酒好きの新人

2011-03-04 高橋 大輔

ご存じの通り、お酒好きというか酔っぱらうのが好きです。
で、このあいだ愛すべきヨッパライ「語研」の高島さん(ビール12杯飲酒後)と
話したのですが、「なんで俺たちは飲み始めると止まれねえんだべか」
ということです。

・僕の以前までの週末を例に挙げると(僕の、ですよ)
ビールなど飲み始める(1、2杯でさっさと終わらせよう)
→(らちがあかない)ホッピーなどに走る
→(気が大きくなる/明日の事なんて考えないようにしよう)焼酎ロックもしくはウイスキー
→泥酔。記憶なし。
→翌朝。何故かたっぷり中身の残った氷結ストロングと手つかずの
骨付きフライドチキンが枕元にある

僕はこんなの、目をつぶってでも出来るくらい身体に染みついてます。
思い返せば、たしか、25過ぎくらいから焼酎ロック/ウイスキー→記憶なし
が始まったような気が……

で、今年からポットに入社した鈴木はたいそうな酒飲みだそうで、記憶なくしたりしてるそうです。
あっはっは。ブラックアウトってやつですね。

彼女は今年26歳。思えば、僕が初めて泥酔して失禁したのもそのくらいだったような、、。
テレビのリモコンにおしっこが染み込んでぶっ壊れ、同棲していた彼女から「死ね」と言われました。

鈴木、毎日毎日好きなだけ飲め。何もかも忘れろ。
でも、寝る前にテレビのリモコンは遠くに放っておけ。
リモコンにおしっこが染み込むと、テレビのチャンネルが変えられなくなるからな。

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三凍四温

2011-03-01 鈴木 明日香

ようやっと修羅場が終わり、ポットにものんびりした空気が漂ってまいりました。
なんて、修羅場前の雰囲気がどんなだったかは知る由もないのですが・・・。

もうすぐ春ですね。
今日から3月だし、暦の上でも立春はとうに過ぎてますね。
梅もちらほらと咲きだし、自宅のクロッカスも先日開花いたしました。
チューリップやスノードロップも続々と芽吹きだし、
来るべき春に向けてその新芽を伸ばしており、いじらしい次第です。

なんて、あたたかい日はこのようにすてきな一日を過ごせるのですが
今日みたいに寒い日は本当に凍えますね。
あたたかい日の気温が高めな分、寒い日の落差がつらい。
今日なんか、寒い上に雨なんか降っちゃってまァ・・・
球根の身にもなってくれって感じですね。
はやくあったかくならないかなー。

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修羅場、終了!

2011-02-28 佐藤 智砂

ポット創業以来の忙しさ、ようやく終わりました。

今年の星占いに「2月は忙しい」と書かれていたのだけど、
占いを読まなくても2月が忙しいのはわかってたし、
私と星座の違うスタッフも忙しかったわけで。

占いなんてそんなもんさ、と思うけれど、
私の星座(牡牛座)は、12年に一度のラッキー年なんだそうで、
そこには期待してしまう。
特に6月から運気上昇らしい。

今年の12月に、「こんなんで12年に一度!?」と思うのか否か
乞うご期待!

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ポット出版社長・沢辺均の日記 -109[2011.02.21〜2011.02.27]

2011-02-28 沢辺 均

今回はスゲー早い日記更新だとおもっていたら、一週間たってた。
オレの感じだと、3〜4日だとおもてったのにね。

●2011.02.21月
ランチミーティングというか、情報交換というか意見交換というか?
デジクリの原稿書いて送る。
デジクリ連載04 ■イッキに数10万の既刊本をPDFにして販売したらいいのに

●2011.02.22火
午前中は、JPOの近刊情報小委員会。本日最終回で、会議出席料を2並び×4回を直接受け取り。
個人あての謝礼で、会社の仕事時間中にしているので、スタッフにはフランス料理フルコース(!)をオゴル。
って、年末の忘年会ですませてたんだけどね。
つづいて、弁当を食べながら近刊情報のサブワーキング。
近刊情報はほぼ完成していて、これからあまり時間を使わずにすみそうだ。
神楽坂から、お茶の水の楽器屋でフェンダーテレキャス用の6角レンチセット(インチのレンチってことだけど)と、
ピックをまとめて買う。
昔はピックが「消耗」するなんて感覚無かったんだけど、最近はピックの先端の削れ/欠けとかで、
ちょくちょく捨てる。はははー、なんかミュージシャンポイ発言!
お茶の水から東京電機大学へ交換フォーマットの発表会に参加。
カタチになっておめでとさん。
帰ったらモバイルブックの人が営業に来てた。二人とも大日本からの出向だって。
契約することにした。料率にちょいとビックリ。

●2011.02.23水
午後にマイコミ=Ebookジャーナルの取材。編集部3人ライター1人カメラマン1人の大群。
2時間しゃべりまくり。迷惑だろうな?
夜は、版元ドットコム組合員会議。会議が始まる前にJプロジェクト(これ勝手にオイラが命名してるだけ)
の報告と沢辺の参加継続の了解。
終わって「ひょうたん」に飲みに。

●2011.02.24木
昼前から出版会議・月例バージョン。
終わってから均整をうける。2週間ぶりかな。
夜はポットチャンネル。雑誌協会・マガジンハウスの久我さん。
雑協実験の記録を残しておきたかったのだ。深沢さんも聞き手になって、
終わってからもいろいろおしゃべりで少し知恵ついた。

●2011.02.25金
今日は給料日、ポットの銀行口座から盛大にお金がでる日だ。
朝10時から神保町でJプロ世話人会。
その後、新世界菜館のカツカレーをランチでたべる。
戻って、ポット会議と掃除大会。

●2011.02.26土
午後から事務所で、メールマガジン版「ず・ぼん17」のiPad用(A5版)PDF作成。
久々のinDesign作業で、あれこれ忘れてる。

●2011.02.27日
午後から事務所。
鈴木一誌さんのページネーションマニュアル解説本のレジュメをかいたり、いろいろ。
楽器屋めぐりや、ヨドバシなど。

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体温計

2011-02-25 大原 真理子

わたくしは友人と、いわゆる「ルームシェア」をしています。
今週のあたまに風邪をひいたことをきっかけに、自分は体温計をもっていないことを知りました。
そこで、和風に言うと同居人、欧風に言うとシェアメイトである友人に聞きました。

「体温計もってない? もってたら貸して」
「そんなものはもっていない」
「熱があるっぽいから計りたかったんだよね」
「熱があるときに体温を数字で見ると余計に病気っぽく感じる。よって体温計などいらない」
「う、うん、わかるよ、わかるけどさ…ゲホゲホ」
「…いっしょにいるときに咳をされると、ものすごく気になるからマスクをしろ」
「わかりました」

ところで、わたくしは
『風邪のときにマスクをしていると余計に病気っぽく感じられるのでマスクは極力装着しない』のです。
何が言いたいかというと、『余計に病気っぽく感じられるので、これはやらない』という持論を、
同居人のそれと同じようにわたくしも持っているのですが、まーこっちのほうが迷惑きわまりないことだなぁ、と。
思いやりとかやさしさに欠けるなぁ、と。
思いやりとかやさしさって、自販機とかで売ってたりしないのかなぁ、と。
お金で解決しようというその根性がもう腐っている。
そして、お金ももっていない。すかんぴん。

話がズレましたが、2月のポットは、インフルエンザや風邪で社員がけちょんけちょんにやられていました。
季節を感じられます。今が旬!って感じです。
旬のものを取り入れることは健康にいいことだ、と聞いたことがあります。
それから、「健康」こそが一番の不健康だ、とも。
拝啓、母上さま。きょうもポットは元気です。

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デジクリ連載04 ■イッキに数10万の既刊本をPDFにして販売したらいいのに

2011-02-22 沢辺 均

デジクリ連載です。今日2月22日(火)に配信されました。
3月1日の「続・2010年代の出版を考える 阿佐ヶ谷ロフト」のイベントでもネタにしたいことなので、
さっそく、転載・公開します。

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■電子書籍に前向きになろうと考える出版社[04]
イッキに数10万の既刊本をPDFにして販売したらいいのに

沢辺 均
< http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20110221140100.html >
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電子書籍普及のために、今、やれるといいなと思うことを夢想してみた。

●数10万の規模で、本をスキャニングして画像+OCRデータ(PDF)を、まずは無料で行う会社をつくる

このデータは──

・ブックスキャンなどにも委託するなどして、できるだけ低コストでつくる(スキャン100円+OCR100円?)
・コストを下げるためには出版社に本を一冊提供してもらい、ノドを裁断してスキャンする
・OCRの精度は向上するだろうから、定期的にOCRをかけなおして徐々に精度を向上させていく
・スキャンしておくだけなら、著者の了解はいらないだろう。だが、読者や販売者などに提供するには著者の了解が必要で、それも(最初の通知だけとか)代行ぐらいしたい。もちろん、了解の返信をもらえなかった著者には出版社がキチッと連絡

このデータの使い道は──

・出版社 自由に使えるようにデータそのものを渡す。書誌情報の整備とあわせてデータベース的に保存して、いつでも引っぱり出せるように管理、出版社が未管理でもバックアップとして利用できるようにする
・読者 著者・出版社の選択によって、紙の本を買った人には、少し料金をとってデータベースにアクセスさせるなどして、PDFを見えるようにする
・読者・販売者 著者・出版社の選択によって、アマゾン・グーグル・PDFも扱う書店(ネット書店が中心になるだろうがリアル書店も対象)での販売用に提供
・検索データベース 著者・出版社の選択によって、ネットワーク上で全文もしくは目次索引などの一部を検索させて一部を表示できるようにする

これらは多くの出版社の参加が見込めないと意味がうすい。多くの出版社が本を提供するような条件作りは工夫しないといけない。また、そもそもそんなカネをどうするのか? という問題も大きい、んだけれどもね。

●なぜPDFから始めるのか?

紙の本で既に出しているものの一定数を、デジタルで読めるようにしないと、そもそも電子書籍の普及は望めないと思う。せっかくデバイスなどの条件が少しずつ良くなっているのに、だ(もちろんアップルの課金問題が浮上したので、悪い方向へも進んでいるけど)。

たとえば、超大型書店として有名なジュンク堂にある本は、今月に発行されたものはごく一部のはずだ。あの膨大なタイトルのほとんどは、ここ何年か、何10年かのものがあって、あれだけの量=選択肢をお客に提供してる。

ポット出版の本でも、少なくとも10年前後のものも置いてもらっていたりする。ネットやデジタルのある種の特性=膨大な選択肢の存在、を考えると、電子書籍にも多くの選択肢がなければ、そもそも見向きもされないのではないだろうか?

とすると、すでに出版されている本の何10万点かは電子書籍として提供できるならば、電子書籍の普及が一気に進む可能性がでてくると思う。

現在、書店を通して返る本は80万点とか130万点とかいう説がある。ならば、数10万点が一気に電子書籍になるくらいのインパクトが必要ではないか?

一方、これまでに出版した紙の本を電子化するには、かなりのコストがかかるはずである。まず、校正などを経たテキストデータは、出版社にはほとんどない。印刷所にあると思われているけれどこれも不確か。実際に確認した報告を読んだことがない。

印刷所にテキストデータがあったとしても、それはInDesignであったりQuarkであったり、写研の電算写植システムのデータだったりするはずだ。するとOSのバージョン、アプリのバージョンなどもあって現在「開ける」ものがどれほどあるだろうか? あったとしても、それなりの手間が必要のはずだ。

さらには、そのデータの帰属は不明瞭で、出版社が無料で入手するのはかなりむずかしいと思われる。たぶん印刷所もその「所有権」を主張するだろうし、折り合うためには手間賃のほかに、なんらかの料金を印刷所が請求するのではないか、と思える。

そうした難しい課題をクリアしてテキストデータを出版社が入手しても、今度は電子書籍にするのにコストがかかる。XMDFにしろ、.bookにしろ、ePubにしろ、タグをつけ直して、点検したりしなくてはならない。

ポット出版の電子書籍づくりは社内でやっているのだけど、仮にこれを外注で制作を請け負うなら、10万円くらいはほしい(これでも安く言っている)。それも簡単な、文字がほとんどの単行本でもだ。

そこで、断裁→スキャン→OCR、なのだ。なんだか「自炊」みたいな話だ。そうなんだ。最近の自炊の評判(ほんとに流行っているのかどうかはわからないけど)をみて、自炊というアイデアをパクらせてもらった。

自炊をすべきなのは、むしろ出版社なのではないだろうか? と。
                     (この項、続くかもしれない)

◇2011.03.01 阿佐ヶ谷ロフトイベント
< http://www.loft-prj.co.jp/lofta/schedule/lofta.cgi?year=2011&month=3 >
続・2011年代の出版を考える 〜電子書籍ブームの先へ
日時:2011年3月1日(火)OPEN18:30/START19:30
会場:阿佐ヶ谷ロフト(東京都杉並区阿佐谷南1-36-16-B1)
前売り、当日共に1,500円(飲食代別)
【出演】
橋本大也(ブロガー・「情報考学」)
仲俣暁生(フリー編集者・「マガジン航」編集人)
高島利行(語研・出版営業/版元ドットコム)
沢辺均(ポット出版/版元ドットコム)
+ゲスト

【沢辺 均/ポット出版代表】twittreは @sawabekin
< http://www.pot.co.jp/ >(問合せフォームあります)
ポット出版(出版業)とスタジオ・ポット(デザイン/編集制作請負)をやってます。版元ドットコム(書籍データ発信の出版社団体)の一員。
NPOげんきな図書館(公共図書館運営受託)に参加。
おやじバンドでギター(年とってから始めた)。
日本語書籍の全文検索一部表示のジャパニーズ・ブックダムが当面の目標。

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デジクリ連載03 ■自炊と国立国会図書館の「全文テキスト化実証実験」

2011-02-22 沢辺 均

日刊「デジタルクリエーターズ」の連載、第三回目です。
2011年2月8日(火)掲載分。

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■電子書籍に前向きになろうと考える出版社[03]
自炊と国立国会図書館の「全文テキスト化実証実験」

沢辺 均
< http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20110208140100.html >
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国立国会図書館と有志で参加した出版社が、「全文テキスト化実証実験」をしている。

・国立国会図書館における全文テキスト化実証実験の出版社等との共同実施について
< http://www.ndl.go.jp/jp/aboutus/digitization_fulltext.html >

紙の本と、デジタルデータ(PDF TXT XMDF .book)の290タイトル・384冊から、構造化したテキストデータをつくって検索して、ページを表示する。検索・表時の実験は、2月28日(月)〜3月4日(金)のあいだ、国立国会図書館のなかでおこなう。

一言で言えば、さんざん話題になったあの「Googleブックス」を日本で実現しようという取組みだ。書協(日本書籍出版協会)などの業界団体でとりくむのではなく、意思のある出版社が手を挙げて参加しているのが特徴。
試しにGoogleブックスで、本の全文検索を試してほしい。
< http://books.google.co.jp/books?source=gbs_hp_logo >

ところで、最近話題になっている「自炊」である。ちょうど一年前くらいに、自炊っていいよねみたいなことを言われても、「そんなことやるのは好きモンだろう」くらいに思っていた。

ぼくもscansnap(富士通のスキャナね)を机においていたのだけど、会議のレジュメなんかをときどきスキャンするくらいで、とても活用してるとは言えなかった。その気分が劇的に変わったのは、キヤノンの複合機を去年の秋に買い替えたときだ。

以前の複合機でも、自動紙送り装置で両面の原稿からコピーも、ファックスも、スキャンもできた。だけど、スキャンはそのネットワークにぶら下がってるPCから、専用のアプリを立ち上げてコントロールしなくちゃならない。

原稿をセットしたら席にもどって「GO」。また原稿をとりに複合機までもどる。だけど買い替えた複合機では、自分のメールアドレスに添付で送ったり、サーバにそのまま保存させたり。たったそれだけで使い心地がまったく違うのだ。そんでもって、自炊に挑戦したくなった。あああ、機械が進化するっていいもんだ。

さて自炊。なぜ、自炊が興味を引くのか? 理由は二つあると思う。

一つは、PDFで保存できるなら捨ててしまいたい本があるからだ。本の保存は場所をとる。壁をすべて本棚にした家をつくる人がいるみたいだけど、それは少数派だと思う。なくしたいけど捨てられない、というのが、多数派のような気がする。ぼくもこっちだな。

もし、PDFで保存できて、その手間もたいしたことがないなら、自炊して本は捨ててしまいたい。実際は、PDFをもう二度と開かないかもしれない。でも、紙の本だってほとんど開いてない。要は、「ある」という安心感のような感情なんだと思う。

二つ目は、移動の途中で読むため。ぼくもたった一泊の出張に本を2〜3冊持っていってしまう。1冊だと、読み終わったり、つまらなかったりしたら、なんて心配してしまうのだ。これをiPadにいれておければいいなと思う。

ならば、こうした自炊欲望に出版社はどう応えるのがいいのか。まず、その前提は「いまはまだ紙の本をつくって売るのが商売の中心」であるということ。

これを前提にすれば、
・これから出版する紙の本は、PDFファイルをつくっておいて、紙の本の購入者には無料で提供する。もちろんPDFファイルだけを売ってもいいし、そもそも電子書籍にするのでもいいわけだ。
・これまでに出した紙の本を、1冊裁断してスキャンしてPDFにする。OCRはかけておくけど、その精度は悪くてもいい。

デジタルクリエイター的に言えば、いま制作している紙の本の印刷用のデータであれば、それをPDFにするのは比較的簡単だということがおわかりだろう。しかし、以前つくった紙の本を、データからPDFにするのはちょっとコシがひけちゃう。

当時のOS、アプリのバージョンで開かないと、字送りとかもう一度チェックしなくちゃ不安でしょ。ならば、もう裁断してスキャンしてしまったほうが手早い。OCRはどんどん精度を増すだろうから、時々OCRをかけ直してやればいい。

もちろん、これらは本格的な電子書籍をつくるまでの過渡的なものだ。さらに問題もイッパイある。紙の本を買ってくれた人=無料でPDFを提供するにしても、買ってくれたことをどう確認するのか? これまで出版した本のPDFにどうアクセスしてもらうのか?

で、国立国会図書館と有志出版社の「日本版Googleブックス」である。これまでに出版した本のPDFが、国立国会図書館のサイトで検索できて、一部が表示できるのであれば、自炊した本のデータ保存箱と同じことになるはずだ。

国立国会図書館にデータがある本なら、心配しないで捨てていいですよ、一部を読み返したいなら全体の20%まではネットワークから読めます、紙の本そのものを見たいなら、国立国会図書館にあるし他の図書館にもありますよ、となればいい。

AppleのiPadは、ありふれた部品や技術でつくられている、って話があるのだけど、電子書籍もありふれた技術の活用の仕方に、まだまだ可能性があるのではないだろうか?

◇2011.03.01 阿佐ヶ谷ロフトイベント
< http://www.loft-prj.co.jp/lofta/schedule/lofta.cgi?year=2011&month=3 >
続・2011年代の出版を考える 〜電子書籍ブームの先へ
日時:2011年3月1日(火)OPEN18:30/START19:30
会場:阿佐ヶ谷ロフト(東京都杉並区阿佐谷南1-36-16-B1)
前売り、当日共に1,500円(飲食代別)
【出演】
橋本大也(ブロガー・「情報考学」)
仲俣暁生(フリー編集者・「マガジン航」編集人)
高島利行(語研・出版営業/版元ドットコム)
沢辺均(ポット出版/版元ドットコム)
+ゲスト

【沢辺 均/ポット出版代表】twittreは @sawabekin
< http://www.pot.co.jp/ >(問合せフォームあります)
ポット出版(出版業)とスタジオ・ポット(デザイン/編集制作請負)をやってます。
版元ドットコム(書籍データ発信の出版社団体)の一員。
NPOげんきな図書館(公共図書館運営受託)に参加。
おやじバンドでギター(年とってから始めた)。
日本語書籍の全文検索一部表示のジャパニーズ・ブックダムが当面の目標。

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続・2010年代の出版を考える 3月1日(火)阿佐ヶ谷ロフト

2011-02-21 沢辺 均

あれから一年です。
本にも、電子書籍にもしました。
電子書籍と出版 デジタル/ネットワーク化するメディア
【電子書籍版】電子書籍と出版 デジタル/ネットワーク化するメディア

終了後も残りますから、グダグダしゃべりましょう。
沢辺

──────────────────────────────
(マガジン航から転載 文・仲俣暁生)
3月1日(火)には、阿佐ヶ谷ロフトAで「続・2010年代の出版を考える~電子出版ブームの先へ」が開催。こちらには「マガジン航」編集人の私、仲俣が参加します。出演はほかに、橋本大也氏(ブロガー・「情報考学」)、高島利行氏(語研・出版営業/版元ドットコム)、沢辺均氏(ポット出版/版元ドットコム)。さらにゲストを予定しています。

このメンバーからもわかるとおり、これは昨年行われた「2010年代の出版を考える」の続編(Ustreamで配信された前半の映像がいまも視聴できます。ことしも配信の予定)。「電子書籍ブーム」が吹きあれたわりに成果の乏しかった昨年をふり返りつつ、電子書籍の話題に限らず、幅広い視点から今後の「出版」のありかたをを考えるイベントにしたいと考えています。詳細は下記のとおり。

──────────────────────────────
昨年2月に豪雪のなかで行われた長時間トークイベントの1年ぶりの続編。「電子書籍元年」といわれた2010年。メディアは猫も杓子もiPad,キンドル、そしてガラパゴスといった話題で大騒ぎを繰り広げた。でもオモテの流行語「電子書籍」に対し、2010年のウラの流行語は実はユーザーサイドの自発的なメディア活動としての「自炊」「ダダ漏れ」だった……。

電子書籍を簡単に自作したり、簡単に映像中継できる機器がある一方で、出版社からは魅力的なコンテンツが供給されない「元年」とは何だったのか?
現在の「道具はあるのにネタがない」のはなぜなのか?
それに対するユーザー主導によるDIYの流れは今後どうなるのか?
こうしたメディアの劇的変化は、どんな可能性を提示しているのか?
魅力的なコンテンツを生み出すために出版社や編集者はこれからなにをすることができるのか、しなければならないのか? 等々といったトピックをめぐり、昨年と同じメンバーにゲストを加えて、今年も本音&ぐだぐだトークで迫ります!

■日時:2011年3月1日(火) OPEN18:30/START19:30
■会場:阿佐ヶ谷ロフトA(地図はこちら
■出演:橋本大也(ブロガー・「情報考学」)、仲俣暁生(フリー編集者・「マガジン航」
     編集人)、高島利行(語研・出版営業/版元ドットコム)、沢辺均(ポット出版
     /版元ドットコム)+ゲスト
■チケット:前売り、当日共に¥1,500(飲食代別)
※前売りチケットはローソンチケット【L:36739】、ウェブ予約にて2月1日より発売開始。

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ポット出版社長・沢辺均の日記 -108[2011.02.05〜2011.02.20]

2011-02-20 沢辺 均

毎日が無茶苦茶早い。あっと言う間に過ぎていってしまうのだ。
と書き出したら、前回も「ジェットコースター」なんて書いている。ワンパターン男だ。

●2011.02.05土
たぶん一日やすんでいたんだと、思う。

●2011.02.06日
午後からバンド練習。
戻って来て、図書館からみの打ち合わせを。

●2011.02.07月

●2011.02.08火
朝早めにでて来て、デジクリ原稿書き。
編集長からの督促が11時ころ届いて、12時まえにメールでおくった。
同時に、隣室302と、ネットワーク/電話線を通す工事。40万円くらいかかりそう。
午後から、大和田図書館へ行ってスタッフと個人面接。やっとはんぶんくらい。

●2011.02.09水
出版会議、SDとの会議。
夜は、げんきな図書館の理事会。渋谷区の新規委託の話など。

●2011.02.10木
午後に、雑協実験報告書のための座談会。
夜は、下関マグロさんのポットチャンネル。ゲスト:常岡浩介 (戦場ジャーナリスト)。

●2011.02.11金祝
午後、下北沢のすずなり劇場で、岩松了さんの「国民傘」を見る。
終わって、楽屋に岩松さんに挨拶にいったら、伊藤蘭ちゃん(キャンデーズですよ!)がいて、
「こちらポット出版の社長さん」「こちら蘭ちゃん」と紹介してくれる。
夜は、バンドのパート練習で、本多とミナチンと三人でスタジオへ。
原宿駅すぐそばのスタジオ。狭くてその割にはそこそこの値段だけど、新しくてきれい。
機材も良い。チララチララを主に練習。終わって近所の飲み屋でメシ。

●2011.02.12土
午後から、げんきな図書館スタッフ面接。うーん。各10分で20人前後。

●2011.02.13日
夕方事務所。

●2011.02.14月
夕方鈴木一誌さんと、「ページネーションマニュアル」単行本化の打ち合わせ。
鈴木さんの話、おもしろいんだ。
20時から石川輝吉くんの「哲学者・石川輝吉の、ちょっと「ぐずぐず」した感じ」のインタビュー。
スタイリストなどの派遣の事務所の女性。

●2011.02.15火
記憶と記録がない、、、、、。

●2011.02.16水
出版会議。一応3月までとしていたポットチャンネル。この第一期でいったん中締めすることに決める。
松沢呉一さん、下関マグロさん、掟ポルシェさん、どうもありがとう。
終わって神保町のある会社の会議室。
電子書籍をめぐって、あらたな構想浮上で、「世話人会」。
大ラッキーな話ではあるのだけど、それをやり抜くのはかなり全力投球せねば、って話だな。

●2011.02.17木
午後から大和田図書館に行って個人面接第二弾。
途中、公共図書館からの転職の人と面談。有望だ。
終わってから、オイラの図書館作戦を話したり、。
戻って来てポットチャンネル。掟ポルシェさん
ゲストは亜紗美(ピンキー&バイオレンス女優)さん。
美しく、イヤラシくて、下品。ちんこ、まんこ、うんことかがイッパイ。
掟さんたちとの食事にちょっと参加して、帰って来て、はりゅうウッドスタジオの整ちゃんと打ち合わせ。

●2011.02.1/8金
ともかくこの数ヶ月は社内の主に編集制作とデザインが大忙し。
ポット会議は中止。那須が言い出してくれたおかげで、掃除だけする。
金曜にベラミに復活したオムライスを食べに行く。
戻って来て、漫画家さんの取材。
その間に、あの20万以上するマッサージ椅子をついに処分。2万5千円でひきとり。
夜、金曜にも関わらず、頑張ってくれてるスタッフに、銀のさらから寿司の出前で、
すこしばかりの慰労。
「ガイヤの夜明け」で宅配ビジネスやってたんでね。

●2011.02.19土
午後、代々木図書館にいって、2月でヤメるアルバイトに挨拶と、面接ののこり。
それとちょっとオマケ。
夜はベラミナイト。
近所のスナック・ベラミで第三土曜にやってるセッションのような、もんかな。
チンピラーズから始まって、その場で適当にメンバー組み合わせて演奏。
この日は、きた人がそれなりに満遍なく演奏してたようだし、
その場で、ジャズ演奏の相談がまとまって、はじまったり、トランペットが来てくれたのも、よかったな。
10時半ころドラムを撤収したんだけど、そのあと椅子に座って丸くなって、
なんとなくアコスティックバージョンみたいになって、これが無茶苦茶気持ちよかった。

●2011.02.20日
バンド練習。寝坊で遅刻する。
この日は、仕上がってない曲を中心にいろいろ確認しながら。
うん、なんとか03/12のライブに間に合いそうだ。
帰って来てから、いろいろ残ってたことを片付ける。

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ついに私もiphoneに

2011-02-18 五賀 雅子

昨年のクリスマスの時期に、
ついに私もiphoneを買いました。
ポットでは、一番遅い鞍替えです。
他社への乗り換えになるため、自分では、
違約金を払わなくて済む時期を待ったつもりが、
なんと、待ち過ぎて切り替え時期をとうに過ぎてました。
結果、1万円払うことに…。トホホ。

この2カ月でメールは何とか使いこなせるようになりました。
ネットはさくさく見れるので快適ですが、
画面を拡大したり縮小したりするのが、意外と面倒なことに気付きました。
画面全体を見たいけど、老眼だから小さい字は見れない、
だから拡大して読むけど、一覧できないから、なんかイライラするってことで、
ネットサーフィンはほとんど楽しんでません。

これから、いろいろ頑張って、使いこなせるようにしたいです。

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ボルダリングはじめました

2011-02-10 大田 洋輔

先週の土曜日、初めてボルダリングをやってきました。
ここ数年、「カラフルな石のついた壁を身軽に登っていく姿がなんとなく楽しそう。一人でできるし、道具少なそうだし、木登り好きだったし」とボンヤリと思い続けていたのですが、ついに先日「新井薬師にボルダリングジムがありました。しかも安い」という情報を入手し、ジムの場所を教えてくれた友人と二人で行くことにしたのでした。
一人でできるのがいいところだとは思いつつ、一人で行くのは怖いので友人とです。臆病者の豚野郎ですから……。

新しいスポーツをやることの楽しさは色々ありますが、これまでの人生の中で経験したことのない身体の使い方に気づいていくというのは、その中の大きな一つだと思います。
ボルダリング体験もまさにそうで、たとえば両手で仰向けにぶら下がった状態から右手だけ少し上の方に伸ばすという動作は、左足で軽く壁を押さえるだけで負荷が激減したりするのですが、直感では左足は動かない。
だから最初は左足を強く意識して動かすのですが、そうすると自分の身体が、自分が思ってたのと違う動きをするんです。
その錯覚のような感覚が楽しくて、ああ、もっとこの仕組みの中に身体を置いてみたいなあ、と思いました。

まだ一度やってみただけですが、身体が慣れるくらいまでは続けるつもりです。
痩せたい。

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裏を返せばいいことづくめ

2011-02-10 鈴木 明日香

以前も書いた気がしますが、自転車通勤をしています。
最短距離なら15分程度の道のりを、30分くらいかけて来ています。
なぜなら、複雑な道だと迷うからです。
遠回りだとしても、アホでもわかる道のほうがいいのです。
なのですが、さすがに2倍時間をかけるのはツラい。浮いた15分寝たい。
そう思い、いつもより早く上がれた昨夜、帰り道に近道を探しながら帰ることにしました。
一応iPhoneを使っているので、Google MapとNAVITIMEを頼りにがんばりました。

結果、さんざん迷ったあげく1時間かけて帰宅しました。
iPhoneの電池は残り6%。あやうく東京砂漠で遭難です。
夜道で冒険心を発揮すべきではありません。

でも裏を返せば、知らない道を知れたし、いい気分転換になりました。
見知らぬ住宅街をさまよったあげく、お墓が目の前に現れたときはめまいがしたけど
幹線道路を見つけることができた喜びは筆舌に尽くしがたかった。
そんな感動も、迷子になったからこそ得られた宝物。
一見ネガティブに思えるような経験も、裏を返せばいいこと、なんですね。
まぁ全部沢辺社長の受け売りなんですがね。
こんな発想の転換を忘れずに、これからも頑張っていきたい。

ということで新入社員・鈴木の1カ月日誌を終わりたいと思います。
これからも何卒よろしくお願い申し上げます。

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鈴木日記

2011-02-08 鈴木 明日香

最近、鉄さんが私に心を開いてくれた気がします。
おなかを見せてなでさせてくれるし、調子のいい時は手をなめまわしたりしてくれます。
後者はちょっと困るけど、鉄さんの親愛の情のあらわれだと思うとなんのそのです。

今日はポットの内装工事がありました。
実は昨日ポットに泊まったので、朝から外でドヤドヤ準備をする方の声が聞こえて
何やら大掛かりなことが始まる予感にわくわくしたりしました。
ネットワーク関連のことにはさっぱりで、たぶん10回くらい
優しく説明してもらわないとわかりませんが、便利になるのはいいことですね。

最近積ん読本が増えて困ってます。
舞城王太郎の新刊も、森見登美彦の新刊も、今さらなノルウェイの森も、
気合入れて買った編集の本もすべて部屋の隅で輝いています。
今週末は3連休だし、ちょっとは本読む時間取れるかなぁ。

もう、毎日日誌を書きすぎて単なる日記と化してきました。
明日が1カ月日誌最後の日なので、ちょっとはマシなことを書きたいと思います。

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デジクリ連載02 ■電子書籍に前向きになろうと考える出版社

2011-02-08 沢辺 均

この日誌は、1月25日(火)に書いています。
これから公開日程を入れておけば、もうわすれない。

一応、デジクリの連載は、オイラのあたらしいのがでたら、一回まえの記事をここに公開することにしたんで、
こういうの便利だな、と。

日刊「デジタルクリエーターズ」
2011年1月25日
■電子書籍に前向きになろうと考える出版社[02]デジタルクリエイターの商売の狙い目/沢辺 均

[2993] デジタルクリエイターの商売の狙い目

日本雑誌協会が、以下の実験を行っている。
(1)発売同日電子雑誌配信(紙の雑誌を電子化して同じ発売日に販売サイトで公開する)実験
(2)アクセシビリティ(読み上げへの対応)実験
(3)海外配信(翻訳して海外版を配信する)実験
2月1日から数百人のモニターに利用してもらう予定だ。

この実験で、紙の雑誌のためのデータ=inDesignファイルから、PDFとタグ付きテキストをつくるサポートを、深沢英次さん(元「ワイアード」日本版のテクニカルディレクター兼副編集長・@pictex)と一緒にやっている。

ネットワークは出版サイドの人間も使っているわけだし、電子書籍・雑誌はいやおうなく近づいてくるから、出版を生業とするならこれらに対応できるようにしなければならない(もちろん紙は絶対に生き残るという信念があるなら対応する必要はないだろうけどね)。

そういう状況だから雑協が実験をしている。そのサポートをしていて、私が今考える出版業の最大の弱点は、デザイン+DTPの作業がすべて外部にまかされている、ということだ。一部の出版社を除いて。

第一に、inDesignファイルのデータを開くことが難しい。アプリ=inDesignがない/あっても、フォント環境をデザイナーやオペレーターや印刷所と同じにするのが大変。ご存知のように、紙の雑誌をつくる過程で、何度か校正=赤字を入れて、それをinDesignに反映させる。最終の原稿は inDesignファイルでしかないのだ。だからinDesignファイルを開けなければ、最終原稿のデジタルデータを手元におけない。

第二に、全て外部に任せているところがほとんどなので、inDesignファイルのこと、そこからPDFにするための準備などのノウハウが一部の人を除いて社内でわかる人がいない。inDesignファイルからPDFファイルにするのも、フォントの埋め込み、埋め込めるフォントのフォーマットから、画像のことなど、必要な条件や、その知識も外部にある場合が多いようだ。これでは、電子雑誌をつくろうと言っても、また外部に依存せざる得ない。

第三に、DTP工程のほぼすべてを外部に依存しているので、そのデータの所有権があいまいなまま。つまり最終の文字原稿や、写真・イラストのデータが出版社側には保存されていないということ。印刷所に「現物」のデータがあるが、出版社がいつでも電子化に向けて利用する状態にはないのだ(筆者/カメラマン/イラストレーターとの著作物利用の権利をめぐる問題は除いておく)。

出版業界紙に弁護士が、フィルム→刷版時代のフィルムの所有権は印刷所だという判例があると書いていたのを読んだ記憶があるけど、それが本当だとしたら、データだって印刷所のものという裁判結果になる可能性が高い。まあ、印刷所がデータをどういう状態で保存しているのかは薮のなかで、今は私にはよくわからない。

「なんちゃってPDF」という、全部アウトラインをかけたPDFで印刷をするって話をしてくれた人がいたし、実際に、実験のためのテストで提供されたPDFのなかにそのようなものがあった。

アップルがiPadを下請け工場に投げてつくれるのは、ハードウエアもつくっていた時代に、つくるノウハウ(徹底した設計図・指示書をつくる)があってそれが残っていたからだ、という見方があるということをある人から聞いた。日本のメーカーは工場の現場が優秀なので、少々不都合がある設計図でも工夫してつくれる。それが逆に、設計などの部門がちょっといい加減でも製品をつくれる理由だ、という話だった。

編集者やデザイナーの指示がいい加減でも、印刷所の現場が気をきかせてリッパな印刷物にしてくれている、禁則を知らなくても写植オペレーターが、そこをふまえてちゃんと印字してくれる、って話とパラレルじゃないか。

ネットワークと、電子書籍・雑誌が登場してこなければそれでよかったんだと思う。だけれど、もうそれでは持たないだろう。電子をつかった新しい「カタチ」を生み出すためには。

そんでもって、デジタルクリエイターの話。私は、出版社の人に向かっては「制作部隊を社内に持たないと、再利用やデジタルでの活用ができない」と言っているのだけど、デジタルクリエイターが相手なら、出版社に代わってデータの保管や、デジタルデータの活用のノウハウをキチッと持ってしまうのがいいと思うよ、と言いたい。

そのためには、inDesignの段落スタイルをちゃんとアテておくとか、いまさらCIDフォントはないでしょうとか、イラレでページつくるのはヤメなきゃまずいんじゃないとか、ってところから、入稿用PDFまでつくらなきゃ、などなどと思うのです。

そこらあたりにデジタルクリエイターの商売のネタがあるんじゃないかって思う、今日この頃。

【沢辺 均/ポット出版代表】twittreは @sawabekin
< http://www.pot.co.jp/ >(問合せフォームあります)
ポット出版(出版業)とスタジオ・ポット(デザイン/編集制作請負)をやってます。
版元ドットコム(書籍データ発信の出版社団体)の一員。
NPOげんきな図書館(公共図書館運営受託)に参加。
おやじバンドでギター(年とってから始めた)。
日本語書籍の全文検索一部表示のジャパニーズ・ブックダムが当面の目標。

◇ポットチャンネルで村田真×楠正憲×境真良とEPUB話をしました。
アーカイブやtogetterもあります。
< http://www.pot.co.jp/potch/potch-archive/20110117_114238493922072.html >
日時:2011年1月21日(金)20時開始〜22時終了
村田真(GLOCOMフェロー/Twitter:@muratamakoto)
楠正憲 (マイクロソフト(株)技術標準部部長/Twitter:@masanork)
境真良(経済産業省情報U国際戦略情報分析官/Twitter:@sakaima)
パーソナリティ:沢辺均(ポット出版/Twitter:@sawabekin)

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にわか健康志向

2011-02-08 上野 絵美

昨年秋あたりから、にわか健康志向です。
青汁とか黒酢とかウォーキングとかストレッチとか
それまで興味がなかったのに、突然自分の中でブームがやってきました。
最近は、ポットまで毎週来てくださる
ヨガの先生から紹介してもらった「ウェーブリング」に夢中です。
無理な力を入れずにストレッチしたり、体のコリをほぐしたりできるすぐれもの。

ここ最近の修羅場のせいか
ふくらはぎのだるさとひざ関節の痛みが続いていましたが
このリングとともになんとか乗り切りました。

修羅場を超えて膝の調子もよくなったら、徒歩通勤再開したいなー。

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(日付的には)1カ月経ちました

2011-02-08 鈴木 明日香

日付はまたいでしまいましたが、6日をもちまして入社後1カ月経ちました。
ちょいちょい日誌を書き忘れていたので、あと3回ほど1カ月日誌は続きます。

この1カ月間で、ベランダの鉢が2つ、星になりました。
冷蔵庫の食材から芽が出ました。
すっぴん率が急上昇しました。
家にストックしてある酒瓶の数が増えました。
生活リズムを変えるというのはなかなかの大仕事です。
早くこの毎日に慣れて、質の高い仕事ができるようになりたいなぁ。

今週末は土曜に文化庁メディア芸術祭に行って、
日曜に上野さんのアシスタントとして1歳児の撮影におじゃましました。
最近涙もろいせいか、モデルになってくれた子がかわいいという、それだけで涙ぐむ始末。
つくづく、子どもの笑顔って反則だなぁ。あまりにかわいくて夢にまで出るし。
ひとさまの子どもにも関わらず、
「この子の笑顔のためならたいていのことはできる!」などと思ってしまいました。

メディア芸術祭の方は、例年よりプログラミング系の作品が多い印象でした。
PCがないと展示できない作品の多さに驚き。
「メディア」芸術祭だから当たり前なのですが、ちょっと付いていけなくなってきた・・・勉強しなきゃなぁ。
個人的には漫画部門大賞の「ヒストリエ」原画が見れただけで満足でした。
あとアニメ部門の「四畳半神話大系」も、原作好きとしては嬉しい受賞。

さてさて、気分転換もできたことだし、もうひと頑張りいたします。

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3月12日土曜は、沢辺のライブをノゾイてみませんか?

2011-02-07 沢辺 均

2006年4月に荻窪のルースターノースサイドというライブハウスを借り切って、生まれてはじめてライブをやって、もう5年たつわけです。
katte20110312_h1_1.jpg katte20110312_h2.jpg

バンドをやってたこともなく、ギターにのめり込んだことも、エレキギターをまともにアンプにつないでちゃんと引いたこともありませんでした。
ただ中学のときにガットギターを買ってもらって、岡林信康とか、加川良とか、フォークル、浅川マキとかのフォークソングを、何とかコードを押さえて鳴らせた程度。
それも、FはともかくBが苦手で、転調とカポタスとでBなしのコードにしてごまかす。

49歳で、偶然入った楽器屋で4万を下回る値段で、フェンダージャパンの赤いテレキャスがあったので衝動買い。それから友達をだましてスタジオってもんに生まれてはじめて入ってみて、バカでかい音を出したり。
その友達が「人前でやんなきゃだめでしょ」というのでライブをやりました。

その日、始まったとたん右足の膝がガクガク。50人くらいあつまってくれた人たちの顔はまったく見ることができずに、ズーと目線は譜面とかギターとか足下とか。

それから年に一回ペースでつづけてきて、イーグルスのHotel Californiaのリードギターを弾くなんて目標をつくったりして、「なんちゃってホテカル」を披露したりね。

2回目にベースで参加した高校時代の落ちこぼれなかまの谷幹が、ライブのあとに「がん」が見つかり、「じゃ、いつ終わりになるかわからんから早めに、もう一度ライブをやっておこう」って、8ヶ月後にやったら、ホントにその半年後にあの世にいっちゃった。さっそくしんでから4ヶ月後に「追悼ライブ」。

その谷幹との再会、ドラム教室10年でバンド初体験の木谷さん、ある事情で再会した旧友夫妻と話してて無理矢理ボーカルに引きづり込んだハルちゃんとか、悪友本多にひきづりこまれたミナちゃん、谷幹つながりの青ちゃん、若いツバメのヒノッチ、ドラム教室なかまのキーボード・ババッチ、ツバメを囲うトミタ、ヘアメークを押し付けたコシ。

てことで、どなたでもご参加いただけます。飛び入り(といいながら事前連絡必須ですけどね(笑))あり。
フリードリンク(生ビール・焼酎・ウイスキー・ソフトドリンク等飲み放題)と フード(パスタ・稲荷寿司・カニクリームコロッケ・サラダ等)つきで、3000円(もちろんライブチュージは入っていないですよ)。

facebookのファンページで、ホームページもどきをつくってみました。ココ

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ライブのお誘い

LIVE勝手にしやがれ Vol.7
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●日時 2011年3月12日・土曜
 18時30分開場(飲み放題開始)
 19時開演・21時終演予定
●場所 新宿ミノトール2 地図→ http://bit.ly/gq9mhq
03-3341-2655 新宿区新宿5-11-4龍生堂ビルB1
副都心線/丸ノ内線/都営新宿線「新宿三丁目」C7出口2分
●料金 3,000円
2時間30分飲み放題(18時30分〜21時予定)・軽食付き
●定員 50人
●申込 申込フォーム= http://bit.ly/hB56Oz
    もしくはバンドメンバーか下記メール・ファックス・電話へ
●曲目(予定) 
勝手にしやがれ/伊勢佐木町ブルース/マニフェスト/ Hotel California/Sweet Home Chicago /Layla/百恵メドレー/ほか
●メンバー
青んぼ(g cho)/木谷マキ(d)/ミナ(vo)/沢辺均(g)/ババッチ(p)/ハル(vo)/日野智(b)/本多羅々(g)/&カラオケタイムのみなさま(vo)
────────────────────
飛び入り大募集
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●バンドをバックに「生オケ」コーナーあります。
●楽器参加も大歓迎!。
事前にご連絡いただければ、歌詞+バンド用のギターコード譜はこちらで用意します。
●もちろん当日の飛び入り参加も歓迎します! 
その際は歌詞+ギターコード譜(4部ほど)をお持ちください。
●事前スタジオ練習に、参加してみませんか?
詳しくはメンバー、または主催者まで連絡を。
予定練習日=2/6(日)、2/20(日)、3/6(日)
────────────────────
●主催 勝手にしやがれプロモーション 
 150-0001 渋谷区神宮前2-33-18 #303沢辺宛
 電話03-3478-1774 ファックス 03-3402-5558

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ポット出版社長・沢辺均の日記 -107[2011.01.29〜2011.02.04]

2011-02-04 沢辺 均

なんか毎日ジェットコースター。
社内も忙しいし、飛び込んで来る話も、これまでのレベルを大きく越えるようなことで、アタマがぐちゃぐちゃしてる。

●2011.01.29土
人間学アカデミー「司法制度のあるべき姿 西野喜一(新潟大学大学院実務法学研究科教授)」さんの第一回目の講義。裁判員制度批判。
オイラじしんは、肯定/否定のどちらだかわからないって感じなんだけど。
講義が終わってから、小浜逸郎さんたちと飲み会。議論しながらの飲み会だけど、一人孤立して論戦に挑む(笑)。

●2011.01.30日
事務所で雑用を片付ける。
そんでもって、オレらのおやじバンドの「ファン」ページをfacebookにつくる。1回〜6回の写真と日にちや場所、演奏曲の記録だけなんだけどね。
でも、どうもファンページをウエブサイト代わりにつかうってのは無理があったかなーとおもう。どこがってのがわからないけどね。
そういえばファンページって何十人かが「いいね」とかやってくれないと、なんか正式バージョンにならないようなんで、みなさん「いいね」おしてください。ココだから→http://on.fb.me/eLsuOp

●2011.01.31月
10時から国立国会図書館で「全文テキスト化実験協力会社定例会」。
どーも、違和感もりもりなんだなー。
終わってNDLの人と打ち合わせしたんだけど、、、。
なんか、考えなきゃ、今後に繫げる方法。
午後は、雑協に行ってデジタル配信実験の全体会。それが終わって3時から実験報告書の書き方会議。総務省のお役人と一緒に、、、、、、。

●2011.02.01火
会議室と、レンタルオフィス(机一個4万円)にしている302号室の模様替え。スタジオ・ポットSDが机4つをもって302号室に移動するので、会議室の位置をかえるのだ。
夕方16時に終了。

●2011.02.02水
出版会議。最近は説教する必要が少なくなったので、時間が短くなっているんだな。
夕方げんきな図書館の事務所へいって、スタッフ/アルバイトの応募の書類選考。
終わってから事務所に戻り、ず・ぼん編集委員会。
ある自治体の委託の新情報が電話で入る。

●2011.02.03木
昼に整体を受ける。
夜は出版コンテンツ研の飲み会兼情報交換会。
初音ミクを材料にメディアの今後を考えるってのも面白かったし、メンバーの情報、有意義。
おかげで、電子書籍の当面のオレなりの方向性がアタマん中でほぼクリアになってきたぞ。
戻ったら、事務所は修羅場だった。
ヒサーしぶりに、inDesignで直し作業に参加。みんなにおちょくられる。

●2011.02.04金
ポットの編集制作とデザインチームは引き続き修羅場。
ポット会議と掃除大会は中止。
夕方、高橋が表参道交差点あたりに出かけるというので、キルフェボンでケーキを買ってこい、とお願い。
買ってきたケーキには「修羅場」というプレート。高橋のセンスに珍しく感嘆したぞ。
「書誌情報・書評情報整備・利用研究会」というのをやって、さまざまなところで整備されてきたネット上の書誌情報と、書評情報を共有して、有効な利用方法を議論しようと思って呼びかけた。
カーリルの吉本さん、慶應大学の原田さん、とちょっと相談したんでね。
NIIの高野さんをはじめ、すでにその領域でプレーしてる人などから好評、でいい研究会になりそうな予感。

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死屍累々

2011-02-04 鈴木 明日香

つい先程、ど修羅場が一段落つきました。
昨日は和田さんも日誌に書かれていたように、
重役の方々をはじめポット総動員で修羅場に立ち向かい、
そのまま朝が来て、昼が終わり、今に至ります。

壮絶でした。
私は本当に大変な人ではなかったのですが、
そんな私でもどさくさにまぎれて泊まらなければいけないくらい大変でした。
もう眠すぎてよくわからない。頭がまとまらない。
早朝のポットはまさに死屍累々。
力尽きて倒れたもの、死力をふりしぼって仕事を成し遂げようとするもの、
戦場とはこのことか・・・

沢辺さんがそんな惨状を思いやって、
キルフェボンでケーキをオーダーしてくれました(Fricker参照)。
しかし、本当に修羅場な人たちはケーキを食べるヒマもなく、
みんなが食べている横で鬼速でキーボードを叩くという逆説。
申し訳なかった!でもおいしかった!!キルフェボンだいすき!

今夜はみなさま、家に帰ってゆっくりお風呂に入って、あたたかく柔らかいおふとんで眠りましょう。
おつかれさまでした。そして、ありがとうございました。

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ど修羅場

2011-02-04 和田 悠里

ただいま編プロ部、デザイン部ど修羅場中です。
今日はとうとう沢辺さんや出版部のスタッフまで巻き込み、
こんな時間(今は朝4:00)まで作業を手伝ってもらいました。
ヘルプで重役がみな徹夜してくれるなんて、すごいことです。
今までもいろんな修羅場があったけど、
ここまで社員を動員したのは初めて。壮絶。
なりふりかまっていられない状態。

こんなばたばたの毎日で、
なにひとつ片付かないまま30歳になりました。
困ったなあ。でも、頑張ります。

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