2008-12-02

秋競馬。

競馬のハイシーズンである秋競馬も終盤に入ってきました。もはや12月になって秋でもなかろうとは言うものの、1年間通して競馬をやっている国は日本くらいのもので、本場の欧米ではこの時期はお休みなので、それに準拠して「冬競馬」という用語はないのであります。

大きなレースの続く期間ではあるものの、よくよく考えると天皇賞・秋しか馬券を買っていないことに気が付きました。ちなみに当然のように外しました。ディープスカイがあんなに健闘するとは……みくびってました。1,2,4,5着を押さえておいて外すのは一番腹立たしいです。

そういえば天皇賞の前に買ったのが夏に新潟競馬場に行った時なので、かなりJRAに貢献していません。天皇賞もメンバーが揃い、これは買っておかねばと思って大学の後輩に頼んで買ってもらったもので、自分で競馬に足が向いていません。それでも自宅にいれば競馬中継、見ているんですが。

今週末のジャパンカップダートはこのレースが生まれて以来もっともメンバーが揃ったかもしれません。現ダートチャンピオンのヴァーミリアン、期待の3歳勢サクセスブロッケン、キクノサリーレ、スマートファルコンに、アメリカで勝っていたら社会面のニュースになったであろうカジノドライヴ、怪我をしていなければ天下を取っていたであろうカネヒキリに、ブルーコンコルド、サンライズバッカス、ボンネビルレコードなどGI実績のある古豪も充実。中央競馬は馬場が合わないのか不調ですが、地方から唯一参戦のフリオーソも実力馬です。ただ海外からの招待馬は例年通りショボイです。

登録が多すぎて出ていてもおかしくないような実力馬が平気で除外されそうなメンバーの集まりようです。かなりの好レースの予感なので日曜15時過ぎ、暇を持て余しましたらぜひ。私は見れなそうなのですが、見たいなー。ダートは比較的晩成型が多いので若い馬の方が不利なのですが、今年の3歳は粒ぞろいなので世代交代が見たいですね。

さて、このジャパンカップダートに出走登録している中でゲイルバニヤンという馬がいます。賞金が足りないので余裕で除外されると思いますが、この馬の母の父(母方の祖父)にTheatricalという馬がいます。私が生まれた年にデビューした馬で、GIを6勝ている名馬です。種牡馬としても優秀でGI馬を数えきれないほど出しています。日本で走った産駒(子ども)ではヒシアマゾンが世間的にはともかく、有名です。ちなみに同じく世間的にはともかく、有名なタイキブリザードはTheatricalの弟だったりもします。

日本ではフサイチとかアドマイヤとか馬主が決った冠名をもっていて、それに単語をあてはめて馬の名前を決めることが多いのですが、瀟酒でハイソな欧米人はそんなことしません。父や母や、その先の先祖の名前に関連づけた名前をつけることが多いようです。

例えば、Theatrical(演劇的な)の父はNureyev(バレエダンサーのルドルフ・ヌレエフ)、その父はNorthern Dancer(北の踊り子)、その父はNearctic(生物地理学の新北区)……というように血統を辿っていくと名前の由来が繋がる訳です。

Theatricalの子も連想でつけられている馬がおりまして、それが昨年まで現役だったGI2勝馬のShakespeareなんですねぇ。あれ?まるで『シェイクスピア・ソナタ』が間もなく発売するからここまで長文を書いたかの……すみません。何も考えてないとこんなもんです。

というわけで(?)岩松了の書き下ろし脚本『シェイクスピア・ソナタ』、どうぞよろしくお願いします。