2004-06-21

ドイツ人の反応

先日、息子の通うドイツの小学校のお別れパーティがありました。ハーディが全面的にお手伝いをしてくれて、(なんと担任の先生がハーディに直接電話をし、お願いしたのですって。ハーディは私と息子を助けてくれる存在で、彼自身はゲイで私と恋愛関係でも何でもないのに、息子との友情を大切にするということで、いつも息子の行事に積極的に関わってくれるのです。ありがたいことです!! まわりからはどう見られているのか、それはわかりませんけれども・・・・。)とても温かいパーティになりました。
ハーディと息子は、会場である生徒のお宅に朝10時に行き、私は手抜き押し寿司を家で作りました。息子はお芝居の練習を終え、一時帰宅、その後友達の家に遊びに行ってしまい、ハーディが4時半頃私を迎えに車で来てくれました。5時からスタート。なんだかすごく大きなおうちです。庭も広く、写真のようになっていて、信じられないようなスケール。これなら学校でパーティをするよりずっと雰囲気はいいなぁ、と思いました。

さて、5時から6時過ぎまでお芝居があり、親達は大喜びで見入って、6時半頃からビュッフェ。さすがドイツ、生ビールのサービスだとか、バーベキューでどんどんお肉やソーセージを焼いていました。去年までは、私の作る押し寿司に全く見向きもしなかった子供達、今年はすごく喜んで、みんな食べていました。本当は親が狙っていただけに、あっという間になくなって、ゲットできなかった親が恨めしそうに私の所にやってきて、「あれはどうやって作るの、教えて」などと言うほど。や~~あまりに簡単なので恥ずかしい!! 

ということで、お食事は私が持っていったサーモンのお寿司以外は、サラダとお肉、パンと果物で構成されていました。
みんな食べる食べる!! 私は・・・一口も食べませんでした。
飲み物も、一切飲みませんでした。それができるなんて、自分でも信じられない!! けれども、病気がちで日本に長く戻って入院ばかりしている私ですから、他の親達が興味シンシンで寄ってきます。「あら、あなた何も食べないの? それ以上痩せたらどうするの? 何を家で召し上がってらっしゃるの?」
などという質問は序の口。根掘り葉掘り、入院中のことなどを聞く人もいました。
ドイツ人の皆さんは、私が断食をしたというと、ほとんどものすごい悲壮な顔をして、同情するような表情を浮かべ、「まぁ、それはそれは!!! (絶句し)・・・私にはできないわ。やっても意味ないし。」とか、「え~! そんなの効くの。できないし、やりたくない!! 私はずっと食べていたい。」とおっしゃるのです。ふ~~ん、そう思うのかもしれませんね。ドイツにも断食のメソッドはありますし、かなり発達しているとも聞いています。

でも、一般の人は、まだまだ少食だとか、断食だとか言うと、怪訝な顔をします。
一人、ズザンネという、前にも登場したと思いますが、息子の友達・マックスの母親がお医者さんなので、断食の効力をよくわかっていました。「理論的にも、断食は良いとされているわよね。私もそれは認めるわ。でも、淑子、10日間もそんなのできたの。へ~~。それはすごいわ。」と、お肉だの、マヨネーズたっぷりのサラダなどを頬張りながら、熱心に語っていました。
ふ~~、やっぱり誰もやる人はいません。じっくりと親達を眺めてみれば、痩せている人はひとりもいない!! あ!! ひとりいた!!
と思えば、それは韓国人の女性!! ハーフの超可愛いイボンヌのママ。「いやぁ、あなたはすごく痩せているけれども、体は大丈夫なの?」
と聞かれ、「そんな、あなたこそすごく痩せているじゃないですか。私より。」などと言い返し(彼女は小柄なのです。私はうどの大木系ですから)、大笑いしておりました。アジア人女性の輪!

ということで、わいわいやっていましたら、もう9時になり、ハーディと私は先に失礼したのでした。息子はそのまま残り、友達の家に泊まり、楽しい時間を過ごしたようです。
見ていましたら、息子は日ごろ家であまり口にしない肉を、それはそれはぱくぱくと食べておりました・・・・。まぁ、その前に青汁を飲んでいたので、良しとしましたが・・・・。