最近のお昼ごはん

2009-09-10 小久保 由美

個人的に料理が好きで、社内では気分転換を兼ねて簡単なものをよく自炊します。
ポットにはなかなか立派なキッチンがありまして(コンロは4つ口!)
米と調味料は会社持ちで揃えてくれているので(スバラシイ!)
自炊する社員は結構多い。

そんなわけで、最近のコクボゴハンを紹介。

トマト・キュウリ・蒸しナスのぶっかけそうめん。
トマトはまるごと1個をダイス状に切り、
酢・ごま油・塩で和えてしばらく馴染ませたたものを
冷たいそうめんにかけて。
これは季節的にもうそろそろ食べ納めだな。

納豆うどんと、かりかりに焼いた厚揚げ。
あったかいうどんに納豆と卵黄。めんつゆをちょろっとたらして。
厚揚げにはスイートチリソースをつけていただきました。

私はお昼ゴハンをいつもベランダで食べていて
すずがいつもランチに付き合ってくれます。

入社したての頃はくれくれ攻撃がひどかったすず。
最近はすこし大人になったのか、おとなしく付き合ってくれるので
ご褒美に一口だけ何かしらをあげていたら味をしめたらしい。
でも、もらうものをもらったらすぐ室内へ帰ってしまうドライなオンナなのです。

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9連休が待ち遠しい!

2009-09-09 五賀 雅子

19日から27日まで、ポットは9連休です。
パリに行くとか、ニューヨークに行くとか、
韓国に行くとか、ウキウキする話題はありませんが、
9連休というだけで、わくわくします。

道路は渋滞しそうだし、
ツアー料金は高そうだし、
これから予約するのも大変そうなので、
近所をウロウロすることになりそうです。

9連休もあるのだから、
家を大掃除するとか、
何か資格をとるとか、
ビーズでアクセサリーを作るとか、
建設的なことがいろいろできそうですが、
多分そんなことにはならないでしょう。

映画をはしごするとか、
まんがをいっぱい読むとか、
小説を読むとか、
韓国ドラマでまったりするとか、
家でゴロゴロ、ぐだぐだすることになりそうです。
でも、これがまたいいんですね。

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「2009/09/02 未来型音楽レーベルを立ち上げよう/第1回」の覚え書き

2009-09-08 大田 洋輔

2009/09/02 未来型音楽レーベルを立ち上げよう/第1回

第1回は「音楽レーベルとは何か」を、“これまで”と“これから”にわけて、駆け足で。
参加者は、41席中38人くらい。男性8割(印象)。

数字や事実関係など、話されたものをメモったノートを起こしただけで、後で調べ直したものではないので「こういう話題が出ました」くらいのものとして考えてください。

当然、下のメモ以外の話も沢山ありました。
「※」の後は、大田の話です。

◎過去のレーベル:未来のレーベル
●過去〜現在
・レコード・CDのプレスにはそれなりの設備投資が必要
・音楽のコピーには労力が必要
・メディアは電波・紙に限定(一方通行)
→音楽は録音して器を売るビジネス

●未来のレーベル
・配信・CD(-R)は誰でも作れる
・音楽のコピーは一瞬で可能
・インターネットの登場による情報の双方向性の発達
→音楽の録音物販売からの脱却(プレス・CDの他の販売・利益獲得法の創造)

◎「レーベル」の1世紀
●そもそも「音楽出版社」が出来たのは、19C?のヨーロッパである。
※もう少し前みたいだけど、調べてない。
当時売り始めたのは「楽譜」。最初、作曲家は買切りで権利を売っていたが、直販出来ることに気がついた。結果、作曲家と印刷屋が儲かった。

●1940年頃?、NYのティンパンアレーは音楽出版社、レーベルで一杯になっていた。
この頃、音楽出版社とレーベルの分業化が進み、音楽出版社は「良い曲ありまっせ」という曲を売るのが仕事。レーベルは、その曲を誰に歌わせよう、どうやって売っていこう、という、A&Rが仕事。この頃になると、以前は儲けのネタだった楽譜を無料で売るようになった。なぜなら、沢山の人に歌って欲しいから。歌ってもらえれば、レコードが売れる。

●その後プレスリーを抱えていたレーベル「サンレコード」も、ラジオという当時の新しいシステムを上手く活用したため、あれだけのヒットを飛ばした。

その後音楽業界は、1989年くらいまでは右肩上がりの成長を続けるのだが…。

※話が飛び飛びで自分の中で繋がらない。要、調べもの。

◎1989年問題
1989年頃が、(日本の)音楽業界の1つの節目になっている
・LP→CDへの移り変わりが終った(ステレオが庶民の手の届きやすい娯楽になった)
・ホコ天、イカ天国ブーム(素人が音楽業界に入ってくるようになった)
・カラオケのBOX化(曲を直接売るのではない形ができた)

しかしその後も音楽業界は成長を続け、1998年、CDの売上が6000億円超、ミリオンヒットが年にシングル・アルバム合わせて40数作を数えた。「J-POP産業複合体」(烏賀陽弘道)のピーク。
この頃、CD-R、MP3、Windows98、i-mode(99年)など、次世代のメディアの萌芽もあり、1998年も転換期と言える。

◎レーベルの収入源
・CD/配信/ライブ/グッズ

ビクターが社員1万人を抱えていたのに象徴されるような、90年代型のビジネスのサイズは、もはや成り立たない。
1万人規模の社員を食わせるのは無理だし、タワレコやHMVなどの大きな小売店もつぶれる時代になった。
一方、高円寺の「円盤」や下北沢の「mona records」のような特色のある店舗はCDの販売でもやっていける。それは個性的だという面もあるけど、「店主+バイト」が食えればいい、という規模だから。

レーベルの仕事というのは、「制作/宣伝/販売」なのだから、1人で出来るのが一番良いし、1人は無理でも2,3人とか、顔の見える規模でやれば、食っていける。

Hi-STANDARDが良く出来ている理由(略)

◎音楽の売り方の未来
●商品を売るだけでなく、コミュニケーションを売る or アーティストのキャラクターやストーリーを消費する

※アイドル化していく、ということ? ニコニコ動画?

●新しい技術やツールに、いかにセンシティブであるか。そして、いかに使うか。
●古い手法、確立された手法を、いかに新しい形で使うか。

●レーベルやレコード会社の規模と、売り方の2つを、それぞれ「メジャー/マイナー」に分けた、4つのパターンを考えてみる。
・メジャー(な会社が)・メジャー(な売り方)をする「メジャー・メジャー」は、いわゆる普通の「メジャー」
・URC(の岡林信康のシングルなど一部)は「マイナー・メジャー」
・トラットリアは「メジャー・マイナー」
・「メジャー・マイナー」が難しいわけ。ひとつは「再販制」※なんでだっけ?

と、非常にざっくり言うと以上のような感じでした。
あまりにざっくりしていて、反省しています。
大学時代にノートを取らなかったしっぺ返しが今!

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今日の「でるべん勉強会」のレジュメです

2009-09-08 沢辺 均

でるべん 2009 09月勉強会 「いま、中小出版社に何ができるのか」

2009.09.08火 水道橋・貸会議室「内海」東京学院ビル3F教室

★★途中で質問歓迎★★

沢辺均(さわべ・きん/ひとし)1956年生まれ。東京都世田谷区下馬で16歳まで。

●出版社が必要かどうかは不確か(写植屋/豆腐屋)

●自己紹介と出版業界でやってきたこと
・十代/二十代は政治が関心の中心かな。二十代は地方公務員(渋谷区)。その後左翼をやめる。
・1986年デザイン事務所へ。1989年11月出版開始。径書房(原田奈翁雄)・新泉社(小汀良久)=94年〜、97年12月〜取次口座
・「ず・ぼん 図書館とメディアの本」1994年創刊→武器に
・出版流通対策協議会・幹事90年代後半(20009.03退会)
・版元ドットコム結成・1999年(青弓社・第三書館・批評社・凱風社・太郎次郎社・ポット出版が幹事として発足)
 書誌情報の版元からの発信/小出版社の営業・流通ノウハウの共有と共同化
・日本出版インフラセンター・出版在庫情報整備研究委員会(情整研・2003年〜2005年くらい)
 商品基本情報センターの構想/在庫ステータスの見直し(デジタルで交換しないステータス)/書誌情報をネット上で自由に利用させる技術(XML活用)
 版元ドットコムとして出版業界のルール決定に参加したかった
・NPOげんきな図書館(中野区立江古田・東中野/200904渋谷区立代々木の受託)・副理事長(2006年〜)
 委託からなにができるか知りたかった
・出版コンテンツ研(2008年〜年末)
・35ブックス(200903〜)
・「本の現場 本はどう生まれ、だれに読まれているか 」永江朗/希望小売り価格1800+税 2,500+1,500 在庫600
・ジャパニーズ・ブック・ダムプロジェクト

●出版の未来
・メディアの変化
 「だれでもメディア」(小林弘人)→メディアの機能 メディア紹介+裏とり(松沢)(選別機能と確認機能)
 大部数ものと、少部数ものに
・本は一定期間残るけど、電子書籍の占有率は増える
 大竹文雄(20090906日経読書欄)

●本はいくらで成立するのか?
・2008年の数字(出版ニュース200906月下旬号)
 新刊点数=79,917点 書籍総発行部数=14億7,038万部 書籍実売総金額=95,41億5,605万円
 新刊1点あたりの単純平均定価=2,503円
 (書籍総発行部数=14億7,038万部)÷(新刊点数=79,917点)×(1−返品率0.4)=11,039部 
 (書籍実売総金額=95,41億5,605万円)÷(新刊1点あたりの単純平均定価=2,503円)÷(新刊点数=79,917点)=4,770部
・1,800円×2,000冊=360万円×正味0.65=234万
 印税36万+印刷デザイン60万+編集・営業140万←これですら回っていかない
・電子書籍の価格を考えてみると
 印税36万+電子版制作コスト20万+編集・営業140万×0.6(ボイジャー正味)÷2000部=1,575円
・編集・営業コストをさらに減らすしかない
 店頭営業は本当に必要か/編集作業に過剰品質はないか
 人件費 450万(給与所得者の返金給料全国)→500万(東京周辺だから)→700万(雇用コストを入れて)→???
 たとえばデザイナー 一級建築士
・値下げ競争は限界にきてる(すべての商品)/安売りと中級品の分化がおこってる/中国の人件費アップ/もう必要な消費材はない

●35ブックスの中間報告
・書店と一緒にやる、視点が欠けていた(議論、ウエブサイト、情報の公開性)
・新刊を入れたことで、補充可能に。取次はシステムを変更してくれた
・あいかわらずの反応はあるけどね
 
●今、ポット出版でやろうとしていること
・いい商品をつくること 編集者の関心領域で本をつくる
・今後の新刊、書籍と電子書籍の同時発売(年内開始)
・今後の新刊、時限再販化
・ネット中心の新刊パブリシティ
・出版活動の効率化 ネットの自動化・書店ファックスメンテの共同化・棚卸しはどこまで必要か

●未来への準備
・少部数への準備
 固定費削減(共有できるところの共有化)/給料は低下(小出版社はすでに低い、大手がきついはず)
 印刷費の大幅減少は少ない(むしろ、用紙?環境問題)
 印税は現状通り?
  印税なしモデルはどうなるか?
・編集者の関心領域で本をつくる 発行・高橋書店or大田書房or沢辺社/ポット出版発売
・電子書籍をめぐる状況の観察
・ネットワークへの対応→松沢分析
・共同化 Net21の成功をパクりたい/仮説としてポット出版発行・○○発売
→小出版社が有利(というか小出版社と大手に二極化していくと思うが、大手は給料で相当しんどいと思う)
→観念的なことしか言えないけど、目の前にあることをもう一度オオモトから見直して一つ一つ改善する積み重ねの先に未来があると思ってる

●ジャパニーズブックダム
○国会図書館(の120億スキャニング事業)を軸に、書籍の全文検索/一部表示データベースを公開したい
Googleブックは歓迎だけど、一社であること/交渉しにくいことが課題
現在は画像だけ、OCRは権利処理上できないと長尾氏は言っている
APIで、書店・取次・出版社/図書館/一般人、がだれでも活用→本の世界を豊かにする基礎を提供できる
○実現のためにクリアしなければならないこと(本の世界を豊かにできる)→クリアできればあらたな地平を切り開ける
・図書館業界との友好な関係が必要→友好関係をつくれる (知材は今後の日本社会発展の基礎で、出版はその一分野、という視点で図書館が出版を支援するのがよい)
・出版社の合意が必要→風通しがよくなり、改革の具体的な取組みをやりやすくなる
・書誌情報の整備が必要→出版界と図書館界で共同の書誌情報の整備ができる(書店、一般の人が無料で書誌情報を使える)
・著作権者の了解が必要→著作権者の整理ができる、データベースの展望も(これは権利処理機構への一里塚)
・出版社が権利処理に関与しなければならない→出版社の関与の必然性をつくらなければならない(著作権法上の出版社の権利確立の可能性)
 著作権でいえば、必要に応じて一定額が払うことで、だれでもが著作物を利用できる権利処理システムを展望
○レジストリや料金収集・分配を先に検討しても、現状では有効な「料率」などは出せないし、そもそも集約団体は運営費をまかなえるほどの売上げは見込めないと思う
○書協などの既存団体での決議に有効性はないと思う(商品基本情報センターですら、、、)

 長尾構想=ネットをつかって国会図書館資料を電子で提供/出版社に、図書館利用に費用を支払う
 
●行動提起
○ジャパニーズブックダム実現にむけて一人一人で行動してほしい
○具体的にどうするか?
・twitterにIDをつくり、http://twitter.com/sawabekin をフォローして
・行政から呼びかけ行われたら、twitterでおしらせするので、みなさんできるところで意見表明を。
 会社で提起を/個人のブログやtwitterで意見表明を、状況は必ず動くから

以下参考に──────────────────────────────

●ポットの本の松沢呉一分析
・雑誌に書評が出ても書店向けにしか意味はない
 『懺悔録』「週刊文春」の「文春図書館」
 アマゾン 1週間の間に10冊くらい ここから推測すると、一般書店を含めて、全国で50冊くらい
 『エロスの原風景』 「本の雑誌」「SPA!」とも数字には出ず。アマゾンもジュンク堂も紀伊国屋もすべて横ばい
 「日刊ゲンダイ」で最大5冊。全国で25冊といったところ。
・雑誌に出るよりも、ネットで力のあるブロガーが書いてくれた方が本は売れる
 田亀源五郎のブログ 数冊アマゾンで動く 「SPA!」よりも影響力
・著者が繰り返し書くことによって、他のブロガーが書きやすくなる
・「エロスの原風景」の実売のうごき
 ジュンク/紀伊國屋/A
 6月(予約)─/─/40〜50
 7月 56/22/60〜70
 8月 21/11/30くらい
 9月 2/3/5〜6

●事前にもらった質問
○デジタルコンテンツによるマンガ配信の将来について、どうお考えでしょうか。
→バッチリでしょう。電子書籍はデバイスとタイトル数がうまいサイクルにのれば大きく増えると思う。
○現在刊行点数が8万点に及んでいる日本の出版業界ですが、現在の取次が中核をなす流通システム、および現在の読者人口から、適正な刊行点数はどれぐらいとお考えでしょうか。
→わかりません。基本は市場が決めてくれると思ってる。
○以前から、出版業界本を購入しているのは、小さいけれど手堅いパイである業界関係者だけではないのかという疑問があります。業界本の読者像について、どのようなイメージをお持ちなのでしょうか。
→一般の人も一定数呼んでくれていると思う。出版業界は「お得」な業界。出版社個別の知名度高いし、一般の関心も高い。
・昨今の責任販売制をめぐる議論などは版元主導であり、書店の立場がなおざりだという批判があります。しかしもっと言えば、出版業界は川下の書店(特に大書店)から流通革命を起こそうという気運に欠けるように思えます。アマゾンやブックオフすら再販制を前提として企業活動を行っているこの現状を、どのようにお考えでしょうか。
→自分のアタマで考えている書店は増えているし、増やせると思う。書店の自由を増やすことが大切
○35ブックスで業界内正味問題は変動があるでしょうか 
→あると思う。でも既存の取引で変動がおこるのではなく、別な線路(35とか、直取とか)で変動し、それが影響を及ぼす
○じゃあ大出版社ならば、なにができるというのでしょう? ネット/デジタル時代の中で、立つ位置や抱えている課題は、以前にくらべると大と中小の間で大差ない気がします。大/中小とで何ができるか、分けて論じる必要はないのでは。 
→はいそのとおりだと思いますが、大手にはさらに、経常経費(人件費)問題を抱えていると思います。
○お話、楽しみにいたしております。 
→ははは、ありがとうございます。
○35ブックスは書店に対してどれだけのインパクトがあるのか、また出版社にはどれだけのインパクトがあるのかについてお聞きできればと思います。
→一発でインパクトがあるようなことはそうそう生み出しようがないでしょう。小さなことの積み重ね(革命ではなく改善、細部にこそ意味がある)。それを理解しない出版社には、なにがあってもインパクトはないとおもいます。
○現時点では特にありません。
→お役にたてずに申し訳ない。
○35ブックスについて 個人的にシミュレートした結果では、今回の方式を採用した場合、返品率を20%以内に抑えられない限り、現行の取引制度を取る方が、書店にとって明らかに有利です。普及していくためには段階的に各商品ごとに再販制度を外していく必要があると思いますが、その時期はいつぐらいで、またどのくらいの規模の出版社の参加を見込んでいるでしょうか?  
→再販をはずすかどうかは、それほど大きな問題ではないと思います。なので時期は不明。補充注文ができることも返品率をさげること。時限再販などもあるほうがいいとは思う。しかし値下げすれば売れるというものでもないと思う。他の出版社がどう動くかは僕には分かりません(カンははたらくけど、例えば版元ドットコム)。各社、自由に判断してそれぞれなにかをやっていけばいい(やらなくてもいい)。35ブック参加出版社は増えても増えなくてもいい。成功すれば増えるし、成功しなければ増えないだけ。「成功したら参加しよう」というところがあるとすれば、歓迎はするけど、獲得できるものは少ないでしょうにと思うだけ。

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髪についてのあれこれ

2009-09-05 上野 絵美

3カ月近く髪を切ってなかった佐藤さん。
先日、ドアから「お待たせ」と言って登場したときに
風を受けて後ろ髪がなびいていました。
その姿は80年代・グループサウンズ。
そんなわけで今日、佐藤さんの髪を切りました。
井上陽水のBGMが流れる中、
ゴミ袋をかぶってキッチンペーパーを首に巻きつける佐藤さん。
ハサミの切れ味の悪さに密かに不安を感じつつも、平静を装って切り進める私。
40分後には、なんとか佐藤さんを2009年バージョンに仕上げることができました。

ところでいま、私と佐藤さんは
カツラ(フルウイッグ)を探しています。
私は、髪が伸びるまでの間の、頭ボーボーなのをやり過ごすため
佐藤さんは、たまにロングへアーを味わいたいのと
打ち合わせなどでお客さんをおどろかしたいためです。

若者向けだけどギャル用でなく、自然なカツラを売っている店をご存知の方、ぜひ教えてください。

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ポット出版社長・沢辺均の日記-32[2009.09.01-09.04]

2009-09-05 沢辺 均

最近さぼらずにこの日記を書けている気がする。うれしい。

●2009.09.01火
朝、S社で企画・デザインのブレスト。
夜、友人・前田和男さんと代々木で飲む。ついついおしゃべり盛り上がって、11時ころの終電まで。
完全団塊世代のいまだ心は全共闘おじさん、ってのがイチバン嫌いなタイプなんだけど、前田さんだけは
気が合うんだな、、。

●2009.09.02水
H社のプレゼン。当社の担当部分は佐藤が話す。
さすが、元女優(ってぜんぜん売れなかった)。声が通って、いい出来だった。
社長さんも、なんどかうなずいてくれていた。結果は4日金曜。
夕方、S社とデザインの打ち合わせ、とブレスト。
この日、新刊の山中学写真集「羯諦」の見本が、予定より早く届く。
新刊委託なしの、注文だけ。120冊くらいの事前注文。6,000円+税とたかい、しな。
宣伝用のチラシを刷り直し。まったくゾーニングの大切なポイントを理解しとらん。
那須、大田、小久保。
見たくない人が見ないでいられる自由を最大尊重することだ。

●2009.09.03木
9時から、芳賀沼製作のウエブサイトのブレスト。
腹割って考えてることを話した。ここの整ちゃんとは仲良し。
出版会議をして、出版システムのPC設置。日昄コンピュタテクノロジーの川久保さんたち。
プリンタ設定に悪戦苦闘。
この日は、竹田青嗣・橋爪大三郎さんの新刊、「低炭素革命と地球の未来」の見本ができてきた。
先週の、「溜息に似た言葉」岩松了につづき新刊ラッシュ。
だけど、7月のTIBF先行発売の「デジタルコンテンツをめぐる現状報告」「本の現場」永江朗、以降、
8月は新刊出せなかったので(つまり遅れてたってことだ)、、、、。
出来はいいな。

●2009.09.04金
ポット会議、掃除大会。
掃除大会中、文房具の筆記具引き出しを、佐藤とひたすら整理。
替芯やら、雑多なペンやら。使いかけのモノなんかを捨てることにして、
まずは、打ち合わせ机に「捨てるぞ 必要なモノは各自持ってけ」とメモして
ドカッと置いておいたら、いつの間にか半分に減ってる。
だれが持っていったんだ?
午後、版元ドットコムで発行してる、
書評・パブリシティ掲載情報(新聞各紙に書評が掲載された書籍のリストです。版元ドットコム会員以外の出版社の情報ももちろんお届けします)」
NPOげんきな図書館への作業委託の引き継ぎ。
うん、いい打ち合わせであった。高橋慶太くん、頑張れ。
17時から大田とボイジャーへ。
ポット出版の新刊、今後、iPhoneなどの電子書籍として同時発売(同時期?)を計画してるんで、
その打ち合わせ。
そのご、ボイジャーの鎌田純子さんたちとボイジャー行きつけの飲み屋へ。
遅れて、ボイジャースタッフ2名。
栗原はるみが世界一おいしいと紹介したポテトサラダや、トウモロコシのかき揚げやら、うまかった。
twitterで、「純子ちゃんとさんま」と写真付きでつぶやく。
若手社員教育問題や、借金・経営問題、ジブリネタ、渋いアニメネタなど、でもりあがる。
会計を鎌田さんが済ませて、接待してくれる気でいたみたい。
そこは(ほぼ)割り勘に持ち込む。

「 日本の難点」宮台真司、★★★★☆
週末は、来週のでるべん勉強会のレジュメと、「わたしの戦後出版史」の書評を書かなきゃね、下書きだけでも。

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ウエブサイトはナレッジ(笑)データベース

2009-09-03 沢辺 均

この日誌で、結構いろんなことを書いているのだ。
それは、実は、ポットのスタッフに向けて書いている面があるんだけど、
どうも、スタッフはよそのことのように読んでいるのかもしれない。

たとえば、最近書いた、
・日本出版学会・出版流通研究部会(2009.06.18木)「版元ドットコム「成功」を考える」報告 [2009-09-01]
では、版元ドットコムのこと、こういう風に考えることができるんじゃないか?
とか、情報を公開する意味、ってこういうことだと考えてるんだ、とかを、スタッフにしってほしい。
(ここからが大切)だから自分のやってる仕事でも、情報のを社内に公開したり共有する意思をもってほしい、
などと思っているのだ。
「へーそうなんだ」から「ならばオレのやってる仕事で言えばこういうのを日誌に(あるは社内一斉メール)
書くといいんじゃないか、なんてね。

それから、
・twitterdeアンケート「Googleブック検索って使ってる人いますか?」 [2009-08-26]
なんかでは、「twitterでアンケートで使ってみようか?」とか、
「うーん、なら他にどんな使い方があるだろうか考えてみよう」とかを期待してるワケ。

うん、期待し過ぎか?

でこっから。今日はぜひスタッフたちにも実際にやってほしいことだ。

オレは、ウエブサイトって、(まあ大企業ではできないかもしれないけど)
自分の、あるいはポットのナレッジ(笑)データベースとして使うのがいいと思っている。

帝国データバンクみたいな調査会社から、年に一度くらい会社情報の確認の調査票みたいのが
送られて来る。ちゃんと答えて送ってる(なぜか?という理由は略)。

ポットは、ちょくちょく資本金を増やしてる。
これは、という人に出資をたのむのだ。すると、今資本金がいくらなのか記憶に自信がなくなる。
そこでウエブサイトで確認する。
そのために、ウエブサイトは増資したときに直しておくのを忘れないように気をつける。
ただし、直したらすべてわすれてもいい、と自分に言い聞かせてる。

書店から在庫確認/注文の電話がくるけど、
最近は品切れのタイトルを覚えられない。
オレのメモリがすり減っていることもあるし、品切れ本が増えた、既刊本が増えたからでもある。
なので、電話を受けながらポットサイトにアクセスして、検索して答えるように、してるし、させている。
これもポットで出している本のデータベースだ、。
だから、版元ドットコムデータベースに必ず登録→ポットサイトに自動で反映→ポットサイトの在庫情報などは最新のものになる、というサイクルを大切にさせている。

先に書いたオレの原稿も、ここに出しておくので、自分のマシンにはその原稿/データは置いていない。
ある種の、これまでに書いた原稿のデータベースなのだ。

つまりウエブサイトを「そのことが起こったタラ、サイトを更新」して、データベースとしてるのだ。
それも、一時はやったナレッジマネージメントみたいなもの。
もちろん、「お客の●●さんは酒が好き」とかの「ナレッジ」は掲載できない。
でも掲載できない情報なんてそれほどないんだよね。

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プレゼンやら打ち合わせやら

2009-09-02 和田 悠里

今日はH社の企画コンペに参加してきました。
このコンペでは、初めて他の会社の人たちとプロジェクトチームを組んで作業しました。
ウェブなどもからむ企画だったので、いつもより広い範囲で
企画を考える事ができて勉強になりましたし、よその人と組むのも新鮮でした。

コンペが終わりしだいサワベさんとS社に移動して打ち合わせを2本。
考える瞬発力が弱いのと、緊張しやすいのとで打ち合わせの時は困ります。
なんか発言しなくっちゃ!とアワアワしてしまって
ブレスト段階なのに自由な意見を出せてないな、
もったいないなとよく思います。

こういう機会に考えてみたら、私は「プレゼン」の分野はかなり不勉強。
(実際のデザイン作業も精進しなきゃならない事はたくさんあるのですが…)
うーん、プロジェクトの大本から企画をプレゼンしていけたら強みになるし、
プレゼン力、企画力を上げるのもこれからの課題にしよう。

いつかすばらしいプレゼンをする日のために人前で話すと赤くなる癖を直したいです。

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日本出版学会・出版流通研究部会(2009.06.18木)「版元ドットコム「成功」を考える」報告

2009-09-01 沢辺 均

日本出版学会・出版流通研究部会研究発表で話をさせてもらった。
そんときの報告を、学会報のようなものに書くようにといわれて書きました。
なもんで、↓に公開しますね。ちなみに学会報は、まだ発行されてません。

────────────────────
●日本出版学会・出版流通研究部会(2009.06.18木) 報告
版元ドットコム「成功」を考える

 版元ドットコムは2000年4月17日に本のデータベースを試験的に公開。8月6日に21社2,300タイトルでネットでの書籍販売を開始しました。以降、9年が経過して、現在148社、24,760タイトル(2009.08.31現在)の書誌情報をデータベースに掲載しています。
 とりあえず9年間つぶれずに活動を継続して来れたこと、会員社148社への成長などから、「成功」だったとして、その「成功」のポイントがどこにあったかを話させてもらいました。
 僕が考えるポイントは、会員(出版社)の利便性と情報公開と事務作業の徹底だと考えています。
 「書誌情報や在庫情報は出版社の役割だ」とか「本の出生・死亡情報くらいなぜ出せない」といった書店などからの批判もイッパイ聞こえてました。でも、版元ドットコムは「出さねばならない」ではなく、出すことがそれぞれの出版事業にプラスをつくる、ということに重点を置きました。版元ドットコムのウエブデータベースへの登録で、商品基本情報センターへの書誌情報転送をはじめ、取次の書店向き週報や、ネット書店の在庫情報の改善(取扱いなし→○日でお届け)を実現させました。
 情報公開は現代の組織運営に不可欠のものだと考えました。版元ドットコムから会員社への情報、また会員社自身の情報公開いずれも重要なポイントです。
 版元ドットコム自身の情報公開では、決算書も、会員への公開にとどまらずネットでも公開しています。月例の組合委員会議(これは株主総会を毎月やっているようなものです)参加資格もオープン化しています。
 会員社自身の情報公開といっても、特別な情報の公開を求めている訳ではありません。会員と会友全員のメーリングリスト=MLがありますが、会員社自身の疑問・質問も、事務局へ直接の問い合わせるのではなく、このMLに投稿することで、同じような疑問をもつ会員社とその疑問とそれへのアドバイスを共有するのです。
 当初は、事務局はほとんど無償でしたが、会員数の拡大や有料事業での利益を上げることで、現在は有償にすることができています。事務局を組織し、事務局に作業部分の多くをまかせることで、円滑な運営ができるようになりました。例えば、版元ドットコムで購入された場合、その連絡をメールでその会員社に送り、会員社からお客に発送していますが、その注文と発送は事務局が経過を見ていて、発送していない会員社への連絡もしています。

 業界団体などの「事業報告」は多くの場合、その理念や目的などが中心になっているようですが、当日の報告ではむしろ運営上のポイントを中心に報告させてもらいました。

レジュメ
版元ドットコムのWeb活用術/中小出版社のチャレンジと共同化
【01】版元ドットコムの現状
●形態 有限責任事業組合(出資30万×7社)
●組合員 語研/ スタイルノート/ 青弓社/ 第三書館/ 太郎次郎社エディタス/ トランスビュー/ポット出版/スタジオ・ポットSD
●会員 145社/総登録点数23,229点[2009-06-17現在]
●会友 60名[2009-06-17現在]
●決算 売上げ=2,164万円 TIBF会計=416万 販売管理費=1,642万 利益=108万円 
 販売手数料=148万円(=15%、本の売上げ1,000万)
●データ2008年度
・売上げ=3,326冊 \7,307,892
・会員数/書誌データ=22,749冊 137社
●版元ドットコムの事業(後述)
【02】版元ドットコムとは何か、なぜうまく行ったのか
(発足後数年間の困難)
●情報公開 総会資料/決算
●組織の公開制 月例組合員会議は参加資格なし発言可/議決権は組合員のみ
●メーリングリスト 連絡/相互相談
●事務局体制 発送確認/会費 →革命は事務である(竹中労)
●入会審査
●ノウハウの公開提供 ノウハウは聞いたらできるものではない
●批判ではなく、ただできることを自ら行う
●活動する人が得をする
●出版界の諸団体は活用 批判だけでなく提案(利用)
【03】版元ドットコムでやっていること
(興味のある方は、kin@pot.co.jpまでご連絡いただければ「版元ドットコム大全(A5/76ページ)」を無料でお送りします)
【04】出版業界で問題になっていることと、それにどう対処していこうと思っているのか
(沢辺個人の意見で版元ドットコム組合員の間でも意思共有していません/時間があればにします)
●Google問題の意見と対処方針(長尾真国立国会図書館館長の提案の「利用」)
●返品/委託/責任販売=35ブックス(筑摩菊池社長の発案)
●電子書籍をめぐるそなえについて
(2009.06.18木18:30〜20:45/八木書店本店・6F会議室)
沢辺均(日本出版学会会員、版元ドットコム代表)「日本出版学会・出版流通研究部会研究発表」

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ポット出版社長・沢辺均の日記-31[2009.08.28-08.31]

2009-08-31 沢辺 均

●2009.08.28金
午前中はポット会議。その後、H社プレゼンで和田と佐藤と打ち合わせ。さらに「チームビラセレーナ」=イタレリとも。
夕方、国会図書館でちょっと打ち合わせ。
そのまま、中野のNPOげんきな図書館研修「8月28日柳与志夫さん「指定管理者制度を選んだ理由」研修」へ。
帰りは、柳さんふくめ、5人で和民で飲み会。
この日は、「35ブックス」の暑気払いもあったのだけど、僕だけ欠席。残念でした。
先日手続きを終えた、政府の緊急保証融資、口座に入金がすんでいた。おとといだ。
口座残高は、ポット史上最高の金額だ(笑)

●2009.08.29土
WOWOW録画の井上陽水ドキュメント(4話あり。合計4時間)や映画、読書でのんびり。
夕方、鉄とすすをつれて代々木公園のドックランに。
そろそろ本を読みながら寝ようかかと思っていたら、「朝まで生テレビ」環境問題で、
久しぶりに全部みちゃった。ポット出版から、
「低炭素革命と地球の未来 環境、資源、そして格差の問題に立ち向かう哲学と行動 」
竹田 青嗣, 橋爪 大三郎・著

を出すもんでね。

●2009.08.30日
午後から、一緒にバンド遊びをしてるヒノッチ(ベース)の、別なバンドのライブで飯田橋へ。
ヒノッチバンド(UMA)でジャニスの祈りを聞いたりして、帰ろうとしたら雨。
久しぶりに自転車でいったので、ぬれた。
戻ってきて投票へ。今回は民主党にいれたのだ(わが選挙区は、年金のながつま候補)。
民主党の年金案より、おいらの案のほうがいいと思ってるんだけどね。
夕方、雑用をかたづけに事務所にでて、7時半からテレビのまえで開票速報。
チョットした知り合いの辻/本多候補は当選。ポットから本をだした保坂候補は落選でした。
辻候補はポスターのデザインとかやったことがあるんだけど、その人柄がいやで降りた。
第三書館/北川さんに連れて行ってもらった麻布の飲み屋で紹介された辻元清美は当選。

●2009.08.31月
今日、10分遅刻してしまう。
日本出版学会6月にやった講演の、報告記事を書き、
H社プレゼンにむけた最後の打ち合わせ。
夜、古い友人の新妻/加藤くんが事務所によってくれる、。

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溜息に似た言葉「見本出し」

2009-08-31 尹 良浩

今日は新刊『溜息に似た言葉』の見本出しに行ってきました。

見本出しというのは、取次さんにこんな本が出るんだよ、と見本を渡しにいくことです。目的としては、
1.商品登録のため
2.商品説明のため
に取次に直接、新刊見本を持っていくわけなのです。

本が書店さんの店頭に並ぶまでにはどういう経路を辿るかと言いますと、一般的には出版社→取次→書店という順番にリレーしていきます。取次というのは耳慣れない方もいるでしょうが、簡単に言えば本の問屋さんです。1日200点の新刊が生まれ、それを全国20,000店と言われる書店のどこででも購入・注文が出来るのは取次の機能によっています。

取次は自社と取引口座のある出版社の本ならば、自社と取引口座のある書店のどこからでも注文に対応できます。(割愛しますが、厳密に言うと口座のない出版社の本でも可能な場合があります。)それが可能なのは、口座のある出版社の本を在庫、もしくは把握しているからです。在庫があれば注文をもらったところですぐに出荷できますし、なくても把握していれば出版社に注文できます。逆に言えば、本が出たら教えてもらわないことには「この本は何だ?」となってしまいます。

なので、出版社は新しく本を出す時に取次に見本を出します。この本はウチの本である、という登録をお願いするのが「見本出し」の目的の一つです。

とはいえ、本の登録だけならばわざわざ人を出すことはありません。わざわざ人が持っていくのはもう一つの目的、新刊配本の希望を出すためです。

出版社は営業部員を何百人も持ってはいませんので、全国津々浦々の書店に新刊案内に行くには限界があります。そのためにFAXやメール、webを活用しますが、それでも書店さんに案内が届いているのかどうか、というとポットの場合は全国のうちの10%程度です。

ですが、ポットの本が売れる可能性のある書店は、案内をして事前に注文してくれた書店の他にもあるかもしれません。全ての書店を把握しているわけではありませんし、全国の全ての書店員さんがどういう考えで本を展開するのかということを個別的に把握するのは不可能です。

そこで、「新刊配本」というシステムがあります。取次は書店さんの本の入り口ですから、自社が取引している書店の売上はある程度把握しています。そのデータに従ってジャンル別に配本パターンを作っており、各書店に重みを付けて適正数を決め、新刊が出たらパターンに従って送品します。

書店さんは忙しいですし、山のように毎日新刊がでますから全ての新刊を把握するのは難しい。なので、データに従って仕入を代行してくれているわけです。出版社からすれば自社で把握できない売れる可能性のある書店に本を送ってくれるわけですから大助かり、書店さんもお店で売れる本が勝手に入って来るということで大助かり、というわけです。

できるだけ取次に適正な配本を希望する数で送品してもらうために、見本出しの際に商品説明や周辺情報の提供、事前にもらった注文を伝える必要があるわけです。(事前にもらった注文はその分だけこの書店には出して下さいなとリスト化して渡し、その分を送品してもらいます。)

それを元に取次がこのくらいは行けるという数を決め(「部決」といいます)、配本パターンを決めます。出版社は約束した期日に決まった数を納品します。そうすると、取次から事前注文をくれた書店、配本パターンに入った書店に新刊が入荷するわけです。めでたしめでたし。

以上、小学生の工場見学的な建前の並んだ「出版流通のお話〜見本出しとその理由」のお話でした。これでみんな満足パーフェクト、なれば素晴らしい話ですが、実際にはこのプロセスの中に細かいものから大きなものまでいろいろと問題があったりします。

ひとつ具体例を出せば、配本パターンといっても、あくまで取次が判断したものであり、書店は本を勝手に決められたパターンの元で勝手に送られてくるわけで、「こんな本売れねーよ」ということは頻繁におきます。というより毎日おきている書店が大半でしょう。きりがないのでその他の問題点は他の機会に譲りますが、問題は様々ありありな訳です。

まあとはいえよく出来たシステムという見方が出来るのも事実。現状はこのシステムにポットも含め大半の出版社が立場は違えど頼っているわけです。長々してしまうと、きりがないのでとりあえずこの項終わり!

さてさて、話は戻って新刊『溜息に似た言葉』
今日見本出しに行ったわけですが、このあとは
9/2(水)部決確認(取次がいくつ仕入れてくれるか確認する)
9/4(金)新刊搬入(確認した部数を取次へ入れる)
というスケジュールを辿ります。上述のような流通ストーリーを辿って、都内の大きな書店であれば当日に本が並びます。翌日であれば地域にもよりますがほとんどの書店に並びます。(だいたい本州内→本州外→北海道、沖縄というように遠くなるほど1日ずつくらい差が出てきます。)

編集も様々な過程でつくりあげた本が、営業や流通の過程を経て書店へ並びます。何の気なしに書店さんで本を手に取った時に、膨大な数の人の間でリレーされ、多くの過程を踏んできたことを感じていただけたら嬉しいです。それでその本が『溜息に似た言葉』だったらもっと嬉しいです。

名作にある言葉のイメージから脚本家が語り、名作にある言葉のイメージから写真家が写す。名作のイメージをより膨らませてくれるいい本です。9/4(金)以降に全国書店、オンライン書店でぜひお買い求めください。

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未来型音楽レーベルって何だろう

2009-08-31 大田 洋輔

突然ですが、9月2日(水)から始まる「未来型音楽レーベルを立ち上げよう!」という講義に参加します。

世田谷ものづくり学校を教室にした、誰でも参加出来る「自由大学」の授業のひとつです。

—————————————-

未来型音楽レーベルを立ち上げよう!

[ 講義内容]
2010年音楽の旅

「インターネットでデビューも楽々!」・・・ところが現実は甘くない。アーティストを抱えてその音楽をどう動かし、認知させていくのか? 今までに ない、新しい音楽レーベルの作り方、運営ノウハウをお教えします。契約書の読み解き法、収支見込の立て方など目からウロコのヒジョーに実践的な講義です。

教授:牧村憲一、津田大介
キュレーター:森和夫

[ 講義計画 ]
第1回 “小さいレコード会社作り”はもうやめよう
メジャーレーベルが軒並み収益で苦戦している中、見よう見まねで小型レコード会社を作っても意味がない。ここでは経営面での収益支出を考えながら「形にとらわれない」レーベル作りを考えて行きます。
第2回 上手なネットとの付き合い方1~管理
パソコン、インターネットはなにもアーティストや音楽のプロモーションや販売ツールだけではない。事務的な管理、そしてファン管理にもいろいろと役立てることが出来るのだ。ここは日本有数のTwitterの使い手でもあり、「仕事で差がつくすごいグーグル術」の著者でもある津田氏が目からウロコのネット 活用術を直伝します。
第3回 権利、契約の落とし穴
肝心な物事を進める時には必ず目の前に表れる権利問題、そして契約書。
権利は果たして守り抜くだけでいいのか?契約はすぐに判を押してしまっていいのか? 実際に使われる契約書文例やケースワークを用いながら実践的な対応手段や観点を伝授します。
第4回 上手なネットとの付き合い方2~プロモーション、販売
音楽配信やSNSでアーティストのプロモーションやセールスもバッチリ!・・・だったら誰も苦労はしない。この時間では普段注目されがちなツールや手段ではなく、その有効的な活用法やリアル展開との共存についてレクチャーします。
第5回 未来型音楽レーベルは荒野をめざす
遂に講座も最終回。4回の講義を受講して学んだノウハウで果たしてこの音楽業界の荒波を渡りきれるのか!? 特別ゲストにビクターエンタテインメント (株)FLYINGSTAR RECORDS エグゼクティブ・プロデューサー 高垣 健氏を迎えながら実際の運営の問題点やビジョンを講師と共に考えていきます。

注)内容は予告なく変更される場合があります

—————————————-

出版社の新入社員がなんで音楽レーベルについて勉強しに行くのかというと、
社長の「行け!」というメールに「行きます!」と返事をしたからなのですが、
社長の「行け!」と僕の「行きます!」にはズレがあって、
社長が何を考えているかは、よくわかりません。

社長は
何か面白そうだから、とか
担当していた本2冊を入稿して時間余らせようとしてないかアイツ、ふざけんな、とか
スパイ、とか
企画を作り悩んでいるペーペーにチャンスをやろう、とか
ほかにももっと一杯、色々なことを考えているのだと思います、多分。

僕は、早い時間に堂々と退社して会社の外にいる色んな人に会える機会に飛びついた、というのが一番。
あとは、未だ出版の「出」の字も、社会人の「社」の字もわからないボンクラながら、「“小さいレコード会社作り”はもうやめよう」「上手なネットとの付き合い方1~管理」「権利、契約の落とし穴」「上手なネットとの付き合い方2~プロモーション、販売」「未来型音楽レーベルは荒野をめざす」という全5回の講義のテーマが、すべて出版社のこととして考えられそうだと感じたから。

5秒で「行きます」と書きました。

ちなみに、「行きます」と返事をした後「行くにあたってお金がないので、貸していただけますか?」とお願いしたところ、ポットの研修システム(2005-07-05 ポットの研修システムってこうよ)が適用されることになりました。

ポットの研修システムとは、社内的にレポートを提出することで、学費の半分が支給される、というものです。バンザイ。

で、あっという間に、もう明後日から開講です。

やや心配ですが、張り切って参加していこうと思っています。

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吹越満の舞台

2009-08-31 佐藤 智砂

友人のぶんちゃんがポットにきて、吹越満の舞台のチラシをくれた。

ぶんちゃんは私の約30年来の友人で、舞台の制作をしている。

吹越満の舞台も彼女の仕事だ。

私は肉体を酷使する系の芝居も好きなので、吹越さんの芝居は結構好きだ。

吹越さんって何となく色っぽいし。

あの色気は、酷使している肉体から醸し出されていると思う。

だらけた体から沁みでる色気もあるけど、吹越さんのは土方系色気。

広田レオナと結婚してたんだよね。知ったときはびっくりした。意外な組み合わせで。

この前、大田に吉田豪の本(タイトル忘れた)を借りたら、広田レオナがインタビューされていた。

こんなにへんな人だとは知らなかった。

今回の舞台は、どのくらい色気を感じさせてくれるか?

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季刊/大学出版/(出版社は)いかにしてITを利用するか

2009-08-31 沢辺 均

そういえば、季刊の「大学出版 78号」(発行・大学出版部協会)に原稿を書かせてもらった。たぶん2009年の6月発行だったと思う。

ネットにも公開されている。

http://www.ajup-net.com/web_ajup/078/78web.shtml

以下もくじです
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《 特 集 》
ネットノムコウの学術出版
学術情報の流通を紙の書籍がほぼ独占していた時代は過ぎ去ろうとしているのか。いま学術出版は、ITの活用を求められ、新たな流通経路への対応を追られ、電子化するユーザを目のあたりにする、「ネットノムコウ」には明日が待っているのだろうか。

《 INDEX 》
〈初版本、ナンセンスなフェティシズム〉
*里見●著『八疊記』:酒井道夫 (●=弓+享)
〈 特 集 1〉
*インターネットの現在と未来、そして学術書の現在と未来:岡本 真
〈 特 集 2〉
*いかにしてITを利用するか:沢辺 均
〈 特 集 3〉
*学術電子出版の新しいモデル—OCLC NetLibrary:新元公寛
〈 特 集 4〉
*大学図書館で電子ブックを導入した意外な理由:矢崎省三
*社会の記憶を紡ぐ——「納本」の意義:田屋裕之
*大学出版部ニュース
────────────────────

いかにしてITを利用するか

沢辺 均

 パーソナルコンピュータとインターネットが社会を大きく変化させたこと(「IT化」と呼んでおく)は多くの人と合意できると思います。これを[出版]というポイントから眺めるなら、2つの視点で切り分けるべきだと思います。
 第1の視点は、現状の本の作り方や流通に「いかにしてITを利用するか」、第2の視点は、「ITそのものが出版を変える」ということです。「ITそのものが出版を変える」というのは、本そのものの電子化やデータでの販売、販売ではない収益モデルを作り出すことなどが課題として立ち現れていると思います。版元ドットコムの活動は、主に第1の「いかにしてITを利用するか」がその中心です。そしてその目的は、
(1)書誌情報を版元自身がつくって、読者に、出版業界に広く公開する。
(2)書誌情報をできるだけ詳細なものにする。
(3)出版事業にかんする情報の交換、ノウハウの共同した獲得。
です。要するに、自分たちの作った本を1冊でも多く売るための、共同してやるべき取り組みをやっていこう、というのが最大の目的です。

 なぜ書誌(+在庫)情報なのか?

 第1に、インターネット上に本の紹介ページがないことが、その本そのものもないことになってしまうと思うからです。ネットワークを使う人が確実に、そしてものすごい勢いで増えていて、あたりまえの道具になっているからです。
 第2に、豊富な書誌情報は、その本を購入に向かわせるために有効なものであるということです。逆に言えば、書誌情報が薄ければ薄いほど、購入動機が減ってしまうと思います。
 アマゾンの渡部一文氏(書籍事業本部統括事業本部長)は「きめ細かく内容を充実させたあるアメリカの商材で、詳細ページに来た顧客の購入率が15%から 26%に上がった事例があります。」(『文化通信BB』2009年3月2日)と言っています。これが全てに当てはまるかどうかは別にして、購入意欲を高めることは間違いないと思います。
 第3は、在庫情報のことです。在庫の有無が明確なことが、書店やネット書店が販売する/しないを決める大前提になるということです。
 かって書店は、在庫の有無を調べる手だてをもたなかったので、やむを得ず注文短冊を「取次→出版社」へと回していて、出版社も「返品がくるまで保留しておくか」といったことが、私の周りにはありふれていました。しかしネットワークの発達により、新出版ネットワーク(出版VAN)や大阪屋へのメールでの在庫情報提供をとおしてアマゾンの在庫情報がかなり信用できるものになってきました。書店も手軽に出版社在庫の有無を調べることができるようになって、出版社の在庫情報提供が本の購入に直結するようになりました。さらに、提供の有無だけでなく、その正確性も購入に直結します。在庫があるのに在庫がないことになっていれば、その時点で購入意欲が大きく低下するのではないでしょうか?

 どうして書誌(+在庫)情報なのか?

 しかし、こうした書誌情報・在庫情報の整備は、それなりに手間のかかるものでもあります。特に中小零細規模の出版社にとっては、書誌情報を作ること、その情報をTRCのストックブック、JPO商品基本情報センター、取次の週報、ネット書店への情報転送など多岐にわたる情報転送先、さらには、品切れや重版・返品による在庫状況の変化に対応した情報発信を間違いなく行うためには、業界知識からこまかな作業までのノウハウが求められます。
 版元ドットコムを始めた動機には、これらの煩雑な一連の作業を簡単にすることがありました。
 第1に、さまざまな相手に求められる煩雑で多様なフォーマットに煩わされずに、その対応をコンピュータに対処してもらうこと。
 第2に、送り先とそのタイミングを間違いなく網羅して、送付の記録までをコンピュータに管理させること。
 第3に、送り先などのメンテナンスに事務局が集中して取り組む事で(あるいは各社からの情報提供を受けて)簡単にすること、として実現しようとしてきたのです。
 いわば、出版活動のインフラ構築をめざしたのです。

 出版活動のノウハウの共有

 ポット出版では、新刊発行時の営業としてファックスダイレクトメールを書店に送っていて、それを重視しています。ポット出版そのものと発行したタイトルを認知してもらうことが大きな目的ですが、それだけではないと思っています。
 ポット出版のような少部数出版では、並べてもらう書店にそのタイトルがフィットしていることが重要だと考えています。いわゆる「町の書店」にやみくもに並べてもらっても、ただ返品されるだけだと思っています。でも、ポット出版サイドでは、そのタイトルを並べるべき書店を認識することが非常に難しいので、書店の側に選んでもらいたいと思っています。逆に言えば、選んでくれた書店をキチッと認知して、情報提供などのフォローをしていく事が必要だと思っています。
 そのキッカケがファックスによる告知です。
 現在2000店ほどに(多いとは思っています)送っています。ポット出版の本を並べる意味のある書店は、せいぜい数百店だと思いますが、それをセグメントできないので対象を拡大して送っています。さて、この2000店ほどの書店ファックスリストの管理も、実はほとんどできないでいました。開店・廃業の情報を業界新聞から切り抜き、その書店に電話をかけてファックス番号を教えてもらい……ということを年単位でさぼっていました。3年前から、版元ドットコムで共同して、このリスト管理を開始、ファックス送信代行を始めました。共同化することで、それぞれの手間が省けると同時に、各社よりすぐりの営業担当者たちの「おすすめ書店パック」への絞り込みや、営業まわりから得た情報をフィードバックしています。
 この他にも「オンライン書店とのつきあい方(講師=文化通信社浴野氏)」「書店データ活用法ジュンク堂の「うれ太」を中心に(講師=ジュンク堂書店営業本部木戸秀俊)」といった勉強会(版元ドットコム入門と言っています)やメーリングリストでQ&Aなどを行って、多くのノウハウ共有をしています。

 出版社のWebサイトが持つべき機能

 さて、「いかにしてITを利用するか」という視点から、出版社、特に小零細出版社のWebサイトは、どのような機能を持つのがよいか、ということについてです。
 小零細出版社では、サイト運営に多くの人力を裂くべきではないと思います。あくまで本道は、良いと思う本を精一杯つくることだと思うからです。しかし一方では、Webサイトを持たないと信用すらされない、というくらいの状況になっていると思います。さらにそのサイトは、生きて発信を続けていなければまた大きく信用を低下させる、というくらいの状況になっていると思います。
 具体的に必要なことは、(1)新刊を発行したら即、サイトにその本の情報が掲載されていること。(2)メールマガジンのような形式で、新刊発行・書評掲載などの情報を発信すること。(3)出版社スタッフの実像を想像できるようなコンテンツがあること。この3つだと思います。
 第1に、出版社サイトを見たときに、半年も1年も前に発行された本が一番最近に出た本の位置にあると、なんだかいい加減な出版社だとか、あやしい感じがしませんか? また、その本の著者は不信を抱かないでしょうか? でも、日常の雑事に追われてついつい先延ばしにしてしまうことが、正直私にはあります。しかし、これは決定的にまずい。
 第2に、メールマガジン(新刊案内メールといってもいいと思います)を出すべきです。サイトは見に来てもらう待ちの媒体です。これに対して、メールでの発信はこちらから能動的に働き掛けられる道具です。
 私が今、Webサイトを見るのは、ある必要から検索をしてサイトを見るのと、ある種のメールマガジンがトリガーになって、クリックしてサイトを見るのとがほぼ半々、もしくは2対1です。
 第3に、スタッフの書いたものです。これからのメディアはGoogleやYahoo!のように巨大な集客をするものと、学術出版のように特定少数の人を引きつけるものに大きく分岐していくと思っています(理由は省きます)。小零細出版社は、後者のメディア発信が中心となるので、特定少数の人との濃い関係性を作り出す事が必要です。その役割は著者に求められると当時に出版社もまた担い、特定少数の「ファン」を1人ずつ獲得しなければならないと思います。具体的にはメールマガジンの読者として獲得することに結びつけていくのですが、その入口にはスタッフの発信が必要だと思うのです。
 詳細は省きますが、この3点は、版元ドットコムデータベースの利用と、メールマガジン配信システムを準備することと、HTMLを書けなくても(サイトを作れなくても)ただちょっとした文章を書ければだれもが更新できるブログ的なシステムを入れればよいのです。できれば、この3点を日常業務に組み込むようなワークフローにすることがとても重要です。
 さて最後に、「ITそのものが出版を変える」ということです。これもまた詳細を省きますが、いきなり電子出版だ、ダウンロード販売だ、という取り組みもまた意義があるかも知れません。しかし、これまでに書いたように「いかにしてITを利用するか」にキチッと取り組むことが、電子出版などの意味やシステムの理解に近づくことであって、「いかにしてITを利用するか」についての真剣な取り組みなしに、ただ電子出版に取り組めばなにか新しい地平が見えてくるものではないと思うのは、暴論でしょうか?
(ポット出版)

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「国立国会図書館の資料デジタル化に関する説明会の開催について」の文書

2009-08-30 沢辺 均

国立国会図書館の資料デジタル化に関する説明会の出版社への連絡文書があったので、
下記に張っておきますね。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
国立国会図書館の資料デジタル化に関する説明会の開催について

日ごろ、納本をはじめ、当館の事業に御協力いただきどうもありがとうございます。
平成21年6月に、当館が原資料の保存を目的として行う資料のデジタル化に関する
著作権法改正がありました。当館では、この改正を視野に入れて、保存のための
資料のデジタル化及びその利用に関し、平成20年度から出版者団体、著作者団体
等と関係者協議会を行い、平成21年3月に第一次合意(添付)を取りまとめました。
また、平成21年5月には、当館の資料を大規模にデジタル化する補正予算が成立
しております。
当館では、こうした状況を踏まえて、資料デジタル化を関係各位の御理解のもとに
進めてまいりたいと考えております。そこで、出版社各位の御理解、御協力を賜る
ため、下記の要領で説明会を開催いたします。御多用中とは存じますが、御参加の
ほどよろしくお願いいたします。

1 日時・場所
平成21年9月17日(木) 15時〜16時30分
国立国会図書館新館講堂(東京都千代田区永田町1−10−1)
2 内容
・ 関係者協議会第一次合意について
・ 補正予算によるデジタル化について
・ デジタル化候補雑誌リストの公表及び照会について
※ 資料デジタル化の御説明及び関連資料は、以下のURLでも公表しております。

http://www.ndl.go.jp/jp/aboutus/digitization.html

3 参加申込方法
資料準備の都合上、9月14日(月)までに、「説明会参加」という件名で
御所属及びお名前を記載した電子メールを ●●●@ndl.go.jp 宛に

お送りください。なお、会場の関係上、参加希望の方が300人を超えた
場合は調整させて頂くことがあります。

(担当)国立国会図書館
総務部企画課 ●●、●●
●●●@ndl.go.jp
電話03-3581-2331(内線●●●)

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甲子園

2009-08-28 山田 信也

すっかり終わりましたが、高校野球のお話です。

今年の夏の甲子園は、中京大中京が43年ぶりに優勝したそうです。中京大中京といえば、2007年にポットでデザインさせていただいた、『白球に乾杯』。中京商(中京大中京の前身)で選手・部長として甲子園で優勝した瀧正男さんの読売新聞での連載をまとめた本ですが、その中の番外編では、昭和6-8年の中京商以来の夏三連覇のかかる駒大苫小牧(マー君のいたチーム)と早実(ハンカチ王子のいたチーム)の2006年の夏の決勝戦を球場で観戦したエピソードがあります。中京商の元気な「最古」のOBとして取材をうけるなどフィーバーにまきこまれたそうですが、今年も、「最古」のOBとして中京大中京の優勝を観戦されたのでしょうか。

僕個人的には、今年の夏の甲子園はテレビ中継で、準決勝、花巻東対中京大中京の2-3回、プロ注目の菊池雄星君の投げていない場面のみ観戦しただけでした。

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ポット出版社長・沢辺均の日記-30[2009.08.26-08.27]

2009-08-27 沢辺 均

ためないで、シャチョーの日記をつづけるぞ。

●2009.08.26水
午前中はS社のデザイン打ち合わせ。30分で終了。
午後イチに、さわやか信用金庫の担当者が来て、政府の緊急保証融資の手続き。
夜は版元ドットコムの組合員会議。
青弓社・矢野さんに「沢辺はキレるな!」とおこられる。
その場で「キレてないですよ、ホントにキレたらこんなんじゃないですよ」と開き直る。
あとで考えなおしたら、確かに「もういいよ」といった根拠の半分は、
「キレていた」ことがあるな、。
あとの半分は、ホントに合意の得られないことを無理に版元ドットコムでやらなくてもいい
(単独でやればいいんだから)という考えでいるってのが、半分。
そのあとは、毎度の飲み会。電話で近所の中華屋を予約したんだけど、なんか変。
携帯電話に「まだこないんですか?」と電話があって、予約したのは渋谷店だったことが判明。

●2009.08.27木
午前中から出版会議(毎週木曜日)。本を売るためのネット活用法とその具体的な段取りに時間を使う。
午後中央公論新社へ、新シリーズのデザインの打ち合わせ。ツラガマエだぜ、人は。
夕方、チーム・ビラセレーナの一員=イタレリへ、H社プレゼンにむけたサイトの相談。
夜は雑用。だけど腹減った。
出版チームと編集チームは月一回の食事ミーティングに行った。
デザインチーム3人とSDさん。で寂しい社内。

▶フリッカーで「ライブポット」=ポットの日常を写真でアップ。
東洋経済アマゾン特集やら、なんやら、。

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9月8日(火)でるべんの会で沢辺が話させてもらいます「いま、中小出版社に何ができるのか」

2009-08-27 沢辺 均

沢辺が話をさせてもらいます。お知らせまで。

ちなみに、「でるべんの会」とは出版の出、勉強の勉、のはず。

出版社/取次/書店(の30代中心かな?)が多いですが、
読者、図書館のかたなどもどうですか? 対象限定ではありません。

────────────────────
9月勉強会 「いま、中小出版社に何ができるのか」ポット出版沢辺均氏をお招きします。

各位

ご無沙汰しております、
でるべんの会幹事を務めております、梶原です。
次回の「でるべんの会」勉強会は、先日MLにもご投稿いただきました、
ポット出版代表取締役の沢辺均さんにお話を伺います。

ポット出版から7月に発売された
2冊の出版業界関連本が話題を集めております。
その一つは、ライター永江朗氏による『本の現場』。
出版業界の諸問題をつぶさに取り上げ問題提起を行う本書は、
「非再販本」として発売されることで、話題を集めました。
また、出版コンテンツの今後を考える会として発足した
「出版コンテンツ研究会」の研究報告と、
デジタルコンテンツ業界で活躍するキーマンにインタビューを行った
デジタルコンテンツをめぐる現状報告』は、
加速する出版のデジタル化をとらえる上で
必読の一冊となっております。

その一方で、沢辺さんは
出版社の枠を超えた活動、発言を多数行っております。
中小出版社ネットワーク団体「版元ドットコム」の立ち上げ・運営から、
責任販売システム「35ブックス」への参画、
Googleブックサーチ問題では率先して賛成の意を唱えるなど、
出版業界の各所でご活躍を続けております。

今回は、その多岐にわたる活動についてお話を伺うとともに、
変革を迫られる出版業界において一人一人が何をなすべきなのか、
より率直なお話を伺いたいと思っております。

急なご案内で申し訳ございませんが、
皆様ふるってご参加いただきますよう、お願い申し上げます。

(以下参照)
━━━━━━━━━━━━━━━━━

■テーマ
いま、中小出版社に何ができるのか
——版元ドットコムから非再販本出版、35ブックスまで——

■日時:9月8日(火)19:15〜20:45(*受付は18:45から)

■会場:水道橋・貸会議室「内海」東京学院ビル3F教室
http://www.kaigishitsu.co.jp/access/index.html
※終了後、近辺で懇親会を予定しております

■講師
沢辺均(ポット出版代表取締役)
http://www.pot.co.jp/

■当日のタイムスケジュール(仮)
18:45〜   受付開始
19:15〜   開始 → 講師紹介、導入
→ トークセッション、質疑応答
〜20:45   終了 → 片付け
21:00頃から 懇親会開始

■勉強会参加料 1,000円(予定)
■懇親会参加料 4,000円(予定)

■予約お申し込み
下記の受付フォームにて承ります。

http://my.formman.com/form/pc/IuZ3mlXvML915uvE/

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「本の現場」の値引き販売実現は…?

2009-08-27 那須 ゆかり

「本の現場」は、発売1ヵ月弱で増刷。ああ、初版の印刷部数の読みを間違えた。
うれしい読み間違いだけれども。

ところで、先日、社長沢辺と永江朗さんの再販制度をめぐる対話を実施した。
「本の現場」収録インタビューの第二弾のようなもの。
その話はそのうちポットサイトで連載開始します。
その対談をヨコでききながら、
「本の現場」が1800円じゃない価格で書店で売られる可能性はどうやったら出てくるのだろう、と
つらつら考えた。
希望小売価格1800円の「本の現場」、いまのところ、1800円以外の価格で
売りました、買いました、という声は聞こえてこない。
書店が値段をつけるとしたら、1800円より高くして買う、というのはちょっと考えられないから、
値下げ販売になるだろうけれど、でもこの本は書店のマージンが通常と同じで変わらないから、実入りが減る覚悟で
値下げする、という判断にはならないだろうな、と思う。

もし書店のマージンを増やすことができれば、もしかしたら値下げ販売してくれる書店はあったのかな?
私が書店員だったら、マージンがどれだけになったら、値引きを考えようと思っただろうか?
1%マージンが増えたら、1800円の1%値引きにする?
でもそれだとわずか18円値引きだ! うーん。それで読者は買うだろうか?
それに「本の現場」1冊だけ、値づけを考えて売る、っていうのも書店にとってはかなりメンドウかもしれないなあと思う。
…と、ここまで書いて時間切れ

今から、月一回の出版部飲みミーティングに出かけます!

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着物の仕事

2009-08-26 佐藤 智砂

今、着物に関する仕事をしている。

着物に熱中していた頃、いっぱい本を買ったのだけど、今年のはじめにほとんど処分してしまった。

もう読むこともないだろうと思って。

ああ、もう少し残しておけばよかったなー。後悔先に立たず。

着物周辺の仕事なんて、ぜーーーったいにこないと思っていたけど

どこからどんな話が巡ってくるかわからないもんだ、と感心している。

いや、感心している暇はなく、とっとと仕事を進めないといけない。

でも、きょうはエネルギー切れ。

これにて帰ります。犬たちはお腹ぺこぺこです。

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