東京国際ブックフェア地獄?道

2009-07-18 尹 良浩

自分の中で顛末を再確認するためもかねて、超長文です。お暇な人はどうぞ御覧下さい。

●2009.7.6(月)
東京国際ブックフェア(TIBF)準備日初日の前日を迎え、かなり焦る。
◎書店さん・図書館員さん向けアンケート特典『鉄すず手ぬぐい』が届く。デザインは小久保さん。業者には潰れるかもしれないと言われた鉄の目もちゃんと出ている。可愛らしい出来だ。
◎パネルなどの装飾類も山田さんがアップしてくれていた。これで他の人にお願いする事は最後。あとはこっちで頑張ってやるしかない。
◎明日、赤帽がポットのモニタと備品を取りにくるので、まとめて準備
◎山田さんに作ってもらったポップの型に本1点ごとに取り付けるポップの文言を入れていく。一言で説明するのは難しい。オビと被ったら意味ないし。気が付いたら泊まり確定になっていた。
『本の現場』『デジタルコンテンツをめぐる現状報告』の見本出しを8日にKさんにお願いしているため準備。
◎これ以上は無理だと思い、マッサージチェアで熟睡。

●2009.7.7(火)
◎とっとと起きようと思っていたのに、気が付いたら10時だった。
◎見本出しの準備の作業を一部高橋さんにお願いして出る。助かりました。ありがとうございました。
◎TIBF準備日初日。版元ドットコムとしてポットは出展する。活躍していないために目立たないが、実は実行委員でした。
◎版元ドットコムブース設営のために東京ビッグサイト入り。ひたすら棚づくり。経費節減のためか、エアコンが付いていない。暑い。
◎帰りは一駅だけゆりかもめに乗って、山田さん作・版元ドットコム広告を確認。上下に20mmアキを作ってくれと言われていたのに、まったくアキ部分が隠れていない。何のためにアキを20mmも?……
◎でもかなり目立ってました。素晴らしい。
◎ポットに戻って、丸一日何もしていなかったので様々処理。高橋さんにお願いしていたおかげで見本出しセットも無事Kさんへ。よろしくお願いします。
◎さすがに着替えないとマズいと思い、この日は帰宅。

●2009.7.8(水)
◎イベントスケジュールをまどか出版が持っているというポスタープリンタ(A1も刷れる!)で刷ってもらうため、データをまどかさんへ送る。50万くらいで購入可能だそうです。場所が問題だとか。
『版元ドットコム大全』が到着。ポットに3,000部……。手伝ってもらって1,500部を宅急便で手配。
◎昼一番で行くつもりが、ポットの装飾類や追加備品に手がかかり、手伝ってもらいつつも結局16時まで出られず。他の実行委員の方に迷惑をかけてしまった。
◎頼まれていたコードやプラグを買いにビッグカメラに寄る。店員が新人さんで、要領を得ない。かなり頑張ってくれたが、どうしてもあと1つプラグがみつからない。「もういいですよ」と伝え、諦めようと思ったら、ベテランっぽい人が現れたので声をかける。5秒で見つかる。んあー。
◎到着したら、準備はほぼ終了。本当に申し訳がない。とりあえず残り少ない時間で自社棚の準備。ほぼ完成したが、所々穴が……。
◎ポットに戻って様々処理。非再販ということで『本の現場』が見本窓口でちょこっと言われたらしい。
◎誰もいなくなって1人に。1人が一番落ち着く。何のイベントをやっているかを示すめくりを簡単に作り、印刷。
◎明日は客商売だからさすがにマズいと思い、会社のシャワーを浴びる。絶対使うまいと決めて2年強。ついに解禁。しかし着替えなし。
◎大田さんに部決確認をお願いしているため、レジュメを作成。何事もなければいいけど、『本の現場』はちょっと心配。
◎ここに来て、ポットでやったキャッシュバック(ポットの本を本体5,000円以上お買い上げの方に500円の図書カードプレゼント!!しました)のチラシを作っていないことに気づく。
◎そしてTIBFに合わせて作った『本の現場』『デジタルコンテンツをめぐる現状報告』を目立たせる装飾類が何もないことに気づく。
◎2冊分のポップを作り、ラミネート。その間にチラシを……とかやっているうちにもう出発時刻。一睡もしてない……。

●2009.7.9(木)
◎8時にブース入りして残りの準備。大体出来たが、開始時間の10時になっても全ては片付かず。その後も1時間ほど延長戦。版元ドットコム事務局のTさんに怒られる。当たり前です。
『本の現場』『デジタルコンテンツをめぐる現状報告』ともに飛ぶように売れる。売れるって素晴らしい。
◎案の定『本の現場』が部決で軽くもめる。現地で取次さんと電話。思うように繋がらないものの、何とか無事進む。
◎書店さんや図書館員さんに声をかけてアンケートをとる。想定以上に答えていただく。手ぬぐいの評判も上々。
◎ポット主催のトークイベント『メディアビジネスのゆくえ』(小林弘人氏)は大盛況。聞きたかったけど、希望者多数で、ブースに残りました。
◎そのかわり『書店員よ、どこへいく〜業界再編の嵐のなかで〜』(石橋毅史氏・『新文化』編集長)を聞きにいく。『新文化』の「傷だらけの店長」は毎回読んでいるのですが、単行本化されるそうで、出たら買おうと思います。
◎ポットに実行委員会にとバタバタと過ぎていき、寝てないこと忘れてました。
◎そのまま版元ドットコム総会、名刺交換会へ。もう気力など残されておらず。ちょっとちょっとお話。最後はほぼダウン。
◎あぶれた本と不要品を持ってポットへ戻る。様々処理しつつ、やる事がなかなかにあってげんなりする。
◎着てる服も臭いし、帰らないとマズいと思いつつ、様々終わらせておきたいと悩んでいたら、山田さんが「Tシャツあるよ。未使用の下着もあるよ」と声をかけて下さる。そしてその話に乗る。
◎キリンさんTシャツかガンダムの型番Tシャツ(グフ)で悩んだ末、キリンは首周りが延びていたので、ガンダムをお借りする。下着は500円で購入。
尹「明日、各所であいつガンダムファンだな、と思われるんですね」
山田さん「でも大丈夫。グフだと気付く人は相当だから」
◎さまざま作業をするが、集中できない。軽く寝る。

●2009.7.10(金)
◎いろいろと『本の現場』について問い合わせがあったようなので、出先で電話をかけられるように準備して出る。
◎今日も『本の現場』『デジタルコンテンツをめぐる現状報告』ともに飛ぶように売れる。売れるって本当に素晴らしい。
◎今日も書店さんや図書館員さんに声をかけてアンケートをとる。手ぬぐい足りなくなるんじゃないかというくらい答えていただく。
◎35ブックスについてもたくさんお問い合わせいただきました。
◎暇を見て『本の現場』への問い合わせに電話を入れる。電話が終わると、喫煙所にまどか出版のHさんと彩流社のTさんが。というわけで、一緒に喫煙。
Tさん「尹くんのさ、それグフだよね?」
Hさん「ああ、グフだよ。グフ。」
尹「!! 良くわかりましたねえ。さすが、世代ですか。」
Hさん「でもこれ特殊な型の型番じゃありませんでした?」
Tさん「そこまでは知らないですけど……」
調べてみたら確かに何か違うようでしたが、忘れました。山田さん、相当な人が2人いました。
◎この日のポットのイベントは『図書館は本をどう選んでいるのか』(堀渡氏・ず・ぼん編集委員)、『国会図書館のデジタルアーカイブ構想とGoogle問題』(長尾真氏・国立国会図書館長)の図書館2本だて。どちらも大盛況。そしてどちらもブースにいた私。
◎なんとか2日目も終了。この時点で疲労困憊ながら、ポットへ戻る。今日死ねるなら死んでいいと思った。

●2009.7.11(土)
◎携帯のけたたましい音で起きる。10:00フロム大田さん。寝坊。すいませんでした。着いたのは11:00
◎さすがに一般公開日だけあって人が多い。『本の現場』『デジタルコンテンツをめぐる現状報告』もまだまだ動いていました。
◎友人2人が来てくれたものの、ちょうど実行委員の仕事でバタバタしていて、挨拶しか出来ず。冷たいお茶を差し入れてくれました。感謝。
産調出版のMさんが出版業界を目指す大学生を連れてくる。いろいろ話をしてほしいとの事だったので、5分ほど話した後、『石塚さん』『どすこい』を読むといいよと自社宣伝。もらった名刺に大学の住所しか入ってなかったのが悔しい(笑)
◎沢辺さんから電話があり、「本の学校」で物販する事に。レジの事務局Iさんに頼んで500円20枚と1,000円20枚を持ってたお金と両替してもらう。『本の現場』『デジタルコンテンツをめぐる現状報告』を40ずつ持って会場へ。
◎その場にあった紙にあわてて宣伝文句を書く。おつりが心もとないと思っていたら、領収書がない事に気が付く。慌てて那須さんに電話。コンビニで買ってきてもらう。間に合わなかった分は一緒に『本の学校・出版産業シンポジウム2008 記録集』を販売していた唯学書房さんにもらったりする。おつりの交換もしていただきました。ありがとうございました。
『本の現場』22冊、『デジタルコンテンツをめぐる現状報告』38冊。上々の売り上げでした。イベント関連書籍は状況によってはよく売れます。また、わりあい座っていられたので、だいぶ快復。
◎3日目も何とか終了。このあとは沢辺さんの誘いで「本の学校」の打ち上げに混ぜてもらう。ふらふらと何人かの方と御挨拶。
◎その後ふらふらして、飯田橋で偶然大学の後輩に会った。このまま家に帰ろうかどうか悩んだが、電車に乗って何往復かしたら(要するに寝た)、選択肢がポットしかなくなった。着いてすぐに寝た。

2009.7.12(日)
◎忘れたい。この日がなければもう少し満足に終われたのに。
◎長崎出版さんが準備してくれた犬の着ぐるみでついに着ぐるみデビュー。前日はまどか出版のMさんが大暴れ。負けてはいられない。
◎仮説社さんのイベント前にアクティブ且つアグレッシブに活動。子どもたちの人気者になる。一部怖がられた。仮説社のWさんが3択問題を出していたので、「C.その他」で全力で手を上げたら、「ではどういう理由でしょう?」と言われ、喋る訳にもいかず、とりあえずパンチしてパンチしてみたら、誰かが「気合いだー!」と補足してくれた。ありがとうございます。
◎ダイエットにぴったりの着ぐるみ。汗だくだくでした。でも楽しい。転職するならコレだな(無理)
◎この日も友人がほかの友達を連れて来てくれた。『懺悔録』を買ってくれた。ありがとう。
◎モニタだけ先にポットに返却するため、ついでにポットの備品で不要なものをガンガン準備。コレで万全。
◎この日のポットイベントは『「戦前、戦後のエロ本」〜日本のエロ表現史』(松沢呉一氏)。明らかに聴衆が今までと違う。イベント効果で『エロスの原風景』の売り上げは上々ながら、今回も先にポットに運ぶ備品を準備していたため、見れず。逆コンプリート。
◎先に帰る備品を赤帽さんに載せ、那須さんにお願いして同乗してもらう。エアコンが壊れているという情報を入手。お疲れさまでした。
◎ようやくTIBFも終わり、片付け。本をどんどん詰め込み、備品を袋にまとめていく。これであとは赤帽につめるばかり。と、思っていたのだが。
◎赤帽の手配を勘違い。行きと同様にポットに行くものだと思っていたら、1台の赤帽を2社でシェアするのだった。事前に知っていたのに、バタバタしているうちに記憶が改ざん。再確認をしなかった事により、荷物が載らないという事態に陥る。さんざん自社、他社の人に迷惑をかけた末、ペリカン便のカーゴ便に載せる事に。申し訳ありませんでした。
◎その後、棚の片付けで汗だくになったあと、ささやかな打ち上げ。青弓社のYさん、彩流社のTさん、版元ドットコム事務局Tさんにそれぞれお説教+アドバイスをいただく。大変ありがたかった。

と、言うわけで、私個人のTIBF顛末記でした。最後の最後まで自業自得の地獄道。ふつうにやってれば地獄にはならなかったはずなのですが。他人も地獄道に引きずり込むおまけ付。肉体、精神ともに地獄に堕ちました。
今週はまったく仕事にならず、溜めていたものを一つずつ片付けるのに手一杯になりました。3連休もあるので、快復させたいところです。

今回のTIBFは準備、会期中、そして終わってから今日まで様々なことがありました。今後の仕事に生かしていきたいです。たくさんの方に様々ご迷惑をおかけしてすみませんでした。

薄汚い裏側ですみません。たくさんの書店さん、図書館員さん、読者の方にお会いできて、直接お話で来たことは本当に貴重なことでした。たくさんのご来場ありがとうございました。

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山田広野と沖縄の美少女

2009-07-17 大田 洋輔

先週末には『バサラ人間』の札幌上映を見事成功させた山田広野監督。

今度は沖縄のフリーペーパー「Mogmog」に登場いたしました。

広野監督は以前「Mogmog」に連載を持っていたそうで、そのご縁で『山田広野の活弁半生劇場』を紹介していただいたのでした。
その中でなんと「美少女図鑑」にも登場しているヒガリノちゃんからも、「山田広野さんに恋をしました」と大絶賛のコメントをいただいております。
うらやましい…。

よく見ると言わされた感が丸出しというか「と言えとMogmog編集部に言われました」と思いっきり書いてありますが!

そんなお茶目なフリーペーパー「Mogmog」35号は表紙のミズホンちゃんも非常にかわいく、オススメです。
沖縄のTSUTAYAやヴィレッジヴァンガード等で配布しているそうなので、夏休み沖縄に行かれる方は、ミズホンちゃんを目印に探してみてください。

Mogmog vol.35Mogmog

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七海なな×殿村任香

2009-07-17 高橋 大輔

友人のカメラマン、殿村任香が明日ワークショップをやります。

彼女は、自分の母親が不倫している、つまり他の男とやりまくっている真っ最中を写真に撮り、赤々舎というところから『母恋 ハハ・ラブ』という写真集を出した。

ははは、すげー。
変な人です。
明日のワークショップでは、七海ななというAV女優を撮影するそうです。
以下、詳細です。

殿村任香ワークショップ「女体撮り」その一
七海なな×殿村任香
2009年7月18日(土)20時半開始
AKAAKAギャラリー 清澄白河 定員30名(先着順) 参加費2000円
・当日はデジタルカメラをご持参下さい。
また、撮影された写真はスライド形式で合評されたのち、ワークショップ終了後、撮影した画像はすべて消去させていただきます。
・ご予約はメール、またはお電話で(03-5620-1475)。タイトルに「殿村ワークショップ」と御付け下さい。

ぎりぎりの告知となってしまいましたが……。

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沼正三◎『懺悔録』と『家畜人ヤプー』後追い制作日誌・4

2009-07-16 高橋 大輔

『懺悔録』ができるまでの日々を振り返っていきます。

現在、沼さんの全権代理人である康芳夫さんは、1970年に『家畜人ヤプー』を初めて出版した都市出版社の一員でした。

出版当時、都市出版社には『家畜人ヤプー』を読んだ右翼が殴り込みに来たそうです。
それだけ不謹慎極まりない、小説だったのです(ちなみに日本人=白人女性の家畜、という設定です)。

康さんは、快く『懺悔録』の出版を了承してくれました。

ここからが大変だったのですが、まず、以前務めていたワイレア出版に行き、「S&Mスナイパー」のバックナンバーから沼さんの連載「ある異常者の体当たり随想録」(連載時は天野哲夫名義)をすべてコピーしてきました。
連載は約20年。240回分の原稿です。

過去、第三書館で既にまとめられたもの(『女主人の鞍』『三者関係の罠』)を省いても、100回分以上。全部を収録したら、四六判であれば800頁超の本になります。

収録する原稿をセレクトしなくてはなりません。年明けから、沼イズムにどっぷり浸かりました。

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『エロスの原風景』●紹介していただきました! その2

2009-07-16 高橋 大輔

7月の新刊、『エロスの原風景』を紹介しているウェブサイトを紹介します。

マガジンひとり

日刊サイゾー

皆様、ありがとうございます。

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「本の現場」0717金スーパーモーニングと週明けの毎日新聞

2009-07-16 沢辺 均

非再販/希望小売価格として発売した「本の現場」がいろいろと報道されてます。
朝日新聞夕刊(2009.07.08)で「値段は本屋さんが決めて… 値引きOK本、異例の出版」という記事になりました。

http://www.asahi.com/culture/update/0708/TKY200907080177.html

テレビの取材もありました。テレビ朝日スーパーモーニングの「スパモニ情報局」で、14日放送予定だったんですが、
記者から電話があって、17日金曜日に変更に。
まあ、ニュースがどんだけあるかによってボツることもあるようだから、放送されるのかどうか分かりません。

出版ニュース社の清田さんから電話で、週明け毎日新聞の連載コラムで書いてくれるそうで、いろいろ取材してもらいました。
清田さんのことだから、辛口に書かれそうです。

非再販にすると、価格競争による消費者利益を、なんて受け取られることが多いようです。
ですけど、僕は消費者利益が価格競争だけの時代から、大きくかわってるって思ってるんですね。
たしかに日本が経済的に豊かになる過程で、モノの値段が下がることが、その豊かさに大きく貢献したと思います。
で、その副作用として、小売り製造をつぶしてきた。
例えば豆腐屋さん。
パックに入った豆腐がスーパーなんかで安売りされて、どんどん減っタンじゃないかな? これは副作用だと思う。
いま、僕の感じる日本の空気は、パックに入った安い豆腐も買うけど、
目の前で作ってる小さな豆腐屋さんをみると、ついつい買ってみたくなるって感じなんじゃないかな。

安売りも歓迎だけども、小さな豆腐屋さんもあってほしい。
だから豆腐屋をやるとしたら、どういう豆腐屋にするかってことを売る人が自由に考えて、実行できる環境が大事じゃないか、ってことだと思うんですね。

今回非再販の本にしたのは、これからの書店には商売の方法の自由が大切だって思うことが、イチバン大きい。
だから書店で値下げするかどうかは、あんまり重要じゃないんです、僕には。
値上げするところがあってもいいんです。

ただ、書店に、どういう書店にしていくのかっていうことを選べる自由を、メーカーとして多くすることが、
僕にとっての非再販のイチバンの目的なんです。

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ウサリーマン in ポット

2009-07-14 大田 洋輔

バレたか
デザイナーの和田さんは、トイレでウサギになります。

フラメンコ部
すました顔してフラメンコが得意。

ou de guerre
続いての石塚ウサギさんは、つややかな腕毛でファン(獲物)をおびき寄せます。

ニヤリ
カメラマンのお姉さんとの小粋な会話もこなします。

なんちって。

現在製作中の『溜息の言葉』(岩松了・著)で撮影をお願いした5人の写真家のうちの1人、中村紋子さんは「ウサリーマン」というシリーズを撮り続けています。

100人撮影が目標で、現在80人くらいなんだとか。

岩松さんの本の打合せのときにウサリーマンの話になり「今、モデルになってくれる方を募集してるんですけどね。どこかになってくれる人がいないかな〜。ふふ〜ん」と誘っていただいたので、ここぞとばかりに飛びついて、不肖・大田もモデルとして参加させていただきました。

その後SDの石塚さんにもノってもらい、計2名がウサリーマンプロジェクトに貢献。

TIBFの前の話ですが…。

ウサリーマンのモデルは、現在も募集中だそうです(特に農業、漁業、金融業)。

興味のある方は、直接中村さんに連絡していただくか、もしくはポットまでご一報を。

人生の記念になると思います。

ぜひ!

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質問なんて、いいことじゃないんだ

2009-07-13 沢辺 均

最近、尹、大田、高橋、によく感じるのだ。
こいつら、質問するってことが、いいことで、一生懸命仕事してることの証しのように
勘違いしてるように思えてならん。

だから、ここんとこ、このことについての説教が増えている。
なるほど、アイディアなんかをキャッチボールして、どんどん膨らませたり(いや、萎むことだって多いけど)
するときに「ねえ、ねえ、コレってどう思う?」見たいな質問はありですよ。

でも、宣伝チラシなんかを作らせていて「これでいいですかねー」とか、
東京国際ブックフェアのセミナーの記録用ビデオ撮影担当を命じて「会場で電源コードあるんですか」
みたいな、質問はダメだと思うんだな。

ちゃんと仕事のできるってのは、一を聞いて十を知る、ってことでしょう。

ましてや、どうも表情を見ていると、ぜんぜん悪びれずに、なんかほめられることをしてるみたい。

学校では、ちゃんと質問できればポイント高いでしょう。
そりゃ、勉強への取組みがまじめだ、とかに見える訳だから。
だけど、学校と会社は違うって。

オレだって、学校の先生のように、教えること自体が仕事なら、
文句も言わずに、ちゃんと教えて腹もたてないですよ。
学費払ってもらって、そんで給料でる訳だしね。

だけど、会社で、自信もって質問されてもねー。
その質問の時間は給料もらってる時間なんだし、答えてるオレも会社に給料もらってるわけで。
で、なんで質問に答えたり教えたりするのかと言えば、
そうした費用をかけても、ちゃんと仕事してもらえるようになってほしいからで、すよ。
なら、それなりのレベルの質問にしなきゃ。
宣伝文句は「ぼくはこれこれの理由でこれがいいと思います」だろ?
こんなんでどう思います?じゃねーだろ。
ブックフェアの会場に電気があるかないか、問い合わせる先くらい、
適正に選択しろ。オレを煩わせるな、。
そもそも電気が来てなかったら、おなじ事務所内でテストしてる、
レジ用のPCはどうやって使うんだ。

学生は質問が「仕事」。仕事では仕事が仕事だ。
ぷん、プン。

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明日07.14テレビ朝日のスーパーモーニング

2009-07-13 沢辺 均

さっき取材の人が来ました。
「本の現場───本はどう生まれ、だれに読まれているか 」(著・永江朗)の
非再販(希望小売価格)のことです。
テレビ朝日・スーパーモーニングの取材。
明日の7月14日(火)、9時すぎ位の予定だそうです。
でも、解散総選挙などがあるんでどうなんだろう?
突然流れるとかあるかも。

ところで、
「本の現場───本はどう生まれ、だれに読まれているか 」と35ブックスが話題です。
「本の現場」は、書店からも注文もいただいています。
たぶん、聞こえてこないところで、書店の不満もあると思います。
もちろん、35ブックスも同じですね。
でも、書店の商売の自由を拡大して、本の世界をもっと活性化させたいといというのは、
ホントに本音、なんです。

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最終日07.12TIBFは15:50「エロスの原風景」で松沢さんに話を聞きます

2009-07-11 沢辺 均

さっき帰ってきました。東急渋谷でケーキを買って、日高、佐藤、上野と喰ったところです。
本の学校第四分科会と、懇親会にでて帰ってきました。この日は、本の学校で「本の現場」と
デジタルコンテンツの現状報告」がよく売れました。
版元ドットコムブースは120万超、のはず。

07/12日 15:50
主催社=ポット出版
戦前、戦後のエロ本」〜日本のエロ表現史
エロ表現史を考察する『エロスの原風景』の著者であり、日本一のエロ本蒐集家である松沢呉一が語るエロ本の魅力。当日はカストリ誌をはじめ、貴重なエロ本を展示します。
松沢呉一さん 『エロスの原風景』(ポット出版)

そして、怒濤の後片付け。また明日。

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07.11のTIBFで、沢辺は本の学校の第四分科会でパネラーやらせてもらいます

2009-07-10 沢辺 均

●07/11土 本の学校・出版産業シンポジウムin東京 14:30〜16:00
東京ビックサイト会議棟
「出版社からの責任販売・時限再販提案」第2部第4分科会で、
筑摩書房平川さん、河出書房新社岡垣さん、南天堂書店奥村さんと、パネリストで、参加させてもらいます。
こちらは、有料です。

そして、18時からは「本の学校」の懇親会に参加します。

よろしく。パーティーでは声をかけてくれませんか?
寂しいんで。

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07.10堀渡さん・図書館本の買い方、TIBF長尾国立国会図書館館長のセミナー

2009-07-10 沢辺 均

今日の版元ドットコムセミナーで、ポット出版の主催セミナー。

堀さんの「図書館はどのように本を買っているか」50人を越える参加。
内容も、僕の耳には好評でした。堀さんありがとう。

その次は、
いやー、スゴい盛況。100人を越える人たちが、長尾国会図書館館長のセミナーに来てくれました。
写真とっとけば良かったけど、その余裕はなかった、、、、。

Twitterで、ARGの岡本真さんと、スタジオ・ポットSDの日高さんが、
怒濤の実況中継

まずは、レジュメを掲載しておきます。

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国立国会図書館の電子図書館と今後の課題

国立国会図書館長 長尾真

1 理想の図書館へ向けての努力
・日本中どこにいても、どんな情報も利用できること
・そのためには全ての資料の電子化が必要
・インターネット上の情報も収集し利用に供することが必要

2 国立国会図書館の電子図書館の現状
・明治・大正前期の図書14.8万冊をディジタル化し公開(近代デジタルライブラリー)。
・これを実現させるため、著作権者を追跡するのに約2億円を使った。

3 国立国会図書館におけるディジタル化計画
・図書・資料の保存目的で許諾なくディジタル化できるように著作権法を改正予定
・ディジタル化されたデータの利用は、権利者との話し合いによって、館内で同時には1人が利用可能。公共図書館等への送信は不可。
・今回の補正予算によって約90万冊を新しくディジタル化。1968年までの図書、博士論文、古典籍、官報。一部のものは著作権者の許諾が必要。

4 Web情報の収集
・国、地方公共団体、国立大学、独立行政法人等のWebサイトを許諾なく収集できるよう国立国会図書館法を改正する予定。

5 国立国会図書館の当面の主要課題
・納本義務は紙の出版物に対するものであるので、電子形態の出版物にまで拡げ、電子納本をしてもらうようにすること。
・紙の出版物の納本の場合も、その元にある電子データも納入していただきたい(対価を支払うことは可能だろう)。

6 著作権関係の課題
・著作権処理が簡単にできる方法を作って欲しい(権利者データベースを作り、そこにないものはすぐに文化庁長官裁定に持ちこめるようにする)。
・フェアユース規定をもり込むこと。
・著作権法に出版社の権利を適切に表現すること。

7 電子図書館時代の著者、出版社、図書館、読者が妥協できるビジネスモデルを作り、それを実現すること(利用料金設定による解決 付図参照)。

8 電子出版に出版社の主力が移っていった時の販売戦略、流通経路等を検討することが必要となるだろう。利用者がアクセスするのは出版者か、取次業者か図書館か。出版社はプレビューを許すことが必要(書物の立読み)。

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グーグル問題と国立国会図書館

1 グーグルの事業
(1) インターネット情報の検索と提供
(2) グーグルアース、グーグルマップとストリートビュー
(3) グーグルブックサーチ
・主として絶版となった本(ハーバード大学、スタンフォード大学、......の図書館の本)を著作権者の許諾を得ずに700万冊以上をディジタル化して提供。
・日本の本も相当数含まれている。
・米国作家組合とグーグルとが和解へ。この和解案に日本の著作権者も拘束される。
(4) グーグルが電子図書の販売に参入
・出版社の電子図書を預かり、出版社の指示する価格で販売(有料ダウンロード)。
・グーグルのブック検索は普及しているので、ここに登録すれば売れるということになり、全米、全世界の出版社がグーグルに電子出版物を預けることになるだろう。一極集中が起こる危険性がある。

2 我が国として取るべき方策
(1) 日本の出版物は日本で(国立国会図書館を中心に)ディジタル化して利用できるようにするべきである。
(2) 補正予算で90万冊ディジタル化できるが、画像データであり、文字データに出来ないでいる(著作権に拘束され)。
(3) 国立国会図書館の過去の主要な本や雑誌の全てをディジタル化するためには、今後約1000億円を必要とする。
(4) これから日本でも冊子体でなく電子出版物の方に移っていくだろうが、これが確実に納本されるためには国立国会図書館法を改正し、電子納本を明記する必要がある。
(5) 国立国会図書館に蓄積されるディジタル資料が日本中で利用されるようにするためには著作権法を改正するとともに、著作者、出版社が受け入れられるビジネスモデルを作り、これが実際に機能するようにしなければならない。
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長尾国立国会図書館館長「ディジタル時代の図書館と出版社・読者」
↑図はコレです。

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TIBFに行ってきました。

2009-07-10 小久保 由美

昨日東京国際ブックフェア(TIBF)に行ってきました。

実は10年くらい前にTIBFを覗きに行ったことがあるのですが
その時は土日だったにもかかわらず閑散としていた記憶があり、
版元ドットコム事務局の人からは「初日は平日だし人が少なくてガラガラだよー」と聞いていたので
平日に行けば色んな本をゆっくり手に取って見れるなーなんて高を括っていたのですが
現地に行ってみると、受付ブースには人が溢れ、受付窓口を急遽10個くらい増やすほど。
私も20分くらい行列にならびました。

我がポット出版も参加している版元ドットコムのブースも常に賑わっていて、なかなかの盛況ぶり!
侮ってました。。。

版元ドットコムのブースでは毎日セミナーやイベントも開催しています。
昨日は小林弘人さん×沢辺のトークショーなどがありました。
土日は一般の方も入場出来ますので、みなさま遊びに行ってみてください。

あと、ポット出版の棚では書店さん向けアンケートを実施しております。
アンケートに答えてくださった方にはもれなく、TIBFのために作った「鉄すず手ぬぐい」をプレゼントしています。
ぜひぜひ、ご快答くださいませ。


こんな札を首からぶらさげたポットのスタッフが、版元ドットコムブース内をウロウロしています。

 

ちなみに今回の個人的な目玉は、造本装幀コンクールの受賞作品の現物を観に行くことと、
洋書や、他の版元さんの本でめぼしいものがあったら格安購入しようという魂胆。

造本装幀コンクールのブースでは受賞作品を実際に手に取って観ることができます。
『TORSO』『BIOSOPHIA of BIRDS』など、「これ、どうやってるんだろ?」ってものがたくさんあって面白かったです。
厚紙使いとかも、気になりました。

私はいつも本を見るときに、手に取って表紙をはがしたり、奥付から見たり、
印刷面や紙質を指でスリスリ確認したりするクセがあるので
(あと刷り上がったばかりのものは匂いも嗅いだりする)
書店ではちょっと変な目で見られることが多いのですが
コンクールのブースに見に来ている人はみんな同じことをしていて心強かったです。

戦利品はアノニマ・スタジオの料理本などを3冊。
ブースで20%引き+オリジナルエコバッグ付きでした。

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今日、07/10TIBFではず・ぼん編集委員堀さん、国立国会図書館長尾館長セミナーですぜ

2009-07-10 沢辺 均

昨日、07/09木、版元ドットコムセミナー・小林弘人さんは、立ち見50人くらい。
漫談みたいだったと、小林さんに言われた(笑)。
日書連全国情報化推進委員長会議、60人くらい?か、
大橋理事長などから、リラックスした話で、みたいなことを言ってもらう。
うん、オレ、漫談すきだから(笑)
今日は、↓こんなことやります。ぜひお越し下さい。

あそうだ、版元ドットコムブースでの初日の売上げ、約45万円(速報値)。
去年の2倍近くでした。

●07/10金 15:00
主催社=ポット出版
図書館は本をどう選んでいるのか
この本は図書館で売れるかも、と思ったらそんなに注文が入らなかった……。考えてみると、どういう基準で本を選んでいるんだろう。現役図書館員が語る本を選ぶ基準とは。
堀 渡さん(『ず・ぼん』編集委員)/聞き手・沢辺均(ポット出版代表)

●07/10金 16:40
主催社=ポット出版
国会図書館のデジタルアーカイブ構想とGoogle問題
長尾氏が提起した納本資料のデジタルアーカイブ化は利用者への提供方法、出版社・権利者を含めたビジネスモデルに踏み込んだ。構想、Google問題、出版界との共同を聞く。
長尾 真さん(国立国会図書館長)/聞き手・沢辺均(ポット出版)

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今日のTIBFでは小林弘人さんセミナーと、日書連情報化推進委員長会議で話します

2009-07-09 沢辺 均

フー、やっとレジュメを書き終えた。
今日は↓の催しに出ます。はは、どうぞ見てきてください。

●07/09木 15:00 主催社=ポット出版
メディアビジネスのゆくえ
ベストセラーを手がけた出版社を離れ、『ワイアード』『サイゾー』の創刊、人気ブログの書籍化などで出版メディアを先駆ける小林弘人が語る、メディアビジネスの今と未来。
小林弘人さん(インフォバーン代表)/聞き手・沢辺均(ポット出版)
『新世紀メディア論』(バジリコ)
小林さんには、これまた東京国際ブックフェアの会場で発売開始の
「デジタルコンテンツをめぐる現状報告 出版コンテンツ研究会報告2009 」のからみの話しを聞く予定です。

●07/09木15時45分〜17時15分 日書連全国情報化推進委員長会議 東京ビックサイト
Next-Lの原田さんが図書館システム、僕が版元ドットコムのことを話させてもらいます。
でも、この組み合わせで、版元ドットコムのことって何話すといいんだ?
これも、閉じた集まりですよね? 日書連にコネのある人は、、、、。

ココからレジュメ
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20090709
日書連全国情報化推進委員長会議

沢辺均 1956年東京生まれ(53歳)
ポット出版
版元ドットコム
ず・ぼん─図書館とメディアの本
NPOげんきな図書館(江古田・東中野・渋谷区代々木)
JPO商品基本情報センター
35ブックス

●客注などで版元ドットコムを使ってください
○出版社の在庫表示してます
○まだ一部ではあるけどGoogleブックサーチにリンクしていて立ち読み/内容確認できるものもある
 書店から要望があれば、増やしていくこともできると思う
○システムが整ってませんが、
 hanmoto-g(a)hanmoto.com
 にメールもらうか
 会員版元一覧で、直接出版社へ、電話/ファックスで注文を
 050-5515-9290(版元ドットコム事務局)へお問い合わせいただいても大丈夫です
○メールマガジンどうですか?
・書評・パブリシティ掲載情報 
 毎週火曜日にはその直前の日曜に掲載された読売/朝日/毎日/サンケイ/日経新聞の書評、タイトル/著者名/出版社/定価
 毎週水曜日に、その直後の日曜掲載予定情報 朝日/読売
・書店向け新刊情報
 版元ドットコム新刊情報 週に一回
○本日 名刺交換会へ
・書店員無料 18:00〜20:30 カフェテリアコーナーハウス(国際展示場北コンコースレストラン街)

●学校図書館への対応はまだ混乱しています
 ポイントは、人を置かなければノウハウもなく、教育だけで手一杯な学校で、なにもできない
 もちろん、それには金がかかる
 図書館システム整備は遅れている
 ○○区の中央館長の話
 社会教育と学校教育のセクション
 Next-L Enjuの意味

●公共図書館の委託/指定管理は受託できるか
・団体の安定性・継続性・良好性
・受託実績 の壁
・人件費を極端に切り下げねば(官製ワーキングプア/格差問題)

●35ブックスいかがでしょうか?
・別紙リーフレット

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ポット出版社長・沢辺均の日記-22[2009.06.23-07.07]

2009-07-07 沢辺 均

アットいまにためてしまった。
こんなにあいていたとは気がつかなかった。

●2009.06.23火
夕方S社デザイン打ち合わせ。
夜、石田豊さんお通夜。しっかり石田さんの顔を見て帰って来る。

●2009.06.24水
夜、版元ドットコムの組合員会議
今日から、我が妻・佐藤智砂は、友達の文ちゃんとモンゴルへ馬に乗る旅行にいく。
鉄とすずの飯をやらねばならない。

●2009.06.25木
午後、役所へ。版元ドットコムのメンバーと意見交換に行く。
この日、出版チームは、「デジタルコンテンツの現状報告」「本の現場」(永江朗)の
入稿で徹夜状態。
「本の現場」は、非再販にする。「希望小売り価格」「非再販」とカバーにしっかり表示。

●2009.06.26金
ポット会議

●2009.06.27土
午後には我が妻が、モンゴルから帰って来る。
オフクロが泊まりに来る。
娘の風実もオフクロが来てるんで、やって来る。3人で鉄とすずをドックランに。
オヤジの痴呆症のことなんかを聞いたり、入院状況を聞いたり。
ドックランから帰ってきてから、近所のイタめしやマンジャペッシェへ。おくさんも含めて4人。
3万も使ってしまった。

●2009.06.28日
「版元ドットコム大全」の作業。一人で寂しく。
夜は、K図書館の話を元館長にきく集まりへ。
戻ってきてから、「版元ドットコム大全」を入稿。
あー、こんなんで大丈夫か?

●2009.06.29月
「大全」入稿につづいて「35ブックス」のチラシ作りに。
思いのほか手間取る。

●2009.06.30火
久しぶりに均整をうける。
よるは「ず・ぼん15」の取材で、Next-Lの座談会。
なかなか面白いことが聞けた。

●2009.07.01水
東京国際ブックフェア社内会議
大学生協の人が来て、業界状況ばなし。
夜の「ず・ぼん」編集委員会は中止。

●2009.07.02木
午前中出版会議。ある原稿を本にするしないをめぐって、というより、
そうした話にどう対処するかの議論で長引く。
那須ゆかりを久しぶりにブータレ顔にする。
信用金庫に「S」問題(笑)の相談。
尹と上野の面接(一年に一度やっている。給料改定もこの場で決める)。
感想は控えておこう(笑)。

●2009.07.03金
ポット会議
デザイナー増員問題。募集の告知をすることにした。
午後は「35ブックス」の会議。

●2009.07.04土
人間学アカデミーシンポジウム

●2009.07.05日
「35ブックス」のチラシを作り、翌日の企画説明会発表会の準備。
それと翌日の、早稲田大学文学学術院・永江朗さんの演習の講師で話すレジュメ。

●2009.07.06月
7月誕生日のすずと大田と幸江ちゃんのバースデーケーキとどく。1万5千円。
四角い、でかいケーキ。すずのために奮発。もちろんオレのお小遣い。
でも食べる間もなく、「35ブックス」の企画説明会・発表会。満員。
出しゃばって反省。
その後、久しぶりに会った仲俣暁生さんとお茶を飲んで、おしゃべり。
早稲田の永江さんの研究室に。そんでもって講義。
早稲田大学文学学術院・永江朗さんの演習で
永江さんには、好評だった。出席票の感想欄、今度見せてもらうことになってるけど、楽しみだ。

●2009.07.07火
今日はすずの誕生日だぞ。
午前中は、マンション管理組合。またまた訴訟問題。
午後S社のデザイン打ち合わせ。
昨日の発表会の反響よし。
朝日新聞が、「本の現場」の非再販を取材に。
今週掲載されそうだ。
「35ブックス」のリーフ誤植が発覚、。
慌てて対処。
夜は、図書館関係者と近所の飲み屋で密談。はははは。
まさに密談なのだ。

あー早く新型のiPhone買いてー。

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『エロスの原風景』●紹介していただきました!

2009-07-06 高橋 大輔

『エロスの原風景』を、紹介しているウェブサイトを紹介します。

田亀源五郎’s Blog

ポットから『日本のゲイ・エロティック・アートvol.1』、『vol.2』、『君よ知るや南の獄』、『田亀源五郎【禁断】作品集』を発行している田亀源五郎先生のウェブサイトです。
田亀先生のSM描写、特に快楽責めの描写が大好きです。ノンケでもぐっとくる男は多いと思う。

イラストのクレジットの件……担当は、僕です。読んで、血の気が引くのが分かりました。イラストに入っていた「小田利美」という手書きの署名を「山田利美」と読んでしまいました……。勉強不足です! すみません!!

『エロスの原風景』p141上段のイラストは、「小田利美」氏の作品です。

大変失礼致しました。

WEBスナイパー

ライターの安田理央さんがレビューを書いています。

ofellabuta

関西で売れ行きがいいのはこの人のおかげかも……!
皆様、ありがとうございます。

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35ブックス企画説明会+プレス発表会

2009-07-06 沢辺 均

今日、35ブックスの企画説明会+プレス発表会をおこなった。
35ブックスのことは、コレまでも「ポット出版社長・沢辺均の日記」に書いたり、ポットのニュースにしたんで、
ここでは、取材のみなさまの姿を発表席から撮った写真を載せておきますね。

35ブックスの企画説明会+プレス発表20090706

そして当日配ったリリースです。他に書店に配るためのリーフもあるんだけど。

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平成21年7月6日

新しい共同責任販売システム
「35(さんご)ブックス」を始動
−−−新刊・既刊含む26タイトル(47冊)、本日から受注開始、11月上旬配本予定−−−

河出書房新社+青弓社+筑摩書房+中央公論新社+二玄社+早川書房+平凡社+ポット出版

出版業界の実績が売上げ減、返品増で推移する中、今回の8社を含む出版各社では現状を打開するきっかけを模索するため、今年1月から「委託販売制」に変わる新しい販売システムを検討し、議論を重ねてきました。その結果、書店マージンを35%に上げ、書店にインセンティブを提供(現在の委託販売制によるマージンは約22~23%)する一方で、返品の引き取り額を本体価格の35%とする新しい共同責任販売システム「35ブックス」を企画し、筑摩書房を事務局として、まずは8社共同で始動することとなりました。

現状の「委託販売制」では仕入価格と同額での返品が可能なため、書店は返品することで不利益を被ることがなく、一方で出版社は大量かつ多彩に出版物を発行し、数多くの出版物を書店店頭に並べることができる、というメリットがありました。しかし近年では、不況、売上げ減少という状況にもかかわらず出版点数が増加し、大量の出版物が送品されることで、書店、販売会社、出版社ともに返品率の上昇が利益を圧迫しています。
「35ブックス」では、書店のマージンを35%とし、返品の場合は引き取り価格を仕入れ価格(本体価格の65%)ではなく、本体価格の35%とするものです。マージン拡大により本が売れた場合は書店の利益確保に貢献し、歩安入帳により返品の場合は出版社の損失を減じるという意味で“共同責任”の販売システムと考えております。
 この仕組みが上手くまわれば、出版社には返品の際のコストを低減できる、出版計画・見通しが立てやすくなるなどのメリットが、また書店には取り扱いによるマージンアップ、新刊の部数確保などのメリットが、販売会社には返品の減少による効率化や業務のスリム化などのメリットが、読者には復刊アイテムの投入により入手困難な書籍の購入機会が増える、復刊リクエストなどを実現しやすくなるなどのメリットがあるものと思います。
そしてこの企画は1社単独ではなく、8社がそれぞれ商品を持ちより共同で責任販売に取り組むというのが大きなセールスポイントになっています。多種多様なアイテムの投入が実現でき、告知や販売促進、PR活動にもスケールメリットをいかせるものと考えています。

 今回の「35ブックス」では、文庫セット物も含む26タイトル(47冊)の書籍を用意し、書店からの注文がまとまり次第、製作部数を決定してまいります。投入銘柄はお手元の注文書に記載されていますが、過去に一定の実績を有しながら、品切れ状態が長く続いていて現在では入手困難になっている書籍、中には古書価格が高騰しているものもありますが、これらを復刊してラインナップしています。また、一部新刊や既刊での可能性にもチャレンジします。これら参加8社が選択したアイテムについて、本日から受注を開始し、11月上旬から順次配本していきます。またこの反響を見ながら来春以降に第2回目の企画を予定すると同時に、今後は短期的な企画ではなく、恒常的な新しいビジネスモデルとしての定着を目指して「35ブックス」に参加する出版社を募っていきます。

 参加各社は、「35ブックス」の導入により、書店のマージンアップと返品の減少を実現することで出版社、販売会社、書店の相互の発展をめざしています。また併せて長期的な書籍流通の活性化のためのひとつのきっかけになればと期待しておりますので、関係各位の皆様のご支援を心からお願いを申し上げます。

■「35ブックス」参加出版社
㈱河出書房新社 取締役営業本部長 岡垣重男
〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷2-32-2 TEL:03-3404-1201

㈱青弓社 代表取締役 矢野恵二
〒101-0061 東京都千代田区三崎町3-3-4 TEL:03-3265-8548

㈱筑摩書房 代表取締役社長 菊池明郎
〒111-8755 東京都台東区蔵前2-5-3 TEL:03-5687-2680

㈱中央公論新社 営業局長 吉村治
〒104-8320 東京都中央区京橋2-8-7 TEL:03-3563-1431

㈱二玄社 営業部販売促進担当課長 星野則幸
〒113-0021 東京都文京区本駒込6-2-1 TEL:03-5395-0512

㈱早川書房 営業部販売促進課課長 手塚浩正
〒101-0046 東京都千代田区神田多町2-2 TEL:03-3254-1554

㈱平凡社 執行役員 土岐和義
〒112-00001 東京都文京区白山2-29-4 泉白山ビル TEL:03-3818-0874

ポット出版(㈱スタジオ・ポット) 代表取締役 沢辺均
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前2-33-18 #303 TEL:03-3478-1774

■お問い合わせ先
㈱筑摩書房 営業局販売促進部 小島秀人
TEL:03-5687-2680  FAX:03-5687-2685  E-mail:kojimah@chikumashobo.co.jp

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沼正三◎『懺悔録』と『家畜人ヤプー』後追い制作日誌・3

2009-07-06 高橋 大輔

週刊文春の書評に取り上げられたり、WEBで取り上げられたりで、順調に動いています、『懺悔録』

2008年の11月30日、沼さんは亡くなりました。
そのころ、僕はワイレア出版を退社したばかりで、毎日朝からビールを飲み、風呂に2時間浸かったり、昼寝したり、1日1日をうっちゃっていました。

ポット出版に入ったのは、12月のはじめです。
沼さんのスナイパーでの連載は、「多分、このままだとどこからも出ないまま雲散してしまう」と思っていたので、企画を出したら、通りました。

まず、沼さんの奥さんに手紙を書きました。
一度、是非お伺いして焼香させてほしい、という旨です。

翌日、編集部に奥さんから電話がかかってきて、「気持ちは嬉しいけど、本人の意向で、どなたもご焼香はお断わりしています」と伝えられました。
連載のことを聞いてみると、「私は彼の文章には一切関与していないので、そういう問い合わせは康芳夫さんに相談していただけますか」と言いました。

康さんは、『家畜人ヤプー』を1970年、最初に出版した、伝説のプロデューサーです。

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岩松了の『溜息に似た言葉』-02

2009-07-04 大田 洋輔

前回のつづきです。

岩松さんと、カメラマンの土屋文護さん&石井麻木さんとの対談も終え、いよいよ編集作業ですが、ここで下手な順番に並べては台無しです。

一番基本的な順番は発表順の時系列ですが、今回は5人のカメラマンに撮りたい8本をバラバラに選んでもらったので、改めて時系列にするとデコボコした感じになってしまいます。

そこでカメラマンごとに8本をまとめようということになったのですが、ではカメラマンの5人の順番をどうするか、各カメラマンの8本の並びはどうするか。

おおまかな方向性は決まっているものの、エッセイと写真が組合わさったものが40本なので、両方のリズムを考えねばならず、倍悩みます。

エッセイのことだけを考えても、例えば、岸田國士の『屋上庭園』の中の「お金がなくなると友人が減っていく」というようなセリフの近くにテネシー・ウィリアムズの『欲望という名の電車』の中の「大金持ちってときには孤独になるものだから!」(訳・小田島雄志)というセリフを持ってくるのは食い合わせが良いのだろうか(今は、良くない、と思う)。

そんなこんなで、作業を進めております。

最後に対談のときの写真を載せて、つづく。

撮影はいずれも岩松了さんです。

土屋文護
土屋文護さん。舌を出してる。

石井麻木
石井麻木さん。岩松さんのカメラが思ったより近いので照れてます。

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