国会の書店さん/五車堂書房さん

2010-02-08 尹 良浩

先月、国会の中にある五車堂書房さんに営業に行ってきました。

元は神保町にあった書店さんが請われて国会内に出店。神保町の方のお店は閉店して国会のお店だけが残ったという少し変わったお店です。ポットでは『日本の公文書』をはじめ、図書館の本があるので、結構ニーズがあるのではないかとかんがえ、見本を持って伺うことにしました。

国会の中ということは軽々に入れまいと判断し、一度電話してみると、「ああ、図書館の本だしてるよね」、とご存知の様子。「明日の午後にでもお伺いしてご案内したい書籍があるのですが」と伝えると、「明日の午後ね。解りました。永田町で降りて参議院の通用門に出る出口があるから。そこ出たらすぐだよ。」とあっさりとアポが取れ、道まで教えていただきました。

翌日、『日本の公文書』『ず・ぼん15』『低炭素革命と地球の未来』『本の現場』『デジタルコンテンツをめぐる現状報告』を持って、営業に伺いました。よくよく考えると近辺を車で通ったことはあるものの国会議事堂に入ったことはない私。近くの警官に聞いて、数十メートル先の入口に行ったら今度は「ここは見学用だから」とまた別の入口へ。完璧お上りさんだと思いながら、ようやく通用門につきました。

普通の書店営業の場合はカウンターで担当の方に取り次いでもらえば済むのですが、さすがは国会。まずは入館理由を書く書類を書き→窓口に提出→窓口から五車堂書房さんへ電話→OKが出たら入館が許可されます。なので、アポ無しは無理です。電話してよかった。

入館証をもらったら金属探知機をくぐります。空港にあるやつです。精度が高く、モノを全部出してベルトを外してようやく入館。窓口で「地下1階にございますので」と言われたので階段を降りる。……が影も形もない。国会内で工事が行われていることもあり、もはや迷路同然。3回も人に道を聞いてようやく到着。やっぱりお上りさんです。

お店は目測で15坪弱ほどでしょうか。「ポット出版です、営業に伺いました」と言うと、その方が社長さんでした。挨拶して取り次いでいただき、見本を見せると、「ふーん。なるほど。どうかなあ。」と浮かないお返事。ちょっと店の中を見てごらんと言われて店を1周。

◯客層は政治家、秘書の方などスタッフ、官僚のほか国会図書館からもいらっしゃるとか。
◯新書・文庫なども揃っていて、思ったより普通の品揃え。
◯雑誌コーナーは小さい。けれども『F1速報』など雑誌コーナーが小さいお店では余り見ない雑誌も。成人向雑誌もあり。
◯政治家の著書、社会系の専門書が充実。

今回持っていった本はそういう意味では少しずれてるかも、とは思いつつ、『日本の公文書』はニーズがあるはずと感じたので、お勧めしたのですが、流れのままに世間話に。

お前タバコ吸えるのか、と言われて一緒にタバコを吸ったりしながら、最近の政治家や官僚が読む本が昔とどう違うかであるとか、神保町にお店があった頃の話、書店同士の付き合いの顔は広いから今度紹介してやるというありがたいお話まで、いろいろとお話頂きました。

そして、「昼は食べたのか?ここに来たらここで飯を食わなきゃダメだ」と言われて、お店の隣にあるそば屋さんへ行ってこいとなり、急遽昼食。しばらくするとお店で作業していた人(お店の人かと思ったら、官僚さんでした)と社長もいらして、一緒に昼食。きつねそばは学食みたいに安くてなかなかの味。

結局1時間以上ほぼ雑談だったのですが、最終的にちょっとこの辺空けて置いてみようかと言っていただいて『日本の公文書』『ず・ぼん15』『低炭素革命と地球の未来』の注文を頂きました。売れてくれるといいのですが。弊社サイトを見ていて、かつ国会でお仕事をされている方はあまりいないと思いますが、いらしたらぜひ五車堂書房さんでお買い求め下さい。

帰りにはここにしか売っていないらしい『国会議員要覧』を購入。DMに活用できたら、と思ってゲットしました。

後日、本を手配してお電話。「次の新刊(『千代田図書館とは何か』)はお薦めしたい商品なのでまた伺います!」と行ったら「ああ!来なよ来なよ。」と嬉しそうに(?)快く言っていただきました。数少ない書店周りの中でも色んな意味で貴重な経験でした。また行きたいと思います。

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大阪屋さんのTBC(東京ブックシティ)に行ってきました

2010-02-05 尹 良浩

2/2(火)に大阪屋さんの倉庫の一つであるTBC(東京ブックシティ)に行ってきました。

以下知ったこと箇条書き。
●TBCは、大阪屋の取引社の半分程度をカバー。

●ネットを中心にiBC、書店を中心にTBCとおおまかに位置づけ。TBC在庫もAmazonステータスには反映。
●在庫がない場合や減った場合、1週間に1回、受注状況を見て発注している。

●発注は版元ごとに曜日を割り振って行っている。ポットの場合は毎週水曜に発注リストを上げ、木曜に大村へ。

●在庫は半年間の間に1度も受注がない場合はいったん返品する。

●搬入して、棚に仕分けたときに在庫となる
●棚はバーコード管理。各棚の段に何列・何棚・何段目というバーコードがあり、
ハンディターミナルで棚のバーコードと書籍バーコードを読み込み、冊数を入力することによって、
どの棚に何が何冊入っているかを記録している。
●棚卸は年に1回

ポットの棚は下の写真。格段の上のバーコードを読み取って書籍のバーコードを読み、冊数を入れると納品ということになります。

直接行って、在庫を見ながら、返品依頼や注文依頼(在庫商品の入れ替え)はできるそうです。
現場に行ってみると話をきけるというのもですが、解ることが多いですね。

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2010年のポット出版はイベント祭りから

2010-01-08 尹 良浩

明けましておめでとうございます。本年もポット出版をよろしくお願いします。
ハイ。遅いです。すみません。

2010年に入って、まずポット出版はイベント続きです。少なくともこの2ヶ月は、ですが。まだお知らせしていないイベントも有りますが、1月に2つ、2月に3つ、イベントが予定されています。
→イベントスケジュールはこちら(2010年1月8日現在4つのイベントをお知らせしています。)

2007年4月に私が入社した時のポットは1,2ヶ月に1冊刊行というペースで、イベントをやってなかったわけではないのですが、こんなに立て続けになることはありませんでした。スタッフが増え、刊行点数が増えたことで、1点1点を売るための力は弱まりそうですが、かえって前よりも強くなった気がします。

出版社(というよりモノを売っている全ての仕事において当然ですが)数が増えて1点あたりの売れ部数が伸びれば売上は大きく伸びます。点数は増えているのだから、ここで売る仕事をしている私はチャキチャキ頑張らねばならないと心を新たにしています。

とはいえ、要領が悪く、仕事が遅いと人に言われ、自覚的でもあります。昨日も言われました。自分でも思ってました。人件費は一番のコストなわけで、(自分のこれまでの人件費を振り返るとゾッとします。)仕事の要領が悪ければ出版点数分売上が増えたところで、それを相殺してしまうだけです。チャンスを失うことも多くなります。

今日明日で変わりたいのは山々ですが、それは無理であり、かえって逆効果だということをこの2年半で十分に自覚したので、「焦らず早く一つ一つ」、自分の欠点を埋めていきたいと思っています。

あとはダイエット。いま、隣の席の高橋さんが「本屋落語」レポートの最後の写真を見て「ヒドスwwwwwwwwwwwww」と言いました。こんな言い方はしてませんけど。今年は痩せます。

今年の目標●仕事も身体も贅肉を減らす

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2009.12.19(土)「本屋落語」in石堂書店レポート

2010-01-08 尹 良浩

2009年12月19日(土)、横浜・石堂書店(東急東横線・妙蓮寺駅)で『落語を観るならこのDVD』(著●瀧口雅仁)刊行記念「本屋落語」を開催し、盛況に終わりました。その模様をお伝えします。


「本屋落語」会場の石堂書店さんのある妙蓮寺駅。当日は青空にうっすら雲のかかる気持ちの良い天気で、イベント日和でした。


駅から歩いて1分、2度曲がれば着く石堂書店さん。町の人なら誰でも知ってる創業60年の本屋さんです。品ぞろえも豊富。雑誌は月刊ドラゴンズまであってビックリ。


店内で落語をする高座は入り口すぐの一等地。写真左の高座の前にいらっしゃるのは石堂書店の代表・石堂さん。


今回、ワンコイン落語会を行なった空き店舗。昔はコミックや絵本などの子どもの本の店舗でした。今は入口前にガチャガチャコーナーを設置。それ故に名づけて「ガチャ亭」と相成りました。電信柱の前看板は石堂さんお手製。中は結構広いです。前日に石堂さんと私で準備。なかなか立派(?)にできました。


今回「本屋落語」で落語を演じていただく柳家喬の字さんもいらして最後の準備に大わらわ。手前のメガネをかけた方が柳家喬の字さん。『落語を観るならこのDVD』の著者・瀧口雅仁さんご推薦の新進の落語家さんです。


12時30分から一回目の店内落語。「字遊び」という余芸をやっていただきました。残念ながらまだ人通りも多くなかったためか余り人が集まらず、店内が5,6人、外で3,4人といったところ。窓を開放した店内からは大きな笑い声が聞こえ、足を止めてくださる方も多かったのですが……。


続いて13時30分からのワンコイン落語会。一回目が少なかったので正直なところ不安でしたが、それを吹き飛ばす大賑わい。30名の定員が一杯になり、立ち見も出ました。演目は「初天神」でした。
一番右の入口写真に写っている。看板の装飾と書籍グッズの販売をしてくださったのは地元の雑貨店「路地裏のTOMY工房」さん。壁にかける布もご提供頂きました。ありがとうございました。
ちなみにその前に立っているのは『落語を観るならこのDVD』の著者・瀧口さんです(後ろ姿ですが)。


そして最後、14:30から二回目の店内落語。もう店内のいろいろなところにお客さん!で大賑わいでした。店内で20名余り、店の外でも10名強のお客さんに、「寿限無」をお楽しみいただきました。二回目はお子さんも多かったです。


二回目の店内落語の終了後もお客さんは引けず、『落語を観るなら〜』はもちろん、そのまま本を買っていかれる方も沢山いらっしゃいました。落語を見てもらう→そのまま店に残って本を見てもらう→書店の売上&印象アップという求めていた理想の結果が出せました。

また、他のお店との連携が図れるというのは町の本屋さんの強みだと感じました。装飾にご協力いただいたトミーさんの他にも、宣伝、運営において、近所のお店にご協力頂きました。

フタを開けてみないとどのくらいくるか解らないという不安はあったのですが、最終的には盛り上がってお客さんに楽しんでいただけました。イベント単体の力として手応えはありますが、それにはもちろん石堂書店さんの日頃からのお客さんとのコミュニケーションや、柳家喬の字さんの腕に助けられた部分も大きかったと思います。

私個人としても次の「本屋落語」に向けて自信と課題を得ることができました。今後もいろいろな書店さんでやっていきたいと考えていますし、今回の経験を活かせると感じています。我こそはという書店さん、ぜひご相談下さい。

当日の模様は近いうちに動画もアップします。その際は告知いたしますのでぜひご覧下さい。

最後に新しい試みながら、最初の「本屋落語」を引き受けていただいた石堂書店さん、難しい環境にも関わらず大いに盛り上げて下さり、腕を見せていただいた柳家喬の字さん、本当にありがとうございました。


写真は左から私、柳家喬の字さん、石堂書店の石堂智之さん、石堂邦之さん。(私の腹回りがひどいです。ダイエットしないとなあ。)

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いよいよ明日。石堂書店で落語やります。(2009.12.19土)

2009-12-18 尹 良浩

明日、12月19日(土)12:30〜に横浜・石堂書店(東急東横線・妙蓮寺駅徒歩1分)にていよいよ「書店落語」を開催します。店内で2回(12:30〜/14:30〜・無料・各15分)、店舗向かいのイベントスペースで1回(13:30〜・500円・30分・定員30名)、柳家喬の字さんが余芸と落語を披露します。

『落語を観るならこのDVD』(著●瀧口雅仁)を石堂書店でお買い上げいただくとイベントスペースの落語会が無料になります。この機会にぜひお買い求めください。

興味があってもなかなか落語に触れる機会のなかった方、落語がとにかく好きなかたもお気軽に楽しめるイベントですので、ぜひ足をお運びください。詳しくは以下のとおりです。
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『落語を観るならこのDVD』ができるまで●1.瀧口雅仁さんとの出会い

2009-11-05 尹 良浩

明日、『落語を観るならこのDVD』がいよいよ取次搬入です。書店には11/7(土)頃から並び始めます。注文取り寄せも可能ですし、オンライン書店でもお求めいただけます。落語がお好きな方はもちろん、興味がある方にも役立ち、楽しめる内容ですので、是非お求めください。

振り返るとこの企画が出たのは半年以上前の3月。あの時はまだまだ先だと思っていたのですが、いざ発売を迎えるとあっという間です。書誌情報ページの編集者から一言でも書きましたが、沢辺さんがBSで立川志の輔師匠の落語を見たのがきっかけで、「落語の初心者が予習できるようにDVD紹介本をつくったらどうか」という話になり、出すことが決まりました。

とは言っても、企画先行で制作が決まったものの、ポットでは落語の本を出したことはなく、誰に書いてもらうかという点が最初の悩みでした。

最初はポットサイトで以前「武田浩介の東京遊輪記」を連載していただいていた武田浩介さん(武田さんはいわゆる「天狗連」というアマチュア落語家であり、独演会もやるほどのディープな落語ファンなのです)に書き手探しの相談をしました。そうして書き手が見つかるかもしれないからと紹介していただいたのが夢月亭清麿師匠による連続講座「物語・落語現代史」。さっそく沢辺さんと二人で講座を聴きにいくことになったのです。

講座が終了し、ディープな落語談義が飛び交う打ち上げの飲み会。そこで出会ったのが「物語・落語現代史」で聴き手をされていた武蔵野美術大学の今岡謙太郎さん。演芸がご専門で、落語ファンとしても深い今岡さん。今岡さんに企画の話をしたところ、推薦していただいたのが本書の著者・瀧口雅仁さんでした。そうして、ポットに今岡さんと瀧口さんがいらしていただくことになったのです。

著者として書いていただくことになる瀧口さんは気さくで時折笑いを混ぜつつ、江戸っ子気質のカラッとしたところがおありで、第一印象は「落語が好きそう。」という当たり前のような失礼のような身もふたもないような印象をもったのを覚えています。直接お話した中で、瀧口さんに執筆をぜひお願いしたいということになり、快諾いただけました。この頃には35ブックスの対象商品となることも決定していて、11月上旬発行で頑張りましょう、となった訳です。

瀧口さんは演芸評論家として、講談社現代新書『平成落語論』などの書籍はもちろん、今回の企画のメインである落語DVDの解説も書かれていて、文の世界で落語の魅力を伝える一方で、プロデューサーとしても落語会を自ら企画して開催するなど辣腕を振るっている方。にわか落語ファンの私とは、知識、経験など様々な点で天と地の差なわけで……。楽しみとドキドキの制作が開始となったのです。

続きます。

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棚卸しに行ってきました

2009-10-06 尹 良浩

すみません。日誌をすっかり止めてしまいました。

9月29日(火)、9月30日(水)にポットが倉庫業務を委託している大村紙業さんへ棚卸しに行ってきました。

9月29日は返品倉庫のある庄和流通センターへ。9月30日は良本倉庫のある幸手流通センターへ。
どちらも埼玉にある巨大倉庫です。どちらもポットからは電車で1時間半。そのあとタクシーで、という場所ですが、今回は両日とも大村紙業さんが迎えの車を出して下さったので、かなり楽にいけました。

9月29日◎庄和流通センター
東武野田線の南桜井駅から車で10分強。ほぼ家がなくなり、景色が一面田んぼが広がる場所に庄和流通センターがあります。広いです。


最初に施設を案内していただきました。


パレット倉庫兼仕分前に一時的に返本を保管する倉庫
(画像に映っている積んである本と本の間にある「すのこ」がパレット。量の多いものは品目別にパレットに載せ、サランラップのようなものでくるんで保管します。降ろすときはパレットにフォークリフトの爪を噛ませます。)


改装場。ここで汚れた本がきれいになります。三方がけ(ブックオフでガシャガシャやっている、本の研磨といえば分かりやすいでしょうか。)、オビ、カバー替えを行います。大村紙業さんでは、カバーはカバーの人、三方がけは三方がけの人というように、改装作業の異動はしないそうです。なので、皆さん専門家。手際が良い。1人500冊改装が目安だそう。


改装場にある付物棚。出版社ごとに棚があり、番号でカバー、オビ、スリップなどを管理しています。


最新型の自動改装機「トライオート」。改装はあっという間に終わるけど、本のサイズを合わせるセッティングに手間がかかるそう。そのため500冊以上一気に改装する時に使うそうです。1台数百万の高級メカが2台ありました。


取次さんからは様々な版元の本が混載されて届きます。


それをベルトコンベアに載せて仕分けます。バーコードで管理されているので、仕分は全て機械管理。各版元の所定の場所へ自動でシュートされます。


そのあとは人力で仕分をします。版元別の所定の場所へ、品目ごとに積んでいきます。改装がかからず、量がたまったものはパレットに移します。


もう改装も出来ないくらい汚れてしまったものや、在庫過多での断裁となる場合は、再生紙にします。紙色やCDが付いているかなどで分けて、機械で一気に圧縮して塊に。CD付のものなどは余計なものが混じってしまう分、紙の売値が下がってしまうそうです。かなり悲しい光景です。

もうとにかく広い。100社以上の返品を一手に受けているので、量も品目も多く、倉庫もだだっ広い。

ポットの本はバラとパレットの二カ所。大田さんと二人、返品の山を数えたり(と言っても、綺麗にまとまっているのでさほど手間ではない)、パレットの数字を数えたりして、棚卸し自体は1時間強で終了。

棚卸しがあまりにあっさり終わってしまったので、どちらかといえば倉庫見学の趣もあった棚卸しでした。

9月29日◎幸手流通センター
東武日光線の幸手駅から車で10分強。ですが、大村紙業さんが東武動物公園駅まで迎えに来てくれました。


こちらも田んぼが広がる気持ちのいい場所ですが、公園があったり、定食屋があったりと庄和よりは家が多い気もしました。

こちらは実際に出荷する良本倉庫。最初に事務室に通してもらい説明を受けます。いつも電話しているのはココかあ、とちょっぴり感動(?)

良本倉庫は本を三カ所に分けています。


出荷用の棚在庫。


棚在庫補充用のまとめ在庫(大村さんでは「中在庫」と言っていました)。


返品倉庫にもあったパレット在庫。

出荷在庫が切れたら、中在庫から、中在庫が切れたらパレット在庫から梱包を持ってきます。(パレット在庫は大量にあるものに限られますが。)

まずは棚在庫を品目ごとに確認。数を数えていきます。出荷用なので量も大して多くなく、すいすい進みます。

続いて「中在庫」。この棚はかなり高い所にも棚があり、とてもじゃないですが届きません。


高い………。

そこで秘密兵器。


スピーディー。


そして、伸びーる。

かなり棚の奥行きも深く、難航したものの、なんとか数え終わりました。

ラストはパレット。これはもう数字を数えるだけなので楽勝。
このあと、中在庫の数が心配で、怪しいものだけ数え直しましたが、
総計3時間ほどで終了。

大村紙業の方には両日とも「早い!」と驚かれました。点数が少ないからだと思ったのですが、それだけではないそうで、話を聞いてるとのんびり時間をかけてやるところも多いようです。

棚卸しにいって実在庫を確認できたことも良かったのですが、大村紙業さんには保管、出荷、改装などを全て委託しているので、実際に行って、現場の様子を見せていただく機会を得てよかったです。倉庫業務は大変です。

こういうルーチンで作業をされているんだと言うのが分かると、まったく知らないよりも具体的にお願いも出来るだろうと思います。今後の仕事に活かしていけたらと思います。大村紙業さん、ありがとうございました。

おまけ

棚卸し二日目、帰る前に入ったそば屋でのザ・偶然。
撮影で来ていて、帰りがけのところを呼び止めたにも拘らず、一緒に写真に写っていただきました。
石塚さんは心も身体(体温)も暖かな人でした。
那須部長に「尹が細く見える」と言われました。さすがに当たり前です。

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溜息に似た言葉「見本出し」

2009-08-31 尹 良浩

今日は新刊『溜息に似た言葉』の見本出しに行ってきました。

見本出しというのは、取次さんにこんな本が出るんだよ、と見本を渡しにいくことです。目的としては、
1.商品登録のため
2.商品説明のため
に取次に直接、新刊見本を持っていくわけなのです。

本が書店さんの店頭に並ぶまでにはどういう経路を辿るかと言いますと、一般的には出版社→取次→書店という順番にリレーしていきます。取次というのは耳慣れない方もいるでしょうが、簡単に言えば本の問屋さんです。1日200点の新刊が生まれ、それを全国20,000店と言われる書店のどこででも購入・注文が出来るのは取次の機能によっています。

取次は自社と取引口座のある出版社の本ならば、自社と取引口座のある書店のどこからでも注文に対応できます。(割愛しますが、厳密に言うと口座のない出版社の本でも可能な場合があります。)それが可能なのは、口座のある出版社の本を在庫、もしくは把握しているからです。在庫があれば注文をもらったところですぐに出荷できますし、なくても把握していれば出版社に注文できます。逆に言えば、本が出たら教えてもらわないことには「この本は何だ?」となってしまいます。

なので、出版社は新しく本を出す時に取次に見本を出します。この本はウチの本である、という登録をお願いするのが「見本出し」の目的の一つです。

とはいえ、本の登録だけならばわざわざ人を出すことはありません。わざわざ人が持っていくのはもう一つの目的、新刊配本の希望を出すためです。

出版社は営業部員を何百人も持ってはいませんので、全国津々浦々の書店に新刊案内に行くには限界があります。そのためにFAXやメール、webを活用しますが、それでも書店さんに案内が届いているのかどうか、というとポットの場合は全国のうちの10%程度です。

ですが、ポットの本が売れる可能性のある書店は、案内をして事前に注文してくれた書店の他にもあるかもしれません。全ての書店を把握しているわけではありませんし、全国の全ての書店員さんがどういう考えで本を展開するのかということを個別的に把握するのは不可能です。

そこで、「新刊配本」というシステムがあります。取次は書店さんの本の入り口ですから、自社が取引している書店の売上はある程度把握しています。そのデータに従ってジャンル別に配本パターンを作っており、各書店に重みを付けて適正数を決め、新刊が出たらパターンに従って送品します。

書店さんは忙しいですし、山のように毎日新刊がでますから全ての新刊を把握するのは難しい。なので、データに従って仕入を代行してくれているわけです。出版社からすれば自社で把握できない売れる可能性のある書店に本を送ってくれるわけですから大助かり、書店さんもお店で売れる本が勝手に入って来るということで大助かり、というわけです。

できるだけ取次に適正な配本を希望する数で送品してもらうために、見本出しの際に商品説明や周辺情報の提供、事前にもらった注文を伝える必要があるわけです。(事前にもらった注文はその分だけこの書店には出して下さいなとリスト化して渡し、その分を送品してもらいます。)

それを元に取次がこのくらいは行けるという数を決め(「部決」といいます)、配本パターンを決めます。出版社は約束した期日に決まった数を納品します。そうすると、取次から事前注文をくれた書店、配本パターンに入った書店に新刊が入荷するわけです。めでたしめでたし。

以上、小学生の工場見学的な建前の並んだ「出版流通のお話〜見本出しとその理由」のお話でした。これでみんな満足パーフェクト、なれば素晴らしい話ですが、実際にはこのプロセスの中に細かいものから大きなものまでいろいろと問題があったりします。

ひとつ具体例を出せば、配本パターンといっても、あくまで取次が判断したものであり、書店は本を勝手に決められたパターンの元で勝手に送られてくるわけで、「こんな本売れねーよ」ということは頻繁におきます。というより毎日おきている書店が大半でしょう。きりがないのでその他の問題点は他の機会に譲りますが、問題は様々ありありな訳です。

まあとはいえよく出来たシステムという見方が出来るのも事実。現状はこのシステムにポットも含め大半の出版社が立場は違えど頼っているわけです。長々してしまうと、きりがないのでとりあえずこの項終わり!

さてさて、話は戻って新刊『溜息に似た言葉』
今日見本出しに行ったわけですが、このあとは
9/2(水)部決確認(取次がいくつ仕入れてくれるか確認する)
9/4(金)新刊搬入(確認した部数を取次へ入れる)
というスケジュールを辿ります。上述のような流通ストーリーを辿って、都内の大きな書店であれば当日に本が並びます。翌日であれば地域にもよりますがほとんどの書店に並びます。(だいたい本州内→本州外→北海道、沖縄というように遠くなるほど1日ずつくらい差が出てきます。)

編集も様々な過程でつくりあげた本が、営業や流通の過程を経て書店へ並びます。何の気なしに書店さんで本を手に取った時に、膨大な数の人の間でリレーされ、多くの過程を踏んできたことを感じていただけたら嬉しいです。それでその本が『溜息に似た言葉』だったらもっと嬉しいです。

名作にある言葉のイメージから脚本家が語り、名作にある言葉のイメージから写真家が写す。名作のイメージをより膨らませてくれるいい本です。9/4(金)以降に全国書店、オンライン書店でぜひお買い求めください。

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山の標高、本の刷り部数

2009-08-10 尹 良浩

fuji.jpg

8/8(土)、9(日)の休みを使って富士山に行ってきました。

大学時代、歩いて旅をするという変なサークルに入っていて、年3回山にも登っていました。サークルを引退してから3年半ほどハイキングを超える登山をしておらず、登山グッズも(値段が高いので)後輩にあらかた上げてしまい、もう山は早々登らないだろうと思っていたのですが、友人たちの思いつきで富士山に行くことになった次第です。

最もポピュラーらしい河口湖口5合目(標高約2,500m)までバスで行き、初日に本8合目(標高3,400m)まで登って仮眠。3時間ほど寝て頂上へ。富士山の火口を一周するお鉢周りをして、9日の10時ころに下山しました。

「御来光」と呼ばれる日の出はあいにく雲で見ることができませんでしたが、すさまじい雲海や高地から見る雷、遠くでやっている花火大会、点在する街の夜景などなど、書いたらきりがない上に伝わらない見所が沢山あって素晴らしかったです。土日ではほぼムリと言われる剣が峯(山頂)の石碑での記念撮影にも成功しました。

とはいえ、私が行ったのはハイシーズンの土日。渋谷のセンター街の方がまだ身動きが取れるんじゃないかというくらいの混雑ぶりでした。少ない登山経験ですがこんな体験は初めてです。やはり日本人にとっては特別な山なんですね。

日本最高峰で標高が高いといっても道はかなり整備されているのでそんなに難しくありません。2番目に高い北岳や3番目の奥穂高岳、もっと低い山でもハイキングやトレッキングでない「登山」をする山であれば同じ装備で行ったら恐らく死ねます。富士山の整備っぷりは特別です。

ガイドさんが着くツアーがたくさんあるので(私もツアーで行きました)、準備さえ怠らなければ山に登ったことがない人でも登れます。興味があったらぜひ一度は登ってみて下さい。感動します。高山病だけが敵ですが、対策をとればどうにかなる部分もあります。対策とって高山病になってしまったらもう体質なので仕方がないですが。

さて、富士山と言えば、言わずとしれた日本最高峰。ちなみにちょろっと書きましたが、知られてない2位以降はどこかご存知ですか。国土地理院のサイトでベスト21が公開されています。

2位の北岳、知ってましたか?大して高さは変わらないのですが、あまり知られていません。ましてや1,000位台ともなると……。

最近、各種メディアで取り上げられる機会が増え、『本の現場』の増刷などなにかと好調の臭いを周囲に漂わせている感のあるポット出版ですが、全国にある出版社を出版点数でランキング付けすると、大体1,000位くらいにあたります。本で言えば部数が標高に当たるのかと思いますが、刷り部数を絞って無駄にバラ撒かないという方針をとっていることもあり、もう少しランクは下がるでしょう。

そんなポット出版の現時点での刷り部数ランキングはどのようになると思いますか?
以下のようになります。

(1.ゴーマニスト大パーティー2/15,000部)
(2.ゴーマニスト大パーティー3/10,000部)
3.風俗ゼミナール 女の子編/7,000部
4.風俗ゼミナール お客編/5,500部
4.カーミラ/5,500部
4.シブヤから遠く離れて/5,500部
7.カーミラvol.4/5,200部
8.たったひとりのクレオール/5,000部
9.売る売らないはワタシが決める/5,000部
10.本の現場/4,000部
10.風俗ゼミナール 上級女の子編/4,000部
10.カーミラ2/4,000部
10.田亀源五郎【禁断】作品集/4,000部
(10.えろえろ/4,000部)
(10.英語で新宿二丁目を紹介する本/4,000部)

()内は初版のみで増刷していないものです。
断裁しているものもあるので、即売れている本とはいきませんが、動いていると感じているものはやはり版を重ねています。風俗ゼミナールシリーズカーミラシリーズのシリーズものは今でもランク外のものも含め、良く動きます。『シブヤから遠く離れて』はポットの最短増刷記録をもっています(発行1週間経たずに決めたと聞きます)。『たったひとりのクレオール』も聴覚障害児教育のテキストとして、長く売れてくれています。
初版ででケタの違う部数を刷っているゴーマニスト大パーティーは古い本ですが、当時の時代状況もあってか、刷った分はほとんど売れました。

今回、『本の現場』が新たにランクイン。『エロスの原風景』『懺悔録』など、もっと知ってもらってランクインしていけるはずの本はまだまだありますし、新刊も今後出てきます。営業としてどんどんランキングを更新していけるように、書店さんにうまく売って利益を得てもらえるように、少ない脳漿を振り絞って、身体を動かしていきたい思っています。

ちなみにポットの本の刷り部数は実はちょっと特殊な書き方ですが、ひっそり奥付に書いてあります。(古い本だとありませんが)何刷目かも累計刷り部数も合わせて書いてあります。さらっと見ると分かりませんよ。持っている本があったら探してチェックしてみて下さいね。持ってなかったら買って確認して下さい!

ついでにこれを機に登山も頑張りたいです。登頂した山の標高ベスト5を更新できるように。
以下ですが、見る人が見れば3つはまとめて登ったのがまる分かり。
1.富士山(3776m)
2.観音ケ岳(2840m)
3.薬師ケ岳(2780m)
4.地蔵ケ岳(2764m)
5.金峰山 (2599m)

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東京国際ブックフェア地獄?道

2009-07-18 尹 良浩

自分の中で顛末を再確認するためもかねて、超長文です。お暇な人はどうぞ御覧下さい。

●2009.7.6(月)
東京国際ブックフェア(TIBF)準備日初日の前日を迎え、かなり焦る。
◎書店さん・図書館員さん向けアンケート特典『鉄すず手ぬぐい』が届く。デザインは小久保さん。業者には潰れるかもしれないと言われた鉄の目もちゃんと出ている。可愛らしい出来だ。
◎パネルなどの装飾類も山田さんがアップしてくれていた。これで他の人にお願いする事は最後。あとはこっちで頑張ってやるしかない。
◎明日、赤帽がポットのモニタと備品を取りにくるので、まとめて準備
◎山田さんに作ってもらったポップの型に本1点ごとに取り付けるポップの文言を入れていく。一言で説明するのは難しい。オビと被ったら意味ないし。気が付いたら泊まり確定になっていた。
『本の現場』『デジタルコンテンツをめぐる現状報告』の見本出しを8日にKさんにお願いしているため準備。
◎これ以上は無理だと思い、マッサージチェアで熟睡。

●2009.7.7(火)
◎とっとと起きようと思っていたのに、気が付いたら10時だった。
◎見本出しの準備の作業を一部高橋さんにお願いして出る。助かりました。ありがとうございました。
◎TIBF準備日初日。版元ドットコムとしてポットは出展する。活躍していないために目立たないが、実は実行委員でした。
◎版元ドットコムブース設営のために東京ビッグサイト入り。ひたすら棚づくり。経費節減のためか、エアコンが付いていない。暑い。
◎帰りは一駅だけゆりかもめに乗って、山田さん作・版元ドットコム広告を確認。上下に20mmアキを作ってくれと言われていたのに、まったくアキ部分が隠れていない。何のためにアキを20mmも?……
◎でもかなり目立ってました。素晴らしい。
◎ポットに戻って、丸一日何もしていなかったので様々処理。高橋さんにお願いしていたおかげで見本出しセットも無事Kさんへ。よろしくお願いします。
◎さすがに着替えないとマズいと思い、この日は帰宅。

●2009.7.8(水)
◎イベントスケジュールをまどか出版が持っているというポスタープリンタ(A1も刷れる!)で刷ってもらうため、データをまどかさんへ送る。50万くらいで購入可能だそうです。場所が問題だとか。
『版元ドットコム大全』が到着。ポットに3,000部……。手伝ってもらって1,500部を宅急便で手配。
◎昼一番で行くつもりが、ポットの装飾類や追加備品に手がかかり、手伝ってもらいつつも結局16時まで出られず。他の実行委員の方に迷惑をかけてしまった。
◎頼まれていたコードやプラグを買いにビッグカメラに寄る。店員が新人さんで、要領を得ない。かなり頑張ってくれたが、どうしてもあと1つプラグがみつからない。「もういいですよ」と伝え、諦めようと思ったら、ベテランっぽい人が現れたので声をかける。5秒で見つかる。んあー。
◎到着したら、準備はほぼ終了。本当に申し訳がない。とりあえず残り少ない時間で自社棚の準備。ほぼ完成したが、所々穴が……。
◎ポットに戻って様々処理。非再販ということで『本の現場』が見本窓口でちょこっと言われたらしい。
◎誰もいなくなって1人に。1人が一番落ち着く。何のイベントをやっているかを示すめくりを簡単に作り、印刷。
◎明日は客商売だからさすがにマズいと思い、会社のシャワーを浴びる。絶対使うまいと決めて2年強。ついに解禁。しかし着替えなし。
◎大田さんに部決確認をお願いしているため、レジュメを作成。何事もなければいいけど、『本の現場』はちょっと心配。
◎ここに来て、ポットでやったキャッシュバック(ポットの本を本体5,000円以上お買い上げの方に500円の図書カードプレゼント!!しました)のチラシを作っていないことに気づく。
◎そしてTIBFに合わせて作った『本の現場』『デジタルコンテンツをめぐる現状報告』を目立たせる装飾類が何もないことに気づく。
◎2冊分のポップを作り、ラミネート。その間にチラシを……とかやっているうちにもう出発時刻。一睡もしてない……。

●2009.7.9(木)
◎8時にブース入りして残りの準備。大体出来たが、開始時間の10時になっても全ては片付かず。その後も1時間ほど延長戦。版元ドットコム事務局のTさんに怒られる。当たり前です。
『本の現場』『デジタルコンテンツをめぐる現状報告』ともに飛ぶように売れる。売れるって素晴らしい。
◎案の定『本の現場』が部決で軽くもめる。現地で取次さんと電話。思うように繋がらないものの、何とか無事進む。
◎書店さんや図書館員さんに声をかけてアンケートをとる。想定以上に答えていただく。手ぬぐいの評判も上々。
◎ポット主催のトークイベント『メディアビジネスのゆくえ』(小林弘人氏)は大盛況。聞きたかったけど、希望者多数で、ブースに残りました。
◎そのかわり『書店員よ、どこへいく〜業界再編の嵐のなかで〜』(石橋毅史氏・『新文化』編集長)を聞きにいく。『新文化』の「傷だらけの店長」は毎回読んでいるのですが、単行本化されるそうで、出たら買おうと思います。
◎ポットに実行委員会にとバタバタと過ぎていき、寝てないこと忘れてました。
◎そのまま版元ドットコム総会、名刺交換会へ。もう気力など残されておらず。ちょっとちょっとお話。最後はほぼダウン。
◎あぶれた本と不要品を持ってポットへ戻る。様々処理しつつ、やる事がなかなかにあってげんなりする。
◎着てる服も臭いし、帰らないとマズいと思いつつ、様々終わらせておきたいと悩んでいたら、山田さんが「Tシャツあるよ。未使用の下着もあるよ」と声をかけて下さる。そしてその話に乗る。
◎キリンさんTシャツかガンダムの型番Tシャツ(グフ)で悩んだ末、キリンは首周りが延びていたので、ガンダムをお借りする。下着は500円で購入。
尹「明日、各所であいつガンダムファンだな、と思われるんですね」
山田さん「でも大丈夫。グフだと気付く人は相当だから」
◎さまざま作業をするが、集中できない。軽く寝る。

●2009.7.10(金)
◎いろいろと『本の現場』について問い合わせがあったようなので、出先で電話をかけられるように準備して出る。
◎今日も『本の現場』『デジタルコンテンツをめぐる現状報告』ともに飛ぶように売れる。売れるって本当に素晴らしい。
◎今日も書店さんや図書館員さんに声をかけてアンケートをとる。手ぬぐい足りなくなるんじゃないかというくらい答えていただく。
◎35ブックスについてもたくさんお問い合わせいただきました。
◎暇を見て『本の現場』への問い合わせに電話を入れる。電話が終わると、喫煙所にまどか出版のHさんと彩流社のTさんが。というわけで、一緒に喫煙。
Tさん「尹くんのさ、それグフだよね?」
Hさん「ああ、グフだよ。グフ。」
尹「!! 良くわかりましたねえ。さすが、世代ですか。」
Hさん「でもこれ特殊な型の型番じゃありませんでした?」
Tさん「そこまでは知らないですけど……」
調べてみたら確かに何か違うようでしたが、忘れました。山田さん、相当な人が2人いました。
◎この日のポットのイベントは『図書館は本をどう選んでいるのか』(堀渡氏・ず・ぼん編集委員)、『国会図書館のデジタルアーカイブ構想とGoogle問題』(長尾真氏・国立国会図書館長)の図書館2本だて。どちらも大盛況。そしてどちらもブースにいた私。
◎なんとか2日目も終了。この時点で疲労困憊ながら、ポットへ戻る。今日死ねるなら死んでいいと思った。

●2009.7.11(土)
◎携帯のけたたましい音で起きる。10:00フロム大田さん。寝坊。すいませんでした。着いたのは11:00
◎さすがに一般公開日だけあって人が多い。『本の現場』『デジタルコンテンツをめぐる現状報告』もまだまだ動いていました。
◎友人2人が来てくれたものの、ちょうど実行委員の仕事でバタバタしていて、挨拶しか出来ず。冷たいお茶を差し入れてくれました。感謝。
産調出版のMさんが出版業界を目指す大学生を連れてくる。いろいろ話をしてほしいとの事だったので、5分ほど話した後、『石塚さん』『どすこい』を読むといいよと自社宣伝。もらった名刺に大学の住所しか入ってなかったのが悔しい(笑)
◎沢辺さんから電話があり、「本の学校」で物販する事に。レジの事務局Iさんに頼んで500円20枚と1,000円20枚を持ってたお金と両替してもらう。『本の現場』『デジタルコンテンツをめぐる現状報告』を40ずつ持って会場へ。
◎その場にあった紙にあわてて宣伝文句を書く。おつりが心もとないと思っていたら、領収書がない事に気が付く。慌てて那須さんに電話。コンビニで買ってきてもらう。間に合わなかった分は一緒に『本の学校・出版産業シンポジウム2008 記録集』を販売していた唯学書房さんにもらったりする。おつりの交換もしていただきました。ありがとうございました。
『本の現場』22冊、『デジタルコンテンツをめぐる現状報告』38冊。上々の売り上げでした。イベント関連書籍は状況によってはよく売れます。また、わりあい座っていられたので、だいぶ快復。
◎3日目も何とか終了。このあとは沢辺さんの誘いで「本の学校」の打ち上げに混ぜてもらう。ふらふらと何人かの方と御挨拶。
◎その後ふらふらして、飯田橋で偶然大学の後輩に会った。このまま家に帰ろうかどうか悩んだが、電車に乗って何往復かしたら(要するに寝た)、選択肢がポットしかなくなった。着いてすぐに寝た。

2009.7.12(日)
◎忘れたい。この日がなければもう少し満足に終われたのに。
◎長崎出版さんが準備してくれた犬の着ぐるみでついに着ぐるみデビュー。前日はまどか出版のMさんが大暴れ。負けてはいられない。
◎仮説社さんのイベント前にアクティブ且つアグレッシブに活動。子どもたちの人気者になる。一部怖がられた。仮説社のWさんが3択問題を出していたので、「C.その他」で全力で手を上げたら、「ではどういう理由でしょう?」と言われ、喋る訳にもいかず、とりあえずパンチしてパンチしてみたら、誰かが「気合いだー!」と補足してくれた。ありがとうございます。
◎ダイエットにぴったりの着ぐるみ。汗だくだくでした。でも楽しい。転職するならコレだな(無理)
◎この日も友人がほかの友達を連れて来てくれた。『懺悔録』を買ってくれた。ありがとう。
◎モニタだけ先にポットに返却するため、ついでにポットの備品で不要なものをガンガン準備。コレで万全。
◎この日のポットイベントは『「戦前、戦後のエロ本」〜日本のエロ表現史』(松沢呉一氏)。明らかに聴衆が今までと違う。イベント効果で『エロスの原風景』の売り上げは上々ながら、今回も先にポットに運ぶ備品を準備していたため、見れず。逆コンプリート。
◎先に帰る備品を赤帽さんに載せ、那須さんにお願いして同乗してもらう。エアコンが壊れているという情報を入手。お疲れさまでした。
◎ようやくTIBFも終わり、片付け。本をどんどん詰め込み、備品を袋にまとめていく。これであとは赤帽につめるばかり。と、思っていたのだが。
◎赤帽の手配を勘違い。行きと同様にポットに行くものだと思っていたら、1台の赤帽を2社でシェアするのだった。事前に知っていたのに、バタバタしているうちに記憶が改ざん。再確認をしなかった事により、荷物が載らないという事態に陥る。さんざん自社、他社の人に迷惑をかけた末、ペリカン便のカーゴ便に載せる事に。申し訳ありませんでした。
◎その後、棚の片付けで汗だくになったあと、ささやかな打ち上げ。青弓社のYさん、彩流社のTさん、版元ドットコム事務局Tさんにそれぞれお説教+アドバイスをいただく。大変ありがたかった。

と、言うわけで、私個人のTIBF顛末記でした。最後の最後まで自業自得の地獄道。ふつうにやってれば地獄にはならなかったはずなのですが。他人も地獄道に引きずり込むおまけ付。肉体、精神ともに地獄に堕ちました。
今週はまったく仕事にならず、溜めていたものを一つずつ片付けるのに手一杯になりました。3連休もあるので、快復させたいところです。

今回のTIBFは準備、会期中、そして終わってから今日まで様々なことがありました。今後の仕事に生かしていきたいです。たくさんの方に様々ご迷惑をおかけしてすみませんでした。

薄汚い裏側ですみません。たくさんの書店さん、図書館員さん、読者の方にお会いできて、直接お話で来たことは本当に貴重なことでした。たくさんのご来場ありがとうございました。

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横浜科学開拓高校

2009-05-26 尹 良浩

日曜日に何となしにテレビを見ていたら、横浜サイエンスフロンティア高等学校という学校が取り上げられていました。

ハマッ子としてこの履歴書に書くとき面倒な名前には異議があるのですが、(横浜科学高校でいいじゃないか)それはそれとして、この学校、ノーベル賞を出す為のエリート教育をするというこの学校の設立までの経緯や特徴を紹介する感動秘話(?)で、ハマッ子として気になってつい見てしまいました。

その中で、「専門性が高く、個性派ぞろいのスーパー教員陣」と7人の先生を紹介していたのですが、その一人がどう見ても高校時代に私が教わっていた先生でした。自分が習っていた先生がスーパー教員だったとは思いませんでした。専門性が高く個性派の先生でした。そういえば。

不真面目な高校生活を送っていたので、スーパー教員の授業内容はほんの少ししか覚えていないのですが、とりあえず、「CDの裏側が傷つかないようにケースに裏返しで入れてる奴がいるけど、それはバカ。裏は傷ついても割と大丈夫で、本当に傷ついたらマズいのは表側」と言っていたことはやけに覚えています。それ以来、ディスクの表側を傷つけないように気をつけています。

さてさて、沼正三『懺悔録』が先週より発売中です。現代書館さんからも今月、沼正三『異嗜食的作家論』が復刊されています。沼正三再読の機運が高まるといいのですが。気になりましたらぜひ読んでみて下さいね。内容の良さはもちろん、どちらの本も装丁がとてもかっこいいので、本棚が映えますよ!

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【資料】ポット出版の現行「出版許諾契約書」のひな形

2009-05-11 尹 良浩

ポット出版の現行「出版許諾契約書」のひな形を公開します。

——————————————–ココカラ↓

出版許諾契約書

別紙付属覚書を含む

著作物名
    —————————————————————————————————

著作者名
    —————————————————————————————————

著作権者●●●●●●●●●●●●を甲、
出版者・ポット出版(株式会社スタジオ・ポット)を乙とし、
上記著作物を書籍として発行することについて、次のとおり契約する。

【基本事項】
第1条(独占出版の許諾) 甲は、乙に対して表記の著作物(以下「本著作物」という)を独占的に複製・譲渡(以下「頒布」という。)することを許諾する。甲は、第10条第5項の場合を除き、第三者に対して本著作物の全部あるいは一部の複製を許諾しない。 続きを読む…

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「バサラ人間」が公開したりとか色々

2009-03-30 尹 良浩

前の日誌からこの間までにあったことをぱらぱらと。

1.いよいよ公開「バサラ人間」
3/28(土)にいよいよ公開となりました、映画「バサラ人間」。私も初日に観に行きました。
公開されたら観に行くんだからと思って、試写も観に行ってなかったくらい「禁バサラ人間」をしていたのですが、濃ゆいキャストの濃ゆい映画で面白かったです。サイケデリックでレトロフューチャーの意味がちょっと分かったような(?)「山田広野の活弁半生劇場」「映画「バサラ人間」」もなかなかの売り上げでホッとしました。
映画自体は77分ほどでお手軽。しかしその後も原作者・長尾みのる氏を迎えてのトークショー(初日のみ)、監督・山田広野の活弁映画(リリー・フランキー氏がキャラクターデザインした新作『クレイアニメ ピートト』も公開!こちらは毎日行われます)と盛り沢山の内容でした。
渋谷ユーロスペースで4/17(金)まで公開。どうぞお見逃しなく。
なお、ユーロスペースで「映画「バサラ人間」」と「山田広野の活弁半生劇場」をお買い上げいただくと、もれなく山田広野監督のサイン入りポスターをプレゼント!こちらもぜひ。

2.新刊「図書館という軌跡」「映画「バサラ人間」」発売
しばらく新刊の出ていなかったポット出版ですが、「船上のピクニック」「山田広野の活弁半生劇場」に続いて、「映画「バサラ人間」」が3/31(火)、「図書館という軌跡」が4/1(水)に取次さんへ搬入となります。書店さんには早ければその翌日には入ると思います。
「図書館という軌跡」の著者・東條文規さんは大学図書館で34年間勤めた根っからの図書館人。「図書館という軌跡」はその図書館との付き合いの中でうまれた、本と人と図書館をめぐる論考集です。
「映画「バサラ人間」」は上でも紹介しました映画「バサラ人間」の公式ガイド。キャスト紹介、スタッフ紹介はもちろん、台本も入ったお買い得品です。サイケデリックでレトロフューチャーな世界にご案内(?)します。
直接の販売も承っておりますので、本のタイトル/冊数/お名前/郵便番号/住所/電話番号/メールアドレス/お支払い方法(郵便振替または代引がご利用できます)をお書きのうえ、こちらへメールをお送りください。折り返しご確認のメールを差しあげます。

3.近所の自販機
この辺りからだいぶどうでもいい話。今の家に引っ越して1ヶ月ほどで存在に気付いたのですが、私の家の近くにエロDVDの自販機があります。ここの商品は価格設定が解りやすい3点設定。
企画ものの女優名無しのビデオ、あんまり有名じゃない女優のオムニバス=1,000円
聞いたことのある女優の単体もの、人気のある企画もの=2,000円
有名女優の単体もの、有名女優のオムニバス=3,000円
が、その中に一つ違う価格設定のものがあります。
●明らかにキャプチャ画像をカラープリントしたパッケージ
●すごい!丸見え!取り締まり間近!在庫僅少!という変な飾り文字の広告
●売れてます!大人気!と後付けで入れた文字もあり
●6本セット5,000円という絶妙な価格設定
もう気になって気になって仕方がなく、無駄な金ができたら絶対買ってみようと思っていました。そして、2月、ついに無駄な金を手に入れました。競馬で。ギャンブルで使った金はギャンブルに使うべし、ということで、勇んで自販機へ。
まだありました。
◎さすがにカラープリントはマズいと思ったのか、コート紙に写真っぽい感じになっていた
◎5本で4,000円に値下げ
◎年齢認証の免許証挿入口に「記録は残りません!」と書いてあるのにそもそもただの飾り
わくわくしながら購入すると、出てきたのは半透明のDVDケースが一つ。男らしく何の彩色も施されていません。家に帰って開けてみると、規定の場所に1枚収まっており、4枚を隙間に強引に入れてあります。本当は写真とかも撮っていたのですが、わざわざ出すのはイタイ気もするのでやめときます。
さてさて、期待以上の出来です。もうこの時点で私の目的は果たされたのですが、せっかく買ったので見ました。まあ、予想通りというか何と言うか。今はこれをどう処分するのが一番かっこいいかに悩んでいます。

4.オペラを観に行く
友人に誘われてオペラ「トゥーランドット」を観に行きました。初めて観に行ったのですが、面白かったです。字幕も出て解りやすいし。でも、オペラに出てくる主人降格の女の人はどうしてみんな頭が悪いのでしょうか。愛のせいでしょうか。

5.25歳になりました
今日。恐れていた25歳に。和田さんが世界一おいしいピーナッツチョコ「でん六のピーナッツチョコ」をくれました。それから沢辺さんと共同でアメリカ人みたいなメニューのパーティを会社で開いてもらいました。みなさまありがとうございました。

まあそんな今日この頃です。4月から3年目に入りますが頑張ります。

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転機の季節?

2009-02-19 尹 良浩

ふと気付くと髪の毛が伸びきって長州小力みたいになっていたので、髪を切りにいきました。

そうしたら、ここ5年ほどずっと髪を切ってもらっていた美容師さんが3月で退職されるとのこと。地元に戻って独立開業の準備をされるんだそうです。

仕事に関してアクションを起こすなら30歳が区切り、とどこかで聞いたことがありますが、その方は私の3つ年上で確かに年の頃はそんなもの。腕の良い方なので、きっと成功されると思います。すぐ伸びそうなので、退職される前にまた行ってこようと思います。

さて、そうすると私の髪は今後どうすりゃいいんだ?ということになります。もう面倒だし、家の近くですまそうか、何て考えていたら、すごい地位の高そうな肩書きのついた人が、「俺がやるよ」と若手の人をどかして私にシャンプーをしてくれます。さらには帰り際にまた別の美容師さんに名刺を渡されたりと、アピール攻勢でした。

確かに美容師さんが去るとともに、その担当だった客も去ってしまっては困る訳で、店としては当然です。また、美容師は勤めていても独立事業主。担当が浮く客はチャンスでもあるということでしょう。

環境を変えて新しいチャレンジをする人、その場に残って更なる高見を目指す人、社会で頑張っている人たちの縮図を見たかのようでした。

そういう新しいチャレンジへの「気概」と更なる高見を目指すための「積極性」。自分に足りていないものが直接自分を対象に行われて、何か現実を見た気分です。

3月が終わればポットに入って丸2年。否応無しにやってくるアラサーに向け、環境を変えるか、その場で高見を目指すかが悩めるくらいにはなっておかねばと思います。3年目を大切な年にしたいです。

さて、そんなワタクシの2年目の終り・3月に新刊がバンバン出ますよ!
岩松了著『船上のピクニック』予約受付中です!
山田広野著『山田広野の活弁半生劇場』(情報近日アップします)
その他にも2冊刊行予定です。

なんか振り返ると見本出しにいくのも半年ぶり。腕が鳴っております。
営業も今度こそ行くぞー、と気分だけは準備万端な今日この頃です。

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目録にISBNをつけてみる

2009-01-17 尹 良浩

ついにできました、ポット出版初の図書目録、『ポット出版図書目録2009』

これで書店さんや読者の方々から目録の請求がきても「弊社は目録がありません。一覧注文用紙ならありますのでこれで勘弁して下さい」と心苦しくも言わなくてもいい。目録があると、ちょっと出版社っぽい感じもします。いや、なくても出版社なのですが。

さて、今回の目録は、実験を兼ねてISBNをつけてみました。ISBNとは何か、日本図書コード管理センターによると以下のように書かれています。

どの国の、何と言う出版者の、どのようなタイトルの書籍であるかを特定でき、容易に検索できる基盤となる番号を決定するシステムが「ISBN」(International Standard Book Number)つまり国際標準図書番号です。

導入の歴史的経緯や意義については湯浅俊彦著『出版流通合理化構想の検証』『日本の出版流通における書誌情報・物流情報のデジタル化とその歴史的意義』をぜひお読み下さい。

そんなISBNを目録につけるというのは、あまり聞きません。私も見たことがあるのは、取次にある目録刊行会が出している目録、例えば『部落解放・人権図書目録』のようなものくらいです。リンクをクリックしていただければ解る通り、アマゾンでも微妙な値段で注文が出来るようになっています。

それではポットの目録でISBNをつけてみて、通常の新刊と同じように書誌登録を進めたらどうなるか、という実験です。もし登録が受け入れられれば、取次経由で目録を送ったり、amazonなどはさすがにキツいとしても、MARKに登録されたり、ということが可能なのだろうか。また、もし出来ないとするとそれはなぜなのかが解り、流通がどのようなルールで回っているのか、解っていそうで実は誰も解ってない部分がちょっとだけ見えるかもしれません。大げさですが。

で、以下のようなことをやってみてます。成果は以下の通りです。

書協DBへの登録→×(書協DBは「販売目録」なので0円のものは登録出来ない、とのこと)
取引取次への見本発送
トーハン→×(電話で事前に聞いたら登録しませんと言われました。これも「商品」でないため)
日販
大阪屋
太洋社
栗田→△(受領書が戻ってきました。OKってこと?)
中央社→△(受領書が戻ってきました。OKってこと?)
出版VANデータへの登録→◯(一応しておきました)
国立国会図書館への納本

現時点では上記のような感じです。今後、何らかの進展があったら、記録としてまた報告したいと思います。

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秋競馬。

2008-12-02 尹 良浩

競馬のハイシーズンである秋競馬も終盤に入ってきました。もはや12月になって秋でもなかろうとは言うものの、1年間通して競馬をやっている国は日本くらいのもので、本場の欧米ではこの時期はお休みなので、それに準拠して「冬競馬」という用語はないのであります。

大きなレースの続く期間ではあるものの、よくよく考えると天皇賞・秋しか馬券を買っていないことに気が付きました。ちなみに当然のように外しました。ディープスカイがあんなに健闘するとは……みくびってました。1,2,4,5着を押さえておいて外すのは一番腹立たしいです。

そういえば天皇賞の前に買ったのが夏に新潟競馬場に行った時なので、かなりJRAに貢献していません。天皇賞もメンバーが揃い、これは買っておかねばと思って大学の後輩に頼んで買ってもらったもので、自分で競馬に足が向いていません。それでも自宅にいれば競馬中継、見ているんですが。

今週末のジャパンカップダートはこのレースが生まれて以来もっともメンバーが揃ったかもしれません。現ダートチャンピオンのヴァーミリアン、期待の3歳勢サクセスブロッケン、キクノサリーレ、スマートファルコンに、アメリカで勝っていたら社会面のニュースになったであろうカジノドライヴ、怪我をしていなければ天下を取っていたであろうカネヒキリに、ブルーコンコルド、サンライズバッカス、ボンネビルレコードなどGI実績のある古豪も充実。中央競馬は馬場が合わないのか不調ですが、地方から唯一参戦のフリオーソも実力馬です。ただ海外からの招待馬は例年通りショボイです。

登録が多すぎて出ていてもおかしくないような実力馬が平気で除外されそうなメンバーの集まりようです。かなりの好レースの予感なので日曜15時過ぎ、暇を持て余しましたらぜひ。私は見れなそうなのですが、見たいなー。ダートは比較的晩成型が多いので若い馬の方が不利なのですが、今年の3歳は粒ぞろいなので世代交代が見たいですね。

さて、このジャパンカップダートに出走登録している中でゲイルバニヤンという馬がいます。賞金が足りないので余裕で除外されると思いますが、この馬の母の父(母方の祖父)にTheatricalという馬がいます。私が生まれた年にデビューした馬で、GIを6勝ている名馬です。種牡馬としても優秀でGI馬を数えきれないほど出しています。日本で走った産駒(子ども)ではヒシアマゾンが世間的にはともかく、有名です。ちなみに同じく世間的にはともかく、有名なタイキブリザードはTheatricalの弟だったりもします。

日本ではフサイチとかアドマイヤとか馬主が決った冠名をもっていて、それに単語をあてはめて馬の名前を決めることが多いのですが、瀟酒でハイソな欧米人はそんなことしません。父や母や、その先の先祖の名前に関連づけた名前をつけることが多いようです。

例えば、Theatrical(演劇的な)の父はNureyev(バレエダンサーのルドルフ・ヌレエフ)、その父はNorthern Dancer(北の踊り子)、その父はNearctic(生物地理学の新北区)……というように血統を辿っていくと名前の由来が繋がる訳です。

Theatricalの子も連想でつけられている馬がおりまして、それが昨年まで現役だったGI2勝馬のShakespeareなんですねぇ。あれ?まるで『シェイクスピア・ソナタ』が間もなく発売するからここまで長文を書いたかの……すみません。何も考えてないとこんなもんです。

というわけで(?)岩松了の書き下ろし脚本『シェイクスピア・ソナタ』、どうぞよろしくお願いします。

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この秋、最強のデートムービー

2008-11-10 尹 良浩

らしい、『レッドクリフ Part.I』を観に行ってきました。男ふたりで。

テムジンの生まれ変わりらしい人(または信玄の生まれ変わりでもあるらしい人)が撮った『蒼き狼』はもはやそういう次元じゃありませんでしたが、半端知識を持ってしまった歴史もの超大作は大抵肩すかしになるので、あまり期待はせずに観に行きましたが、思ったよりおもしろくて良かったです。

とりあえず「『三國無双』周瑜を中心に〜」といったカンジでした。

これなら『Part.II』も観たいです。半年後ですけど。諸葛亮、普通に風吹かせるだけの人になりそうですけど。とりあえず、黄蓋の活躍に期待してます。

和田さん情報によると、このレッドクリフ、Part.I、Part.IIと2つに分けた理由が、全部で5時間にもなっちゃったことと、撮影費が膨大になっちゃったためなんだそうです。いわゆる超大作も超えちゃったという、なぜ途中で気付かなかったのかという気もします。本で言えば上下巻に分冊した、と言ったところでしょうか。

ポットでは上下巻の本というと『君よ知るや南の獄』があります。

これは頁数が膨大で分けたのですが、超大作です。1冊にすると800ページあります。かなり読み応えがあると言うか、なぜこんな酷いことを……というシーンが全体の7割を占め、そしてそして、最後の最後に感動のラストが……。

超大作は長い分やっぱりラストが良くなきゃダメですね。レッドクリフもそこんとこよろしくしてほしいところです。

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定期購読

2008-10-02 尹 良浩

我ながらやり過ぎだと思いつつ、定期購読を申し込んでしまいました。
だって、だって面白そうだったからっ!

『隔週刊 落語百選DVDコレクション』

隔週刊だから月2冊として2年と1ヵ月。永きに渡る購読です。
売れなくて、途中でしっぽ巻いて逃げないことを祈ります。

よくよく考えると定期購読ってしたことないな、と思います。
毎月買っている雑誌はありますが、定期購読でとなると敷居の高い感じがします。

多分最初に自分で定期購読でとったのは何かで見て面白そうだと思った、
『選択』という雑誌でしたが、書店売りしていなかったので仕方なく、という理由でした。
「ザ・サンクチュアリ」というシリーズはわりと面白かったのですが、
期待ほど面白くなく、1年でやめちゃいましたけど。
そしたら色々と事件が起きましたよね、確か。

なかなか書店に行く機会が失われているので、
確実に買うと解っていて、早く読みたい雑誌なら
これから定期購読誌が増えてしまうかもしれません。

落語DVDが確実に買うと解っていて、早く読みたい雑誌かと言われたら迷うところですが。

ちなみに『ず・ぼん』も定期購読、承っています。
書店さんを通しても、直接も可能です。
いつ出るということが決まっている雑誌ではないので、
出来たところでお手元に届き、大変便利です。

毎号「あ、『ず・ぼん』出てたんだ」と気付いて買っているという方、
ぜひぜひ定期をお勧めいたします。ご希望の方はお気軽にお問い合わせください。
お電話→03-3478-1774
メール→books@pot.co.jp

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9月10日は℃-uteの日

2008-09-09 尹 良浩

明日、9月10日は℃-uteの日だそうです。
何かイベントとかやるみたいですよ?

大田さんの強い要望により、こんな書き出しです。
ちなみに私は有原栞菜さんが一番可愛いと思います。

一人暮らしをはじめるようになってから、
月に2、3回落語を観に行っています。

よく行っている池袋演芸場
月を10日ごとに区切り、
1日〜10日を上席、
11日〜20日を中席、
21日〜30日を下席にわけ、
午前と午後で違う人が出演します。
上席、中席は昼夜入れ替えなしなので、
昼に入れば夜まで見れます。

ちなみに浅草演芸ホールだといつでも昼夜入れ替えありませんが、
鈴本演芸場はすべて昼夜入れ替えありです。

そうすると池袋演芸場はタイミングを合わせて3回行けば、
一通りの予定出演者は最低限見れることになります。
(下席だけ高くつく上に若干の変更があるので、厳密には無理)

池袋、浅草、鈴本はそれぞれ行ったことのある演芸場ですが、
池袋が一番ちっこくていちばん空いてます。
一番近いので有難いと言えば有難いのですが、なんか心配です。
ポットの近くにも(というか新宿ですが)末廣亭というところがあって、
一回行ってみたいと思っています。

池袋は今月の中席昼の部のトリが
落語をはじめてナマで見て感動した柳家権太楼さんなので、
また行ってこようと思います。

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俺が新しい腕を造ってやるよ。鋼鉄の腕をな!

2008-08-14 尹 良浩

先週の土曜日に日本公開未定のときから気になっていた『片腕マシンガール』を観てきました。

いじめられた末に殺された弟のカタキをとろうとして片腕切断されちゃった女の子が、
腕にマシンガンつけて復讐するというスプラッタ映画で、
タイトル・内容・アメリカでカルトな評判というB級映画の王道みたいな映画ですが、
期待に違わず愉快なB級映画でした。
あと10分短ければ……とは私と友人の共通見解。

見所としては、

前半●いじめっ子のボス”翔”が
「俺は金が欲しいんじゃない。お前たちが苦しむのを見て楽しみたいんだよ……」
といいながらライターで金を燃やすところ。

中盤●主人公の友人を襲撃し殺害した、
いじめっ子ボスパパの組長”龍二”(服部半蔵の血を引いている)に
「おう、お前ら。もったいねえからやっちまえ!女子高生なんざ滅多に犯せねえからなぁ……」
といわれておもむろにズボンを脱ぐ部下ヤクザ。

後半●おっぱいドリル。

あたりかなッ!
腕の天ぷらとか、足にチェーンソー装着とか、映画の前の諸注意とか、
突っ込みどころと見所しかないです。血が出っぱなしです。
そこがまたB級映画らしくてイイです。

主人公の女の子はグラビアアイドルで可愛いんですが、
コンビを組む”ミキ”といじめっ子のボス”翔”がいい味を出しすぎで、
私の中ではかすれました。

というわけでだいぶ楽しめました。上映館少ないですが、お暇があればぜひ。
血が噴射するほど出る(というか噴射して出る)ので、
スプラッタがダメな人にはキツいですが、お勧めです。

【ついで】
その日に行って知ったのですが、観に行った日はたまたま舞台挨拶が行われる日でした。
映画が終わった後、監督、”ミキ”役、”翔”役、”龍二”役、”拷問ヤクザ”役(?)の5人が登場。
しかも、5人のサイン入り台本をジャンケンで勝った5名様にプレゼントときました。

ジャンケン勝っちゃうしな。

というわけでサイン入り台本ゲットしました。
コメント求められたので本音である
「ミキと翔がいれば主人公イラネ」
にオブラート包んだコメント残しました。

おかげでミキさんに握手してもらっちったー!
翔くんのサインが活字体だー!

と大興奮。

【ついでに箇条書き】
●やっぱりTシャツ買っとけば良かったです。
江口寿史のかっこよすぎる。欲しいけど今さら感もあり。

●シナリオもらってミキさんと握手した後、舞台の面々になぜか年齢を聞かれ、
正直に「24歳です!」と答えたら、

「若い!」

と言われました。ショックでした。
あらためてぽっちゃり感溢れる腹を何とかしようと思った夜でした。
「この映画を見に来るにしては若い」
と言われたんだとあまりにも苦しい見解で自分の心をごまかす日々です。

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