2010-07-25

お部屋2078/東京ヘビマップ

今年の3月か4月のことです。知人と新宿でラーメンを食べた時、店主から、新宿2丁目、4丁目、6丁目にヘビがいるという話を聞きます。「そんなバカな」と思って現地で裏取りをしたところ、本当でした。

これに感激して、私は「東京ヘビマップ」を作ろうと思い立ちます。「ちょっとヘビを見たいな」という時に便利かと思いまして。八王子にいるのは当たりまえ、奥多摩にいるのも当たりまえですから、あくまで対象は23区内です。都下に広げるとキリがないってことでもあるわけですが。

この話をなべやかんにしたら、「成城学園にもアオダイショウやヤマカガシが出ましたよ」と言います。なべやかんは、成城学園出身で、キャンパスに出たと言うのです。

もうずいぶん前のことですから、さすがにもういないだろうと思いつつ、ヘビが大嫌いななべやかんと一緒にその現場に行ってみました。「いるかもしれないけれど、そんな都合よく出てきてくれないよな」と話しながら帰ろうとしたその時、見事なタイミングでアオダイショウが出てきてくれました。

その時の写真です。 続きを読む…

2010-04-29

お部屋2047/インタビュー原稿のルール 4

読んでいない方は以下を先にお読みください。

お部屋2042/インタビュー原稿のルール 1

お部屋2043/インタビュー原稿のルール 2

お部屋2045/インタビュー原稿のルール 3
 

インタビュー原稿が出る過程で、河野氏にもまたミスがありました。これも「[ツイッターを疑え!]を疑え」のコメント欄で質問をしました。

河野氏は原稿チェックの際に【文字数を気にしながら】と書きながら、一見して文字数が増えていることがわかります。「受け取った初稿」「ぼくが直した原稿」を比較すると、初稿は1行15文字で122行です。それを直した原稿は20行オーバーの152行。

実際に出た「週刊ポスト」の原稿は、12字×165行で、初稿を12字詰めに直すと、1行の違いしかない。つまり、初稿の段階で文字数はフィックスであったことがわかります。対して、河野氏が直した原稿を12字詰めに直すと、28行オーバーです。

これでは編集部に対して「もう一度手を入れてかまわない」と言っているに等しい。事実、掲載誌を見ればおわかりのように、編集部あるいはライターは少しずつ文章を削る工夫をしています。
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2010-04-27

お部屋2045/インタビュー原稿のルール 3

前回「合意」という言葉を繰り返していて、「週刊ポスト」においても、合意があったという前提で、私は私の考えをツイートしました。

合意があったのであれば、今さら企画趣旨に文句をつけるのはルール違反。合意があったのであれば、その範囲で加筆されるのはおかしなことではない。合意があったのであれば、インタビューイによる加筆も、その合意の範囲でなされるべきってことです。

それでもなお編集部は、原稿チェックの段階で削除した部分を復活させたのはまずいと思うのですが、一方、「[ツイッターを疑え!]を疑え」で展開された河野氏の「週刊ポスト」批判も多くは行き過ぎだと思ってました。

この段階では、「合意があったのに、いまさら何を」と思っていたわけです。しかし、よくよく読むと、事前にどこまで説明があったのかについて河野氏は記述してません。そこで私は「あえて伏せたのではないか」とも疑いました。合意があったことを隠した上で、あのような批判をしたのなら姑息です。

ここは確認するしかない。そこで、私は河野氏に質問をしました。
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2010-04-25

お部屋2043/インタビュー原稿のルール 2

「[ツイッターを疑え!]を疑え」について論ずる前に、改めてインタビューはどのように作られているのかを三点から説明しておきます。

あくまで私の考えであって、異論もあるかと思いますが、商業誌に掲載されている多くのインタビューはおおむね以下のようなルールに基づいて作られているはずです。
 
 
●依頼について

通常、原稿依頼にせよ、インタビュー依頼ににせよ、コメント依頼せよ、編集者やライターが、企画趣旨を文書で(今ならほとんどはメールです)、あるいは口頭で説明します。

オーソドックスな文書としては、雑誌そのものの説明があり、その特集の発売日、タイトル、ページ数、企画趣旨、その中で何を書いて(語って)欲しいのかが記載されています。

雑誌がツイッターの記事を出すとして、「1時間ほどインタビューさせてください」とだけ言う人はいない。口頭で済ますとしても、ツイッターをどう取りあげるのか、何を語って欲しいのかの企画趣旨を説明します。

この趣旨に納得できなければ断ればいいだけ。あるいは別のアイデアを提示して、企画趣旨を変えてもらえばいいだけです。それが受け入れられなければ、その段階でやっぱり断ればいい。
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お部屋2042/インタビュー原稿のルール 1

ツイッターを本格的に始めて3ヶ月が過ぎました。

ここまで順調につぶやいてきた私ですが、徐々につぶやく頻度が落ちていて、先週以降はほとんどつぶやかない日、ほとんどTLを見ないも出てきています。「ツイッター離れ」です。肉離れみたいなものです。

「ツイッター離れ」を起こしている理由はいくつかあるのですが、そのもっとも大きな理由は、距離を置いてツイッターについて考える時間が増えているためです。ツイッターを理解するためにはTLに這いつくばることも必要ですが、同時に、そこから離れて俯瞰することも必要です。今は後者の時間が長い。

その位置にいると、どうもつぶやく気がせず、久々にブログの更新をする気になりました。

このところ、いったい私が何を考えているのかというと、『クズは世界を豊かにする』でも書いた「インターネットにおいて情報の検証は誰がやるのか」ってテーマです。こういうことをじっくり考えるにはTwitterは向かない。Twitterでも議論は可能ですが、熟考はできにくいかも。

ここは人によりけり、テーマによりけりでしょうが、私に関して言えば、また、このテーマに関して言えば、Twitterには向かない。ただひたすら自分で考えていた方がよさそうです。
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2010-01-27

お部屋2027/Twitterの効用

ここまでしばらく更新していなかったのは、忙しさのためではなく、なんとなく気が重かったのであります。

しかし、「黒子の部屋」では前に一度告知したきりだった新宿ブックファーストでの津田大介氏とのトークイベントで、少し元気をもらえました。

本を購入しないと入れなかったので、人が集まらないのではないかと思っていたのですが、事前に定員に達していたそうでなによりです。津田氏の力も大きかったのでしょうけど、ともあれ、ブックファースト新宿店で『クズが世界を豊かにする』が少なくとも40冊売れてよかったなと。

相手が『Twitter社会論』で話題の津田氏ですから、話の内容は自然とTwitterに向かい、というか、かなりの部分がTwitterについてでした。

私もとっくにアカウントはもっていて、見物だけはしていたのですが、ずっと放置してました。あれは私には向かないだろうと確信していたものですから。
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2010-01-25

お部屋2026/瀬戸弘幸著『ソースネクストの重大疑惑』の疑惑 2

思い切り、間があきましたが、前回の続きです。

瀬戸弘幸が、「自称ジャーナリスト」「詐称ジャーナリスト」と言われた時の反論として、たいして意味のない読売人名録を出すのであれば、「ソースネクストを告発した本を出している。アマゾンのレビューを見ろ。その気になればオレだってできるのだ」とでも言えばいいのに、なぜ代表作とも言える『ソースネクストの重大疑惑』というタイトルをこうも出そうとしないのでしょう。

瀬戸弘幸がブログのエントリー内で『ソースネクストの重大疑惑』というタイトルを出したのはたったの一回だけですが、「日本よ何処へ」のコメント欄ではこんなやりとりもありました。
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2010-01-10

お部屋2013/瀬戸弘幸著『ソースネクストの重大疑惑』の疑惑 1【追記あり】

今日は池袋に流行りの「在特会ウォッチ」をしに行こうかと思っていたのですが、起きたら午後3時半でした。今年になってまた風邪をひいて、すでに体調は回復したものの、1日10時間くらい寝ているものですから。

3羽の雀さんが紹介している中国語の報道「日右翼池袋示威遭警阻止」「日本右翼抗議東京興建新唐人街」ですが、どっちの記事も淡々とこれまでの経緯と今日の事実経過を書いていて、BBC中国ネットの方が民主党の政策や日本の経済など、その背景についてやや詳しく報じています。

このように海外からもウォッチされ、今年は在特会をめぐる騒ぎが一段と多くなっていきそうで、「趣味の在特会ウォッチング」をする人たちも増えそうです。
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2010-01-09

お部屋2011/今年の出版界

忘年会に出たり、誰も住んでいない家を探検したり、大晦日のアメ横で買い出しをしたり、路上で年越ししたり、新年早々バカなイベントを観たり、17時間におよぶ新年会に出たりで、2週間近く更新をさぼってしまいました。

ここ数日は、「マツワル」では年末年始のさまざまについて書き続けていて、「てぃんくるsns」では学生時代の思い出話を書き続けていて、sexbaでは女工の話を書き続けていて、「黒子の部屋」でもなんか書こうと思っていたのですが、この先、何を書いていいのかよくわからなくなってます。

あんまり考えずに適当に書いていくことにします。今までもそうですが。

一昨日、鼻水を垂らしながら、今年初めてタコシェに行ったら、「唐沢俊一検証本」の3冊が平積みになっていて、壮観でした。

IMG_2728.JPG

でも、表紙が滑るので、平積みにすると崩れやすい。また、黒だと手垢が目立つため、書店向きの作りではありません。その辺はもう少し工夫した方がいいかも。
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2009-12-22

お部屋1999/インターネットのゴミ処分

インターネットの存在をどこにどう位置づけるかを出版関係者は考えざるを得ず、にもかかわらず真摯に考えようとする人たちは必ずしも多くなく、頭ごなしに「ネットはダメだ」なんてことを言いたがる人も多い中、橋本玉泉さんが繰り返し反応してくれています。

橋本さんが書いているように、たしかに、インターネットはゴミだらけです。しかし、ゴミを可視化することに意味がある。ゴミにしか見えないものも、視点を変えればそこから意味を見出すことが可能。それを論じたのが新刊『クズが世界を豊かにする』だったりします。

例えば東村山の朝木明代転落死について週刊誌報道を読み、長い間、「殺されたのだろう」と思っていた人たちも多いわけですが、インターネットがあれば、なおかつ最低限の読解力と判断力と常識があれば、週刊誌こそがゴミ報道をやっていたことがわかります。

もはやそれを信じるのは、インターネットの情報に触れることができない環境にある人たちを除けば、創価学会と敵対する狂信的宗教団体の信者と、数百人の創価学会の工作員に日々ストーカーとされていると信じる病気の人たち、およびそれに類する人たちしかいないでしょう。

なお「草の根」に投票する東村山の困った市民たち、無関心を装うことで「草の根」を容認してきた無能な市議や行政をどうしたもんか、という課題は残るにせよ、インターネットは頼もしい道具です。

インターネットのゴミと言えば、なんと言ってもゼリー瀬戸率いる「ゼリーグループ」ですわね。彼らが一定の力をもつようになったのは、どこの町内にも一人や二人はいるイカれた人々を集めたからです。「草の根」の言うことを信じるのと同様の人々と言っていいでしょう。
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2009-12-21

お部屋1998/『クズが世界を豊かにする』の読みどころと訂正

昨日、今日は順調に動いている『クズが世界を豊かにする』ですが、これは私の力ではなく、田亀源五郎の力でした。田亀さんのサイトはものすごいアクセス数なのであります。

『クズが世界を豊かにする』の中で、「コメディを足場にして闘うことの意義」「エロを足場にして闘うことの意義」みたいな話を書いていますが、考えてみれば、田亀さんは、まさにそういう闘いをし続けている存在です。

以前、「マツワル」で「中国での田亀源五郎の人気」を確認したのですが、田亀源五郎の名前を中国の百度や中国版googleで検索すると、どれだけ人気があるのかよくわかります。台湾だけじゃなく、正式には発行されていないはずの大陸でも絶大な人気です。これが闘いの成果です。

田亀さんは【作家さんや編集者さんだったら「判断の主体」の章は必読!】と書いてくれています。ここはたしかに読みどころのひとつかと思います。

本書で取りあげている動画を観やすいように、ポットでリンク集を作っていて、その47番目から49番目あたりのコマーシャルが「どうして欧米では可能なのか」を論じたのが「判断の主体」の章です。
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2009-12-20

お部屋1997/出版のあがき

ちょっと前から風邪気味だったのですが、仕事が一通り終わったところで緊張が解けたのか、一気に悪化してしまいました。よくあることです。

その上、『クズが世界を豊かにする』表紙がサイテーだと言われるわ、発売初日にアマゾンでは1冊も売れないわ、タコシェにないわで、すっかりやる気をなくしていたのですが、今日になってやっと4桁に突入して、最悪の事態は避けられ、また、すでに読んだ人の評判はいいので、少しやる気を取り戻してます。

またやる気をなくす前に、話を続けておきましょう。

出版界は「世のため人のため」「文化のため」かのように見せかけて商売をやってきました。こういった側面があるのも事実ですが、なにより出版の原理は「ゼニのため」です。今までカッコつけられていたのは食えるという現実があったからです。私自身、なお出版に執着があるのは、ゼニがもらえるからです。

食えなくなってきた今、なんとか出版の優位性を強調しようと、無闇にインターネット批判をしたり、インターネットを軽視する出版人たちがいます。今まで通りにゼニ儲けができなくなった人たちの悪あがきにしか私には見えません。

「読書をしなくなったから、若い世代は漢字を知らない」なんてことを言う人もいます。ウソだろ、これ。こういう人たちは、ウソまで言ってゼニ儲けを維持したい出版人だと断じてかまうまい。

毎日、メールをあれだけ書いていればイヤでも漢字を覚えます。歴史上、これだけ人々が文章を書く時代はなかったでしょう。それとも、麻生太郎は小さい頃から、携帯電話やパソコンを使っていたから、ああなったとでも言うのでしょうか。
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2009-12-19

お部屋1996/出版とインターネットの関係

連日更新する予定でしたが、締切をクリアしても、年末はやることが多くて、さっそく一日空いてしまいました。

昨日から『クズが世界を豊かにする』が全国の主要書店の店頭に並んでいるはずで、「サイン本でも作るか」とタコシェに行ったのですが、まだ入荷しておらず。おかしいな、通常、ポット出版は、直販店には発売日前に送っているはずなんだけどな。

まっ、この本はトラブル続きなので、この程度のことではいまさら驚かないです。

タコシェの伊東店長がこう聞いてきました。

「予約の調子はどうですか」

聞かれたくないです。書店の注文や直販の予約は順調だったのですが、アマゾンは絶望的です。

「表紙のせいでしょう。あれじゃあ、お笑いの本ですよ」

痛いところを突かれました。

「本当はああいう表紙になるはずじゃなかったんだよ」と私はそこにあった言語学の本を取りあげました。
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2009-12-17

お部屋1994/ロイター配信のホッキョクグマの話

昨日、議員会館にいたら、目の前を蓮舫議員が颯爽と通り過ぎていきました。その表情のみならず、歩く様までが自信満々で、いい悪いの価値判断は置くとして、突出したキャラであることは間違いないでしょう。感心しないではない。

なんでワシが議員会館にいたのかと言えば、主だった仕事が終わったので、ちょっくら暇つぶしをしてきたのであります。この話は気が向いたらまた書くとしましょう。

まだ仕事はいくらか残っていますが、手間のかからないものばかりなので、これ以降は、忘年会やイベントの日以外、連日更新していく予定です。

以下は、先週、「マツワル」で配信した話です。

ちょっと前にネットで話題になっていたのがロイター配信の以下の記事
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2009-12-16

お部屋1993/「実話ナックルズ」久田将義編集長の弱点

前に紹介した「実話ナックルズ」のブログですが、大変面白い内容になってますので、ぜひご覧になってください。

今のところ、久田編集長しか書いていないのですが、彼の難点は、ヤクザやチンピラの脅しには強いのに、インターネットにはからきし弱いことです。この弱点を克服させるべく、時折講義してあげているのですが、まだよくわかっていないみたい。12月24日、「ナックルズ」のイベントでも説教してやろうと思ってます。

彼は「ネット情報は当てにならない」と繰り返し書いていますが、ネットユーザーであれば、そんなことは百も承知、その上で「どう情報を選択していくか」「どう必要な情報を探り当てるか」が今現在のテーマであって、ネット情報を全否定していたら、「おまえにネットリテラシーがないだけだろ」「おまえもネットに書いているじゃないか」と言われてしまいましょう。

とりわけ中年世代の出版関係者には、「印刷メディアは信用できる。しかし、ネットは信用できない」なんて二者択一が成立すると考えているのが今も少なくないのですが、そんなバカげたことを言っているから読者に見離されて、部数が下落していくのです。そんなことで出版界が危機に陥っているわけではないですけど。
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2009-12-14

お部屋1991/槇やすともと瀬戸弘幸のお笑い著作権

荒井さんの予告通り、瀬戸・槇らの「お笑い著作権解釈」に黙ってられず、戻ってきてしまいました。こいつら、アホを晒すにもほどがあります。「サダオの著作権と肖像権の講義」を100回くらい読むといい。

ただし、肖像権は原則として顔に発生するので、サダオのケツがメインである写真に肖像権が発生しているとするのは無理があって、あの写真を無断転載して問題になるのはカノジョさんの著作権のみです。

ケツに絵でもを描いておけばそこにも著作権が発生したんですけど、いかに表情が豊かでも、ケツ自体に肖像権が認められた例はないかと。そのため、エロ写真を転載する場合、乳やケツを晒していても、目線さえ入れておけば、肖像権に配慮したということになります(著作権の問題は別に存在するとして)。

なた5963さんが「見えない敵と闘うこと」にまとめていますが、「ゼリーグループ」は次々と「あっち側」に行ってしまいました。グループの中に、たまたま一人そういうのが紛れ込んでいることはあるでしょうが、どいつもこいつもですから、もともとそういう集団だったということです。
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2009-12-04

お部屋1990/『クズが世界を豊かにする』予約受付中

年末の仕事が全然終わっておらず、原稿どころか取材さえ終わっていません。

すでに『クズが世界を豊かにする』の予約が始まっているので、宣伝作業に入らなければならないのですが、それどころではないです。

「マツワル」では、『クズは世界を豊かにする』の続編的な内容を配信しているところなので、暇ができたら、そのダイジェストでも出すとして、今回はその告知だけしておきます。

内容は、この表紙の通り。

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元氣安の過剰な演技と、なべやかんの淡々とした表情が笑えるので、発売になったら、ぜひ見てやってください。

これはYouTubeでリアクションものを開拓した「2Girls 1Cup Reaction」に敬意を払った表紙であります。

たったこれだけで1100万再生回数。アイデアひとつで1100万再生回数が可能になる。これがYouYubeの面白さです。

意味がわからない人もいましょうが、詳しくはこの動画の「詳細」をお読みください。それでもわからない人は『クズが世界を豊かにする』をお読みください。この動画の背後にある文化的な事情や、「なぜこれがYouTubeでは人気を得るのか」まで解説しています。

2009-11-25

お部屋1988/唐沢俊一の経歴詐称疑惑

「マツワル」の申し込みは27日(金)までです。本日を入れてあと3日です。相変わらずテンションが低いので、今期はオススメできないですが、購読したいというなら止めはしません。

一昨日、『クズが世界を豊かにする』の表紙用撮影が無事終わりました。あとは目次や表紙のチェックを終われば、私の仕事は終わりです。

本来、表紙は著者の仕事ではないのですが、「書影使用自由の表示を入れるんだったら、著作権が発生している表紙にしないと意味がない」と主張して表紙のアイデアを出し、急に写真の表紙にすることになったものですから。

その意味以上に、面白い表紙になっていると思うので、お楽しみに。発売は12月18日の予定で、間もなくアマゾンでの予約が始まります。『エロスの原風景』はすでに結論が出てしまっているので、これから買おうと思っていた方は、新刊を買ってくれた方がありがたい。

まだ連載の締切が続くので、暇にはなっていないのですが、ちょっとは時間ができたので、昨日、青山学院大学に電話をしました。
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2009-11-18

お部屋1986/書影利用自由の表示について

あんなにやる気のない購読者募集だったのに、さっそく申し込んでいただいた方々がいらっしゃいまして、バカじゃないかと(ひどい)。

ここ最近は中国の動画投稿サイトやSNSから中国の人たちの意識を探るというシリーズをやっていまして、これ自体、まあまあ面白い内容なのですが、途中から読んでも意味がわかりにくいと思いますので、今申し込むだけ無駄です。またやる気のないことを書いてみました。
 
 
さて、「書評における表紙問題」が長くなってきたので、またまとめておきます。

1963/多摩図書館廃棄本問題と「書影使用自由」の表示
1982/「書評で本の表紙を出すことができない」問題
1983/中の著作権・外の著作権
1984/商品パッケージの著作権
 
前回書いたように、インターネットによるさまざまな商品の販売が可能になって、「そうした方がメリットがある」と感じる企業が出てきたために、「なあなあ」にされていた問題がにわかにクローズアップされているわけですが、販売用の写真使用は営利目的であって(複製した写真自体を販売するわけではないにせよ)、それより書評で本の表紙が出せないことの方が優先的に検討されるべきです。

書評も値段をつけている以上、商品紹介であり、販売目的とした紹介文であるということであれば、商品販売用の写真使用がOKになることによって自動的に書評の問題も解消されますが、話の順番がおかしくないか? 中身をいくら批評していても本の表紙が出せないことは放置されてきたのに、「値段さえつければパッケージの著作物を複製使用していい」という話がいきなり出てくるのは、どうも納得しにくい。
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2009-11-15

お部屋1984/商品パッケージの著作権【訂正あり】

法的には前回書いた通りなのですが、「より多くの人の目にとまるように」「より売れるように」と好き好んで本や雑誌という商品の外側に著作物を晒し、誰もがイヤでも見てしまう状態を作っておきながら、書評に出したら法律に反するのはおかしいだろうというのが法とは別の私の実感であり、おそらく多くの人の実感でもありましょう。

もちろん、その著作物だけを切り取って、本を示すこととは別の目的に使用するとか、改竄するといった行為は問題外として。

それでも、通常、これで訴える人はいないので、「なあなあ」でいいわけですが、いざ訴えられたら負けることをやるのはあまりいい気分ではありません。

表紙を出したことによって、あとからクレームがついたという話は聞いたことがありますが、訴訟を起こされたという話は今まで聞いたことがない。しかし、本の内容を批判的に取りあげることがある人たちは、訴えられる可能性がゼロとは言い切れない。

中身の著作者と表紙の著作者が同一の場合、批判したことに対しての報復として訴えてくるかもしれない。著作者が違う場合でも、表紙の著作者に依頼して訴えてくるかもしれない。頭のおかしな人たちはどこにでもいるわけで。たいした賠償金にはならないにしても、現行法ではそんな頭のおかしな人たちに負けかねないんですよ。裁判所としては和解にもっていくでしょうが、それにしたって面倒なことこの上ない。

著作権が発生していない表紙も多く、それらはいいとして、漫画だったらほぼ100%表紙にも著作権が発生しています。それを考えると、おいそれと表紙の著作権にうるさい出版社、うるさい著者の本を批判的に取りあげられない。批判するとしたら、本の表紙は出せない。出すとしたら、本の表紙まで批評しておくしかない。

「めんどくせえ」と思ってしまうわけですが、そういう状態こそをよしと考えている出版社や個人がいるわけです。
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