2009-07-04
岩松了の『溜息に似た言葉』-02
前回のつづきです。
岩松さんと、カメラマンの土屋文護さん&石井麻木さんとの対談も終え、いよいよ編集作業ですが、ここで下手な順番に並べては台無しです。
一番基本的な順番は発表順の時系列ですが、今回は5人のカメラマンに撮りたい8本をバラバラに選んでもらったので、改めて時系列にするとデコボコした感じになってしまいます。
そこでカメラマンごとに8本をまとめようということになったのですが、ではカメラマンの5人の順番をどうするか、各カメラマンの8本の並びはどうするか。
おおまかな方向性は決まっているものの、エッセイと写真が組合わさったものが40本なので、両方のリズムを考えねばならず、倍悩みます。
エッセイのことだけを考えても、例えば、岸田國士の『屋上庭園』の中の「お金がなくなると友人が減っていく」というようなセリフの近くにテネシー・ウィリアムズの『欲望という名の電車』の中の「大金持ちってときには孤独になるものだから!」(訳・小田島雄志)というセリフを持ってくるのは食い合わせが良いのだろうか(今は、良くない、と思う)。
そんなこんなで、作業を進めております。
最後に対談のときの写真を載せて、つづく。
撮影はいずれも岩松了さんです。
[...] 続く…。 [...]
[...] ドラマ、映画にもなった大人気ケータイ小説「恋空」の美嘉の最新作です。テーマはいじめ。 シビアな内容なのですが、希望も持たせたいので寂しすぎず、きれいに、かわいく、というテーマで制作。 本文組から付き物まで1冊デザインしました。カバー写真は土屋文護さん撮影です。 [...]