2004-04-22

入院17日目・久々の外出

ついにやりました!! すまし汁断食を終えたのです!あ~~!
長いようで短かったような10日間。できると信じて頑張りましたが、不眠の9日目に続き、最終日の夜もあまり眠れず、これはどうしたことかしらん、と不思議・・・。でも、断食をするといろいろ研ぎ澄まされるので、睡眠は入院時はいつも短くなります。だから、私にとっては記録的な断食をしたことで、かなり神経が今だけソリッドになっているのかもしれません。今日は良く眠れるのでしょうか・・・??

今日気がついたこと:背腹運動中、突然身体の中に、しっかりと空気が流れるのを感じました。腸から食道を通って、喉や鼻までに、空気がすぅっときれいに流れていく感じ。これはとても気持ちが良く、素晴らしい感覚です!! 

今朝も朝6時半から8時までしっかりと運動し、先生に診察していただきました。「うん、いいですね。良かったです!今日からそれでは回復食に入りますよ。3分粥ですね、明日もね。明後日からは5分粥です。」「先生、実は今日、体重が増えたのです。300gですけれども、断食中に体重が上がるということは、これは甲田カーブでしょうか?」と、私は期待に胸膨らませ、伺いました。「違います。これは甲田カーブじゃない。すごくうまくいっているけれども、甲田カーブは長いこと生菜食を続けてからじゃないとおこりません。青木さんは、これから退院されてから、来年の夏に入院されるまで、ずっと生菜食を心がけてください。そうしたら、必ず甲田カーブが来ます。たぶん、青木さんの場合は理想体重が55キロくらいでしょう。そこまでなるはずです。そうなって夏に入院されたら、水断食もできますぞ。」
・・・そ、そうなんですね!! 55キロ!! あまりなったことのない体重です。若い頃はありましたが、今は通常48キロ前後です。そして今日は45キロ・・・。あと10キロ増やすんですか、というか、増えるんですか!!??
想像できませんが、生菜食でそこまで増えるのであれば、それも興味シンシン・・・。胃腸にとってのベスト体重ってことですからね。
来年の夏まで頑張ってみようと思います。(あ、もちろん、脱線しながら、ですけれども・・・。あくまでマイペースで)

それではここで、昨日入院された二人の患者さんをご紹介します。
一人はMさんで、亀井さんと同じ潰瘍性大腸炎の方。女性です。
体重が30キロ台だったMさんは、甲田先生に45キロになったら入院できると言われ、去年の6月からずっと玄米クリームを摂取していたのだそうです。その結果、46キロにまでなり、体質が改善され、かなり体調も良いそうで、その後入院になったのです。たぶん、このままでいけば、Mさんも入院中に宿便が大量に排泄されて、かなり良くなるでしょう。
もう一人は、アメリカ人と日本人のご両親から生まれたうら若いハーフのお嬢さんM子さん。卵巣にトラブルがあるということで、ご自身は痛みも何もないけれども、状況によっては、将来出産ができないかもしれないとのことで、このメソッドにチャレンジしているのだそうです。
すでに8ヶ月ほど玄米食をしているのだそうですが、入院して体質改善を目指すようです。日本語もとってもお上手で、私達他の患者と会話するのも問題なし!! とてもチャーミングなお嬢さんです。
で、昨日も今日も、彼女は5分粥・・・でも!! 今日の昼に、彼女はその玄米粥を食べられなかったのです。どうしても喉を通らない!
それで、すぐに事務局の松下さんに連絡し、甲田先生に電話をしていただきました。甲田先生のご指導内容は:
普通の食パンを(6枚切り)昼2枚、4時2枚、そして8時2枚、蜂蜜30gで(トータルの量なので、1度に10gの割合です)食べること。
え~~!! 普通の、白い、ふわふわした食パン!!??
びっくりしましたが、M子さんは、何とパンをそれはそれは美味しそうに食べていました! 玄米のお粥は食べられないけれども、パンなら入る・・。これは、私にはとっても謎! 先生はM子さんに、「お腹が玄米粥で張るのは、食べ過ぎて入院してきたから。お腹の調子がまだ入院(断食)の準備段階に入っていないので、まず胃腸を整えるため、パンを食べなさい。」そうだったんですね。これには本当に驚きました。

今日は私にとって、久しぶりの玄米粥。3分ですから炊いた玄米120gとお豆腐3分の1丁のみですが、それでもとってもありがたく、すごく美味しくいただきました。本当に幸せを感じました!! そして今日から外出が許されるのです~~! ああ、本当に長かった! ということで、早速山田さんにご報告と思い、山田健康センターと、そして会員になっている、小食健康友の会、それから銀行、書店などに行こうといそいそしていましたら、M子さんとFさんが、一緒に行きたいと言うので、三人で食後に出かけました。
今日はとっても良いお天気!! 最高のお散歩日和です。でも、さすがに久しぶりの外界で、ちょっと足が重い・・。少しだるさも感じました。でも、楽しいし嬉しかったので、とにかく山田さんの所へ行き、その後駅近くのATMでお金をおろし、西武デパート内の本屋に寄り、帰り道にある小食友の会に顔を出して病院に戻りました。
いやはや、疲れたのなんの!! 昼寝こそしませんでしたが、その後ずっかり体力を消耗し、夕飯の3分粥もあまりに少ないと感じ、空腹感は絶頂となり、「甲田先生に、明日から五分にしてください、とお願いしようかな・・・。」などと考える始末。ああ、情けない・・・。その後、いつも見ているテレビのニュースも、そして運動にも思うように集中できず、すごすごと6時20分には部屋に戻って来てしまいました。なんだか突然パワーダウン。断食を終え、緊張感がなくなって、腑抜けになったのでしょうか・・・・? 
ということで、今日は早くふとんに入ることにしました。とにかく横になろうと思って。
なので、山田さんの所で拝見した、とっても珍しい物については、明日にでもご報告したいと思います。びっくりしますよ!!

でも、それとは別に、読者からいただきましたメールを1通ご紹介したいと思います。Aさんです。(今日の最後の力を振り絞って書きます)

こんにちわ!はじめまして。
ついにメールをしてしまいます。

*ありがとうございます!! いつも断食日記を読んでくださり、感謝しています。

毎日、勝手ながら楽しみに日記を読ませていただいている一人であります。

*まぁまぁ、そうですか!! 恥ずかしいことばかり書いておりますが、楽しんでいただけて嬉しいです。

やりましたね!10日すまし断食。すげえ!!渋いです。

*ありがとうございます!! 自分でもちょっと、「渋いな」などと思っています。うふふ・・・。達成感ありますね。お腹は最後にはやっぱり空いていて、早くふとんにもぐりこみ、とにかく意識を他に飛ばしました。本など読んで、寝ては目が覚め、本を読んでは寝て・・・。何をしているのでしょうかねぇ。でも、久しぶりにいただいた玄米粥は、本当に美味しく、ありがたかったです。

わたしはちょっとした縁があって甲田先生を知ったのですが、深くておもしろい迷宮ですね。そして厳しく険しく、甘美ですね!!

*そうですね!! その、最後の「甘美」って所までは、あいにく私は到達していないんですが・・・「おかしい」っていう、おおたか静流さんの表現にぴったりな状態におります。でも、水断食を1週間くらい、甲田先生のご指導でさせていただけたら、きっと私も「甘美」まで到達できるのではないかな、と思います。まだまだ先ですね。奥深いメソッドです。

わたしも最近、不規則な生活で、慢性の痔がかんばしくなくなり、甲田療法をここ一ヶ月前から割と真面目にはじめました。

*まぁ、そうですか!! 1ヶ月続けることも、案外難しいですからね、ご立派ですよ!! 

お金もないし、じつは保険証もないので、なんとか自力で養生したくて、あれこれ調査していたら、青木さんの日記をみつけて、とても参考になるばかりか、読むうちに、青木さんの人柄も大好きになってしまいました。

*ありがとうございます!! 褒めていただき、恐縮です。
この甲田メソッドは、本当にお金がかからない、とても素晴らしい食餌療法ですし、しかも効き目がものすごいので、嬉しいですよね。Aさんはラッキーですよ、甲田メソッドに出会えて。私はいつもそう自分でも思っています。

うまくいえませんが、人間は聖人にはなれないと思うのです。
聖人っていうのは周りが勝手に捏造するものであって、本人としては努力しかないんですよね。

*そうですね。おっしゃる通りです。人間は、聖人になろうとしたら、もうそこで傲慢だと思います。自分は凡人だ、とわかっていて、それだからこそ努力をし、学び、日々感動し、謙虚に感謝し、幸せになろうとする気持ち。こうしたことがとても大切に思える今日この頃です。

甲田先生にしたって、人一倍群を抜いて、努力する人なのであって、おもろい普通のおっちゃんで、ほんで、優しい人なんですねーきっと。自分の経験を、何層にも裏をとって、しっかり証明して人を不安にさせないほどの、揺るぎない、なんでしょう、『自信』というとちょっと違うような気がしますが、『地に足のついた情熱』みたいなんを持ってる人だなぁ、と思います。

*ええ、ええ、甲田先生は、本当にそれゆえご立派です。温かいお人柄で、しかもこの療法のことに関しては、天性のものというか、魔法の指をお持ちで、冴え渡っています。何でもお見通しで、全ての患者さんに愛と慈悲の心で接してくださる。決して諦めない。雲の上のような方なのに、権威など微塵も必要とせず、自然に接してくださるのです。本当に素晴らしいと思います。

それに全くお金の臭いがしない、というか。。。
食うために、嫌々、あるいは適当に、仕事してる人間とは次元がちゃいますねー

*ああ、もう比較にならないですね!! 先生は、お金儲けのためになどしていません。ほとんどご奉仕という精神なのではないでしょうか。先生の使命だと感じていらっしゃるのだと思います。でも、さすがにご高齢ですから、無理のしすぎは禁物。去年など、外来の日は患者さんが溢れるほどいらして、朝8時から休憩なしで昼過ぎの2時まで診察していらっしゃいましたが、今は完全予約制で8時から10時までを基本にしていらっしゃるようです。
それでも、かなりの人数の患者さんを毎日診てくださっています。本当にありがたいことです!!

そういうことが日記を読んでると伝わってきます。

*そうですか? つたない文章で申し訳ありませんが、できるだけ、甲田先生の素晴らしさを皆さんにお伝えしたいと思って書かせていただいています。

青木さんの文章は、
想像を絶するほどの身体的にも精神的にも厳しい経験をしてはるだろうにとっても軽やかで、明るく前向きで、しかもそれが、うさん臭くない(笑)

*あはは!! それは嬉しいです! ありがとうございます!!
光栄ですね。うさん臭くなったら、もう書いてはいけませんよね。真実をちゃんと正直に伝えないと、意味がありませんものね。

リアルなんです。「あーまさに今このひとが正直に誠実に思った言葉なんやろなぁ」というオーラが放出してますよ!
とにかく読んでてこちらが元気にさせられます。

*お褒めいただき、嬉しいです、ありがとうございます!! これからも、自分に正直に、思ったことをできるだけシンプルに皆さんにお伝えしたいと思います。どうぞよろしくお願いします!

青木さんならきっと、何年、かかろうとも、病気に勝つことができます!
(っていうか、お前誰やねん!って勢いですけど…)

*ありがとうございます~~! 本当に思うんですけれども、私のこうした甲田先生に診ていただける幸せを、少しでも皆さんにお分けしたいという気持ちもあり、お布施の行として始めた断食日記ですが、逆に私の方が皆さんから励ましていただくことが多く、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。私にとっても、この日記は大切な宝物になっているのです。

あせらずに気楽にゆけたら素敵ですけど、なかなかそうもいかないですものね。

*そうですね・・・。甲田先生は、退院後、来年の8月まで生菜食Bをずっと続けるようにとおっしゃいました。それができると今は思いますが、脱線しすぎると抑制がきかなくなるかもしれず、まだまだダメな自分と対峙して、前向きに進めるしかないですね。でも、必ず大丈夫と思っています。皆さんと共に進みたいと思います。

なんかもっとたくさん書きたくなるのですが、また今度にします。
性別による、食に対する感覚の違いについて…どう思います??とかけっこう、これ重大なことやとおもうんですよ!!
お料理の愛ってのもあるし…とかなぁ、、、

*そうですね~~~!! その辺のことは、今度あらためてまたメールをくださいね! 一緒に皆さんと考えていきたいです。私もちょっと気になる部分ですから・・。

あと残り少ない入院生活、青木さんにとって素晴らしい日々でありますように。
がんばってください。

*ありがとうございます!! 

近所のお地蔵さんに、青木さんのことも祈ってます。

*まぁ、嬉しいです!! 本当にどうもありがとうございます!!
私も、Aさんのご回復を、心からお祈り申し上げますね!! しっかりと甲田療法をしていれば、本当に治る、という確信が、私にもあります。
こうして身体で感じましたので、これからどんどんしっかりと進められそうです。一緒に治りましょうね!!

そしていつも励ましていただいて、ありがとうございます。
というか、勝手ながら励まされてます、ありがとう、、笑

*いえいえ、こちらこそです!! み~~んな治ります!! 私は今はそう思います。みんなで治りましょう!! 私達の未来は明るいはずです!!

わたしも小食、がんばりすぎずに頑張っていくつもりです。

*笑! そうです、そうですね!! 頑張りすぎずに頑張る・・・。
これですね(笑) よ~~くわかりますよ、その気持ち。

メールをくださり、本当にありがとうございました!!
残っている入院生活を、楽しく幸せに過ごしたいと思います。
では、今日はおやすみなさい・・・・。(は、早い!! 現在6時半)