2004-07-14
夏休み=映画?
私は毎日変わらない生活ですけれども、息子は夏休みなので、毎日楽しそうにしています。日本語の勉強は欠かしたら大変なことになるので、漢字の練習や算数ドリル、作文などの宿題をしていますが、怠け者の息子は、どうやらいい加減にやっているらしいのです。なので、ちょっと私も夏休みバージョンで考えました。それは、母子で交換日記をつけるということ。もちろん、日本語で、です。息子が書いた文章をチェックできるだけでなく、考えていることに少しでも触れることができるし、なにより間違った漢字をすぐに私が直して練習させることができます。そしてなんだか交換日記って楽しい感じ・・・。ワクワク!(たとえ息子とであっても)ということで、始めました、息子との交換日記。なかなかうまくいきませんが、とりあえず続いています。情けないほど字が汚いので、もっとゆっくりきれいに書くように、と毎日口をすっぱくして言っています。効き目があるのでしょうかねぇ・・・。
さて、夏休みといえば、ドイツ人の家族は皆、数週間は少なくてもバカンスに出かけるのが普通です。私達はいつもこの時期日本に戻るので、長いバカンスを息子は日本で過ごすというパターンのため、ベルリンの友達とはほとんど夏休みに遊んだことがありませんでした。なので、今回は息子がベルリンに残っているので、友達はみんな大喜び! 毎日毎日いろんな子供が遊びに来て、本当に楽しそう。でも、今週に入って、どうやらほとんどの子供達がバカンスに出たようです。「マックスはフランスにホームステイを3週間してからバカンスだって、フェリックスは南ドイツに行っちゃったし、マルコはスウェーデンにある別荘に行ったよ。レオナルトはベルギーに引っ越しちゃったし、アントンも明日バカンスに出発だってさ。ダニーはもう日本だし・・・。」とぶつぶつ言うので、「今年は春にすでに日本に戻ったんだし、うちのバカンスは後半の南仏よ。それだってすごいことじゃないの、アンゲリカの別荘に招いていただくんだもの。何が不満なの? それじゃあ一緒に映画でも行こうか?」と誘った所、私と行くなんていやだ、と言うではありませんか!
夏休みに入って、一度は一緒に映画を見に行きました。その前に息子のジーンズやらシャツやら買うので、ベルリンの旧西側にあるメインストリート、クーダムに行ってショッピングもしたのですが、いやはや13歳の思春期である息子は、とっても面倒なのです。すでに自分の好きな服があるので、あーでもないこーでもないと時間がかかり、すっかり疲れ切った私は、休憩スペースで腰を下ろし、ぐったり。
息子がセレクトするのをひたすら待ちました。その後映画に行ったのですけれども、本当に疲労困憊状態でした。それに、一緒に歩いていると、「お母さんと歩くのは恥ずかしい」などと言って、少し離れて歩くのです。多感な頃とはいえ、いや~~な感じ!!
で、友達のダニーが日本に戻るので、スパイダーマン2の招待券が2枚無駄になってしまうからと、ダニーのママからいただいたチケットがあって、私は密かにそれを息子と一緒に見ようと楽しみにしていたのです。ところが!!息子、「え~~!! タダ券なんだよ、どうしてお母さんと一緒に見に行かなくちゃいけないの!? 友達と行くよ。」と言うではありませんか!
どうやら、私(母親)は彼にとってはスポンサーに過ぎず、チケットがすでにある場合は、やっぱり友達と行きたいようです。ふ~~~ん。子供というのは、どんどん親から離れていくものですね。まぁそれでいいんですけれども。
それで、息子が少し変わりました。上記の他に、どこが変わったのかというと、食事です。毎日私と朝夕青汁を飲んでいるのですが、息子は「青汁を飲んだ後は、お腹がいっぱいになって何も食べたくない。」と言います。なので、朝食は基本的には食べません。12時近くになって、ようやくパンなどを食べます。その時は、マーガリンやハム、チーズに野菜のパテ、場合によってはサーモンなどをのせて食べるのですが、握りこぶしくらいの固めのドイツパンを1個か2個程度しか食べません。あまり食べられないと言います。その後りんごを2個くらい食べることがありますし、自分でおやつを買ってくることもありますが、あまりおやつも買わなくなってきました。そして夕方の青汁を飲んでからしばらくしてから夕飯。
これは、玄米がほとんどですが、多少はボリュームのある食事にしています。肉か魚も出しますが、あまり大量に食べたいと言わなくなってきました。夕飯後、時々りんごを剥いてよって言われることがありますけれども、それも少なくなってきています。こちらには、24時間オープンのコンビニもないので、チップスを食べたいと思っても買えないから、夜に変な癖がつくこともありません。「お母さん、小腹が空いたよ。」などと変なことを前は言っていたのですが、それもなくなりました。腹持ちが良くなっているようです。
こうして考えてみますと、息子も随分少食になったように思います。でも、息子はちっとも痩せていないのです。最近ぐっと身長が伸びて、私と同じくらい、つまり168センチくらいになったのですけれども、私よりずっと体重があります。栄養がしっかりと足りているということですから、これは本当に素晴らしいと思いました。息子のように、もともと健康体の人間が少食をすると、すっかり栄養が体内をめぐり、吸収力もあるのか、体格がとてもいいのです。これには驚きました。息子が友達と街中に出かけて、時たまジャンクフードを口にしても、特に問題ないようです。(これも毎日じゃないから大丈夫なのでしょう)息子を見ていると、健康って本当にいいな、素晴らしいな、としみじみ思います。(そうじゃなくても思いますが!)私も養生して、元気になりたいと心から思います!!
で、映画ですが・・・息子とは、ハーディも誘ってハリーポッターを見に行くことになりました。スパイダーマン2、息子と見たかったなぁ・・・。仕方がないので、来年日本に戻ったら、友達とDVDを借りて見ることにします。そして私は今日、マーティン・スコセッシ監督のブルースの映画を見に行きます!(3部作の2作目。1作目はヴェンダース監督で、それはそれは素晴らしかったのです!!)楽しみです~~!やっぱり息子抜きで映画に行くのだったら、私の好きな映画を選びます。私の夏の映画館での映画鑑賞はこれでおしまい。後は、かよちゃんから借りている、秘蔵のDVDをゆっくりと楽しみながら見ることにします。
かよちゃん、貸してくださって、ありがとうね~~!!

夏休みなので、息子はいろんな友達と遊んでいます。
日本は暑いと聞いていますが、ベルリンにいると寒いくらいの日があるので、日本のあのじとっとした夏もいいなぁ、と思う時もあります。もう少し良いお天気になってくれれば、ベルリンの夏は最高だといえるのですけれども・・・。でも、どこにいても、元気で過ごせることをありがたいと思い、自然の恵みに感謝し、ベルリンのこの涼しさも良いものだ、と思った方がずっと前向きですねぇ。ですので、毎日朝起きると、今日もありがとうございます!と空に向かって祈っています。
今回も、また読者からのメールをご紹介させていただきます。Iさんです。
りんごが脱線を妨げる良い果物なのは確かにそうなのですけれども、厳密に言えば、甲田メソッドを極めるには、もちろんりんごも食べてはいけないのです。私の場合は、玄米の粒とお豆腐か豆乳、そして少しの蜂蜜だけ・・・。青汁は一日に2度飲むことが許されてはいますけれども、かなり過酷な食事内容といえます。
最近、むしょうに何か食べたいと思った時に、スナックだとかお菓子を買っていないため、うんうん言いながら食べ物を前にして苦しむということはなくなったのですが、息子は少々不満のようで、「甘い物食べたくても家に何もない。お小遣いで買うのももったいないし、なんとかして欲しい」と言うのです。でも、
なんだか最近ばたばたですが、考えてみれば、いつもばたばた。
そんなわけで、ウィーンに日帰りで行って来ました! なんだかウィーンまで日帰りって、すごいゴージャスな感じがしないでもないですが、その逆で、予算の関係で泊まらずにベルリンに戻ったのでした。もっと早く取材が決まっていれば、安いエアーチケットも手に入ったのですけれども、ぎりぎりになってしまったので、高くついてしまいました。ですから、ホテル代を節約したのでした。
さて、そんな短い時間だったのですけれども、取材の時間が午後2時からだったので、機材などを持って重たいから観光はしなかったものの、素敵なカフェテリアで軽食をしたり、お茶を飲んだりしました。
先日、息子の通うドイツの小学校のお別れパーティがありました。ハーディが全面的にお手伝いをしてくれて、(なんと担任の先生がハーディに直接電話をし、お願いしたのですって。ハーディは私と息子を助けてくれる存在で、彼自身はゲイで私と恋愛関係でも何でもないのに、息子との友情を大切にするということで、いつも息子の行事に積極的に関わってくれるのです。ありがたいことです!! まわりからはどう見られているのか、それはわかりませんけれども・・・・。)とても温かいパーティになりました。
さて、5時から6時過ぎまでお芝居があり、親達は大喜びで見入って、6時半頃からビュッフェ。さすがドイツ、生ビールのサービスだとか、バーベキューでどんどんお肉やソーセージを焼いていました。去年までは、私の作る押し寿司に全く見向きもしなかった子供達、今年はすごく喜んで、みんな食べていました。本当は親が狙っていただけに、あっという間になくなって、ゲットできなかった親が恨めしそうに私の所にやってきて、「あれはどうやって作るの、教えて」などと言うほど。や~~あまりに簡単なので恥ずかしい!!
ということで、お食事は私が持っていったサーモンのお寿司以外は、サラダとお肉、パンと果物で構成されていました。
でも、一般の人は、まだまだ少食だとか、断食だとか言うと、怪訝な顔をします。
パリ在住のAさんに連れて行っていただいた、とても興味深いお店があります。それは、薬草茶を売っているナチュラルハウスです。
行ってまいりました、パリ・・・・。たった4泊でしたけれども、とても濃い日々を過ごしました。9日の朝、我が家であわてて支度をし、タクシーでベルリン郊外の飛行場、シェーネフェルトへ向かったのですが、途中で工事やら渋滞やらあって、ものすごく時間がかかってしまいました。こんなことだったら電車を乗り継いで向かえばよかったと反省。どたばたと激安飛行機のチェックイン・カウンターに到着。
この「Easyjet」なる飛行機・・・初めて乗ったのですが、いやはやものすごくエコノミークラスに徹したエアーでした。予約シートはなく、どこでも自由に座ってよく、機内で配られる飲み物は有料。
そう、今回は、ピナ・バウシュの公演にからめて、少し仕事があり、パリにやって来たのでした。
5月28日、金曜日。その日は10時半までには飛行場にいなければならず、朝から忙しい状況でした。
う~~~ん、不味くはないけれども・・・・決してすご~く美味しいというものではなく・・・・でも、一生に一度しか焼くことができないのですから、ありがたく祈りながらいただきました。息子も変な顔をしながら、「・・・・ふ~~ん、これが幸せになるパンか・・・沢山は食べられないねぇ。」などとぶつぶつ・・・。残ったので、それは友達にプレゼントすることにしました。
瓶に入ったそのねちょねちょしたパン種を見て、アンゲリカは一言:「・・・幸せになるパン!!」そしてしばらくたって、「とにかく冷蔵庫に入れておくわ。3人の「いい人」に渡すのでしょ。その一人に選んでくれて、しかもわざわざベルリンからここまで持って来てくれたんだもの、ありがたく作らないと! ありがとうヨシコ! 10日後には私も焼くわよ、幸せのパンを!!」良かった!! 喜んでくれたので、ほっとしました。(それとも、仕方がなく???)