えろえろ

発行:ポット出版
松沢 呉一 著
定価:1,600円 + 税
ISBN978-4-939015-16-8(4-939015-16-5) C0095
四六判 / 240ページ /並製
[1998年10月刊行]

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内容紹介

「レイプとスポーツ」「変態国移住計画」「マンコと私」「棚マン」「ウンコとオナニーとセックス」「尻穴オナニー」「宇宙の謎」などなど、妄想ふくらむタイトルがズラリ。松沢エッセイ怒涛の32連発。

目次

●レイプとスポーツ
●宇宙の謎
●不景気時代の風俗店
●変態国移住計画
●外人モデルの性欲処理
●フロントホックと性病
●人工授精とカッコウ方式
●なにもしない客
●女王様の乳
●若い娘さんに忠告
●娼婦の数
●マンコと私
●棚マン
●朱鷺のレズビアン
●風俗嬢のストレス解消
●イクとカム
●マイブーム、足フェチ
●ウンコとオナニーとセックス
●ボッタクリで人間の幸せを考える
●夜明けの納豆
●尻穴オナニー
●強姦で妊娠しやすい理由
●アメリカ版風俗誌
●下田理論と真行寺君枝
●風俗界ランキング
●ライターはモテるのか
●ナンパハメ撮りの真実
●ソープ嬢とお友達になりたい
●パチンコ店の店員とお友達になりたい
●センズリとソロセックス
●エロモデルの思い出
●21世紀の古本屋

あとがき

前書きなど

ここ数年、私はよく「エロエロ」という言葉を使っている。実はこの言葉、戦前から使われていたものだ。
 昭和初期。モガやモボが銀座を闊歩し、エログロ・ナンセンスが時代を席巻している頃、軟派雑誌、軟派本と言われる出版物が大量に出ていて、それらを読んでいると、「エロエロ女給」「エロエロ・バー」「エロエロ・レヴュウ」といった言葉によく出くわす。中には、『エロエロ東京娘百景』のように、タイトルに「エロエロ」が入っている本まである。たぶんエログロに対してエロ一本槍をエロエロと呼んだんだろう。
 私はこういったところからこの言葉を拾っただけだが、最近では、私以外でもこれを使っているのをしばしば見るようになった。あの時代と今との共通性を指摘する人も多く、こんなところにも、それは表れているのかもしれない(私が広げただけとの説もあり)。昭和初期、出版物にエロ表現が溢れ、カフェ文化など退廃的な空気が街に溢れたのは、国家が戦時体制に向かっていく中で、国民の目を逸らすことを目的に規制を緩めたためとの説がある。おそらく事実だろう。となれば、この国の五年後、十年後を考えると暗澹たる気持ちになり、今でさえ、しばしば暗澹たる気持ちになる。なんにしたって、答えはもうじきわかる。

担当から一言

なぜスポーツが許されてポルノは許されないのか? なぜ日本女性は「イク」でアメリカ女性は「カム」なのか? なぜ強姦で妊娠しやすいのか? 日本女性が一生のうちに一回でも売春する確率は? 不景気時代に生き残る風俗店の新展開とは? 真剣に読むとバカを見る、バカにすると足元をすくわれる松沢呉一の最新エッセイ集

著者プロフィール

松沢 呉一(マツザワ クレイチ)

1958年生まれ。幼少期は主に北海道を転々とする。大人になってからはいろんな仕事を転々とする。20代からライターはやっていたが、主たる仕事になったのは30代に入ってから。
一時、ライターを廃業にして、店員になろうとしたが、とてもそれでは食っていけないことを悟り、ライターに戻る。現在も中野タコシェでたまに店員をやっている。ここ3年ほどはすっかり風俗ライターで、風俗関係以外の原稿依頼は減る一方。書きすぎて、みずからボツにした原稿は溜まる一方。
現在、ポット出版のWEBサイトで「黒子の部屋」を公開している(http://www.pot.co.jp/)。

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この本への反応

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