2004-08-09

南仏編 2

8月2日。到着が夜中で、その前の日も蚊の騒動で眠っていなかった私は、もう疲れがピークに達してしまい、爆睡状態となり、起きたのは12時でした……。
もうお昼???あれ、随分眠ってしまったのね……。
気がつくと、隣でMDをイヤホンで聞いている息子が、「あ、起きた?僕も11時に起きたの。一度も途中で目が覚めなかった。」と言っていました。息子は車の中でも相当寝ていたのですが、それでもやっぱりかなり疲れていたようです。ただ乗っていた私達がこんな状態なのですから、さぞかしアンゲリカは疲れているだろう、まだ横になっているだろう、と思っていましたが、なんのなんの! 彼女は8時に起きて、彼女の息子の10歳のヴィンツェントも10時に起きて、すでに買い出しなどに出かけていたのでした!!

南仏では、ブランチとディナーという、2食になるとのこと。
私には丁度いいです。朝食抜きの状態になるので、好都合ですね。そのランチは、フランスですからバゲットにクロワッサンなどで、4種類のチーズにジャム、はちみつ、ハム、ヨーグルトなどが置かれていました。私はクロワッサンをひとつ、ちょこっとだけチーズをつけて食べて、後はルイボス・ティをプレーンで飲んだだけ。充分お腹がいっぱいになりました。プールに入ったり、ビーチに行ったりし、少し休憩タイムも作り、アンゲリカと仕事の打ち合わせをした後、夕飯になりました。今日は外で食べるのをやめて(まだみんな芯が疲れていますので)、アンゲリカが朝買ってきてくれたお惣菜を並べ、(魚介のサラダ2種、クスクスのサラダ、ドライトマトのオイル漬け)バゲットと、オリーブがふんだんに入ったパンに、子供達にはチキン、大人はポテトと野菜のキッシュに、なすとトマトのキッシュをいただきました。飲み物はロゼワインとハーブの葉が入ったレモン水。私はできるだけ少量をいただくようにしました。ケーキのデザートもあったのですが、私は半分だけいただき、あとは息子がたいらげました。といっても、フランスのケーキはとっても小さくて、上品ですから、食べてしまっても大丈夫だとは思ったけれども、息子がもっと欲しい、という顔をしていたので、育ち盛りだし、譲ってあげたというわけです。「いやぁ、フランスってどんな所かなって思っていたけれど、食べ物はドイツよりずっとずっと美味しいね!!」と満足している息子。

食後は街に出て通りをぶらぶらし、(人が大勢いました、渋谷みたい!)アイスクリームを食べて帰宅。もう夜中の12時になってしまいました。
「さ、もう寝ないとね~。」と私は言いましたが、誰もそんなつもりがなさそう……。どうなるのか?と思ってアンゲリカの顔をのぞいたら、「今日は満月ね、ちょっとプールサイドまで行って、満月と海岸の雰囲気を楽しみましょうよ!」と言うではありませんか……まだ寝ないの……。パワフルなアンゲリカ……。子供達は、嬉しそうにしています。
プールサイドに下りて行きました。すると……なんと幻想的な満月!
そしてその下で揺れる波。遠くの海がきらきら光っていて、本当にとっても美しいのです!! 「わ~~!! きれいね~~! 素敵だわ」などと興奮していたら、ヴィンツェントが突然プールをライトアップ。
これまたなんときれいな色でしょう!!真っ暗で満月の光しかなかったプールサイドが、クリーミィな水色の光に包まれ、それはそれは美しいのです。
ぼーっと見ていたら、「僕、泳ぎたいな」と息子。え!まさか!!
アンゲリカも、「淑子、プールに足を入れてみなさいよ、すごく気持ちいいわよ。」などと言い、歌を歌いながら水の中で足をばしゃばしゃさせています。
もう寝る時間なのに……と内心思いながら、でも、まあこんなことは滅多にないことだから、足ぐらい入れようかな、と恐る恐るプールに近づき、足を入れてみたのですが、本当に気持ちいい!! すっかり私もアンゲリカ・モードになってしまいました!

……で、どうなったのかといいますと……。4人で夜中の1時まで泳ぎました。
ええ、しっかりと水着に着替え、補聴器もとって、楽しく満月の夜を過ごしたのです……。食事は今のところ少ないし、なんだかいい調子です。耳の聞こえも、南仏に来てから良さそうです。気候もいいし、なにより仕事とバカンスの比重が、今のところバカンスの方が大きいので、心身がリラックスしているのでしょう。大切な打ち合わせは、31日にドイツで他の人も交えてしてきましたので、あまり仕事のことは考えずに、ゆっくりすることが必要なのかもしれません。