ダミアン原田師、ヒルデガルトの世界をプサルテリで
2014-10-13 那須 ゆかり
来る11月20日木に近江楽堂で開くこととなった「聖ヒルデガルト 公演と音楽の夕べ」の
打ち合わせを兼ねて、ダミアン原田師と
『聖ヒルデガルトの病因と治療』編訳者の臼田夜半さんが
ポットに来てくれました。
ダミアン原田師は、プサルテリという弓奏楽器と鉄製の波紋を
おもむろにかばんから取り出し、その場で奏でてくれました!
初めて聞くプサルテリの音色。そしてヒルデガルトの音楽。
ヒルデガルトは沈黙の世界──。その沈黙の世界をプサルテリの繊細な弦が静かに表していくのでした。
この音楽を近江楽堂の響きの中で聞いたら、どんなふうになるのだろう。
ヒルデガルトの生きた12世紀の修道院に思いが巡っていきました。
波紋音は、さまざまな音階の音が鉄の中で響きあう幻想的な音で、
インドネシアのガムランの音楽が蘇りました。
「聖ヒルデガルト 公演と音楽の夕べ」では、
臼田夜半さんのヒルデガルトの世界についてのお話があり、
その後、ダミアン師の演奏です。
臼田さんのヒルデガルトの思想や哲学についての解説を聞いたうえで
ダミアン師の演奏を聞くことができるというのはさらにさらに深く
音楽が心に染みこんでくるのではないかと
いまからとても楽しみにしています。
ぜひみなさんのお越しをお待ちしています。
公演詳細は→こちらから
お申し込みは→こちらから
ちなみに、いま読みはじめた上橋菜穂子さんの『鹿の王』は
「人はなぜ病むのか」というのもひとつのテーマのようです。
同じ病いにかかっても死ぬ人もいれば生きる人もいる。
それはなぜなのか。
まさに『聖ヒルデガルトの病因と治療』の根幹の問いである、
「人はなぜ病むのか」に奇しくも通づるもので、
ヒルデガルドの本がちらちらと頭をよぎりつつ、読み進めているところです。
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