2004-04-26
入院18日目・山田さんのお話
最初に、日記が1日抜けていましたので、日高さんに更新していただきました。申し訳ありませんでした。
入院15日目です。(書いて送っていたのですが、手違いがありました。)
読者の皆様にはご迷惑をおかけいたしますが、戻ってクリックしていただければ嬉しいです! 15日目の日記には、驚異のすまし汁のことが書かれています。私のいろんな症状のことも説明しています。ご覧くださいね!
どうぞよろしくお願いします。
・・・
昨日はかなりだるくて、7時前にはベッドに入り、8時には眠ってしまいました。案の定夜中の1時半には目が覚め、それからうだうだと本を読んだり裸体操をしたり・・・。うとうとして、あっという間に5時半!それからばたばたして、6時半から8時まで機械室で運動。今日もだるい感じが残っているし、昨日はかなり空腹感があったので、できたら今日の午後からでもいいから、五分粥にしていただきたい、と先生にお願いしようと決心。意地汚いような気もしたのですが、勇気を出して診察室に入りました。
「うん、いいお腹です、これなら大丈夫。今日も3分でいきましょう!」
「う・・・あ、あの先生。実は昨日、私はとてもだるくて、かなり疲れがあり、すまし汁断食をしていた時よりずっときつかったんです。昨日が一番つらかったのです。もっと玄米が食べたいと思ったほどなのですが・・・。」
と、恐る恐る言いましたところ、
「ああ、それはね、断食をした後に食べると、だるくなるんですわ。問題ありません。なので、今日は3分。」
「・・・はい(涙)。」
ということで、あっという間にこの件は却下となりました・・・・。
「先生、すまし汁の方が、3分粥よりパワーがあると思ったのですが、そうではなかった、ということですか。」
「そうやね、どちらもいいんですよ。」
「ドイツに戻ってから、例えば断食をすましだけでなく、りんごや寒天で試してもいいのでしょうか?」
「楽しみでやる分にはいいですよ、でも、最終的に水断食に入る場合は、やはりすまし汁断食を前もってすることが望ましいですな。」
「例えば今回、すまし汁の後に玄米粥をいただいているわけですが、これを玄米クリームにしてもよろしいのでしょうか?」
「いや、粥の方が、便が出るんですわ。だから、玄米クリームより粥の方がいいんです。」
と、先生はすらすらとおっしゃいました。
そうだったんですね、断食後の食事によって、私の身体はひどくだるくなっていたのですね。なので、五分にはならず、今日も3分で様子をみて、そして明日から五分、つまり青汁付きということになりました! ああ、明日が待ち遠しい! そして、断食後の食事は玄米クリームより玄米粥の方が便がよく排泄されるということも学びました。
さて、昨日ご紹介できなかった、山田健康センターの山田社長のお話ですが、ご覧ください、4枚の写真を!!!(こうやって撮って! と言われて撮った写真は、お客さんとのツーショット。山田さんのこだわりのショットです)
その中の瓶に入っている物、何だと思いますか? そう、宿便です! さまざまな種類の「本物の宿便」を見せてくださったのです! いや~~、びっくりしました! Fさん、M子さんと一緒でしたが、山田さんがいきなり瓶のふたを取って、「ほれ、嗅いでみぃ」なんておっしゃるから、3人でのけぞって、すぐさまご辞退申し上げました。
「こんな見本を作るのは、容易なことやないんや。大変な工程を経てできるんや。すごいやろ~。いろんな宿便があってな。こんなんもんがお腹に入っていたってことは、そりゃ病気にもなるで。」
そうですね、実物を見ると、なかなか説得力があります。すでに乾燥している状態なので、見やすいわけですが、それにしても、すごい!
「普通は、いろんなもんを食べたら、それが宿便と一緒になって、便として出て行くんや。だから、この宿便の存在は、なかなか証明できん。でも、こうしてなぁ、実際にあるんや。」
いやはや、とても参考になりました。
山田さんは、私達患者の相談役のような方です。とっても親切にいろいろ教えてくださいます。実は私は、退院後にすぐにいろんな仕事があり、ドイツに戻るまでかなりばたばたしてしまいます。厳格な生菜食Bは、従ってベルリンに戻ってから再スタートの予定ですけれども、退院後の日本での食事をどうするか! これが難しい問題でして、いろいろ山田さんに伺いました。
「そうやな、もちろん脱線しないのんがいいんやけれど、仕事で外に出ていたり、いろんな状況があるやろうから、それは難しいな。でも、ハードなもんは食べてはあかん。特に退院してすぐは絶対に避けなければいかんよ。青木さん、よう10日もすましを頑張ったね。偉いよ、褒めてあげるよ! たいしたもんや、できないと思ったよ。去年入院しはった時に、ほれ、夏やったから白いタンクトップでここへ来たやろ。あん時は、や~~こんなやせっぽちの貧弱な身体で、よう断食なんてできん、無理やろうって、ほんまは思っていたんや。いや失礼、よく頑張った!! でもな、つまりそうやってしっかり断食をした後は、いわば胃の粘膜が赤ん坊のと同じ状態なんや。だから、とてもデリケートな状態な。そこに、ハードな食べモンが入ってきたら、これはもちろん胃ィを荒らすし、前よりひどいことになりかねない。だから、できるだけ優しいモンを食べなはれ。」
山田さんのアドバイスは、とってもありがたかったです!! ありがとうございました!!
そうですね、しばらくは気をつけないといけないな、と思いました。
「でもー。せめて日本を発つ前に、一度くらいはお寿司を食べたいんですけれども・・・。ダメでしょうか?」
「う~~ん、いつ帰るて? は、5月7日かぁ。ドイツにもお寿司くらいあるやろ、あっちに行ってから食べなさい。」
が~~ん! やっぱりそうですか・・・。山田さんは、こちらでも、白身の胃に優しい魚とか、卵くらいだったらお寿司でもオーケーっておっしゃっていましたけれども、それでは私も食べた気がしません。なので、泣く泣く諦めることにしました・・・・。でも!! ドイツに行ったら脱線が待っているので、なんとか頑張れそうです!!
そう!!「華麗なる脱線・楠田枝里子さんとのひととき その2」です!
5月8日に、枝里子さんとデュッセルドルフでランチをさせていただくことになっているのです! 今はドイツはホワイト・アスパラガスの季節!!
ドイツ語ではシュパーゲルというのですが、このシュパーゲル、本当に旬の時は美味しいのです!! しかもローカロリー。こってりのソースさえあまり食べなければ、それほどひどい脱線にならないはず。このランチを楽しみに、しっかりと精進したいと思います。(また、このお話はドイツに戻ってから日記でご紹介させていただきますね。)
そうそう、心配していたM子さんの食事ですが、今日は昨日と同じ、食パンです。昼2枚、4時2枚、そして8時に2枚。ただし、今日ははちみつはなしで、何もつけずに食べるのだそう。そして、明日からりんご断食となったようです。最初はすまし汁と聞いていましたが、甲田先生は、違う作戦を考えたようです。
「私は、とっても甘い物を食べすぎていて、それが良くないと先生は言ったんです。それで、明日からりんご断食だそうです。」
上手な日本語でM子さんはそう説明してくれました。でも、さすがに若い!
(21歳)明日からもう断食だなんて!! 食パン食べていても、そういうことがあるのですね。患者さんひとりひとりの処方が違うので、本当に驚きます。
先生の凄さ、素晴らしさをあらためて感じるのでした。
3分粥と3分の1のお豆腐を大事に大事にゆっくりといただき、お風呂に入ってから2時より小宮さんが仕事の打ち合わせでいらっしゃいました。
遅れて鹿毛さんも到着。オートバックス大阪健康センターの館長さんである、久森さんをご紹介くださいました。私達は、大阪での最後のミーティングを終えました。これにて、大阪でのお仕事も終了。あと甲田医院で過ごすのは2日です。土・日と嬉しい5分粥をいただいたら、月曜日の朝10時には退院です。お昼の新幹線で東京に戻り、火曜日から怒涛の仕事モードになりますが、元気にクリアできそうです!! もちろん、怒涛といっても、前のようには無茶はしません。身体と相談しながら、でも責任ある仕事はしっかりと、とにかくちゃんと日本にいる間にしかできないことをこなしていくつもりです。せっかくハーディが息子の世話をベルリンでしてくれているのですから、遊んでなどいられません。貴重な時間をハーディからいただいたと思って、頑張るつもりです。(無理なく、ですが!)
今日はもうひとつ、貴重な出来事がありました。甲田先生が、20分ほどの講義をしてくださったのです。これについては、明日にでも!
そうそう、日曜日に、お別れの挨拶に、亀井さんがギターをかかえて来るそうです。患者一同、大喜び! 同じ病気のMさんは、とっても楽しみにしているそう。亀井さんの「小食の歌」ってどんなんでしょう?? その曲を聞いて本当に小食になれるのだったら、何回でも聞いてしまうんですけれどもね・・・・。カセットに入れてもらって、繰り返し聞こうかしらん?
さて、今日も読者の方からのメールを1通ご紹介します。Tさんです。
青木さんこんにちわ。
すまし断食やっと終わったのですね。良かったですね。10日間もできるなんて本当にすごいですね。
毎日、日記を見るたびに私もドキドキしてました。更新のない日には何かあったのではないかと心配してたりもしました・・・おせっかいですね~。
*いつも読んでくださり、本当にありがとうございます!! 更新のない日・・・ごめんなさい!! 本当は毎日ちゃんと書いて送っているのです。でも、編集部も多忙ゆえ、いろいろありまして、更新がどうしても遅れることがあります。申し訳ありません!! ご心配くださり、ありがとうございました! 毎日元気に過ごしていますよ~~!!
お忙しく時間のない甲田先生に、私の前にした質問もしていただき本当にありがとうございました。お時間取らせて申し訳ないです。
やっぱり何というか、甲田先生のお答えには、なんでもしっかりとした真実があると言うか、そんな感じがします。難しいからだのことでも、私にでもわかるように説明してくれているような・・・。「ア~、この先生のおっしゃる事は真実なんだな~。」といつも先生の本を見るたびに思います。
*そうですね。先生は本当に偉大です!! もう、毎日お顔を拝見できる喜び。私は幸せだなぁって思います。毎日先生に良いことばかりを言っていただき、励まされ、もう治ると確信していますもの。それは素晴らしいことですよね!!
そして、青木さんの日記も見るたびに、面白いし素直な感情が書かれているので、私は大大大好きです。
とっても正直な人なんだな~と思ってます。
*まぁ、お褒めくださり、ありがとうございます!! 正直だけがとりえのような私・・・。お腹にため込むことができないのです、あ、宿便はためてしまいましたが・・。
ずっと言おうか迷っていたのですが、私は自分の過食が止められずに、ほとんど毎日過食してます。しかも吐いてしまいます。汚くてごめんなさい。なんだか恥ずかしくってなかなかいえなかったのですが、隠すのもなんだか嫌で・・・・。
ごめんなさい。
*いえいえ、いいんですよ! 告白してくださってよかったです! おひとりで苦しむのは良くないです。みんな似たような経験があるのですから。汚いことなどではありませんよ。お身体は大丈夫ですか? 無理に何でもしないで、自然と小食になったらいいのですから、焦らずにいてくださいね。胃腸には、負担がかかっているのだと思います。ご自分を追い詰めないで、とにかくできることから少しずつ、ですよ。私も、入院しているから10日間の断食ができたのであって、これが外界にいつでも飛び出せる状況だったら、それはわかりません。
実際、昨日と今日はかなりきついです。このことでわかりましたが、断食中よりも、食が中途半端な時が一番きついです。「食べてもいいんだ」って思っていた方が、ずっと楽ですよね。そうするとリラックスでき、あまり食に執着しなくなると思うのです。とにかく、あまり無理のないようにしてくださいね!!他のこと、例えば生きがいとか、目の前の他の目標とか、本を1冊読破、とか、そういう手短なものでもいいから、意識を別に持っていって、暇な時間で食を考えず、前向きに生活することがいいように思いました。これは私の経験ですから、全ての人に当てはまるとは思っていませんけれども、とにかく私はそうすることで、何度も食への執着から逃れることができました。(いつでも、じゃないですよ、何度かです・・・私もまだまだうまくできない人間ですから。)これは逃げじゃないです。
人生の目標について考えるのって、とても大切だと思いますし。
ただ、青木さんの日記にもあったように自分と向き合うためにも、今の自分を受け入れていかない事には少食にはたどり着けないな~、と思いました。
とっても辛いのですけれど・・・。乗り越えられた方もたくさんいるようなので、私もあせらない事にします。あせって無理しても、またもとの所に戻ってしまう気がしています。でも、がんばらないと・・・。この加減が私には、なかなか難しくいまいちつかめません。自分の体や感情を考えずにやりすぎるところがあるようです。
自分で自分のことをわかっていないような・・・。
なんだか、やると決めたことを途中で止めてしまうと、それは「怠け」なのではないかと思って無理にでもやり遂げようとしたり、無謀な事をたくさんしてしまいます。結局そのつけは、後で自分に降りかかるようで、さらに辛い思いをします・・・。
*ああ、わかります。Tさんは、とってもまじめで一生懸命な方なんですね。だから、どこかで気を抜いた方がいい所を、どうしても頑張ってしまう。私は前、別のドクターに言われたのですが、病気になったりする人は、まじめな気持ちの人が多いと。そして勤勉(仕事が忙しい)で、気が抜けない性分の人が多いと。そうなのかもしれません。だから、病気になったら、ストレスをためず、食生活だけでなく、ライフスタイルを変えて、自分と向き合って、一体無理をしているのはどういうところなのか、考えてみるのもいいのかもしれませんね。私はそうしてみました。
例えば、運動などするわけですが、現代病院に入院していた時に、本当に一生懸命バカまじめにしていたんですね。で、それをするにはけっこう時間がかかったのです、しっかりしたリハビリのメニューで、なかなかハードでした。回診時間にも、せっせと運動していた私は、先生がいらっしゃるのに気がつきませんでした。
すると先生は、「そんなにまじめにしなくていいんですよ。気楽にやって、最後までできなくても気を抜いて、適当くらいの気持ちでやっていて、青木さんの場合は丁度いいんだから。」とおっしゃったんです。その時、あ!! と感じるものがあって。
私って、まじめすぎたなぁって思ったんですね。それからは、そういう部分も気を抜いてできるようになり、随分リラックスしました。怠けるというのとはちょっと違う、何というのか、もっと肩の力を抜いて、フレキシブルに対応するというか? そういうことができるようになると、ライフスタイルが変わってくるように思います。
青木さんが断食を終えて、気分のいいときですのに、こんなメールを送ってしまってごめんなさい。でも言わないのは心が痛かったので・・・。
*いえいえ、とっても嬉しいですよ!! 心の中を書いてくださり、ありがとうございます! どうかご自分を責めないでくださいね。無理なことはしない方がいいんです。
同じ入院患者のM子さんを見てください! 彼女は食パンを食べているんですよ!!
しかも嬉しそうに、美味しそうに! でも、ちゃんとりんご断食のメニューになる。大丈夫、できる時が来ますよ。私だって、入院していなかったら、断食10日連続は不可能だったと思いますし、それより回復食の3分粥2日ってのは、本当に外界で行うのは無理です。
きついしつらいし悲しいし、情けない・・・。でも、それが人間ですよ。それでいいんだと思います。小食が、世界を救うんだってことが、いつかわかれば、きっと少しずつ変えられると思うんです。私の場合は、病気を治すためでもあるのだし、もっと頑張らないといけないのだと思いますが、まだまだ未熟でダメです。ドイツに戻ってからが勝負かな?でも、それほどちゃんとできないかもしれない。それも自分だから、大事にしてあげたいと思います。
自分が今、幸せだと思い、感謝しながら小食ができるようになったらいいなぁ、と願っているのです。
青木さんの耳・・・よくなってそうですね。本当に早く、早く聞こえるようになる事毎日祈ってます。
*ありがとうございます!! 聴覚検査では、まだまだだと思いますが、本当にいい感じなんですよ。とても嬉しいです!! 読者の皆様が励ましてくださるので、心強いです!
いつも暖かい気持にさせていただいて、そしてたくさんいろんなことを教えられます。ありがとうございます。
*こちらこそです! ありがとうございます!
ところで、果物は体によくないですか?
*りんご断食があるくらいですから、悪いことはないようですよ。ただし、何でも食べすぎはよくないそうです。症状に合わせて、適量を守っていれば、果物も素晴らしい食べ物です。甲田先生にも、機会があったら伺ってみますね。少々お待ちください。
それでは、これからも頑張って下さい。日記も楽しみにしています。
*ありがとうございます!!
Tさんも、どうかマイペースでご無理のないように! 小食で、一緒に健康になりましょう!