも、どんな理不尽な条件を言ってくるのかわかったもんじゃないと考える出版社が増えるようになるんじゃないか?

ましてや、アップルはストアで著作権違反ものの「電子書籍」の販売はするわ、出版社が取り下げを依頼してもノラリクラリしてるわ、なんだから。

◇『eBookジャーナル』5月23日発行に対談記事が乗ります。植村八潮さん(東京電機大学出版局)との対談で、電子書籍市場が広がるためにはなにが必要かなどを議論。今回の記事とも関連した話をしています。ぜひ購入を(笑)。
< http://book.mycom.co.jp/user/teiki/eb_cp1010.shtml >

【沢辺 均/ポット出版代表】twittreは @sawabekin
< http://www.pot.co.jp/ >(問合せフォームあります)
ポット出版(出版業)とスタジオ・ポット(デザイン/編集制作請負)をやってます。版元ドットコム(書籍データ発信の出版社団体)の一員。
NPOげんきな図書館(公共図書館運営受託)に参加。
おやじバンドでギター(年とってから始めた)。
日本語書籍の全文検索一部表示のジャパニーズ・ブックダムが当面の目標。

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iPhoneで読書

2011-05-18 五賀 雅子

今日、iPhoneで10冊目の電子書籍を買った。
朝日新聞のヒト欄に載っていた、窪美澄さんの「ふがいない僕は空を見た」。
普段は、新聞の広告で読みたい本を見つけると、
iPhoneメモの欲しい本リストにメモするのだけど、
メモするだけで忘れることが多々あって、
今日は電子書籍が出てるかどうか見てみよう!とすぐに検索。
そしたら、「honto」サイトでiPhone用のデータも販売していたので、
すぐに購入手続きをしてダウンロードした。
欲しい本を発見してから、手に入れるまで、ものの3分ほど?
便利な世の中になったもんだ。
でも、値段がねぇ〜。
単行本で1470円のところ、電子書籍だと1176円。
いつもなら、千円越えの電子書籍には手を出さないのだけど、
賞を取った作品ということで、買って損はないだろうと、
エイヤッと購入のボタンを押してしまった。

まだまだ混沌としている日本の電子書籍市場。
買って失敗…、も覚悟しながらいろんなサイトを試して行くしか
ないのでしょうか?

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I can speak English fucking little.

2011-05-15 大原 真理子

英語をしゃべりたいと思い立ったのですが、どうせ何もしないのはわかっています、はい。
なので、アメリカンポップな趣味を持つ同居人と、
「まぁ無理せず英語で会話してみようじゃん」
と、軽くゲーム感覚でしゃべろうということに。

まー、中学生英語以下のレベルですね。わたし。

「good night」
「good night. あしたも英語だかんね」

それぞれ就寝。
翌朝。

「good morning Asako」と言うと、
「あ、おはよう」 と返されました。

ちなみに英語しゃべりたいなぁと思ったきっかけは、
テレビで関根麻里が外国人と話しているとき、日本人と話しているときに比べて妙にイキイキしているのを見て。
ではなくて、映画「スラムドッグ・ミリオネア」のプロローグで、
「運命だった」という一文を ”It is written.” と表現しているのに強烈に興奮したからです。
宗教的なこともあるんでしょうけど、なんて粋なんだ!と。
あ、てことはただの翻訳萌え?
英語が好きだった友人が、翻訳家になりたいと勉強を始めたことをふと思い出しました。
学生終わってから何かを学ぶ、修練する、身につけるって、いいな。

やっぱり英語でしゃべる人が、何を言ってるか、何を考えてるか、どんな文化を持っているかを
知れたらおもしろいと思うんです。そんな機会があったら。
あと、英語は、とにかく「good!」を連呼できるからイイ。
言われる方は、「え、ほんとに?」って思うけど、気分はとってもイイ。
シャイ(を言い訳にするのはずるいが)だからしゃべれないかもしれない…とも思うけど、
そもそも日本語すらまともにしゃべれないのでこの際もう関係ないです。

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ポット出版社長・沢辺均の日記 -117[2011.04.29〜2011.05.10]

2011-05-10 沢辺 均

●2011.04.29金祝〜2011.05.06金
大型連休で、北軽井沢の山小屋を借りて、遊びに行って来た。
というのも、愛犬・鉄とすずをひろいところでいっぱい走らせるというのが最大の目的。
ほかにしたことといったら、
・本を読んだ=結局ミステリーとかばっかりで「勉強」しようなどと持っていった本にはほとんで手ツカヅ
・DVDを見た=軽井沢駅そばにある平安堂でいつもまとめて借りる。本もついでに買う。
 このところ、WOWOWで映画をハードディスクレコーダーに録画して見ているので、レンタルDVDをみても、
 結構見てしまっているのが多い。それでも無理して借りたけど、面白かったのは一本は「今日から愛妻家」。
・ギターの練習=あーあ、ほんの少しやっただけ。
・草刈りとかの作業=これも少しだけ、エンジン草刈り機でかっただけだ。薪はまったくつくらず。
・別荘探検=不動産屋に2回ほどひやかして、なるほど土地の相場とかワカッタゾ(不動産が趣味なもんで)。
・食事=行きつけでお気に入りの三原食堂で、ラーメン+半ソーツカツ丼セットとか2回いった。
 あとはレストランに「挑戦」。レストランは、まあ、引き分けかな?
途中、深沢さんが、愛車でドライブで一泊。あさまでおしゃべり。
ともかくサイコーにグータラな連休。
帰りに、沼田の迦葉山に13人のなかまで、30年近く前につくったボロ山小屋(って連合赤軍じゃないですよ、5坪のログハウスだし、80年代につくったんだし)をみてから、
オクサンの実家に顔出して、「一二三」とううなぎと天ぷらのみせで夕飯を食って東京にもどる。

●2011.05.07土
事務所にでて、連休中にやろうとしていた仕事。
と思ったら、机のうえにある、郵便物、請求書などのヤマをかたづけたりして時間が過ぎちゃう。

●2011.05.08日
このひも、事務所。急遽出版することにした「渡辺海旭」の本のことでいろいろ。
ほかに、雑誌にのる、対談原稿を読んだり。問題発生で、こまったけどね。

●2011.05.09月
連休明けで、スタッフそろう。
渡辺海旭の本の、打ち合わせ・会議・組版作業など。

●2011.05.10火
「話題」の独立行政法人 日本原子力研究開発機構 の印刷文書の電子化の調査でインタビューを受ける。
鈴木一誌さんのページネーションマニュアルインタビュー。
終わってから、「国立国会図書館サーチの評価に関するディスカッション」つうので、
三菱総研へいく。原田さんなんかとディスカッション。
NDLサーチの、検索スピードとか、メニューの見やすさとかの話ってことですすんでいたんだけど、
天の邪鬼なおいらは、NDLはインフラ作りを中心にやるべし、インフラの活用は図書館(公共も大学も)とか、
サービス開発をやりたい人が、つくるきっかけになるようなモデルを提示すればいいんじゃないの?
ってことでおしゃべり。

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レポTV 北尾トロアワーで

2011-05-10 大田 洋輔

GW前の話になってしまいましたが、4月26日(火)北尾トロさんのUSTREAM番組「レポTV」で『昭和が終わる頃、僕たちはライターになった』(北尾トロ・下関マグロ)の宣伝をさせてもらいました!
不肖大田、なんと生出演。この3月までやっていた「ポットチャンネル」では、ついに出演しなかったので、初めての生放送に前の日からめちゃくちゃ緊張してました。

始まってみれば、トロさんのリードに導かれ、大怪我することなく終えることが出来たのではないか…と思います。
どきどきしちゃって、最後まで正面のカメラを見れませんでしたが…。
出演後はホッとして、置いてあったマシュマロをどか食いしちゃいました。

放送の様子はUSTREAMのアーカイブや、Podcastで視聴できます。
放送中も呼びかけさせてもらったのですが、トロさん&マグロさん直筆の『昭和が終わる頃、僕たちはライターになった』ポップを置いてくださる書店さん、募集中です!

メールアドレス→ books@pot.co.jp
でも
Twitterアカウント→ @ota_pot
でも、あるいは
お電話→ 03-3478-1774
でもかまいませんので、ご一報いただけたら嬉しいです。

レポTV 北尾トロアワー」は毎週火曜日22時から生放送中で、今夜(5月10日)は仙台の「book cafe 火星の庭」さんからの中継だそうです。
そちらも楽しみにしています。

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4.21木〜4.24日<HELP-TOSHOKAN(被災地図書館支援隊)>のこと

2011-04-29 沢辺 均

4.21木〜4.24日<HELP-TOSHOKAN(被災地図書館支援隊)>に言ってきました。

●ツイッター(写真付き)つぶやきまとめは、コチラ
<HELP-TOSHOKAN(被災地図書館支援隊)>

●Flickrで写真をまとめました。一応簡単な写真説明もつけました。コチラ

●他に動画をyoutubeにアップしたんですけど、グループ化できてないし、説明もつけてません。このあたりにあります

●日本図書館協会にも報告記事があります。とくに図書館の被害のことなどがあります。

●日本図書館協会からアンケートがきました。沢辺が回答したものです。

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第1回目への参加、ありがとうございました。日本図書館協会での今後のボランティア活動のために以下のアンケートにお答えください。回答はメールでお願いします(締切:5月5日)。

○個人の携行品について
個人で携行して役に立ったものを教えてください。
・iPhoneの予備バッテリーと、車のシガーソケットからバッテリーと本体に充電できるもの
キャンプ地は電気は通っているけど、そこで借りるより気が楽。
また、iPhoneからツイッターで、写真をつけながらつぶやいて速報代わりにしていたので、移動中の車で充電できて助かった。
ツイッターのつぶやきのまとめはコチラ→ http://togetter.com/li/126719
・コーヒーのドリップ(1杯ずつのやつ) コーヒー好きなもんで。

個人で携行して役立たなかったもの、使わなかったものを教えてください。
・水/ガスコンロとコッヘルセット 矢崎さんのキャンピングカーに準備されていた。

準備しておけば良かったと思うものを教えてください。
・特にないけど、軽装で行けばよかった。

○協会で準備した携行品について
車両用ステッカー・ベスト・名札・協会の旗・「日本の図書館」・東北地方の地図・
配布用児童書・文房具類・食料・食器・衛生用品などを用意しました。
役に立ったものを教えてください。
・車両用ステッカー・ベスト・名札・協会の旗は、支援隊全体として役立った(必要だった)。

役立たなかったもの、使わなかったものを教えてください。
・地図は、途中のサービスエリアで無料配布のものと、iPhoneの地図と、カーナビで間に合ったと思うけど、念のためあってもよいかな。

準備しておけば良かったと思うものを教えてください。
・現地でやる企画、が大切で、携行品はむしろそのための道具が必要。たとえば、プルジェクターなどで映画をやるとか。

○協会からの募集や事前のお知らせなどについて
お気づきの点、要望などについてお聞かせください。
・支援隊と、協会も、その都度ツイッターなどで速報するのが良い
速報体制がよろしくないかな?と思う。
日図協のメールマガジンの速報をだすのが必要と思う。

○その他
その他、お気づきの点、要望などについてお聞かせください。
・全額協会で負担する必要ないと思います。
むしろ参加者から自分の費用は徴収してよい。
・学生や若い人などにむけて、協会持ちコースも平行して。
・このアンケートもワードファイルをわざわざ添付する必要はないと思います。
メール本文で充分。そのうえ、ワードも最近のバージョンでなければ開けないdocx形式だし。 txt形式が良い。
グーグルフォームを使うなど、モット事務処理の省力化・最速化をはかるべきでしょう。

○協会までの交通費について
3000円を超えた半額を協会で負担します。協会までの交通費をお聞かせください。
・大丈夫です。

○お名前              
沢辺均            

ご協力、ありがとうございました。
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ポット出版社長・沢辺均の日記 -116[2011.04.16〜2011.04.28]

2011-04-29 沢辺 均

●2011.04.16土
月に一度のベラミナイト(近所のスナック「ベラミ」で毎月第三土曜日にやってるセッション)。やっとみんなとナゴメて来た。

●2011.04.17日
もう思い出せない。
メガネ屋にいってあたらしい眼鏡を買う。ははは、遠近両用レンズだ、これになってレンズ代が2倍に跳ね上がってる。

●2011.04.18月
15時から、eBookジャーナルの対談。電大出版局の植村さんとの対談。
日本で、早く電子出版を利用可能にするためには、スキャン画像での既刊本の販売、配信がいいんじゃないか?という話し、。
書き手にお金を還流させる機能が必要で、それは出版社(電子書籍出版社でもいいんですよ)が担うのが現実的、ってことで話が合ったんだけど、戻って来てから考え直した。
ポット出版の本は2,000円前後で2,000部〜3,000部が多い。基本は刷り部数に対して10%ではなくて、実売にしてもらっている。
だから仮に3,000部うれても60万円。まあ、3,000部売れたら重版するし、重版からは刷り部数で支払うので、80万円くらいになるけどね。
新書も聞くところによれば1万数千部程度の刷り部数で、定価はだいたい700円くらい。だからまあ100万円か。
でも、100万円じゃ、年収になんないよね。その上、取材や調べものにも費用かかる。
だから、出版はかなり前から、それだけで食べるのは無理なことになってる。
雑誌で書いてまず「原稿料」というカタチで収入を得て、そのボーナスってのが本の世界。その雑誌、もちろんポットじゃ出してないけど、そうした原稿料を支えていたのが広告なわけで、その広告がダメダメになっているんで、書き手にお金を還流させる機能はすでに、というか元々というか、ないってのが現状で。ちょっと見当違いだったと、思い直した次第。
夜は代々木図書館でスタッフたちとミーティング。
帰って来てから、デジクリの原稿書き。「デジクリ連載06 ■著者と出版社と図書館と

●2011.04.19火
04/21木〜24日に日本図書館協会(日図協)の<HELP-TOSHOKAN(被災地読書支援隊)>に参加するので、その準備。
iPhoneで写真と動画を撮ってその都度ツイッターでつぶやく、USTREAMで中継をして保存、このセットで記録を撮っておくことにして、そのセッティングやら、ガスコンロやコッヘルとかいろいろ準備。
結構手間がかかる。

●2011.04.20水
出版会議。
なんと、ブックメール倶楽部が書誌情報のネットワーク上での登録と、書店・取次などなどへの転送といったシステムを、特許を出願していて、それが特許庁で出願公開されていた。
出願していることは去年の12月には解っていたんだ。
これって完全に版元ドットコムのパクリだ。
版元ドットコムは2000年にはじめている。ブックメール倶楽部はそれからはるか後に発足。
にもかかわらずサイトのトップページには「本サイトの仕組み及びシステムは、出願番号:特願2009-201474 にて特許出願中です。類似のシステムを開発される場合はご連絡下さい。」と書いてる。
主催者はくろしお出版の岡野秀夫という人。
オイラも何度か会ったり立ち話したりはしている。
その岡野さんはJPOに、自分が特許だしてる、近刊情報センターが無料で近刊情報を収集して配信するとブックメール倶楽部の商売がたち行かなくなるので、仕事を回してほしい、というようなことを言いにきている、ということだ。
まったく度し難い。
夜は雑協の報告書会議。17時〜22時の長丁場。

●2011.04.21木
日本図書館協会(日図協)の<HELP-TOSHOKAN(被災地読書支援隊)>で、今日から気仙沼にいく。
まずは日図協に集合。だけど、30分近く遅刻してしまう。
水とか食料とか買い込んでとても持てないので、奮発してタクシーで行ったんだけど、カーナビのないタクシーで、日図協の付近は一通ばかりで、オレもよく知らんし。ってことで遅刻。
この日は、ともかく気仙沼への異動。
東北自動車道は、売店/レストラン/ガソリンスタンドなどは通常。宮城のサービスエリアでタバコがヨウモクのメンソール3種類しか残っていないし、福島・宮城アタリになると、道路の補修後がかなりある、ってのが震災後らしいところかな。
・ツイッターのつぶやきまとめはコチラ
・写真のまとめのフリッカーはこちら
・動画はyoutubeにアップしました。
これらは利用自由。表記(ポット出版と)で利用自由です。
まだ写真説明など未完成だけどね。

●2011.04.22金
日本図書館協会(日図協)の<HELP-TOSHOKAN(被災地読書支援隊)>の2日目。

●2011.04.23土
日本図書館協会(日図協)の<HELP-TOSHOKAN(被災地読書支援隊)>の3日目。

●2011.04.24日
日本図書館協会(日図協)の<HELP-TOSHOKAN(被災地読書支援隊)>の4日目、最終日。
朝起きて、ボランティアキャンプのトイレ掃除とかをして、東京へむけて出発。
ベンツのトラックを改造したキャンピングカーを運転。

●2011.04.25月
日本図書館協会(日図協)の<HELP-TOSHOKAN(被災地読書支援隊)>帰りで、後始末したり、溜まった書類をかたしたり。
夜は代々木図書館のスタッフとミーティング。
それが終わって、渋谷で北尾トロさん、下関マグロさんのトークショーへ(アーカイブあり)。

●2011.04.26火
午後に、鈴木一誌さんが来てメージネーションマニュアルインタビューの3回目。

●2011.04.27水
夜、版元ドットコムの組合員会議。
最長の18時〜22時の4時間マッチ。第三書館の北川さんのラフな高円寺フェス・本の楽市企画の予算をめぐって激論。
はじめて組合員会議に参加してくれた31歳・濱崎さん、ビックリして帰った。
北川さんとは、ハブとマングースだと言っているのだけどね。

●2011.04.28木
翌日から連休。ポットは2日と6日を「統一有休日」としているので10連休。
オイラは、鉄とすずを思いっきり走らせるために北軽井沢へいくのだ。
午前中、月例の出版会議。少し長いポット出版の方向についても話す。
終わってから2週間ぶりに整体を受ける。
夕方日図協の西野一夫常務理事に、「ず・ぼん」17号-03のためのインタビュー。
5月配信のメールマガジン版「ず・ぼん」は日本図書館協会(日図協)の<HELP-TOSHOKAN(被災地読書支援隊)>です。
そして、そして、図書館関連の打ち合わせの合間に、iPadを2に買い替え。
iPadはオクサンに売りつけることにした。

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初うつわ

2011-04-27 上野 絵美

ポット付近のギャラリー・カフェバーSHIZENにて
増渕篤宥(ますぶちとくひろ)さんの器を購入しました。

1年半ほど前に
鍋島焼と桃山時代の壺を見て衝撃を受けて以来
焼き物って素敵、と思ってましたが
やっとMYうつわを手に入れました。うれしい!!

黒地に白の縦縞つきで、どっしりしてるけどかわいらしいんです。
早く白米をよそって食べたいなー

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学生と椎茸始めました

2011-04-25 和田 悠里

温かかったり寒かったり、何を着たら良いのかわからない毎日です。
修羅場の日々に溜め込んでいだ浪費欲が爆発し、「景気に貢献」を言い訳にして
リアル店舗だけではガマンできずに通販でもいろいろ買い物しています。
カーテン、靴、本、衣類、いろいろ。

この春の最も大きな買い物は学費です。
ミームデザイン学校の専門課程に入学しました。

社会人になって実務を体験してから勉強するのはぜんぜん違いますね。
先生の言っている事が何なのか、自分がわかってるのかわからないのかがわかります。
私は大学までの長い学生時代の間、美術予備校での絵の勉強とダンスレッスン以外で
真剣に勉強したことはなかったです。働いてから大学行けば良かった。

あと、幼なじみから30才の誕生日プレゼントにシイタケの菌床をもらいました。
彼女は私がきのこ界(きのこ菌メーカーの広報誌)をデザインしていることなんて知らないのに、
エスパーなんじゃないかと。シイタケは会社で育てておいしくいただきました。
第一回収穫は終わったので、第二回収穫の準備をしたいと思います。

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デジクリ連載06 ■著者と出版社と図書館と

2011-04-19 沢辺 均

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■電子書籍に前向きになろうと考える出版社[06]
著者と出版社と図書館と

沢辺 均
< http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20110419140200.html >
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は〜、隔週の原稿はやっぱり結構しんどいな。柴田編集長のお誘いには「毎週でも隔週でも月一でも、なんでもどうぞ」と返信してた。こういう機会でもなければ、なかなか書かないから、いい機会にしようなぞと思っていたのだが、自分の無能の自覚がたりなかったようだ。

作家の樋口毅宏さんが、今年2月25日に新潮社から発行した『雑司ヶ谷R.I.P.』の巻末に、公共図書館での貸出しを半年間猶予するよう【公立図書館のみなさまへ この本は、著作者の希望により2011年8月25日まで、貸し出しを猶予していただくようお願い申し上げます。】という文章を載せた。読売新聞の翌日の報道では定価1,600円書刷り6,000部だそうだ。印税は96万円、樋口さんはこの執筆に一年かけたらしい。

図書館で発行直後からどんどん貸すので本が売れない──という認識人なんだな? 樋口さん。

「図書館で発行直後からどんどん貸すので本が売れない」という著作者は、どんどんこう書き込むのがいいと思う。そして、実際に他の著作と比べて、その方が売れるなら、あらためて図書館での貸出しのルールを考え直さなければならないと思う。

実際にこの樋口さんの著作を、発行時に買わないようにしたのか、買ったとしても貸し出さないようにしたのか、それとも買うところは買って著者の意思にかかわらずに貸し出しているのか、図書館の状況を僕はまったく知らない。だから、今回、これで書店での販売が、樋口さんのほかの著作と比べて売れるか売れないか試すことができるのかわからない。残念。

この一文は著作権法・図書館法の上で効力をもつようには思えない。逆に、図書館がこれに従ってみても、著作権法・図書館法を逸脱するとも考えられない。だから、図書館は樋口さん(と、もしそれに続く著者がいればその著者たち)の意思を一旦受け入れてみて、図書館が貸すから本が売れないのかどうか積極的に試すのがいいと思う。

試してみて、その結果からまた今後の良いルールを生み出していくというサイクルをもつのがいい。「売れない」「むしろ売れる」とかいった信念の対立はいい加減にやめて、実証的な検討をするべきだ。

この話とは別に、ここ何年ものあいだ図書館でよく「○○図書館のリクエストベスト10、この本をお持ちなら図書館に寄贈してください」といった張り紙やチラシを良く見かける。ベスト10には当然、本屋でもよく売れているベストセラーが並んでいる。この寄贈要請はいただけない。

図書館は書物を商売(いや、サービス?)のネタにしているわけだ。そのネタをつくる出版業という産業を、いかにして振興させるのかというのは図書館の大切な課題だと思う。そもそも、ベストセラーを大量に貸し出す無料貸本屋に堕してしまっていいのか? 一部の住民にすぎないヘビーユーザーが、佐伯泰英の文庫を何冊も一度に借りて行く、ことだけを追求するのが図書館サービスの中心ではない。

もちろん、娯楽向きの本を貸し出して、文字・活字に親しむ人を増やすことは大切だが、それって図書館の機能の一部分じゃないか。。米屋はうまい米をつくる百姓を大切にする、酒屋がいい酒をつくる酒蔵を大切にするのとおなじように、図書館は本の産業を大切にすべきだ。ましてそれは、税金で運営されている公共図書館なのだから。

これは商道徳としてそうなのだと思う。商道徳として、図書館で貸し出す本はちゃんと買いましょう、と思うのだ(さらに、その本は大量注文顧客だということで、10%を越える値引きをさせているのも、どうかと思う)だから、リクエストベスト10を寄贈してください、といったチラシや張り紙を見るたびに腹がたつ。

つくってヨシ、売ってヨシ、買ってヨシ、だろう。

◇気仙沼へ、日本図書館協会〈HELP-TOSHOKAN(被災地読書支援隊)〉にいってきます。
僕としては取材してこうと思ってるのだけど、応援作業優先で行ってきます。4月21日(木)から24日(日)まで。参加準備記からポット出版サイトに書き始めました。てか記録だな。よろしければご覧ください。
・日本図書館協会〈HELP-TOSHOKAN(被災地読書支援隊)〉参加準備記 01
< http://www.pot.co.jp/diary/20110415_221236493923292.html >

【沢辺 均/ポット出版代表】twittreは @sawabekin
< http://www.pot.co.jp/ >(問合せフォームあります)
ポット出版(出版業)とスタジオ・ポット(デザイン/編集制作請負)をやってます。版元ドットコム(書籍データ発信の出版社団体)の一員。
NPOげんきな図書館(公共図書館運営受託)に参加。
おやじバンドでギター(年とってから始めた)。
日本語書籍の全文検索一部表示のジャパニーズ・ブックダムが当面の目標。

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原発が大変でも新刊はでるのさ

2011-04-19 尹 良浩

出版の人間が集まると、本が売れない話や電子書籍もなあ、という話になりがちなのですが、
最近はどんな人間と会っても地震と原発の話です。
自然と口の端に上るあたり、つくづく大災害だと感じる次第です。

前回の日誌で出版倉庫のことを書いたわけですが、あの惨状の中で弊社の本は全て無事でした。
タイトル数や刷りが少ないのが被害に合う確率を低減してたのかなとは思いますが、しぶとい本たちです。
返品倉庫の方はいまだ完全復旧に至らず、こちらは弊社もダメージは避けられまいと思いますが、
現況ではまだどの程度の被害かということを確認するところまで至っていません。

さて、そんななか今月は新刊が2点でました。
売れ行きについてはどちらもまずまずといったところですが、
正直自信がなかったらもっと売れてただろうな、という気持ちが捨てられません。

『新宿、インド、新宿』は一部書店でパネル展示をしてもらっています。
紀伊國屋書店新宿南店
ジュンク堂書店新宿店
東京堂書店
また、根津のギャラリー汐花さんで
4月26日(火)〜6月5日(日)に写真展も開催されます
もちろん写真集もお買い求めいただけます。

昔の新宿の人はいい顔してんなー、と思います。
いくつか明らかに俺にはこの顔はできぬ!という写真があって、
この写真集に出てくる人々の表情は忘れられないものが何点かあります。
新宿と、渡辺克巳が新宿を求めて撮影に行ったインドと、
それぞれの写真がありますが、なんというか活気のある表情をしてるんですよね。

地震の前から新宿にはくたびれた人が結構いて、でかい街だから活気はあるんだけど…
という感じでしたが、それどころかいま新宿は地震のせいで真っ暗でつまらない。

だからそんな今こそキラキラしてる新宿と新宿の人々の写真をお楽しみください。
それでみんなで活気のある表情しながら新宿で遊び狂いましょう。

そして『昭和が終わる頃、僕たちはライターになった』は来週、
4月25日(月)にSHIBUYA PUBLISHING BOOKSELLERSさんで刊行記念トークイベントがあります。

あと、もしかしたら担当編集の大田さんが『レポTV』に出るかも?です。
もし出るなら大いに宣伝して欲しいところ。

見た目厚みがありますが、組みも文章も読みやすくなってますので、サラッと読めます。
夢のない若者みたいな話がいつから出始めたのか知りませんが、
この頃の北尾トロさんと下関マグロさんはまさに夢のない若者でした。
私も夢を持てと言われ続けた割に、特に持たないまだ来た人間ですが、
夢を下手に持って肥大化して引きづられている人が周りにも多いです。

それよりも入った世界でやることをこなして現状を楽しんだり、
面白いという理由だけでとりあえずやってみることが
結果的に先につながるんだということを教えてくれる本です。

でもぶっちゃけ中身は笑いながら読むエッセイです。
お気軽に手に取っていただければ。

次の新刊まではまた少し間が空きそうですが、まだまだ控えております。
ささやかな数いるっぽいポットファンの皆さま、ご期待ください。

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PAO

2011-04-18 山田 信也

フランス語でDTPはPAOというらしい。たぶん読み方はパオ。2月から3月ころ、中央公論新社さんのフランス17世紀演劇事典のお仕事をさせていただいていました。画像は箱の表1側ですが、向って左端の腕がちょっと切れかけている人がモリエールです。800ページを越える分厚い本なので、見出しの囲みは段落スタイルをあてるだけで作れるようにしたり、組版もできるだけ一括置換や自動処理を使ってまとめて効率的に組めるように工夫をしました。やってる最中は泣きそうなときもありましたが、Indesignの機能もいろいろ試せてよかったのではないかと思います。

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