2004-08-23
連続脱線
この週末は、デュッセルドルフでライター+編集長として活躍しているTちゃんがベルリンにやって来て、彼女のお父様もお仕事で日本からいらして、そのお父様のお仕事の後輩という男性Wさんもいらして、さらにつよしくんだのかよちゃんだの、みんなでワイワイと会ってお話をしました。
私はTちゃんのお父様に日本で2度お時間をいただいたことがあるのですけれども、つよしくんもかよちゃんも初対面。Wさんに至っては、私も初対面ということで、おとなしい宴会になるのかな?とは……誰も思いませんでしたね!
それはそれは素敵な時間を過ごしました。みなさん、とっても気持ちのい~~い方で、ベルリン在住の3名は、幸せな時を過ごしました。食事をTちゃんのパパにご馳走になって、最後にはパリス・バーという文化人が集まるバーに寄りました。お酒の飲めるTちゃんとTちゃんのパパはカルバドスを、その他のお酒飲めない私達はデザートにドリンクを注文し、いつまでも尽きない楽しいおしゃべりをしました。
そう、そういう会を開くということは、もちろんレストランでってことになります。私は本当は、TちゃんとTちゃんのパパを歓迎したくて、我が家でささやかなパーティをしたいなって思っていました。その方が、私の少食もあまり目立ちませんし、なにより心がこもっていて、きっと楽しいのじゃないかなって思って。でも、夏風邪が予想以上に長引いてしまい、(考えてみれば、甲田療法を始めて、初めてしっかりと風邪を引いてしまったのですよね……危ない時は何度もありましたが、なんとか青汁で元気を取り戻していたのですが、今回の咳はひどいものです……)これではちゃんとしたお食事の用意もできそうもありません。仕方がないので、いつか私のコンディションが良くなった時にということで、今回は断念しました。
前でしたら、こんな機会は滅多にないからと、かなり無理をしてパーティを開催していたと思うのです。それをしなくなったのは、やはり自分の体を労わることを学んだということと、そこまで無理をしてパーティをしても、誰も楽しくないし、喜べないということがわかったからです。私がそんな状態で一生懸命食事を作ったとしても、皆さん私への気遣いでかえって疲れてしまうでしょう。そういうことに気がついたので、無理はよそうと思いました。それに、ゴホゴホ咳しながら作ったお料理なんて、風邪が移りそうで、美味しくないかもしれませんし……。
それで、みんなでワイワイってことなので、カジュアルなチャイニーズレストランに行きました。ここはとっても美味しいと評判の店。昔私も何度も取材をしましたっけ。ということで、私はしっかりと脱線をしたのでした。実はその前日も、ちょっと仕事の打ち合わせでペトラに会い、いろいろ長引いたので、インド料理店に行って彼女にご馳走しました。もちろん、そんなわけで私もいただきました。インドにしたのは、彼女も少し甲田メソッドをしていますし、肉をほとんど食べないので、軽くオーガニック系がいいだろうという判断です。チャパティだったら全粒粉ですし、ほうれん草のカレーだったらヘルシー。
チャイも悪くありません。久しぶりのインド料理はとても美味しかったですが、沢山は食べられませんでした。ランチタイムだったので、二人で飲み物も入れて20ユーロでした。
つまり、二日連続脱線をいたしました。
体調はというと、悪くありません。実はそういう時に限って、家に息子の友達が5人もやって来るという凄まじいプログラムが重なっていて、本当に困りました。息子の友達レオナルトが、家族で2年間ベルギーで暮らすとのことで、(パパのお仕事の都合)来週に引っ越してしまうので、どうしても今週末でなければならないと。これは、息子の6月のお誕生日会をしなかった代わりのパーティなのです。「お母さんは用事があるからご飯は作れないのよ、それでもいいの?」「いいんだよ。夜に帰って来てくれれば、僕達は楽しく家で遊んでいるから。」
ということで、土曜日の2時に全員集合、そしてランチに数種類のサンドイッチを私が作り、飲み物も用意してから私は出かけました。
戻って来たら、すでに6人は食事を終え、居間でゲームをしたり、デリバリーのピザをディナーとして食べたりして、それなりに楽しんでいました。
翌日の日曜日は、ブランチにして普通にパンとハム、サラミやチーズなどでもてなし。3時に解散となりました。ふ~~。いろいろどたばた状態でしたけれども、何とかなってほっとしています。
ただし、食事は大幅に乱れました。なので、日曜日からほぼ断食状態にしました。まずはりんご断食です。胃腸も、なんとなくそれを望んでいるように感じましたので……。良い養生だと思います。
でも、こうした食事の脱線は、時にはとても楽しいものです。楽しみとしてみんなで美味しい物をいただくのって、時には大切なようにも思います。ひとりで意固地になって「いえ、私はいただきません、皆さんとお話するだけで結構です。」なんて言ったら、やっぱり白けてしまいますよね。みんなで楽しく食事をするって、大家族の和やかさを感じさせて、本当に温かいものです。
ペトラとのビジネスランチも、気心知れているので楽しかったです。
人生に潤いを与える、ほんの時たまの脱線。悪くないように思えます。
大事なのは、その後です。ずるずると食に執着して食べ続けることの方が問題なのだと感じます。最近は、食べ過ぎるとその後が体調も厳しいので、自然と少食になります。それがなにより嬉しいです。体が私の脳からの命令(つまり、時々欲する飽食モード)を受けることなく、ちゃんと少食を進めてくれる。
こうしたことも、毎日こつこつと少食養生を続けてきたからこそできるようになったのだと思います。
甲田先生がおっしゃっていた言葉、「脱線する時はとことん、そしてその後にしっかりとできる意志を持つこと」が大事なのだとわかりました。
脱線は決して怖いものではありません。その後にずるずると脱線を引きずってしまうことこそが、最も注意しなければならないことなのだ、と前以上に感じています。
そうそう、かよちゃんがしばらく大学のお仕事で日本に戻ります。私の友達の中でも、ひときわ知性的でアカデミックなお仕事をしている私の自慢のかよちゃん! どんどん研究を深め、素晴らしいお仕事をずっとずっと続けて欲しいと思っていますが(詳しくは、ベルリンの文化サイトである、ベルリン アート&エコロジーを覗いてみてくださいね! かよちゃんのことが詳しく掲載されております。www.ambient-systems.com)、そのかよちゃんと、10月まで会えなくなるので、最後に握手したところ、私のやせぎすな手に驚いていたようで、さらにメールが来ました:
……
よしこさん身体に気をつけてね。
握手のときのカクカクという骨の感触が余韻のように残って心配だわ。
「キル・ビル」姿も見慣れてしまっているけれど、やっぱり痩せすぎを通り超しているわね~。
ゆっくり休んでね~~~。無理しないで!
……
という、優しい優しいお言葉! ありがとう、かよちゃん~~!!
でもね、甲田療法をしている時は、どうしても最初はそうなってしまうのです。これをどんどん突き進めていって、そして少食でも体重が増え、甲田カーブがやってきたら、私は本当の意味で健康を取り戻すワンダーランドのパスポートを手に入れたことになるのです。
まだまだそこには到達していなくて、そのパラダイスに向かう途中の高速道路で渋滞に巻き込まれているってくらいな所でしょうか……。でも、確実に向かっているのです!
かよちゃん、健康な私になるからね~~!もう、その時は骨カクカク状態じゃなくなるはずです!
P.S.:脱線をした翌日の日曜日は少食をクリア。そして翌日の月曜日はTちゃんのパパとWさんが帰国されるので、Tちゃんと飛行場で待ち合わせをしてお見送りをさせていただきました。それまでは、青汁、飛行場でご馳走になったミネラル・ウォーターという順番で、月曜日は脱線しないかな、と思ったのですが、お見送りを終えてTちゃんとZoo駅までバスで戻った際、ちょっとお茶でもと入ったカフェでコーヒーを飲んで脱線してしまいました。そうです、コーヒーは脱線です。でも、Tちゃんと久しぶりに会えた喜びもあるし、少しお話したいと思っていたので、Tちゃんがデュッセルに電車で戻るまでの数時間、別のカフェにもはしごして、さらに脱線をいたしました。内容は、ケーキにカフェオレ。これを大脱線ととるか、小脱線ととるか……。う~~ん。(私的には小脱線)
でも、とても有意義な時間を過ごし、Tちゃんとそのカフェで別れ、その後息子とそこで待ち合わせをし、買い物をして帰宅しました。その夜は何も食べず、家で青汁を飲んだだけ。火曜日から本格的に少食モードになる予定です! できるできる!! 大丈夫!! という気持ちです。
楽しいひとときがあれば、後は少食が余裕でできそうな気分になります。
断食日記を読んでくださっている皆様、私の少食メソッドが今後一体どうなるのかは、また後日の日記をご覧くださいませ!
Tちゃん、楽しい時間をアレンジしてくださって、本当にどうもありがとう!
またベルリンに遊びに来てね!かよちゃんもつよしくんも、とっても喜んでいましたよ~~!!