2009-07-25
お部屋1922/「著者キャンペーン」のまとめ
ニャロメさん、3羽の雀さん、ミハルさん、Tomatotic-jellyさん、『エロスの原風景』を購入していただいたり、宣伝に協力していただいたりして、ありがとうございました。おかげさまでその後も順調です。
前回で「黒子の部屋」でのインタビューは終了して、これ以降は、「modernfreaks」で更新していきます。あっちは3日に1回程度の更新なので、続きがアップされるのは、8月中旬くらいになりそうで、本の具体的な内容についてはうんと先になりますが、『エロスの原風景』を読む上で参考になる話もあれこれ出てきます。
それにともない、「部数と印税」「『エロスの原風景』の裏庭風景」、そしてインタビューと、1ヶ月半以上続けてきた『エロスの原風景』の「著者キャンペーン」も今回と次回で終了します。また何か書くべきことがあれば触れることもありましょうが。
当初はここまで長く続けるつもりはなかったのですが、書けば書くほど数字に反映されることがわかってきて、やめるにやめられなくなりました。
もう飽きたということもありますし、おおむね目標は達成できた感触もあります。
正確な本の売れ部数は半年後じゃないとわかりません。大手の出版社だと、全国のサンプル店の数字から、かなり正確に数字を読むことができますが、小さい出版社はサンプル調査なんてできませんから、さほど正確ではないながら、アマゾンや大手の書店チェーンの数字から大ざっぱな数字を出します。
ここまでに『エロスの原風景』は、アマゾンで100部強売れています(予約分を含む)。たったの100部と思う方もいらっしゃいましょうが、定価3千円近い本が、発売されて1ヶ月足らずで100部売れれば上々です。
少部数の本の場合、アマゾンのシェアは2割くらい。それでいくと、全国で500部程度売れていることになりますが、この本は「著者キャンペーン」のため、アマゾンのシェアが通常よりずっと多いことが想像でき、シェアが25%として400部強、30%として330部強。これが現在の数字。
ジュンク堂の数字をもとに計算すると、現在300部台の後半、7月中に400部程度が予想できます。おそらくこれが妥当な数字です。
通常は、紀伊国屋の数字を参照にするのですが、先週までに全店で16部しか動いておらず。紀伊国屋全店でタコシェの3分の1です。少部数の本で、紀伊国屋のシェアは10%くらいですが、アマゾン、ジュンク堂、タコシェ、手売りなど数字が確定している分を合わせると、すでに200部を超えているため、今回、紀伊国屋の数字はまったく使えず。紀伊国屋はエロに弱くて、入荷していない支店も多いのです。店舗で買うならジュンク堂か、ヴィレッジヴァンガードにどうぞ。
これ以降、売れていない書店では返本されたり、平積みが棚差しになったりするため、着々と売れ行きは悪くなりますが、よっぽどひどく落ち込まない限り、半年で千部以上は確定と言ってよさそうです。
目標は1500部ですが、この本の採算ラインは1200部くらい。1200部だと、第2弾は出せても、第2弾は部数が落ちますから、第3弾は難しい。1500部売れると、第3弾までは出せるだろうという読みです。
どう考えても、そんなに売れるはずのない本ですから、著者キャンペーンの効果としか思えません(これはアマゾンの予約部数からも裏付けられます)。ここにいたって書評が次々出てますが、大勢に影響なし。
「金をかけなくても、既存メディアに頼らなくても、出版社に頼らなくても、本の宣伝は可能」という私の考えは正しかったことが証明されたと言ってよさそうです。その分、一所懸命、原稿を書かなければならず、毎度はやってられないですし、毎度は効果が出ないでしょうから、次回は別の方法で売ることを考えてます。売れない本では、こういうことも著者が考えるしかなく、すでに具体的なアイデアはあるのですが、まだ秘密です。
となると、「著者キャンペーン」をストップすることで、『エロスの原風景』はこのあと売り上げが落ちる可能性もあるのですが、「黒子の部屋」の読者で買うべき人はもう買っているでしょうし、「黒子の部屋」のアクセスは思い切り落ちてますので、これ以上続けたところで効果が落ちるのは必至です。あとはなるようになるでしょう。
さて、これ以降ですが、正直なところ、「マツワル」を毎日配信して、なおかつ「黒子の部屋」を毎日更新するのは厳しいです。どこからともなく活動資金が湧いてくる右翼と違うので、金をもらえる原稿も書かなければならないですし、sexbaの連載も毎週になりましたし。インターネットでちょいちょいと調べて済ませられる自称「ジャーナリスト」と違い、明治時代の資料を調べるのは簡単ではないです。
最近、「マツワル」の内容が薄くなってきているので、そっちを強化するために、「黒子の部屋」の更新を落としつつ、適当に東村山問題に復帰するとします。当面は、「リチャード・コシミズvs.瀬戸弘幸」の論戦を遠くから見物をしているのが楽しそうですけどね。どっちもどっちって気もしますが、迷惑をかけない分、リチャード・コシミズの方がまだましかと。臆病者の瀬戸弘幸としても、あれだけ言われて黙っているわけにはいかないでしょう。
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