2004-09-07

目まぐるしい日々+読者メール

日記のタイトルにありますように、最近の私は目まぐるしい日々を送っています。思春期の息子をかかえ、毎日問題は山積み、仕事もいろいろ細かい作業があり、さらっとこなすことができず、渋滞気味。せっかくナイヨンが来ていて嬉しいのに、トラブルがあってゲネプロの日と翌日のプレミアの前に会えただけで、3日も4日も 会う予定をしていたのに、私の方からキャンセルしなければならず、がっくり……。人気者のナイヨンにせっかく時間を作ってもらったというのに……。涙。
あ~~!! ナイヨンにもっと会いたかった~~!
そのナイヨン、舞台ではそれはそれは素晴らしい踊りを披露してくれました。あぁ、何度観ても素敵、うっとり……。
他のダンサーももちろん皆素晴らしく、観客は舞台にすっかりひき込まれていました。魅せる魅せる!

ストレスになると、少食がしづらくなります。ナイヨンの舞台を思い出してプチ幸せをかみしめながら、ストレスを飛ばしている私です。

さて、今日も読者からのメールをご紹介させていただきます。
Aさんです。いつも読んでくださり、ありがとうございます!

……

+甲田療法でも、マクロビオティックやヨガなんかの食養でも、トマトやナス、ピーマンなどの、『実』の野菜っていうのは、あまりお勧めキャラではないようで、非常に残念ですよね。

*そうですね。私どれも大好きな野菜なんですよ。残念です。

+野菜の中でも、土の中で努力してるやつの方が、強いみたいですね。大根や、人参などの根菜たちは、勇者のような扱いです。
太陽の恵みを当たり前のように浴びていられる環境におる、ナスやトマトさんはそれ自身の持つ生命力が、弱い、甘チャンってことみたいですけども、四季のはっきりある日本では、暑い夏に、身体を冷すのに最適とされてきたまさに旬の夏野菜ともいえますし、日本人としては複雑な心境。。

*あ~~わかります! 旬の野菜って、とっても魅力的ですよね。脱線の時には、そういった野菜を食べたいと思ったりし
ます。

……

+わたしは一人なので、本来なら意志がつよければ、最低でも1年は甲田メソッドを続けられる環境にいるハズ、、、
自分が食べることのない料理を家族のために作って、「たまには食べたいなぁ…」と、横目で見ながら、耐えることもないし、、、
でもね、この、料理をしない、という日常はある意味哀しいものがあるのも、事実です。
玄米を炊く、野菜を切ってジューサーにかける、お豆腐を切る…それだけ。
この繰り返しって、楽なんですけど、…ときに虚しく思うのは私だけ。。?
買い物も、お野菜にバリエーションを添えるぐらい。

*わかります。私の場合は、息子に食事を作って自分では食べないというパターンを続けているので、時々精神的に厳しいと思うこともありますが、徐々に慣れてくるものですね。そうなると、今度は息子の食事に気をとられることがない代わりに、Aさんのように、自分の食事をふりかえり、ちょっぴり哀しい気分になることもあります。

+なんていうんでしょう、『生存』するために摂取している、という気分になってきます。一人なので、余計にそう思うんですよ。

*あ、それは本当にそうですね! そう感じることってすごくありますよ。
でも、その先の何かを見つめることができたら、ちょっと行ってみようかなって気分になってきたり……毎日いろいろ気持ちが変化しているように思います。今は……少食も面白いな、という気分でしょうか。明日はどうなるかわかりませんけれども。健康ランドまでもう少し、という気持ちになっているからなのかもしれません。

+考え方一つなんでしょうけども、孤独でありながら、それだけの食材、栄養、味覚で大いなる大地、自然からの恩恵としてありがたくいただきます!!
、、といって、至福を感じられるほど、まだまだ人間できてません、という、若さと人生経験のなさ、による限界を、しばしば感じますよ~。

*ああ! 私は若くないのですけれども、やっぱりそう感じることがありますよ~~! まだまだ未熟な私です。

+水木しげるさんとか、戦争を経験されたりした方は、生きていくことが地獄のような日々を少なからず経験されていて、だからこそ、生きていること、それ自体がほんとうにありがたく幸せだ、という言葉なり、生き様に説得力があって、感銘を受けるのですけれども、わたしはまだまだ、そういう実感を持つことを許されないねんなーと思います。
苦労をしていない分、それに見合ったものしか、与えられないんですね。
若いというのは、可能性があり、一見幸せな天国ですが、愚かで不幸なのかもしれません。(そないにゆうほど、もう若い!
と言ってられなくは、なってきてるんですが*あはは…)
本当の本当の、幸せ、は、本当によくがんばった人にあたえられる最上の御褒美なんやとおもったりしますもの。

*素晴らしい! Aさんのお気持ちが伝わってきます。でも、この「よくがんばる」という内容が問題ですよね。何をどう頑張るのか……。
それぞれに見合った何かがあるのだと思います。私はたまたま少食療法を選択したのですから、これをもうちょっと極めてみたいと思っています。

……

+甲田先生は、今、精神的に、なんというか、ある地点まで到達されてる、と思いますけど、それは、人と比較にならないほど、よく頑張った人なので、神様が、至高の心の持ち様を、先生に悟らせなさった、というか、そういう境地におられるんちゃうかなと思いますね。

*ああ、それはありますよね。甲田先生は本当に素晴らしい先生です!
きっと、ご自分がされたことを、努力とも思っていらっしゃらないのでしょうね。大変な道のりではあったのでしょうけれども、自然に全てを極めていらしているようにまわりには感じさせ、優しくて、心があって、言葉ひとつひとつに重みがあって……。ご本からだけでも、沢山のエネルギーをいただくことができます。神様に選ばれたドクターですよね。

+これは、食べること、だけでなく、すべてのことに言えることなんちゃうかなと思いますが。

*本当にそうですね。しみじみ……。

……

+わたしは、まだ日が浅いし、中途半端にしているので、玄米や、お豆腐以外のものを食べても、かなしいかな、淑子さんのように、極端に調子が悪くなったりしなくなってしまいました。
というより、もう身体が脱線に慣れてしまってるんですね。
どうやら、振り出しに戻ってしまったようです。
まぁ、気張らずにやります。今はそんな気分。

*でも、私も山あり谷ありの少食の道ですよ。多くの人は、Aさんと同じように、そして私と同じように、なかなか極めることができずに、振り出しに戻ってはまた始めるということをくり返しているのではないでしょうか。甲田先生でさえ、甘い物をやめるのに10年かかったとおっしゃっているのですから、それを聞いて私などほっとしたくらいでして(笑)。でも、脱線をしても少食の気持ちを続けていると、不思議に少しずつでも前に進んでいるのがわかります。1年前はどうだったかな、と思ってみては、あれ、あんな癖もなくなっているし、あれを食べることもなくなったな、とか。そうすると、1週間前くらいの話では何も変化がなくても、1年前とは確実に変わっていることがあるので、妙に感激して、よ~~っしって気分になったりもします。気負いってことではなくて、なんだか嬉しくなって、「私、けっこう偉い?」などと思ったり?

+(でも、症状は、ずっーとよくなってますので、やはりいままでのことが全く無意味であるとは思いませんけどね。このメソッドが波紋となって、淑子さんにも会えましたし、いろんな人の考えや言葉に触れることができています。)

*ありがとうございます!! Aさんも、やっぱり症状はず~~と良くなっていらっしゃるんですね!! 結果はちゃんと出ていますね!

……

+もう、1年半も、ずーっと頑張ってきた淑子さんは、いま、きっと山場を迎えているのではないですか?とわたしは
思います。

*むむ……そうかも……。

+もうひと頑張りで、きっと、カーブが上向きになるって予感がしますもの。
今がある意味、一番辛いのではないですか?
しんどい時は上り坂なんですよ!!(オリンピックのマラソンの見過ぎ?)

*ああ、そうですね。辛いというか、変にうまく少食ができている自分を意識してしまい、大丈夫かな、ちゃんとこれでいけるかな~?などと変にドキドキしたり……。やっぱり一番きついのが、精神のゆらぎです。
ストレスがたまるようなことが起きることが、最も少食を厳しいものにしています。特に今は私の場合は、息子のことですね。思春期なので、いろいろびっくりするようなことが毎日起こるわけです。ドイツで暮らしていますので、ドイツと日本の文化背景も違うし、私の教育に関する迷いも多少あるのかもしれません。そういうことから、ストレスを感じることが最近多く、それをなくすように心がけています。そういう意味では、一番つらい時期にきていますね(笑)。息子のことが少し見えてきたら、精神的にも落ち着いて、もっと少食を楽にすることができるように思います。少食は、自分の生き方と密接につながっているのですね。

+淑子さんは、仕事柄、『食事』が、会話の潤滑油であるから、脱線することが多くなりますよね。そんな中、ケジメをつけるのは難しいことと思います。

*そうですね、それはあります。

+でも、身体の声を聞けるほど、精神的な面でも余裕が出てきているのはすごいことですよ。
そういう微妙な変化って、本人はあまり気が付かないんやと思うんですよね。
でも、ちょっと距離がある人にとっては、そういう変化はありありと見えるんですよ。
脱線した後が大事っていう、今回のおはなしは、
「すっげーなぁ、淑子さん、ビッグになってるよ~!」
と、わたしは感じてます。(笑)

*ぎゃ~~お恥ずかしい! でも、本当にそう思うのですよ。今までいろんな脱線をしたからそう思うのかもしれませんけれども、よく考えたら当たり前のことなんですよね。それがなかなかできない……。
今は、排便でも変化がわかるので、やはり脱線の後は慎重に少食を守ろうという気持ちに自然となれます。それは私にとって、大きな進歩かもしれませんね。

……

+淑子さんの近況と、Iさんからのお手紙読ませていただいて、ついこのあいだ、2ヶ月ぐらい前に図書館で借りて読んだ、『食べ過ぎることの意味』(ジェーニーン・ロス)って本を改めて読みたくなりました。読んだことあります?
おもしろいんですよ。

*ああ、ないです。面白そうですね。ぜひ読んでみたいです。

+過食症の人のための、ワークショップの模様など、具体的に書かれていて、ロスさん本人の体験してきたことを交えて過食とは何かを、一段高いところからではなくて、読者と同じ目線で一緒に、考えていこうという意識が感じられます。
過食症でなくとも、甲田療法をしていて、『食』に対する関心が深い人々はとても参考になる一冊ではないでしょうか。

*情報をありがとうございました! 読者と同じ目線っていうのがいいですね。優しい感じ。

……

+淑子さんのこのお話:
自分に「いつ甘い物でも何でも食べてもいいんだ、私は自由なのだから。」
と言ってあげると、急に楽な気分になって、執着が消えていきます。
ロスさんも、同じようなことをゆうてはりますわ。

*そうなんですか! これ、本当に実感なんですよ。紆余曲折を経て初めてそう感じたことなんです。あまりに自分に無理をおしつけて過ごすと、どこかで糸がぷっつり切れてしまい、そこから過食が始まります。私は自分がそうなるだなんて、思いもよらなかったので、ある時、買ってあった食べ物を全て食べつくしてしまった時にはショックがありました。でも、それは私を私自身が追い詰めてしまっていたのです。だからそんなことになってしまって。自分に「大丈夫なんだからね」と言ってあげる心の余裕があって、私は初めてそんな過食から抜け出せたと思います。まだまだ何があるかわかりませんけれども……。

+朝の新聞のお話は、とても興味深いです。

*ありがとうございます!

+自分の無意識の行為に気が付く、というのは、とても難しいことです。
でも、家族に言われたり、友達に指摘されたり、本を読んでナルホド!と思ったりしても、その時は、「合点!納得。改めよう。」となるんですけど、まさに三日坊主。
稲妻に『ビカビカーン!』と打たれるような衝撃がなければ、人間なかなか変われないですよね。

*そうですね。何かが劇的にあると、変わりやすいですよね。ただ、劇的なことがあると疲れますけれども(笑)。

+結局、自分自身で『解る』っていうのには、劇的なのと、水滴が、長い時間をかけて、石に穴を開けるようなのと、2通りの速度があるっておもいませんか。

*あ、そうかも!! 確かに!

+劇的なのは、速くて、目が醒めるような思いがするでしょうけれど、いつやってくるのかわからない、それこそ稲妻みたいなもの。
わたしたちの日々の行いは、水滴みたいなもんですね。
その積み重ねが、石のフォルムをどんなふうに象るかは、ひとそれぞれ。

*ふむふむ!!

+「今、わたしの石ってこんな感じよ、どう思う?」
「まぁ、わたしとは随分違うのね、でも、あなたの石の、その辺り、わたしは見習わなくてはね」
「そうかしら?あなたのはあなたので、素敵じゃないの」
「う~ん、でも、ここのところは、無意識にこうなっていたのね、実はあまり気に入らなかったのよ
あなたと話さなかったらわからなかったことだわ」
とか(笑)
わたしたちは、友達と、こうやって石について、いろいろ考えてる。
そういうふうに考えると、素敵だなー!
断食日記バンザイ!!

*あはは!! 楽しいですね~~!! 最後に断食日記に着地するところは、Aさんの優しさが感じられてとても光栄です!友達といろんな少食のお話ができたら素敵だなって思います。そして読者の皆さんとも……。

……

いろいろと奥深い、そして楽しいお話をありがとうございました!
多くの読者の方が、この日記を読んでくださっています。本当に心よりお礼申し上げます。
いつまで続けることができるのか、わかりませんけれども、読んでくださる読者がいらっしゃること、そして、Aさんや他のメールをくださる読者の方々からパワーをいただいていること、そうしたことが私の励みになり、ささやかな日記ではありますが、続けさせていただこうという気持ちになります。

これからもどうぞよろしくお願い申し上げます!

2004-09-06

秋といえば……

ベルリンはすっかり秋です。というか、寒いです。
食欲の秋を隅っこにおいやり、芸術の秋、そして読書の秋を堪能したいと思っています。もともと本を読むのが大好きで、寝る時に本は欠かせません。
でも、木枕をするようになってからは、横になって本を読むのって、かなり厳しいのです。難しい。それでも無理やり読もうとすると、本を持つ腕がしびれてきます。
それでも読もうとすると、もうまっすぐではいられなくなり、横を向くのですが、そうなれば木枕はただの硬い塊のように感じて、結局最後には木枕を外してしまいます。これではいけないとは思うのですけれども、本はどうしても読みたい……。王様のアイデアかどこかで、寝ながら楽に本が読めるグッズを売り出してくれないでしょうか……などと思ってしまいます。

さて、本も漫画も料理本も大好きで、ばんばん読むタイプですけれども、最近はもう家にある本は読みつくしてしまったので、面白かった本を引っ張り出してきて、また読んでいることが多いです。友達などと交換して、本を借りることもありますけれども、自分で買ってきた本には愛着があります。
今は、甲田先生のご本を読み直しています。これは本当に再発見することが多く、大変勉強になります。
甲田先生からは、お会いして診察していただく時もものすごく学ばせていただくのですが、先生のご本からも、とても多くの知識を得ることができ、感謝しています。

先日マーケットに行って、いろいろな棚をゆっくり眺めていたら、はっとしました。自分でも気がつかないうちに、インスタント物を全く買わなくなったのです。前は、ちょっと忙しい時に、インスタント製品を買い置きしておいて、簡単な食事を作ることもありました。そこに野菜を入れたり、卵を落としたり、わかめを混ぜたり……自分でも工夫していると思っていたのですけれども、少食療法を始めてからは、自然と即席モノから遠ざかったようです。自分ではあまり意識していませんでしたけれども……。たぶん徐々にインスタント物を食べなくなったのでしょう。今は生菜食をしていますから、青汁、豆腐(あるいは豆乳)、玄米の粒のみの摂取ですが、何かどうしても他に食べたくなった時は、りんごとか黒パンなどといった、買い置きしていても比較的安全(?)な食べ物をいただきます。でも、息子の食事は私とは同じではありませんから、冷蔵庫を開ければ、卵や肉、魚やハム、サラミ、チーズなどが入っています。私はもともと肉などはほとんど食べていませんでしたから、肉類は問題ないですし、ベルリンですから、新鮮な魚を購入するのも難しく、魚はスモークサーモンなど以外はあまり買いません。
ですから、冷蔵庫を開けても、それほどおかしなことにはならないのですけれども、強いて言えばおしょうゆです。私の場合は、おしょうゆも使ってはいけないので、冷蔵庫の中に入れて隠しているのですが、開けると「ああ!おしょうゆ!アボガドでわさびつけて食べると美味しいな~。」とか、「おしょうゆにごま油と唐辛子で、野菜の簡単漬物もいいわぁ。」などと思うことも時々あります。なんとなく、甘い物への執着は消えたようです。むしろおしょうゆなどの塩気のある物の方に、少し惹かれている感じです。

私の最近の1日のパターンをお話させてください。早寝早起きです。しかも息子より早く寝るというのが基本形。ですから、4時半くらいから目が覚めて、ごそごそ用事をしていることもあります。朝の時間ってとても気持ちがいいんです! まずは軽く運動をして、そして自己流の祈りをします。これは、ある意味ポジティブな自己暗示の試みで、早朝などの静かで空気が澄んでいる時に行うと、とても効果があります。そこで気がついたことがあるのです。朝早く起きると、当然早めにお腹が空きます。息子が起きてくる7時過ぎくらいには、何か食べたいと思うこともしばしば。でも、息子のお弁当を作りながら、ひたすら我慢。ストレスのある我慢ではなく、「こんなに早く食べたら後がしんどいし、いやだな。」と自分でも思っているので、すんなりそのまま食べずに過ごせます。この時の空腹をやり過ごすと、とても気分が良くなるのです! これを知ってからは、朝の空腹に耐えられるようになりました。むしろすっきりするので喜んで食べずに過ごすというか……。
そして、今までは9時になるのを心待ちにして、すぐさま青汁を作って飲む、ということをしていましたが、それもやめて、できるだけ、つまり自分がここまで引っ張れる、という時間まで、お茶などを飲んで待ち、そしてそれから青汁を作って飲むようになりました。こうすると、1日の空腹感が和らぎ、減るのです。全て私の場合ですから、他の方には当てはまらないかもしれませんが、私はそれが気持ち良くなってきました。そしてその後に玄米粒とお豆腐をいただくようにしています。これが、最近はなかなか長く保てるようになり、食事は3時か4時くらいにできるようになりました。でも、家にいてリズムが狂わない場合に限りです。やはり、外出が続いたり、外で打ち合わせなどがあると、リズムは狂います。けれども、それもストレスのないように考えていけば、全く問題ありません。少食は基本的には守ることができます。というか、自然に少食になってきているようです。一方では、私ももうトシだし、年齢的に食が進まなくなってきて、少食になったのかなあ、とも思うことがありますけれども、日本で暮らす私の母などを見ると、見ているだけで満腹になるほどの食事量ですから、あまり年齢は関係ないのかもしれません。

夜にもう一度、7時くらいまでに青汁を飲むと、かなりお腹は満たされます。心も落ち着いてきているのかもしれませんが、めちゃくちゃな脱線をしたいとは思わなくなってきています。

今日からナイヨンがベルリンです! ピナ・バウシュの舞踏団が9月2日から4日まで、ベルリンで公演するのです。今回はナイヨンも踊るので(パリで観た作品です)、とっても楽しみ!!
日中の彼女の休憩時間に、会っておしゃべりしようね、と言っています。
芸術の秋!! 

2004-09-02

そういえば、サンザシのお茶

すぐに忘れてしまいますので、今突然思い出しましたので日記に書かせていただきます。

パリで買った、循環血行を良くするお茶、サンザシの薬草茶ですけれども、ずっとしっかりと飲んでおりました。
それで、6週間をめどにして毎日飲んでいたのですけれども、南仏に行くことになって、その時だけお休みしました。
というのも、南仏で私だけ朝夕決まった時間に、薬草茶を飲むというのは、無理があるように思ったからです。何事も、無理をしすぎては良くありません。(ということを、今まで無理をして生きてきた私は強く思うのです)それで、南仏にいる間はやめて、戻ってまた飲むという状態にしていました。
今、薬草茶は飲み終えました。それでどうなったかといいますと、確かに、血行は良くなっているように思います。でも、南仏は気候もよかったですし、ベルリンも寒くなったとはいえ、まだまだ冬の凍るような寒さにはなっていません。ですから、本当に私の身体が良くなったのかどうかは、冬になってみないとわからないと思うのですね。
そこで、パリで買ったサンザシはもうありませんけれども、ドイツでも売っていますので、このサンザシのお茶を続けてみることにしました。
冬になって、今のように血行が良い状態が続いていれば、これはもしかして効果がある、ということかもしれませんが、でも甲田療法を続けていますから、そちらの方でも効果が出ているという考え方もあります。
でも、私にしてみれば、どちらに効き目があるのか、と実験しているわけではないので、両方ともやってみて、効果があればバンザイ!という気持ちでいようと思います。でも、甲田療法を実践している時に、サンザシのお茶を飲んではいけない、ということであれば、お茶の方をやめようと思っていますけれども……。

この件につきましては、もう少しお時間をくださいませ。今のところ、悪くないです。サンザシのお茶!

2004-08-31

読者の方から+近況

また雨が降っています。雨が降ると、とたんに涼しいというより、寒くなります。冷たい雨。でも、ベルリンの雨は、あまり長時間降ることはなく、大体すぐにやみます。とはいえ、もともとそれほど気温が上がっているわけでもないので、曇り空を眺めては、ちょっぴりどんよりした気分になったりもします。
そんな時は、家でホットの柿の葉のお茶などや、ローズヒップ、銀杏の葉などのお茶を飲みます。心もあったかくなるようで、とても気持ちがいいです。最近気がついたのですけれども、私の場合は、心に余裕があると、朝から新聞が読めるんですね。ドイツ語の新聞ですから、全ての項目に目を通しているわけではありませんし、読んでも斜め読みだったりしますけれども、心に余裕がなかったり、忙しい時は、私には全く読めません。もう見るのもいや、というくらい、ドイツ語の新聞から遠ざかってしまいます。仕事で外出が続く場合も同じで、そのまま1週間も2週間も新聞をためこんでしまうこともありました。
そうです、過去形になっているのは、それをやめたのです。
ためこんでは、一気にざ~と読むということを続けていました。
やはり、気持ちのどこかに焦りなどがあって、なかなか思うように新聞を読むことができなかったようです。でも、そのまま捨てることはなくて、必ず時間がかかっても、新聞を広げることはしていました。そして、日本語でも毎日インターネットで新聞を読んでいます。ですが、何かが違う。何故私は、気持ちが揺らいでいたり余裕がなかったり、ストレスがあると、ドイツ語の新聞をすんなり読めないのだろう? ……ずっと気になっていました。

なんとなくわかったことですが、やはり食生活とシンクロしているように思います。前向きに少食を進めることに、私の気持ちの中では何も問題はないのですけれども、無意識のうちに、どこかでちょっと「頑張って」しまっているのですね。そういう、少しだけ無理をしているところがあって、そのほころびを、ドイツ語の新聞を読まない、という方向で繕っている、といったところでしょうか。
そのことに気がついたら、自然と新聞をすぐに読むようになりました。こうしたことって、強制的にしてもダメなんです。自分の中でバランスをとっている行為なのだと思うので、無理に読もうとしても頭に入りませんし、時間の無駄です。自分の無意識の行為に気づいたことで、何かが私の中で変わって、そして新聞をためこまなくなった……。これもひとつの前進でしょうか。
最近、少しずつ少食が身についてきたということもあって、同時に新聞も、朝の青汁を飲んでからすぐに読むようになったのです。
些細なことなのかもしれませんが、そういった日常の変化から、少食を自分が本当の意味で受け入れ始めている、と感じます。

さて、今日はひさしぶりにメールをくださった、Iさんの文章をご紹介させていただきます。Iさんは、摂食障害で苦しんでいらした方で、110回目の日記に登場してくださった読者です。

・・・

+こんにちわ。お久しぶりです。

*お久しぶりです!! メールをありがとうございます!
お元気そうで、なによりです。

+最近の青木さんはとても楽しそうで、日記を読んでいてとても楽しくなります。

*そうですか!!? それは私もとっても嬉しいです! いつも読んでくださり、ありがとうございます!! そうですね~~。
楽しいのかもしれませんね。最近の私は、食でも人生に対してもですけれども、前よりも気負いがなくなって、少し何かが抜けたような気がするのですよ。これも、よたよたながらも、日々精進を続けているからなのかな、と思ったりして……どうでしょう???
まだまだ人間ができてはいませんけれども。

+その後、私の食生活はなんとか順調です。

*まぁ、よかったです!! 「なんとか」でも、「順調」だったら本当に素晴らしいことですよね! 私も、なんとか順調に進めています。行ったり来たりのこともありますけれども。

+やっぱりイライラしたときや、「なんか食べたい!」って時には、黒飴やあんこの和菓子をたくさん食べてしまいますが、吐くことはなく、「明日の食事を控えよう…」と考えられるようになりました。
とても大きな前進です。

*それは、本当に本当に素晴らしい前進ですね!!
Iさん、よかったですね~~!! 私もとってもとっても嬉しい!
むりやり吐く、それをやめたいのにやめられない、というのは、さぞかし心身共におつらかったことと思います。今は少し落ち着いていらっしゃるのですね。本当によかった! Iさんのように、身体を労わってあげると、ちゃんと身体も「ありがとう」って言ってくれたりしますよね。私も少しずつですが、私なりの身体との対話ができるようになってきました。本当に少しずつで、何も安定してはいないのですけれども……(笑)。でも、前進っていいですよね!

+「食」を考えないようにする事は、難しいですけど、とても有効ですね。

*そうそう! 有効なんですよ。それと、私の場合には、買い置きをしないこと(笑)。ドイツは土曜日は半日でお店が閉まりますし、日曜日は全く開いていませんので(中心街は開いているお店もありますけれど)、衝動的に何か食べたくなったとしても、買えないのですよ。ですから、のんびりできる週末に、買い置きさえしていなければ、「ない!」と一言叫ぶだけで、何とかおさまるのです(笑)。でも、それってまだまだ修行が足りませんね。

+普段、量はこれだけ!とか、今日は何を食べようかな..とか、「食」の事がどうしても頭にあって、なかなか「食」から離れられないな…と思っていました。
お盆に姪っ子(1歳)と遊んでいたら、すっかり食べることを忘れていたので、「あっ」と思いました。
精神も、体もとてもいい感じでした。

*あ、とてもよくわかります! 何かに夢中になっている時は、食事のことは頭にないことが多いですね。それも、ストレスになるようなことではなくて、楽しいことや自分の好きなことに心が集中していると、プチ幸せモードになって、そのほんわかしたきらきらが、身体全体から発光していく感じがして……。
身体全体に、良い気が流れるように思います。そういう時は、食事にはほとんどとらわれなくなっていて、すんなり少食が楽しめますね。それは、何も大仰なことをしなくてもいいのですよね。日常の、ちょっとした中に楽しみを見出す……。
そういうことも、大切なような気がします。

+日常から離れる事には、少し構えてしまいます。
私も、外食にはまだ抵抗があります。
(日本にはベジタリアンがあまり浸透していない事もあります。)
量を食べないと「少食やな」と言われ、野菜ばっかり食べてると「ダイエットしてんの?」と言われ、適当に「野菜めちゃうまやん!」と返事したりしていますが、ちょっと面倒臭いな…と感じる時があります。

*なるほど……そういうこともありますね。いろいろ言われてしまうのが気になる……、ということもあるかと思います。
聞き流してしまえばいい、と言ってしまえばそれまでですけれども、人間はなかなかそれができなかったりしますよね。でも、Iさんは「野菜めちゃうまやん!」って言葉でさらりをかわしていらして、とっても素敵ですよ!! キュートなかわし方ですね!

+先日も川でBBQをしましたが、常に野菜ときのこを食べていたら、「肉食わんと大きくなれへんぞ」とアドバイス頂きました(笑)。
でも、その場自体はとても楽しいので、それ程深刻な問題ではありません。

*そうそう、そう思えばそれだけのことですね。ご自分に無理がなければ、楽しくいられますものね。
私の場合とちょっと違うのかもしれませんけれども、最近Iさんのように、物事を深刻にとらえないようにしています。例えば、何か仕事上でトラブルがあって、今までしてきたことがストップしてしまう、あるいは振り出しに戻ってしまう、といったことがあるとします。でも、それは決してマイナスではないし、トラブルではない、と思うようにしているのです。より良い方向に進むための課題だと思えば、全てを受け入れることができます。そうすると、今までネガティブだな、と思われたことすらも、ポジティブな要素に変化することがあります。全てがそう簡単にはいきませんけれども、それによってストレスも減るのです。そうすると、前より楽に少食療法が進められる(=前よりも楽に生きられる?)……という具合に、何事も皆つながっているのかもしれませんね。深刻に考えない……これって真理のようにも思うのです。(あ、不真面目になれってことじゃないですけれども……微妙です。)

+アンゲリカさんも少食や菜食に理解のある方で、
青木さんもいくらかは気を楽にされたんじゃないかな…と思います。

*そうですね。でも、アンゲリカ自身は、少食は全くできていないので、ちょこっと太り気味ではありますが(笑)。以前、頭痛などに悩まされて、しばらく病気の状態が続いたそうで、その時に、新鮮な野菜ジュースだけを1週間飲むというメソッドをしたことがあるそうです。毎日フレッシュなジュースが届き、それを飲むだけだったそうですが、とても気持ちがよかった、と言っていました。実際、頭痛も治ったと言っていました。でも、いわばほぼ断食状態だったことになりますので、アンゲリカ自身はかなりきつかった、と言っていました。その間、ちゃんとドクターの検診もあったそうですが、身体には異常はなかったとのこと。ジュースはとても高かったのだそうです。だから続けられないわ、と彼女が言うので、「私は毎日自分で青汁を作っているよ、それにプラスして軽く食事をするのでもいいんじゃないの?」と言ったのですけれども、ドクターなしで、青汁も自主的に作って、というのは、彼女には少々厳しいようで、「淑子、それって私にはできそうもないわ~。
誘惑多すぎだし、青汁作るの面倒だし、サラダにして野菜は沢山食べたいって思うし、青汁のカスももったいないような気がするし~~。」とぐずぐず言っていましたね。(笑)でも、彼女は私のやり方もとても尊重してくれるし、私に早く健康になってほしいと、心から思ってくれますので、私が少食でいることには抵抗はないし、応援してくれます。彼女が少食の意味を理解しているから、私達の友情も少食で壊れることはないし、気持ちも楽でいられるのかもしれませんね。

+「排便」のお話、私もそう思います。
食べ過ぎたときは、出ません…。
確かに、バロメーターですね。

*Iさんもそうですか!? これは、個人差があるとは思うのですけれども、私の場合は本当にそうなんですね。多く食べた時に、多く排出できるかというと、そうじゃないんです。世の中には、胃下垂の方もいらっしゃって、そうした方はすぐに排出されるようですけれども、私は胃下垂ではないので、排便というのが体調に直接関わっているようです。

・・・

Iさん、メールをありがとうございました! とにかく、Iさんがもう吐かなくなったというのは、とても素晴らしいご報告でした。本当に嬉しいです!
なにより、ご自分が随分と心身共に楽になられたことと思います。あとは、少しずつでも少食が身につくと、もっと楽になりますね!! 私は、不思議なんですけれども、最近甘い物にはあまり執着しなくなりましたよ。昔のことを考えると。ものすごい前進なんですね。去年の今ごろはどうしていたかなって考えると、それはそれは大変で、チョコやアイスを食べないように、家でいろんなお菓子を全粒粉と黒砂糖で作ってみたり、苦しんでいました。
今は、脱線しながらでも少食を続けてきたことで、自分に「いつ甘い物でも何でも食べてもいいんだ、私は自由なのだから。」と言ってあげると、急に楽な気分になって、執着が消えていきます。疲れないように、ストレスをためないようにしていることも、効果があるのだと思います。それに、甘い物を口にすると、これは嘘でも何でもなく、甘すぎたり欲しいと思わなくなったりしてきているのです。いつもとはもちろん言いませんけれども、本当にそう感じることが多くなってきています。先日、脱線用にヨーグルトを買おうと思い、間違えて他の種類のものを買ってしまったのです。ナチュラルハウスの、豆乳でできているプレーンなヨーグルトを買うつもりが、イチゴと穀類が入った、カロリーカット、油分0,1%という物を買ってしまったのです。もちろん、それでも随分いいのですけれども、いざ口に入れてみたら、ものすごく違和感のある甘さがありました。結局食べられなかったんです。そんなことは今までにはありませんでした。以前の私だったら、美味しいと言って全部一度に食べ切ってしまったでしょう。でも、それができなくなった。これも、ある意味進歩かな、と思っています。

少食メソッドって、本当に奥深いですね。人生が変わります。しかも、「より良い人生」に変わっていくのです。これって本当に素敵なことです。

2004-08-27

バロメーター

少食は順調に進んでおります。私の場合、大脱線をした後よりも、小脱線をした後の方が気持ちに揺らぎが多く出ます。大脱線ですと、よし、翌日は断食だ! とか、少食しないと体調が崩れるな、とか、いろいろ身体がはっきりと反応している分、楽に少食に入っていかれるのです。
でも、小脱線の時はあいまいな雰囲気が残るので、これくらいは大丈夫よね、などという気持ちを引きずることも多々あります。
そういう意味では、潔さが少食には必要な時があるのかもしれません。心の中で中途半端な気持ちがあると、少食への切り替えが難しくなります。
それでも、前向きに取り組んでいるのであれば、まだ大丈夫なのですが、これはかなりマズイ! と思うこともあります。この程度なら大丈夫、でもこうなってしまったらちゃんと頑張らないと、といったような、少食メソッドのバロメーターになるのは、私の場合は、やはり何といっても「排便」です。

ちょっと変なお話になってしまいますけれども、お許しくださいね。(お食事中の方は後でお読みくださいませ)甲田療法では、排便がとても重要です。そして宿便を排出することがキーポイントのひとつでもあるわけですけれども、宿便だけに限らず、食べたら食べた回数分だけの排便が本来の形である、と甲田先生はおっしゃっています。でもそれがなかなか難しいのですね。
メソッドを厳格に進めている時は、問題ありません。けれども、脱線をしてしまい、それがずるずる長引くと、これはもう排便が厳しくなってくるわけです。一般の場合は、1日に1回あれば良しとされますが、生菜食Bなどしていますと、いつでもお腹はごろごろ鳴っています。つまり、宿便が排出されやすい状態になっているのでしょう。けれども、脱線などしますと、難しいのです。いきなりストップしてしまうこともあります。

1度の脱線の場合は、まだ大丈夫です。排出もそれなりに行えますし、お腹もすっきりしています。けれども脱線が連続になりますと、徐々に排便ができなくなってくるのです。そこで絶対に必要なのがスイマグというわけです。甲田先生は、私には朝にキャップ2杯を飲むように指示されました。私はそれを毎日ちゃんと守って飲んでいますが、よく気をつけていますと、脱線が続いて飽食状態になった時は、徐々に排便ができなくなってくるのです。つまり、沢山食べて、出て行くべきものが、出て行ってくれない状態になるのですね。お腹は張りますし、何か気分も優れず、疲れやすくなります。そこで断食状態にして、お腹への負担を和らげると、翌日からは再びすっきりとします。この時にいい気になって再び脱線などすると、今度は元に戻るのに時間がかかってしまいます。私の場合はそんな感じです。ですから、どんな時でも必ずスイマグ(あるいはマリンマグ)を朝に服用し、できるだけ排出をしてしまい、後は少食を心がける、という気持ちでいます。
青汁を飲んだ後も、排便は比較的良くできると思います。でも、もちろん人それぞれで同じ症状になるとは限りませんので、個人で注意する必要があると思いますけれども・・・。ついでに言いますと、食べてしまった翌日は、早朝からお腹が空きます。
いわゆる「偽腹」状態になるわけですね。これが厳しい。だから、なるべく台所に食べ物を置かないように心がけています。この空腹時が過ぎると、かなりお腹も良い感じになって、徐々に少食モードができ、排便も楽になって、そして気分も明るくなるのです。
お腹がすっきりとしている日は、やはり心もすっきりとして気持ちがいいです。それがわかっているのに、脱線をしてしまうのですよね……。
楽しい脱線があってもいいと自分では思っていますが、排便がスムーズにできなくなるほどの脱線になったらかなり注意が必要だと思っています。夜もまっすぐには眠れなくなり、まるまって寝ることもあります。これでは背中もまっすぐにはなりません。

ということで、私の場合は、バロメーターは排便ということになります。あまりにうまくできない場合は、これは少食メソッドの赤信号。つまり私の場合ですと、脱線が激しい可能性があります。
だから、気を引き締めて少食モードを実践するのです。
そうやって、よたよた状態ではありますが、なんとかひどすぎる脱落をせずにここまできています。脱線の翌日の排便の具合で、しっかりと少食モードに切り換えるのです。

もうすぐ9月です。日本からベルリンに戻って早や4ヶ月近くが過ぎました。あっという間に1年の3分の1が過ぎてしまったというわけです。9月からは少し落ち着いて甲田メソッドに集中したいと思っています。最近心がけていることは、「私は病気だから、甲田メソッドをして治すんだ!」という考えを捨てるということです。そうではなくて、「私はすでに健康だ!もう元気いっぱいで大丈夫!それで、甲田療法でさらに健康になる!」という自己暗示を試みています。つまり、すでに治っている、というところから進めるのです。気持ちだけでも、もう治っている、元気だ、と思っていれば、相当気分が違います。なにより気持ちが良いですし、時々自分が病気であることを忘れてしまいます。
それくらいまで、病気にとらわれないようになれば、病気の方が私の体から逃げて行ってしまうようにも思うのです。

生菜食B。続けております!

2004-08-23

連続脱線

この週末は、デュッセルドルフでライター+編集長として活躍しているTちゃんがベルリンにやって来て、彼女のお父様もお仕事で日本からいらして、そのお父様のお仕事の後輩という男性Wさんもいらして、さらにつよしくんだのかよちゃんだの、みんなでワイワイと会ってお話をしました。
私はTちゃんのお父様に日本で2度お時間をいただいたことがあるのですけれども、つよしくんもかよちゃんも初対面。Wさんに至っては、私も初対面ということで、おとなしい宴会になるのかな?とは……誰も思いませんでしたね!
それはそれは素敵な時間を過ごしました。みなさん、とっても気持ちのい~~い方で、ベルリン在住の3名は、幸せな時を過ごしました。食事をTちゃんのパパにご馳走になって、最後にはパリス・バーという文化人が集まるバーに寄りました。お酒の飲めるTちゃんとTちゃんのパパはカルバドスを、その他のお酒飲めない私達はデザートにドリンクを注文し、いつまでも尽きない楽しいおしゃべりをしました。

そう、そういう会を開くということは、もちろんレストランでってことになります。私は本当は、TちゃんとTちゃんのパパを歓迎したくて、我が家でささやかなパーティをしたいなって思っていました。その方が、私の少食もあまり目立ちませんし、なにより心がこもっていて、きっと楽しいのじゃないかなって思って。でも、夏風邪が予想以上に長引いてしまい、(考えてみれば、甲田療法を始めて、初めてしっかりと風邪を引いてしまったのですよね……危ない時は何度もありましたが、なんとか青汁で元気を取り戻していたのですが、今回の咳はひどいものです……)これではちゃんとしたお食事の用意もできそうもありません。仕方がないので、いつか私のコンディションが良くなった時にということで、今回は断念しました。
前でしたら、こんな機会は滅多にないからと、かなり無理をしてパーティを開催していたと思うのです。それをしなくなったのは、やはり自分の体を労わることを学んだということと、そこまで無理をしてパーティをしても、誰も楽しくないし、喜べないということがわかったからです。私がそんな状態で一生懸命食事を作ったとしても、皆さん私への気遣いでかえって疲れてしまうでしょう。そういうことに気がついたので、無理はよそうと思いました。それに、ゴホゴホ咳しながら作ったお料理なんて、風邪が移りそうで、美味しくないかもしれませんし……。

それで、みんなでワイワイってことなので、カジュアルなチャイニーズレストランに行きました。ここはとっても美味しいと評判の店。昔私も何度も取材をしましたっけ。ということで、私はしっかりと脱線をしたのでした。実はその前日も、ちょっと仕事の打ち合わせでペトラに会い、いろいろ長引いたので、インド料理店に行って彼女にご馳走しました。もちろん、そんなわけで私もいただきました。インドにしたのは、彼女も少し甲田メソッドをしていますし、肉をほとんど食べないので、軽くオーガニック系がいいだろうという判断です。チャパティだったら全粒粉ですし、ほうれん草のカレーだったらヘルシー。
チャイも悪くありません。久しぶりのインド料理はとても美味しかったですが、沢山は食べられませんでした。ランチタイムだったので、二人で飲み物も入れて20ユーロでした。

つまり、二日連続脱線をいたしました。
体調はというと、悪くありません。実はそういう時に限って、家に息子の友達が5人もやって来るという凄まじいプログラムが重なっていて、本当に困りました。息子の友達レオナルトが、家族で2年間ベルギーで暮らすとのことで、(パパのお仕事の都合)来週に引っ越してしまうので、どうしても今週末でなければならないと。これは、息子の6月のお誕生日会をしなかった代わりのパーティなのです。「お母さんは用事があるからご飯は作れないのよ、それでもいいの?」「いいんだよ。夜に帰って来てくれれば、僕達は楽しく家で遊んでいるから。」

ということで、土曜日の2時に全員集合、そしてランチに数種類のサンドイッチを私が作り、飲み物も用意してから私は出かけました。
戻って来たら、すでに6人は食事を終え、居間でゲームをしたり、デリバリーのピザをディナーとして食べたりして、それなりに楽しんでいました。
翌日の日曜日は、ブランチにして普通にパンとハム、サラミやチーズなどでもてなし。3時に解散となりました。ふ~~。いろいろどたばた状態でしたけれども、何とかなってほっとしています。
ただし、食事は大幅に乱れました。なので、日曜日からほぼ断食状態にしました。まずはりんご断食です。胃腸も、なんとなくそれを望んでいるように感じましたので……。良い養生だと思います。

でも、こうした食事の脱線は、時にはとても楽しいものです。楽しみとしてみんなで美味しい物をいただくのって、時には大切なようにも思います。ひとりで意固地になって「いえ、私はいただきません、皆さんとお話するだけで結構です。」なんて言ったら、やっぱり白けてしまいますよね。みんなで楽しく食事をするって、大家族の和やかさを感じさせて、本当に温かいものです。
ペトラとのビジネスランチも、気心知れているので楽しかったです。
人生に潤いを与える、ほんの時たまの脱線。悪くないように思えます。
大事なのは、その後です。ずるずると食に執着して食べ続けることの方が問題なのだと感じます。最近は、食べ過ぎるとその後が体調も厳しいので、自然と少食になります。それがなにより嬉しいです。体が私の脳からの命令(つまり、時々欲する飽食モード)を受けることなく、ちゃんと少食を進めてくれる。
こうしたことも、毎日こつこつと少食養生を続けてきたからこそできるようになったのだと思います。
甲田先生がおっしゃっていた言葉、「脱線する時はとことん、そしてその後にしっかりとできる意志を持つこと」が大事なのだとわかりました。
脱線は決して怖いものではありません。その後にずるずると脱線を引きずってしまうことこそが、最も注意しなければならないことなのだ、と前以上に感じています。

そうそう、かよちゃんがしばらく大学のお仕事で日本に戻ります。私の友達の中でも、ひときわ知性的でアカデミックなお仕事をしている私の自慢のかよちゃん! どんどん研究を深め、素晴らしいお仕事をずっとずっと続けて欲しいと思っていますが(詳しくは、ベルリンの文化サイトである、ベルリン アート&エコロジーを覗いてみてくださいね! かよちゃんのことが詳しく掲載されております。www.ambient-systems.com)、そのかよちゃんと、10月まで会えなくなるので、最後に握手したところ、私のやせぎすな手に驚いていたようで、さらにメールが来ました:

……
よしこさん身体に気をつけてね。
握手のときのカクカクという骨の感触が余韻のように残って心配だわ。
「キル・ビル」姿も見慣れてしまっているけれど、やっぱり痩せすぎを通り超しているわね~。
ゆっくり休んでね~~~。無理しないで!
……

という、優しい優しいお言葉! ありがとう、かよちゃん~~!!
でもね、甲田療法をしている時は、どうしても最初はそうなってしまうのです。これをどんどん突き進めていって、そして少食でも体重が増え、甲田カーブがやってきたら、私は本当の意味で健康を取り戻すワンダーランドのパスポートを手に入れたことになるのです。
まだまだそこには到達していなくて、そのパラダイスに向かう途中の高速道路で渋滞に巻き込まれているってくらいな所でしょうか……。でも、確実に向かっているのです!
かよちゃん、健康な私になるからね~~!もう、その時は骨カクカク状態じゃなくなるはずです!

P.S.:脱線をした翌日の日曜日は少食をクリア。そして翌日の月曜日はTちゃんのパパとWさんが帰国されるので、Tちゃんと飛行場で待ち合わせをしてお見送りをさせていただきました。それまでは、青汁、飛行場でご馳走になったミネラル・ウォーターという順番で、月曜日は脱線しないかな、と思ったのですが、お見送りを終えてTちゃんとZoo駅までバスで戻った際、ちょっとお茶でもと入ったカフェでコーヒーを飲んで脱線してしまいました。そうです、コーヒーは脱線です。でも、Tちゃんと久しぶりに会えた喜びもあるし、少しお話したいと思っていたので、Tちゃんがデュッセルに電車で戻るまでの数時間、別のカフェにもはしごして、さらに脱線をいたしました。内容は、ケーキにカフェオレ。これを大脱線ととるか、小脱線ととるか……。う~~ん。(私的には小脱線)

でも、とても有意義な時間を過ごし、Tちゃんとそのカフェで別れ、その後息子とそこで待ち合わせをし、買い物をして帰宅しました。その夜は何も食べず、家で青汁を飲んだだけ。火曜日から本格的に少食モードになる予定です! できるできる!! 大丈夫!! という気持ちです。
楽しいひとときがあれば、後は少食が余裕でできそうな気分になります。
断食日記を読んでくださっている皆様、私の少食メソッドが今後一体どうなるのかは、また後日の日記をご覧くださいませ!

Tちゃん、楽しい時間をアレンジしてくださって、本当にどうもありがとう!
またベルリンに遊びに来てね!かよちゃんもつよしくんも、とっても喜んでいましたよ~~!!

2004-08-19

少食快調

甲田療法を再開して10日たちました。まだまだ完璧ではありませんが、少しずつメソッド100%になるように頑張っております。それも無理のないように……。といっても、まだまだ頭の中は、少食にするということを、ちょっぴり無理やりしている感じもありますね、正直なところは……。でも、人間ですから当たり前だと思って、ストレスのないように進めています。
例えば、玄米をアマランサスを入れて炊きます。すると、もちもち感があって、ほっこりしてとても美味しいのですね。息子もそれだと、すごく喜ぶわけではないものの、食べてくれます。(息子はどうしても白米を食べたがるので大変です。)
息子用の食事として、グラタンなどにも合うし、和洋折衷の料理でも玄米はいい感じ。残れば簡単にチャーハンにもできるし、私はお粥にしていただくことができます。なので、残った場合はお粥にして私が生菜食Bではなくて五分粥にしていただいたりしています。きっちりと生菜食Bにはなっていないけれども、かなり少食にしていますし、お豆腐か豆乳、そして青汁のみで過ごすことが多くなってきました。

時々甘い物というより、ちょっとお腹にたまるものがもう少し欲しいという時があり、そんな時は黒パンを薄く切って、ハチミツをつけていただいております。それも、少しずつ減ってきているので嬉しいです。

肌の調子は、ベルリンに戻ってフレッシュな青汁を作って飲むようになってからは、再び良くて、つるつるしてきました。やはり青汁って良いですね。夏風邪の咳は今だに出ていますが、本当に少しずつ良くなってきています。でも、考えてみればもう3週間以上咳をしていることになるので、大動脈炎の咳なのかな、と少し不安になる時もありますが、たぶん違うだろうと信じて養生しています。
年ととると共に、こうした症状が治るのが遅くなるってことなのでしょうか……そんな気がします。

息子の食事だけを作るのにも慣れてきました。もともと肉をほとんど食べなかった私ですから、息子用に肉を焼いたり蒸したりしても、あまり食べたいとは思いません。それよりも、辛い物を食べたいという衝動が時々あります。そんな時は、お豆腐におしょうゆとちょっと辛いスパイスをたらしたりすることも。本来はいけないので、徐々にそうしたこともやめていくようにしています。

先日、黒パンを一斤買って来ました。そうすると、スタンプをひとつ押してくれるのです。12個たまったら黒パン一斤プレゼント!!でも私はまだ4つのスタンプしかたまっていません。時間がかかりそう。
なにせ、少食ですから!
一斤買って、自宅で切って、そして2枚ずつに分けてラップで包み、冷凍庫に入れておきます。必要な時は前日から出しておいて自然解凍させ、オーブンでちょこっと焼くと香ばしい美味しい黒パンになります。息子はまだまだ普通のパンの方が好きなので、学校のお弁当には合わないのですけれども、私の脱線のパンには丁度良いです。

今日は息子に、豆乳ベースのシチューを作りました。これだったら、スープを少しくらい私がちょうだいしてしまっても大丈夫かな、と思いまして……。いろいろ浮かんでいる具も無視して、マッシュルームだけすくいました。
う~~ん、でもこれって、まだまだ脱線領域ですよね……。
けれども、まずますの少食です!! いい感じです!!

2004-08-17

ベルリンに戻りました

ベルリンに戻って来ました。といっても、戻ってきて早や5日がたちました。日曜日の夜にミュンヘンからベルリンに飛び、戻ってすぐにペットのケイビー、ラッキーとクッキーの様子をみて(毎日、息子の友達に世話をしてもらっていました。なので大丈夫でした!)、お掃除し、アンゲリカの家から持って来た新鮮な野菜をあげました。翌日は息子のギムナジウム入学式。大忙しの私達は、迎えに来てくれたハーディと3人で車で学校へ。
こちらの入学式はあっさりしています。45分で終了。在校生のダンスやパフォーマンスを観て、クラス分けがあって、その後お祝いということで、ハーディと3人でいつもの寿司バーへ。本当はベルリンに戻ってすぐに甲田療法をしようと思っていたのですが、お祝いなのでやっぱり食べないのはちょっとつまらないので、一緒にしっかりといただきました。

そうそう、写真は南仏のお土産です。といっても、買ったのはカゴのみ。カゴの色は、息子が選びました。南仏は、本当に明るい柔らかい色が似合っていて、どこも窓や壁やきれいな色で塗られていて、本当にラブリーでした。私は通常、着ている服も黒や白、グレーが多く、持ち物もほとんど黒なので、南仏の市場でも、カゴを見てすぐに黒を選んでしまったのですが、それでは何だか南仏のお土産って感じじゃないですね。(というか、お土産は買わないつもりだったのですが、アンゲリカからいろいろプレゼントがあったので、どこにも入れられず、仕方がないのでそれらを入れるカゴを買ったというわけです)息子が、「どうせだから、普段買わないような色を選ぼうよ。」ということになり、写真のカゴを購入しました。10ユーロでした。(1400円くらい?)

他、南仏的なテーブルクロスやランチョンマットは、アンゲリカからのプレゼント! 我が家のキッチンは、すっかり南仏ムードいっぱいになりました。そしてもう一枚の写真は、アンゲリカが南仏の道端で見つけたドライフラワーになってしまっている植物。
ただでさえ荷物がいっぱいでどうしようもないのに、それを摘んで「淑子、これとっても素敵よ。旅の思い出に持って帰ってね。」などと言うので、う~~ん断るのも気が引けて、いただいてきました。
持って帰って来るのが本当に大変だったのですが……。こうしてキッチンに置いてみると、なんだかちょっといい感じ?その他、海で拾った石や、別荘にあったまつぼっくりなど持って帰って来ました。(……お金のかからない物ばかり……)あ、そうそう、アンゲリカの別荘に生えていたローズマリーもいただいてきたのですが、それはベルリンに着いた翌日の月曜日に、チキンをオーブンで焼く時に入れて、ローズマリー風味にして使いました。息子は美味しいと言っていました。(私は食べていません。匂いだけ……いい香りでした!)

火曜日は2本の打ち合わせをこなし、気がついたら咳がぶりかえっていました! 大変! 風邪が治っていなかったのですね。ということで、水曜日は横になり、日中もできるだけ何もしないで(洗濯などはしっかりしましたが)、ひたすら眠り続けました。
青汁はちゃんと作って飲みましたが、食事はほとんどしませんでした。息子の食事も作れないほどだったのですが、丁度その日は息子が友達とお祭りに行くということで、そこで何か食べてきたもよう。ジャンクなのでしょうが、しっかりと青汁だけは飲ませましたので、なんとか帳尻を合わせたつもりの母……。

木曜日は朝からしっかりと家のことなどして、買い物にも行き、息子にはドライカレーやお味噌汁、ひじきの煮物を作り、玄米を炊きました。「お母さん、南仏の食事もすごくよかったけれど、やっぱり和食ってのはいいよねー。」などと言われ、ちょっとほっとする母……。でも、ベルリンは戻ってみると、とっても暑く、まるで南仏のようなのです! じりじりと暑い日差しが照りつけ、家の中ももわっとしています。息子はさかんにアイスを買ってくれとせがみます。どうしよ……。買えば私も食べたくなってしまうし……。
などと料簡の狭いことを考え、これではいけない! とバニラアイスを買いにマーケットへ。ついでに新鮮な旬のブルーベリーを買い、そこにアイスを入れて息子に出しました。これだとビタミンもあるし、美味しいし、ちょっとスペシャルな感じ? 息子はとても喜んで、おかわりなどと言っていました。(おかわりは却下です)

そして本日金曜日。少しずつ体調が整いつつありますが、まだ咳がおさまりません。せっかく南仏でいい感じになったのですが、やはり帰りの車15時間というのがしんどかったようです。まあでも、アンゲリカの優しさにも感謝し、戻って来てからのB街での打ち合わせもうまくいったので、楽しい気持ちで過ごしています。体調は、少食をもっと極めないとなかなかびしっとは良くならないように思います。とりあえず、火曜日からは少食になっているし、そうすると、寝ていても気持ちが悪かったりしたのですが、それが治りました。具合が悪い時は、断食もしくは少食がすごく有効ですね。

日曜日には、ハーディと息子と3人でハリーポッター3を見に行く予定なので、土曜日はしっかりと少食をして、日曜日は映画の後我が家で食事をするように支度をして出ようと思っています。そうすれば、ほとんど脱線はしないで済むでしょう。今日は朝からしっかりと翻訳の仕事をしました。
普段のペースに戻りつつあります。

いよいよ本格的に甲田療法再スタートです! やる気になっております。

2004-08-16

南仏編 7

戻って来ました。Bというアンゲリカの家のある街にいます。
いやはや、やっぱりというか、戻りも強行軍でした。彼女が運転するのですから、私達同乗者はさほど疲れないはずと思いますが、南仏の別荘を出たのが9時半、予定の8時は無理だったものの、少しは良い調子かな、と思ったのもつかの間、すぐに近くのカフェに入り優雅に朝食。そんなことしている場合じゃないって内心はらはらしている私でしたが、あまりにおっとりしているアンゲリカを見ていると、もうどうでもいいや、という気持ちになって、一緒にカフェクレームを飲みました。南仏最後のクロワッサンとブリオッシュもお腹の中へ。子供達は朝っぱらからキッシュとチョコレートのクロワッサンを食べていました。そして10時半、やっと出発!(←行きと同じ時間です……・不安)順調に戻れるのかな、と思ったら……・。予想外の「渋滞」に巻き込まれました!
ああ、そうです、戻りの日は土曜日。どうにもなりません。
じりじりと暑い日差しを車の中で浴びながら、渋滞から解放されたのが12時。ついに高速に入ったのですが、私以外の3人がお腹が空いたと言います。それからずっと、ドライブインに入っては休憩をして少しずつ進み、カンヌ、ニース、モナコ、ヴォルトゥリ、クレモナ、ブレンネロなどと通って、やっとオーストリア!インスブルックあたりになってから、残すところあと70キロというところまでになった頃は、もうみんなぼろぼろ状態になっていました。B街に到着したのが夜中の1時!! 荷物を家の中に運び、アリの被害を受けないように片付けてから、ベッドに入ったのが1時半でした。
アンゲリカが一番疲れたとは思いますが、ナビをしていた私もかなり疲労困憊状態でした。というのも、行きもそうだったのですが、アンゲリカが私のナビを時々信じないのです。大丈夫だと言っても、彼女の頭の中に別の道が浮かぶらしく、とんでもない方向のことを熱心に言い出し、結局その方向に行って、8月1日は相当なまわり道をしてしまったのですけれども、帰りも懲りずに主張を始めました。私はなんとしても彼女の間違いを阻止しようと一所懸命になり、私の言うことを聞いてもらってある道に入ったのですが、半信半疑の彼女は、運転をしながら
「淑子!やっぱりここは間違いよ!だって何も書かれていないじゃないの、ほら、もうヴェローナ近くまで来てしまったわよ、完全に違う道を走っているわ。戻らないと!」
とぎゃーぎゃーうるさくわめきだしました。私も内心はそれほど自信があるわけではないので、大きなことは言えない気分にもなり、う~~ん、本当に間違ったのかしらん……と少々ひるみましたが、やはり大丈夫なはず、と気を取り直し、
「アンゲリカ、大丈夫だから興奮しないで、もう少し走ってね。この方向で間違っていないはずだからね。」
と静かに説明し、2分ほど走ってから、ようやく正しいということがわかり、ほっとした様子。でも、彼女はドイツ人ですから、その後の反応は私達日本人とは少し違います。ただでさえ、車の中は子供の声、カセットの音楽、時速120キロくらいで飛ばしているための騒音などがあるのに、私はアンゲリカが眠らないように気を配り、さらにナビをするわけです。聞こえない耳で頑張っていろんな話をし、ナビをし、子供のケアやアンゲリカにコーヒーを出したり……。それはそれは体力も気力も消耗し、結局調子が良かった食事内容でしたが、最後になってドライブインで崩れ、甘い物を沢山口にしてしまいました。どうやら疲労によるストレスになってしまったようです。食べてしまったのは、アイス、クッキーなどですが、私にしてみれば多かったと思います。その他チップス、パンも食べてしまい、大反省。そこで、夕飯を抜き、ドライブインで買ったミューズリ入りのシリアルだけ食べることにしました。これはとてもお腹に良く、なんとかひどい脱線にならずに済んだと思います。

ということで、午前中に南仏を出て、ドイツのアンゲリカの家に到着したのが夜中の1時、結局休憩も入れて合計15時間半という、凄まじい時間を車で過ごしたのでした。

次回があるとしたら、ベルリンからニースまで飛行機で往復します。車から見る風景はそれはそれは素晴らしかったけれど、やっぱり私の今の体では、車で15時間以上の移動っていうのは厳しかったです……。考えてみれば、その時間があったら、日本に飛んで行かれるんですよね……。それくらいの長い時間をかけて他の国に車で行く……。勉強にはなりましたが、ヨーロッパの人は体力があるんだなぁ、という教訓を得て、私は心から脱帽したのでした……。
それにしても、パスポートを一度も見せずにどの国にも入れたのは、本当に驚きです。テロ対策など、どうなっているのでしょうね……???

明日から青汁と玄米+お豆腐の生活がまた始まります。でも、耳の調子も南仏の良い気候で少し良くなっているように思うので、このまま一気に良い方向に進められたらと思います。ひとつ気がついたことは、130キロくらいで飛ばしている車の中とか、高層のエレベーターなど、他の人が耳の調子がおかしくなる時に(耳がパッカーンとなったり、ふさがれたような状態になること)、私の耳は、特に右耳なのですが、突然聞こえが良くなるのです! 以前に、水圧と同等の状態にして耳に圧力をかけるというメソッドをしたことがあり、その時はほとんど効かなかったのですが、どうやら今はそれが有効のような気がします。
逆に、みんながそのような耳パッカーン状態になった時に、元に戻すためにごっくんと何かを飲み込んだり、あくびをしたりしますが、それをすると私の場合は、耳の聞こえが前のように悪くなるのです。どういうことなのか、先生にご相談したいのですが、でもこれは、良くなる可能性が高いことを示しているような気がします。よくわかりませんけれども、一歩前進だと思っています!!!

2004-08-13

南仏編 6

南仏最後の日になりました。なんだかあっという間です。
今日は、明日の車移動の強行軍を考えて、ずっと家で過ごすことになりました。ゆっくりブランチをし、アンゲリカと私はテラスで今後の仕事のことをじっくりと話し合い、子供達はプールや海へ。アンゲリカも私も後から泳ぎに行き、最後なので私もカヌーにチャレンジしました。
最初はアンゲリカと一緒に二人乗りにトライ、うまくいったので一人用のヴィンツェントのカヌーに挑戦。できた~!

海でぽっかりと一人で浮いている感じで、最高の雰囲気でした。でも、息子と二人でカヌーに乗ったところ、二人とも初心者なので途中で転倒。海に投げ出され、足のくるぶしに岩がぶつかり少し怪我をしてしまい、あっけなく挑戦を終えました。夜は最後のディナーを楽しむために小さな街へ車で行ったのですが、金曜日の夜というのは、日本に限らずどこでも混雑しているものなのですね。どうしても駐車場を確保できなくて、40分以上かかってやっと遠くの車道に停車、そしてそれからレストランさがし。予約をしていなかったのでほとんど入れてもらえず、やっと見つけたレストランに入ったのが、すでに10時過ぎ……。通常はそんな時間に食事をしませんから、どうしたものかと思ったのですが、最後の晩だし場がしらけてもいやだしで、アンゲリカと同じ物をいただくことにしました。コースになっていて、一番小さなコース(14ユーロ)をセレクト。魚介のスープにメインが白身の魚のソテー、そしてデザートがレモンパイというセットでした。飲み物はミネラル水にとどめました。
家に戻ったのは再び遅く、12時半。果たして土曜日の朝8時に南仏を出発することができるのでしょうか……。

2004-08-12

南仏編 5

木曜日。今日は市場が出る日なので、4人で見に行きました。朝食をしないで出発。ゆっくりと市場ウォッチングをして、プロヴァンスのハーブ・ミックスや、小物を購入、そしてお腹が空いてきたので、市場で売っているフレッシュなパンやジュースをいただきました。(バゲットにカマンベール・チーズがはさまっているだけ。バターもいらないと言いました。)本当に、もうこれで充分といった雰囲気があり、私も嬉しいです。やはり、食に心が奪われる状態にならないことが、少食の秘訣なのですね。

帰宅してプールに入ったり海に行ったり。今日は一人用のカヌーに子供達が乗っておおはしゃぎ。昨日が盛り沢山だったので、今日は少しゆっくりしたい気分でした。それに、夜中に雷が鳴り、かなり雨が降ったようで、空気が湿っています。お天気も今いち。でも、それくらいが過ごしやすいともいえます。(ただし、そういう時には蚊が大量に発生するので要注意ですけれども……)
明日は金曜日で、最後の南仏のひとときとなるので、静かに過ごし、夜にレストランでディナーをすることになっています。
海がとってもきれいで、人がまばらにしかいないので、心のリラックス指数が高く、のんびりしています。ずっと咳がひどかった私の夏風邪も、ここにきてどうやらほとんどなくなりました。ほっとしました。

今日のディナーは、イタリアのドライブインで購入したリゾット用のお米で、マーケットで買ってきた魚介と、サフランや庭に咲いているローズマリーなどを使って、家でリゾットを作りました。
あとはサラダ2種とお茶。アンゲリカはロゼのワイン。どれもこれもかなり軽め。お腹の調子はすごくいいです!それで調子に乗ってアンゲリカにすすめられるままワインをグラス半分くらい飲んでしまいました……。そうしたら、普段全く飲まないし、飲めない体質なのに飲んだため、ふらふらになってしまい、意識がなくなり朦朧となり、息子とアンゲリカにサポートしてもらってベッドに倒れこんでしまいました……。それからのことはわかりません。私は寝てしまい、アンゲリカと子供達は3人でなにやら顔に絵を描く遊びをしたようです……。

市場の様子を皆さんにお伝えしたいと思ったのですが、もう信じられないくらい人が集まっていて、お店が見えないほどの混雑でした。なので、どうしても良いアングルを見つけることができませんでした。ごめんなさい!

2004-08-11

南仏編 4

水曜日。今日はちょこっと遠出の日。車でおよそ1時間のサントロペへ行きました。といっても日中はすごく暑かったので、ブランチの後のんびりしてからプールで泳ぎ、海に行き、シャワーを浴びてから4時頃に出発。5時ちょっと過ぎにサントロペに到着。ここは、南仏でもこじゃれた都会のムードが溢れる街で、派手な装いのお嬢さん方が目立ちます。シックな店も沢山あり、ウィンドーショッピングをするにはもってこい。
私達はいろいろなところをぶらつき、カフェでペリエを飲み、レストランでサーディンとトマトのオーブン焼きを食べ、夜、帰宅途中で見つけたルナパークで子供達を遊ばせることにしました。大きな移動遊園地です。おおはしゃぎのヴィンツェントと我が息子。ルナパークを出たのは夜中の12時半、ベッドに入ったのは1時半くらいでした。
なんだか、のんびりしているようでてんこ盛りのスケジュール?
まぁでも、子供も大人も楽しいのですから、それが一番でしょう。こんなふうに、子供と一緒にバカンスをすることも、どんどん機会がなくなってくるのでしょう。大きくなれば、親などとは一緒に行動したくない、と言うに違いありません。

実際、アンゲリカの長女Mは、18歳になったので、BFとデートする方がずっと楽しいとのことで、今回は南仏には来ていません。なので、アンゲリカの旦那様も留守番。
でも、南仏で4人で行動できるのは楽です。食事のこともさほど面倒ではないし、車も乗用車1台でオーケーです。
アンゲリカはもともと肉を食べない人なので、私の今の療法を自然にできますし、子供達には肉を出すにしても、軽めのものをセレクトして、胃に負担をかけないように二人で注意することができます。ハーブに詳しいので、レモン水の中に入れるハーブを、その日の体調で変えて楽しんでいますし、今のところ、とてもいい感じです。
パンが黒パンじゃないので、それはちょっと気になるところですが、美味しいし他で調整しているので、考えないようにしました。今の状況を受け入れて、そして楽しむ。アンゲリカに話したら、
「そうよ淑子。ケーキだって食べていいのよ。つまりね。もちろんベルリンに戻ったらちゃんとできるだけ甲田メソッドを実践して病気が治ったらいいって心から思うけれども、人生には彩りって大切でしょ。それがあるのとないのとでは、人生の楽しみ方が違ってくると思うわ。もちろん健康が第一よ。でも、もう少しよくなったら、少しでいいからの彩りを加えて欲しいわ。そしてね、今までの淑子の生き方は、あまりにハードだったから、食事より疲労を瞬時に取り除く糖分を摂取することで仕事も家事もしていたのだと思うけれど、甘い物っていうのは、本来はエネルギーをすぐに体に吸収するためのものではなく、楽しむためのものだと思うのね。人生の、プラスアルファーよ。だから、淑子もちゃんとヘルシーで良い物を食べた後、ちょこっと楽しみで甘い物を口にするのは、悪いことじゃないと思うわ。特に、こうしてバカンスを過ごす場合はね。もちろん私達は仕事もしているけれども、まぁここでは休暇の比重が大きいでしょ。子供も連れて来ているしね。だから、リラックスして、良い物を少し口にして、そして彩りを添える形で、楽しみとしてデザートをちょっぴりいただく。そういうのでも大丈夫なのじゃない?」
と言ってくれました。
そうですね、旅でいろいろ考えても意味がありません。旅で大切なのは、リラックスや新しい発見や、その特別な時間を楽しむことです。せっかく来た南仏。やはり心を解放して楽しみたいと思います。
今のところ、順調です!!

2004-08-10

南仏編 3

火曜日。今日は朝食を外ですることにして、ゆっくり支度をして車で別の街に出かけました。でも、あまりにゆっくりしすぎて到着したら12時になってしまい、もうカフェでも朝食タイムが過ぎてしまいました。私としては、食べるのを遅らせるのは都合がいいですが、子供達もアンゲリカも、ちょっと空腹という感じ。結局帰り道のパンやさんでパンを買い、車ですぐに食べることに。私は大好きなブリオッシュを1個だけいただきました。
戻ってアンゲリカと私はおしゃべりタイム、子供はプールに入り、その後4人でプールでしっかりと体を動かした後、またまた海へ。
他の海岸まで15分以上もかけて歩いて行って、再び戻り、きれいな石など拾って過ごし、シャワーを浴びてから夕飯をとりに街へ。
私はその間に、青汁の粉を水に溶かして飲み、いつもの錠剤をちゃんと飲みました。今のところ、毎朝スイマグの代わりのマリンマグも飲んでいますし、調子は良いです。なにより、いつもよりずっと体を動かしているので、心身がすっきりとしている感じです。私自身、ここまでプールで泳げるとは思ってもみませんでした。
今日など、合計して1キロ近くは泳いだと思います。
夕飯は魚介類。子供達はムール貝をどんぶり一杯に、フライドポテト。
私とアンゲリカは魚介のスープにサーディンのサラダをシェアし、魚介の盛り合わせをみんなでいただきました。やはり少なめに私はいただくことができて、それも自然にできて良かったです!
なんだか目も食事を求めず、他のこと、例えば南仏の景色や自然などに触れ、心が満たされているのかもしれません。思ったほど食に気持ちが向かっていない自分に驚いています。そして、潮風も耳に良さそうな感じです。
夜。実はアンゲリカは、ヨーロッパで針灸を学び、日本で手技という、整体の一種のテクニックを学んだ人で、Heilpraktikerin(いわゆる資格を持っている治療師)の仕事をしているのです。患者さんは絶えないし、弟子も沢山います。とても良い腕で、たぶん手技のテクニックをマスターしたヨーロッパ人は彼女だけじゃないかな、と思います。手技というのは、コンセプトが「背骨がまっすぐになって、体が左右対称に近づけば、自ずとさまざまな病気は治っていく」というもので、徹底して背骨の矯正をします。もちろん、そのためにゆがんだ部分を元に戻すので、手足や首なども、ちょっとした技で調整していくのですが、この日、やっと手技をしてもらえる時間ができて(といっても、すでに夜中になっていましたが)、床に毛布を敷いて体をチェックしてもらいました。
私自身、アンゲリカが何と言うのかすごく興味がありました。というのも、以前の私の体は、少し首が斜めになっていて、背骨がまっすぐじゃなかったのです。アンゲリカに会う度に手技をしてもらっていましたけれども、本来ならば通い詰めて、1~2ヶ月は定期的に手技を受けるのが理想的でした。でも、住んでいる所も違いますし、通常はもちろんお金を払うべきです。彼女はいらないと言いますが、定期的に受けるとなれば、もちろん他の患者さんと同じように私もちゃんと支払いたいと思っていました。でも、とにかくそのような状況になるチャンスもなく、時が過ぎていったのです。
今回、南仏に来たことで、アンゲリカはできるかぎり手技をしてくれると言っています。それほどする必要があるか、あるいは背骨がある程度まっすぐになっているのか……。そう、甲田メソッドで、私はかなり体がまっすぐになってきているのではないかな、と予感があったのです。
毎日床で、しかも木枕で寝ている私です。矯正の体操だって、さぼりながらもよたよたでもしています。なにより、肩こりも頭痛もしなくなったので、たぶん良いのではないかな、と思ったのです。
アンゲリカは言いました。「淑子、すごいわ!! 前よりずっとずっと背骨の状態がいいわ! これだったら、きっと耳もそのうちちゃんと聞こえるようになって、治るわよ!!素晴らしいわ!」
やはり甲田メソッドは偉大です!! 硬い所で木枕で寝るということは、基本的には寝返りも打てないのですから、必然的に背骨もまっすぐになっていきます。寝ている間に矯正ができてしまうなんて、これほど効率が良い方法はありません。
あらためて、甲田先生の素晴らしさを感じました。

2004-08-09

南仏編 2

8月2日。到着が夜中で、その前の日も蚊の騒動で眠っていなかった私は、もう疲れがピークに達してしまい、爆睡状態となり、起きたのは12時でした……。
もうお昼???あれ、随分眠ってしまったのね……。
気がつくと、隣でMDをイヤホンで聞いている息子が、「あ、起きた?僕も11時に起きたの。一度も途中で目が覚めなかった。」と言っていました。息子は車の中でも相当寝ていたのですが、それでもやっぱりかなり疲れていたようです。ただ乗っていた私達がこんな状態なのですから、さぞかしアンゲリカは疲れているだろう、まだ横になっているだろう、と思っていましたが、なんのなんの! 彼女は8時に起きて、彼女の息子の10歳のヴィンツェントも10時に起きて、すでに買い出しなどに出かけていたのでした!!

南仏では、ブランチとディナーという、2食になるとのこと。
私には丁度いいです。朝食抜きの状態になるので、好都合ですね。そのランチは、フランスですからバゲットにクロワッサンなどで、4種類のチーズにジャム、はちみつ、ハム、ヨーグルトなどが置かれていました。私はクロワッサンをひとつ、ちょこっとだけチーズをつけて食べて、後はルイボス・ティをプレーンで飲んだだけ。充分お腹がいっぱいになりました。プールに入ったり、ビーチに行ったりし、少し休憩タイムも作り、アンゲリカと仕事の打ち合わせをした後、夕飯になりました。今日は外で食べるのをやめて(まだみんな芯が疲れていますので)、アンゲリカが朝買ってきてくれたお惣菜を並べ、(魚介のサラダ2種、クスクスのサラダ、ドライトマトのオイル漬け)バゲットと、オリーブがふんだんに入ったパンに、子供達にはチキン、大人はポテトと野菜のキッシュに、なすとトマトのキッシュをいただきました。飲み物はロゼワインとハーブの葉が入ったレモン水。私はできるだけ少量をいただくようにしました。ケーキのデザートもあったのですが、私は半分だけいただき、あとは息子がたいらげました。といっても、フランスのケーキはとっても小さくて、上品ですから、食べてしまっても大丈夫だとは思ったけれども、息子がもっと欲しい、という顔をしていたので、育ち盛りだし、譲ってあげたというわけです。「いやぁ、フランスってどんな所かなって思っていたけれど、食べ物はドイツよりずっとずっと美味しいね!!」と満足している息子。

食後は街に出て通りをぶらぶらし、(人が大勢いました、渋谷みたい!)アイスクリームを食べて帰宅。もう夜中の12時になってしまいました。
「さ、もう寝ないとね~。」と私は言いましたが、誰もそんなつもりがなさそう……。どうなるのか?と思ってアンゲリカの顔をのぞいたら、「今日は満月ね、ちょっとプールサイドまで行って、満月と海岸の雰囲気を楽しみましょうよ!」と言うではありませんか……まだ寝ないの……。パワフルなアンゲリカ……。子供達は、嬉しそうにしています。
プールサイドに下りて行きました。すると……なんと幻想的な満月!
そしてその下で揺れる波。遠くの海がきらきら光っていて、本当にとっても美しいのです!! 「わ~~!! きれいね~~! 素敵だわ」などと興奮していたら、ヴィンツェントが突然プールをライトアップ。
これまたなんときれいな色でしょう!!真っ暗で満月の光しかなかったプールサイドが、クリーミィな水色の光に包まれ、それはそれは美しいのです。
ぼーっと見ていたら、「僕、泳ぎたいな」と息子。え!まさか!!
アンゲリカも、「淑子、プールに足を入れてみなさいよ、すごく気持ちいいわよ。」などと言い、歌を歌いながら水の中で足をばしゃばしゃさせています。
もう寝る時間なのに……と内心思いながら、でも、まあこんなことは滅多にないことだから、足ぐらい入れようかな、と恐る恐るプールに近づき、足を入れてみたのですが、本当に気持ちいい!! すっかり私もアンゲリカ・モードになってしまいました!

……で、どうなったのかといいますと……。4人で夜中の1時まで泳ぎました。
ええ、しっかりと水着に着替え、補聴器もとって、楽しく満月の夜を過ごしたのです……。食事は今のところ少ないし、なんだかいい調子です。耳の聞こえも、南仏に来てから良さそうです。気候もいいし、なにより仕事とバカンスの比重が、今のところバカンスの方が大きいので、心身がリラックスしているのでしょう。大切な打ち合わせは、31日にドイツで他の人も交えてしてきましたので、あまり仕事のことは考えずに、ゆっくりすることが必要なのかもしれません。

2004-08-06

南仏編 1

やって参りました、南仏! でも、到着するまでには、いろいろ大変なことがありました。
8月1日、朝8時出発と言っていたので、夜中の1時から蚊に悩まされていた私は起きてしまい、そのまま待機していたのですが……。
誰も起きて来ない……。そう、アンゲリカも刺されて眠れず、その後明け方に私の息子のように眠ってしまったとのこと。
結局10時半に出発しました。でも、それは何を意味するのかと言いますと……、休憩を入れて、南仏までは南ドイツからおよそ12時間かかるのです!!スローライフ派のアンゲリカだったら、休憩も長いし、それに寝不足なので、休まないと危険です。計算するとやっぱり14時間はかかるでしょう。
つまり、到着はうまくいっても夜中の12時半ってことになるのです。う~~ん、そこまで私は眠らずにナビができるのでしょうか??
ちょっぴり心配でしたけれども、ストレスになるような思考はやめることにしたので、どうにかなるって考えて、出発しました。

途中の景色がどんどん変化して、とっても素敵。最初は山が多く、だんだんフラットになってくるのです。息子も最初はブツブツ言っていたものの、ぼそっと「ふ~~ん、EUになって、ユーロになって、物価が高くなっただけでそんなに良いことってわからなかったけれども、こうして見ると、ユーロになったのってありがたいことなんだね。」と言っていました。そう、ドイツ、イタリア、モナコ、そしてフランスの順番に通ったのですが、モナコでは休憩しませんでしたが、通貨が統一されているので、ドライブインでも簡単に買い物ができるし、なにより検問がないのです!! す、すごい!これは知りませんでした。パスポートを一度も見せずに他国に通過できるのです。これには驚きました。究極を言えば、パスポートをドイツに忘れて来ても、イタリアやフランスに入国できるってわけです。
随分変わったものです。
喜んでいたのですが、そう、最後に道を間違えてしまい、ロスタイムおよそ1時間、さらにアンゲリカが、自分で運転して南仏の別荘に来るのは久しぶりということで、別荘の場所がわからなくなり(?)、さらにそこで時間がかかってしまい、結局到着したのは夜中の2時。ベッドに入ったのは2時半でした……。もう、ぼろぼろ状態で、どうなるのでしょうか……。
でも、食事は今のところかなり控えています。アンゲリカは、疲れを貯めないようにするために、沢山の甘い物を食べていました。特にチョコレート。私はドイツで作ったサンドイッチをひとつ食べ、そしてナチュラルハウスで売っている大豆の皮を剥いた状態のものを食べておしまい。途中のドライブインでは、みんないろいろ食べていましたけれども、私はフレッシュオレンジジュースだけ。われながら、ちゃんとできるじゃないの、と思ったりして……。というか、食事より、南仏に無事到着できるか、ということの方に心が集中していたので、食事に気をとられることがなかったのでした。初日は、食に関しては上々の出来といえるでしょう。

2004-08-05

南ドイツ残酷物語

読者の皆さま!

まだ南仏ではありません。ここはミュンヘンから車で約1時間のBという町です。息子と二人で、友人のアンゲリカの家に来ています。8月1日(本日)の早朝に出発予定で、昨日は早くベッドに入ったのですが……。ゲストルームで息子と眠っていましたら、なななんと! 蚊が飛んでいるのです!

うかつでした。ベルリンが寒かったので、全く蚊がいなくて、蚊対策など考えもしませんでした。それに、南ドイツも寒いと聞いていましたし、雪が降ったところもあったとか。なので、蚊のことなど頭になかったのです。ところが、私達がベルリンを出た日は、とっても良い天気になり、飛行機で降りたミュンヘンも、晴天だったのです。
暑いくらいで、これはついにドイツも夏だなぁ、などとのん気に話していたのですが、そうです、そうなると、蚊が元気になるのですよね……。夜中の1時、息子も私も蚊に刺されて目が覚めました。「痒いよ!! お母さん、僕、10箇所以上も刺されちゃったよ!」と叫びました。そして私も……まだまだ甲田療法を極めていないのか、しっかり10箇所刺されていました。痒いのなんのって!!

それから蚊との戦いが始まりました。殺生はいけないというものの、これでは眠れません。蚊取り線香もないので、蚊を退治するしか方法がありませんでした。眠い目をこすりながら、息子の耳元で「ぷ~~ん」と音がしたら、息子が私に合図、そしてすぐさま電気をつけて、二人で力を合わせて蚊を退治するのです。

2時、3時……なんと、私達はずっと蚊との戦いを続け、14匹以上を退治したのですが……。どんどんどこからか蚊がやってくるようです。これではどうにもなりません。窓も閉まっているし、ドアも閉めてあります……一体どこから来るの!!??

ああ、やっとわかりました!! 部屋のドアなのですが、隙間がありました。木造なので、ドアが床から浮いているし、ぴったり閉めることができません。そうか……これでは終わりがない……。

私達は、結局眠るのを諦めました。「お母さん……僕、もう寝るのをやめたよ。車の中で寝るよ。そして今、日本語の宿題するよ。」などと言って、起きてしまいました。「蚊を10匹以上も殺しただなんて、これは友達に自慢できるよ。作文にしようかな。」などと冗談まで言っています。眠いのに眠れず、ハイテンションになっている感じ。
とはいえ、やはり子供ですから、4時になってにわかに睡魔に襲われたようです。気がついたら、もうベッドで寝ていました。
そうか~それじゃあ、私も寝ようかな……と思って電気を消そうとしたら……あ! 蚊が1匹飛んでいるではありませんか!
こ、これは……。
絶句。
仕方がなく、私は息子が刺されないように、(もちろん私も刺されないように)、蚊との死闘を続けたのであります……。

甲田先生は、甲田療法で体質が変わったら、蚊には刺されないようになるから安心なさい、とおっしゃっていました。生菜食をしていても、なかなか体質は変わらないのですね……。まだまだ精進が足りないってことです。

車で寝る……子供はそれができるでしょうが……まさか、一人で10時間近く運転するアンゲリカの隣で、私が居眠りするわけにはいきません!!
すでに、前途多難な旅になりそうです……。
南仏にも、沢山蚊がいるのでしょうかねぇ……。嗚呼。
風邪が治り、蚊がいなくなることを祈りつつ……。夜明けをむかえました。

2004-08-04

夏風邪

ついに引いてしまいました……夏風邪……。ああ!! 甲田療法を始めてからずっと、大した風邪も引かず(ベルリナーレの時に危なかったのですけれども、寝込むこともなく、咳もひどくならずに済みました)、本当に体質が変わったんだなぁ、と喜んでいたのですが……今回は、とにかく咳がものすごくひどいのです。あまりにひどくて、昨晩は眠れませんでした。青汁も飲んでいるし、生菜食Bもしているのですが、かえって体力が落ちているからなのかわかりませんけれども、喉が痛くて咳をすると胸が苦しく、どうしようもありません。好転反応のプロセスとして喜んで受け入れるべきなのか、やっぱりどこか私の進め方に問題があるのか……。
確かに、しっかりと生菜食Bができているか、というと、少々中途半端な部分があります。でも、食事の量はとても少ないですし、肉も魚も食べないし、せいぜい黒パンを少しつまんでしまうくらい。先日のプルーンで懲りたので、甘い物にも手を出していません。でも、この涼しすぎるベルリンの気候が良くないのか、ついに体調を崩してしまいました。

明日は母子でミュンヘンに飛び、その後明後日からは南仏です。どうなりますことやら……。南仏で脱線したら、もっとひどくなってしまうのでしょうか・・
・。
不安……。あ、不安になってはいけないですよね。ストレスとか、負のエネルギーは禁物です。明るい気持ちで、楽しむつもりで、南仏に行こうと思います。

いろいろ仕事もかかえて行くのですが、それでも場所が変わればリフレッシュできるかもしれませんし、なによりアンゲリカといろいろ話をして、特別な時間を過ごしたいと思います。息子も、少しは南仏に興味が出てきたようですし……。

8月8日に戻ります。PCがつながれば、途中で日記を書きたいと思いますが、つながらなかったら、9日以降に書かせていただきます。

暑い日本、皆様どうかご自愛くださいませ。

それでは行ってきます! あまり脱線しないように、と思っていますが、さて美味しい物を前にして、うまくいくのでしょうか……。

2004-07-30

身体と向き合う

日本の皆様、どうか夏バテにはお気をつけくださいませ。
ベルリンは、24日からまたまた寒くなり、身体がおかしくなりそうでした。暑ければそれも大変ですが、夏に寒いと何だか体調が変になります。私はもともと寒がりでしたので、身体がついていけない感じ…。でも、今日(29日)は少しお天気が良いです。といっても、まだまだ半そででは歩きたくない感じですが…。

それで、真剣に自分の身体と向かい合ってみました。
これはつまり、自分の身体に話しかけるのです。少し変な人って思われるかもしれませんけれども、なかなか面白いのです。例えば、私の場合は耳鳴りがずっと何種類も鳴り続けているのですけれども、耳に「治ったらいいね、よくなったらいいよね」などと話しかけるのです。そうすると、心が平静の時には、耳鳴りは小さくなります。どんどん小さくなって、消え入るような感じになる時もあります。でも、残念ながら持続しないのです。そのままずっと小さいままだったら嬉しいのですけれども、心が乱れたり、疲れたり、動きが激しかったりと、平静な状態から遠くなると、たちまち耳鳴りが大きく鳴り出します。
なんとなく、そういうことを続けていたら、耳鳴りが消えてくれるのではないかな、と思ったりします。
耳だけではありません。身体全体と向かい合ってみました。
手、うで、足、内臓、肩、目、頭…。いろいろ話しかけてみると、どうやら私の場合は、手(指先)と胃腸、喉、首あたりに問題があるようです。(本当でしょうか!!??)ちょっとした反応があります。

それで、初心に戻ることができます。つまり、「少食さえ実行していれば、身体の調子は良くなる!」ということを、再認識するのです。実際、ずっと生菜食Bを頑張っていて、でも時々どうしても何か欲しいと思うことがあるのですが、先日プルーンを少し食べてしまったのです。そうしたら、翌日とても気持ちが悪くなって、ずっと横になってしまいました。その後また少食を続けていると、身体の調子はとても良くなるのです。身体で覚えていく少食…脱線が少なくなりました。良質なものを、少しだけいただく…。素晴らしいことです!

ということで、やっと手作り豆腐にチャレンジしました! 前にもありますけれども、前はそういうセットを持っていなかったので、いい加減な方法でした。でも、今回は手作り豆腐セットなるものを買ってきましたので、それを使ってのチャレンジです。
結論からいいますと…簡単とは書いてありますが、どうやら水の量を間違えたようで、あまりきれいに固まらず、失敗でした。味は美味しかったですけれども、きれいなフォルムではなかったです。
そして、今回も大量のおからができました。そのおからを使って、おから入りグラタンと、おからのクッキーを作りました。グラタンの方は、けっこう濃厚だったらしくて、息子は沢山は食べませんでしたが(あまり嬉しそうじゃなかったです)、クッキーの方は、喜んで食べていました。写真を撮ろうと思ったら、すでになくなっていたほどです。黒砂糖で作った、素朴なおからのクッキーは、身体にもいいですし、新鮮な美味しさがあったようです。

友達のAちゃんが4泊で泊まりに来ていました。アカデミックな研究者であるAちゃんは、毎日日中は図書館に通い、資料をコピーしたり、本屋さんで専門書を買い込んだりと、大忙し。その彼女に、一応朝食は出したものの、夕飯は息子と彼女の二人のために作ると言ったら、ショックを受けていました。「え~~! 食べないの、なになに、玄米の粒!? 信じられない!そんなことをして、人間って生きていかれるの?」などと言っていましたけれども、彼女も、「そういえば、私も具合が悪い時、無理して食べない方が体調がいいし、野菜中心の方が身体の調子がいいものね。」とのこと。そうなんですよね。注意して食事をとっていると、やっぱり少食とか野菜中心の時の方がずっと体調がいいことに気がつきます。
Aちゃんは、我が家にいる間は一緒に青汁を飲んでいました。美味しいと言ってくれました。実際、自分で作る青汁はとても美味しいのです。それに、飲んでいると肌の調子も良くなるのがわかります。「淑子ちゃんの家にいると、なんだかお腹がごろごろ言う…。」とAちゃん。そうそう、トイレが近くなるってことですねぇ。宿便の話をしたら、Aちゃんは目をまんまるにして聞いていました。
初めて聞く人は、やっぱり驚きますよね…。

2004-07-22

読者のメール

日本は記録的な暑さと聞いています。皆さん、お身体は大丈夫でしょうか?
どうぞご自愛くださいませ。
ベルリンは、昨日とても暑くなり、やっと夏の強い日差しを感じましたけれども、昨晩に再び雷が鳴り、雨が降ったようで、今日はまた涼しいベルリンに逆戻りです。でも、日本の猛暑を考えれば、ずっと過ごしやすいのですから、ありがたいと思っています。
日本の皆さんは、クーラーなどで急激に身体が冷えてしまったり、外出すでば酷暑の状態なのですから、さぞかしバテてしまうことでしょう。
どうぞお身体を大切にお過ごしくださいね。

さて、そんな暑い東京から、メールをいただきました。Tさんです:

青木さん、こんばんは!

*こんばんは! メールをありがとうございます!

・・・

日本、僕の住んでる東京は毎日30度を超す夏日が続いています
なんか今年は梅雨らしい天候は短い間しかなく、例年の梅雨時でも真夏のような暑さでした。
これから夏本番の日本はどうなってしまうのでしょうか・・・

*記録的な暑さの後も、まだまだ暑いのですか?
聞くところによりますと、もう1日くらいピークとか。
もう少しの辛抱ですね!! お身体にはお気をつけくださいね。

以前は夏より冬の方が好きでした。
勿論過ごしやすい秋や春の方が良いのですけれども日本の夏はじっとりしてるし汗でべた付くのが嫌でイライラする事も。

*Tさんは、アトピー対策で少食をしていらっしゃるのですものね。汗で肌がベタつくのは、さぞかしお辛いでしょう。
湿気というのは、暑い時には本当にしんどいですよね。

冬はお洒落も楽しめるし唯一の難点が乾燥する事だったんですが西式を始めてからは、乾燥ともおさらば。

*あ! そうですよね!! 乾燥する方がアトピーは良くないのですね!! でも、それも西式で改善されたとのこと、素晴らしいです!! 本当に良かったですね!

また、僕は夏は症状が殆ど出ないで乾燥する季節に痒くなるというのを経験的に分かっていたんですがどうやら、痒くなる原因は乾燥というよりも発汗も排せつ行為の1つでしょうから、きっと悪いものを排せつすることを発汗で出来ていた部分が汗をかかなくなる季節では毒素が出にくくなるのでしょうね
結果僕の場合はアトピーという形で排せつ行為をしているのではないかと思っています。

*なるほど!!

案の定、最近は完璧に正食できてないのですが症状も殆どない状態です。なるべく冷房も掛けずに汗をかいた方が良いですね。

*素晴らしい! すごく前向きでいらっしゃいますね!

そうそう、僕は昔からあまり汗をかく方じゃなかったんです
玄米を食べて、西式をするようになってから汗をよくかくようになった気がします。

*え! 本当ですか!? それは体質改善されているってことですよね。Tさんの場合は、汗をかくことで随分とアトピーが治っていらっしゃるってことなのですね。でも、本当にこうした少食メソッドを実行していますと、体質がみるみる変わっていくのがわかりますね。私の場合は、最もすぐにわかりやすく出てきたのが、肌なんです。でも、今好転反応の最中なのかわかりませんけれども、突然ひざから下の足とか、ひじから下の手の部分に、痒みを感じ、よく見るとあざのような感じになっていて、どうやらこれはアトピーの症状? そんなにひどく痒くはないのですが、やっぱりあざのような斑点がしっかりと見えます。いやだなって思うのですけれども、甲田先生がおっしゃっていたように、好転反応の可能性もあるのですから、前向きに受け入れているのです。あまりにひどくなったら、甲田先生にご相談しようとは思っていますが、まずはしっかりと生菜食Bをすることで、何かが変わるかもしれませんので、静かに行っている日々です。(脱線もありますけれども・・・)

最近日記の更新が頻繁でファンの1人としては嬉しい限りです。

*どうもありがとうございます!! そう言っていただけると、励まされますし、これからもいろいろ書いていきたいと思います。楽しい日記になればいいな、と思っています。

息子さんの態度の困惑のご様子ですが(^^ゞ
かくゆう僕も息子さんの年頃辺りから母親と一緒というの恥ずかしいと思ったものです(^^ゞ

*笑笑!! そうなんですか? そういうものなんですね。
普通のことなのですね。

けっして特別な事でなく、思春期の男の子特有の心理だと思いますので、ご心配なさらなくても大丈夫ですよ(^^)

*わかりました。どうもありがとうございます!!
夏休みでゆったりしているせいか、最近息子も静かです。
宿題も、自主的にやるようになってきました。(笑)もっともその後、一緒にモノポリをしようなどと言われて、(モノポリは長いですから)大変だったりしますけれども・・・。

きっと、息子さんは日々努力されている青木さんの姿を分かっていると思いますので、素晴らしい人間になっていかれると思います。

*私の姿だから心配ってこともありますけれど(笑)、優しいお言葉
をありがとうございます!! 毎日毎日を大切に過ごしたいと思い
ます。

最近はストレスからか量を守る事が出来ないのですが勿論良くないのですけれども、以前程酷い脱線はしなくなったようです

*あ、それはわかります。徐々に体質も味覚も変化してきていますよね。

甘いお菓子やアイスを食べてしまうのではなく玄米の量が増えたり、お豆腐の量が増えたりという感じになってきました。
玄米だと沢山食べると言ってもお菓子程沢山食べられない感じですし、食べ過ぎても邪食したときのような胃腸の不快感や罪悪感も薄く、理想に近づくための過度期としては良いかななんて呑気に考えています(^^ゞ

*そうそう、あまりシリアスになって、かえってストレスをためてしまうと、その反動で過食に走ることもありますものね。のんきというのは、案外少食をするための大切なことのひとつかもしれません。

では またご報告します
お互いに頑張りましょう!

*そうですね! ありがとうございます!
なにより、Tさんのアトピーが回復に向かっているのは嬉しいことです。
今、私は甲田先生の「生菜食ハンドブック」(生菜食研究会編、春秋社)を読み直しています。やはり、一度読んでいても、読み直すと勉強になりますし、再びやる気がみなぎってきたりします。

毎日毎日が学びですね。私もTさんを見習って、なるべく脱線しないように、のんきな気分で少しずつ真理に近づければいいな、と思います。

メールをありがとうございました!!

2004-07-16

読者のメール+暑くないベルリン

何か、ぱっとしないベルリンのお天気。ちっとも暑くないし、雨も時々降って、ひんやりと寒いのです。見に行った映画は素晴らしかったので、ひととき心がホットになりましたけれども、仕事でちょっと疲れていることもあり、ホットな心は、どんよりしたベルリンの空がどこかに持って行ってしまいました。
でも、落ち込んではいられません! とにかく前向きに元気でいたいと思います。
昨日はあまりに寒かったので、久しぶりにお味噌汁を作りました。かぶが旬なので、かぶのお味噌汁にして、ちょっぴり脱線。息子と一緒にアツアツをいただきまして、少しあったかくなりました。
パリで買った薬草茶も毎日飲んでいます。いろいろ飲むものが多いので大変ですけれども、心なしか少し血液の循環が前より良いような・・・。というのも、夜ちょっとコンピュータの前に座っていると、いつもでしたら冷え性で厚手の靴下をはかないと厳しかったのですけれども、最近は裸足になりたい時が多いのです。知らないうちに靴下を脱いでいて、あらら、どうしたのかしら私、って思う時があります。

さて、今日も1通、読者からのメールをご紹介させていただきます。Aさんからです:

・・・

いや~、あっついですよーにっぽんはー!!
でもこのあつさで、汗をじゃんじゃんかくと、老廃物が出て行くイメージで気持ちいい~
…と前向きに、、、(苦笑)

*いつも日記を読んでくださり、ありがとうございます!
何だかAさんからのメールで、暑~~い日本の夏がベルリンにやって来たような気分になりました!!

いいですねードイツって涼しいんですね。
うーん、面白いですね、土地によって、気候も空気も違う。
そこで生まれ、育った人。
異なる国で生まれた人同士が、その国で出会うこと。
ドイツで暮らすことで、日本のことがよく見えるってことがあるでしょうねー色々。わたしもチャンスがあったら異国で暮らしてみたいものです。

*そうですね、いろんな人がいます。特に私の場合は、今のように息子と一緒に暮らす前に、マインツという町とミュンヘンに学生時代住んでいたことがあります。その時、大学の学生寮で暮らしていたのですが、それはそれはいろんな国の学生がいて、とても面白かったですよ!!
ドイツの大学は、ほとんどランクがなくて国立なので、授業料も雑費程度でほぼ無料。今問題になっていて、授業料を支払わなければならなくなるかもしれませんけれども、それでも日本やアメリカに比べれば、かなり安いです。タダ同然といえるでしょう。私の学生寮には、インド、イエメン、アフガニスタン、イラク、イラン、チリなどの学生がいました。今思うと、なかなかすごいですよね・・・。
調子よさそうですね、『出来る!』っていう予感がじわーんと、とても、いいテンションな感じがします。

*ありがとうございます! でも、油断するとすぐに脱線してしまうので、要注意です。お味噌汁はまだいいとして(良くないですけれども)、甘い物に手を出さないようにしています。最近は、たとえ脱線したくても、あまりひどいことにならないように、自家製のかぶや人参のピクルスを作ったり、かぼちゃの種もそうですけれども、できるだけ小脱線にとどめるように努力しています。
それにしても、チョコレートだとか飴などは、全く欲しいと思わなくなりました。あまりに甘いと感じるような物には興味がなくなってきているのは大進歩といえます。
それより困っているのは、辛い物です。ナイヨンのママにいただいたキムチがとっても美味しくて、それ以来なんだか唐辛子の辛さに執着しているようです。とても欲しくなります。少しだったらいいのかな、などと思ったりしますが、もちろんいけないのですよね・・・。
今は「辛い物欲しいモード」に突入です・・・。執着するってことが、少食の敵ですね・・・。

入院から2ヶ月経過ってことですけど、ぜんぜん早い立ち上がりやとわたしは思います。わたしやったら、半年以上はもがくでしょうね。

*そうですか~~??? Aさんは採点をとっても甘くしてくださっているのではないでしょうか? ありがとうございます!! でも、2ヶ月もうろうろってのは、やっぱりちょっといけなかったなって思う時もあります。反省したり、自分を褒めてあげたり・・。私というラビリンスの中で、ちょっぴりもがいている感じですね。でも、それも楽しみながらできればいいって思いますけれども・・・。

だってね、青木さんは10日の、すまし断食をしたんです。
身体が、究極に飢えたわけですよね、

*は、はいそうです!!
凄かったですよ。でも、何がすごいって、断食後がすごい・・・。あの時、リバウンドの恐怖を味わいました。私はそんなことなんてないって思っていただけに、自分で自分のことがわからなくなるというか、コントロールできなくなるというか・・・ちょっと怖かったです。でも、あまり自分を追い詰めないようにしました。追い詰めてしまうと、もっと厄介なことになりそうですし、なにより少食を楽しんですることができなくなりますものね。とはいえ、日々いろんなことがありましたけれども・・・。(今でも毎日いろいろあります!)

生まれて初めて!ぐらい、飢えたんやないですか?

*そうですね。考えてみると、10日間もほとんど何も食べなかったというのは、生まれて初めてですね。考えてみなかったですけれども、そうでした。戦争などで食べ物がなくて飢えているのではなく、自主的にそうするっていうことは、ほとんどありえないシチュエーションです。でも、甲田先生のご本にもありましたけれども、こういうことを一度経験しておくと、世界で何が起こっても、10日くらいは何も食べずに生きながらえることができるという自信につながると。それは感じます。何か突発的なことが起きて、自分が何も食べることができない状況に置かれた時、10日間くらいは大丈夫だって思えるのかもしれないなぁ、と思います。もちろん、ストレスのかかり方や状況は全く違うでしょうけれども・・・。ですから、戦場にいらっしゃる方はさぞかし大変だろうと、胸が痛くなります。そう考えていくと、自然と世界平和を真剣に考え、祈る気持ちになります。

飢えた身体が、摂取できる時に溜め込もうとする勢いは、ごっついものやと思います。青木さんの意志とは関係ないです、それは。(断言)笑

*そう言って慰めてくださって、本当に嬉しいです~~! Aさんは、とってもと~~っても優しい方ですね!! ありがとうございます!!
励まされます。

おまけに超多忙で、刺激的なコミュニケーションで、それはそれは多彩な『食』が目の前を横切るでしょうに。。。

*多彩な「食」・・・・問題はそこですね・・・・。(汗)

青木さんはすごいです。
わたしが青木さんなら、とっくに死んでるんちゃいますかね。

*あはは、そんなことはないですよ~~!! でも、私も時々変になってしまうんじゃないかな、と思う時があるんですけれども、それ以上に今は、「平静の心が欲しい、そして健康な肉体と精神が欲しい。世界が平和になったらどんなにいいだろう。」などと思ったりしていますので、ひどい脱線にはならないのです。
でも、それも今のところ、なんですけれどもね・・・。いつダメになってしまうか、毎日綱渡りです。
でも、最近気がついたのですが、私はストレスを前よりずっと溜め込まないようになったみたいです。ひどくいやなことがあっても、内面でシリアスに受け止めず、外にすぐに吐き出してしまう。負のエネルギーのようなものは、一切受け入れない、と自分に言い聞かせます。そうすると、さっと外に出てくれる。ストレスがさほど内部にたまらないのです。これは私にとって、病から解放される前進なのだと思いました。今までだったら、まじめにくよくよ悩んだり苦しんだりしてしまっていたような問題も、私個人がいくら考えても仕方がない、前向きにやってみて、ダメだったらそれはやらない方がいいのだ、それこそが必然だ、と思うようになったり・・・。解決しなければならないようなことがあっても、自分の心身に負担のかからないような、無理をしないような解決策を考えるようになったのです。喜びは全身で受け止め、辛いことや悲しみは心身に溜め込まずに吐き出してしまう。これ、少食において、とても大切なことだと感じています。

南仏はきっと素晴らしいでしょうね~!
食べ物ももちろんそうでしょうけども、それよりも、何よりも、風、空、陽光、輝き… 南仏の自然、空気、きっとそういうもの達が、青木さんの不安を吸い取ってくれます。
見たこともない植物や、鳥なんかもおるんでしょうね。

*私は昔々、20代の学生の頃、ジャズ祭+美術館めぐりが目的で、南仏にも行ったことがあります。ピカソの別荘や、マティスのステンドグラスのある教会。気候が良かったことを覚えています。
バカンスという言葉がぴったりの雰囲気があります。今回は、子連れですし、もっと南仏の自然に触れてみたいと思っています。などと考えていましたら、日本から定期的に送られてくる雑誌類の中に、南仏特集なるものがあり、目を輝かせてページをめくってしまいました・・・。なんだか素敵な所が沢山ありますね~~!でも、たぶん私達は、友達の別荘からあまり出て行くことはないのではないかなぁ・・・。食事も自分達で作ったりして、そんなに歩き回ったり観光するということはないように思います。ドイツ人が休むっていうと、普通は何もせずにボケーっと海辺で過ごすってことですから。それに、1週間ですし・・・。できるだけ南仏の空気や自然を肌に感じ、雰囲気を楽しもうと思っています。どうなりますことやら・・・。

たぶん、青木さんもそうやと思うんですけど(勝手に)わたしは幸いなことに、普通に目が見えるもんで、『見ること』『視覚的なこと』にとても快楽を覚えます。
大好きですね。色、流れるものを追うこと、、、

*あ、そうですね!! 私の場合は、特に聴覚が弱くなってしまってから、視覚や嗅覚に頼ることが多くなり、目に飛び込んでくる物を楽しく観察することが、前よりずっと多くなったように思います。でも、そう言ってしまうと私の耳がひがんでしまうでしょうから(笑)、耳にも、ちゃんと前のように聞こえるようになったら嬉しいなぁって、話しかけています。

それを視る、ことによって、連想されることを、いかなる欲求とも結び付けない、意味を求めない、
そういう訓練が、『冥想』でできるそうです。(そうですって…笑)

*ほう、面白いですね!!

ところが、
わたしは冥想って、できないんですよーーー!!
煩悩まみれなんか、邪念が多いというか、
あぐらなどかいて、背筋を伸ばして、めをつぶって…も?
いつのまにか寝てしまってます(笑)あぐらのまんま、前にのめって、「グー…zzz」っていってるんですよー情けない…
「無心になれ!」と思いながらも、「無心ってなんや?」とか考えてしまうのですよ。

*笑笑!! わかります~~。私もそうです。でも、瞑想している自分を想像してみるのは楽しいですね。静かな場所で、ゆるやかな風と木々や花の香りの中で、しっとりと瞑想する・・・素敵です!

でも、なんかそこに鍵があるのはわかるんです。
青木さんが断食中に、意識を他にとばす、っていうてはったでしょう?
その感覚ですよね。
周囲に満ち満ちている、自然、宇宙、神様みたいなもんですかね?そういうエアーに、マイナスの意識の粒子を溶かす、、っていうんですかね。
*マイナスの意識の粒子を溶かす!! それ、すごいですね。イメージできますね。溶かしてしまうといいんですよね。以前、私の大好きな、尊敬する年上の女性の友達がいました。彼女は食餌療法や、そうしたスピチュアルな世界のことに詳しく、体操などもよく知っていて、いろいろなことを教えてくれました。彼女が癌で亡くなった時は、本当にショックで信じられなかったのですが、彼女は自分のメソッドで、随分癌の進行を遅らせていたようです。彼女が私に教えてくれたことのひとつに、Aさんがおっしゃるような、瞑想している時に、良いイメージを作り、そしてマイナス要因を全て溶かしてなくしてしまう、というのがありました。「淑子さん、これはまだあなたには難しいかもしれないけれども、訓練すればできることなのよ。
目を閉じて、できるだけ瞑想の状態に入り、心を平静にして無にするの。その時、困っているマイナス要素をイメージで引き出しから出して来て、プラス要素のものにぶつけて壊してしまうの。パチン!ってね。そうすると、もうなくなってしまう。」・・・きっと、彼女はこの方法で、いくつもの癌の要素を消し去ったのでしょう。Aさんが言ってくださった、意識を他に飛ばすということは、私は入院中には何度か試してみたのですけれども、どちらかというと、やっぱり邪念がくっついている感じの飛ばし方だったように思うのです。
あるいは、食のことを考えないようにしたいため、逃げの気持ちで他に意識を飛ばすということ・・・。そうではなくて、逃げじゃない、むしろ攻め(までいかなくても)の状態で意識を飛ばすことができたら、それは素晴らしいことなのではないかな、と思います。私は、亡き友の教えてくれた方法を、心がもっともっと静かになった時に、トライしてみようと思っています。朝、5時に起きた時などの、早朝が良いように思います。またご報告させていただきますね。

う~ん、そういうの、できたらええなぁと思って、なんちゃって冥想を、時間が空いた時にトライしています。
(一つ変化があったのは、夢を、たくさん観るようになりました。)

*まぁ、それも何だか素敵。夢って何でしょうね。興味深いです。

なんか、甲田メソッド実行中の人々と、寝転がって青空を流れ行く雲などながめながら、あることないこと、だらだらしゃべってみたいですね(笑
それぐらい、おもしろいメソッドやおもいます。

*そうですね!! 想像したら、何だか楽しそう!! いいですねぇ。
いろんなお話が飛び出しそうですね。私もそんなおしゃべりの会に参加してみたいです。

・・・

Aさん、楽しいメールをありがとうございました!!
これからも少食をキーワードに、前に進んでいきたいですね。それも、楽しくできたらいいなぁって思います。