謝恩価格本フェア
2020-04-17 糸日谷 智
半年に一度の恒例「謝恩価格本フェア」がネット書店の楽天ブックスのサイトで始まりました。
対象期間:2020年4月17日(金)12:00 から 2020年6月17日(水)11:59 まで
日頃の感謝をこめて本体価格の45%引き。
ポット出版もアイテム限定・数量限定ながら参加しております。
よろしくお願いします。
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半年に一度の恒例「謝恩価格本フェア」がネット書店の楽天ブックスのサイトで始まりました。
対象期間:2020年4月17日(金)12:00 から 2020年6月17日(水)11:59 まで
日頃の感謝をこめて本体価格の45%引き。
ポット出版もアイテム限定・数量限定ながら参加しております。
よろしくお願いします。
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大阪府堺市が作成し、市内在住の5歳児の保護者に配布している就学支援ノート「わくわくスタート堺っ子」~2020年度小学校入学のためのガイドブック~で『くまのトーマスはおんなのこ』が紹介されました。31ページの「絵本や本の紹介」のページです。
堺市のサイトからPDFデータがダウンロードできます。
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昨日の日誌で、『死霊魂』(しれいこん)が4月より公開される記念にアテネ・フランセ文化センターで王兵監督特集が行われると書きましたが、
では、どこで『死霊魂』は公開されるのかというと、
4月4日(土)から17日(金)まで
渋谷のシアター・イメージフォーラムで、となります。
さすが8時間26分の大作。
上映は2回の休憩を挟むそうです。
2週間限定公開
連日11:30より/途中休憩2回
《当日料金》一律:3,900円
「死霊魂」公開延期のお知らせ
今後の公開につきましては2020年6月27日(土)〜7月10日(金)を予定しているそうです。(3/27追記)
2020年8月1日(土)〜8月14日(金)となりました。(5/28追記)
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ポット出版プラスの次の新刊は『ドキュメンタリー作家 王兵』ですが
昨年の山形国際ドキュメンタリー映画祭で、王兵監督作品としては3度目の最高賞受賞となった『死霊魂』(しれいこん)が4月より公開される記念に
御茶ノ水のアテネ・フランセ文化センターにて3月20日(金・祝日)から28日(土)まで、「ワン・ビン(王兵)監督特集2020」が開催されます。
中古のデジタルキャメラがあれば、映画が世界と対峙できることを証明した衝撃的な第一作『鉄西区』、日本語字幕版初上映となる傑作『石炭、金』、最新作『死霊魂』を見る上で特に重要な3作『鳳鳴 中国の記憶』、『暴虐工廠』(オムニバス『世界の現状』の一編)、『無言歌』などを上映。
詳細はアテネ・フランセ文化センターのサイトをご覧ください。
3/28(土)は臨時休館となり予定した上映、及びトークは延期になったそうです。詳細は上記、アテネ・フランセ文化センターのサイトをご覧下さい。(3/27追記)
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一般社団法人大阪市私立保育連盟が発行している
『おおさか通信』Vol.240 (2019.12 WINTER)
この号の特集の「人権保育〜「自分」を生きる〜 3」に関連して、「人権保育」としても活用いただける絵本として『王さまと王さま』が紹介されました。
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『タンタンタンゴはパパふたり』重版しました。
今年に入って2回目の重版で9刷となりました。
奥付の日付は2019年12月15日ですが、もう出来ています。
今回からは10月に出た『ランスとロットのさがしもの』『ふたりのパパとヴィオレット』の紹介も含めた新帯が巻かれています。
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編集制作とデザインの受託事業を、来年の2020年1月末で終了することにしました。
ポット出版の、本の発行・発売は以降も継続していきます。
ただし、新刊はこれまで以上に絞っていくので、発行点数は減ると思います。
すでに約束しているものは、発行します。
このことで、株式会社スタジオポットは、編集制作/デザイン/出版の三つの事業のうち
出版だけをのこして一つの事業、という体制になります。
編集制作とデザインの受注先のお客さんへは、今年の8月から事業終了の連絡をはじめ、
調整してきました。それらはほぼ終えることができました。
4月から翌年3月までの年度単位で受注していたものがあったため、
年度末までの受注のしごとの終了まで対応する、
その入稿がほぼ終了する1月末での事業縮小としました。
この事業縮小は、そもそも来年3月で64歳になる沢辺の、
いつか来る、その後の株式会社スタジオポットの体制をどうするか? という
スタッフとの一年半まえからの検討の結果、決めたものです。
「沢辺後」の体制維持ができなかったので、事業縮小としました。
大半のスタッフは、2020年1月から、あらたな職場や仕事に向かうことになります。
現在のポットの仕事を始めたり、会社組織にしたりしたころ、
自分が60歳を超えてどうなるか?などと想像する余裕もなかったです。
でも実際に「いつかはフェードアウト」の「いつか」が近づくと、
仕事や事業や会社の整理には、とても時間がかかります。
仕事や事業のほかにも、スタッフのこと、
銀行からの借入、私募債という友人からの借金、株式の整理、などです。
これらのことも、ここ数年間準備を少しづつしてきて、ほぼ最終段階までこれました。
最近、いくつかの小零細出版の社長などと、「いつかはフェードアウト」へむけた
準備や対応の方法など、話をする機会がありました。
取次の人とも、内々に「取次の考え方、対応パターン」なども聞きました。
そうした話のうえで、やはり、出版事業は、発行した本を、
需要のある限り流通させることが必要だと、強く思いました。
流通し続けることのために、出版事業は残すことにしたとも言えます。
編集制作・デザインの受託事業は終了させますが、ポット出版の事業は
ひきつづきつづきます。
また、これまで沢辺がやってきた業界での仕事、地域での仕事なども、
まだまだつづきますので、ひきつづきよろしくおねがいします。
沢辺 均
――――――――――――――――――――
お取引いただいているみなさまへ
いつも、編集・制作、デザインなどの依頼をいただいて、ありがとうございます。
さて、スタジオ・ポットは、2020年3月をもって、編集デザインの事業を終了させていただくことになりました。
長い間、依頼いただいてありがとうございました。
スタジオ・ポットは、これまで編集・制作、デザイン、出版(ポット出版)の三つを柱としてきました。
今回、このうち取材・編集、デザインの事業を終了して、出版業務だけを継続する体制にすることになります。
終了する部門の事業については、終了までの期間に、ポット担当者から個別に連絡・相談して、円滑に対応していきます。
・2020年1月から、新規の受託は終了させていただきます。
・2019年12月までに受託した業務は、引き続き終了まで対応させていただきます
・年度(〜2020年3月)単位で受託させていただいている業務は、引き続き年度の終了まで対応させていただきます
・過去にスタジオ・ポットで制作した制作物のデジタル・データは、必要に応じて連絡していただき、提供します。
みなさまには、お忙しいところにご負担をかけますが、円滑な一部事業終了にお力添えいただくよう、お願いいたします。
担当者からの連絡・相談に、不備などありましたら、沢辺までご連絡ください。
2019年
株式会社スタジオ・ポット
代表取締役 沢辺均
中公新書2019年11月新刊の帯です。
『海の地政学』竹田いさみ
『歴史探究のヨーロッパ』佐藤彰一
『中国の行動原理』益尾知佐子
『古関裕而―流行作曲家と激動の昭和』刑部芳則
歴史寄りのラインナップです。
古関裕而は2020年の朝ドラのモデルで、「六甲おろし」の作曲をした人です。「六甲おろし」ではなく「オリンピック・マーチ」を作曲したことのほうとか、福島ゆかりの人物ということでとりあげられたのだとか。
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ポット出版は参加していませんでしたが、10月26日(土)27日(日)、神保町ブックフェスティバルに行ってきました。
例年通り凄い人出でした。
多分、出版社が読者に直接本を売るイベントしては日本最大のイベントではないかと思うのですが、他にもこういう出版社が直接本を売ったり、書店以外で本が販売されるイベントは東京近郊に限ってもいくつもあります。
11月1日(金)2日(土) 「TORANOMON BOOK PARADISE」(虎ノ門ヒルズ)
去年から開催されるようになったイベントですが、今年は「OUR PARKS TORANOMON FLOWER MART 2019 秋」も併設されるということで、華やかな空間になりそう。
11月2日(金)3日(日)と上記のイベントとは日程が1日重なってしまっていますが「かまくらブックフェスタ」が2年ぶりに復活。
今回が9回目。本当は昨年に8回目が行われているのですが「かまくらブックフェスタ」なのに京都開催だったので鎌倉での開催は久しぶり。
虎ノ門ヒルズは森ビルが運営するいかにもおしゃれスポットが会場なら、こちらの鎌倉の会場も江ノ電の線路脇にある古民家という、いかにも鎌倉的スポット。
11月9日(土)16日(土)「歴史書即売会 in 高円寺」
これは今回が初めての開催。会場は普通の民家を改装して酒場として営業しているコクテイルというのも、ステレオタイプ的な表現になってしまいますが高円寺的。
他にもきっと色々あるのでしょうね。
ポット出版はどれも関わっていないので、行くとしたら全部、趣味の範囲で行ってきます。
九州・福岡では、毎年恒例の「ブックオカ」が開催中。
実は2年連続で行っていたのですが、今年はちょっと行けそうもなくて残念。
しかし、出版業界関係の仕事をしている特典?で益田ミリさん描き下ろしのブックオカ2019特製文庫カバーは入手済み。
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新刊『ふたりのパパとヴィオレット』の編集を担当しました。
ポットのLGBT関連の絵本は、これで5作目です。
2016年に出版した絵本に『くまのトーマスは女の子』というものがあって、これは、「トーマス」という名がついているけど自分のことを女の子だと思うくまのぬいぐるみと、持ち主の男の子の話でした。
それまでの『タンタンタンゴ』『王さまと王さま』、それから今年9月に出した『ランスとロット』はLGBT当事者の話がメインだったのに対して、『トーマス』は(ポットから出す絵本としては)初めて非当事者側の反応が描かれた話です。
そして今回の『ヴィオレット』はゲイのカップルに育てられている小学生の女の子の話で、もちろん当事者の話ではありますが、これも非当事者側の話でもあります。
物語は、両親がパパ二人だということを理由にヴィオレットがいじめられている場面から始まるのですが、ラストは、いじめの主犯だった女の子の両親が離婚したことをきっかけに、ヴィオレットとその女の子が言葉を交わすようになり、仲良くなるという場面で終わります。
トーマスの持ち主の男の子は、「きみがきみであることが大事」という理由でトーマスを受け入れます。
今回の女の子は、「自分の家族は“普通”じゃない」という共通項がきっかけとなってヴィオレットと仲良くなります。
相手のことをありのまま受け入れられるケースがある一方で、
自分がある程度同じような境遇に陥らないと、なかなか“普通”ではない相手のことを受け入れるのは難しいケースもあって、
そして、それは受け入れられるタイプの人と受け入れられないタイプの人がいるというわけじゃなくて、相手への親密さとか、自分の境遇によっても変わるというのは、実際の世の中もきっとそうなんじゃないかなと思います。
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出版労連(出版社の労働組合の連合組織)が毎年開いている、第46回出版研究集会で、ことしは再販制にかんする分科会をひらくそうだ。
そこで、出版業界のなかで、再販制に批判的な意見も紹介しよう、ということで、事前に取材しにきてくれた。分科会で紹介してくれるようだ。
――――――――――――――――――――
④10/25(金)「わかっているようでわかっていない再販制度」
講師・斎藤健司さん(出版再販研究委員会副委員長/金の星社社長)
→今年はゼロから教えます! 再販制が出版産業を支えてきたことは事実。そして現に再販制のもとで産業が回っていることも事実。しかし一方で、出版労働者のなかにも再販制についての知識が十分でなかったり、乏しい人が少なくないことも現実。ひと目でわかる再販商品と非再販商品の見分け方、など再販制を学び直すチャンス。
――――――――――――――――――――
来てくれたときに、あんまりとっちらかった話になると悪いな、と思って、そもそも再販制必要論はどんな理由を上げているのか調べて、自分の考えを箇条書きにしておいた。
自分の考えの要点は、
●再販制で、出版を「振興」しようなんて、無意味
再販制必要の論拠にあるようなことは、再販制と無関係に実現されてたり、意味がなくなっていたりしている。
返品がほとんどの注文品にてきようされていて(返品条件付き注文って用語まであらわれている)委託・注文という切り分けやルールも崩壊してる
●再販制の議論の前に、すでに課題は山積み
といったところ、だ。
まじめに再販制を取り上げようという、主催者には申し訳ないけど、この企画は無意味じゃないかなー、って思う。
さて、その際につくった、考えてることの要点・コピペした資料を以下に掲載しときます。
――――――――――――――――――――
●ポット出版の現状
・設立・取次契約時に、取次と再販契約を結ぶ。
・2012.2発行『家畜人ヤプー3』から、非再販表示・希望小売価格・¥希望小売価格Eに
・再販契約は解除してないが、全発行本非再販という、立場。
→何も変わってない。取り立ててアピールもしてない。
●再販制への意見
◯再販制議論より先に議論すべきことがあると思う
・流通契約内容
→正味割合(価格の値上げ)、新刊委託制(書店主体の注文)、返品の明確化効率化、など
・出版物輸送問題
→須坂構想、あるいは須坂構想基地の複数化
・出版社業務の効率化
・出版情報の整備
→書誌・書影は8合目、在庫情報に課題
・出版産業の労働組合の再生
→「資本との対決」でも「労使協調」でもなく、経営にも労働者にも責任を持つ労働運動(たとえば、決算書公開運動とか)
などなど
◯そもそも、再販議論そのものが無意味になっていないないか?
・1997年(消費増税も)から、長期デフレ下での、出版物売上低下
・出版産業の大きな変化
(書店の減少、取次の危機、Amazonの占有率増大と版元への影響力、一部コンテンツのネットへのシフト、など)
・委託の拡大(返品条件付き注文)
◯再販制必要論の論拠は意味ないのでは?
・同一価格 →ネット書店でもほぼ実現 再販制のおかげとは思えない
A書店でもB書店でも同一価格は、必要か?
・委託 →現状の委託の混乱、他商品でも委託制は成り立っているのでは?
・街の本屋の維持 →すでに維持されてない
本屋に限ったことでなく、小売店のチェーン店化がすすんでる(でも止まってないか)
・低価格の実現 →低価格化はむしろ弊害では? 新書・文庫増加も低価格化
●書協 2001.04 の見解から抜粋――――――――――
・全国の読者に多種多様な出版物を同一価格で提供していくために不可欠
・自国の文化水準を維持するために、重要な役割
●書協QA
・なぜ出版物に再販制度が必要なのでしょうか?
出版物には一般商品と著しく異なる特性があります。
①個々の出版物が他にとってかわることのできない内容をもち、
②種類がきわめて多く(現在流通している書籍は約60万点)、
③新刊発行点数も膨大(新刊書籍だけで、年間約65、000点)、などです。
このような特性をもつ出版物を読者の皆さんにお届けする最良の方法は、書店での陳列販売です。
書店での立ち読み 風景に見られるように、出版物は読者が手に取って見てから購入されることが多いのはご存知のとおりです。
再販制度によって価格が安定しているからこそこう したことが可能になるのです。
・再販制度がなくなればどうなるのでしょうか?
読者の皆さんが不利益を受けることになります。
①本の種類が少なくなり、
②本の内容が偏り、
③価格が高くなり、
④遠隔地は都市部より本の価格が上昇し、
⑤町の本屋さんが減る、という事態になります。
再販制度がなくなって安売り競争が行なわれるようになると、書店が仕入れる出版物は売行き予測の立てやすいベストセラーものに偏りがちになり、みせかけの価格が高くなります。
また、専門書や個性的な出版物を仕入れることのできる書店が今よりも大幅に減少します。
・出版物の価格は高いのでしょうか?
出版物の定価は、出版社間の激しい価格競争のため低めに決められています。
その結果、出版物は消費者物価指数で見ると他の商品と比べて値上がりが少なく、1975年を100 として総合で1998年では185ですが、本は128です。
●wikipediaから抜粋
書籍・雑誌
書籍や雑誌については、販売業務委託契約と、売れ残りの買取り保証付の販売契約が行われている。書籍で再販制度による委託販売制度といった場合は、売れ残りの買取り保証付の販売契約による販売形態をさす。書店は、売れ残りの買取り条件に組み込まれている再販売価格維持契約により、書籍・雑誌を定価で販売しなければならないが、売れ残りの買取り保証により、一定期間が過ぎても商品が売れ残った場合、商品を出版取次に返品することができる。
書店は、返品が保証されることにより、在庫抱え込みリスクが軽減されることで、需要の多くない専門書等でも店頭に並べることができ、世界でも類をみない小部数で多様な書籍が刊行される出版大国となっている。
小学館・講談社等の出版物については責任販売制とともに、再販制度が適用されていない出版物も一部存在する。その他の出版物については基本的に定価で販売されているが、再販制度の弾力的運用を図るため、
期間を区切って非再販本フェアを開催
雑誌の時限再販
雑誌の定期購読者割引
等を行っている事業者もある。
ポイントカードを採用している書店もある。かつて書店組合では「ポイントカードは実質的な値引きであり再販契約違反だ」として反対していたものの、公取委は値引きであるものの消費者利益に資するとして容認している。
電子書籍では、書店側に在庫が発生しないため、売れ残りの買取り保証を前提とした再販売価格維持ができなくなっている。日本出版者協議会は、紙の出版物との価格バランスと収益確保のために、電子書籍にも再販売価格維持契約の適用を求めているが、公正取引委員会は独占禁止法上の原則から違法としている。そのため、電子書籍では出版社側がつけた価格で販売を行うために、出版社が直接販売を行ったり、販売業務委託契約により販売の主体を出版社または出版取次業者とすることで、書店に販売業務を委託して販売したりする販売形態になっていることが多い。
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ポット出版の次の新刊『ランスとロットのさがしもの』が印刷所から届けれました。
書店で買えるようになるにはあと少しだけお待ちいただくことになりますが、今のところはランスとロットじゃなくて営業担当がこの本を置いてくれるという店をさがしています。
さがしている証拠はここに。
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阪神タイガース、最後の最後に6連勝でレギュラーシーズン最終戦で3位を確定してCS出場を決めました! 最終盤まできて借金5で5位だったり、決していいシーズンとは言えないですが、最後まで粘ってよく頑張ったと思います。
二軍で脳腫瘍から復帰を目指していた横田選手の引退セレモニー、メッセンジャー投手、高橋聡文投手の引退登板などもあり、最終戦までみごたえのあるシーズンになりました。2014年みたいに日本シリーズまで勝ち上がれたらいいなあ。そして、来年はリーグ優勝を争えるといいあ。
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ポット出版の新刊です。
性的少数者(いわゆるLGBT)への理解を拡げようという、絵本です。
子どもの読み物として、性的少数者の実存をえがいています。
ゲイカップルが子どもを得ようと努力する話。
→内容紹介のページ
ポット出版のLGBT絵本シリーズの、4作目となります。
このシリーズは、尾辻かな子(現在衆議院議員)さんが日本での翻訳出版をポット出版に提案してくれて発行した『タンタンタンタンゴはパパふたり』から始まっています。2008年4月でした。
初刷2,500部は順調に売上て1年後には2刷できたのですが、3刷までに更に5年。しかし、以降は毎年1,000か2,000部で増刷できる、ロングセラーに育ってくれました。また、これ以降の絵本『王さまと王さま』、『くまのトーマスはおんなのこ』と出版してきて、どれも着実に売上ています。
まあ、出版業界全体でのロングセラーとは、一桁/二桁少ないんですけど、ポット出版では、堂々ロングセラーってことになります。
●『タンタンタンゴはパパふたり』の増刷経過
刷 発行日 印刷数 累計
―――――――――――――――
1 2008/04/15 2,500 2,500
2 2009/05/22 1,000 3,500
3 2014/07/08 1,000 4,500
4 2015/10/09 1,000 5,500
5 2016/04/18 1,000 6,500
6 2017/01/20 2,000 8,500
7 2018/04/02 2,000 10,500
8 2019/02/26 2,000 12,500
この『タンタンタンゴはパパふたり』の増刷や、ポット出版の性的少数者関連本発行の経過は、その運動や、社会への理解の深まりとリンクしています。
最初に出した本は2001年6月の『パレード 東京レズビアン&ゲイパレード2000の記録』。パレードが2000年夏に数年ぶりに復活開催されたものの記録集でした。
2007年7月には、尾辻かな子さんがレズビアンとして参議院比例区に立候補したものの2万票代の得票で落選。『タンタンタンゴはパパふたり』はそんな尾辻さんの企画で、落選後の活動模索中のものです。
性的少数者の声が社会に聞こえだした初期の時期で、理解を得るところへの出発点のころかと思います。
そんな状況のなかで売上も足踏みしてた。
2015年11月には渋谷区と世田谷区で同性パートナー制度がつくられます。
性的少数者への理解の拡がりの、おおきな一つの結節点でした。
マスコミで取り上げられることも増えた。
そうした拡がりのなかで、2014年から年に一度は増刷するようになり、2017年からは、増刷部数が倍増(1,000→2,000)です。
書店からの受注電話の印象から言えば、
多くの注文は、書店に注文してくれた人からの「客注」。
そのなかに、図書館、とくに学校図書館からの注文が多い、という印象です。
こんな経過で2001年から始まった、ポット出版の性的少数者をめぐる本。
15年くらいかかって拡がってきたジャンルとなりました。
そして今度の新刊は『ランスとロットのさがしもの』の発行です。
絵本『王さまと王さま』が結婚までのお話、こちらは、結婚後のお話です。
著者も翻訳者も同じチーム。
ぜひ手にとってください。しばらくすると、ためし読みも公開できます。
――――――――――――――――――――
ランスとロットのさがしもの
Lance & Lot zoeken zich rot
発行:ポット出版
リンダ・ハーン 文・絵, アンドレア・ゲルマー 訳, 眞野 豊 訳
希望小売価格:1,500円 + 税 (この商品は非再販商品です)
ISBN978-4-7808-0235-1 C8798
A4変 36ページ /上製
[2019年10月刊行]
内容紹介
騎士のランスとロットは、いつもいっしょに世界中を旅したりして楽しく暮らしていました。でも、二人が暮らすお城に帰ると、そこは誰もいない静かで、空っぽで、寒い場所でした。二人は何かが欠けていると感じます。
そして、何日も考えた末、二人は家族を作る「冒険」に出発したのです。
二人の王子さまが恋して結ばれる『王さまと王さま』の作者が次に作った物語は、二人の父親が子どもに愛情を注ぐ、家族の愛のお話です。
・訳者あとがきより
オランダの絵本『ランスとロットのさがしもの』(原題:Lance & Lot zoeken zich rot)の日本語版を全ての子どもたちに届けられることをとても嬉しく思います。
二人の王子さまが恋をして結ばれる物語『王さまと王さま』の次に、リンダさんが作ったこの絵本は、もう一つの愛のお話です。今回の絵本で描かれているのは、家族の愛です。
(中略)
この絵本が生まれたオランダは、2001年に世界で初めて同性婚が法的に認められた国です。これによって同性同士のカップルとその子ども、いわゆる「レインボーファミリー(にじいろかぞく)」は、法的な親子関係を結ぶ権利が保障されました。そうした家族は、日本ではまだ法的に認められていませんが、すでにこの国に存在し、生活しています。日本で暮らすにじいろかぞくは、お互いのサポートのために市民団体を立ち上げ、東京だけではなく地方でもイベントを開催したり、世界中のレインボーファミリー団体と連携したりしています。にじいろかぞくとその団体に共通しているのは、子どもの幸せを中心にして多様な家族のあり方とその子どもの権利を主張していることです。なぜなら、彼らは愛が家族を作ると知っているからです。
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いつも「神宮前二丁目新聞」を置いてもらっている、ご近所のイタリアンfamigliaさん。オープン5周年を迎えますと連絡をもらい、松村と行ってきました。
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