2004-05-12

華麗なる脱線+ベルリンに戻って

今日は5月11日。9日の夜にベルリンに戻って来ました。
夜でしたので、息子の夕飯を用意するのが精一杯、その後母子で久しぶりのおしゃべりを楽しみ、床に入りました。
昨日はたまっている洗濯物を洗い、部屋の片付けをしたのですけれども、まだまだ終わりません。普通の生活になるには、もう数日はかかりそうです。

その中で、とっても嬉しいことが!! そう、ハーディが、私の1月の誕生日のプレゼントということで、台所をきれいにリノベーションしてくれたのです!! 壁がはがれていたり、使いにくい箇所があったのですが、すっかりきれいにペンキが塗られ、冷蔵庫や棚の配置が変わり、とても使いやすく広々しました!!
ハーディの優しさに大感激し、お礼電話をしたのですが、「どうだいヨシコ? あんまりきれいになったんで、どこに台所があるかわからなかったでしょ?」などと言われ、ちょっと恥ずかしい私。
窓もきれいに拭かれ、息子も床を拭いたり掃除を手伝ったそうで、二人の気持ちにじ~~んとなりました。ハーディとは、落ち着いたらお礼もしたいので会いましょうね、と電話で約束し、ベルリンでの生活がスタートしました。

昨日は息子のリクエストでカレーを作ったのですが、玄米を圧力鍋で炊いたら、香ばしい玄米の香りが台所に漂い、温かい気持ちになりました。ミキサーで青汁を久しぶりに作り、フレッシュな美味しさに気分も一新! これから生菜食Bを、楽しみながら無理のないように進めよう、と心に誓ったのでした。

さて、ちょっと時間を前に戻しますと、私が成田からデュッセルドルフに飛んだのが、5月7日。その日の夜にはヴッパータールに到着しました。ピナさんの舞踏団に所属しているダンサーで、私の大切な友達である、ナイヨン・キムが駅まで車で迎えに来てくれました。ナイヨンとの久しぶりの再会! 彼女の所に2泊したのですけれども、とっても可愛い住まいで、大歓待してくれて、ナイヨン特製キムチに舌鼓を打ったのでした・・・・、そう、脱線ですよね、これって・・・。「ヨシコ、無理に食べなくていいんだからね、断食や小食をしているんだったら、辛いものはダメなんじゃないの?」と気遣ってくれたのだけれども、私は辛いものが大好きなんです~~!! 目の前にあったら、それにナイヨン手作りの本場仕込みキムチとなれば、一体誰が食べずにいられるのでしょうか!!?? ・・・しっかりいただいてしまいました!!

翌日の5月8日。予定通り、デュッセルドルフで楠田枝里子さんとランチをご一緒させていただきました。他のメンバーは、久しぶりに会ったつよしくん(は、日本で仕事が多く、甲田医院に行くことができず、結局日本では会えなかったの久々でした)、デュッセルドルフで邦人向けフリーペーパーを作っているTちゃん、そして、ある日本の雑誌の名物副編集長のNさん。さっそく「華麗なる脱線」ランチを始めました!!
いやぁ、ホワイトアスパラガスの、それはそれは美味しかったこと!!
Nさんは、5月2日からイタリアとドイツでお仕事をしていらしたのですけれども、今回の食事のナンバーワンとおっしゃっていました。私は、付け合せのステーキとジャガイモは、Nさんに助けていただいたのですが、ホワイトアスパラガスやサラダ、デザートはしっかり残さずいただきました!
新鮮なホワイトアスパラガスは、5月の緑の美しいドイツにはぴったりの野菜。メインになるほどスペシャルなんですね。ほどよく茹で上がったアスパラは、本当にとても後を引く美味しさでした。
5人で楽しい会話をし、夜はピナさんの新作を拝見し、それはそれは至福の時間を過ごしました!!

9日、デュッセルドルフからベルリンに電車で移動。大きな荷物をかかえて、ひーこら言いながらベルリン動物園駅に到着、それからすぐにタクシーに乗って、息子の待つ私達のアパートに戻ったのでした。

脱線は、やはり楽しいですね。明日への活力にもなります。でも、「いつ脱線をやめてしっかりと生菜食Bをするのか?」ということが、課題になります。今回のように、変則的な時間を過ごしていると、やっぱり脱線癖がつくのです。要するに意志が弱いってことなんですけれどもね・・・・。
成田空港で小さな脱線(山菜ソバを食べました!)、機内でベジタリアン食をいただいて脱線、ナイヨンの家でキムチを食べて脱線・・・・。そう、どれも低カロリーではあるけれども、脱線には変わりないのです。そしてずるずると数日間に渡って脱線を続けてしまいました。けれども私の場合、今回は腹がすわっていたというのか、「こういう時は仕方がない、大丈夫、ちゃんとベルリンに戻ったら生菜食に集中できるはず!」と自分に言って、罪悪感もなく楽しく脱線を続けていました。
デュッセルドルフやヴッパータールでは、楽しかったし嬉しかったので、体調も悪いことはありませんでした。ただ、ピナさんの作品が、内容の濃い芸術ですので、私の時差ぼけの頭と身体では、到底ちゃんと受け止める力がなく、体力のない自分を情けなく思いました。「もしも私が脱線を全くせずにピナさんの作品を拝見していたら、きっと頭も冴え渡っていたのだろうし、しっかりと感知できたのだろうなぁ。でも、ランチだけでなく、沢山脱線していたから、身体のリズムが壊れてしまったのかもしれないわ。う~~~ん、今回は花より団子状態!?」ランチだけの脱線だったら、きっともっと身体がしっかりとしていたのでしょう。ベルリンに戻ってから、ピナさんの作品を思い出している私なのでした。

さて、脱線癖のついている私の身体。今日から少しずつ生菜食Bに近づこうと思いました。つまり、亀井さんに習ったように、いきなり厳しいBに自分の身体を持っていっても、ストレスになるだけです。脱線をした体には、かなりきついでしょう。1年3ヶ月も続けるためには、無理をしてはいけません。月に2度の脱線は大丈夫、と自分に言い聞かせ、今日は昨日炊いた発芽玄米を5分粥にしていただきました。朝は青汁+赤汁、昼に5分粥と豆乳、そして夜も同じメニュー。明日も同じにして、明後日は3分粥にし、明々後日からは、ちゃんと生菜食Bにしようと思います。どうしてもお腹が空いたら、途中ではちみつをつけた黒パンをちょっと食べるかもしれませんが、基本はできるだけ守ろうと思っています。少し肥大し、疲れた胃腸が、どこまでちゃんと私の言うことをきいてくれるのか・・・・。次の脱線を夢見ているようでは、まだまだ修行が足りませんね・・・。

2004-05-05

再び読者の方より

GW中ですが、頑張って仕事をこなしています。デュッセルでの、枝里子さんとの「華麗なる脱線」を夢見ながら、せっせと動いているのです。

さて、読者の方からは、毎日いろいろ素敵なメールをいただいております。本当にどうもありがとうございます!
前にもご紹介した方なのですが、とても心に残るメールをくださったので、ご紹介させていただきたいと思います。Aさんです。

・・・・

おめでとうございます!
今回はほんまに大成功で、よかったですね。

*ありがとうございます! 皆様の応援もあって、今回は前以上の成功でした。本当にありがとうございました!

・・・

以前、四国八十八ケ所巡りを原チャリでしたことがあります。
わたしはただ単純に、高知の「色」が観たい!という曖昧な理由で始めた旅やったんです。どうせ行くなら八十八ケ所巡ったろか~ぐらいな感じで。
ところがこれがなかなか面白く、予想外の展開になりまして。
色んな人に会いました~びっくらこきまくりでした。

その時に、行き会った、ある歩きのお遍路さんに聞いた話で、「うむぅー…深いぜ!」と、うなった話があります。
この話しを青木さんに伝えたいなぁ、

*ぜひぜひ!! お話ください!! 

その人は、初め、とにかく歩いて自力で巡ることが、修行であると固く信じてたんだそうです。
全部自力で歩いて巡らないと、『意味』ないじゃん!みたいな。
結構、車なんかで巡っているお遍路さんが、「次の札所まで乗って行きー!」と、親切に声をかけてくれはることが多かったそうなのですが、その人はすべて断り続けたそうなんです。
ところが、ある日、もう何十回も巡っているという、遍路のいわば、達人みたいな人に出会って、その達人に言われたそうです。
「親切を受けることも、修行の一つでっせ~」、と。
その人は目からウロコが落ちたそうです。ぽろり、と…

*わお~~!! なるほど、奥深いお話ですね!!

わはは!
その人はそれ以来、ちょこちょこ、車に乗せてもらうことも受け入れらるようになったそうなんです。でも、まだ、「なんかズルしてる気がする…」っていう気持ちは完全に拭えていなくて、まだまだ修行が足りないのかなぁ、と、言ってはりました。
いやー真面目な人でした。

*真面目でいらして、そして人生に一生懸命ですよね。素晴らしいことだと思います。そして、他の方がおっしゃったことにも耳を傾け、学んでいらっしゃる。大切なことだと感じます。

この話しって、パラドックスですよね!
ほんまは歩いていく方がしんどいはずなのに、『親切』を頂いた方が、かえって『しんどい』って話しなんですよね。
しんどい、っていうより、ややこしい、面倒臭い、御利益がなくなる!
といったニュアンスになるといいますか。

*ええ、ええ、そういうことなんですね。人は生きていると、そういうシチュエーションに出くわすことがありますね。ありがたいことなんだけれども、ちょっと・・・という?

身体は楽を求めている。生理的欲求です。
でも精神は、糞真面目に、汚れなき信念を貫きたい。
これは欲望ですね。その欲望を満たすには、『親切』が迷惑なんです。
そして、その精神的な欲望を昇華させることもまた、修行であると。

*ええ、そうですねぇ。本当に奥深いお話ですねぇ。

うむぅ~深いぜ!!
楽することが苦しい。…これは苦しいことですね。
まさに修行です。

*修行・・・・人生は、修行みたいなところもありますものね。

小食への険しい道のりに、見えかくれする葛藤と被る話やとおもいませんか!
『脱線』ゆうのがありますよね。

*ぎく! そうです。これは、他人様に「どうぞ」と言われずとも、自らの内なる声がいつも響き、抗うことのできない食への欲望が現れては消え、消えては現れ・・・・・はぁ、本当に葛藤の連続です。こんな自分のはずはない!
などと思っていた時期すらありましたけれども、今はこれこそ私なのね、と思っています。受け入れるのに時間がかかりましたけれども・・・・。

わたしもしょっちゅう脱線してます。
脱線すると、色んなもののせいにします。
あほな話し、今日は天気が悪いからしゃーないわ!とか(笑
正当化するんです。自分の選択が誤りではない、と。

*よ~~~くわかります。ちくちくするお話です~~~。

わたしは最近タバコも辞めたので、特にそれを言い訳に、ライ麦パンをぱくぱく食べてます。

*そうなんですか!! 私はたばこもお酒もいただかないので、全くわかりませんけれども、甘い物をやめたんだから、黒パンくらいちょっと多めに食べてもバチは当たらないでしょ、ってなことは、やはりしょっちゅう思っております。情けないお話ですが・・・。だから、Aさんのお気持ちがよ~~~くわかりますよ!

タバコを辞めたんやからライ麦パンぐらい食わせろや、90%ライ麦やねんでー!すごいやろ!みたいな…
(いや、ほんまにタバコ辞めてからみょ~~うに、玄米や黒パンが美味で困ってます)

*でも、美味しいって感じることは素敵なことですよね!!

そうやってどんどんデタラメな小食になって行きますねんわー!
と、甲田先生の本から声が聞こえてくるような気がしますが、、、

*・・・・そう、甲田先生は、厳しいくらいの叱咤はなさいませんが、それゆえもっと強烈にこちらが恥ずかしい、と思ってしまうことが多々あります。甲田先生のようにはできませんけれども、そうありたいと思う気持ちを持ってお会いしますが、でも現実の自分とのギャップに、恥ずかしくなるんですね。情けないことばかりですよ。

でも、今はこれが自分の身の丈なのだ、と、現実をしっかり見つめるのが実は最も難しいことのように思うのです。

*そうですね!!

解決していない問題を、あたかも解決したかのように振る舞うこともわたしはしょっちゅうしてしまいますが、いわゆる背伸び、あるいは空元気といいますか…
これを省みること、あのお遍路さんのように、「なんかズルしてる感じ、卑しい感じ、、、」を、苦しくても持ちながら、精進しようとする、心意気みたいなもの。
これを保つことがわたしにとっては最も難しいことです。

*私も同じです!!

なにもかも、バカバカしくなってしまう瞬間があるのです。
ほんでおちゃらけてしまう、っていうか。
好きなものを好きなだけ食べて、好きなことだけして、死ねたら本望ではないかー!的な生き方、している人たくさん、いてますよね。

*はいはい、甲田先生のご本の中でも、そういう生き方のことがよく書かれていますね。実際、プチっと切れてしまう時などは、私もそう思うことがありますよ。死んでもいいから美味しいものをい~~ぱい食べたい! とかね。
我にかえるまでの、それはそれはつらいこと! アンビバレントな心との葛藤です。
でも、最後にはやはり思います。健康になりたい、健康に老いたい、寝たきりとか、アルツハイマーになって余生過ごしたくない、できれば健康で幸せな老後がいいな、と・・・・。そのためには、小食は不可欠なのです。そして、今しっかりと養生すれば、甲田先生のご指導で、上記の夢が叶うんです。だから、やっぱりやろう、といつも思います。そして、少しでも多くの方が小食を実践できたら、世界の食糧難は少しは改善されると思います。甲田先生から学ぶことは、とても多いのです。

そういうパワーとの折り合いがつけられないですね、なかなか。
そういう生き方を否定するつもりはないからですね、たぶん。
色んな人がいていいんですもの。

*ええ、そうですねぇ、本当に・・・。でも、甲田療法をしていて思うこともありますよ。やっぱり「健康」って素晴らしいって。そしてそれを、この厳しい食養生さえすれば、再び手に入れることができるのだって。世界平和と祈りと、そして食・・・・本当に奥深いです。

自分一人だけが、なんというか、助かろうとする、動物的な本能を卑しいと思う、そういうものが、自分の中にある、ということを、見つめ続けるのが非常に困難です。

*そうですね。だから、毎日学びですね。

甲田先生がおっしゃるように、全託のこころ、で身も心も捧げることがほんまにできたら、、、ええんですけどね。

*ええ、本当に・・・・・。(しみじみ・・・)

きっと、先生のそばにずっとおったら、難無く出来るんでしょう。
う~ん、なんかそこがポイントのような気がしてきました。(書いてるうちに…)

*あはは!! それはいえます!! 入院してしまえば、ほとんど誰もができますね。それは確かですよ。これは、語学のレッスンと似たところがありますね。例えば私の場合、ドイツ語を日本で勉強しているうちは、ちっとも上達しないし、できないんですね、意志が弱くて。でも、現地、つまりドイツに行ってしまって、暮らしていたら、誰でも話せるようになるんですよ!! だから、何も偉いことってないんですね、行けば誰でも話せる! それに似ていて、甲田医院に入院させていただければできる!! 私や他の入院患者さんが、とりたてて意志が強いわけではないです。そういう雰囲気になるんです。だから、入院はオススメですよ。こんな私でもできましたって感じです!!(笑)

青木さんは、ベルリンに帰ったら、甲田先生の写真を部屋に貼ったりするべきですね!なんか怪しい宗教っぽいですが、忘れないために、ものすごい効果があると思いますよ。できればトイレに貼るのが一番ええと思います。

*トイレでは失礼かな(笑)と思って、でも一応準備はしております!! しっかり最終日にツーショットのお願いをして、デジカメにおさめました!! 額に入れて、仕事部屋に飾ろうと思っています!! これからの1年3ヶ月が勝負ですからね!
目指せ、甲田カーブ、です!!

なんだか最後の4行以外、とりとめのない話しですいません。(爆笑)

*いえ、そんなことないですよ!! とてもありがたいお話をしてくださり、嬉しいです。感謝しています!ありがとうございます!

なにが伝えたかったかといいますと、なんだかとにかく、負けないで欲しい!
ということなんやと…でも、プレッシャーに思わないでくださいね!!
なんだか、青木さん、とても優しそうな方なので心配なのです。

*あははは! どうもありがとうございます! 私は、優しいのではなく、意志が弱いのですよ・・・。だから、入院の時に、甲田先生にしっかりと診ていただきながら、なんとかクリアしたってわけでして・・・。外界での生活は、かなり、本当にかな~~り厳しいです!! でも、ありがたいことに、ドイツに戻ってしまえば、あまり美味しいものもないし(笑)、脱線しづらくなるように思えて・・・。
あ、8日の枝里子さんとの、ゴージャスなレストランでのランチは別ですよ。

そして、わたしよ、お前もがんばらんかい!と、自分にも言っておきます。

*お互いに、ですね!! でも、無理はどうかなさらずに!! 食でストレスが生まれてしまったら、本末転倒ですからね。

長々と失礼しました。

*いいえ、本当にありがとうございました!

・・・・

以上でした!

Aさんも、いろいろ心の葛藤がおありになると思います。でも、み~~んなそうなんですよ、ひとりじゃないです!! なので、どうかご自分を追い詰めないで、等身大で「あまり頑張らないように頑張って?」くださいね!!
私も、私らしく、でも自分に甘えることなく、自分を大切にしながら、そして世界のことにも目を向けて、志を高く、前に進みたいと思います。

これからもどうぞよろしくお願いします!

現代医学では奇跡としかえいない

昨日から、私の東京での仕事が始まりました。ゆっくりしている時間はありません。ドイツに戻る前に、クリアしなければならないことは公私共に山積みです!でも、今回はそれをさわやかな気持ちで、前向きにがんがんこなしていくことができるような気がしています。耳の聞こえも良くなっていますし、なんだか幸せな気分なんです。読者の皆さんが励ましてくださっていることも、とても大きな力の源です。その他に、私の知人、友人がメールで応援してくれます。楠田枝里子さんも、いつもいつもメールをくださり、励ましてくださいます!! 枝里子さんは、来年の「日本におけるドイツ年」のプロジェクトのアドバイスもくださり、仕事の上でもご協力いただいています。お忙しいのに、沢山の温かい心をくださり、いつも心から感謝しています! ありがとうございます!

そして、おおたか静流さんからも、退院祝メールをいただきました。
NHK教育テレビの「にほんごであそぼ」は、とっても楽しい、上質な番組ですねぇ! 静流さんのわらべうたは絶品です! メールをありがとうございました!

さて、昨日(4月27日)のことを書かせていただきたいと思います。
昨日は朝7時過ぎには家を出て、現代病院に行って来ました。甲田医院に入院させていただく前に、大動脈の様子などをCT検査したのでした。耳鼻科での聴覚検査もしました。その結果を伺うためでした。内科での担当医のY先生は、とっても優しく、甲田先生のことも評価してくださっている、フレキシビリティのある素敵なドクター。私が甲田療法を続けることを認めてくださっています。
「青木さん、CTの結果は良好です。治っているというより、前のひどい状態をステロイドで止めましたね、そこから数値は悪くなっていません。そのままです。これは、医学的には良い状態で、健常者と何ら変わりがないのです。良かったです。」
とおっしゃいました。

驚いたのは、その次の言葉です。
「でも青木さん、今回僕は、耳鼻科の検査結果を、昔のデータから全てチェックしてみたんです。最新の結果も見ましたが、これはね、青木さんとこうして会話ができている、ということ自体、現代の医学ではありえないほど、数値的には悪いんですよ! あれ、青木さんは、こんなに耳が悪かったんだっけ、というくらいの、極度の難聴のデータなんです! でも、こうしてちゃんと青木さんは聞こえている・・・これは、医学的には考えられず、奇跡としか言いようがない。」
とおっしゃるではありませんか!
「え~!! そうなんですか! 先生、私は今、聞こえが良くなっている感じがするのです。」
と言いましたら、
「僕もそんな感じがするんですよね。実は青木さんの聴覚は、特に右耳は、補聴器をしてもほとんど聞こえない、というデータ結果なんです。でも、聞こえていますよね?」
「はい」と言い、私は左耳の補聴器を外しました。
「ほら、こうして左の補聴器を取っても、ちゃんと先生の声が右だけでも聞こえるんですよ。これは前以上によく聞こえています。」
と言ったら、本当にびっくりされて、
「え~! 凄い!!ありえない。絶対にありえない。これは本当に不思議なことですよ。奇跡としか言いようがない・・・。」
とおっしゃいました。
「通常、青木さんの病気は、発症して1週間以内に処置をしない限り、治る見込みはほとんどないとされています。コーガン・シンドロームは、病状を把握して発見するのが難しく、しがたがって処置も遅れる。数十万人に一人の珍しい病気ですからね、青木さんも言っていたけれども、いろんな病院で診てもらっても、すぐには病名すらわからなかったでしょ。そんな病気ですよ。青木さんはだから、3年以上もそのままになってしまっていた。ここに運ばれて来た時は、命も危なかった。ステロイドの大量投与によって命は取りとめたけれども、もう耳は回復することはありえない、という状況でした。最悪は、全く聞こえないということも想定された。ところが、青木さんは今、聞こえている。前より聞こえている!! 数値的にはダメです。でも、実際本当に聞こえているんですね!! 本当に不思議だ・・・。う~~ん、すごいことですよ!! だからね、今日は聴覚検査はキャンセルしましょう。数字なんて、アテにならないもんなんですねぇ・・・・。メンタルな部分も考えたいですしね。それにしても・・・・・・・・・う~~ん、本当にすごいことだ!」
とおっしゃいました。さらに、私がステロイドを飲んでいないと言いましたら、ものすごく驚かれてのけぞって、
「え!!! そんなバカな。それでもこんなに聞こえるの? 信じられない。2倍びっくりだ。奇跡ですよ。う~~ん。」
と唸っていらっしゃるではありませんか!! 
「先生、さらに申し上げますと、甲田先生は、来年35日間断食を中心とした入院をすることで、完全に治るっておっしゃったんです。」
と言いましたら、
「え~~!!!!!!!!! そ・・・それは・・・・。う~~~~~~ん・・・・・・・!!! そうですね。そう甲田先生がおっしゃるのであれば、とにかく青木さんやってみて、結果を来年教えてくださいね。食餌療法は、現代医学とパラレルで行っても問題ないですし・・・・。その時は聴覚検査も、別の検査もやりましょう。」
と言ってくださいました。でも、頭を90度くらいにかしげて、本当に考えられない、というしぐさをしていらっしゃいました。(良くなったことを喜んでくださいましたが、びっくりもされていました。)

もちろん、これから1年3ヶ月間の課題は、「甲田カーブ」です。そのために、生菜食Bを極めなければなりません。それが本当にできるのか??? ベルリンに戻り、落ち着いたら始めなさいと、甲田先生はおっしゃいました。聞こえが良くなることが奇跡なのだったら、完治目指して頑張るしかないです。やってみよう、と益々前向きな気持ちになるのでした。

昨日は他のもろもろの仕事や、新しい仕事のレクチャー(Mさん、ありがとう!!)などもあり、帰宅は夜の11時を過ぎてしまいました。でも、どの方面もとても実り多く、幸せな気持ちになりました。
さまざまなことの結果はまだ出ないにしても、全力を尽くすことができ、良い出会いやお話し合いがあり、なによりそうしたこと全てがストレスになっていないことが嬉しいです。
ありがたいと思いますし、関わってくださっている人々に感謝の気持ちでいっぱいになります。謙虚な心を忘れずに、できることを前向きに進めたいと思いました。

奇跡は起こるんですね!! 来年の夏が楽しみです!! 完治している私をイメージし、地球がもっともっとクリーンになっていることをイメージし、戦争のない世界をイメージし、全て人々の幸せや平和をイメージします。

2004-04-29

読者からのメールです

Nさんという、読者の方からメールをいただきました。
ありがとうございます。すでに甲田療法をしていらっしゃる方です。ぜひ皆さんにご紹介したいと思います。

・・・

私も甲田先生の療法をさせている者です。

*お便りありがとうございます!

 甲田先生の療法を明るく楽しく分かりやすく、日記にされていますので、何時も、青木様の断食日記を楽しく読ませて頂いています。

*まぁ、そうですか? いつも読んでくださり、どうもありがとうございます。

 

青木様はコーガン・シンドロームのため、難聴になられていますが、お具合は如何ですか、本療法で改善されておられるようですが、私も難聴と耳鳴りに悩まされています。

*おかげさまで、今回のすまし汁断食により、多少聞こえが良いように思います。ただし、甲田先生は、しっかり治ってから聴覚検査を受けた方がいいとおっしゃいます。微妙な数値なので、あまり数字的に上がっていなかった場合、私が精神的ショックを受けるといけないからです。そこまで先生は考えてくださっているのです。

 

第5回●耳が聴こえた!を読ませて頂きましたが、今まで、現在医学のお医者様に難聴治療について質問すると、「現在医学では不可能です。」先進的なお医者様で「ES細胞で内耳を再生できれば可能です。」等々の回答をいただきます。

*そうですね。私も、全く聞こえなくなるか、あるいは現状維持というお答えを、現代病院でいただきました。すごくショックでした。

 

貴女の耳が聞こえたを読ませて頂き早速甲田先生に青木様の日記を読み私も断食をしてみたいと、お願いしました。難聴には断食が一番ええと、寒天断食をするようにとご指導を賜りました。実際してみますと、自宅でするのは割と難しいものです。1日でもしんどかったです。

*寒天断食ですか! 私はまだ行ったことがありません。でも、一度試してみたいと思っています。ベルリンで「楽しみとして」トライしてみようと思います。寒天は大好きなので。

 周りの雑音と自分に意志の弱さが露呈しました。

*いえ、みんな同じですよ。とても大変です。

 

現在、玄米1合、豆腐半丁、白身の魚150g、ごまペースト10g、昆布の粉末とごまを少々を昼と夕、青汁、エビオス、スピルリナを朝と夕に食しています。このメニューならばなとても美味しく楽しく継続できるのに、断食はしんどいです。

*入院していると、逆なんですね。意外と断食の方が覚悟ができてしまうせいか、そして甲田先生に守っていただいているという気持ちがあるからか、とてもスムーズに進められました。でも、私のメニューよりずっと沢山ですねぇ。羨ましいです!!

 

念願の難聴が良くなると分かっているのになかなか出来ません。自分が情けなくなります。しかし、諦めた訳ではありません。いつか、青木様のように断食が出来るように、摂生したいと思います。

*私も、たっくさん紆余曲折があって、ここまできました!
そして、今もいろいろあります。でも、前向きに進みますね!
一緒に頑張りましょう!! 応援しております。

 

青木様の快復を願っております。

*ありがとうございます!! 私も、Nさんの耳の聞こえが良くなることを、お祈りしています。必ず治ると信じています。
甲田先生のお言葉を信じ、この療法を信じて頑張ります!!
一緒に治りましょう!! (でも、無理をしたり、ご自分を追い詰めたりしないでくださいね。わからないことがあったら、やはり甲田先生に診察していただくのが良いですし、悩んだ時は、先生に相談されたらいいと思います。先生は、いつでもちゃんと受け止めてくださいますから。)

2004-04-27

退院しました

長いようで短かった入院の3週間。断食を中心にして、いろんなことがありました。何ひとつ不要なことなどなく、たくさん勉強させていただきました。甲田先生はじめ、多くの甲田療法に関わる方々に、お礼を申し上げます。そして読者の皆様にも、読んでくださり、時に励ましてくださり、感謝しています!!心より、「どうもありがとうございました!」

まだまだ続く、甲田メソッド。今度は甲田カーブを目指して、出来る限り進みます。脱線もあり、トラブルもあり、いろいろあると思います。でも、常に私らしく、前向きに、マイペースでトライします。

朝8時。その前の運動は、今日はもうできませんでした。片付けなどがあったからです。8時には事務局長の松下さんも病院にいらっしゃいます。ご挨拶をして入院費をお支払いしました。甲田医院は、健康保険があってもなくても、さほど差がなく、安いです。(ですから、健康保険がなくても診察していただくのがいいと思います!)

甲田先生に、今回最後の診察をしていただきました。「先生、本当にいろいろとありがとうございました!先生のおかげで、体調は良くなり、耳の聞こえもおかげさまで良くなっているように思います。何とお礼を申し上げて良いかわかりません。ありがとうございます!」と、先生への尊敬と感謝をこめて言いました。「良かったですな。今回は前以上に大成功です。また来年入院し、そしてフィニッシュで治り、再来年の5月はドイツに行って診察しますよ。ドイツ人と日本人の希望者を100人集めてください。そうしたら、私はどんどん診察しますよ!講演も青木さん、手伝ってください!!」わお!! 今日は、50人から一気に100人に増えていて、ものすごい先生のパワーを感じました。やる気マンマン!! 私も見習って、頑張ろうと思いました。「青木さんの場合は、とにかく生菜食Bです。それをずっと続けてください。そして、背腹運動をしっかりと、いいですか、し~っかりとしてくださいよ!! そうすれば、かなり良くなりますわ。」処方の用紙に、赤鉛筆で背腹運動の所にアンダーラインを入れてくださいました。「大丈夫です。来年治ります! しっかり生菜食Bに励んでくださいよ!」先生に治ると言っていただき、心より感謝の気持ちでいっぱいになりました。本当にありがたいことです!! 去年は、4-5年かかるとおっしゃっていました。でも、今回のすまし汁断食の成功で、来年の入院ですっかり治るというご判断です。ただし、私がそれまでの1年以上、できるだけ生菜食Bを続け、甲田カーブを体験し、体力をつけなければなりません。それができなければ、入院しても水断食を行うことができないからです。

完治まで、ぐっと時間が短くなりました。来年8月に入院したら、先生は治るとおっしゃる。だったら、頑張るだけです!! 元宿直のA子さんは、再会の後メールを送ってきてくれました。「・・・なにはともあれ青木さん、しばらくは脱線は注意ですよ~!ここ1年間で甲田医院で10日間も断食してる人なんて、いませんよ~!貴重な体験ですから、この後の便や体調の様子がどう違ってきたか。。いろいろ勉強できるいいチャンスです!私も頑張ります!」と、励ましてくれました。ありがとう! A子さん!そして、亀井さんからも、メールが届いていました。「ちゃんと生菜食を続けていたら、すぐに5年くらい若返りますよ。頑張ってください。」そうですか!! 5年も若返る!! やらないと!!目標10歳くらいの若返りです!! 亀井さん、ありがとう!!他のいろんな方からも、本当に心のこもった励ましメールをいただきました。本当にとても感謝しています。

みなさん、どうもありがとうございます!!

朝10時ちょっと前に出発しようと思い、新幹線の中でランチをするべく、お豆腐の代わりに豆乳を買っておき、そして冷蔵庫に残っている玄米を200g持って行こうとしましたら、他の患者さん、Y野さんとFさんが、「せめて青木さんに美味しい玄米のランチを食べさせてあげたいから、明日の代わりにもう今玄米を炊くね。それを持って行って頂戴ね。」と言ってくださり、朝8時半から炊いてくださいました。ぎりぎりで、美味しいほかほかアツアツの玄米が出来上がり、お弁当としていただきました。Y野さんも明日は玄米をおにぎりにしてお帰りになるのに、私のために今日炊いてくださって・・・。感激です! 申し訳ないやら、ありがたいやら・・・。心からお礼を言いました。

みなさんの心を、とっても嬉しく思います。大切な私の思い出として、宝物のひとつとして心の引き出しにしまいました。Y野さんやFさんの他、Mさんも、M子さんもとっても素敵な方でした。心をひとつにして、みんなで頑張ったことを、私は決して忘れません。
本当にどうもありがとうございました!!

さぁ、それでは出発! という時に、今仕事を一緒にしてプロジェクトを進めている、小宮さんがいらっしゃいました! え~~びっくり!!新大阪まで送ってくださるとのこと、またまた大感激!! なんだか私、皆さんにここまでしていただき、申し訳ないです・・・・。でも、とにかくありがたくお受けすることにして、ご恩返しは私が元気になって健康体になることだと思い、決意も新たに前向きに生きようと思いました!! 

私はかなりの方向音痴でして、入院の日に2度も大阪に着いてから電車を乗り間違え、1時に甲田医院到着の予定が、大幅に遅れて2時になってしまい、小宮さんはじめ、亀井さんや鹿毛さん達をお待たせしてしまいました。そんなことがあったからか、小宮さんが心配してくださったのだと思います。12時10分の新幹線に乗るために、私は自分の(低)能力を逆算し、10時ちょっと前に病院を出発したら完璧だ! と思っていたのですが、小宮さんのサポートにより、11時前に新大阪駅に到着し、1本早い新幹線に変更することができました。私がその分、駅の近くでお茶でも、とお誘いしたのですけれども、「早くお帰りになって、少しでもお体を休めて、明日からのお仕事に備えた方がいいですよ。どうか便を早めてくださいね。」と優しくおっしゃいました。じ~~んとしてしまいました!!

小宮さん、本当にどうもありがとうございました!!

甲田医院の、甲田先生を通じて、さまざまな方と出会っています。このサイトの読者の皆さんも含め、とても素晴らしい、温かい気を感じます。病気を通して、こんなにも豊かな心をいただくことができて、私はとても幸せを感じます。病気になったからこそ広がった、豊かで深い心。大切にしたいと思います。
また、来年も、甲田医院に入院させていただき、断食にチャレンジしたいと思います!! そして目指せ完治! 世界平和! 小食で世界が変わる!そうした真理に、少しでも近づくことができたらなぁ、と思っています。

退院しましたけれども、これからも日記を続けていきます。ペースは毎日というわけにはいきませんし、断食はベルリンではあまりしないと思います。でも、この断食日記は引き続き、いろいろ脱線しながらでも書かせていただきますので、どうぞ皆様、今後もよろしくお願いします!!

編集部の日高さん、毎日の更新、ご苦労様でした!! ありがとうございました!! 

無事に実家に戻って来まして、一息ついています。明日からまた、ハードな日々が始まります。でも、明るくポジティブに進められそうです。楽しい気分で、笑顔で、どんなことでもまっすぐに、頑張ろうと思っています。ただし、凡人ですので、脱線はすると思います・・・。でも!! 私は私らしく、とにかく前向きにトライしてみます。

断食入院を、終了いたしました!! (でも、日記は続きます!)

2004-04-26

入院20日目・最後の晩餐

朝、すっきりした気分で目覚めました。昨日の夕飯は、5分粥が少し多いようにも思え、自分でもびっくりしました。
断食の威力って本当にすごいのですね。それで、朝から忙しく過ごしました。まず、裸体操をし、洗面し、6時20分から機械室で運動。8時まで行い、先生の診察を受けました。
「うん、今回は本当によく宿便が排泄されましたな、これは大成功ですね。青木さん、本当に良かった!それで、このままベルリンに戻られたら、生菜食Bを来年の入院の時まで、つまり来年の8月まで続けなさい。そうすれば、途中で必ず甲田カーブが起こります。そうなって来年いらしたら、水断食ができる。そして一気に治しましょう。青木さんは必ず治る!」
もう、こんな素晴らしいことを言っていただき、心が満たされました!
うるうるです。感激して、何度もお礼を申し上げました。

「先生、ありがとうございます!! それで、いろいろ迷いながらでも、できるだけ頑張って生菜食を続けさせていただきますが、月に何度かすまし汁断食も行った方がよろしいのでしょうか?」
「いいや、ちゃんと生菜食Bができていれば、他のことはする必要はないです。頑張ってくださいよ~!」

は、はい!! 先生の励ましが心にしみます。でも、私の心の中では、「脱線をした翌日は、やっぱり前に先生がご指導くださったように、すまし汁断食をすべきなんだろうなぁ、先生は、私が全く脱線しない、というシミュレーションをしてお話してくださっているんだから、断食は不要とおっしゃるけれども、脱線をした翌日は、確か断食だったなぁ・・・。」などと、いらないことを考えていました。私にとっては、まだまだ大事な問題なのです、脱線・・・。

さて、その後恒例のお掃除。患者全員で院内のお掃除です。
私は、お世話になった病院へのお礼を込めて、お手洗いのお掃除をさせていただくことにしました。その後、青汁と赤汁を作って飲みました。それから昼の五分粥。身体を動かしてからの食事のなんと美味しいことか!!
感謝していただきました。食事中、Fさんからお話を伺いました。
「私はね、昨日の機械室での甲田先生の講演会に出席したんだけれども、100人くらいの人が全国から集まって来たのよ。テーマは高血圧、心臓、そして糖尿病だったのね。だから、私も甲田先生に言われて、少し前に出てお話させていただいたの。私の隣にいた方は、なんと広島からわざわざいらしたんですって! で、本当は診察を早く受けたいのだけれども、電話がつながらなくて、まだ予約もできない状態だそうなの。それでも、こうして院内の講演に遠路はるばるいらっしゃる。大変なことだと思ったし、それほど甲田先生に診察していただくことは幸運なことなのだと感じたわ。その先生が、私が今のりんご断食をあと1ヶ月、つまり5月いっぱい続けたら、高血圧は完治するっておっしゃったの!!」

まぁ! Fさんは、20年以上も高血圧の薬を飲み続け、これからも、一生飲まなければならないと言われていたのに、甲田先生の診察後、入院されて薬をやめてりんご断食をしているうちに、みるみる血圧は下がってきたのでした。それだけでも大満足なのに、甲田先生は、5月末までりんご断食を続ければ、完治するとおっしゃる!! これはなんて素晴らしいことでしょう!!
私は感激して聞いていました。
「私だったら絶対にやりますよ! 1ヶ月なんて、あっという間じゃないですか! 羨ましい限りです。えりんご断食は、何ヶ月も続けられると聞いているし、昨日の元宿直のA子さんだって、前にりんごを5週間続けてやったことがあるって言っていましたもの。りんご断食さえ続ければ、高血圧がすぐに治るなんて、素敵なことですよ。」
と言いましたら、まだ迷っている感じのFさん。外界に出てから、りんごを続ける自信が今ひとつないようなのです。

その後、亀井さんがギターをかかえてやってきました。約束通り、「小食の歌」を披露してくださるそうです。私達5人の患者は大歓迎いたしました。
その前に、少し亀井さんからいろいろな甲田療法に関する情報をいただきました。Fさんは、自分の今の状況を亀井さんに説明したのですが、亀井さんは、きっぱりと
「それは素晴らしいことですよ! 間をおかずに一気に治してしまうのがいいですね!!」
とアドバイス。亀井さんファン(?)であるFさんは、すっかりやる気になって、
「そうね、そうだわね! じゃあ、やっぱり私、5月末まで頑張るよ! やるしかないよね。そして治ったら、これほど素晴らしいことはないものね!!」
と前向き発言!

良かった~~!! そうですよ、せっかく先生がすぐに治るとおっしゃっているのですから、ここはひとつ、1ヶ月頑張るのがいいです。私も応援していますから、ぜひ完治してください、と言いました。そして、おうちでは、まだお赤飯は炊かないでいてもらった方がいいですね、食べられないから、とも付け加えました。

3時になって、亀井さんの弾き語りが始まりました。ハーフのM子さんも興味シンシン。
まず、私達に、亀井さんから曲の詩のプリントが配られました。「ええ!! す、すごい、この表紙のタイトル! Song of eating less!!」
 一体どんな曲で、どんな詩なのでしょうか!? 全7曲! 6曲が亀井さんの作曲です。そして1曲は、あの、前にご紹介した新井美姫さんの詩!とても前向きな詩なので、ここでご紹介させていただきます:

「花と星 風と君」(作詞:新井美姫)

感じてほしい 自分の中の
きらめいている 生命の芽吹き
励む毎日 大地を肥やす
家族の愛は 緑潤す

自然の恵み さんさんと
ふりそそぐ中 芽は伸びゆくよ
大きく強く 大空めざして
明日は未知 夢みよう
今は小さな 生命だけれど

歩けぬ花は 心なごます
語れぬ星は 空の目印
見えない風は 歌をうたうよ
それで幸せ 生きる喜び

キミの生命は 出会う人
強く優しい 気持ちにするよ
キミだからこそ できることがある
花と星 風とキミ
いらない生命 どこにもないよ

・・・美姫さんは、ご自分がベッドからあまり動けない身体であるにもかかわらず、私が異国でひとりで甲田療法を実践しているからといって、メールをくださり、励ましてくださいました。本当にありがたいことです。どの病気も、いいも悪いもありませんが、少なくても私は、こうして甲田医院に入院させていただけるだけの、自分で動く力はあります。そんな私を、逆に励ましてくださった美姫さん。
本当に素晴らしい方だと思います。どうか回復されますように!
必ず元気になると信じています!!
甲田先生もそうおっしゃったのですもの。 それなら私と一緒です。一緒に健康になりましょうね!! 美姫さん、ありがとう!

さて、その美姫さんの詩に、とってもきれいな旋律をつけたのが亀井さんでした。亀井さんは、ギターを弾きながら、歌を披露してくれました。一同、大感激!! 大拍手!! とってもスペシャルな日曜日!

それから次々にオリジナル楽曲が演奏されました。歌も高音で元気な声、そして前向きな感じが好感度大! 私が特に、個性的だなぁ、と感心したのが、「Red Rose (摂食障害の歌)」!!!
甲田療法をしている亀井さんのいろんな思いと、ラブソングが微妙にブレンドされた歌なのですが、愛を捧げる相手が甲田先生でもあるというところがミソ。ダブルミーニングになっていて、それはそれは独特な雰囲気のある歌でした。
Fさんなどは、感動のあまり、涙さえ浮かべていました。私は、亀井さんの詩に興味を持ちました。苦しい食餌療法をした者だけがわかる世界。う~ん、と唸ってしまいました。さわりをご紹介しますと:

何月何日誓いを立て
決心新たにまた始める
3日もたない 2日もたない
その日の4時にGive up!

どうにもならない しかたがない
雑巾かけても消え去らない
スプレーで真っ赤なバラを描き
ワックスでもかけようか

目にしただけでもうだめね
袋あけたら最後まで
麻薬のような誘惑
甘いものがやめられない
君の笑顔で助けて

・・・・

と、続くのであります。ああ、身につまされる内容!
でも、亀井さんは、すでにこのような状況から脱しているのです。もう、甘い物への執着はあまりないそうです。
もともとなかったのだけれども、高脂肪の肉や油であげたものが好きで、それを断ったことで、代わりになる高カロリーの甘い物をムショウに食べたくなっていた時の詩だったのですね。でも、今はちゃんと玄米粉を食べているのだそうです。

音楽を聴いた後、私達は亀井さんを囲んで、最後の晩餐とばかり、甲田療法のディナーをしました。亀井さんは青汁、赤汁、とうふに持参した玄米粉(黒砂糖入り)。私は五分粥とおとうふ。MさんとY野さんは玄米クリーム、そしてFさんとM子さんはりんご+みかん。限りなく小食のディナーでしたが、大変豊かなひとときでした。

入院最後のディナーは、とてもスペシャルに過ぎていきました。
亀井さん、本当にどうもありがとう!! とっても励まされました!! いつかご恩返しができるような私になりたいと思います。とにかくまずは、私が元気になることですね!! 他の患者さんと共に、健康を取り戻すことを誓ったのでした。

明日は、朝10時には退院します。明日の朝、8時の甲田先生の診察が最後となります。どんなお話をしてくださるのでしょうか? 

入院19日目・病気の原因は…

待ちに待った(?)五分粥の日・・なんて、お恥ずかしいですけれども、本当です。朝は6時15分から機械室に行き、その前に台所で玄米の水をとりかえ、圧力鍋の中の炊く前の玄米を、それはそれはいとおしく見つめました。しっかりと8時まで運動をし、すっきりさわやかになって甲田先生の診察を受けました。
「うん、いいですね、本当に良いお腹だ。昨日の3分はどうでした?昨日も身体がだるかったですか?」
「は、はい、美味しくいただきましたが、少しだるかったです。でも、一昨日ほどではありませんでした。」
「ああ、少し慣れたんですね。身体が良くなっているんですな。耳も聞こえが良くなっているんじゃないですか?」
「先生、そうなんです!! 少し聞こえが良くなっていると思うのです! これは、現代病院に行ったら奇跡と言われるんですよね。」
「そうそう、来年しっかりと水断食したら、もう、ぱ~~っと治りますわ。そして誰より健康体になる。すっかり元気になって、健康になって、耳が治ってね。青木さんは、完全に治ります!」

本当に、なんて素晴らしいお言葉をくださるのでしょうか!大感激して、お礼を申し上げました。
「青木さん、来年治ったら、前の病院で検査なさい。そうしたら、きっとみなさんびっくりするよ。」
そうですね、現代の医学ではありえない、といわれているのですけれども、治ったらびっくりするでしょう。
「本も書いてください。」

甲田先生に励まされ、私はとっても良い気分で甲田医院の菜園に向かいました。そうです!! 今日から五分粥、そして青汁に人参ジュースをいただけるのです!!
人参ジュースは私とY野さんのみ、青汁は今日は5人全員がいただくことになりました。久しぶりの青汁+赤汁!! もう、と~~っても嬉しくて、青汁は苦かったけれども、それでも幸せを感じました。そして、人参ジュースの、それはそれは美味しかったこと!!
こうして断食をした後は、食に対していつも以上にありがたさを感じます。

さて、昨日の甲田先生の講義について、お話いたします。昨日はオートバックスの健康道場の方が来院され、その後甲田先生の短い講義がありました。テーマはアルコールでした。簡単に言ってしまえば、アルコールと発ガン率の関係です。初めは、黒人も白人も、そして黄色人種も、皆アルコールを100%摂取できる体を持っていたそうです。ところが黄色人種は、途中で突然変異が起こり、飲めない人がでてきたと。黄色人種で、お酒を最初から飲める人は、全体の10%、飲めない人が45%、そして飲む練習をして飲めるようになった人が45%だそうで、これが問題なのです。この中で、発ガン率を調べてみると、お酒を初めから飲める人は、28%、そして、練習して飲めるようになった人は、なんと72%にも及ぶのだそう!!これにはびっくりしました! つまり、アセドアルデヒド分解酵素(?よくわからなくてごめんなさい)が、後から飲めるようになった人には作用しない、分解できない、ということのようで、非常に危険だということがわかりました。
私は、全く飲めません。お付き合い程度でも、かなり厳しい状態になり、ちょっといただいただけで真っ赤になり、ふらふらになり、眠くなります。私のようなタイプは、飲まない方がいい、ということなのですね。
甲田先生のお話を伺って、本当にためになりました。どのみち甲田療法をしていたら、お酒には縁がありませんので、問題ないんですけれども・・・。

お昼の玄米粥を味わっていただき、終わった頃に、元宿直だったA子さんが顔を出しました。メールで今日、来院して先生に診ていただく、と言っていたので、久しぶりの再会を果たしました! A子さん、他の患者さんも言っていましたが、もう健康そのもの!! どこも悪くない感じです。

「おかげさまで、過食も乗り越えて、どうにかなって、今は小食を結構ちゃんとやっています。鈍重肝臓の具合もいいし、私は学生時代、バスケットボールが大好きだったんだけれども、再びバスケができるようになって、とっても嬉しい!! 昔の仲間とチームを組んで、汗を流しています。」
と、キラキラ輝いた雰囲気で、楽しそうに語ってくれました。本当に良かった!!
「でも、まだまだ前のような本調子とはいかないけれども、でも、かなり良くなっていることは事実。甲田先生に感謝しています。」
A子さんは、かなりひどい鈍重肝臓でしたけれども、今は肌もきれいで身体の調子も良さそう。目の輝きも違います。
「先生は、まだちょっと胃が荒れているとおっしゃるので、これからしばらく玄米クリームになるけれども、時々脱線しながらでも、ちゃんと進んでいるのが嬉しくて。自分を受け入れて、自然の流れに任せて小食やっているんです。無理にじゃなくてね。そうすると、本当に小食が身体に良くて、身体が欲しているので、自然と小食になる。単純なことだけれども、そうやって少しずつ無理なくできるようになったの。」
A子さん、とっても幸せそうな、楽しそうな雰囲気で、本当に良かったなって思っています!! 再会できてよかった!!でも、一緒に水断食にトライできなくて残念だったけれどもね。(私も水断食まではできなかったので、それはそれで良かったんですが・・・)
A子さんは、今年1月に甲田医院に入院し、「普通にすましをやっていた」そう。でも、普通といっても、3日すまし→玄米粥→3日すまし→玄米粥→3日すまし→玄米粥、というコースを実行したのだそう。これは計9日間ですから、私が前に行ったコースと同じです。でも、かなり効果があったようで、はつらつとしていました。
「でも、青木さんが10日続けてすましやったのには驚いたわ。最近、そんなの聞いたことがないもの。本当にすごいね!」
と褒められ、ちょっと嬉しい気分。
達成感はありましたものね。(でも、その後の3分には苦労しましたが)
A子さんの、前向きな元気をもらって、今日はとってもいい気分です。
A子さん、どうもありがとう!! また来年会いましょうね!! さらなる回復を祈っています!

そしてもうひとつ。同じ鈍重肝臓の元患者さんで、今はすっかり完治された女性が、亀井さんと一緒に先週遊びに来てくださったお話はしたと思いますが、その彼女はとても素晴らしい体験をしています。つまり、甲田療法で劇的に完治したのです!! 
「病気には、大きく分けて3種類あると思うんです。それは、食事による弊害から病気になるタイプ、そして、ストレスから病気になるタイプ。それからその両方が重なって病気になるタイプ。私の場合は、完璧にストレスなしの食事のみで病気になったんですね。なので、甲田先生のご指導のまま、入院中にしっかりと実践したら、本当に劇的に宿便が排出され、見事に治ったんですよ!! それはとっても嬉しかったですね。」
とおっしゃいました。彼女は、迷える鈍重肝臓患者さんの心のケアや、中国の人々を日本でお世話するなど、心あるボランティアをずっと続けていらっしゃいます。本当に頭が下がります。素晴らしいことだと思います。
良いお話をありがとうございました! 私の場合は、やっぱりストレスと食事の両方ですね。最初は、極度のストレスのみが問題だと思っていたのですが、甲田先生に出合ってから、そうではない、と確信しました。つまり私の場合は、食事代わりに甘い物を食べて急激に血糖値を上げ、さらに仕事を続けるようなことをしていましたので、それがいけなかったと今は思います。いくら身体にいい、ヘルシーな食事を常に食べていても、そんな甘い物の食べ方をしたらいけません。そうした悪癖に気がついただけでも、私は幸運なのだと思います。

病気治しは癖直し、とは、よく甲田先生がおっしゃる言葉です。本当にそうですね。
でも、甘い物・・・なかなか断てないのですねぇ・・・これは、退院後の私の大きな課題になるでしょう。前よりは良いですけれども、やっぱりどうしても食べたいという時があります。その対策を、少しずつ考えているところです。

入院18日目・山田さんのお話

最初に、日記が1日抜けていましたので、日高さんに更新していただきました。申し訳ありませんでした。
入院15日目です。(書いて送っていたのですが、手違いがありました。)
読者の皆様にはご迷惑をおかけいたしますが、戻ってクリックしていただければ嬉しいです! 15日目の日記には、驚異のすまし汁のことが書かれています。私のいろんな症状のことも説明しています。ご覧くださいね!
どうぞよろしくお願いします。

・・・

昨日はかなりだるくて、7時前にはベッドに入り、8時には眠ってしまいました。案の定夜中の1時半には目が覚め、それからうだうだと本を読んだり裸体操をしたり・・・。うとうとして、あっという間に5時半!それからばたばたして、6時半から8時まで機械室で運動。今日もだるい感じが残っているし、昨日はかなり空腹感があったので、できたら今日の午後からでもいいから、五分粥にしていただきたい、と先生にお願いしようと決心。意地汚いような気もしたのですが、勇気を出して診察室に入りました。

「うん、いいお腹です、これなら大丈夫。今日も3分でいきましょう!」
「う・・・あ、あの先生。実は昨日、私はとてもだるくて、かなり疲れがあり、すまし汁断食をしていた時よりずっときつかったんです。昨日が一番つらかったのです。もっと玄米が食べたいと思ったほどなのですが・・・。」
と、恐る恐る言いましたところ、
「ああ、それはね、断食をした後に食べると、だるくなるんですわ。問題ありません。なので、今日は3分。」
「・・・はい(涙)。」
ということで、あっという間にこの件は却下となりました・・・・。

「先生、すまし汁の方が、3分粥よりパワーがあると思ったのですが、そうではなかった、ということですか。」
「そうやね、どちらもいいんですよ。」
「ドイツに戻ってから、例えば断食をすましだけでなく、りんごや寒天で試してもいいのでしょうか?」
「楽しみでやる分にはいいですよ、でも、最終的に水断食に入る場合は、やはりすまし汁断食を前もってすることが望ましいですな。」
「例えば今回、すまし汁の後に玄米粥をいただいているわけですが、これを玄米クリームにしてもよろしいのでしょうか?」
「いや、粥の方が、便が出るんですわ。だから、玄米クリームより粥の方がいいんです。」
と、先生はすらすらとおっしゃいました。

そうだったんですね、断食後の食事によって、私の身体はひどくだるくなっていたのですね。なので、五分にはならず、今日も3分で様子をみて、そして明日から五分、つまり青汁付きということになりました! ああ、明日が待ち遠しい! そして、断食後の食事は玄米クリームより玄米粥の方が便がよく排泄されるということも学びました。

さて、昨日ご紹介できなかった、山田健康センターの山田社長のお話ですが、ご覧ください、4枚の写真を!!!(こうやって撮って! と言われて撮った写真は、お客さんとのツーショット。山田さんのこだわりのショットです)
その中の瓶に入っている物、何だと思いますか? そう、宿便です! さまざまな種類の「本物の宿便」を見せてくださったのです! いや~~、びっくりしました! Fさん、M子さんと一緒でしたが、山田さんがいきなり瓶のふたを取って、「ほれ、嗅いでみぃ」なんておっしゃるから、3人でのけぞって、すぐさまご辞退申し上げました。
「こんな見本を作るのは、容易なことやないんや。大変な工程を経てできるんや。すごいやろ~。いろんな宿便があってな。こんなんもんがお腹に入っていたってことは、そりゃ病気にもなるで。」
そうですね、実物を見ると、なかなか説得力があります。すでに乾燥している状態なので、見やすいわけですが、それにしても、すごい! 
「普通は、いろんなもんを食べたら、それが宿便と一緒になって、便として出て行くんや。だから、この宿便の存在は、なかなか証明できん。でも、こうしてなぁ、実際にあるんや。」
いやはや、とても参考になりました。

山田さんは、私達患者の相談役のような方です。とっても親切にいろいろ教えてくださいます。実は私は、退院後にすぐにいろんな仕事があり、ドイツに戻るまでかなりばたばたしてしまいます。厳格な生菜食Bは、従ってベルリンに戻ってから再スタートの予定ですけれども、退院後の日本での食事をどうするか! これが難しい問題でして、いろいろ山田さんに伺いました。
「そうやな、もちろん脱線しないのんがいいんやけれど、仕事で外に出ていたり、いろんな状況があるやろうから、それは難しいな。でも、ハードなもんは食べてはあかん。特に退院してすぐは絶対に避けなければいかんよ。青木さん、よう10日もすましを頑張ったね。偉いよ、褒めてあげるよ! たいしたもんや、できないと思ったよ。去年入院しはった時に、ほれ、夏やったから白いタンクトップでここへ来たやろ。あん時は、や~~こんなやせっぽちの貧弱な身体で、よう断食なんてできん、無理やろうって、ほんまは思っていたんや。いや失礼、よく頑張った!! でもな、つまりそうやってしっかり断食をした後は、いわば胃の粘膜が赤ん坊のと同じ状態なんや。だから、とてもデリケートな状態な。そこに、ハードな食べモンが入ってきたら、これはもちろん胃ィを荒らすし、前よりひどいことになりかねない。だから、できるだけ優しいモンを食べなはれ。」
山田さんのアドバイスは、とってもありがたかったです!! ありがとうございました!!
そうですね、しばらくは気をつけないといけないな、と思いました。
「でもー。せめて日本を発つ前に、一度くらいはお寿司を食べたいんですけれども・・・。ダメでしょうか?」
「う~~ん、いつ帰るて? は、5月7日かぁ。ドイツにもお寿司くらいあるやろ、あっちに行ってから食べなさい。」
が~~ん! やっぱりそうですか・・・。山田さんは、こちらでも、白身の胃に優しい魚とか、卵くらいだったらお寿司でもオーケーっておっしゃっていましたけれども、それでは私も食べた気がしません。なので、泣く泣く諦めることにしました・・・・。でも!! ドイツに行ったら脱線が待っているので、なんとか頑張れそうです!!

そう!!「華麗なる脱線・楠田枝里子さんとのひととき その2」です!
5月8日に、枝里子さんとデュッセルドルフでランチをさせていただくことになっているのです! 今はドイツはホワイト・アスパラガスの季節!!
ドイツ語ではシュパーゲルというのですが、このシュパーゲル、本当に旬の時は美味しいのです!! しかもローカロリー。こってりのソースさえあまり食べなければ、それほどひどい脱線にならないはず。このランチを楽しみに、しっかりと精進したいと思います。(また、このお話はドイツに戻ってから日記でご紹介させていただきますね。)

そうそう、心配していたM子さんの食事ですが、今日は昨日と同じ、食パンです。昼2枚、4時2枚、そして8時に2枚。ただし、今日ははちみつはなしで、何もつけずに食べるのだそう。そして、明日からりんご断食となったようです。最初はすまし汁と聞いていましたが、甲田先生は、違う作戦を考えたようです。
「私は、とっても甘い物を食べすぎていて、それが良くないと先生は言ったんです。それで、明日からりんご断食だそうです。」
上手な日本語でM子さんはそう説明してくれました。でも、さすがに若い!
(21歳)明日からもう断食だなんて!! 食パン食べていても、そういうことがあるのですね。患者さんひとりひとりの処方が違うので、本当に驚きます。
先生の凄さ、素晴らしさをあらためて感じるのでした。

3分粥と3分の1のお豆腐を大事に大事にゆっくりといただき、お風呂に入ってから2時より小宮さんが仕事の打ち合わせでいらっしゃいました。
遅れて鹿毛さんも到着。オートバックス大阪健康センターの館長さんである、久森さんをご紹介くださいました。私達は、大阪での最後のミーティングを終えました。これにて、大阪でのお仕事も終了。あと甲田医院で過ごすのは2日です。土・日と嬉しい5分粥をいただいたら、月曜日の朝10時には退院です。お昼の新幹線で東京に戻り、火曜日から怒涛の仕事モードになりますが、元気にクリアできそうです!! もちろん、怒涛といっても、前のようには無茶はしません。身体と相談しながら、でも責任ある仕事はしっかりと、とにかくちゃんと日本にいる間にしかできないことをこなしていくつもりです。せっかくハーディが息子の世話をベルリンでしてくれているのですから、遊んでなどいられません。貴重な時間をハーディからいただいたと思って、頑張るつもりです。(無理なく、ですが!)

今日はもうひとつ、貴重な出来事がありました。甲田先生が、20分ほどの講義をしてくださったのです。これについては、明日にでも!

そうそう、日曜日に、お別れの挨拶に、亀井さんがギターをかかえて来るそうです。患者一同、大喜び! 同じ病気のMさんは、とっても楽しみにしているそう。亀井さんの「小食の歌」ってどんなんでしょう?? その曲を聞いて本当に小食になれるのだったら、何回でも聞いてしまうんですけれどもね・・・・。カセットに入れてもらって、繰り返し聞こうかしらん?

さて、今日も読者の方からのメールを1通ご紹介します。Tさんです。

青木さんこんにちわ。
すまし断食やっと終わったのですね。良かったですね。10日間もできるなんて本当にすごいですね。
毎日、日記を見るたびに私もドキドキしてました。更新のない日には何かあったのではないかと心配してたりもしました・・・おせっかいですね~。

*いつも読んでくださり、本当にありがとうございます!! 更新のない日・・・ごめんなさい!! 本当は毎日ちゃんと書いて送っているのです。でも、編集部も多忙ゆえ、いろいろありまして、更新がどうしても遅れることがあります。申し訳ありません!! ご心配くださり、ありがとうございました! 毎日元気に過ごしていますよ~~!!

お忙しく時間のない甲田先生に、私の前にした質問もしていただき本当にありがとうございました。お時間取らせて申し訳ないです。
やっぱり何というか、甲田先生のお答えには、なんでもしっかりとした真実があると言うか、そんな感じがします。難しいからだのことでも、私にでもわかるように説明してくれているような・・・。「ア~、この先生のおっしゃる事は真実なんだな~。」といつも先生の本を見るたびに思います。

*そうですね。先生は本当に偉大です!! もう、毎日お顔を拝見できる喜び。私は幸せだなぁって思います。毎日先生に良いことばかりを言っていただき、励まされ、もう治ると確信していますもの。それは素晴らしいことですよね!!

そして、青木さんの日記も見るたびに、面白いし素直な感情が書かれているので、私は大大大好きです。
とっても正直な人なんだな~と思ってます。

*まぁ、お褒めくださり、ありがとうございます!! 正直だけがとりえのような私・・・。お腹にため込むことができないのです、あ、宿便はためてしまいましたが・・。

ずっと言おうか迷っていたのですが、私は自分の過食が止められずに、ほとんど毎日過食してます。しかも吐いてしまいます。汚くてごめんなさい。なんだか恥ずかしくってなかなかいえなかったのですが、隠すのもなんだか嫌で・・・・。
ごめんなさい。

*いえいえ、いいんですよ! 告白してくださってよかったです! おひとりで苦しむのは良くないです。みんな似たような経験があるのですから。汚いことなどではありませんよ。お身体は大丈夫ですか? 無理に何でもしないで、自然と小食になったらいいのですから、焦らずにいてくださいね。胃腸には、負担がかかっているのだと思います。ご自分を追い詰めないで、とにかくできることから少しずつ、ですよ。私も、入院しているから10日間の断食ができたのであって、これが外界にいつでも飛び出せる状況だったら、それはわかりません。
実際、昨日と今日はかなりきついです。このことでわかりましたが、断食中よりも、食が中途半端な時が一番きついです。「食べてもいいんだ」って思っていた方が、ずっと楽ですよね。そうするとリラックスでき、あまり食に執着しなくなると思うのです。とにかく、あまり無理のないようにしてくださいね!!他のこと、例えば生きがいとか、目の前の他の目標とか、本を1冊読破、とか、そういう手短なものでもいいから、意識を別に持っていって、暇な時間で食を考えず、前向きに生活することがいいように思いました。これは私の経験ですから、全ての人に当てはまるとは思っていませんけれども、とにかく私はそうすることで、何度も食への執着から逃れることができました。(いつでも、じゃないですよ、何度かです・・・私もまだまだうまくできない人間ですから。)これは逃げじゃないです。
人生の目標について考えるのって、とても大切だと思いますし。

ただ、青木さんの日記にもあったように自分と向き合うためにも、今の自分を受け入れていかない事には少食にはたどり着けないな~、と思いました。
とっても辛いのですけれど・・・。乗り越えられた方もたくさんいるようなので、私もあせらない事にします。あせって無理しても、またもとの所に戻ってしまう気がしています。でも、がんばらないと・・・。この加減が私には、なかなか難しくいまいちつかめません。自分の体や感情を考えずにやりすぎるところがあるようです。
自分で自分のことをわかっていないような・・・。
なんだか、やると決めたことを途中で止めてしまうと、それは「怠け」なのではないかと思って無理にでもやり遂げようとしたり、無謀な事をたくさんしてしまいます。結局そのつけは、後で自分に降りかかるようで、さらに辛い思いをします・・・。

*ああ、わかります。Tさんは、とってもまじめで一生懸命な方なんですね。だから、どこかで気を抜いた方がいい所を、どうしても頑張ってしまう。私は前、別のドクターに言われたのですが、病気になったりする人は、まじめな気持ちの人が多いと。そして勤勉(仕事が忙しい)で、気が抜けない性分の人が多いと。そうなのかもしれません。だから、病気になったら、ストレスをためず、食生活だけでなく、ライフスタイルを変えて、自分と向き合って、一体無理をしているのはどういうところなのか、考えてみるのもいいのかもしれませんね。私はそうしてみました。
例えば、運動などするわけですが、現代病院に入院していた時に、本当に一生懸命バカまじめにしていたんですね。で、それをするにはけっこう時間がかかったのです、しっかりしたリハビリのメニューで、なかなかハードでした。回診時間にも、せっせと運動していた私は、先生がいらっしゃるのに気がつきませんでした。
すると先生は、「そんなにまじめにしなくていいんですよ。気楽にやって、最後までできなくても気を抜いて、適当くらいの気持ちでやっていて、青木さんの場合は丁度いいんだから。」とおっしゃったんです。その時、あ!! と感じるものがあって。
私って、まじめすぎたなぁって思ったんですね。それからは、そういう部分も気を抜いてできるようになり、随分リラックスしました。怠けるというのとはちょっと違う、何というのか、もっと肩の力を抜いて、フレキシブルに対応するというか? そういうことができるようになると、ライフスタイルが変わってくるように思います。

青木さんが断食を終えて、気分のいいときですのに、こんなメールを送ってしまってごめんなさい。でも言わないのは心が痛かったので・・・。

*いえいえ、とっても嬉しいですよ!! 心の中を書いてくださり、ありがとうございます! どうかご自分を責めないでくださいね。無理なことはしない方がいいんです。
同じ入院患者のM子さんを見てください! 彼女は食パンを食べているんですよ!!
しかも嬉しそうに、美味しそうに! でも、ちゃんとりんご断食のメニューになる。大丈夫、できる時が来ますよ。私だって、入院していなかったら、断食10日連続は不可能だったと思いますし、それより回復食の3分粥2日ってのは、本当に外界で行うのは無理です。
きついしつらいし悲しいし、情けない・・・。でも、それが人間ですよ。それでいいんだと思います。小食が、世界を救うんだってことが、いつかわかれば、きっと少しずつ変えられると思うんです。私の場合は、病気を治すためでもあるのだし、もっと頑張らないといけないのだと思いますが、まだまだ未熟でダメです。ドイツに戻ってからが勝負かな?でも、それほどちゃんとできないかもしれない。それも自分だから、大事にしてあげたいと思います。
自分が今、幸せだと思い、感謝しながら小食ができるようになったらいいなぁ、と願っているのです。

青木さんの耳・・・よくなってそうですね。本当に早く、早く聞こえるようになる事毎日祈ってます。

*ありがとうございます!! 聴覚検査では、まだまだだと思いますが、本当にいい感じなんですよ。とても嬉しいです!! 読者の皆様が励ましてくださるので、心強いです!

いつも暖かい気持にさせていただいて、そしてたくさんいろんなことを教えられます。ありがとうございます。

*こちらこそです! ありがとうございます!

ところで、果物は体によくないですか?

*りんご断食があるくらいですから、悪いことはないようですよ。ただし、何でも食べすぎはよくないそうです。症状に合わせて、適量を守っていれば、果物も素晴らしい食べ物です。甲田先生にも、機会があったら伺ってみますね。少々お待ちください。

それでは、これからも頑張って下さい。日記も楽しみにしています。

*ありがとうございます!!

Tさんも、どうかマイペースでご無理のないように! 小食で、一緒に健康になりましょう!

2004-04-22

入院17日目・久々の外出

ついにやりました!! すまし汁断食を終えたのです!あ~~!
長いようで短かったような10日間。できると信じて頑張りましたが、不眠の9日目に続き、最終日の夜もあまり眠れず、これはどうしたことかしらん、と不思議・・・。でも、断食をするといろいろ研ぎ澄まされるので、睡眠は入院時はいつも短くなります。だから、私にとっては記録的な断食をしたことで、かなり神経が今だけソリッドになっているのかもしれません。今日は良く眠れるのでしょうか・・・??

今日気がついたこと:背腹運動中、突然身体の中に、しっかりと空気が流れるのを感じました。腸から食道を通って、喉や鼻までに、空気がすぅっときれいに流れていく感じ。これはとても気持ちが良く、素晴らしい感覚です!! 

今朝も朝6時半から8時までしっかりと運動し、先生に診察していただきました。「うん、いいですね。良かったです!今日からそれでは回復食に入りますよ。3分粥ですね、明日もね。明後日からは5分粥です。」「先生、実は今日、体重が増えたのです。300gですけれども、断食中に体重が上がるということは、これは甲田カーブでしょうか?」と、私は期待に胸膨らませ、伺いました。「違います。これは甲田カーブじゃない。すごくうまくいっているけれども、甲田カーブは長いこと生菜食を続けてからじゃないとおこりません。青木さんは、これから退院されてから、来年の夏に入院されるまで、ずっと生菜食を心がけてください。そうしたら、必ず甲田カーブが来ます。たぶん、青木さんの場合は理想体重が55キロくらいでしょう。そこまでなるはずです。そうなって夏に入院されたら、水断食もできますぞ。」
・・・そ、そうなんですね!! 55キロ!! あまりなったことのない体重です。若い頃はありましたが、今は通常48キロ前後です。そして今日は45キロ・・・。あと10キロ増やすんですか、というか、増えるんですか!!??
想像できませんが、生菜食でそこまで増えるのであれば、それも興味シンシン・・・。胃腸にとってのベスト体重ってことですからね。
来年の夏まで頑張ってみようと思います。(あ、もちろん、脱線しながら、ですけれども・・・。あくまでマイペースで)

それではここで、昨日入院された二人の患者さんをご紹介します。
一人はMさんで、亀井さんと同じ潰瘍性大腸炎の方。女性です。
体重が30キロ台だったMさんは、甲田先生に45キロになったら入院できると言われ、去年の6月からずっと玄米クリームを摂取していたのだそうです。その結果、46キロにまでなり、体質が改善され、かなり体調も良いそうで、その後入院になったのです。たぶん、このままでいけば、Mさんも入院中に宿便が大量に排泄されて、かなり良くなるでしょう。
もう一人は、アメリカ人と日本人のご両親から生まれたうら若いハーフのお嬢さんM子さん。卵巣にトラブルがあるということで、ご自身は痛みも何もないけれども、状況によっては、将来出産ができないかもしれないとのことで、このメソッドにチャレンジしているのだそうです。
すでに8ヶ月ほど玄米食をしているのだそうですが、入院して体質改善を目指すようです。日本語もとってもお上手で、私達他の患者と会話するのも問題なし!! とてもチャーミングなお嬢さんです。
で、昨日も今日も、彼女は5分粥・・・でも!! 今日の昼に、彼女はその玄米粥を食べられなかったのです。どうしても喉を通らない!
それで、すぐに事務局の松下さんに連絡し、甲田先生に電話をしていただきました。甲田先生のご指導内容は:
普通の食パンを(6枚切り)昼2枚、4時2枚、そして8時2枚、蜂蜜30gで(トータルの量なので、1度に10gの割合です)食べること。
え~~!! 普通の、白い、ふわふわした食パン!!??
びっくりしましたが、M子さんは、何とパンをそれはそれは美味しそうに食べていました! 玄米のお粥は食べられないけれども、パンなら入る・・。これは、私にはとっても謎! 先生はM子さんに、「お腹が玄米粥で張るのは、食べ過ぎて入院してきたから。お腹の調子がまだ入院(断食)の準備段階に入っていないので、まず胃腸を整えるため、パンを食べなさい。」そうだったんですね。これには本当に驚きました。

今日は私にとって、久しぶりの玄米粥。3分ですから炊いた玄米120gとお豆腐3分の1丁のみですが、それでもとってもありがたく、すごく美味しくいただきました。本当に幸せを感じました!! そして今日から外出が許されるのです~~! ああ、本当に長かった! ということで、早速山田さんにご報告と思い、山田健康センターと、そして会員になっている、小食健康友の会、それから銀行、書店などに行こうといそいそしていましたら、M子さんとFさんが、一緒に行きたいと言うので、三人で食後に出かけました。
今日はとっても良いお天気!! 最高のお散歩日和です。でも、さすがに久しぶりの外界で、ちょっと足が重い・・。少しだるさも感じました。でも、楽しいし嬉しかったので、とにかく山田さんの所へ行き、その後駅近くのATMでお金をおろし、西武デパート内の本屋に寄り、帰り道にある小食友の会に顔を出して病院に戻りました。
いやはや、疲れたのなんの!! 昼寝こそしませんでしたが、その後ずっかり体力を消耗し、夕飯の3分粥もあまりに少ないと感じ、空腹感は絶頂となり、「甲田先生に、明日から五分にしてください、とお願いしようかな・・・。」などと考える始末。ああ、情けない・・・。その後、いつも見ているテレビのニュースも、そして運動にも思うように集中できず、すごすごと6時20分には部屋に戻って来てしまいました。なんだか突然パワーダウン。断食を終え、緊張感がなくなって、腑抜けになったのでしょうか・・・・? 
ということで、今日は早くふとんに入ることにしました。とにかく横になろうと思って。
なので、山田さんの所で拝見した、とっても珍しい物については、明日にでもご報告したいと思います。びっくりしますよ!!

でも、それとは別に、読者からいただきましたメールを1通ご紹介したいと思います。Aさんです。(今日の最後の力を振り絞って書きます)

こんにちわ!はじめまして。
ついにメールをしてしまいます。

*ありがとうございます!! いつも断食日記を読んでくださり、感謝しています。

毎日、勝手ながら楽しみに日記を読ませていただいている一人であります。

*まぁまぁ、そうですか!! 恥ずかしいことばかり書いておりますが、楽しんでいただけて嬉しいです。

やりましたね!10日すまし断食。すげえ!!渋いです。

*ありがとうございます!! 自分でもちょっと、「渋いな」などと思っています。うふふ・・・。達成感ありますね。お腹は最後にはやっぱり空いていて、早くふとんにもぐりこみ、とにかく意識を他に飛ばしました。本など読んで、寝ては目が覚め、本を読んでは寝て・・・。何をしているのでしょうかねぇ。でも、久しぶりにいただいた玄米粥は、本当に美味しく、ありがたかったです。

わたしはちょっとした縁があって甲田先生を知ったのですが、深くておもしろい迷宮ですね。そして厳しく険しく、甘美ですね!!

*そうですね!! その、最後の「甘美」って所までは、あいにく私は到達していないんですが・・・「おかしい」っていう、おおたか静流さんの表現にぴったりな状態におります。でも、水断食を1週間くらい、甲田先生のご指導でさせていただけたら、きっと私も「甘美」まで到達できるのではないかな、と思います。まだまだ先ですね。奥深いメソッドです。

わたしも最近、不規則な生活で、慢性の痔がかんばしくなくなり、甲田療法をここ一ヶ月前から割と真面目にはじめました。

*まぁ、そうですか!! 1ヶ月続けることも、案外難しいですからね、ご立派ですよ!! 

お金もないし、じつは保険証もないので、なんとか自力で養生したくて、あれこれ調査していたら、青木さんの日記をみつけて、とても参考になるばかりか、読むうちに、青木さんの人柄も大好きになってしまいました。

*ありがとうございます!! 褒めていただき、恐縮です。
この甲田メソッドは、本当にお金がかからない、とても素晴らしい食餌療法ですし、しかも効き目がものすごいので、嬉しいですよね。Aさんはラッキーですよ、甲田メソッドに出会えて。私はいつもそう自分でも思っています。

うまくいえませんが、人間は聖人にはなれないと思うのです。
聖人っていうのは周りが勝手に捏造するものであって、本人としては努力しかないんですよね。

*そうですね。おっしゃる通りです。人間は、聖人になろうとしたら、もうそこで傲慢だと思います。自分は凡人だ、とわかっていて、それだからこそ努力をし、学び、日々感動し、謙虚に感謝し、幸せになろうとする気持ち。こうしたことがとても大切に思える今日この頃です。

甲田先生にしたって、人一倍群を抜いて、努力する人なのであって、おもろい普通のおっちゃんで、ほんで、優しい人なんですねーきっと。自分の経験を、何層にも裏をとって、しっかり証明して人を不安にさせないほどの、揺るぎない、なんでしょう、『自信』というとちょっと違うような気がしますが、『地に足のついた情熱』みたいなんを持ってる人だなぁ、と思います。

*ええ、ええ、甲田先生は、本当にそれゆえご立派です。温かいお人柄で、しかもこの療法のことに関しては、天性のものというか、魔法の指をお持ちで、冴え渡っています。何でもお見通しで、全ての患者さんに愛と慈悲の心で接してくださる。決して諦めない。雲の上のような方なのに、権威など微塵も必要とせず、自然に接してくださるのです。本当に素晴らしいと思います。

それに全くお金の臭いがしない、というか。。。
食うために、嫌々、あるいは適当に、仕事してる人間とは次元がちゃいますねー

*ああ、もう比較にならないですね!! 先生は、お金儲けのためになどしていません。ほとんどご奉仕という精神なのではないでしょうか。先生の使命だと感じていらっしゃるのだと思います。でも、さすがにご高齢ですから、無理のしすぎは禁物。去年など、外来の日は患者さんが溢れるほどいらして、朝8時から休憩なしで昼過ぎの2時まで診察していらっしゃいましたが、今は完全予約制で8時から10時までを基本にしていらっしゃるようです。
それでも、かなりの人数の患者さんを毎日診てくださっています。本当にありがたいことです!!

そういうことが日記を読んでると伝わってきます。

*そうですか? つたない文章で申し訳ありませんが、できるだけ、甲田先生の素晴らしさを皆さんにお伝えしたいと思って書かせていただいています。

青木さんの文章は、
想像を絶するほどの身体的にも精神的にも厳しい経験をしてはるだろうにとっても軽やかで、明るく前向きで、しかもそれが、うさん臭くない(笑)

*あはは!! それは嬉しいです! ありがとうございます!!
光栄ですね。うさん臭くなったら、もう書いてはいけませんよね。真実をちゃんと正直に伝えないと、意味がありませんものね。

リアルなんです。「あーまさに今このひとが正直に誠実に思った言葉なんやろなぁ」というオーラが放出してますよ!
とにかく読んでてこちらが元気にさせられます。

*お褒めいただき、嬉しいです、ありがとうございます!! これからも、自分に正直に、思ったことをできるだけシンプルに皆さんにお伝えしたいと思います。どうぞよろしくお願いします!

青木さんならきっと、何年、かかろうとも、病気に勝つことができます!
(っていうか、お前誰やねん!って勢いですけど…)

*ありがとうございます~~! 本当に思うんですけれども、私のこうした甲田先生に診ていただける幸せを、少しでも皆さんにお分けしたいという気持ちもあり、お布施の行として始めた断食日記ですが、逆に私の方が皆さんから励ましていただくことが多く、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。私にとっても、この日記は大切な宝物になっているのです。

あせらずに気楽にゆけたら素敵ですけど、なかなかそうもいかないですものね。

*そうですね・・・。甲田先生は、退院後、来年の8月まで生菜食Bをずっと続けるようにとおっしゃいました。それができると今は思いますが、脱線しすぎると抑制がきかなくなるかもしれず、まだまだダメな自分と対峙して、前向きに進めるしかないですね。でも、必ず大丈夫と思っています。皆さんと共に進みたいと思います。

なんかもっとたくさん書きたくなるのですが、また今度にします。
性別による、食に対する感覚の違いについて…どう思います??とかけっこう、これ重大なことやとおもうんですよ!!
お料理の愛ってのもあるし…とかなぁ、、、

*そうですね~~~!! その辺のことは、今度あらためてまたメールをくださいね! 一緒に皆さんと考えていきたいです。私もちょっと気になる部分ですから・・。

あと残り少ない入院生活、青木さんにとって素晴らしい日々でありますように。
がんばってください。

*ありがとうございます!! 

近所のお地蔵さんに、青木さんのことも祈ってます。

*まぁ、嬉しいです!! 本当にどうもありがとうございます!!
私も、Aさんのご回復を、心からお祈り申し上げますね!! しっかりと甲田療法をしていれば、本当に治る、という確信が、私にもあります。
こうして身体で感じましたので、これからどんどんしっかりと進められそうです。一緒に治りましょうね!!

そしていつも励ましていただいて、ありがとうございます。
というか、勝手ながら励まされてます、ありがとう、、笑

*いえいえ、こちらこそです!! み~~んな治ります!! 私は今はそう思います。みんなで治りましょう!! 私達の未来は明るいはずです!!

わたしも小食、がんばりすぎずに頑張っていくつもりです。

*笑! そうです、そうですね!! 頑張りすぎずに頑張る・・・。
これですね(笑) よ~~くわかりますよ、その気持ち。

メールをくださり、本当にありがとうございました!!
残っている入院生活を、楽しく幸せに過ごしたいと思います。
では、今日はおやすみなさい・・・・。(は、早い!! 現在6時半)

2004-04-21

入院16日目・すまし汁断食最終日

今日でついにすまし汁断食が終了します! 連続10日間、私にとっては、ものすごい厳しい修行のようなことでした。とはいっても、思ったほどはつらくなく、意外と楽に進められたというのが、正直な感想です。でも、もちろん途中で何度も「きついなぁ」とは思いました。そして頭の中で美味しい食べ物を想像し、「退院したらあれが食べたい、これもいいな」などと、ろくでもないことばかり考えた日もありました。
思考的にも、身体的にも、最も厳しかったのは7,8日目あたりです。さすがに身体が重く、だるい気分になりました。頭が、脳が、そういう気分にさせていたのです。これは、のまれてはいけない! と奮起し、昨日は蘇り、すっかり元気に過ごしたのでした。

でも、実を言うと、昨夜はあまり眠れませんでした。今日が断食最終日ということで、妙な気持ちの高揚があり、ちょっとナチュラルハイになっていたようです。あまりに眠れないので、ベッドから4時には出て、裸体操をし、6時にはもう機械室で身体を動かしていました。気分も良く、疲れはありません。2時間しっかりと運動して、耳の調子もすこぶる良く、患者の皆さんの声が今まで以上によく聞こえている感じがします。「青木さん、なんだかあなた、今日は耳の調子がええんちゃう? 良くなってよかったねぇ。」とYさん。私もそんな気がするのですよ。

そして8時の甲田先生の診察:「うん、良く頑張りました。今日で最後の断食ですな。10日間です。良かった! 明日から2日間は3分粥で、その後退院までは5分です。大丈夫ですね?」と先生がおっしゃったので、もちろん「はい!」と元気よく答えました。
「耳の調子も良さそうですな。このまましっかりと小食をして、ベルリンで生菜食Bを続けておったら、来年の入院後にはすっかり良くなっていますよ。大丈夫です、治ります!!」と、またまた心強いお言葉をいただきました。こんなにポジティブに励ましてくださるドクターはいません。本当にその言葉だけでもありがたく、私の気持ちも前向きになるのでした。幸せを感じ、先生やまわりの方、そして神様に感謝しています。心の中で、何度もありがとうございます、とお礼を言いました。本当に私は幸運だと思います。病気になっても、こうして甲田先生にめぐり合って、そして治ると言っていただき、さまざまな食事の摂り方や、その向こうにある精神的な世界、奥深い愛と慈悲の心を学ばせていただいています。そうしたひとつひとつが、とても私のこれからの人生に、大事な意味をもたらすのだと思うのです。病気という、一見マイナスな要素を、プラスに変える瞬間。何事も学びであり、私がこうして与えられた病も、必然なのでしょう。生きることの意味や、何が大切なのか、日々考えさせていただくことが、とても嬉しいです。

さて、昨日書けなかったことをひとつ。Tさんが昨日退院されました。
バセドー氏病もかなり回復されて、とてもお元気でした。FさんがTさんのために、「わすれな草をあなたに」を熱唱。Tさんも、そして私達他の患者も感激して聞き入っていました。とても温かな雰囲気の中で、5人の患者が心を通わせて、みんなで頑張った日々を思い出し、本当に良かったね、と言い合いました。素敵なことだな、と思いました。
今日は、Yさんが退院しました。本当は昨日だったのですが、お孫さんが今日なら迎えに来てくださるということで、とっても嬉しそう! ご自慢のお孫さんです!! 「もう、私は孫といる時が一番幸せなんよ。」とはYさんの口癖でした。肝臓の調子も良いようですし、いつまでもお元気でいらして欲しいと思います。「甲田先生は、家庭で一人だけ小食やるのんがしんどかったら、また戻っていらっしゃいって言うてくれたんよ。本当にありがたいことやわ。」と手を合わせていらっしゃいました。甲田先生は、Tさんにも、数週間後様子を知りたいから電話を入れるように、とちゃんとケアのお言葉をくださったのだそうです。全ての人に心を配る甲田先生。本当に素晴らしいと思います。

写真、お待たせしました! 私のすまし汁メニューは、前日に昆布15gとしいたけを入れたすまし3合を熱して、おしょうゆと塩を入れたものと、黒砂糖15gです。それを一日に2度いただきます。りんご断食は、りんご200~250gとオレンジ(あるいは夏みかん)を塩でいただくもの。
そして5分の玄米粥の場合は、お豆腐が半丁つきます。患者の状態に合わせて、メニューもいろいろです。

そして本日、新しい患者さんが2名入院しました。そのお話は、明日に・・。

少し前のお話をします。亀井さんと一緒にいらした二人の甲田療法の実践者ですが、そのうちの一人のお話です。彼女はアトピーだったそうで、顔にも出ていて、身体にはかなりひどく出ていたとのこと。でも、甲田療法をまじめにずっと続けていくうちに、みるみる肌の調子が良くなり、今では顔には全くその形跡さえ感じられません! みんなでびっくりしました。
「でも、まだ少しだけ体には出ているんです。なので、甲田療法を続けています。」とおっしゃっていました。それにしても、本当におどろくほどきれいなつるつるの、若い肌!! 見た感じは17歳くらいの、それはそれは初々しい可愛いお嬢さんで、肌の美しさにみんなで見とれていたのですけれども、なんと!29歳なんだそうです!! ダブルでびっくり!! 憧れの美肌を持つお嬢さん、本当に素敵でした。
もう一人の方のお話は次回に・・・。

2004-04-20

入院15日目・驚異のすまし汁

断食に突入して、今日で9日目。明日が最終になります。
正直なところ、昨日の8日目は少々厳しかったです。元気だけれども、階段を上がるのがちょっときつかったり、身体全体が少し重い感じ・・・。できれば早く横になりたい、と夕方あたりから思っていました。でも、断食ができないということではなかったんです。何と言っていいのか・・・ポジティブなんだけれども、少し心と身体が弱気になっているというか? すまし汁と黒砂糖だけで、8日も過ごすなんて!
という、自分の中の驚きと戸惑い・・・。でも、大丈夫、先生がすごくお腹を褒めてくださったんだから、このままゴー!だわ、と気を引き締めて、とにかく昨日は早めに寝ました。

案の定、夜中に起きてしまいました。1時半、なかなか眠れず、でもトイレには、あまり行きませんでした。「もう宿便は排泄されないのかな?」とも思ったのですが、何も考えないようにして、本を読んでいました。少し眠ってまた起きて、そうこうするうちに4時半になりました。もう起きてしまうことにして、裸体操をしました。メールチェックと少し仕事をして、6時半に機械室へ。
みっちり8時まで運動をし、いつものように先生の診察を受けました。

「ほ~~! これは素晴らしい! 大成功ですな、今日もしっかりと宿便が出ている。こんなにうまくいったのは、初めてじゃないですか?」「はい、先生、そうです。ありがとうございます。」
「ふ~む、今回は、続けてすましをしたのが幸いしましたな。非常にいい、ここまで良いとは!! うん、これは、完全に青木さんの病気は治ります! 大丈夫だ! 明日最後のすましですな。やりましょう!! 頑張ってください!!」とおっしゃいました!!
きゃ~~! 素晴らしい!! 本当に嬉しくて、感激しました。

ここで私のデータをお知らせしますと:

*体重が、来た時46,5キロ、今日は45,4キロで、ほぼ1キロしか減っていません。もう4日間ずっと同じ体重なのです。すまし汁と黒砂糖だけしか摂取していないのに、これは本当に驚異!!
身体に栄養がちゃんと吸収されているってことなのでしょう。
*握力が、来た時21でしたが、現在は26!!! 今日、突然多くなりました。でも、すまし断食を始めてから、少しずつ多くはなっていたんです。普通考えると、体力が低下して握力がなくなるように思うのですが、全く反対なんですね。
*体温は、最初は36,5度でしたが、徐々に下がって今は36,1度です。断食をすると、体温が下がると聞いています。
*脈は、最初63、現在58。下がっています。

すまし汁の効き目に本当に驚いています!! 驚異のすまし汁!!
これは、甲田先生が考えた方法なのですが、丁度Fさんからお借りした本「家庭でできる 断食健康法」(甲田光雄監修) (創元社1470円)に詳しく説明されています。亀井さんが前に言っていたように、確かにその本によると、水断食というハードで危険なものより、ずっとすまし汁の方が簡単に断食ができ、楽で、しかも結果が出るとあります。私の場合は、もちろんまだ水断食を試したことがないので比較できませんが、すまし汁でここまで成果が出るのですから、私の身体に非常に合っていたんだと思います。

実際、昨日はちょっと心身共に低下気味だったけれども、今日は9日目だというのに、朝からとっても調子がいいのです!! 運動中、Yさんが私に言いました。「青木さん、今日も元気やねぇ。それにほれ、顔色がすごぉ良くなって、つるつるで、光っとるやないの。素晴らしいわ。あんたは健康になるわ。」褒めていただき、嬉しいです~!!

それともうひとつ重大なこと!! 私は去年生菜食をする前に、自分の頭皮をさわってみたんです。耳とか皮膚、髪などに問題がある人は、頭皮がぶよぶょしているって聞いたので、前から気になっていたのですが、時々触ると確かにそんな感じで、ちょっと怖かったんですね。でも、思い切ってしっかりと触ってみましたら、やはりぶよぶよしていました。何だか恐ろしくて、これって本当に私は病気なんだなぁ、何なのだろう・・・ただただ気分が悪くなったものです。でも、生菜食をまがりなりにも頑張って続けて、体質がいくらか改善された後、このすまし汁断食を行ったことで、本当に好転したようです。そうなんです!! ぶよぶよが一切なくなっているんです!!
これには驚きました!! しかも!! 耳の中に指を差し込んで揺らすと、いつもめまいがしていました。そうすることで、「あーまだまだ治ってないんだなぁ」と思っていましたが、今日それを両耳でやってみましたら・・・全くめまいが起こらないのです!! これは本当に凄い!! 2001年に病名がわかり、現代病院で治療を受け、以来ずっと悩まされていためまい。ステロイド治療でかなり改善され、歩く時のめまいはすっかりなくなっていたものの、耳の中に指を入れて揺らすと、いつもぐぁんぐぁんという感じで頭がめまい状態になっていたのでした。でも、今はそれが一切消えているのです!!

なんということでしょう!! 素晴らしすぎて、声も出ない!! 本当に甲田先生のメソッドは驚異です!! 最高です!! 先生は「完全に治る!」とおっしゃいました。事実、今日は聞こえがかなり良いように思います。気持ちが前向きで、とっても元気で、握力までついて・・・もう、良いことばかり!!
本当にありがたく、幸せで、甲田先生に何と言ってお礼申し上げたら良いのか。

この気持ちを、多くの病と戦っている方にもお伝えしたいと思いました。
もちろん、まだまだ治っていません。これから脱線することもあるでしょう。先生は、
来年夏の入院でフィニッシュとおっしゃった。だから、この1年が勝負です。いろいろな意味で、私の中でも人生を考える時、転換期でもあります。家庭、仕事、友情、世界平和・・・さまざまなことを考えながら、前向きに生きていきたいと思います。こうしていられることを、本当に幸せに思います。

今日はもう1冊、甲田先生のではない、別の本もご紹介させていただきます。
「いのちを語る 手記集」(難病と障害を持つ45人の手記)(社会福祉法人ありのまま舎 刊)1500円

この本のことを、私は甲田医院の患者仲間であり、メール交換している美妃さんから知りました。彼女は、膠原病の疑いで、自宅療養をしています。大学院生の時に発病、指の関節に腫れを伴うようになって、徐々に部位が増えて、全身に広がったのだそうです。つまり、ほとんど自力で動くことができなくなってしまったのです。原因不明で治療法がなく、いろいろな療法を試した後に、甲田先生に出会い、以来ずっと自宅で甲田療法を実践しているのです。痛み止めの薬を飲まなければ耐えられない身体中の痛み。これが、甲田療法をして1年後には、薬なしでなくなり、痛みから解放されたとのこと。これだけでも素晴らしいことなのですが、回復の兆しが見えてきたのだそうです!!

ここで、私が何か多くを説明する必要はありません。美妃さんと、彼女を支えるお母様をはじめ、家族や友達、患者仲間・・・。なにより、甲田先生との出会いが、彼女に光をもたらしたのです。その美妃さんと、彼女のお母様の手記が、この本に掲載されています。本当に心を打つ、素晴らしい文章です!! 美妃さんは、詩や文章で才能を発揮して、多くの賞を受賞しています。魂に響くその文章を、ぜひ読者の皆さんにも読んでいただきたいと思いました。それにもちろん、彼女やお母様を含め、45人の病を抱えながらも前向きに生きている方々のお話が掲載されています。どれもこれも心を打つ文章です。

彼女からのメールには、こんなことが書かれていました:
「このありのまま舎というのがなかなか素晴らしくて、立ち上げた山田富也さんという方は、ご自身が筋ジストロフィで現在24時間ベッドの上という生活を送っていらっしゃいます。それでも多くの方達の心を動かし、体を動かし、映画を作ったり、本を出版したり、施設を運営したりとご活躍です。
一度仙台へ行った時にお訪ねしてきましたが、もう、お会いしただけで感動して胸が熱くなってしまいました。そういう方です。」
う~ん、本当に前向きな、エネルギッシュな方ですね。これからも、ぜひいろんな企画をしていただきたいです。そして、心からの快復をお祈りします。

本のご購入方法は、ありのまま舎に直接ご注文いただくのがベストだそうです。
http://www.members.aol.com/arinomamasya/
Tel: 022 243 1300 Fax: 022 243 0322

身体が少しでも良くなって、こうして神様によって生かされている自分を、私は幸せに感じると共に、甲田先生はじめ、多くの方の励ましとご協力に、本当に心から感謝しています。

読者の皆様にも、心よりお礼申し上げます。

そして美妃さん、お互いに健康になりましょうね!! 未来は明るいです!

2004-04-19

入院14日目・あと1週間!

今日で2週間が過ぎました。あと1週間です。でも、回復食があるので、最後まで断食をするわけではありません。すまし汁断食は、今日を含めてあと3日。合計10日間続けての断食になります。もちろん、途中で具合が悪くなれば、その場で玄米粥に変更になります。でも、今日も甲田先生は、「いいお腹です。とてもよくなっている。これなら大丈夫ですね。今日も断食をしましょう。そして合計10日ね。できますね?」とおっしゃって、私は「はい! ありがとうございます!」と言い、喜びました。昨日は日曜日だったので、お掃除があり、少々身体を動かし過ぎて疲れ気味だったのですが、他の患者さんもそうだったようで、お昼寝をされた方もいました。私は昼寝はしなかったものの、夜8時前には横になり、本や雑誌を読んでゆっくり過ごしました。そのうち眠ってしまい、夜中に何度もトイレに起きました。おかげさまで、お腹の調子も絶好調なのです。

今日は、なんだかちょっとだるい感じ。でも、顔色はいいし、元気に見えると皆さんに言われました。どうしようもなく空腹感があるわけではなく、どちらかというと、トイレにばかり行っているので、それが疲れるというか・・・。でも、まだまだ大丈夫です!! できます、すまし汁断食!!

運動もばっちりして、金魚運動の機械をしている時には、あまりに気持ちがいいので、なんだか眠くなってしまい、夢見心地でした。
耳が治っていることをイメージしていました。

明日は、YさんとTさんが退院です。お二人とも、とてもお元気!!
Yさんのバセドー氏病も、3ヶ月で治ると先生はおっしゃったし、実際入院中に、もうどこもはれぼったくないですし、体重も5キロ以上減って、とてもすっきりさわやかになっていました。Yさんは肝臓ですが、先生はとてもよくなったと褒めてうださったそうで、一度はすまし汁にもう挑戦。翌日は玄米粥(5分)になったものの、ナイストライにみんなで励ましました。

Fさんは、りんご断食をずっと続けています。私と同じ日に始めたので、私と同じ8日目。Fさんはとってもお元気そうで、はつらつとされています。
私も見習って、元気に過ごしたいと思いました。

去年の入院の時に、さまざまなメニューを写真で掲載しましたけれども、今回も同じではあるものの、また掲載させていただきますね。それは明日に!! なんだかもう眠くなりました。なので、今日は短いですけれども、この辺で・・・・。

2004-04-18

入院13日目・甲田先生のお言葉

今日はとっても素晴らしい日です!! お天気も良く、朝から機械室でしっかりと運動。夜中も含めたら、もうその時点で8時までに3回もトイレに駆け込みました。
宿便がどんどん排泄されているのが身体でわかります。
去年は、今ひとつわからなかったけれども、それはどうしてかというと、去年は頭で90%、身体で10%の割合で甲田療法をとらえていたのだと思うのです。でも、今回は少し心の余裕もあるし、生菜食Bをよたよたながらもしてきたので、身体が感じているのです。身体80%、頭20%ってところでしょうか。なので、ダイレクトに宿便や、調子の良さが身体でわかります。亀井さんが言っていた、「身体で覚える」というのは、こういうことなのかな、と思いました。

で、今日は待望の日曜日。ほんの少しだけ、甲田先生がお時間のある日です。あまりご迷惑をかけない程度で、質問をさせていただくことになっていました。その前に、もちろん診察です! 「青木さん、こりゃあ思った以上に成果があったね! 非常に良いお腹になりました!! 宿便も大変良く出ている。大成功ですわ! 本当に良かった!この調子でいけば、耳は必ず治ります!」嬉しいです~!

実際、今朝洗面所でFさんに会ったのですが、朝早かったので、私はまだ補聴器をつけていませんでした。「Fさんごめんなさい、まだ補聴器つけてないので。」と言ったのですが、Fさんが耳元で話しかけてくださいました。普段ですと、そのくらいの距離では聞こえません。でも!! 聞こえたんです!! 右も、左も!! これはびっくり!! いつもより聞こえが良くなっていることは確かです!! もちろん、聴覚テストをしなければならないですが、先生はそういうことをして心理的にマイナスになることもあるから、まだ待ちなさい、と去年はおっしゃったのです。でも、とにかく聞こえは良くなっている感じ!!

「これなら、来年の入院でフィニッシュはゆるぎないですな。来年できれば水断食をしましょう。今年は、時間が3週間では無理ですな。やろうと思っていたけれども、青木さんのお仕事のもろもろで少し胃が荒れて入院されたから、調整もあった。それに、今回はすましで本当に成果が上がっている。これ以上のことはない。このまま10日連続断食をとりあえずの目標とし、頑張りましょう。来年、8月の入院ですな。」
ありがとうございます! 早速私は来年8月の入院を予約させていただきました。
本当に素晴らしい日になりました!

なので、皆様にもお裾分けです。そうです、私は今日がたった一度のチャンスだと思い、質問をさせていただきました。読者の皆様からの質問です。

Q:妊娠中の小食について
A:マクロビオティックを妊娠中に食べると、腹が張ります。つまり、宿便がたまりやすいんですわ。マクロビオティックは、そういう意味で、あまり妊婦の方にはオススメできませんね。玄米を食べるともたれるというのも、食べ方があります。食べたい物が変なものだったりするというのは、よくあることなので、それはマクロビオティックにしても、他の食事にしても、欲しかったら食べることです。でも、スイマグを朝夕必ず飲むようにするのがいいですね。けれども、もちろん私が診察してからはっきりと詳細を教えてさしあげますから、一度診察にいらしてください。

Q:アトピーの方が、玄米と豆腐、青汁を続けていたら、吹き出物が出たが、それでも大丈夫か?
A:普通、そうなったらそれは好転反応です。心配することはない。
治っていく過程ですから、どんどん続けるといい。でも、これももちろん人それぞれでありますから、診察にいらっしゃるとよりはっきりとお答えできるし、メニューを考えてさしあげます。

Q:1歳児のアトピー。ひどいけれども、小食をするべき?
A:これは、そのお子さんをしっかりと診てさしあげるのが最も良いですね。
そうすれば、お母さんは安心されるでしょう。一度いらっしゃい。すぐに良くなりますよ。私がメニューを教えてあげます。大丈夫ですよ!!

Q:パンは発酵しているのでいけないとのことですが、黒パンは良いと書かれていました。発酵していても、黒パンは本当に良いのですか?
A:いや、代替食として、1回とか2回程度なら代わりに食べてもいいよ、という程度で、もちろん一番いいのは玄米です。

Q:スイマグの代わりはあまりないとのことですが、粉末はありますし、それは良いとして、にがりは代替品になりえますか?
A:それはダメです。あきまへん。やはり、スイマグが一番よろしい。

Q:柿の葉茶(これは、私の場合は甲田先生のところで知った、「柿茶」という製品を買って飲んでいますが、柿の葉っぱのお茶のことです)に代わるお茶は、例えばローズヒップ・ティとか苦うり茶などはいかがでしょうか?
A:ローズヒップはよろしい。苦うり茶はあきまへんな。

以上、先生から伺ったお話でした。とても多忙でいらっしゃるので、ここまで伺うのが限界です。申し訳ありません。毎日のお言葉も、今の状況では無理です。でも、ここまで答えてくださった先生に感謝しています!! どうもありがとうございました!!

とにかく、上記のことで安心するのではなく、あくまでも目安ですから、患者さんひとりひとりが違いますので、最も良いのは、先生に直接診ていただくことです。ぜひ予約を取って診察していただいてくださいね!

さて、その後先生は、さらにすごいことをおっしゃいました。私は今、先生の原稿をドイツ語訳させていただいているのですけれども、仕事の合間のボランティア活動なので、なかなか終わりません。でも、来年の入院時までには何とかしたいと思っています、とお話しましたところ。「あ~、無理せんでも、できた時でかまいません。それよりも、青木さんは来年入院してすっかり治って、そして来年の末くらいまでにドイツ人の甲田療法希望の方が50人くらい集まったら、私は2006年の5月にドイツへ行き、講演をし、その50人のお腹を診ますよ。だから、その時は、講演の原稿を前もって青木さんが翻訳してください。たのんますよ!」とおっしゃいました!!
す、すごい!! もうそんな計画まで!! もちろん、はい、喜んで!とお答えしたのでした。
なんだかワクワクしてしまいます!!

今日は、とってもお元気で髪が真っ黒(!)の、甲田先生の写真を掲載させていただきます。「先生、その真っ黒な髪に私もなりたいです!! やはり生菜食ですか?」と私が質問しましたら、「そうですな。私は今、玄米粉を80g食べていますが、生菜食を5年続けていたら、こうなりますよ。」と先生が答えてくださいました!!
きゃ~~!! 5年!! でも、5年頑張れば、黒髪が戻って来る!!?
それは素晴らしいことです!!
なんだか益々やる気になってきています!!

今日も元気にすまし汁断食です!!

2004-04-17

入院12日目・成果

今日は朝6時半から機械室でしっかりと運動をし、8時に甲田先生の診察を受けました。とても嬉しいことをおっしゃってくださいました!「う~ん! これは素晴らしい! とてもいいお腹です!! 宿便がまた排泄されましたね。今回の断食は、かなり成果がありますね。本当に良かったね! 耳の聞こえも、前よりいい感じがしませんか?」「はい、ありがとうございます!心なしか、良いように感じるんです。」「そうでしょう!! 頭ぶらぶら運動も欠かさず、このまま10日間のすましを実現させましょう!! とにかく成果があって良かった!」「ありがとうございます!!」

本当に素晴らしいお言葉をいただきました!!

そして、本当に不思議なことに、今日が6日目になる断食ですが、ちっとも苦じゃないのです! しかも、体重は入院した日から1キロも減っていません。700gだけなのです。これには驚きました。ほとんど何も食べていないというのに・・・。気持ちも良く、毎日とてもさわやかで、明るく過ごしています。排泄の回数も増えました。
運動が楽しく、すましが美味しく、そして何より常に前向きでいられる自分が嬉しいです。

とてもありがたいことだと思いました。

そして、4時過ぎに再び亀井さんがやって来ました。やはり甲田医院の患者さんだった方で、お二人の女性を連れて来てくださり、お二人からもお話を伺うことができました。鈍重肝臓と、アトピーを見事完治されたお二人です。入院患者である私達5人は、楽しくお話を聞かせていただき、大感激!もちろん、亀井さんからもさまざまなアドバイスをいただきました。2時間弱のお話でしたけれど、とっても心に響く良い内容で、私達患者は再び励まされたのでした。
本当にどうもありがとうございました!!

今日はその後、7時15分より、亀井さんが持って来てくださった、NHKのがんについての番組2本(計1時間半)のビデオを5人で見て、とても参考になりました。あと1本分の45分が残っているのですけれども、9時までの消灯なので明日にでも続きを見ることにしました。病院ですから、消灯も早いのです。

明日は、私の息子がつよしくんと共に一足早くベルリンに戻る日です。電話で話せる喜び。「お母さんに、お守りを買ってきたよ。早くよくなるようにね。」と言ってくれて、心が癒されました。
免疫力が上がった気分!!? 
5月9日、母の日に、私はベルリンに戻ります。その時の自分をイメージしてみると、耳がかなり良くなっている!! そう祈って、前向きに過ごしたいと思います。

いろいろな詳しいお話は、また明日にでも・・・。今日はなんだか嬉しくて、たくさんのことがあって自分の中で考えたいことがいっぱいになってしまっていますので、ゆっくり後日ご報告したいと思います。

2004-04-16

入院11日目・晴れやかな気分

朝、Mさんにいただいたお花のさわやかな香りと共に目覚めました。
ちょっと早くて4時半だったのですが、裸運動(ローブリ体操)をしようと思って、そのまま起きてしまいました。その後洗面を済ませ、機械室で6時半から運動。気持ちの良い朝! 他の患者さんも7時過ぎにやってきて、それぞれ運動していましたら、7時半になって突然甲田先生がいらして、今日は30分早い診察とのこと、みんな運動をやめてロビーに集合しました。
ひとりずつ診察室に入って診ていただくのですが、出てきてから全員で伺ったことをチェックします。今日は、Fさんがとても素敵なことを先生に言っていただいた、と興奮気味:「先生が、お腹がとてもよくなっていて、これは健康ですな、って。ここでは食べられないけれども、退院したら、ご家族の皆さんと一緒に、お赤飯を召し上がったらいい、っておっしゃったの!! それくらい良くなっているみたい!嬉しいわ!」まぁ、とっても素敵なお言葉~~!!
みんな、自分のことのように喜びました!! Fさん、本当に良かったですね!! おめでとうございます!!

そして私!! 「おお~! これは素晴らしい! とってもいいお腹だ。
また宿便が出ましたな。今回は、ものすごく成功ですな。良かった!!
これだったら、10日間続けてのすまし断食ができますね。よし、やってみましょうね。」とおっしゃいました!! 感激~~!! 先生に感謝し、入院中に出来ることは何でもしよう、と思いました。断食の効果はとてもあるようです。Yさんは私の顔を見て、「あら、青木さん、あなたの頬がうっすらピンク色になって、とても顔色が良くなったね~。ここに来た時は、なんだか少し顔色が良くなかったけれども、今はすごくいいよ。」と言うと、他の患者さんも頷いて、みなさん喜んでくださいました。
バセドー氏病のTさんは、みるみるまぶたの腫れが引いて、今は両目共ぱっちりと開き、二重になっています。再びYさん:「あれ、Tさんもいい感じやね。最初はなんや、目のちいさ~人が来たと思うたけれど、今は目が倍になったよ、きれいだよ。良かったねえ。」再びみんなで頷きました。こんなポジティブな空気の中で、私達はそれぞれ運動をしているのです。良い気が生まれるって、本当に気持ちの良いものです!!

その後、1時から鹿毛さん、小宮さんがいらして、仕事の打ち合わせをしました。4時までしっかりとミーティングをし、すっきりしたところで、すまし汁をいただきました。残った黒砂糖をなめたのですけれども、とっても美味しくて、ありがたいなぁ、と思いました。丁度いい量です。すましは、少し多い感じもしますけれども・・・。

さて、今日は読者の方からのメールを1通ご紹介します。Sさんです、いつもありがとうございます!

青木さ~ん、こんにちは!!

*こんにちは!!

入院生活順調なようですね。気分はいかがですか?
体調は、お元気そうで何よりです。日記も、毎日見れて嬉しいです。

*ありがとうございます!! 今回は、前回より一層パワーアップ(?)したピーピー状態でして(笑)、宿便もかなり排泄されているようです。
それがとっても嬉しくて!! ここでは、患者さんの話題の中心が宿便ですので・・・。

 

断食療法って体だけじゃなく、心というか考え方も治していくものなんですね。
これこそ、ホリスティック(全人的)な感じがします。だから、きっと一筋縄ではいかないんだと思います。

*本当にその通りです。逆に、ストレスのない日々を送るように生活を変えてみると、不思議に食生活も安定する、というのもありますね。

 

頭で考えたとおりに、食事療法をすすめていければいいんだけど、感情もあるし、体も食べ物欲しがるし・・・
人間は理論どおりにできないこと痛感です。しかも、頑張りすぎてもうまくいかない、というところがみそですよね。

*そう、肩の力を抜いて、お任せしてしまうとか、人間は所詮皆凡人なのだから、できなくてもいい、今日はここまでできたじゃないの、と自分を褒めて、少しずつ真理に近づくっていうのもいいなと思っています。

普通は、頑張れば頑張るほどうまくいくような気がしてるけど、食事療法は続けることが大事で、瞬発力だけにたよると、あとからの反動がきますしね。

*ええ、すご~~くありますね。リバウンドが怖いです。自分でも、こんなはずではなかった、と思うこともあり、ショックを受けたことも何度もあります。

 

ほんとうに、肩の力抜いてリラックス~しながらいくのが、一番なんだなぁと、日記を読んで感じました。
でも、これってきっと人生の過ごし方にも通じると思うんですよ~人生は長いんだから、リラックスして楽しむことが実は一番なのでは?と最近思うようになりました。特に、元気な高齢者の方をみると本当にそう思います。

*そうですねぇ。おっしゃる通りだと思います。何事も、やりすぎはダメなんです
よね。私も、こうした病気になってしまったのは、ストレスを貯めすぎたこともありますが、食生活が(小食で野菜中心だったにも関わらず)甘い物好きなために空腹時に血糖値を上げる糖分を摂取しすぎたことも、大きな原因なのですから。
今考えてみれば、甘い物を摂り過ぎていました。そして、自分の時間を削ってまで仕事をしすぎていました。

よく体を動かして、好奇心旺盛で、おおらかで優しい・・・高齢者のなかでもとくに元気な方って共通点があるような気がするんです。こういう方たちこそ、人生の勝者なのでは!?っと勝手に思ってます。(笑)

*そうですね!! 私もそう思います!!

 

そうそう、それで実はとっても嬉しいことがあったんです・・・
6月に甲田医院の予約がとれました!!昨日、新規受付だったんですが、ずっと電話かけても話中だったので、今回は無理かな~と思いながらも、かけてたんですよ。そしたらふっとつながって、予約できました。

*まぁ、良かったですね~~!! おめでとうございます!!
これで、Sさんもお身体を治すための切符を手に入れたってことです。
甲田先生は、本当に素晴らしいですよ!! 

嬉しい♪~だから、6月に行くのが楽しみです。それまでできるだけ、玄米クリームと和食を続けようと思います。ここまでこれたのも青木さんの断食日記の存在によるとこがかなり大きいです。本当にありがとうございます。

*いえいえ、私などは何のお役にも立たないです。かえって、読者の皆様から沢山の励ましのお便りなどをいただき、前向きに進むことができたと思っています。本当にありがとうございます!!

 

最近、自分の性格で気づいたのは、ちょっと柔軟性がなかったなぁ~ってことです。
もうちょっと、こころもからだもやわらかくしていくと、きっと固さがほぐれてきていい感じになると思います。
だから、小食のこともやわらかいこころでチャレンジしたいです。そのほうが、絶対楽ですよね♪

*そうですね!! それに、ご自分でそう思われたら、もうすでに半分はやわらかくなったと思いますよ。文面からも、優しい、やわらかい感じが伝わってきますし。
無理はせずに、気負わずに進めてみてくださいね!! 先生が、ちゃんとご指導してくださるはずです!! また、診察後のご報告を楽しみにしていますね!!

 

それでは、今日も失礼しま~す。
入院生活で、体がどんどんよくなるよう応援してます。青木さんの心のアンテナにひかかったものを楽しみに、毎回日記読んでます。どうぞ、お大事に♪

*ありがとうございます! あまり時間がなくて、なかなかちゃんとしたことが書けないでいるのですが、明日は土曜日。先生も少しはお時間があるのではないかな、と思って、可能だったら少しだけ質問をさせていただこうと思っています。

ではでは

みなさん、いつもありがとうございます!!

2004-04-15

入院10日目・絶好調

昨晩、なんだか妙に疲れて、8時過ぎにはもう眠っていました。疲れといっても、だるいとかそういうのではなく、身体の底に眠っていた何かが出ていく感じで、それが出ていってくれたら、楽になるなぁ、などと思い、そのまま眠りましたら、夜中の1時に目が覚めました。
息子と一緒に変わったレストランで食事をしている夢を見ました。あ~、やっぱり私はどこかにまだそうした欲があるんだなぁ、と反省しましたが、笑って進めればいいことなんですからね。少しずつ、等身大で、です。
で、朝まで本など読んでは、うとうとする状態で、トイレにも何度か行きました。

朝、いつもだったら5時には起きていろいろするのですが、ちょっと遅れて5時半からスタート。仕事メールをバタバタと打って送信し、顔を洗って機械室に行ったのがもう7時。でも、8時までの1時間をみっちりと運動しました。爽快です!! すまし汁断食をしてはいますが、そして時々空腹も感じますが、まったく厳しいとは思いません。身体の中がきれいになっていくようで、とても気分が良いのです。そして、洗面していて気がついたのですが、目の白い部分が、とってもきれいになっているんです! キラキラ光っていて、真っ白!
は~~、こんなところにも、効果が現れるのですね。

8時、甲田先生の診察を受けました。
「おお~~!!これは素晴らしい! 良いお腹だね。宿便が出ましたね。」
とおっしゃるではありませんか!! そうです、私は昨日、9回もトイレに駆け込みました。ピーピー状態ですが、これは宿便かなって思っていました。先生もとっても喜んでくださって、
「うん、これならすまし断食を続行できますな。10日間はいけるでしょう。とにかく続けてみましょう。」
と言ってくださいました!!
ばんざ~~い!! すごく好調です!! 今日も運動をしっかりとして、すまし汁をいただいていたら、宿便が出てくれるかもしれません。10日間も続けてできたら最高です。亀井さんが言うように、そこまでできれば、水断食をしなくても、かなりの効果があるでしょうし、極度のリバウンドにもなりにくいかもしれません。

とにかく、先生に全てをお任せして、ベストを尽くしたいと思いました。

今日は晴天。なので、しっかりと洗濯をしました。屋上はとても気持ちが良くて、少しだけ日向ぼっこもしました。

昼食の直前に、私宛に郵便が届きました。「何事???」びっくりして開けてみると、なななんと!! 日比谷花壇からのそれはそれは美しいお花が入っていました!!
え~~!! 一体どなたが!!?? 甲田医院の住所は、両親にしか教えていませんので、とても不思議でした。
それは、今回およそ五年ぶりくらいに再会した友人からだったのです。Mさんとは、ベルリンで知り合いました。人柄の良さ、一途さが印象的で、ずっと気になっていた女性でしたけれども、なかなか再会のチャンスがなくて、メールでほんの時たま連絡をし合っていたのでした。その彼女と今回、入院前に再会でき、すごく嬉しかったのですが、その時も骨伝導ヘッドホンをいただいて、耳にとっても快適で、テレビの音がうまく聞こえるので感動し、心から感謝していました。それだけでも充分すぎるほどなのに、どこからか甲田医院の住所を調べて、お花を贈ってくださったのでした!! さりげないカードのメッセージ:「よしこさま お淋しくはないと思いますが、何か明るいものを、と。」
・・・あまりにきれいなので、昼食の部屋に持って行き、患者全員で愛でながら食事をいただきました! みなさんもとっても喜んで、楽しい美味しい食事になりました。(といっても、もちろんすまし汁を飲むだけなんですけれどもね・・・。)

Mさん、本当にどうもありがとうございました!!

病院がとても明るくなりました。大切にみんなで楽しみたいと思います!!

さて、もうひとつ、重大なことを・・。実は、昨日の日記に間違いがありました。それは、昨日朝7時から整理券をもらうためにやって来ていた外来の患者さんのことです。私はてっきり、外来の方が待つのがいやで、早い順番で診察を希望されているから、整理券を取りに早くからいらしたのだと思っていました。ところが、そうではなかったのです!! 月・火は外来ですが、水は、電話での診察予約の日なのだそうです。
それで、なかなか電話が通じないので(何時間トライしてもダメな場合が多いそうです!!)、直接病院にいらして、予約のための整理券を受け取っていらしたのですって!! 信じられない!! そんなに凄まじかったのですね!! 私だけでなく、他の入院患者さんも、しみじみと、「私達は、ホントに恵まれているのね。ありがたいことだわね。」と話していました。(木)が再来の患者さん用の予約日のようです。とにかく、診察を受けるだけでも本当に大変な甲田医院。先生の素晴らしさと偉大さを、再認識いたしました。
甲田先生への感謝でいっぱいです!!

2004-04-14

入院9日目・良い兆し+読者からの文字サイズのお願い

朝、目覚めてすぐにスイマグを飲むつもりで、コップにスイマグを入れてから水を注ごうとしたら、コップに水のペットボトルがぶつかり、スイマグ液が床にこぼれてしまいました!
白くねっとりした液体が床にへばりついて、なかなか落ちませんでした。
朝からさんざんです。きれいに拭いて掃除をし、でもまぁ、こういうこともあるでしょう、と気持ちを切り替え、6時半から機械室へゴー!
8時ぎりぎりまで運動をしました。とっても気分も良く、楽しい運動でした。先生の診察では、
「おお! とっても良いお腹になっとる!これはいい! 断食は続けられそうですか?」
「はい、大丈夫です!」
「このお腹なら続けられるでしょう。では今日もすましでいきましょう!」
とおっしゃり、嬉しい私! ついでに、今日はドイツでスイマグの代替品として飲んでいた、「あまに」という粒を先生に見ていただき、これが果たして代替品になるのかどうか伺いました。
「う~ん、なるほど・・・。これはダメです。やはり、最も良いのはスイマグですな。日本から送ってもらうのがベストでしょう。あるいは次にいいのは、スイマグの粉末状のものですな。でも、やはりスイマグが一番です。」
とのことでした。

やっぱりそうですか・・・。う~ん、スイマグの代わりになるものが、なかなかドイツで見つけることができず、この件はまだ解決しません。それに、私だけのことではなく、将来的にドイツ人が甲田メソッドをしたいと思ったら、この問題にぶつかるわけです。いつもスイマグを日本から送ってもらうわけにはいきません。
重いので、郵送料もかかるし、現地で全て調達できなければ、基本的には続けることは難しいと思っています。でも、とにかくスイマグはできるだけドイツに持って行くつもりです。そして代用品+携帯に便利という意味で、粉末状のものも処方していただこうと思います。スイマグは、三保さんの所にメールで注文し、実家に送ってもらうようにします。

今日から私達5人の入院患者全員が断食となります。
Y野さんが今日からすましをスタート。他の3人はりんご断食です。みなさん好調で、とっても良いことを先生に言われたようで、診察の時は明るい雰囲気でした。昨日と今日が外来で、今日は整理券を取りに、7時から患者さんが甲田医院にいらしていました。みなさん必死です。
大勢の方が、8時前にはすでに待合室で待機されていました。こうした状況を、前の入院の時も観察していましたが、実際甲田先生に直接診察していただける患者さんはとてもラッキーなのです。なかなか順番がまわって来なくて、随分長く待ったという方も少なくありません。
でも、診察後に8割の方が厳しい食餌療法を前にしてできないと感じ、去ってしまうのだそうです。残りの2割の方がどこまで実践できるか・・・。その中のさらにわずかな人が入院できるわけで、私はなんて幸運なのだろう、と感謝の気持ちでいっぱいです。(余談ですが、読者でいつもメールくださるTさんから、6月の末に予約が取れたというご報告メールをいただきました!! とっても喜んでいらっしゃいました。良かったですね!! 随分先のことですけれども、ぜひこのチャンスを逃さずに、甲田先生に診察してもらってくださいね!! 本当に良かったです!)

入院患者のTさんは、りんご断食がとても順調で、先生に私と同じようにお腹をすごく褒められたのだそうです。そこでTさん、「私のバセドー氏病は、退院してからどのくらいで治るでしょうか?」と先生に質問したところ、「うん、3ヶ月で治る!」とおっしゃったのだそうです!! 素晴らしい!!Tさん、良かったですね~~! スピード完治ですね。Fさんも、随分と脈が正常になられたようで、先生にほめられたそうです。皆さん、とってもやる気です!! こうしたポジティブな気が院内に流れていると、相乗効果があっていいなぁって思います。みんな元気で過ごしているのです。
お昼の時、Yさん、Tさん、そしてFさんが、素晴らしい歌声を聞かせてくださいました!! ちょっとしたカラオケルームと化した食堂(のようなお部屋)でした。私もぜひ歌ってって言われたのですが・・・それは恥ずかしいのでパスしました(笑)。何かしてって言われたので、夕飯の時に、ドイツ語の本から数行読ませていただきました。歌よりは良いかなって思って・・・。汗

今日はメールでの仕事をさささっとして、運動をして、ゆったりした気持ちで過ごしました。
去年は、すまし汁断食を3日x3回で行ったのですが、今回はどうでしょう? 明日、もしも甲田先生が良いと判断してくださったら、5日連続にトライできるかもしれません。ちょっと期待♪
そして、すましを始めてから昨日の日中まで便通がなかったのですが、昨晩からにわかに腸が活発になり、今日もピーピー状態が続いています。これは、宿便がどんどん出る良い兆しなので、注意して観察しようと思います。先生もお腹を褒めてくださったし、宿便は少しずつでも排出されているのかもしれません。

さて、耳寄りな情報です。甲田医院で販売中の、「甲田光雄のことば・愛と慈悲の実践 小食健康法への誘い」(言葉:医学博士 甲田光雄)(株式会社JDC発行)1000円 という、日めくりがあります。
ポストカードサイズで、毎日1ページずつめくっていくと、甲田先生の心にしみるお言葉が書かれていて、とても勉強になります。例えば、「昔から「食は命なり」という言葉がありますが、これは食物の摂り方によって健康はもちろんのこと、その人の運命まで左右されるという深い意味もあります。」とか、「何事でもやはり実学というものが大事です。
理論だけではほんとうのことはわからないものです。ほんとうに自分がやってみないとわからない。」等など・・・。はっとさせられる、感動のフレーズばかりで、毎日全ページを読んでもためになります。写真はその表紙です。亀井さんがイラストを担当されたそうです。日めくり編集委員会の中には、鹿毛さんのお名前もあります。甲田療法に関わる方が一生懸命心をこめて作った日めくり。ご興味のある方は、ぜひご覧くださいね。山田健康センターでも購入できます。

今日も5時から7時まで機械室で背腹運動などをしていました。5時40分から10分間NHK教育テレビで放映される「にほんごであそぼ」を初めて見ました! これは、前にメールで登場してくださった、歌手のおおたか静流さんが、歌の担当で参加している番組で、声だけの出演ですけれども、とってもインパクトがあって素敵でした!!!
静流さんは、これからちょこっとカザフスタンにいらっしゃるそうです!!
気をつけて行って来てくださいね~~!!

明日は晴れるという天気予報を信じ、洗濯をしようと思います!

さて、今日はちょっと長くなりますが、Iさんという読者の方から、こんなメールをいただきました:

こんにちは!
Iといいます。甲田ファンです。
2年前に甲田さんの本と出合い,朝食抜きを続けています。
そろそろ玄米生菜食を始めたいのですが.....

さて,
一昨日,青木さんの断食日記を見つけ,興味深く拝読しております。

唐突ですが,お願いがあります。
ウェブページの文字のフォントサイズや行間隔それにテーブルの幅サイズを絶対値指定されていますが,相対値指定に替えていただけないでしょうか?

私は54歳のおじさんで,若い人からは,うっそ~って言われるくらいの大きさのフォントで見ています。

青木さんのページは,文字サイズを絶対値で指定されているので私のPCではかなり小さくなり,特に読者からのメールへのフォローの部分の文字サイズは更に小さくされていますので目が疲れます。

対処としてブラウザの設定を変更して,

“Webページで指定されたフォントサイズを使用しない”

とすると文字サイズはいつものサイズになりますが,行間隔も絶対値指定されているの,で今度は文字と文字が重なってしまい余計に読みにくくなってしまいます。

また, tableタグで幅を絶対値で指定されているので,例えばブラウザの幅を狭くすると,横スクロールが出て読みにくいページになってしまいます。

誠に勝手なお願いではありますが考慮していただければと思います。

日記からは,甲田さんの本には書いていない貴重な情報が得ることができます。

日記,楽しみにしています。

・・・ということです。それで早速担当の編集者さんである、日高さんにメールで伺いました。以下、お返事です:

株式会社スタジオ・ポットのサイト管理をしている日高と申します。

文字サイズが固定されている件についてですが、確かに現行バージョンのWindowsのInternetExplorerでは文字サイズを絶対値で指定するとサイズが変更できない(+サイズを無視する設定にしても行間の指定は残ってしまう)、という不具合があります。

テーブル幅の絶対値指定と合わせて、これらの指定は「あらゆる環境での閲覧」という視点からは決して望ましいものではありませんが、ある程度の共通・安定した表示結果を得られる、というメリットがあり、一概に優劣を決められない問題だと考えています。

その上で、絶対値による指定を「拒否」する余地を残しておくことは重要だとも認識していますので、今回のご指摘をふまえ、スタイルシートの行間指定を相対値に変更しました。
これにより、ブラウザでスタイルシートのサイズ指定を無視する設定にすれば、行間はフォントサイズに追従しますので、以前よりは多少見やすくなったかとは思います。弊社ではWindows2000/IE6の環境で表示を確認しました。

蛇足ながら、mozilla等のブラウザではスタイルシートの設定が絶対値であるかどうかとは無関係にフォントのサイズを変更できますのでオススメです。

・・・以上です。Iさん、いかがでしょうか? 私には、さっぱりわからないので、このお話は日本語に思えず、あまりの難しさにきょとんとしている私です。
私は全くお役に立てないのですけれども、日高さんが多忙の中、いろいろ考えてくださいました。日高さん、どうもありがとうございました!

ということで、皆様のご意見やご希望を、できるだけ考慮して進めさせていただきたいと思います。
これからも、断食日記をどうぞよろしくお願いします!

2004-04-13

入院8日目・好調です!

断食2日目の今日は、甲田先生が診察の時に、お腹を触ってすぐ「うん、これはいい! 大丈夫!!」とおっしゃったので、とっても嬉しくて、自信もわいてきました。「先生、胃の具合は良いでしょうか?」「うん、とても良いね、この調子だと、どんどん断食ができるでしょう。」
う~ん、とっても嬉しい~~。なかなか家ではできない断食です。(弱気+軟弱になって流されてしまうため・・・)ですから、入院中に少しでも長く断食ができれば嬉しいなぁって思っています。断食を1日しただけで、先生のおっしゃり方も違いました。「うん、これはいい!」という言葉に、力が込められていたんです。
1日の断食でも、かなり効果があるんだなって思いました。便通は突然途絶えたのですけれども、つまりこれからもしかしたら、待望の宿便が排出されるかもしれないってことですよね・・・。どうかな?? と、期待に、ない胸(?痩せているため)をふくらませ、今日もすまし汁をいただきました。

今朝は、びっくりすることがありました。8時に、前に入院していた時にいらした男性の患者さんが、外来で甲田医院にやって来たんです。「お~~!! 元気ですかぁ?」と声をかけられ、驚きの再会! とてもお元気そうで、いろいろ他の患者さんと一緒にお話をしました。

「1週間に1度は脱線しているよ、なかなかそんなに厳しくはできない。でも、小食も運動も、やらなければ、とか自己嫌悪になるようだったらストレスになる。だから、そういう気持ちにならない程度に、少しずつ極めればいいんだって思って。そういう境地に達したのは、1年半過ぎてからやね。身体が覚えるんや。できなくて飽食していると、どんどん調子も悪くなる。 だから、やっぱり小食やて思って、玄米クリームに豆腐、青汁の生活になる。僕はもともと大食で、それが原因でコレステロールが多かったり、いろいろ支障があってここに来るようになったんや。仕事は、やっぱり健康体でするのが一番やからね。そうして今では体重も減って、ほら、この通り10年前の背広も着られるようになってね。太っていた頃は、どうにも着られんかったけれども、今は丁度いい。少しずつでも小食を身体が覚えていけば、多少脱線していても、大丈夫だって思えるよ。

なるほど、やはり亀井さんと同じようなお話でした。皆さん、いろいろ苦労されているのですけれども、結局のところは、自分の体が小食の良さを実感し、覚えないと習慣にはならないんですね。頑張りすぎてもダメってことみたいです。

その後、10時にすまし汁をいただいてから、甲田医院を私に紹介してくださったK大の教授のOさんが外来でいらっしゃいました。久しぶりの再会で、とっても嬉しくて、いろいろお話させていただきました。Oさんとは、私の仕事面でもメールでいろいろお話したりして、メールを通じて身近に感じ、すごくありがたい存在なのですけれども、やっぱりお会いすると、力強いパワーを感じて、嬉しくなります。
かっこいい女性で、フランス語の雑誌を片手に甲田医院にいらっしゃるなんて、なんだか尊敬・・・。Oさんを私に紹介してくれたベルリンの大切な友人である、美術ジャーナリストの純枝さんとOさんは、大親友。純枝さんも身体の調子が良くないので、早く甲田先生に診ていただいたらいいね、と話していました。甲田療法をしていると、自分さえ良くなればいい、という気持ちは全くなくなります。
そうではなくて、少しでも多くの人が、甲田療法を通じて快復されれば素晴らしい、と思うのです。私はこの療法をさせていただくようになってから、お祈りを前以上にするようになりました。自分のためだけでなく、他の人々や地球のことを、もっともっと深く考えるようになったのです。

午後は、運動をし、屋上で日向ぼっこ。途中からYさんがいらして、一緒におしゃべりしながら柔らかな太陽の光を浴びていましたら、亀井さんがちょこっと顔を出してくれました。甲田先生に用があったとのことで、用が済んでから、またまた私達5人の患者のために、甲田療法のレクチャーをしてくれました。

亀井さんのお話は、甲田先生のご本に書かれていない、でもとっても大切なことが多く、これはぜひ亀井さんと甲田先生とで、本を出版したら素敵なのに! とみんなでけしかけていました。例えば、甲田先生のお話を亀井さんがまとめて、監修するっていう方法もあると思うのです。とにかく、とっても興味深いお話をしていただき、私達は感動したのでした。本当にどうもありがとう!! 亀井さん!! 例えば、私は今、すまし汁断食をさせていただいているのですけれども、甲田先生は、その後水断食に進めてくださるようなことをおっしゃっていました。でも、水断食というのは、かなり危険な断食なのです。わたしの体調が万全でなければ、それこそ夜中も明け方も、甲田先生に心配をおかけしてしまう恐れもあります。そうなると、先生は私のために、24時間ケアを考えなければならなくなるのです。甲田先生にご迷惑をおかけしてしまうだけではありません。私自身、厳しい断食の後、とんでもないリバウンドに陥る可能性が高くなるのです。亀井さんは、水断食を昔甲田医院で何度か行ったそうです。効果もありますが、退院後のリバウンドもそれはそれは大変なもので、かえって身体を壊すことも考えられるとのこと。よほどの精神力がなkれれば、やっても意味がないようなのです。亀井さんは、「だから、すまし汁断食のみで退院近くまでいくのも、かなり効果的なんですよ。むしろその方がリバウンドも少なく、安定した断食方法ともいえるかもしれない。だから、青木さんは無理に水断食をしようと思わず、先生がお考えを変えたとしても、それはその方が青木さんにとって良いと思われた結果と考え、マイナスに捕らえずに喜んで従った方がいいですよ。」と言って励ましてくれました。なるほど、もしも私が水断食をさせていただけなかったとしても、それはちっとも後ろ向きなことではないのですね。そのことがわかっただけでも、かなり安心しました。
その後すぐに夕食のすまし汁。そしてしばらくしてからニュースをテレビで見ながら背腹運動をしました。なかなか順調ですが、今日はなんだか少し空腹感があります。どうしてかな?

2004-04-12

入院7日目・すまし汁断食

さて、いよいよ今日から断食です。水断食、すなわち本断食ではないのですけれども、前に入院した時に3日x3回の、合計9日間行いました、すまし汁断食です。昆布と干椎茸を3合の水にひたし、1夜そのままにしてだしをとり、しょうゆと塩で味付けして熱していただくものです。その際、15gの黒砂糖もいただくことができます。つまり、1日2回なのですまし汁は1日に6合、そして黒砂糖は30gということになります。朝の診察で、先生はお腹を診ておっしゃいました。「うん、よくなっとる。これなら大丈夫。今日からすまし汁断食をしましょう。
そして、様子をみて、長くするかどうか決めましょう。お腹は痛くないですね?それなら大丈夫です。どんどん良くなりますよ!」嬉しいお言葉です!!
ということで、久しぶりにすまし汁をいただきました。前よりずっとすんなりと飲めました。前も問題があったわけではないのですけれども、黒砂糖がいやに美味しく感じられ、後生大事に少しずついただいたものですが、あの美味しさを、今回は何故があまり感じません。
口に入れていただくってことに関しては、感謝の気持ちでいっぱいになるのですが、前のような「絶対に欲しい甘さ」というわけでありませんでした。少し、気持ちに余裕が出来てきたのでしょうか??
あ、でも油断は禁物。謙虚な気持ちで進めようと思いました。

昨日の亀井さんから、とても印象に残ったお話を伺いました。それは、やはりこうした食餌療法というのは、「身体で覚える」ってことです。
頭で考えているうちは、うまくいかないことが多いのかもしれません。もちろん、成功例もあるでしょう。でも、一般的には、やはり紆余曲折を経て、体得して、そして真理に近づくのかもしれないなぁ、と思いました。
亀井さんは、学生の頃に潰瘍性大腸炎にかかり、死ぬ気になって甲田療法を4~5年続け、もうすぐほとんど治るだろう、というところになって、突然プッツン!とどこかが切れて、それから5年ほど脱線し続けたのだそうです。かなりエキセントリックな、ジェットコースターのような展開なのですけれども、若い時は、どうしても美味しい物、肉や脂っぽい物が食べたくなったようです。亀井さんは、そもそも肉や脂物が好きで、食餌療法を始めた時は苦労したそうです。そして頑張って断っていたものの、リバウンドがきて食べ始めたら、どんなに体調が悪くなっても、止まらなかったのだそうです。肉や油の代わりに、どうしてもパフェとか甘い物を食べたくなった時もあったのだそうです。
「そうしていくうちに、無理はやめようと思って。物事を悪く捉えないように心がけ、少しでも小食ができれば、自分を褒めてあげるようにしたんです。
甘い物を、袋に10個入っていたら、今までは全部食べないと気がすまなかったのに、今は1個残した。それでも前進なんですよ。よくやった、1個残ったじゃないか、と励まして、そして徐々に身体が小食を覚えていったんです。」以来、亀井さんは小食が身について、再発はしていないのだそう。
「時々、付き合いでお酒を飲んだり、良くない物を食べたりするし、脱線もします。でも、身体は大丈夫になってきました。完治ということではないけれども、再発しないのだから、これは素晴らしいことですよね。やはり、頭で考えている間はわからないんです。身体が覚えていくんです。そうなると、徐々に前進できますよ。」これは、本当に小食を体得した人でなければ言えないことです。私達は、みんなで聞き入っていました。

そういうお話もあって、今日からすまし汁断食の私は、自分の身体と対峙して、心を穏やかにし、できれば続けてみよう、でも、できなければそれはそれでいいじゃない、よく頑張ったよね、と褒めてあげようと思いました。気負いのないトライ・・・。これもまた、小食を続けていく上での大切なことなのだと感じました。

今日はお風呂当番。お掃除をしますが、一番目に入ることができます。
お湯が沸く15分前に屋上へ行き、ゆっくりと空気を吸いました。気持ちのいい晴天のあたたかい日です。外にいる方が、部屋にいるより暖かい。本を読んでいる時間はあまりありませんでしたけれども、とってもすがすがしい気分になりました。

その後、1時から仕事の打ち合わせで、鹿毛さんと小宮さんが甲田医院に来てくださいました。じっくりミーティングをし、とっても素敵な時間を過ごし、病気の快復を願ってお浄めまでしてくださり、有意義であたたかな時をいただきました。甲田医院を通して出会う人々は、皆さんとっても素晴らしい!! とにかく感動してばかりです。
その後またすまし汁をいただきました。すんなりと断食ができているように思います。
去年の入院では、黒砂糖が大事な食で、大切に大切にいただいていたのですけれども、今回は、それほど執着していません。甘い物がなければないで、やっていけるなぁ、と思ったりして・・・。あ、これはもちろん、断食の間ってことですけれども。外界に出たら、あれも食べたい、これもいいな、などという想像は、今までも随分しています。
ああ、情けない凡人の私! でも、想像しているだけですけれどもね・・・。

5時から7時までテレビでニュースを見ながら背腹運動をし、その後他の患者さんと一緒に、食事をする部屋で、甲田先生の14年前の講演ビデオを見ました。
先生の素晴らしさに触れ、またまた大感動!! そうしましたら、もう9時になってしまって、こうして焦って日記を書いております。

いろいろあるのですけれども、今日はこの辺で。
屋上の写真など、明日にでもご紹介したいと思います。

2004-04-11

入院6日目・亀井さんの日

今日は日曜日。外界は週末ですが、私達患者は基本的にはいつもと変わりありません。患者全員でお掃除するくらいです。それは、朝8時の甲田先生の診察後、すぐに行いました。5人でするので、とってもすばやくきれいに完了しました。みなさん、気持ちの良い方々なので、チームワークもばっちり! その後私を除いた4人の患者さんは、青汁を作って飲み、私は洗濯をしました。去年の入院の時は、私はずっと近くのコインランドリーに行って洗濯を済ませていました。
でも、今回は春だし、屋上にも行って、ちょっと日向ぼっこもしたいし・・・。Yさんが、「青木さんは元気そうやけれど、ちょっと顔色が悪いというか、血液の循環が悪そうな感じやね。屋上でお日様に当たって、カルシウムを増やしたりしたらいいんやないの。」とアドバイス。確かに、私はまだ屋上で過ごしたことがありませんでした。洗濯を終えて屋上に行ってみると、広くてとっても気持ちがいいです!
これだったら、本など持って、ゆっくりと過ごすこともできそう!! 時間をみて、気持ちのいいひとときを作りたいと思いました。

さて、今日の甲田先生のお言葉:「いいですね。胃腸も大変いい感じになってきました。今日まで玄米クリームで、明日からいよいよすまし断食ですよ!」とおっしゃいました。
わ~、頑張ろう! いつも感謝の気持ちでいっぱいの私です。
今日は他の患者さん2名がりんご断食、そして他の2名は五分がゆです。明日から私を含めた3名が断食ということですが、他の二人は断食中でも青汁を飲み(しかも2回)、私は全くなしです。今日もなし。いろいろ患者によって、処方も違うのですね。私としては、毎日欠かさず飲んでいた青汁が飲めないのが、ちょっと悲しいですけれども・・・。

午後2時に、イラストレーターで、エッセイストの、このコラムではお馴染みの亀井さんが甲田医院にやって来ました。
彼は、甲田医院のいろいろな会でボランティア活動もしているそうです。今日は3時から会があり、甲田先生に呼び出されたそうで、1時間前に来て、私達5名の患者にいろいろなお話をしてくれました。
患者のみなさんは、甲田医院で良くなった方のお話を聞きたいとのことで、今日は気合が入っておりました。全員、2時までにお風呂も終了し、しっかりと2時に集合。熟女(?)5名が、若く麗しい青年である亀井さんを出迎えたわけです!!
もうもう、みなさん、大感激! み~~んな亀井さんのファンになってしまい、Y野さん:「可愛いわあ。私の孫のようだわ。優しい感じがいいですねぇ。」Fさん:「若い方のお話を伺えるのは最高ですね。とってもいいお話だったし、今日は良い日だわ~!とても楽しかった!」Tさん:「こんな青年に会ったのは初めて!若い時からずっと病気で生死を真剣に考えていらしただけあって、とてもお話に深いものがあり、彼は言葉を発する前から、存在感があって、素晴らしい!」などなど・・・。ファンクラブを作りたいとまで言い出して、亀井効果の凄さに驚きました。亀井さんは、多くの患者さんの心を癒し、励ましてくれるのですね!! 
どうもありがとう! 亀井さん!

ということで、今日は亀井さんの日となりました。亀井さんが帰ってからも、彼への賛辞は続いたのでした。