2004-07-16
読者のメール+暑くないベルリン
何か、ぱっとしないベルリンのお天気。ちっとも暑くないし、雨も時々降って、ひんやりと寒いのです。見に行った映画は素晴らしかったので、ひととき心がホットになりましたけれども、仕事でちょっと疲れていることもあり、ホットな心は、どんよりしたベルリンの空がどこかに持って行ってしまいました。
でも、落ち込んではいられません! とにかく前向きに元気でいたいと思います。
昨日はあまりに寒かったので、久しぶりにお味噌汁を作りました。かぶが旬なので、かぶのお味噌汁にして、ちょっぴり脱線。息子と一緒にアツアツをいただきまして、少しあったかくなりました。
パリで買った薬草茶も毎日飲んでいます。いろいろ飲むものが多いので大変ですけれども、心なしか少し血液の循環が前より良いような・・・。というのも、夜ちょっとコンピュータの前に座っていると、いつもでしたら冷え性で厚手の靴下をはかないと厳しかったのですけれども、最近は裸足になりたい時が多いのです。知らないうちに靴下を脱いでいて、あらら、どうしたのかしら私、って思う時があります。
さて、今日も1通、読者からのメールをご紹介させていただきます。Aさんからです:
・・・
いや~、あっついですよーにっぽんはー!!
でもこのあつさで、汗をじゃんじゃんかくと、老廃物が出て行くイメージで気持ちいい~
…と前向きに、、、(苦笑)
*いつも日記を読んでくださり、ありがとうございます!
何だかAさんからのメールで、暑~~い日本の夏がベルリンにやって来たような気分になりました!!
いいですねードイツって涼しいんですね。
うーん、面白いですね、土地によって、気候も空気も違う。
そこで生まれ、育った人。
異なる国で生まれた人同士が、その国で出会うこと。
ドイツで暮らすことで、日本のことがよく見えるってことがあるでしょうねー色々。わたしもチャンスがあったら異国で暮らしてみたいものです。
*そうですね、いろんな人がいます。特に私の場合は、今のように息子と一緒に暮らす前に、マインツという町とミュンヘンに学生時代住んでいたことがあります。その時、大学の学生寮で暮らしていたのですが、それはそれはいろんな国の学生がいて、とても面白かったですよ!!
ドイツの大学は、ほとんどランクがなくて国立なので、授業料も雑費程度でほぼ無料。今問題になっていて、授業料を支払わなければならなくなるかもしれませんけれども、それでも日本やアメリカに比べれば、かなり安いです。タダ同然といえるでしょう。私の学生寮には、インド、イエメン、アフガニスタン、イラク、イラン、チリなどの学生がいました。今思うと、なかなかすごいですよね・・・。
調子よさそうですね、『出来る!』っていう予感がじわーんと、とても、いいテンションな感じがします。
*ありがとうございます! でも、油断するとすぐに脱線してしまうので、要注意です。お味噌汁はまだいいとして(良くないですけれども)、甘い物に手を出さないようにしています。最近は、たとえ脱線したくても、あまりひどいことにならないように、自家製のかぶや人参のピクルスを作ったり、かぼちゃの種もそうですけれども、できるだけ小脱線にとどめるように努力しています。
それにしても、チョコレートだとか飴などは、全く欲しいと思わなくなりました。あまりに甘いと感じるような物には興味がなくなってきているのは大進歩といえます。
それより困っているのは、辛い物です。ナイヨンのママにいただいたキムチがとっても美味しくて、それ以来なんだか唐辛子の辛さに執着しているようです。とても欲しくなります。少しだったらいいのかな、などと思ったりしますが、もちろんいけないのですよね・・・。
今は「辛い物欲しいモード」に突入です・・・。執着するってことが、少食の敵ですね・・・。
入院から2ヶ月経過ってことですけど、ぜんぜん早い立ち上がりやとわたしは思います。わたしやったら、半年以上はもがくでしょうね。
*そうですか~~??? Aさんは採点をとっても甘くしてくださっているのではないでしょうか? ありがとうございます!! でも、2ヶ月もうろうろってのは、やっぱりちょっといけなかったなって思う時もあります。反省したり、自分を褒めてあげたり・・。私というラビリンスの中で、ちょっぴりもがいている感じですね。でも、それも楽しみながらできればいいって思いますけれども・・・。
だってね、青木さんは10日の、すまし断食をしたんです。
身体が、究極に飢えたわけですよね、
*は、はいそうです!!
凄かったですよ。でも、何がすごいって、断食後がすごい・・・。あの時、リバウンドの恐怖を味わいました。私はそんなことなんてないって思っていただけに、自分で自分のことがわからなくなるというか、コントロールできなくなるというか・・・ちょっと怖かったです。でも、あまり自分を追い詰めないようにしました。追い詰めてしまうと、もっと厄介なことになりそうですし、なにより少食を楽しんですることができなくなりますものね。とはいえ、日々いろんなことがありましたけれども・・・。(今でも毎日いろいろあります!)
生まれて初めて!ぐらい、飢えたんやないですか?
*そうですね。考えてみると、10日間もほとんど何も食べなかったというのは、生まれて初めてですね。考えてみなかったですけれども、そうでした。戦争などで食べ物がなくて飢えているのではなく、自主的にそうするっていうことは、ほとんどありえないシチュエーションです。でも、甲田先生のご本にもありましたけれども、こういうことを一度経験しておくと、世界で何が起こっても、10日くらいは何も食べずに生きながらえることができるという自信につながると。それは感じます。何か突発的なことが起きて、自分が何も食べることができない状況に置かれた時、10日間くらいは大丈夫だって思えるのかもしれないなぁ、と思います。もちろん、ストレスのかかり方や状況は全く違うでしょうけれども・・・。ですから、戦場にいらっしゃる方はさぞかし大変だろうと、胸が痛くなります。そう考えていくと、自然と世界平和を真剣に考え、祈る気持ちになります。
飢えた身体が、摂取できる時に溜め込もうとする勢いは、ごっついものやと思います。青木さんの意志とは関係ないです、それは。(断言)笑
*そう言って慰めてくださって、本当に嬉しいです~~! Aさんは、とってもと~~っても優しい方ですね!! ありがとうございます!!
励まされます。
おまけに超多忙で、刺激的なコミュニケーションで、それはそれは多彩な『食』が目の前を横切るでしょうに。。。
*多彩な「食」・・・・問題はそこですね・・・・。(汗)
青木さんはすごいです。
わたしが青木さんなら、とっくに死んでるんちゃいますかね。
*あはは、そんなことはないですよ~~!! でも、私も時々変になってしまうんじゃないかな、と思う時があるんですけれども、それ以上に今は、「平静の心が欲しい、そして健康な肉体と精神が欲しい。世界が平和になったらどんなにいいだろう。」などと思ったりしていますので、ひどい脱線にはならないのです。
でも、それも今のところ、なんですけれどもね・・・。いつダメになってしまうか、毎日綱渡りです。
でも、最近気がついたのですが、私はストレスを前よりずっと溜め込まないようになったみたいです。ひどくいやなことがあっても、内面でシリアスに受け止めず、外にすぐに吐き出してしまう。負のエネルギーのようなものは、一切受け入れない、と自分に言い聞かせます。そうすると、さっと外に出てくれる。ストレスがさほど内部にたまらないのです。これは私にとって、病から解放される前進なのだと思いました。今までだったら、まじめにくよくよ悩んだり苦しんだりしてしまっていたような問題も、私個人がいくら考えても仕方がない、前向きにやってみて、ダメだったらそれはやらない方がいいのだ、それこそが必然だ、と思うようになったり・・・。解決しなければならないようなことがあっても、自分の心身に負担のかからないような、無理をしないような解決策を考えるようになったのです。喜びは全身で受け止め、辛いことや悲しみは心身に溜め込まずに吐き出してしまう。これ、少食において、とても大切なことだと感じています。
南仏はきっと素晴らしいでしょうね~!
食べ物ももちろんそうでしょうけども、それよりも、何よりも、風、空、陽光、輝き… 南仏の自然、空気、きっとそういうもの達が、青木さんの不安を吸い取ってくれます。
見たこともない植物や、鳥なんかもおるんでしょうね。
*私は昔々、20代の学生の頃、ジャズ祭+美術館めぐりが目的で、南仏にも行ったことがあります。ピカソの別荘や、マティスのステンドグラスのある教会。気候が良かったことを覚えています。
バカンスという言葉がぴったりの雰囲気があります。今回は、子連れですし、もっと南仏の自然に触れてみたいと思っています。などと考えていましたら、日本から定期的に送られてくる雑誌類の中に、南仏特集なるものがあり、目を輝かせてページをめくってしまいました・・・。なんだか素敵な所が沢山ありますね~~!でも、たぶん私達は、友達の別荘からあまり出て行くことはないのではないかなぁ・・・。食事も自分達で作ったりして、そんなに歩き回ったり観光するということはないように思います。ドイツ人が休むっていうと、普通は何もせずにボケーっと海辺で過ごすってことですから。それに、1週間ですし・・・。できるだけ南仏の空気や自然を肌に感じ、雰囲気を楽しもうと思っています。どうなりますことやら・・・。
たぶん、青木さんもそうやと思うんですけど(勝手に)わたしは幸いなことに、普通に目が見えるもんで、『見ること』『視覚的なこと』にとても快楽を覚えます。
大好きですね。色、流れるものを追うこと、、、
*あ、そうですね!! 私の場合は、特に聴覚が弱くなってしまってから、視覚や嗅覚に頼ることが多くなり、目に飛び込んでくる物を楽しく観察することが、前よりずっと多くなったように思います。でも、そう言ってしまうと私の耳がひがんでしまうでしょうから(笑)、耳にも、ちゃんと前のように聞こえるようになったら嬉しいなぁって、話しかけています。
それを視る、ことによって、連想されることを、いかなる欲求とも結び付けない、意味を求めない、
そういう訓練が、『冥想』でできるそうです。(そうですって…笑)
*ほう、面白いですね!!
ところが、
わたしは冥想って、できないんですよーーー!!
煩悩まみれなんか、邪念が多いというか、
あぐらなどかいて、背筋を伸ばして、めをつぶって…も?
いつのまにか寝てしまってます(笑)あぐらのまんま、前にのめって、「グー…zzz」っていってるんですよー情けない…
「無心になれ!」と思いながらも、「無心ってなんや?」とか考えてしまうのですよ。
*笑笑!! わかります~~。私もそうです。でも、瞑想している自分を想像してみるのは楽しいですね。静かな場所で、ゆるやかな風と木々や花の香りの中で、しっとりと瞑想する・・・素敵です!
でも、なんかそこに鍵があるのはわかるんです。
青木さんが断食中に、意識を他にとばす、っていうてはったでしょう?
その感覚ですよね。
周囲に満ち満ちている、自然、宇宙、神様みたいなもんですかね?そういうエアーに、マイナスの意識の粒子を溶かす、、っていうんですかね。
*マイナスの意識の粒子を溶かす!! それ、すごいですね。イメージできますね。溶かしてしまうといいんですよね。以前、私の大好きな、尊敬する年上の女性の友達がいました。彼女は食餌療法や、そうしたスピチュアルな世界のことに詳しく、体操などもよく知っていて、いろいろなことを教えてくれました。彼女が癌で亡くなった時は、本当にショックで信じられなかったのですが、彼女は自分のメソッドで、随分癌の進行を遅らせていたようです。彼女が私に教えてくれたことのひとつに、Aさんがおっしゃるような、瞑想している時に、良いイメージを作り、そしてマイナス要因を全て溶かしてなくしてしまう、というのがありました。「淑子さん、これはまだあなたには難しいかもしれないけれども、訓練すればできることなのよ。
目を閉じて、できるだけ瞑想の状態に入り、心を平静にして無にするの。その時、困っているマイナス要素をイメージで引き出しから出して来て、プラス要素のものにぶつけて壊してしまうの。パチン!ってね。そうすると、もうなくなってしまう。」・・・きっと、彼女はこの方法で、いくつもの癌の要素を消し去ったのでしょう。Aさんが言ってくださった、意識を他に飛ばすということは、私は入院中には何度か試してみたのですけれども、どちらかというと、やっぱり邪念がくっついている感じの飛ばし方だったように思うのです。
あるいは、食のことを考えないようにしたいため、逃げの気持ちで他に意識を飛ばすということ・・・。そうではなくて、逃げじゃない、むしろ攻め(までいかなくても)の状態で意識を飛ばすことができたら、それは素晴らしいことなのではないかな、と思います。私は、亡き友の教えてくれた方法を、心がもっともっと静かになった時に、トライしてみようと思っています。朝、5時に起きた時などの、早朝が良いように思います。またご報告させていただきますね。
う~ん、そういうの、できたらええなぁと思って、なんちゃって冥想を、時間が空いた時にトライしています。
(一つ変化があったのは、夢を、たくさん観るようになりました。)
*まぁ、それも何だか素敵。夢って何でしょうね。興味深いです。
なんか、甲田メソッド実行中の人々と、寝転がって青空を流れ行く雲などながめながら、あることないこと、だらだらしゃべってみたいですね(笑
それぐらい、おもしろいメソッドやおもいます。
*そうですね!! 想像したら、何だか楽しそう!! いいですねぇ。
いろんなお話が飛び出しそうですね。私もそんなおしゃべりの会に参加してみたいです。
・・・
Aさん、楽しいメールをありがとうございました!!
これからも少食をキーワードに、前に進んでいきたいですね。それも、楽しくできたらいいなぁって思います。