モアレと確率と組版システム

2010-12-01 山田 信也

モアレのアレは漢字で書くと荒れとかそういう感じだと信じていたのに、まさか、oiréだとは。。フランス語だとは。。そして起源は17世紀とかまで遡るとは。恐るべし、モアレ。
最近、確率・統計のことを勉強したいと思っています。しかし、確率・統計には微積分の知識も必要になってくるらしい。。微分積分から勉強しないといけないと道は長い。とか考えていたら、ふと、去年の年末くらいも(ちょうど、高校生の教材の仕事で、モンティ・ホール問題の話が出て来たりしていた後のことでした。)数学とか勉強したいなーとか思っていて、今日現在何にも勉強されていないことを思い出してがっかりしました。
マンガでわかる統計学』とか『プログラミングのための確率統計』などをちょびちょび読み出しています。どちらもオーム社の本ですが、オーム社といえば、プログラム開発っぽいツールとかを組み合わせてやってるような組版システムが、とてもまねできないけどすげーなあと思います。XML風の構造化した原稿をバージョン管理システムで管理し、サーバ上でTeXを経てPDFが出力されるという。。で、そのPDF変換システムがGaucheで書かれているという。。渋すぎます。著者も編集者もプログラミング方面の素養がないととても成り立たなそうですが、普段自分たちがやっているのとは全く別なツールで、こういうやり方もあるのかと感心してしまいます。でも誰も真似できなさそう。。

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イベントレポート●2010年11月27日(土)『民主党政権への伏流』刊行記念トークイベント「政治は誰がつくっているのか─聞き手(インタビュアー)が見る政権交代」御厨貴(東京大学教授)×前田和男(『民主党政権への伏流』著者)

2010-11-29 大田 洋輔

2010年11月27日(土)、神保町にある東京堂書店神田本店6Fにて、『民主党政権への伏流』刊行記念トークイベント「政治は誰がつくっているのか─聞き手(インタビュアー)が見る政権交代」を開催しました。

出演は東京大学教授で「時事放談」キャスターも務めている御厨貴さんと、『民主党政権への伏流』著者・前田和男さんです。

●御厨貴さん


●前田和男さん

当日は約50名の方に来場いただきました。どうもありがとうございます。
イベントの様子はUSTREAMのアーカイブでご覧いただけます。
(※途中、機材トラブルにより数分間中断してしまっています。ご了承ください)

Part.1『民主党政権への伏流』刊行記念トークイベント「政治は誰がつくっているのか─聞き手(インタビュアー)が見る政権交代」
Part.2『民主党政権への伏流』刊行記念トークイベント「政治は誰がつくっているのか─聞き手(インタビュアー)が見る政権交代」

『民主党政権への伏流』刊行記念
「政治は誰がつくっているのか─聞き手(インタビュアー)が見る政権交代」

●日時
2010年11月27日(土)
開場:15:45
開演:16:00(終演は18:00時頃を予定しています)

●出演
御厨 貴[みくりや・たかし]
東京大学先端科学技術研究センター教授。

前田和男[まえだ・かずお]
『民主党政権への伏流』著者。翻訳家、ノンフィクション作家、編集者。

●場所
東京堂書店・神田本店6F[Googleマップ]
〒101-0051
東京都千代田区神田神保町1丁目17番地
TEL●03-3291-5181

●料金 500円
●定員 80名

東京堂書店書店ウェブサイト

民主党政権への伏流



著●前田和男
定価●3,200円+税
ISBN978-4-7808-0153-8 C0031
四六判 / 648ページ /上製
[2010年09月16日刊行]

目次など、詳細は以下をご覧ください。
民主党政権への伏流

【電子書籍版】民主党政権への伏流


著●前田和男
希望小売価格●1,500円+税
ISBN978-4-7808-5039-0 C0031
[2010年9月17日刊行]

目次など、詳細は以下をご覧ください。
【電子書籍版】民主党政権への伏流

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ポット出版社長・沢辺均の日記 -98[2010.11.23〜2010.11.28]

2010-11-29 沢辺 均

●2010.11.23火 祝
雑用を少々片付けたぞ。

●2010.11.24水
株式会社スタジオ・ポットの2009年度決算書完成。
今日は11月生まれの五賀のj「お誕生日会(笑)」で、キルフェボンのケーキで祝う。
キルフェボンといえば、果物がイッパイ乗っかっているのがいいと思ってたけど、
チーズケーキがうまかった。
夜は版元ドットコムの組合員会議。
いつものように飲み会に流れる。今日は「ひょうたん」。

●2010.11.25木
午前中、さわやか信用金庫の担当者が来て、借金の契約。3000万円。
あ、これ借り換えだから、、、2400万円くらいはすぐなくなる。
シャチョーのオレは「当然」連帯保証人。はい、いざとなったらスッカラカンでもたりません。
出版会議。マンガのモアレ問題。
画像の校正には、ウチのプリンターでも、シナノ印刷の「白焼き」でも役に立たん。
なんでそこが曖昧になるんだ?
それから整体(均整)を受ける。
夜は、ポットチャンネル
境真良さん。オタクで、経産省の官僚。
著作権のことから始まってジャパニーズ・ブックダムのことまで
ははは、でも、聴取者最低記録をつくる(笑)。
まったく問題ないんだけどね。
NDLの柳さんも来てくれて、帰りにみんなでイッパイ。
その場で、次回ポットチャンネルには植村さんがいいよね、って話になった。

●2010.11.26金
ポット会議。
午後は横浜パシフィコの図書館総合展でパネルディスカッション。
テーマは「首都・東京の図書館再生計画 −23区の図書館を考える−
司会は糸賀雅児(慶應義塾大学教授、中央教育審議会委員)さん。
パネラーは、
新谷迪子(千代田区立千代田図書館長)と野田勉(新宿区立中央図書館長)さんと、
千野信浩(ダイヤモンド社)さん、と。
レジュメをこの日誌に書いているんでご参考に。
終わってから、水道橋で開かれている、
版元ドットコム入門:版元ドットコム経由での書店への近刊及び書誌情報提供の現状とこれから」へいく。
終わって、永井さんたちと飲んでいたら、佐藤と友人の金さんから着信履歴。
この日、去年亡くなった共通の友人=坂本幸男さんの偲ぶ会をささやかにやることになってた。
慌てて中座して、新宿へ行く。

●2010.11.27土
東京堂で
『民主党政権への伏流』刊行記念トークイベント
「政治は誰がつくっているのか─聞き手(インタビュアー)が見る政権交代」
御厨貴さん(東京大学教授)×前田和男さん(『民主党政権への伏流』著者)。
司会をやる。Ustで見れます
御厨さんには、これまで面識もなにも無かったので、
突然、玄関から出演をお願いしたのだけど、二つ返事でOKしてもらったのだ。
この本に、御厨さんを動かす力があると思っていたけど、うれしいもんだ。
終わってからの打ち上げ(前田さんの友人が主宰してくれた)には、
前田さんの同級生や「全共闘白書」グループなどが多数。
御厨さんも同席してくれたけど、大丈夫だったかな? 毒気に当てられなかったかな?

●2010.11.28日
第三書館の「流出「公安テロ情報」全データ イスラム教徒=「テロリスト」なのか? 」の注文が、
版元ドットコムに殺到。
対策などを相談するのに第三書館へ。帰りに模索舎による。
ほかに、雑用を片付けたり、鉄とすずと絵画館前のイチョウを見に行ったり。

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一年前に書いた書評○「わたしの戦後出版史」松本昌次

2010-11-29 沢辺 均

前もこの「ポットの日誌」に書いたと思うんだけど、
自分で書いた原稿やレジュメなんかはここにまとめておくことにしてるんだ。

一年前に、「d/sign」に書評を書いた。
17号に。そういえば18号がでたんで、ここに載っけておく。

書いたときはこんな酷い書評で、怒られるかと(誰から?)思ったりしたんだけど、
以外に褒めてもらったりして、、、。
面白い反応だったな。

ココから────────────────────
「わたしの戦後出版史」松本昌次(聞き手/上野明雄・鷲尾賢也)

●掲載誌
d/sign デザイン no.17  責任編集=鈴木一誌・戸田ツトム
発行=太田出版
価格=1800円+税 版型=A4判変型 ページ数=152ページ
ISBNコード=9784778311995 発売年月日2009.12.03


わたしの戦後出版史
松本昌次[著] 上野明雄・鷲尾賢也[聞き手]
発行=トランスビュー
46判上製・352頁・定価2940円(税込)
2008年8月刊行/ISBN:978-4-901510-65-3

本書は、その著者略歴によれば、「1927年、東京に生まれる。1953年、未来社に入社。以降三十数年編集者として勤め、83年退社、影書房を創設し現在に至る。関わった著者に花田清輝、埴谷雄高、丸山真男、平野謙、野間宏、杉浦明平、木下順二、山本安英、富士正晴、島尾敏雄、吉本隆明、井上光晴、橋川文三、上野英信、溝上泰子、藤田省三、廣末保、安東次男、上原専禄など。手がけた数々の名著は、そのまま戦後出版史の輝かしい軌跡を描く。」という著者・松本昌次の、出版史だ。
まったく、お気楽な本である。
すでにベルリンの壁が崩壊しているにもかかわらず、マルクス主義的な左翼気分を総括することもない。
現在の出版状況に、編集者の志がないといって、エラソーな説教をたれる。

社会全体がまだまだ貧しく、貧富の格差も圧倒的で、どう見ても偉いヤツや金持ちは信用ならんぞ、と思わざる得ない時代。
マルクス主義によれば、世界は解放されると信じられた時代。
そうした時代に青年時代を送ったのだから、松本が、全学連初代委員長の武井昭夫からの激励電報を記憶に深く残していてもまったく不思議はない。在学していた東北大学の「イールズ事件」に、関連して。
だがなー、と思わずにいられない。
2009年なんだよ、今は。ベルリンの壁が崩壊したんだよ。日本の新左翼も、社共などの旧左翼も、一部をのぞいて思想的格闘から逃れて経典に逃げ込んで衰退。現実の社会から目を背けて自滅。なんで自滅してしまったのか、なぜ普通の人たちは世界を解放するという大きな物語に共感してくれなかったのか、資本家たちが搾取して絞り上げるはずの労働者たちは、消費を楽しむようになったのか、なれたのか。本当に今、日本で、世界で、それぞれの人間たちにまとわりつく、それぞれの困難はなんなのか。
もし、丸山真男たちが戦後日本の、世界の課題に立ち向かったのならば、今、21世紀の、戦後のそれとは違った困難に格闘するのが、今も生きて発言する松本にも編集者として問われているんじゃないのかな。
ところが、本書では一貫して左翼的気分にノスタルジックにしがみついている。
相変わらず「悪い地主をやっつけろ」って、どこかに完全な悪者がいて社会をワルくしてるって発想にしがみついている。
例えば、拉致問題だ。
金日成の著作を未来社から出版している。たぶん著者買い上げのようなスタイルだったんだろう。金日成とその北朝鮮にエールを送ったのだ。
ところが、金正日が拉致を認めた。まともに考えれば大ショック、大混乱のはず。
にもかかわらず、松本は「三十六年間にわたる植民地支配とそれによる朝鮮分断の責任をとって謝罪し、日本から国交を開いていれば、現在のような『拉致問題』を始めとするこじれた事態を招かなかったことは明らかです」と、拉致=日本の侵略が原因、って書いている。
なんという思想的退廃なんだろう。たかが人間が考えついた理念・理想が、善い社会をつくるって思ってしまったことが根本的に問題だったんじゃない?
国家に変わるアイデアを提出することなくただ国家を嫌悪し、市場に変わるアイデアを提出することなく営利活動を嫌悪する、戦後の左翼思想との格闘を回避して、ノスタルジックな回顧を語りつづけたのが、この本だと思っちゃうな。

ところで、この本は多くのメディアに取り上げられている。
ノスタルジックな回顧と、頑固な左翼主義にすぎない松本を、まるで非転向で信念の編集者のように祭り上げる。
理念や信念に対する非転向などに意味があるワケはない。信念の対立こそが問題なのだ。非転向は現にその対立をますます固定的にする。信念の対立をどうやって繁多な共存のなかに解消するか、が21世紀の問題ではないか。
新聞書評では、産経・毎日・朝日・日経・北海道・山梨日日・中日・高知などなどが取り上げている。
これほど新聞書評に片っ端から取り上げられるのは、それなりの評判の本だ。
評判の本というのは、イッパイ売れているか、それほど売れてるわけじゃないけど、多くの評者を共感させてしまう本。
書店などでも見ても、それほど売れているとも思えない。版元だって、2,800円の本体価格をつけてるんだから、千部や二千部くらいでしょう、見込んでいる売上げは。紀伊國屋パブラインで売上げ実績を見たって、そのくらいだろう、って数字だ。
にもかかわらず、この掲載量。多くの評者や新聞の記者・編集者たちが共感してるのだろうね。で、そこから感じられるのは、日本のメディアは「左翼」が好き、なんですねってことだ。産経新聞まで載せてるんですよ。
これって、松本自身が本書で批判した「著者の肩書きや実績だけをたよりに判断する。いまもよくあることだけど、権威主義的で、ダメな編集会議の典型」ってのとおんなじじゃないですか。
丸山真男はスゴい、花田清輝は有名だ、吉本隆明も扱ってるぞ、だから松本はスゴいって。
印税を払えなかったっていう話も所々に出て来るが、それもこうした文脈におかれると、カネのことは考えないで、いい本をつくるんだというのが、知的レベルの高さを証明しているかのような補強の文脈におかれる。まあ当の著者たちが納得してるんだから問題ないんだろうけど、「あの人文書などで有名な○○社が丸山真男と印税でトラブル」って記事にもなりかねない話でしょ。ちなみに本書では、たとえば、「未来社じゃおカネが頼りないから、他の出版社がなんとか本を作ってくれて印税がいくらかでも入るようにならないか、と思っていました」とか「売れるか売れないかというより、いいものがどうかが出版企画の第一の基準」な風に語られている。

さて、松本は本は「志」だと言っている。
はい、この「志」ってのは私も強く賛成するところなんですね。ただ、すこしズレがある。
松本の「志」は、理念や信念、ある意味での「知」に偏っている。権力と戦うことに偏っている。まあ、まず良書というものがあって、それを経済性も無視して出版することが「志」ということのようなのである。
確かに、今日、志がむしろとてつもなく大切なものなんだと思う。
ユニクロの洋服だって、安ければいいってもんにはなってないでしょ。そこには体温を逃がさない新素材が使われるとか、カシミヤ使ってますよ、とか、ね。「いいものを安く多くの人に」ってのもリッパな「志」。
アマゾンだって、売上げ増をめざして商売してるでしょうが、少部数の本をジュンク堂よりいっぱい売っている可能性は高い。少部数=良書という見方にたてばいまや日本でイチバン良書の普及に貢献しているのはアマゾンだろう。
少数の考え方の本を大切にしてる、とも言えるのだ。
「志」は大切だ。
読者=普通の人が求める繁多なものをつくっていくということや、編集者自身の興味や関心などが、私の考える「志」なのだ。
そして、たかがそんな「志」(私の言い方で言えば興味や関心)で本を作りながら、松本の言うような、「編集者はただ本をつくっていればいいというもんじゃない。心をかけた著者と仕事をすることは、その著者とともに時代を変革する運動にみずからもかかわることなんですね」という「運動」に積極的に関わるのがいいのだ。
たとえば、ポット出版の20代の編集者でSM好きがいる。そいつが「懺悔録」という沼正三のエッセイ集を作った。そいつは次に石ノ森章太郎が書いたマンガ版の「家畜人ヤプー」を復刊させるべく作業している。多分、年内に出版できるだろう。
松本からみればまったく良書の範疇にはいらないんだろう。「志」もなにもないって見えるんじゃないかな? 
だが、「志」ってのは、多くの本好きがなるほどという良書を出すことではなく、編集者が(あるいは書き手でもあると思うんだけど)自分の興味と関心に即して、深く深く掘り下げるってことなんじゃないだろうか? (もちろん、この自分の興味と関心と同時にまた新しい本をつくるための経済性を兼ね備えなけりゃいけないんです)
そして、運動。編集者が興味や関心を深く深く掘り下げる目的地は、単に本を作るということに行き着くだけでなく、その著者と一緒にSMショーをやってみたり、SMサイトを作ってみたりといった狭い意味の本にかかわらない活動なんじゃないだろうか。そのことが「志」を共有した時代を変革する運動にもなり得て、それがまた本作りにブーメランのようにかえって来るのだと思う。だって、SMに市民権を獲得するなんて、スゴい「時代を変革する運動」じゃないですか(SMが市民権得ちゃうと面白くなくなるかもしれないけど)。

ところで、この本の登場人物の一部に妙に接触経験があるんだな、世代は違うはずなのに。
松本が最初に勤めた出版社=未来社の営業担当を一人で担っていたという小汀良久さん。
小汀さんは、未来社を退社して何年かしてから、新泉社を創業した人だけど、ポット出版が最初に発売代行をしてもらっていた径書房に「ず・ぼん 図書館とメディアの本」の発売代行を断られて、代わりに代行をお願いした人だ。
ゲラをもって、おそるおそる発売代行をお願いに行ったら、「はいよ」と二つ返事で引き受けてくれた人。
「あのー、ゲラを持ってきたんですけど」と、「あー、いい、いい」って眺めもしなかった(笑)。
NR出版協同組合や、出版流通対策協議会(流対協)などで、小零細出版社のリーダー的な人だった。
発売代行の他に、流対協の幹事を仰せつかったり、新泉社の不渡りに巻き込まれたりもした(その頃は、月末になると「5日まで○十万貸してくれ」ってよく電話がかかってきたっけ)。豪傑な感じで今でも好きな人の一人だけどね。
始めに発売代行をしてくれた径書房の創業者、原田奈翁雄さんも、山代巴の思い出のところに登場。
松本が同士のようにつきあってきた大工・庄幸司郎の月刊のミニコミは毎月購読してた。私が左翼をやってた頃。
その庄が、中野につくっていた市民運動の会議場所みたいなマンションの一室にも、なんの会議だかわすれたけど、一度行ったことがあった。
聞き手の一人、上野明雄は、ポット出版で発行している「ず・ぼん 図書館とメディアの本」に野上暁の名で、児童文学について書いてもらった。
そしてそもそもこの本を出版したトランスビューは、「出版社自身の手で書誌情報を発信しよう」という目的で始めた版元ドットコムの、役員なかま。
営業担当役員の工藤さんとは、毎月会議で同席して終わったら飲み屋に一緒にいっている。
この書評を書くと話したら、新聞や雑誌などに掲載された書評のPDFを送ってくれた(それでその書評の多さにビックリしたワケです)。
こういう具合に、世代違いでも、接触経験があると、どうも正直な気持ちを書きにくいな。だけど書いちゃった。

さて最後。
出版という仕事の意味の一つに、時を記録しておくという意味があるんだと思う。
記録があることで、戦後日本の意味などを後から追うことができるはずだから。
そういう点からいうと、この松本の「わたしの戦後出版史」は戦後日本の思想や、それに果たした出版業の役割などを振り返るときに大切な記録となっている。
だからこそ、編集、しっかりせいよ、と思わずにはいられない。
なぜ、索引がないのか? 人名索引も事項索引も書名索引も出版社名索引も欲しい。
なぜ、松本のフィルモグラフィー・全編集本一覧がないのか?
Googleブックサーチに本を送ったら全文検索できるから不要だとでも思ったんだろうか?
でも全文検索するためには、あらかじめ人名とか検索語を知っていなけりゃなんないじゃん。
月に一度は会議のあとに一緒に飲んでる工藤さんにワルいんだけど、版元にまで悪態ついちゃった。
もし松本から、出版したいんだって連絡があったなら、私もたぶん迷わず「出版させください」って言っただろうな。重要な記録の一つだと思うからだ。
だけど、売るのは難しいだろうな。
ならば印税値切るか。

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「童地獄・父子地獄」「家畜人ヤプー2」モアレ地獄

2010-11-26 那須 ゆかり

いやはや今週は忙しかった。
田亀源五郎さんの新刊「童地獄・父子地獄(わっぱじごく・おやこじごく)」
(「那須ゆかり」がタイトルではございませんっ!)、
入稿終わりました。見本ができあがるのは再来週。
12/14日頃には書店に並ぶことと思われます。お楽しみに〜。
今回は、大きいサイズの元画像をA5に縮小してInDesignに貼り付ける
という短篇が2つほどあって、それが、モアレを起こしてしまうという問題にぶちあたり、
難儀しましたが、画像データの段階で解像度を落として縮小して、InDesignに貼り込む→
コピードットで変換で、クリア。
しかし、同じ日に発売を予定している「家畜人ヤプー2」のモアレ問題は
さらに難儀で、シナノ印刷の村山さんとあれやこれやと模索。
結果、モアレ部分をモノクロ二階調でスキャンし直す結果で解決となりました。
いやあ勉強になりました。そして出版部はてんやわんやでした。
もう漫画原稿はどんとこい!です。さーガンガン漫画だしていくぞー! うそです。
「童地獄・父子地獄」はさっそく予約も30以上いただいています。ありがとうございます。
さて、今日田亀さんにファスビンダーの映画を何本か借りたです!
うひゃーです。「マリア・ブラウンの結婚」は好きな映画で、その話をしたら、
今日打合せに持ってきてくれたのであります。
いやはやうれしい。いつ何から観よっかなあ。今週末一本くらい観よっかなあ。
「マリア・ブラウンの結婚」を観たのは15年くらい前だったかなーなんて話してたら
田亀さんに「そんなワケないでしょ」と言われた。
そうなのだ。なんと日本での公開は80年代前半。30年近く前なのでありました。ひえー。
この歳になったら、15年前も20年前も30年前ももうさほど違いがないってことなんだな。
「そういえばこの前さあ」と、1年くらい前の話をしてしまうでしょう、そのうち。
いや、もうしてるかもしれない……。

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ポット出版社長・沢辺均の日記 -97[2010.11.10〜2010.11.22]

2010-11-22 沢辺 均

またイッパイためてしまった日誌。
というより時間がたつのが早いのだ。

●2010.11.10水
アシェット婦人画報社へ、DTPシステムの見学。inCopyを利用してる。
出版社は印刷の手前まで=つまり印刷所に入稿するデータを完成させるまで、
社内でやるべきだと思ったな、やっぱり(つまり、いまポットでやってることなんだけど)。
アシェットの挑戦はいいよ。だけど、やっぱり「人」がいた。
ただ外注集めるだけじゃできないんだな。
その後、スタジオ・ポットSD会議、
夜は「ず・ぼん」の月例編集会議。

●2010.11.11木
出版会議。そのあと整体(均整)を受ける。
夜はポットチャンネルの下関マグロさんパーソナリティーの回。
ゲストは北尾トロさん。
その後打ち上げ。
実は、雑協の実証実験の会議があったのだけれど、重なったので欠席。

●2010.11.12金
ポット会議。
あとは何やってたのか記憶(も手帳もメモも)ない。

●2010.11.13土
久々のバンド練習。スーパーフライのマニュフェストとかクラプトンのレイラとかの新曲。
レイラは、ピアノが参加してくれているので、ほぼフルバージョンでやるんだ。
伊勢佐木町ブルースを青江三奈と、クレイジードッグス(木村充揮×近藤房之助)バージョンを融合することになった。

●2010.11.14日
13時から18時までの、シノドスセミナー・飯田泰之経済学入門の講義。
アタマがつかれたけど、充実!

●2010.11.15月
午前中adobeへ行って、雑協のデジタル配信にむけてinDesignやアクロバット=PDFの機能などで質問したり、
意見交換したり。
「段落スタイルなど、DTP段階でテキストへの属性を設定しておかないと、inDesignを使った電子化のときにもよけいな手間が増えるってことですよね?」と聞いたら、そうなんだって膝たたいてた。
adobeでも何度も段落スタイル活用キャンペーンみたいなことをやっているけど、普及していないよう、だって。
うん、オレの考えてたポイント、ハズしてないぞってのが、感想。
午後はボイジャーが来て、新しいビュワーvoyagerbook、新しいショッピングモールvoyager storeの報告、説明、提案など。
萩野社長も一緒について来たんで、おしゃべりが弾んでしまったぞ。

●2010.11.16火
午前中はマンション管理組合。
マンションのエントランスに軽自動車屋台の弁当屋、週一の出張八百屋、を誘致できないか、と提案。
他の理事は賛成なんだけど、肝心な弁当屋、八百屋にコネなし。誰か紹介してちょうだいな。
午後は、深沢さんと「暮しの手帖社」へ、雑協の雑誌デジタル配信実証実験のためのサポート。
夜は、デザイナー鈴木一誌さんが編集してる「d/sign」(太田出版)の打ち上げで、
神楽坂のイタめし屋。ポットの山田、大田と一緒。
この本(というか雑誌というか)、スゲー良いよ。ぜひ買うべしですね。
鈴木さんの「ページネーションのための基本マニュアル」のPDF、.book版は無料で公開してるよ。
デザイン、出版、電子書籍の3つに関心のある人なら。
23時半までで、ベロベロ組も出る。

●2010.11.17水
昼は何してたんだか?
夜は、NDLのYさんが言い出しっぺでやってる「出版コンテンツ研」の会議。
来年は権利処理(もちろんより利用しやすくするためですよ)が課題だねって思った。
終わってカレー屋で飲み会。

●2010.11.18木
月例の出版会議。整体(均整)を受けて、夕方からポットチャンネル
パーソナリティーは掟ポルシェさん。ゲストは童貞の山口デザイナー。
最初から爆笑。突っ走る。終わって飲み会。

●2010.11.19金
第一回 次世代書誌情報共通化検討会議 近刊情報検討小委員会に出席。
小委員会だと一回会議に出席すると22,222円、交通費と日当がでるんだそうだ。
会社に入れると事務処理が面倒なようなので、個人口座=つまりオレのカネになるのだ。
会社のスタッフにオゴルか? ならフランス料理のル・ゴロワかな。
戻って来てポット会議。
代々木のBにもいったぞ。

●2010.11.20土
午前中、問題発生のメールあり。
午後は中央区立京橋図書館で創立100周年記念のシンポジウムのパネラー。
常世田良さんがメインの講義をして、その後ディスカッション。
帰りに常世田さんをメシに誘ったけど、そのまま大阪だそうでアッサリ振られた。
この日は毎月第三土曜に開かれている近所のスナックベラミでのセッションナイト。
片付けなきゃって仕事があって欠席したけど、チンピラーズの爆発で盛り上がったとのメールあり。
次回は12月18日土曜、19時すぎあたりから開かれる。だれか一緒しませんか?
楽器持って来ても、空身でもOKだよ。2000円飲み放題で、食べ物持ち込み放題。

●2010.11.21日
NPOげんきな図書館で受託した渋谷区立こもれび大和田図書館のオープン。13時に開く。
渋谷駅から徒歩5分。
昼頃から顔出して、夕方まで。人が多かった。1200人を越えたようだ。
快調な滑り出し。
このオープニングで、シノドスセミナー飯田泰之さんの経済学入門2回目を欠席してしまう。残念。
前日わかった問題は、なんとか解決できたようだ。

2010.11.22月
連休の谷間、ポットは「統一有休日」にしてるんだけど、
ここ1〜2ヶ月の大忙し・激動期のために、ほとんどのスタッフが出社してる。
オレも、普通に10時半ころ出勤。
午前中には請負仕事のサイト担当者と、サイト原稿やら、テキストのフォーマットなどの打ち合わせ。
近刊情報センターのウエブのデザインやらサイトマップやら、図書館総合展のレジュメやら。
そしてこのためた日誌下記に約50分もかけてしまった。

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11/26(金)図書館総合展・学術情報オープンサミット「首都・東京の図書館再生計画」のレジュメ

2010-11-22 沢辺 均

糸賀さんに脅されて(笑)、必死に書き上げた。
まずは日誌で公開しておきます。

図書館総合展・学術情報オープンサミットの
首都・東京の図書館再生計画 −23区の図書館を考える−第9会場(第12回), 公共図書館関係者向け, 一般向け
のウエブ情報はコチラ

それにしても、図書館総合展のサイトはわかりづらい上に、情報が薄いな。
図書館総合展がコレじゃまずいなー。

ココから────────────────────
図書館総合展・学術情報オープンサミット 2010-11-26 15:30〜17:00
首都・東京の図書館再生計画 −23区の図書館を考える

●自己紹介
沢辺 均(ポット出版=(株)スタジオ・ポット)
・1956年生/東京生まれ
・ポット出版で『ず・ぼん(図書館とメディアの本)』のほか、図書館関連の本なども発行。年間20点、既刊約160点。
・版元ドットコム/JPO近刊情報センター/国立国会図書館全文テキスト化実証実験/雑誌協会雑誌デジタル化実証実験などに参加。
・NPOげんきな図書館理事(中野区 東中野図書館/江古田図書館 渋谷区 代々木図書館/こもれび大和田図書館を受託)
・20代で地方公務員を経験(渋谷区事務職、図書館勤務経験はなし)

●23区の公立図書館の現状と問題点の指摘(1人3点づつ)
日本の図書館は、23区でも全国でも、おおむね好評で、それなりにまわっている(住民に認知が高く好評な公立施設=タダ・低料金で近くにある余暇の施設が好評)
地域図書館の現場を見ていると、調べもの・レファレンスというより、タダで本を借りる場所/落ち着いて勉強+仕事をする場所、として使われているのではないかと思う
それはそれでよいと思う。図書館を運営している人、公共団体で働く人が現状維持で満足ならそれも、ヨシ、だと思っている。
利用者はそれで満足しているように見えるからだ。

ただ、
・人財はどんどん減っているいるように思える。
 正規職員は、図書館プロパーを育てられていない。団塊世代以降はどんどんへるのではないか? 「不良」職員問題もあるし、同僚職員、後輩職員を育てられていないのではないか
 委託現場でも、同じような問題を抱えていると思う。給料の問題もある(ただし、アルバイト時給ですませてよい仕事も図書館にはあると思う。カウンターでニーズを知るは教条主義)
・せっかく「民間の力を活用」といって委託・指定管理化しても、正規職員が権限を持ったままで、ただの低賃金導入だけのために使われているだけ。もったいない。
・ネットワークへの無知が著しい。岡崎市立図書館の問題/図書館のサイトから新しいサービスは生まれていない

●23区の図書館再生の可能性とその方法(処方箋)(1人3点以内づつ)
前提=現状の図書館だって充分その機能を果たしてると思う。
 みんなで悪いとこ探しまわるのはもうヤメたいと思っている。
 ただし
  書籍の年間販売冊数とほぼ同じだけの本を貸し出しているのもどうかと思うし、
  寄付要請にベストセラーを並べるのも品がないと思う。
  出版産業がなければ図書館のネタはないのだから
 という点は気になる。

・たった一人からの出発を応援する。
 面白い図書館には、面白い人がいる。古いタイプでも、新しいタイプでも
・たった一人からの出発はネットを活用する人から生まれてくる気がする。
 たとえばEnju。リスクや入札などのシステムのまえで、公共図書館で広がっていない。(むしろNDL、企業図書館での実績が先行)
・安上がりでない委託や指定管理にも可能性はあると思う。その場合、公設民営のように権限の一定期間の委譲、広域化が必要だと思う。

●以下はオマケ

○東京23区の特
・人口密度が高く、近隣に住民・仕事場があって、利用者・貸し出しはそれなりにおおい
・もともと正規職員は図書館採用でなく(特別区人事委員会に司書・図書館員採用がない)、事務職員=区役所内事務職場すべてに移動する
・民間委託・指定管理がすすんでいる。それでも図書館は大きな問題もなく回っている。

 貸出し1冊に使っている年間資料費 43.5円/43円(23区/全国)
 人口1人あたりの資料費 352円/210円(23区は全国にたいして一人あたり168%資料費をかけている)
 人口1人当たりの貸出し冊数 8.08冊/5.29冊(23区は全国より153%貸出しが多い)

○図書館はどれだけ本を買っているのか
(ポット出版サイト 「ポットの日誌」図書館はどれだけ本を買ってるか/貸してるのか 2010/07/07 沢辺均)

 2007年の数字だけど
・雑誌と書籍の実売金額は 2兆1983億円
(「出版年鑑 2008」出版ニュース社)
・図書館資料費決算額は 309億円
(「日本の図書館」日本図書館協会)
で 309億÷2兆1983億円で割ると、1.4% になる。

つまり、図書館は出版物の売上げのうち1.4%のお客さんなのだ。
ちなみに、1982年は、同様の計算で0.9%なので、「貢献度」は増えている。

○図書館はどれだけ本を貸しているのか
同じく2007年の数字だけど
・雑誌と書籍の推定販売部数は 33億6811万冊
(「出版指標年鑑 2009」出版科学研究所)
・図書館の貸出し冊数は 6億7496万冊
(「日本の図書館」日本図書館協会)
で、6億7496万冊÷33億6811万冊で割ると、20%

・33億6811万冊の推定販売部数は
書籍 7億5千万冊 雑誌26億1千万冊。

図書館は書籍も雑誌も貸しているわけだけど、
仮に、貸しているのは、ほとんどが書籍だ、
と考えれば、出版社が売っている書籍の部数の 90%くらい売って貸し出していることになる

だけど、日本図書館協会の調査には、貸出し冊数のうち書籍と雑誌の比率はみつからない。

とまあ、およその数字は押さえておこう、かと。

ココまで────────────────────

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【反省】ポットチャンネル 掟ポルシェ×山口明さん(デザイナー/50歳・童貞)をtsudaりました

2010-11-19 高橋 大輔

人生2度目の「tsudaり」経験です。(1回目はこちら

ポット出版のイベントなどではtsudaり役は大田が担当することが多いのですが、
せっかく週一回、ポットチャンネルという機会があるので、カメラ担当、スイッチング担当、tsudaり担当を持ち回り制でやってみることにしました。

で、事前に大田がtsudaる際のコツをまとめてくれたので、以下、レジメを公開します。

—————————————————————————————

●事前の準備
・出演者の確認
例:下関マグロ/北尾トロ/会場?
何人分辞書登録すればいいのか、どんな人がなにについて喋るのか。

・名前+「」( #potpub live at http://ustre.am/pwit) を辞書登録

品詞は「独立語」がいいのでは? 活用しないものを。事前に何度か変換して
おいて、優先順位を上げるのを忘れずに。

・日本語入力は「Google日本語入力」がいいのでは。固有名詞の変換が強い。

・USTREAMの画面右側にある「ソーシャルストリーム」の欄は30秒制限があるの
で使わない。書き込みには専用クライアント(夜フクロウが軽くて便利)を使う。
書き込みは「Enter」ではなく、「コマンドキー+Enter」などにする(暴発防
止)のため。
「環境設定」→「テキスト入力」→「送信に使用するキー」で設定

●tsudaるときの基本的な考え
・tsudaりはUSTREAMへの誘導と・話されていることの概要、雰囲気を伝えて興味
を持ってもらえるように。
(高橋追記・Ustreamの視聴者はおおまかに分けて二種。1.事前にポットのサイトなどで放送されるの を知っていて見る人 2.Twitterでつぶやきを見つけ、興味を持ち見に来る人 2をなるべく引き込むにはツイートに【( #potpub live at http://ustre.am/pwit)】を入れるのは必須/さらに追記・興味を持ってもらうための「tsudaり」には「キーワード」が重要。自分 がTwitterでキーワード検索するときのことを考える)

・「ベタ起こし」はしない。「AならばB。なぜならCだから」「AだからB」「Aだ
けどB」「AはBじゃない」「AなのはBとCとD」などのパターンを考える。頭であ
る程度骨子が見えたら一気に書いて投稿。

・なるべく無駄な言葉を落とす。「〜ということは」を「〜は」にするとか。原
稿をまとめるときに落とす言葉は拾わない。

・全部起こそうとすると、どんどん置いていかれる。あまり意味のないところ
は、得てしてまとめにくいところ。必要無さそうなところは休む。

—————————————————————————————

以上を念頭に、やってみました。
結果がこちら
(@taka_potが僕のアカウントです)

うーん、念頭に置けてないですね。
リアルタイムで映像を観ていない人はこれだけ見せられても何の話かわかんない。
会話の端々を拾っているだけ。
(このときの意識→あっ、山口さんが喋り始めた……カタカタ 掟さんがいいツッコミしたけどまだ山口さんの話終わってないからここはスルーするか/もしくはいったんポストしてツッコミをひろうか(迷う)カタカタ やばい、遅れてきた。あ,面白い発言した、ひろわなきゃ(焦)カタカタ……)
というわけで、「読む側への配慮/まとめ」が抜けてる。

同じ発言を上手にまとめている人がいたので例を。

【高橋】
山口 「(子供の時は)1999年の地球滅亡のとき、「俺は嫁と子供がいて、死んでいくんだろうな」と思ってましたけど」

@KennyMcKnight
「子どもの頃ノストラダムスの大予言の話を聞いて、人類が滅亡するころには39歳だから嫁さんと子どもがいるんだろうなって思ってたけど、39歳になっても童貞だとは・・・」

http://twitter.com/#!/KennyMcKnight/status/5206935724888064

—————————————————————————————

元祖・津田大介氏(@tsuda)は『Twitter社会論』(2009年、洋泉社新書y)のp074〜078で「tsuda」る技術として
1 配付資料はあらかじめ確認する
2 スライド上の数字やデータを見逃さない
3 オイシイ発言を見逃すな
4 「つまり」「要するに」を待て
5 文字数はとにかく節約

と挙げているが、これからは特に「4」を意識しよう。ちなみに、津田氏がtsudaったのが以下。

●tsudaり参考まとめ
津田氏がtudaる!!「2010年代の出版を考える」まとめ(前半戦)

津田氏がtudaる!!「2010年代の出版を考える」まとめ(後半戦)

壇上の4人の発言を、ムダを排除してソリッドにまとめています。わかりやすいー。

以前の職場で「高橋、場数だ、場数」と諭してくれた人がいました。先輩,おれやるよ。つっても、できること/向いてることと、できないこと/向いてないことがあるからなー。最近そんな気分。

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JPO近刊情報センター説明会(東京+大阪会場)のご案内

2010-11-17 沢辺 均

JPOで進めている近刊情報センターの説明会。

出版社が登録した近刊情報を書店や取次に提供し事前予約や広報宣伝に役立ててもらおうというものです。
来春の立ち上げを目指して実験を開始しており、
既にアマゾン・紀伊國屋書店・丸善・大学生協事業連合・NET21・本屋の村・トーハン(図書館)などが実験に参加、
TRC・bk1・楽天・ジュンク(HON)・有隣堂・旭屋書店・CCCなども話し合いの場に参加してます。

版元ドットコムは、会員社の近刊情報をまとめて「近刊情報センター」に送り始ている。
つまり、版元ドットコムにきちんと登録すれば、「近刊情報センター」経由で各書店・取次に
近刊情報を送ることができるようになるわけ。

出版社では、現在、講談社、小学館、集英社、版元ドットコム、筑摩書房などが送信を始てるし、
アマゾンは事前予約に生かしてる。

この取組みのJPOの説明会が↓です。
また、版元ドットコムの勉強会も11月26日(金)18時からやります。
どちらもおすすめだけど、個人的には、版元ドットコムの勉強会かな?
特に会員・会友以外の参加もオープンなんで、業界関係者以外でもOK。

ということでJPOのプレスリリースと、版元ドットコム勉強会の要項を↓に出しておきます

──────────────────────────────
関係者 各位
2010年11月吉日
一般社団法人日本出版インフラセンター

JPO近刊情報センター説明会(東京会場)のご案内

総務省委託事業「次世代書誌情報の共通化に向けた環境整備」の一環として

日本出版インフラセンター(JPO)では、出版物の近刊情報に関する基盤を構築し、近刊情報の容易かつ迅速な入手および書店等への提供を目的とした近刊書誌情報の集配信とその標準的な運用を行うためのセンターの設立について検討を進めてまいりました。
このたび、日本書籍出版協会と協力し、総務省の委託事業として「次世代書誌情報の共通化に向けた環境整備」プロジェクトを進めることが承認されましたが、そのプロジェクトの一環として、近刊情報の集配信システムを立上げ、これをできるだけ多くの出版社、取次、書店が利用できるようなものに仕上げるための実証実験を行うことになりました。
出版業界の多くの企業がこの近刊情報データ交換システムを活用して、売上を伸ばし、また業界最大の課題である返品を減らすことに役立てていただければと考えています。
このたびシステム準備が整いましたので、業界各位のご意見を伺いたく説明会を開催いたします。出版社・書店それぞれのシステムについてデモンストレーションも行ないますので、ぜひともご出席のほどよろしくお願いいたします。

(記)
◎日時  12月7日(火)14:00~16:00
◎場所  日本出版クラブ会館 3階
◎地図  http://www.shuppan-club.jp/map.html
◎参加申込み先  日本出版インフラセンター事務局
  ・Eメールアドレス  mail@jpo.or.jp
  ・FAX番号 03-3267-2304
以上

関係者 各位
2010年11月吉日
一般社団法人日本出版インフラセンター

JPO近刊情報センター説明会(関西会場)のご案内

総務省委託事業「次世代書誌情報の共通化に向けた環境整備」の一環として

日本出版インフラセンター(JPO)では、出版物の近刊情報に関する基盤を構築し、近刊情報の容易かつ迅速な入手および書店等への提供を目的とした近刊書誌情報の集配信とその標準的な運用を行うためのセンターの設立について検討を進めてまいりました。
このたび、日本書籍出版協会と協力し、総務省の委託事業として「次世代書誌情報の共通化に向けた環境整備」プロジェクトを進めることが承認されましたが、そのプロジェクトの一環として、近刊情報の集配信システムを立上げ、これをできるだけ多くの出版社、取次、書店が利用できるようなものに仕上げるための実証実験を行うことになりました。
出版業界の多くの企業がこの近刊情報データ交換システムを活用して、売上を伸ばし、また業界最大の課題である返品を減らすことに役立てていただければと考えています。
このたびシステム準備が整いましたので、業界各位のご意見を伺いたく説明会を開催いたします。出版社・書店それぞれのシステムについてデモンストレーションも行ないますので、ぜひともご出席のほどよろしくお願いいたします。

参加ご希望の方は、別紙申込書にご記入の上お申込みいただきますようお願いします。
なお、会場の都合により先着80名様とさせていただきます。

(記)
◎日時  12月9日(木)14:00~16:00
◎場所  大阪市 中央公会堂大会議室 (北区中之島1-1-27)
◎地図  http://osaka-chuokokaido.jp/access/index.html
◎参加申込み先  日本出版インフラセンター事務局
  ・Eメールアドレス  mail@jpo.or.jp
  ・FAX番号 03-3267-2304
  ・電話番号  03-5261-0539

──────────────────────────────
●日時
11月26日(金)18時から

●場所
会議室内海 2階教室
東京都千代田区三崎町3-6-15

http://www.kaigishitsu.co.jp/access/

●講師
永井祥一さん(JPO)
浴野英生さん(JPO)
日高崇(版元ドットコム事務局長)

●会費
会員・会友:無料
それ以外の参加者:500円

●お申し込み
下記専用申し込みフォームにてお申し込みください

http://bit.ly/cwZSMB

——————————————————————-

※今回の勉強会は会員・会友以外の方もご参加いただけますので、お知り合いも
どうぞお誘い下さい。

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カンブリア宮殿のベルリッツコーポレーションCEOの回を見て

2010-11-16 佐藤 智砂

カンブリア宮殿は、いつも沢辺が録画している。
「内永ゆか子の回、面白かったら見るといいよ」と沢辺に言われた。
バリバリやっている女性の話は、元気もらえるから好きだ。
だから、楽しみにして見た。

たしかに、こういう人がいるんだと知ったことは「見てよかった」と思えた。
でもー、この人が具体的にどんなことをしたのかが、ちっともわからなかった。
番組のキャッチコピーには、「男性ビジネスマン必見」みたいな内容が入っていたと思うのだけど
いったい何を見ればいいのか、わからんかった。
村上龍が男性ビジネスマンに見てほしかったのは、
女性でもこれだけやれる人がいるんですよってことだけ?
と感じた。

内永ゆか子さん、きっとすごい人なんだと思う。
そのすごさを伝えるのに、東大を卒業してIBMに就職したとき、女性の残業が2時間しか認められていなかったから
トイレに隠れて上司の目を凌いだ、なんてことではないでしょう。
そんなことは、内永ゆか子さんの世代で男と肩を並べて仕事をしようした女性だったら
みんなしてたことなんじゃないの?
それより知りたいのは、なぜ彼女がここまで求められているのか、具体的なエピソードだった。

私は自分のことを、「男だからこうだ、女だからこうだ」と思わないほうだと思っていたけど
今回は、この番組男がつくってるからこうなるんじゃないの?と思った。

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顔出し

2010-11-12 小久保 由美

毎日ものすごい忙しいくらいしかネタがないので
また腹の中の話。

現在32週目。
昨日の検診で、初めて顔の画像が入手できました。
本当は動画なのですが、アップするのが面倒くさそうなので
とりあえずキャプチャーのみ公開。

face02.jpg

face01.jpg

……デスファイル?
x51に載ってそうです。

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チーズがいっぱい

2010-11-11 五賀 雅子

11月11日はチーズの日(ポッキーの日でもあるそうだが)。
近所のイベントスポットで「チーズフェスタ2010」をやっていたので、
ちょっと会社を抜け出して、試食&買いだめをしてきた。
「雅子ちゃん、行くならこれ買ってきて〜」と
女子3人にいろいろ頼まれたので、かなりの量に!

今日はワインと一緒にチーズを楽しもうと思ったのに、
今まで仕事で楽しめそうにはないかなぁ。

残念。

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ユーストで楽曲を放送するにはどうすればいいか・まとめ

2010-11-10 高橋 大輔

*技術系の話じゃないです。

前回の日誌にも書きましたが、UstreamとJASRAC/イーライセンス/JRC/は包括的利用許諾契約を締結しているので、3社が著作権管理を委託している楽曲はUstreamで自由に配信できます。
各社のデータベースは以下から検索出来ます。

JASRAC

イーライセンス

JRC

注意書きなどさまざまありますが、Ustream、上記3社に事前に楽曲使用の許諾を得る必要はありません。
(3社に電話して確認しました)


使用したら、すみやかにUstreamの「利用した楽曲の報告について」
のページにあるメールアドレスcopyright_jp●ustream.tvに楽曲利用の報告メールを送ります。

(※以下、ポット出版の場合)

Ustream楽曲利用窓口から、メールに添付されて「Ustream楽曲利用報告書」(エクセルファイル)が送られてきます。

記入例のシート(*同じファイルに入ってます)を見本に、記入し、返信。

以上で手続きは完了です。

※上記三社が管理委託しているのは著作権です。
CDなどの音源を流すには、原盤権の権利者(レコード会社などです)に許諾を得る必要があります。
著作隣接権(楽曲を実際に歌ったり、演奏したりする人/*実演家)にも留意しましょう。

→自分でバンドを組んで、演奏したり歌ったりするのをUstreamで放送するのはオーケー(3社のデータベースにあるか確認して)

CDを流したり、カラオケで歌っているのを放送(カラオケ音源を演奏/制作している人の権利)するのはダメですよ。

詳しくは、「Ustreamで配信する前に」
を読みましょう。

機会があれば、レコード会社に電話して、CDからの音源をUstreamで配信する/アーカイブするのがどのような条件で成立するかレポートします。

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ポット出版社長・沢辺均の日記 -96[2010.11.08〜2010.11.9]

2010-11-09 沢辺 均

●2010.11.08月
午前中は通販サイトのことで打ち合わせ。3時間。
午後は、石川くん(哲学者・石川輝吉の、ちょっと「ぐずぐず」した感じ)が来て打ち合わせ。
これからのことなんかを相談。
石川くんの新著ももらった、ぞ。
 書名●ニーチェはこう考えた
 著●石川輝吉
 発行●筑摩書房
 定価●780円+税
それから、国立国会図書館の「全文テキスト化実証実験」につて、●社の人が来て情報交換。
仲俣暁生編集長の「マガジン航」の原稿がアップされた。
Googleに頼らず日本語書籍の全文検索を
ジャパニーズ・ブックダム、国立国会図書館の「全文テキスト化実証実験」の関係とか。
今日から昔、ポットにいたデザイナー・塩井が助っ人にきてくれた。

●2010.11.09火
久々に、一日中予定の無い日。
やりかけのこと、やりたいと思っていたこと、アタマの中、などを整理。
机は整理できんかった。
突然思い出して、げんきな図書館で受託した「こもれび大和田図書館」に行く。
ケーキをおみやげに。16時をすぎたころだったんだけど、研修中。
Twitterをまだ始ていなかった。コラ!とカツをいれた。
帰りにこんどはポット用にケーキを買って帰社。
じっくり一日片付けられたので、やりたいやりたいと思っていた社内研修もメールで告知。
────────────────────
いそがしいので、開催は年内目標。

テキストは
組む。 – InDesignでつくる、美しい文字組版 [単行本]

・初級編 参加対象全員 講師沢辺 1時間
・上級編 デザインチーム+希望者 講師山田 2-3回×1時間

参加対象(除外者)
小久保は育休で休んでるうちに忘れてしまうだろうし、12月になりそうなキモするので参加しなくてもよし。
大脇は、アルバイト(ポットの社員教育対象外)なので、塩井は助っ人で、対象外。
 ただし、参加したければ、日報で休憩時間にして参加しても良い。
 参加希望の場合は、11/10木中に希望をだすこと。連絡なければ希望なしとする。

テキスト
 自主研修費(3000円)で、必ず買うこと。
 一端自費で支払い、自主研修費で清算する
 大原が集約して、Jstylebookで注文するように。
 大脇の連絡、すでに持っている人などをカウントして、今週中に注文だすように。

その次の研修は、ページネーションマニュアルを予定。
────────────────────
那須の女友達(オイラも会ったことある)が、0歳と2歳の娘を連れて遊びにくる。
小久保(1月出産予定)に肌着のお古の受け渡し交渉も成立。
鉄とすずと、娘たち(2歳ははじめ怖がってたけど)との写真とったり。

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ポット出版社長・沢辺均の日記 -95[2010.11.04〜2010.11.07]

2010-11-07 沢辺 均

●2010.11.04木
午前中出版会議。
午後は雑協で、「2010年度実証実験 委員会プログラム雑誌エントリー出版社説明会(第2回)」
で「雑誌タグテキスト書きだし手順マニュアル」で、デモ。
主に深沢さんが説明して、オレはタグをつけるためのツールをちょっとだけ説明。
終わってから、ファイルフォーマット協議会。
お茶の水駅そばの喫茶店で、深沢さんと少々打ち合わせしてから事務所へ。
ポットチャンネル第1回=松沢さんの回。ゲストは久保さん。
爆笑のおもしろ話。ミュージシャン、音楽、ドラッグ、、、。
観客は3名で、定員埋まらなかった。まああのくらいがスペース的にいいな。
200近くがUst見てくれた。せっかくの機会なんだから、見に来ればいいのに、。
ほんと、誰でも歓迎、ですよ。
終わってから、近くの「香港ロジ」で打ち上げ。

●2010.11.05金
午前中ポット会議。ココんとこ2回中止にしてたので、久しぶり。
9月末の決算の途中報告して、スタッフへの決算賞与の方針などの意見を聞く。
社長賞という、オイラの小遣いからカネをだすことに、なってしまった。
夜は、東工大・橋爪研究室
竹田さんとの対論「地球市民の正義」で司会。
東工大から1万円のギャラももらう。60人くらいいたかな? けっこういい入りじゃないかな。
議論も面白かったし。よーし、本にしよう。
終わって「味庵」という中華で打ち上げ。

●2010.11.06土
人間学アカデミー竹内洋さんの第三回目。
「公衆の幻想」。戦後民主主義インテリが幻想した大衆民主主義の幻想、って話だと理解。
終わってから「美鳳」という中華料理店で、受講者をふくめて懇親会。
竹内さんが左翼嫌いになった原因の一つが、塩見孝也がすぐ人を殴るのを見てイヤになったってことを話してくれた。
オイラにとっては単なる噂バナシにすぎないんだけど、さもありなん、なんぞと思ってしまうのは、なぜだ。
竹内さん、関西弁で、気取りのないオープンなおじいさんって感じで、いい人だな、って。
帰って、メルマとか読んでたらそのまま寝てしまった。

●2010.11.07日
3時/9時半/12時半、と三回おきたんだけど、やっと3回目で起き出す。
たっぷりすぎるほど寝てしまった。でも、オイラ、睡眠大好き。ほんとにいつも良く寝てる。
まあ、これでパワーが生まれるのではないかと勝手に解釈。
午後事務所にでて、この日誌など、いろんな雑用や、仕事などを片付ける(予定)。
マガジン「航」の原稿も書かねば。鉄とすずの散歩にも行きたい。

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ポットチャンネル放送環境

2010-11-05 大田 洋輔

昨日、ポットチャンネルの第1回の放送をおこないました。
パーソナリティの松沢呉一さんとゲストの久保憲司さんの踊るようなトークであっという間の2時間。
「グラストンベリーからおにぎり屋まで」と書き込んでくれた人がいましたが、異常な振り幅でした。
放送の内容はアーカイブでご視聴いただけます

前回、これまでやってきたUstream放送のまとめを書きました
今回は、ポットチャンネル第1回の放送環境の写真と見取り図をUPします。
CIMG0324.JPG
手書きですみません。こんな雰囲気です。
3.jpg
マイクはすべてXENYX1202へ。そこからUSB Audio Captureを経由してMacbookproへ。
2.jpg
1カメは上方に固定。
4.jpg
2カメは三脚で。もっと動いてもよかったかも。
1.jpg
3カメは臨機応変に、手元を映したりお客さんを映したりしました。

とにかくあっという間。これからじっくり反省します。

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漫画のセリフに向き合う6時間

2010-11-04 大脇 初枝

最近、デザイン部の日誌では田亀源五郎さんの話題が多いですが、
私も例にもれずお手伝いしています。

今日は、漫画内のセリフのみをひたすらテキスト化するお仕事。
長いお話なので、まだまだ終わる気配がありません…

ゲイエロ漫画は、きれいな絵と一緒だと説得力があるのですが、
文字だけで読むと変な感じがします。
なんだか笑えます。無機質すぎて変なのです。

更に山田さんが書いているように
1コめの★改行★吹き出しの★改行★セリフ

のように★マークがつくと、かなりダサくなります。
ポップでファンキーな★マークとセリフの内容とのミスマッチ感がたまりません。

という密やかな楽しみを見つけつつも、
終わりの見えない作業と私にはショッキングな内容とで、
大原さんと同じく徐々に自己崩壊し始めています。
先週までは、1歳過ぎの子供の教育について考えていたはずなのですが…

ですが、じっくりセリフだけを見てみると、
セリフそのものの豊かさにも驚かされたりしています。
「…」や「ッ」の使い方だけで、声色の違いがわかるんですよね。

なにはともあれ、無駄に目がさえている今日は、リポビタンDが必要なさそうです。

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ポット出版社長・沢辺均の日記 -94[2010.10.25〜2010.11.03]

2010-11-03 沢辺 均

●2010.10.25月
今週はまず、信用金庫との借金申込からはじまった。
午後は、下関マグロさん、松沢呉一さんと「ポットチャンネル」の打ち合わせ。
夜は、「いかにしてやくざはやくざになったのか」をテーマにした論文を書いた●●さんと、
論文を下敷きにして本にする話。飲み屋で。

●2010.10.26火
午前中、中央公論新社と打ち合わせ。

●2010.10.27水
雑協ファイルフォオーマット協議会で、ご挨拶。
なんと50人くらい集まっていた。

●2010.10.28木
出版会議を中止。
S社の媒体の編集デザインでバタバタ。
午後は整体を2時間ちかく受ける。きもちー。

●2010.10.29金
S社媒体のチームは朝から物撮りだけど、
オレは国立国会図書館へ「全文テキスト化実証実験参加協力会社との定例会(第1回)」へ。
ちょっと頑張ってしまって後悔したけど、
なんご語研の高島さん(@takashimt )に、その件でつぶやいたことを「沢辺さん、国立国会図書館全文テキスト化実証実験定例会で怒る」とトゥギャられた。
資料概要記録はアップしましたぜ。
3時半から、日本橋あたりで、自費出版アドバイザー養成講座での講演。レジュメはこちら
漫才師満開で笑わせた、ぜよ。

●2010.10.31土
雑用したはず、だけど記憶も記録も、ない。

●2010.10.31日
午後六本木で、バンド仲間=ベースのヒノッチの、別バンドのライブ。
70年前後のロックのカバー。生かしてた。
17時から、でるべんの会の梶原くんの結婚記念パーティーで日比谷へ。
中途半端に時間があいてたので、裏道を選んで散歩して行く。
パーティは雑協の人たち、でるべんの会、業界紙、出版社のひととか。

●2010.11.01月
午後からマガジンハウスで、雑協の雑誌のデジタル配信実験の打ち合わせ。
印刷屋、社内に席を置く印刷屋派遣のオペレータを含め、いろいろ。
それから、アンテナハウスへいってPDF利用の可能性を相談。
事務所に戻って、4日にせまった雑協の実験のテスト説明会のための打ち合わせ。
簡単なツールも作ってデモすることになる。
道は困難だけど、失敗も含めていい「成果」はなんとかだせそうだな。

●2010.11.02火
雑協の配信実験の準備や、ともかく細々したことも含めて片付ける。
深夜0時ころになって、ワダとタヌコと高橋(終電までのちょっと)とビール。
おれと高橋はお茶だけど。おつまみをいろいろ買って来て、夕飯がわり。
3時すぎまで雑談。

●2010.11.03水/祝
夕方事務所にでて来て雑協の説明会の準備やら、たまった日誌や日報などなど。

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「全文テキスト化実証実験参加協力会社との定例会(第1回)」の記録

2010-11-02 沢辺 均

国立国会図書館から、10月29日の概要記録を送ってもらいました。
議論の実態が、それなりにわかります。ごらんください。

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全文テキスト化実証実験参加協力会社との定例会(第1回)
日 時: 平成22年10月29日(金)10時 ~11時
場 所: 国立国会図書館新館3階研修室
参加者: 参加協力会社29名(26社)、国立国会図書館(以下「NDL」)6名、
株式会社三菱総合研究所3名
※他オブザーバ参加:総務省2名、経済産業省2名
≪概要記録≫
○(資料2-2)電子書籍出力フォーマットについて
・ 全文テキスト化プロトタイプの電子書籍出力フォーマット6種の詳細は?
→(NDL)XMDF、.book、ePUB、透明テキスト付PDF等を想定している。
・ 電子書籍出力表示機能において、館内でiPadやガラパゴス、Kindleなどの利用を想定しているのか?
→(NDL)館内の利用は、基本的には端末での利用を想定している。今回の実証実験は技術検証を目的としたもので、具体的なサービスを想定したものではない。
・ OCRを用いたデジタル画像の全文テキスト化対象の資料も電子書籍フォーマットで出力されるのか?
→(NDL)その想定である。
・ 館内において端末で表示するだけであれば、電子書籍フォーマットでの出力対応は不要と考える。再考いただきたい。
→(NDL)検索以外のサービスは想定していない。ご指摘の点は重要なことであり、プロトタイプ構築の範囲について、ご理解を得られるようあらためて検討させていただきたい。
※ ご指摘の点を踏まえて、再考の結果、当初想定の各種フォーマット(6種類を予定)に対応した電子書籍出力機能は、公共サービスの観点で必要と思われるDAISYでの出力を除き、取りやめることといたします。
○(資料2-2)共同校正及び共同構造化作業について
・ 文字認識率の目標数値は?
→(NDL)実証実験ではバラエティに富んだ資料を対象にしているので、どの程度の認識精度になるか明らかにしていきたい。
・ 共同校正、共同構造化に出版社は関与するのか?
→(NDL)ボランティア団体等を想定したもので、出版社の関与は想定していない。
・ 校正システムにおける校正のレベルは?校正を反映した辞書の扱いは?
→(NDL)校正はできるだけ簡単な方法で行うことを目的としている。OCRの機能の活用、修正結果の学習を想定している。辞書はNDLに納品される。
○(資料1)全文テキスト化プロトの対象
・ 出版社提供データ300件(10/29時点)の内容、ジャンルについて教えてほしい。
→(NDL)出版社の要望もあり、すべてのタイトル等を明示できないが、ジャンル等の概要については、とりまとめて、次回定例会(11月)でお示ししたい。

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2010.10.29 国立国会図書館全文テキスト化実証実験定例会の資料

2010-11-02 沢辺 均

10月29日にあった「国立国会図書館全文テキスト化実証実験定例会」の資料をpdfにしてアップします。

国立国会図書館全文テキスト化実証実験定例会の資料

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