2004-08-10
南仏編 3
火曜日。今日は朝食を外ですることにして、ゆっくり支度をして車で別の街に出かけました。でも、あまりにゆっくりしすぎて到着したら12時になってしまい、もうカフェでも朝食タイムが過ぎてしまいました。私としては、食べるのを遅らせるのは都合がいいですが、子供達もアンゲリカも、ちょっと空腹という感じ。結局帰り道のパンやさんでパンを買い、車ですぐに食べることに。私は大好きなブリオッシュを1個だけいただきました。
戻ってアンゲリカと私はおしゃべりタイム、子供はプールに入り、その後4人でプールでしっかりと体を動かした後、またまた海へ。
他の海岸まで15分以上もかけて歩いて行って、再び戻り、きれいな石など拾って過ごし、シャワーを浴びてから夕飯をとりに街へ。
私はその間に、青汁の粉を水に溶かして飲み、いつもの錠剤をちゃんと飲みました。今のところ、毎朝スイマグの代わりのマリンマグも飲んでいますし、調子は良いです。なにより、いつもよりずっと体を動かしているので、心身がすっきりとしている感じです。私自身、ここまでプールで泳げるとは思ってもみませんでした。
今日など、合計して1キロ近くは泳いだと思います。
夕飯は魚介類。子供達はムール貝をどんぶり一杯に、フライドポテト。
私とアンゲリカは魚介のスープにサーディンのサラダをシェアし、魚介の盛り合わせをみんなでいただきました。やはり少なめに私はいただくことができて、それも自然にできて良かったです!
なんだか目も食事を求めず、他のこと、例えば南仏の景色や自然などに触れ、心が満たされているのかもしれません。思ったほど食に気持ちが向かっていない自分に驚いています。そして、潮風も耳に良さそうな感じです。
夜。実はアンゲリカは、ヨーロッパで針灸を学び、日本で手技という、整体の一種のテクニックを学んだ人で、Heilpraktikerin(いわゆる資格を持っている治療師)の仕事をしているのです。患者さんは絶えないし、弟子も沢山います。とても良い腕で、たぶん手技のテクニックをマスターしたヨーロッパ人は彼女だけじゃないかな、と思います。手技というのは、コンセプトが「背骨がまっすぐになって、体が左右対称に近づけば、自ずとさまざまな病気は治っていく」というもので、徹底して背骨の矯正をします。もちろん、そのためにゆがんだ部分を元に戻すので、手足や首なども、ちょっとした技で調整していくのですが、この日、やっと手技をしてもらえる時間ができて(といっても、すでに夜中になっていましたが)、床に毛布を敷いて体をチェックしてもらいました。
私自身、アンゲリカが何と言うのかすごく興味がありました。というのも、以前の私の体は、少し首が斜めになっていて、背骨がまっすぐじゃなかったのです。アンゲリカに会う度に手技をしてもらっていましたけれども、本来ならば通い詰めて、1~2ヶ月は定期的に手技を受けるのが理想的でした。でも、住んでいる所も違いますし、通常はもちろんお金を払うべきです。彼女はいらないと言いますが、定期的に受けるとなれば、もちろん他の患者さんと同じように私もちゃんと支払いたいと思っていました。でも、とにかくそのような状況になるチャンスもなく、時が過ぎていったのです。
今回、南仏に来たことで、アンゲリカはできるかぎり手技をしてくれると言っています。それほどする必要があるか、あるいは背骨がある程度まっすぐになっているのか……。そう、甲田メソッドで、私はかなり体がまっすぐになってきているのではないかな、と予感があったのです。
毎日床で、しかも木枕で寝ている私です。矯正の体操だって、さぼりながらもよたよたでもしています。なにより、肩こりも頭痛もしなくなったので、たぶん良いのではないかな、と思ったのです。
アンゲリカは言いました。「淑子、すごいわ!! 前よりずっとずっと背骨の状態がいいわ! これだったら、きっと耳もそのうちちゃんと聞こえるようになって、治るわよ!!素晴らしいわ!」
やはり甲田メソッドは偉大です!! 硬い所で木枕で寝るということは、基本的には寝返りも打てないのですから、必然的に背骨もまっすぐになっていきます。寝ている間に矯正ができてしまうなんて、これほど効率が良い方法はありません。
あらためて、甲田先生の素晴らしさを感じました。