2009-08-05

お部屋1933/エロの排除

『唐沢俊一検証本 Vol.1』が完成したそうで、なによりです。

と学会のメンバーである天羽優子さんが、kensyouhanさんが公開した文章をと学会のMLのものであると事実上認めた上で、『唐沢俊一検証本 Vol.1』の完成を祝うべく、界隈に話題を振りまき続けているので、ぜひとも皆さんお読みください。

MLのメンバーが外に漏らした可能性の方がはるかに高いにもかかわらず、kensyouhanさんをスーパーハカー扱い、かつ犯罪者扱いした上で、「下劣」なる言葉まで投げつけておいて、いったいどこに落としどころを見出すつもりなのか、しばらく目が離せません。

コミケのあと、タコシェで『唐沢俊一検証本 Vol.1』を扱うことになったそうなので、コミケ会場まで行けない人はタコシェでどうぞ。通販もあります。ただし、送料がかかります。一律350円なので、他のものも一緒に買うのが賢明です。『エロスの原風景』はいかがでしょうか。
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2009-08-03

お部屋1932/岩崎定夢と瀬戸弘幸のシノギ

「1857/瀬戸弘幸と岩崎定夢」
「1858/岩崎定夢のカンパ要請 」
「1859/岩崎定夢と瀬戸弘幸の伝言ゲーム 」
「1861/岩崎定夢とフリーライター社」
「1863/瀬戸弘幸が触れられたくないこと」 
「1930/岩崎定夢と稲川会」
 
 
前回に続いて、「週刊映画タイムス」廃刊後の岩崎定夢。

http://s02.megalodon.jp/2009-0802-1545-24/blog.livedoor.jp/mumeikai/archives/2008-04.html
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 80数人いた編集部員の大半は2分して、中央公論社と森脇文庫へ移籍。その後に創刊された『週刊公論』や『週刊スリラ〜』などで活躍した。

週刊映画タイムス社には残務整理などで4〜5人が残ったが、私は、連載漫画を寄稿されていた小島功さんの紹介で高田馬場に所在した「芸術学院出版局」へ出向。月刊『若人芸術』編集長の井上敏雄さんが芳文社の『週刊漫画タイムス』編集部へ移るための後釜として『若人芸術』誌を、35年春から39年秋までお引き受けした。

(略)

 辻井喬+堤清二回顧録では数回前に同人誌『近代説話』の話が克明に記述されている。私の師・清水正二郎(胡桃沢耕史)は昭和30年代にJR水道橋駅近くの神田三崎町に事務所を構えていて、そこが『近代説話』の事務所を兼ねていた。直木賞作家7人を生み出した同人雑誌の事務所内に、私も机をいただいて、月刊『若人芸術』の編集を請け負いがてら、フリーライター業をしていた。

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週刊誌の編集部員が80数人は多すぎましょう。契約記者や営業までを入れても多すぎます。単行本や映画のパンフも編集していたようですが、それにしても多すぎかと。
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2009-08-02

お部屋1930/岩崎定夢と稲川会

いろいろと書きたいことがあるのですが、最近の話題については他の方々にお任せして、瀬戸弘幸がどうやってメシを食ってきたのか、そして、今現在どうやってメシを食っているのかについての話を続けることにします。

お読みでない方は先に以下をお読みください。
 
 
「1857/瀬戸弘幸と岩崎定夢」
「1858/岩崎定夢のカンパ要請 」
「1859/岩崎定夢と瀬戸弘幸の伝言ゲーム 」
「1861/岩崎定夢とフリーライター社」
「1863/瀬戸弘幸が触れられたくないこと」
 
  
瀬戸弘幸が師と仰ぎ、長らく経済活動をともにしてきた岩崎定夢の肩書きは「ジャーナリスト」です。定価1万円もの競馬必勝本を出すのがジャーナリストの活動なのかどうか知らないですが、瀬戸弘幸は、師の活動を見て、「これがジャーナリストか」と思って、自分も「ジャーナリスト」と名乗ったのかもしれません。

「ジャーナリスト」のはずなのに、岩崎定夢の詳細な経歴が不思議とネット上に見当たりません。

「瀬戸弘幸の資金倉庫」「瀬戸氏と岩崎定夢氏」に出ていた以下が比較的詳しい経歴です。元は無名会のブログです。

http://s04.megalodon.jp/2009-0603-0127-51/blog.livedoor.jp/mumeikai/archives/50085049.html

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世話役の岩崎定夢氏は、『日本ジャーナリスト名鑑』によると「週刊映画タイムス記者、週刊サンケイ記者を経て、現在フリーライター特報版発行人。直木賞作家・胡桃沢耕史の門下生。ひと頃は政治結社・大行社の発行する『大吼』の編集長をしていた」とある。 続きを読む…

2009-07-29

お部屋1926/着物は変化する

「マツワル」の購読受付は終了しました。次回は11月を予定してます。

それだけ書いて終わるのは淋しいので、以下についてコメントしておくとしましょう。

http://www.zakzak.co.jp/gei/200907/g2009072804.html
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ポルノ女優?ミス・ユニバース“下半身”丸見え大批判

「日本が誤解される」と抗議殺到

 8月1日から選考が始まる「ミス・ユニバース」の日本代表、宮坂絵美里さん(25)がナショナルコスチュームとして着用する衣装に批判が起きている。牛革レザー製の黒振り袖に、下半身はショッキングピンクの下着とガーターベルトというド派手な衣装だが、これに対し、帯職人や着物の販売店がデザイナーに直接抗議しているほか、デザイナーのブログにも「日本が誤解される」などと1000件以上の抗議が寄せられているのだ。

(略)

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たしかにこの着物はどうかと思いますが、「品がない」だの「奥床しくない」などと批判するのは、水着や下着での審査もある「ミス・ユニバース」に「出るな」と言っているに等しくて、いまさらパンツが見えたところでどってことはないでしょう。ハミ毛をしていたら「品がない」と言っていいとして。
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2009-07-28

お部屋1925/「著者キャンぺーン」の補足

本日、7月28日(火)でメルマガ「マツワル」の購読受付は終了です。詳しくは「1911/マツワル購読者募集開始」をご覧下さい。あとになって「気づかなかった」などと文句を言ってくる人がいるので、まず「マツワル」のことを告知しておきました。

もう「著者キャンペーン」は終了したのですが、ミハルチック『エロスの原風景』とヴィトンとのコラボを実現してくれたので、皆さん、ご覧になってください。あの写真は箱に入った状態です。箱より中の表紙の方が派手なので、途中で書影を差し替えました。

他のいろんなプランドともコラボしたいので、私も今後は本を持ち歩こうと思ってます。

そろそろ東村山問題に復帰したいのですが、どこから戻っていいのかわからんので、もう少し先にするとして、今回は「著者キャンペーン」の補足です。「modernfreaks」のインタビューはちいとも更新されなくて全然宣伝になりそうになく、もう少しやっておかないと不安ということもありまして。
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2009-07-25

お部屋1922/「著者キャンペーン」のまとめ

ニャロメさん3羽の雀さんミハルさんTomatotic-jellyさん、『エロスの原風景』を購入していただいたり、宣伝に協力していただいたりして、ありがとうございました。おかげさまでその後も順調です。

前回で「黒子の部屋」でのインタビューは終了して、これ以降は、「modernfreaks」で更新していきます。あっちは3日に1回程度の更新なので、続きがアップされるのは、8月中旬くらいになりそうで、本の具体的な内容についてはうんと先になりますが、『エロスの原風景』を読む上で参考になる話もあれこれ出てきます。

それにともない、「部数と印税」「『エロスの原風景』の裏庭風景」、そしてインタビューと、1ヶ月半以上続けてきた『エロスの原風景』の「著者キャンペーン」も今回と次回で終了します。また何か書くべきことがあれば触れることもありましょうが。
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2009-07-17

お部屋1914/同じエロマニアでも流派が違う

「論談TV」のコメント欄で知ったのですが、中村克さんは漫画の主人公にまでなったんですね。

http://uproda.2ch-library.com/149267Ppz/lib149267.jpg
http://uproda.2ch-library.com/149270xuA/lib149270.jpg

BUBKA編集部編『まんが発禁×盗作×捏造封印の謎』(コアマガジン)より

おめでとうございます。漫画の主人公ですから、鉄腕アトムやゲゲゲの鬼太郎と同じですよ。これがアニメになればミッキーマウスやドナルドダックとも肩を並べることができます。中村克さんは、「友愛コンサルタント」なんて身の程知らずの計画はやめて、自分のキャラクターグッズでも売り出してはどうでしょうね。

著作権について知ったかぶりをして中村克を擁護して無知を天下に晒し、中村克自身が盗用を認めた現在に至るまでその無責任な発言についての責任をとれない呆れた矢野穂積の漫画も描いて欲しいものです。ネタはいっぱいあるので、全三巻くらいになりそうです。
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2009-07-16

お部屋1912/瀬戸弘幸が正しく表現できていること

「1908/久々に自己愛肥大系愚鈍右翼・瀬戸弘幸について」に対して、瀬戸弘幸は、7月16日のエントリー「自民党候補に票を回した?」で、私の名前を出して反論にならない反論を書いてます。リンクする勇気まではないながら、名前を出した点は一歩前進ですね。あと三千歩くらい進むと、人並みになれましょう。

内容は相変わらずアホ丸出しで、お変わりがない様子でなによりです。

瀬戸弘幸は私を【創価学会を擁護するブロガー】としておられます。「創価学会を批判するオレ様を批判するのは創価学会を擁護すること」という愚鈍な発想もいつもの通りです。瀬戸弘幸は二種類の人間しか認識できないので仕方がないですね。

この発想で言えば、「創価学会を批判するのは、公明党に敵対する共産党を擁護すること」であり、これからは「共産党を擁護する瀬戸弘幸」とでも呼んでいいのでしょう。もちろん、私はこんな子どもじみた発想をしませんよ。瀬戸弘幸の発想に倣うなら、ってことです。

泡沫政党の泡沫候補にしかなったことのない瀬戸弘幸は選挙のリアリティをおそらくわかっていないのだろうと推測していましたが、やはりそうだったようで、こんなことを書いています。
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2009-07-14

お部屋1908/久々に自己愛肥大右翼・瀬戸弘幸について

東村山関連の話に戻るに戻れなくなってます。たいていのことは、皆さんが指摘していますから、私が書ける余地がないということもありますし、矢野穂積と瀬戸弘幸のこのところの劣化ぶりを見ていると、「もう放置してもいいんじゃないか」とつい思ってしまうということもあって(しぶとくやっていかないと、また何をやり出すかもわからないので、放置してはいけないんですけどね)。

ともに行動する「同志」のようでありながら、また、その言動は同じく「異常」と言っていいものでありながら、矢野穂積と瀬戸弘幸の間には大きな溝があります。

矢野穂積を一言で言い表せば「狡猾」ということになりましょうか。対して瀬戸弘幸とその周辺は「愚鈍」です。そう信じてきたのですが、どうも事情は少し違っていたようです。

矢野穂積が狡猾に見えていたのは、騙される人がいたからです。マスコミさえも騙されてきた。その化けの皮が剥がれた今となっては、なお矢野穂積を信じているのは瀬戸弘幸レベルの愚鈍な人たちだけと言っていいでしょう。瀬戸弘幸のような愚鈍な人間だけを騙せる狡猾な人間が今の矢野穂積です。つまりは、レベルが違うだけで、結局は似たような人たちなのではなかろうか。

瀬戸弘幸も狡猾に動こうとしながら、愚鈍すぎてうまくいかないだけでしょう。「集団ストーカー被害者」くらいは騙せても、このところの瀬戸弘幸は愚鈍さにさらに磨きをかけていて、言うことなすことバカ丸出しです。

「日本よ何処へ」の昨日付けのエントリー「創価の票は確実に下落した。」は瀬戸弘幸らしさが横溢しています。選挙の分析もロクにできないのか、こいつは。できるわけでないですけど。
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2009-07-08

お部屋1898/『エロスの原風景』の裏庭風景 7・宮武外骨とプランゲ、ついでに私(下)

『エロスの原風景』が発売されてから一週間の数字は、アマゾンも書店もまあまあといったところ。半年で千部くらいは売れそうです。2940円という定価を考えると悪くはない。千部では赤字ですが、一年後にはなんとかパート2を出せるかも。

それまでずっとこのシリーズを続けるわけにもいかず、とりあえず、今回で「『エロスの原風景』の裏庭風景」は終了します。まだ書きたいことはあるのですが、このシリーズとは別に書くとします。

宮武外骨とプランゲ、ついでに私(上)
宮武外骨とプランゲ、ついでに私(中)

今に至るまで宮武外骨やプランゲの意思は十分にこの国に浸透しているとは思えず、国会図書館の役割もあいまいにされているところがあります。

すべての出版物をただひたすら収集し、保存するのが国会図書館の役割であり、町の図書館とは意義がまったく違う。少なくとも私はそう信じて疑いません。

対して町の図書館はただひたすら利用者の利便を考えればいい。ニーズのある本だけを揃えておけばよく、扱いや管理を楽にし、耐久性を高めるため、箱もカバーも全部捨てて、ビニールシートをベッタリ貼ればよい。それでも傷んだら捨てればよい。利用者のいない本もためらいなく廃棄してよい。読まれない本を置くのは無駄です。
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2009-07-06

お部屋1894/誤字のお知らせ 1

「1893/『エロスの原風景』の裏庭風景 5・宮武外骨とプランゲ、ついでに私(中)」で書いたように、「田亀源五郎’s Blog」『エロスの原風景』が紹介されたのですが、その中で、人名が間違っていたことが指摘されています。

具体的には141ページにある「怪奇雑誌」昭和24年11月発行号掲載「裸になった処女」のイラストにつけられたキャプションです。「山田利美」とありますが、正しくは田亀さんが書くように「小田利美」です。これに気づいたのはさすが田亀さんと言えましょう。図版を見ていただければおわかりのように、描き文字の「小」を「山」と読み間違えたためのミスです。
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2009-07-04

お部屋1893/『エロスの原風景』の裏庭風景 6・宮武外骨とプランゲ、ついでに私(中)

ここしばらく『エロスの原風景』の宣伝をしているつもりなのですが、内容についてはほとんど書いてません。書くべきことは本に書いてあるので、いまさらここに書くようなことはないものですから。そのため、私の文章を読んでも、どんな本かさっぱりわからないかもしれません。

これでは宣伝にならないなと思っていたところ、田亀源五郎氏が自身のブログに内容がよーくわかる書評を書いてくれました。ありがたい。

これで私は引き続き、本の内容がわからないことを書き続けられます。前回を読んでいない方はこちらをお先にどうぞ。

『エロスの原風景』には書いていなかったと思いますが、エロ本を集めるようになるきっかけについては、今までいろんなところで語ってきました。

今から20年前、国会図書館で調べものをしている時に、エロ関係の古い資料がろくすっぽないことに気づいたことがきっけです。まったくないわけではないですが、古本屋で簡単に手に入るものさえ収蔵されていない。

「だったら、私が保存してやろう」と思い立ち、今や「国会図書館を超えた男、ただしエロのみ」とも言われています。
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2009-07-02

お部屋1890/『エロスの原風景』の裏庭風景 5・宮武外骨とプランゲ、ついでに私(上)

『エロスの原風景』は無事発売になったし、こっちでも自分のインタビューを出していくことになったので、「『エロスの原風景』の裏庭風景」シリーズはもう終わってもいいのですが、「これだけは書いておきたい」という話があります。長くなったので、3回(上・中・下)に分けます。

もともと私を「日本一のエロ本コレクター」と言い出したのはなべやかんです。それまで、そんな自称をしたことはないのですが、やかん君は、私を誰かに紹介する時に必ず「この人は日本一のエロ本コレクターです」と言い、そんな時に「いや、よくわからないです」と注釈を入れるのが面倒で、いつの間にか私のキャッチフレーズのようになってしまいました。

そうこうするうち、初対面の人からも、「やかんさんに日本一のエロ本コレクターって聞いてました」と言われるようになります。あの男、どんだけプロモーションしているのでありましょう。

また、これは別の人の仕業なのですが、お笑いイベントに招待されて、受付で「松沢です」と名乗ると、「日本一のエロ本コレクターの松沢さまですね」と大きな声で言われたこともあります。ゲストリストを見たら、「日本一のエロ本コレクターの松沢」と書いてありました。
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2009-06-30

お部屋1886/『エロスの原風景』の裏庭風景 4・チンコ展

アマゾンでも『エロスの原風景』の発売が始まりました

直販店では先行発売していたのですが、中野タコシェでは初回入荷分10冊をすぐに売り切って、現在、追加注文分を販売してます。先日、サインをしてきたので、そんなもんでも欲しい人はお早めに。通販も可。ただし、要送料。

特殊な店なので、タコシェで売れたからと言って全国で売れるわけではないですけど、この様子だと、半年で1000部も売れないという事態は避けられたと思われます。あー、よかった。

本の発売記念というわけでなく、たまたまなのですが、本日、30日(火)から、新宿二丁目のaktaで、私の企画による「チンコ展」が開催されます。

前に、「実話ナックルズ」の連載で、石やガラス、象牙、金属、木、陶器などのチンコ・コレクションを紹介した際、たまたまaktaに立ち寄ったら、「これを展示しましょうよ」という話になり、今回の展覧会になったもの。
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2009-06-27

お部屋1885/『エロスの原風景』の裏庭風景 3・見えない歴史

インタビュー連載が始まったことなので、本の宣伝はあっちに任せようと思ったのですが、そろそろ一般の書店にも『エロスの原風景』が並ぶ頃なので、もう一発書いておきます。

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ちょっと前のこと。知人を介して、海外にいる日本人大学院生からの問い合わせをいただきました。

簡単にまとめると、「戦前の性産業、性表現についての論文を書こうとしているのだが、よくわからない」というものでした(これだけだとよくあるテーマですが、これに目新しい切り口が加わってます。そこを説明しないと、この話が意味するところがわかりにくいのですが、論文を書く前にパクられるといけないので、そこは伏せておきます)。

彼女はすでに大学の研究者たちに問い合わせているのですが、彼女が求めるようなものは誰も知らず、「そんなものは存在しない」とまで言われてしまったそうです。

彼女は私に連絡をとってラッキーでした。彼女が求める資料は存在しています。うちにもあります。見ず知らずの人にそう簡単には提供しないですが。

わざわざ私に問い合わせてきたように、彼女も「ないわけがないのではないか」との感触はあって、だからこそ調べようと思い立ったようです。
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2009-06-24

お部屋1883/インタビュー連載スタートのお知らせ

ここ数年は、そんなに忙しい生活をしているわけではないのですが、たまたま原稿が重複してしまったため、先々週あたりからずっと締切に追われてました。

「黒子の部屋」が滞りがちだったのもそのためです。先週末、知人が亡くなったのですが、それに対しても動きがとれず。

今週に入ってやっと仕事が終わったと思ったら、昨夜、発熱したようで、十数時間寝続けてしまいました。本日の午前中に葬儀があり、喪服を用意していたのに、起きた時にはすでに終わってました。

単なる風邪のようです。先週から咳が出ていたので、すでに発症していた模様ですが、それを意識する余裕もなし。やっと緊張が解けて熱が出たのでしょう。

『エロスの原風景』は、直販の店ですでに販売が始まっていて、数字は上々だとのこと。あと数日で一般の書店にも配本され、ネット書店での販売も始まるので、もう一押ししておきたいのですが、脱力状態で手につかないです。

昨日から、『エロスの原風景』にからめたインタビュー連載が始まってますので、当面そちらを見ていてください。

サイト自体、このインタビューに合わせて始まったもので、あちこちに不備があるのですが、少しずつ改善されていくはずですので、気長に見守ってやってください。

このサイトは、1号で終わった「モダンフリークス」復刊に向けて作られたもので、インタビュー連載は、2日に1回ペースで更新され、20回くらい続く予定です。自分の本については最後の方にちょっと出てくるだけで、あとは「部数と印税」シリーズの続きみたいなものです。メルマガでやっている話とも近くて、「本はどうなっていくのか」「インターネットとの関係をどうとらえるのか」「カムジャタンの魅力とは何か」といった内容です。

2009-06-21

お部屋1882/『エロスの原風景』の裏庭風景 2・黙殺される存在

前回に続いて、エロがどう扱われているのかよくわかるエピソードです。

数年前のこと。知人と話していた時に、こんな話が出てきました。

「先日、知り合いのお父さんが亡くなったんだけど、お父さんは大学の先生だったんですよ」

キリスト教系の大学です。

「ところが、遺品の中から大量のエロ写真が出てきたんです。お父さんはクリスチャンで、真面目な堅物で通っていた人です。お母さんもそんなコレクションはまったく知らなくて、卒倒しそうなくらいに驚いたらしい」

よくある話です。

私は慌ててこう聞きました。

「そのエロ写真はどうした?」
「さあ」
「悪いけど、その人にすぐに連絡をとってくれないかな。その写真を引き取りたい」

彼はその場で携帯を取り出して、その知人に確認してくれました。

「この間言っていたお父さんの遺品の話なんだけどさ……そうそう。あれって、どうした?……引き取りたいって人がいて……ああ、そうなんだ」

すでにお母さんが1枚残らず焼いていました。見たくもないものだったのでしょう。やはりクリスチャンであるお母さんは「不潔、不潔」とでも呟きながら焼いたのかもしれません。
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2009-06-19

お部屋1880/『エロスの原風景』の裏庭風景 1・エロというもの

ミスがあったため、一週間ほど遅れてしまいましたが、やっと『エロスの原風景』の見本ができたようです。

米政府もそうしているように、イラン情勢をYouTubeTwitterでチェックするのに忙しいのですが(おっと、仕事も忙しいです)、来週末の発売に向けて、新シリーズを始めておきます。

本の後書きにも書いた話です。

『エロスの原風景』の表紙は、当初、ある雑誌の表紙画をそのまま使う予定でした。

調べてみたら、表紙画を描いた人物はすでに亡くなっていました。著作権は生きていますので、担当編集者は、息子さんに連絡をとり、「使用させて欲しい」とお願いしたところ、断られてしまいました。
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2009-06-17

お部屋1879/部数と印税 9・『エロスの原風景』は来週発売

今回は話がつながっていないので、以下は読んでも読まなくてもどっちでも。

「1864/部数と印税 1・印税さまざま」
「1865/部数と印税 2・刷部数と実売」
「1866/部数と印税 3・下がる印税率」
「1868/部数と印税 4・上製にする理由」
「1870/部数と印税 5・本のみてくれ」
「1871/部数と印税 6・部数と定価」
「1872/部数と印税 7・上製の経費とアマゾンの順位」
「1874/部数と印税 8・ネット時代の本の買い方」
 
  
何度も書いてますが、3羽の雀さんはすごい人です。整理能力、分析能力が高いだけじゃなく、あの持続力は尋常ではないです。

今まで「草の根」に対して、ここまで的確、かつ念入りな批判を続けてきた人はいなかったでしょう。宇留嶋瑞郎さんも、「草の根」のいちいちをリアルタイムに批判してきたわけでなく。まして市議たちや市民たちは及び腰。あるいは無関心。

それが3羽の雀さんによって、リンクをするどころか名前やブログのタイトルさえ書けず、「親創価ネット族」なんてレッテル貼りをやって、わめくしかなくなっています。彼らの醜態を見て、「ざまあみろ」と思うだけでなく、どうか東村山の人たちは行動を起こしてください。

なんて、何度目かのお願いをしつつ、私は、たまに休憩を入れないと頭がもたないです。パシリ右翼を含めて、相手が相手なだけに。

休憩している時は、3羽の雀さんに「申し訳ない」という気持ちになるのですが、すまん、もう少し休ませてくれ。

というのも、『エロスの原風景』が不安で不安で。
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2009-06-12

お部屋1874/部数と印税 8・ネット時代の本の買い方【追記あり】

どうしてもとは言いませんが、読んでない方は先に以下に目を通してください。

「1864/部数と印税 1・印税さまざま」
「1865/部数と印税 2・刷部数と実売」
「1866/部数と印税 3・下がる印税率」
「1868/部数と印税 4・上製にする理由」
「1870/部数と印税 5・本のみてくれ」
「1871/部数と印税 6・部数と定価」
「1872/部数と印税 7・上製の経費とアマゾンの順位」
 
 
思いのほか、「部数と印税」シリーズが長くなってしまってます。あと1週間程度で、『エロスの原風景』は店頭に出るため、そこまで続けてしまおうかとも思ったのですが、昨日になって、ポットから発売延期を知らされました。箱にミスがあって、刷り直すことになったそうです。ガックリざんす。

発売は6月27日前後になり、そこまで続けるわけにもいかないので、今回でいったんこのシリーズはストップします。

さて、「1872/部数と印税 7・上製の経費とアマゾンの順位」のコメント欄に、ポット出版の沢辺さんが面白い数字を出してくれました。

秘密主義のアマゾンは数字を一切公開していないため、あくまで概数ですが、出版物の総売上に占める紀伊国屋のシェアは5%、ジュンク堂は3%、アマゾンは2%と言われているそうです(数字が古いのではないかと思わないではない)。

紀伊国屋全店の5%という数字は、しばしば出版物の売り上げを概算する基準にされます。正確に本の売れ部数が出るまでには時間がかかり、その前にザックリとした数字を知ろうとする場合は、紀伊国屋の数字を20倍すればいいわけです。当然誤差は生じるのですが、メドにはなります。

対して、ポット出版では、紀伊国屋が10%、ジュンク堂は13%、アマゾンは20%なんだそうです。たったの3社で本の半分近くを売っています。
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