ポット出版社長・沢辺均の日記-48[2009.11.11〜11.12]

2009-11-12 沢辺 均

●2009.11.11水
午後スタジオ・ポットSD会議。
夜、バンドメンバーとオレんちでミーティング。
鍋も囲む。
だいぶ選曲ができてきた。

●2009.11.12木
午前中は、代々木図書館へ。
長岡館長に、12月からのスタッフ体制変更の話をしようとおもったら、
チョットしか時間がとれなかった。
中途半端に時間があまったので、ミニフェア「不況のときにもう一度読む本」で、
棚を作ってみた。ガルブレイスというのは定番か、橋本治や論文の書き方なんかも。
夕方、竹田青嗣さんに「談話室沢辺」のインタビューに行ったのだが、見事に忘れられていた(笑)。
次回のアポと、懸案のことをちょっと相談。
事務所に戻ったら「ず・ぼん15号」の見本が到着してる。
いくつか雑用をすませる。
J STYLE BOOKから注文していた本が届いたというメールが来てたので、
21時直前に飛び込んだら20時が終了だって。
ちょうど配達から戻っていた大久保さんがいて、無事入手。
「談話室沢辺」インタビュー原稿チェックしてくれたので、お礼など。
そういえば、版元ドットコムで企画した
版元ドットコム入門・電子書籍の状況から作り方売り方まで」が9日月曜募集開始で、
今日12日木曜の時点で200名を突破したので、一般の応募を閉め切った。
会員・会友はもうちょっと募集を継続。
●申し込み209名/会員・会友 74名 35% 非会員 135名 65%
●懇親会参加(笑)参加する 50名 24%/参加しない 35名 17%/当日決める 123名 59%
●この勉強会をどこで知りましたか
版元ドットコムメーリングリスト 83 40%
版元ドットコムサイト 24 11%
Twitter 53 25%
いずれかのメーリングリスト 16 8%
業界紙などの紙メディア 9 4%
Other 37 18%
twitterで知った、が版元ドットコムメーリングリスト(会員社154社、会友67名)の83名に続いて、 2番目の53名25%。この数字はどう解釈するんだろうかな?

あ、沢辺のtwitterは
sawabekin
です。

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最近はこんな感じで

2009-11-11 和田 悠里

「二人で生きる技術」「落語を観るならこのDVD」と、
ぞくぞく制作物が発売されています。どちらも面白いです。
デザイン面での制作過程をちょこちょこアップしようと思います。

二人で生きる技術

「写真でいきたいんです」と編集担当の高橋さんに相談され、
すぐ思いついたのが森栄喜さんの写真でした。

森栄喜さんを初めて知ったのは多分3、4年前? 前の会社にいた時に、
ウェブサイトで見たのが始めだったように思います。
「A PERFECT MORNING」のシリーズでした。いろんな男の人を
朝の光の中で移したポートレートのシリーズで、隣で寝てた人を起きたところを
撮影したような、対象との距離が近いプライベートな感じと、涼しい光がきれいで印象的でした。

著者の大塚さんに提案したところOKを頂き(お二人はなんと知り合いでした!)
大塚さんも交えて、二人の日常の雰囲気が感じられる写真を
3点セレクトしてカバー案は4点作りました。
最終的にポットのスタッフ全員の意見も聞いて、今のカバーに決まりました。
この写真の二人の足下に、読者それぞれが「二人のこれから」を
想像してもらえるといいなあと思っています。

●大塚隆史のサイト・タコ
http://www.asahi-net.or.jp/~km5t-ootk/

●森栄喜ウェブサイト
http://www.eikimori.com/

○近況
11/1に、母校の学園祭に行ってきました。たぶん、卒業式ぶりの大学です。
初めて会うダンス部の1年生たちは今18歳か19歳。もう私と10歳も違うのです。
さすがに後輩たちの踊りを見てももう嫉妬しません。むしろ可愛い。
その日は、私の現役時代の2年後輩と2年先輩がプロとしてデモンストレーションを披露していました。
あたりまえですが6年前とは別人の踊りで、かっこよさに溜息が出ました。
楽しかったです。

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ポット出版社長・沢辺均の日記-47[2009.11.06〜11.10]

2009-11-11 沢辺 均

●2009.11.06金
午前中、総務省へ。
政府としてGoogle問題へのアクションを考えているようで、それに関する「業界」ヒヤリング?
事務所に戻ってポット会議と掃除。
夜はNPOげんきな図書館理事会で、代々木図書館へのスタッフ異動や、人員について。
わりとアッサリ。

●2009.11.07金
夕方、近所のOさんの家で広島風お好み焼きパーティー。
その後、動画編集で世話になった上野の友達・ヤイちゃんにお礼の食事。
久しぶりに、ル・ゴロアに行った。
移転して、値段は高くなったけど、料理はますますうまくなってる。
デザートは、3人で全5種類を注文して、分け合って味を楽しんだ。
そしたら、佐藤が、鉄とすずをつれてル・ゴロアの前で手を振っている。
マスターと奥さん、鉄とすずを戯れる。

●2009.11.08日
鉄とすずと、代々木ドックラン。

●2009.11.09月
夕方S社デザイン打ち合わせ。
事務所に戻って松沢呉一さんとの新刊打ち合わせ。
インターネット社会論みたいな本だ。
結局5時間くらいおしゃべり。
松沢さんの、公平な目線、すごいよな。
書くものより、話のほうが、よりそう思う。

●2009.11.10火
那須と図書館総合展に行く。
Googleブックサーチ・国会図書館所蔵書デジタル化!!
デジタルアーカイブ時代に公共図書館はどう変わるべきか?

というフォーラムに出席。
後ろの席のほうで、女の人が「沢辺さんていつもああいう話し方なんですか?」
みたいなことを、だれかと話してたよ、って岩本さんに言われた。
ドキ、そのあたりに、来年講演をたのまれている、A県立図書館の人が座ってた。
もしそのひとだとしたら、ビビったか?
まあしょうがない。目指してるのはお笑いだしな。
夜はフォーラムの打ち上げで、東京電機大学・植村さんやネットアドバンスの人たちを、
横浜中華街・周富輝のお店へ行った。

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11月30日(月)高円寺純情出版界「35ブックスと出版業界、みんなで討論」

2009-11-11 沢辺 均

35ブックスについての議論に参加します。
どうですか、一緒に議論しませんか?
────────────────────
11月の高円寺純情出版界定例会のお知らせです。

今回の講師は、版元ドットコムの沢辺均氏(ポット出版代表取締役)です。

この夏に、業界を賑わせたポット出版発行の2冊の書籍『本の現場』、
『デジタルコンテンツをめぐる現状報告』はいま業界が抱える問題を
浮彫りにした好著で、また、ちょうど今月発刊の35ブックスも、業界の
問題に立ち向かうものとなっています。
また、沢辺さんといえば、図書館問題にも造詣が深く、このようなスタンス
ゆえ、話題には事欠きません。
(本日、電子書籍の勉強会も版元ドットコムより配信されました。詳細は

http://www.hanmoto.com/news/2009/11/09/20091202-denshisyoseki/)

ただ、これらを包括的に話していただいても、問題は拡散してしまうと思い、
今回、高円寺純情出版界では、35ブックスをひとつの主題として、業界の
問題を参加者で討議するといった場を設定しようと考えました。

             詳細             

●第17回 講師 :沢辺 均氏(ポット出版代表取締役)

タイトル:「35ブックスと出版業界、みんなで討論」

沢辺氏からの報告を受け、高円寺純情出版界世話人の野崎、鎌垣より問題提起。
皆さんとの討議へ展開といった流れにて。

参考 ■ポット出版 http://www.pot.co.jp/

●開催日:11月30日(月)

●定例会次第
 18:30 受付開始
 19:00 開会
 19:00〜21:00 沢辺氏からの問題提起、質疑応答、徹底討論
 
 21:00〜23:00 懇親会(会場近辺を予定)
●場所:「庚申文化会館」高円寺純情商店会集会所
高円寺北3−34−1 
高円寺駅北口を出て、庚申通りを早稲田通り方面に直進、
高円寺文庫センターを過ぎてすぐ右手に庚申塚、左手に
ビデオ屋ドラマがあります。
ビデオ屋の向かいが完成したばかりの庚申会館です。
(急なご連絡、お問い合わせは下記)
茶房 高円寺書林・担当原田
東京都杉並区高円寺北3-34-2
電話:03-6768-2412

下記アドレスの茶房 高円寺書林の地図を参照、庚申会館は右隣)
<http://kouenjishorin.jugem.jp/?pid=1>

●入会費:500円(初回参加者のみ)
●参加費:500円/回

●懇親会:「あかちょうちん」(予定)(予算は2500円程度)
※会場予約の関係で20人の先着とします。

●参加希望者は事前に下記アドレスまでご連絡ください。
 kjs2007book●gmail.com

○氏名
○所属
○懇親会参加の可否    参加   不参加
(どちらかを削除してください)
(上記3点をコピー&ペーストして、メールをお送りください)
以上

================================================
「高円寺純情出版界」世話人
鈴木伸(東洋経済新報社)
野崎保志(青灯社)
原田直子(信愛書店・茶房高円寺書林)
長岡義幸(出版ライター)
白井哲(出版社OB)
鎌垣英人(大阪屋)
上田宙(編集者)
中野弘太郎(編集者)
岡部友春(NTT出版)

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東京朝鮮高校ラグビー部、がんばれ!

2009-11-09 那須 ゆかり

ポット出版で2007年に刊行した『青き闘球部』の著者、李スンイルさんから
東京朝鮮高校ラグビー部が、東京都予選で、なんと決勝まで進んだとのメールをもらいました。
決勝戦は、15日秩父宮ラグビー場にて、相手は強敵、國學院久我山です。
國學院久我山といえば、全国一に何度もなっている強豪。
これに勝てば、夢の花園。
ああ、勝ってほしいなあ。

大阪朝鮮高校は、早くも花園出場を決めた模様。
花園は2年ぶり、4回目。
東京朝鮮高校は、いまだ花園出場ならず、過去には一歩手前で涙をのんだこともある。
ああ、ほんとに勝ってほしいなあ。

『青き闘球部』は、朝鮮高校ラグビー部のドキュメンタリー。
設立から花園一歩手前の強豪チームになるまでの部員たちの青春群像を描いています。
15日勝っても負けても、この機会にぜひとも『青き闘球部』ご一読を!

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版元ドットコム入門・電子書籍の状況から作り方売り方まで

2009-11-09 沢辺 均

版元ドットコム入門という講演会を開きます。
版元ドットコム入門というのは、版元ドットコムの勉強会のシリーズ名です。
僕が担当なので、告知、です。

はい、もちろん二次会付きです。
終わって飲むのもまた勉強の機会になります。

────────────────────

版元ドットコム入門・電子書籍の状況から作り方売り方まで

書籍の電子化はどうやら具体的に足下まで近づいているようです。
マンガや小説などの携帯配信を中心にした電子書籍は、
150社約1000サイトの電子書店サイトが営業し、年商500億円規模という調査もでています。
アマゾンのキンドル、アップルのiPhoneと年明け発売かと噂されるマックタブレット、
デバイス(端末)側が先行して、これにのせる書籍や新聞などのコンテンツの対応動向が
注目されているような気がします。
版元ドットコム入門(版元ドットコムの勉強会のシリーズ名)では、
電子書籍の状況と、どのように作るのか、どこでどのように売ることができるのか、
出版社としての具体的な対応の選択肢として、電子書籍の販売を考えてみることにしました。
たとえば
・電子書籍フォーマットって全部でいくつあって、それぞれ、どういう端末に対応関係にあるか?
・電子書籍フォーマットのそれぞれの特徴
・電子書籍を販売するサイトはどこにどれだけあるのか
・実際電子書籍ってどうつくるの
などなど、です。
「電子書籍の状況から作り方売り方まで」
どうぞご参加ください。(文責・沢辺均)

●内容(一部変更のある場合があります)
○電子書籍の制作と販売の実際
 梶原治樹(扶桑社 デジタル事業推進チームマネージャー)
 漆山保志(扶桑社 電子書籍担当)
○PC/iPhone/携帯での配信実例
 鎌田純子(株式会社ボイジャー取締役 制作企画担当)
○.bookをinDesignから作ってみた(デモ)
 山田信也(ポット出版 デザイナー)
○国立国会図書館のすすめる資料の電子化の構想と現状(予定)
 国立国会図書館から予定
終了後、懇親会をします。(割勘です)

●日時 2009年12月02日(水) 18時30分〜20時30分(終了予定)
●参加費 
 ・版元ドットコム会員社=無料
   関西支部枠10席用意あります、関西支部の方は直近の参加申し込みも可能
 ・会員社外=500円
   会員社以外、出版社以外の方も参加ください
 ・懇親会=割勘
●申し込み方法
 ・下記フォームで申し込みください(申し込み締切 11月25日(水))
 http://spreadsheets.google.com/viewform?formkey=dElyVE9kSGF4SE8zakZibFpTOWpyLUE6MA
 ・版元ドットコム事務局宛のメールでもかまいません。
 hanmoto-g@hanmoto.com
●場所 東京電機大学7号館7階 7702教室
 〒101-8457 東京都千代田区神田錦町2-2
 http://mirai.dendai.ac.jp/access.html
* 御茶ノ水駅 (中央線・総武線) 徒歩8分
* 神田駅 (山手線・京浜東北線) 徒歩8分
* 淡路町駅 (丸ノ内線) B7出口・徒歩3分
* 新御茶ノ水駅 (千代田線) B7出口・徒歩3分
* 神保町駅 (半蔵門線・都営三田線) A7出口・徒歩8分
* 神田駅 (銀座線) 1番出口・徒歩8分
* 竹橋駅 (東西線) 3B出口・徒歩8分
* 小川町駅 (都営新宿線) B7出口・徒歩3分

主催●版元ドットコム有限責任事業組合 
 〒150-0001 渋谷区神宮前2-33-18#303 ポット出版内
 電話:050-5515-9290 ファクシミリ:03-3402-5558
共催●東京電機大学出版局

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「米沢嘉博記念図書館」の開館記念シンポジウム

2009-11-07 高橋 大輔

『ず・ぼん』15号で取材をさせてもらった「米沢嘉博記念図書館」の開館記念シンポジウム、「マンガ・アニメ・ゲーム・フィギュアの博物館学」に行ってきた。

4時間の長丁場だったのですが、司会の森川嘉一郎さん、話が上手というか、人をいじるのがすごく上手い。いや、楽しかったです。

中でも、明治大学国際日本学部准教授 藤本由香里さんの「マンガの国際・学際的状況」という話が面白かった。
「へー」と思うことの多い話だったので、箇条書きで記しておきます。

・日本はマンガ大国
出版業界全体のうち、マンガの売上が占める割合
日本→25%(5000億円)
フランス(世界第二位のマンガ国)→7%

・フランスのマンガ
ハードカバー、大判、オールカラーで高価。大体2000円くらいする。

・アメリカのマンガ
ペラペラのフリーペーパーみたいな形が多い。オールカラー、広告ページが多い。書店ではあまり流通していなくて、日本でいうキオスクみたいなところで売られている。
マンガは完全分業制で作られている。脚本家、線を引くペンシラー、インクを入れるインカー、とか。映画と同様。著作権は発行会社に属する。

・海外でうける日本のマンガ
忍者、サムライものが受けている。『ONE PIECE』も人気はあるが、「NARUTO -ナルト-」の方が圧倒的な人気。ドイツでは少女マンガ、そしてなぜか「ふたりエッチ」が人気。
「ドラえもん」はアジアのみで人気。日本でいう「ガロ系」マンガは欧米で評価が高い。特に辰巳ヨシヒロ、丸尾末広など。

・右綴じ、左綴じ問題
以前は英語などに翻訳するさい、右綴じの日本のマンガを左綴じ用に作りなおしていたが、最近は右綴じのまま出版する傾向がある。その方が安上がり。

その他、マンガを研究する意義、世界から見た日本文化とは、などの話題。

「ず・ぼん」15号でインタビューさせてもらった森川嘉一郎さんにも挨拶できてよかった。

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『落語を観るならこのDVD』ができるまで●1.瀧口雅仁さんとの出会い

2009-11-05 尹 良浩

明日、『落語を観るならこのDVD』がいよいよ取次搬入です。書店には11/7(土)頃から並び始めます。注文取り寄せも可能ですし、オンライン書店でもお求めいただけます。落語がお好きな方はもちろん、興味がある方にも役立ち、楽しめる内容ですので、是非お求めください。

振り返るとこの企画が出たのは半年以上前の3月。あの時はまだまだ先だと思っていたのですが、いざ発売を迎えるとあっという間です。書誌情報ページの編集者から一言でも書きましたが、沢辺さんがBSで立川志の輔師匠の落語を見たのがきっかけで、「落語の初心者が予習できるようにDVD紹介本をつくったらどうか」という話になり、出すことが決まりました。

とは言っても、企画先行で制作が決まったものの、ポットでは落語の本を出したことはなく、誰に書いてもらうかという点が最初の悩みでした。

最初はポットサイトで以前「武田浩介の東京遊輪記」を連載していただいていた武田浩介さん(武田さんはいわゆる「天狗連」というアマチュア落語家であり、独演会もやるほどのディープな落語ファンなのです)に書き手探しの相談をしました。そうして書き手が見つかるかもしれないからと紹介していただいたのが夢月亭清麿師匠による連続講座「物語・落語現代史」。さっそく沢辺さんと二人で講座を聴きにいくことになったのです。

講座が終了し、ディープな落語談義が飛び交う打ち上げの飲み会。そこで出会ったのが「物語・落語現代史」で聴き手をされていた武蔵野美術大学の今岡謙太郎さん。演芸がご専門で、落語ファンとしても深い今岡さん。今岡さんに企画の話をしたところ、推薦していただいたのが本書の著者・瀧口雅仁さんでした。そうして、ポットに今岡さんと瀧口さんがいらしていただくことになったのです。

著者として書いていただくことになる瀧口さんは気さくで時折笑いを混ぜつつ、江戸っ子気質のカラッとしたところがおありで、第一印象は「落語が好きそう。」という当たり前のような失礼のような身もふたもないような印象をもったのを覚えています。直接お話した中で、瀧口さんに執筆をぜひお願いしたいということになり、快諾いただけました。この頃には35ブックスの対象商品となることも決定していて、11月上旬発行で頑張りましょう、となった訳です。

瀧口さんは演芸評論家として、講談社現代新書『平成落語論』などの書籍はもちろん、今回の企画のメインである落語DVDの解説も書かれていて、文の世界で落語の魅力を伝える一方で、プロデューサーとしても落語会を自ら企画して開催するなど辣腕を振るっている方。にわか落語ファンの私とは、知識、経験など様々な点で天と地の差なわけで……。楽しみとドキドキの制作が開始となったのです。

続きます。

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ポット出版社長・沢辺均の日記-46[2009.11.03〜11.05]

2009-11-05 沢辺 均

●2009.11.03火(祝日)
12時30分に事務所に出て、たまったメールやら雑用やらを片付けたり、「ず・ぼん15」のことを那須などと相談したり、はたまた、内職したり。真夜中の2時ころにやっと那須が入稿を終える。
祝日にも関わらず、出版チームの髙橋も応援に駆けつけてきてくれ、デザインの山田も出勤。
二人ともぎりぎり終電まで。ご苦労様、そしてありがとう。
おいらは、ほとんど、横にいるだけ。ポットのチーム力もあがったもんだ。
出版チームイチバンの若造=大田がとぼけたようだ。今度、こってり説教しよう。
うーん、気力が萎えるな、。面倒だな。
編集チームも出てきてるのがいて、佳境にさしかかってるようなので、
近所の生協スーパーで材料を買って、すき焼きをふるまう。もちろん、牛肉はたっぷり用意。
最後には1パック(たしか300グラムくら)余る。
力つけてくれ。

●2009.11.04水
ギリギリ11時に事務所に滑り込み。
このサイトの、「マガジンポット→松沢呉一の黒子の部屋→お部屋1977/図書館の中では見えないこと 7・本は商品である
の図書館の資料収集・保存の話がおもしろい。
図書館の一部にいる、原理主義への猛烈な批判。
ははは、実は「ず・ぼん」編集委員たちとだぶってたりする。
編集委員たちは、もちろん人柄はいいし、夜遅くまで図書館をめぐる活動をしてるし、
その知識などのも深いんだけど、やっぱり原理主義が抜けないな、と思うのだ。
オレは松沢派、だな。
21時には新宿二丁目のFメゾ(毎週水曜のみオープンの伏見憲明さんマスターの店)。
京都の精華大学の野口勝三さんが来る、というので、本の執筆の催促をかねて行く。
国会議員をはじめ、ピンクベアさん、べーすけさん、ぼせくん、前ちゃん、などなど、
覚えきれないほどのおなじみのメンバーと一緒に朝5時まで、おしゃべり。
だだ一人のノンケ。ははは、心地よい、ぞ、仲間扱いされて。
野口さんに、カントや「ひとそれぞれ」=ポストモダン・価値相対主義、などなどの話しと、
解説をせがんだ。本のテーマは自由論で、今月中にプロットを出してくれることになった。
指切りゲンマンしたぞ。

●2009.11.05木
今日も、11時ギリギリ。
午前中から出版会議。
それから、「落語を観るならこのDVDの販促として計画中の、[書店のお店で寄席]の営業やら、ドットブックのことやら、
制作中の本の進行相談(千代田区立千代田図書館の指定管理の総括)やら、
版元ドットコムの電子書籍勉強会の準備やら、代々木図書館新聞の準備やら。
あ、6月のわがバンドのライブDVDがやっと完成。あとは、複製して、函にいれるだけ。
うん、こまごまとしたことがいろいろすすめられたな。
今日はあがろう。

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ず・ぼん15号入稿!

2009-11-04 山田 信也

昨日というか今日というか、印刷所にず・ぼん15号をデータ入稿しました。

作業中、印刷仕様をつくるため、
14号の入稿時のメールを見ていると、
去年は、8月29日に入稿していました。

某タイガース球団が首位独走のはずが雲行きがあやしくなった頃で、
なんか、台風が上陸するとかしないとか言っていたような記憶があります。
今年は、11月下旬並みの寒さで、
ドラフト会議も終了して、すっかりシーズンオフのような気分の中の入稿でした。
まだ日本シリーズやってるけど。

今度のず・ぼんは、たいやきが表紙です。

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岩松了『溜息に似た言葉』●リブロ名古屋店イベントレポート

2009-11-04 大田 洋輔

去る11月1日(日)の19時より、リブロ名古屋店さんにて、岩松了さんのトークイベントを行ないました。

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あいにくの雨模様にもかかわらず、20人以上のお客様にお越しいただき、感謝、感謝です。

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話題は近刊『溜息に似た言葉─セリフで読み解く名作』にちなんで、岩松さんが感じるセリフの魅力について。
岩松さんが語るシチュエーションの先に置かれることによって、「もう、さっきから」や「似てる」といった何気ない言葉が大笑いを起こす、あっという間の30分でした。

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イベント後にはサイン会。岩松さんも「全員の顔を覚えて帰る!」と。

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また、会場を用意してくださったリブロ名古屋店さんでは、11月一杯『溜息に似た言葉』フェアを開催中です!

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『溜息に似た言葉』の中で取り上げた40作品のほぼ全てに、「作品の中から岩松さんが選んだセリフ」と「なぜそのセリフを選んだのか、のヒントとなる言葉」、そして「若手写真家による、文学やセリフをイメージした写真」のポップがついていて、とてもにぎやか。

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『老人と海』や『マクベス』など、「名前は知っているけど、名作過ぎて手が出なかった」文学作品を読むきっかけにしていただけたら、嬉しいです。

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最後になりましたが、リブロ名古屋店の三浦さん、青木さん、岩上さん、皆さん、どうもありがとうございました!

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ポット出版社長・沢辺均の日記-45[2009.10.26〜11.02]

2009-11-03 沢辺 均

●2009.10.26月
午前中、役員会。決算で会議。
午後、小浜逸郎さんに「談話室沢辺」のインタビュー。自殺がテーマ。

●2009.10.27火
午前中は中央公論新社でデザイン打ち合わせ。
夜は、NPOげんきな図書館理事会。
責任者問題や、人員配置など。
終わってから、高円寺の「赤提灯」って飲み屋。
11月30日(月)に高円寺でやる出版勉強会の打ち合わせ。
鎌垣さんたちと。テーマは「35ブックスの中間総括、大胆にしゃべる」で。

●2009.10.28水
夜は版元ドットコム会議。

●2009.10.29木
午前から、出版会議。
午後にS社にデザインの打ち合わせ。
夕方、映画「バサラ人間」の大阪上映打ち合わせ。
 12月5日(土)〜12月11日(金)20:50(1週間限定レイトショー)
 第七藝術劇場
 〒532-0024 大阪府大阪市淀川区十三本町1-7-27-6F
 TEL : 06-6302-2073 FAX : 06-6302-8820
 www.nanagei.com
その後、全国図書館大会U40プレミアセッションへ。

●2009.10.30金
午前ポット会議、から掃除大会。
午後にレジュメを書いて、夜のNPOげんきな図書館研修会に行く。

●2009.10.31土
神保町ブックフェスティバルのポット出版ブースを覗いて、
「出版関係勉強会 でるべんの会 10周年記念イベント」へ
字游工房の鳥海さんと一緒に二次会に合流。
国会図書館の人とか、小松くん、とか、鳥海さんなどとおしゃべり。

●2009.11.01日
午後の新幹線で名古屋へ。
名古屋リブロで、「溜め息に似た言葉岩松了さんのトークセッションとサイン会。
岩松さんの合いの手役を勤めました。
1週間前に急遽決めたイベントだったけど、さすが岩松さん、
リブロにいたお客さんもその場に集まって、ざっと20〜30人くらいが30分のトークに聞き入る。
話も抜群に面白い。サインも10人くらい。
メシを喰って、岩松さんと、ポットの尹、大田、と4人で新幹線。
岩松さんが「以外にうまい」という車内販売ワインを、岩松さんに買ってもらって飲みながら。

●2009.11.2月
昼過ぎまで寝こけて、事務所に。
この日は、社外的には会社の休日、社内的にはみんなで一斉有給休暇、
なのだけど、全員出社してた。久しぶりに計画倒れ。
請求書やら、雑用。連絡メールたまったヤツとか、
さらに出版チームの入稿直前の「ず・ぼん15」の編集後記とかなんとか。
はー、1時過ぎになっちゃった。みずき、すまん。

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本は初版で3千7百部くらい作られているようだ

2009-11-02 沢辺 均

ときどき講演なんてモンに呼んでもらうことがある。
だいたい対象者は、出版業界人とか、図書館員とか、が多く、たまにデザイナー・編集者相手に、デザインの話や編集の話をってものあるんです。
ほんとは、哲学や社会の話をしたいんだけど、だれも聞きたがらない。
今も、カントの本読んでるのに、こんちくしょー(笑)。

で、図書館員相手のときも、図書館とはどうあるべきか?なんて話は、おいらナンゾより、大学の先生に
聞くようで、だいたいは「出版ってこんなんですよ」というのを、漫談のようにやるのだ。
結構、笑いもとれているってジコマン、してるんです。

さてさて、そんときに話すネタに、本の初版っていったい何部くらい?ってのがあるんですが、
これって、おいらが探した範囲では直接の統計がないんで、ここで改めてその算出根拠を整理しておこう。
今後のためにもなるしね。

まず出典。
タイトル●2009 出版指標 年報
発行日●2009年4月25日
発行所●社団法人 全国出版協会 出版科学研究所
頒価●13,334+税
ISBN978-49901618-6-6 C3000

使うデータは、P151の 「■書籍新刊・発行形態別出版状況」の「1)新刊点数 2)推定発行部数」
と、ここでのおまけとして「3)平均単価 4)推定発行金額」
年/新刊点数/推定発行部数/平均価格/推定発行金額
2008/76,322点/39,739万冊/1,170円/4650億6700万円
2007/77,417点/40,405万冊/1,152円/4655億7700万円
2006/77,722点/40,177万冊/1,174円/4715億8900万円
2005/76,528点/39,797万冊/1,191円/4740億8900万円
2004/74,587点/39,636万冊/1,217円/4823億7500万円

これをさらに、2004を100とした指数でいくと(200×の数字÷2004の数字)
2008/102.33/100.26/96.14/96.41
2007/103.79/101.94/94.66/96.52
2006/104.20/101.36/96.47/97.76
2005/102.60/100.41/97.86/98.28
2004/100.00/100.00/100.00/100.00
です。

0Pにある「本書の統計の読み方」の関連するところを引いておくと、
■1 この統計は、取次ルート(弘済会・即売卸売業者含む)を経由した一般出版物を対象に
  その流通動態を推計したもので、日本の全出版物を対象にしたものではない。
  したがって、検定教科書、直販ルート(一部の雑誌を除く)の出版物
  及び一般市販されない官庁出版物等は含んでいない。
  95年7月に公正取引委員会が発表した「事業者アンケート調査」によると、
  流通経路別の販売比率は、取次ルート(弘済会・即売卸売業者含む)が書籍のの7割近く、
  雑誌の9割強を占めている。
■3 この統計の年係数値は、年度ではなく暦年(1〜12月)のものである。
■4 統計期間は、取次の搬入日を基準としている。
■5 この統計の推定販売金額の算出方法は下記の通りで、書店の新規出店等に伴い出荷された店頭在庫分も含む。
  取次の出荷金額(小売りベースの本体価格換算)−小売店から取次への返品金額(小売りベースの本体価格換算)=推定販売金額
  *販売部数の算出方法も、販売金額の算出方法と同じ。
■7 主な用語の説明
  3. 推定発行部数・金額
    書籍新刊−−新刊として、委託または買切条件で出荷されたと推定される部数・金額。
    重版はふくまない。
  4. 推定出回り部数
    書籍の新刊・重版・注文品の流通総量を推定したもの。取次出荷部数のこと。
    これは返品の活用による再出荷分を含む。従って実際の生産量は出回り量の7割前後と推定される。
  7. 平均価格
    部数を加味した加重平均。ただし、消費税を含まない本体価格換算。

そんでもって、やっと初版(新刊)の制作部数。
推定発行部数÷新刊点数 という計算式であるていど見えるんじゃないかとおもって、計算してみますね。
2008/5,206.76冊
2007/5,219.14冊
2006/5,169.32冊
2005/5,200.32冊
2004/5,314.06冊

またまた、「発行形態別」なんで、単行本・文庫・新書・全集双書・絵本(他に辞典・図鑑)の2008年の
推定初版(新刊)の制作部数を計算してみると
発行形態/推定初版部数/推定発行部数÷新刊点数 2008年
単行本/3,714.61冊/16,676万冊÷44,893点
文庫本/14,530.34冊/12,669万冊÷8,719点
新書本/10,515.86冊/3,812万冊÷3,625点
全集・双書/3,252.36冊/5,476万冊÷16,837点
絵本/4,938.62冊/885万冊÷1,792点

ジャーン、ということで、
単行本全体の推定初版発行部数は、5千冊強。
で、文庫は1万2〜3千部
新書は1万強
全集などは3千冊強
絵本が5千冊弱くらい、で
ポットの出しているような単行本(といって「1Q84」もその仲間だけど)が3千7百冊くらい、
という計算になりました。

ポット出版の初版発行部数は? という疑問を持ってくれる方もいるかもしれませんが、
昔、奥付に発行部数を掲載してたんだけど、複数の著者から
「売れてない(作ってない)ことを公表するのはマイナス印象を与えるんじっゃないか」という
意見をもらって、今は解らないようにしてる。ってことで、ちゃんとした数字を計算などすること、
今、はやんない。というか、結構コレだけで手間取っちゃった。

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げんきな図書館研修[出版をめぐる新しい動き」レジュメ

2009-10-30 沢辺 均

今日これから、NPOげんきな図書館の研修で話ます。で、それのレジュメ。

ココから──────────────────────────────
げんきな図書館研修
出版をめぐる新しい動き

2009年10月30日金曜日18時30分〜20時30分
中野区男女共同参画センター 研修室/沢辺均

■00■ 図書館の役割は何だと考えているか
「現代社会は、人が望むかぎりすべての人間の「自由」を対等な権限として解放する社会システムという方向に向かっている」(竹田青嗣)
それぞれの人間の「自由」は衝突することを含むので、それを調整するルールをつくっていくことが重要な課題。
ルールをつくる場合に民主主義というシステムを取りあえず生み出したが、情報の偏在が、その障害になる。
図書館の役割は、情報の可能な限りの公開、情報にアクセスする物理的な手段を提供するもの。
・行政資料の収集と公開(「私たちは知らされていない」という意見)
・情報へのアクセス

■01■ 出版業界の紹介
●01 売上げ 2007年 2,兆102,4億30,000,000円
・書籍販売部数/金額=75億5,19万0,000冊/919,7億00,000,000円(1,217.8円) 雑誌販売部数/金額=2,6億12,69万0,000部/1,兆182,7億30,000,000円(452.7円)
・館外個人貸出総数=65億4,86万3,000冊(都道府県/市区町村/私立20館 計3,111館)
・CVS売上げ(2007年度)=7,兆566,8億88百万円
 外食業売上げ(2007年度)=4,兆036,4億84百万円 (社)日本フランチャイズチェーン協会調査
・講談社=1443億円/981人 (2008年8月現在)(2007年度)/小学館=838名
1位 講談社 1443億100万円/2位 小学館 1413億4400万円/3位 集英社 1389億7800万円/4位 角川GH 720億3300 万円/5位 学習研究社 641億2200万円/6位 日経BP社 533億5900万円/7位 ゼンリン 512億7800万円/8位 新潮社 310 億円/9位 ぎょうせい 307億4100万円/10位 光文社 305億8100万円/11位 文藝春秋 298億3400万円/12位 中央出版  231億3900万円/13位 日本放送出版協会 212億3400万円/14位 新日本法規出版 209億900万円/15位 マガジンハウス 206 億円/16位 東京書籍 205億2600万円/17位 デアゴスティーニ・ジャパン 200億円/18位 メディアファクトリー 198億6000万円/19位 岩波書店 195億円/20位 主婦の友社 192億6800万円
・新刊発行点数=80,595 (1点当たりの売上げ冊数=11,411冊 )
中野区立図書館(29万9千人)=7億09,408千円+資料費1億46,656千円(2008年予算額/日本の図書館2008)
渋谷区立図書館(19万7千人)=4億44,590千円+資料費1億02,617千円(2008年予算額/日本の図書館2008)
●02 出版社/書店など
・「出版年鑑」2008 4,055社(ピーク1997年比−557社 4,613社)
・日本図書コード管理センター (JPO)
・日販データ=出版社等 3,500社、書店等 11,000店、CVS等 22,000店
・年間10点以上の新刊 1000社
・書店の数
 2001年・20,939店/2002年・19,946店/2003年・19,179店/2004年・18,156店/2005年・17,839店/2006年・17,582店/2007年・16,750店
●03 本の値段
・22%  8%  70%(67%〜/歩戻し)
・初版発行部数と定価と総生産高
・70%の内訳(原価30%〜40%→43%〜57%)
・新刊委託・注文・常備・長期・延勘(見計らい)
・編集者のノルマ
・DTPの果たした役割

■02■ 出版をめぐる状況
●Googleの書籍デジタル化
●国立国会図書館のデジタル図書館構想(長尾構想)とジャパンブックサーチとジャパニーズブックダム
●電子書籍/電子雑誌
 kindle/appleタブレット/iPhone
●責任販売
 35ブックス/小学館・講談社
●書店の減少
●出版不況

■03■ げんきな図書館スタッフとしてやってほしいこと
●独自資料の収集
●横芝光図書館の取材
・書評のデータ化
・ミニフェア

以下時間があれば話します────────────────────
■04■ 図書館員が知っておいたほうがイイと思う出版関係のこと
●01 インターネットで本を探すDBの書誌情報はどう作られているか?
・OPAC (本)出版社→取次見本出し→TRC/日販/大阪屋MARC
・国立国会図書館 (本)出版社→取次見本出し→納本→(日販マーク)→
・books.or.jp (データ)(版元ドットコム)→JPO商品基本情報センター(書協DBセンター)→取次/民間企業/books.or.jp
・アマゾン (本)出版社→取次見本出し→大阪屋
・書誌情報+在庫情報の未整備
●02 ISBNを出版社はどうつけているか?
・ ISBN978-4-7808-0118-7
  ISBN4-7808-0118-4
 書籍JANコード 商品識別コードおよびバーコード規格 
 10〜13 – アメリカ合衆国、カナダ(2005年より)
 380 – ブルガリア
 977 – 定期刊行物 (ISSN)
 978〜979 – 書籍用 (ISBN)
・桁数
・Cコード
・出版者記号
00・(株)岩波書店/01・(株)旺文社/02・(株)朝日新聞社/03・(株)偕成社/04・(株)角川書店/05・(株)学習研究社/06・(株)講談社/07・(株)主婦の友社/08・(株)集英社/09・(株)小学館/10・(株)新潮社/11・(株)全音楽譜出版社/12・(株)中央公論新社/13・(財)東京大学出版会/14・(株)日本放送出版協会(NHK出版)/15・(株)早川書房/16・(株)文藝春秋/17・(独立行政)国立印刷局/18 明治図書出版(株)/19・(株)徳間書店
・だれがどうつけているか? どういう誤解
●03 自費出版と商業出版の垣根
・ISBNは識別に使えるか?
・印刷を頼む←→書店ルートに←→著者買上げ←→印税未払←→印税払(印税率)
・図書館への寄贈はあるか?
●04 本の注文はどう伝わって出荷されるのか?
・書店から
 出版社に電話・ファックス
 取次に電話・ファックス・電子データ
・取次
 取次倉庫に在庫/WEBセンターなど(別料金)
・出版社
 出版社から品出し・委託倉庫から品出し・書店への直送(受領書)
・アマゾン
 自社倉庫/取次倉庫(大阪屋・日販)/出版社への注文/在庫情報なし=取り扱い
・TRC
 「週刊新刊全点案内」ストックブックに載る本と載らない本

■05■ 図書館が直面しているいくつかの課題
●01 委託化・指定管理者はなぜ進んでいるのか
○正規職員の既得権
家計 給料=家賃(固定費)+食費など(変動可能な費用)+貯金(利益)
・給料の大きな変動に対応するには、固定費をできる限り変動費にしたい。
図書館 税収=人件費+事業費
・インフレ時には、賃上げを押さえれば実質の賃下げができた
・平時には、アルバイト・派遣・契約などの割合を増やす/契約解除することで、固定費を下げる
○(図書館の)サービス向上と効率化の主体は、人の問題
○サービス向上と効率化は、官だからできることでも、民だからできることでもなく、できる人ができる。
 できる人を作ることで、できる。
●02 書誌情報・OPACと出版業界、書店との協力
 「該当データが見つかりませんでした。」
●03 国立国会図書館の JAPAN/MARCでなぜ公共図書館のマークは間に合わないのか?
 国会図書館+出版業界で書誌情報を共同で整備したい。

●プロフィール
ポット出版(法人名 株式会社スタジオ・ポット)
・1989年 1冊目発行(径書房発売)/2007年 12冊発行/既刊約120冊
・デザイン・編集制作請負業(編集3人・デザイナー3人)/出版(編集3人・営業1人)/社長
 兄弟会社 スタジオ・ポットSD←版元ドットコムのシステム開発から、出版社を中心としたサイト開発
・保管・品出しは倉庫に委託/VAN加盟・倉庫でデータ受発信
・有限責任事業組合(LLP)版元ドットコム組合員
1956年生まれ
1986年まで地方公務員
渋谷区役所/組合活動/保健所予防課、国民年金課、土木公園
デザイン事務所勤務をへて、1988年10月スタジオ・ポット開業(デザイン)
1989年11月 「外国人が公務員になったっていいじゃないかという本」をポット出版として発行(発売は径書房)
1994年7月「ず・ぼん 図書館とメディアの本 1」を発行(新泉社発売)
2000年版元ドットコム
2006年NPOげんきな図書館(東中野・江古田図書館を受託)副理事長

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ず・ぼん15号発行と犬がガンになった話

2009-10-30 那須 ゆかり

いよいよ『ず・ぼん15号』を11月に発行します。
年内に出せてよかった。
先頃オープンした米澤嘉博記念図書館の森川嘉一郎氏インタビュー、
インターネットを使ったサービスで話題になっている千葉県の横芝光町立図書館インタビュー
オープンタイプの図書館管理システムをつくったProject Next-Lメンバーの座談会……
なかなか面白い内容になったです。
近々、サイトにも新刊情報を載せますので、クリックしてみてください。

以下、雑談。

飼っている犬が乳がんになった。調べてもらったら、もうリンパにも転移していて、
おそらく全身にまわっているだろうとのこと。
抗がん剤治療ではなく、ホルモン治療をすることにした。
毎日2回薬を飲ませる。薬一粒500円…。
人間の乳がん治療では行われるものらしく、しかし犬に効くかどうかは全く未知数。
でも何もしないよりはいいかもしれないので、踏み切った。
半年は元気でいてくれるかなあ、1年くらいかなあ。
ガン宣告を受けたときは、意外にもガーン!とした。
ふだんからいつかは死ぬんだから、とわりと平気のような気がしていたんだけれども
いざ病院で言われると、言葉を失った。人間と変わらない。
「留守ばっかりのわが家に来て、なっちゃん(←犬の名前)、幸せだったのかなあ」なんて
考えたりして。
もう一匹の犬は弱虫のベタ甘え男で、なっちゃんが大好きなもんだから、
こいつが一人で残されたら淋しくて死んじゃうんじゃないかと思うと、
残される犬のために、またもう一匹飼わねばと思ったり。

ところでなっちゃん、今のところ、元気はつらつオロナミンC。

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スクリーンショットのファイル名を一括変換

2009-10-28 高橋 大輔

年内発行予定の新刊の作業で、YouTubeの動画を大量にキャプチャ(フルサイズ動画再生→メニュー+シフト+3キーで、スクリーンショット)しています。

キャプチャされた画像は自動的に「ピクチャ 1」「ピクチャ 2」「ピクチャ 3」……とデスクトップに保存され、
動画が一本終了するたびにフォルダにまとめて整理。

ただ、次の新刊には何本も動画の画像を入れるので、動画ごとに合い番をふり直さなくてはいけない(そうしないと、ファイル名がかぶるので同じフォルダに入れて一括変換とかができない)。

mac用の、ファイル名一括変換ソフトはないかと検索したら、すぐ出てきました。Name Manglerというソフトです。使い方は、このブログを参照しました。

これで「動画001」の「ピクチャ 1」「ピクチャ 2」を一発で「001-001」「001-002」……と変換できます。

次に、スクリーンショットの保存先をデスクトップではなく、指定したフォルダに保存できるようにしたいのだけれど、これは分からなかったです。要調査です。

10年くらい前までは、動画の静止画を誌面に使う際は、カメラに三脚をセットして、ビデオを再生するテレビ画面を複写していたそうです。便利になりました。

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『弾言』『決弾』小飼弾/山路達也著 iPhoneアプリ版

2009-10-27 佐藤 智砂

高校数学の通信教材の仕事をしている。

数学といっても、もろ数学の勉強ではなく、ロボットとかGPSなどにどのように

数学が使われているかを取材して原稿を書くというもの。

その取材のライターを務めてくれたのが、山路達也さんだ。

その山路さんが、書籍のiPhoneアプリ版を

自ら起こした会社、株式会社ビンワードから出した。

iPhoneアプリ版っていうことは、私のもっているこれで読めるってことだよね。

どちらも350円だそうだ。安い。

山路さんからのお知らせメールを貼り付けます。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

株式会社ビンワードでは、このたび『弾言』『決弾』(小飼弾/山路達也著)のiPhoneアプリ版の販売を開始いたしました。両書は、アルファブロガー小飼弾による人生指南書です。

○小飼弾(こがいだん)について
投資家/プログラマー/ブロガー。株式会社オン・ザ・エッヂ(現ライブドア)上場時の取締役最高技術責任者(CTO)を務めた。オープンソースのプログラミング言語「Perl」の開発にも参加している。鋭い切り口の書評などを掲載するブログ「404 Blog Not Found」は、絶大なアクセス数を誇る。

○『弾言』について
経済不況の中、誰もがかつてないほどの不安を抱えて生きていますが、国も親も先生も、誰もこの苦境からあなたを救ってくれはしません。そこで、小飼弾が語るのは、自分を会社と見立てて上手に経営するためのワザ。会計で使われるバランスシート(貸借対照表)の考え方を応用すると、金銭の収支だけでなく、自分の価値を向上する方法が見えてくるのです。

内容:
・第1章 ヒト part1
——自分の価値を「見える化」してレベルアップ
・第2章 カネ
——相互理解のツールとして戦略的に使いこなす
・第3章 ヒト part2
——ネットワークにおける自分の価値をアップする
第4章 モノ
——「本当は所有できない」ということを理解する

AppStore

○『決弾』について
『決弾』は、仕事や学習、友だち付き合い、それに恋愛(!)や育児(!!)について、小飼弾ならではの決断を紹介。人生相談Q&Aとして楽しめるように構成しました。さらに付録として、勝間和代氏との対談「知的生産のサバイバル術」を収録しています。

内容:
・Chapter00 決弾
・Chapter01 男女
・Chapter02 親交
・Chapter03 楽習
・Chapter04 仕事
・Chapter05 育児
・Chapter06 人生
・Addition 対弾 v.s.勝間和代「知的生産のサバイバル術」

AppStore

『弾言』『決弾』は、アップルのAppStoreにおいて各350円で発売中です。日本語の書籍ですが、なぜか全世界のAppStoreで発売しています。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

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はじめてのドットブック作成【本の現場編】

2009-10-26 山田 信也

ポット出版の新刊を、電子書籍版でも発行していくことになり、
第一弾として、本の現場を電子書籍化することになりました。

そこで、紙の本の印刷用の組版データ(Indesignデータ)を元に、
ドットブックを作成した際の手順をまとめます。

●1● 下準備

1 T-Timeをインストールします。
2 T-Timeの表示設定
TTXファイル(.bookのソースファイル)を編集しながら、
表示を確認できるように、T-Timeの表示設定を変更します。
T-Timeに付属のテンプレート、ttx_template.ttxを開いて、
表示設定を変更します。

[詳細]メニューから[解釈]>[HTML]をチェック
[詳細]メニューの[解釈]>[文字サイズ]をチェック
[表示]メニューから[タイトルバー]>[タイトル]を選択
[詳細]メニューの[初期値として採用]を選択

●2● Indesignの組版データからテキストを書き出す

TTXはHTMLに似たタグ付きのテキストなので、
まずは、IndesignデータからHTMLで書き出しをします
参考にしたサイト http://www.dtp-transit.jp/adobe/indesign/post_485.html
CS3からの書き出しが解説されているので、組版データはCS1で作成していますが、
CS3にバージョンを上げて作業することにしました。

1 HTMLの基本的なタグを読み込みます
まず、InDesign SecretsのHow to Export Basic HTML Out of CS2から、Load Your Tags PaletteにあるHTML tags fileをダウンロード、解凍し、html_tags.xmlを準備します。
次に、IndesignCS3で、[タグ]パレットを開き、パレットメニューから[タグの読み込み…]を選んで、
さきほどダウンロードしたhtml_tags.xmlを選択します。
タグパレットにHTMLのタグが読み込まれます。
tag_palette.png
最後に、タグパレットに最初からついているRootのタグは必要ないので、
これを削除し、(パレット下のゴミ箱のアイコンをクリック)置換のダイアログが出るので、htmlタグに置換します。

2 構造パレットで、タグ付きプリセットオプションを設定します
構造パレットのパレットメニューからタグ付きプリセットオプションを選んで、
テキストフレーム、表、画像とタグとの結びつけを設定します。
presetoption.png

3 段落/文字スタイルとタグを関連づけします
タグパレットのパレットメニューから、[スタイルをタグにマップ…]を選びます。
段落スタイルに対応させるタグを設定します。

段落スタイル
本文の段落スタイルにpタグ、
章タイトルの見出しにh1タグ、
インタビュー内の小見出しにh2タグ、
付記の見出しにh3タグ、
文章の区切りの●にh4タグ、
文字スタイル
太字に、strongタグを割り当てました。
style_map.png

4 Indesign上で、タグの属性を設定します
あとからエディタ上でも出来そうですが、なんとなく先にやっておいたほうが
よさ気に思ったので、目次のリンクの設定を先にIndesign上で済ませてしまいます。

タグパレットで、新規タグを選んで、T-Timeの目次用のタグT-CONTENTSを作ります。

構造パレットで、目次の部分のテキストフレームに割り当てられている、divタグを選択し、
タグパレットのT-CONTENTSをクリックしてT-CONTENTSタグに置き換えます。
同様に、目次の本文に当たっているpタグをaタグに置き換えます。

本文中の見出し部分に、目次とのリンクを張るため、
章見出しの部分のh1タグのところに入れ子上にaタグを付けます。
構造パレット上で、該当のh1タグを選択した状態で、タグパレットのaタグをクリックしますが、
そのときに、上部のラジオボタンで割り当ての方をオンにしておくと、h1タグの上に入れ子状に
aタグが設定されます。
midashi_atag1.png midashi_atag2.png

目次と該当する見出しのaタグに属性を追加します。
目次(リンク元側)には、href=”#01″などhref属性、
見出し(リンク先側)には、name=”01″などname属性を設定します。
構造パレットで該当のタグを選択して、属性を追加ボタンを押して設定します。

zokusei.png

5 XMLを書き出す
いよいよ書き出します。
ファイルメニュー/メディア間の書き出し/XML…を選びます。
保存先を選んで、保存します。
保存時のオプションで、ルビをXML形式で書き出し
にチェックをいれておきます。
xmloption.png

6 図版を書き出す
5までで、テキストの書き出しは終了ですが、
グラフや表組の図版は、画像として貼り込むことにしたので、
Indesignから、Jpegで書き出します。

Indesignドキュメント上で必要な図版を選択した状態で、
ファイル/書き出しを選んで、フォーマットをjpegにします
書き出しのオプションで、選択部分にチェックをいれて
ファイルを保存します
jpg.png

●3● TTXファイルの編集

ここからは、TTXファイルをテキストエディタで編集し、
T-Timeで表示を確認しながら作業を進めます。

1 ttxテンプレートに書き出したテキストを貼付けます
ttxテンプレートをコピーして、hongen.ttxにします。
書き出したXMLのhtmlタグより内側の部分を
hongen.ttxのBODYタグの内側にコピー&ペーストします。

2 改ページをいれる
章見出しごとに改ページをいれます。ドットブックの改ページのタグはT-PBです。
<a name= を <T-PB>(改行)<a name= にまとめて置換します。

3 鷹の爪を置換する
縦組中では、ダブルクオーテーションの役割に鷹の爪(ちょんちょん)つかいますが、
T-Timeでは、ダブルクオーテーションを自動で縦組横組に応じて、
鷹の爪と切り替えて表示してくれるようなので、鷹の爪をダブルクオーテーション“”に
一括置換します。
そもそも、TTXファイルの文字コードはShift-JISと決められているので、
鷹の爪は文字化けしてしまいます。

4 ルビを置換する
ルビをXML形式で書き出すと、このようになっていました。
<aid:ruby xmlns:aid=”http://ns.adobe.com/AdobeInDesign/3.0/”><aid:rbc><aid:rb>親</aid:rb><aid:rb>字</aid:rb></aid:rbc><aid:rtc><aid:rt>るび</aid:rt><aid:rt>もじ</aid:rt></aid:rtc></aid:ruby>

これをT-Time式のルビの表記に置換します。
<T-R>親字(るび<!>じ)

ルビ部分のはじまり
<aid:ruby xmlns:aid=”http://ns.adobe.com/AdobeInDesign/3.0/”><aid:rbc><aid:rb>
を<T-R>に置換

親文字の区切り
</aid:rb><aid:rb>を消す

親文字の終わり・ルビ文字の始まり
</aid:rb></aid:rbc><aid:rtc><aid:rt>を(に置換

ルビ文字の区切り
</aid:rt><aid:rt>を<!>に置換

ルビ部の終わり
</aid:rt></aid:rtc></aid:ruby>を)に置換

5 前後しますが、TTXファイルのHEAD部を編集します。
TITLEタグ内にタイトルをいれます <TITLE>本の現場</TITLE>

T-Timeタグ内の属性をいくつか編集します
tateyoko=2 →二桁まで縦中横処理をする
author=”永江朗”
publisher=”ポット出版”

6 スタイルシート
見出しの大きさや書体を調整したいと思って、
スタイルシートで指定してみます。
HEADタグ内に
<STYLE type=”text/t-time”>
h1 { size:120%; face:”ヒラギノ角ゴ Pro W6,Osaka,MS ゴシック”; linespace:24 }
</STYLE>
のように書いて、T-Timeでプレビューしてみたところ、変化なし。。

見出しのh1タグに、<h1 t-class=”midashi”>
として、
<STYLE type=”text/t-time”>
h1.midashi { size:120%; face:”ヒラギノ角ゴ Pro W6,Osaka,MS ゴシック”; linespace:24 }
</STYLE>
とすると今度はプレビューに反映された!
スタイルシートで見た目を指定するには、
t-classの指定が必須なのかなあ、、うーん。

7 部トビラをつくる
部トビラは、改ページをして、文字をセンター揃えにしました。
そのあとの改ページで、センター揃えを解除しています。

<T-PB
valign=middle >
<A name=”1B”><T-FONT xsize=160%>本はどう生まれているか</T-FONT></A>
<T-PB
valign=top>
butobira.png

8 図版をリンクする
TTXファイルと同じ階層にimgフォルダを作り、
図版のjpegを保存します

図版を入れたいところにT-IMGタグをいれます

<T-IMG src=”img/zu01.jpg” >

9 表紙をつくる
表紙用の画像を作成し、図版と同様にimgフォルダに保存します。
表紙画像は背景となじませるため、画像の外周は透明にしたpngで作りました。
以下のサムネイルでは、透明のところが黒く表示されていますが。。

hyo1.png

画面が縦位置のときは横幅に、横位置のときは縦幅に合わせて、
画像サイズが拡大縮小するように、分岐を書きました。

<T-CASE screen.portrait>
<T-IMG src=”img/hyo1.png” width=”80%” orgwidth=”480″ orgheight=”480″ shrink=screen a=0 startpoint=1>
</T-CASE>
<T-NOCASE screen.portrait>
<T-IMG src=”img/hyo1.png” height=”80%” orgwidth=”480″ orgheight=”480″ shrink=screen a=0 startpoint=1>
</T-NOCASE>

表紙の部分だけ背景色を設定したいのですが、
どうすればいいのかわかりません。

bgcolor属性で指定すればいいのは想像がつき、
仕様書を読む限りでは、BODYタグでもT-PBタグでもどちらでも指定できるようなのですが、
T-TimeでTTXをプレビューしてみる限りでは、
BODYタグの指定は生きるのですが、T-PBタグの指定が無視されます。

<BODY bgcolor=”#FFCC33″>
でいったん背景色を設定し、表紙と目次の間の改ページで、
<t-PB bgcolor=”#FFFFFF”>
と、背景を白く戻す指定をいれても、
背景がずっと黄色のままなのです。がーん。
haikei1.pnghaikei2.png

あとでわかったのですが、ここは気にせず、ドットブックに変換してしまえば、
T-PBタグのbgcolorの設定もちゃんと反映されるみたいでした。
T-Timeのバグ? それともなにか設定が抜けていたのでしょうか?

●4● サムネイルとpropファイルを準備する

ドットブック作成の手引きにしたがって、
T-Time書棚用サムネールファイルを作成します。
 特大 thumbnail.png 幅96×高さ128
 大  thumbnail_L.png 幅48×高さ64
 中  thumbnail_M.png 幅24×高さ32
 小  thumbnail_S.png 幅12×高さ16

TTXをドットブックに変換する際の設定ファイル(propファイル)を
作成します。

テンプレートdefault.propを元に編集しますが、
特に変更が必要なところはないようです。
ファイル名をttxファイルと同じ名前(拡張子だけ違う)にして、
書籍情報として「タイトル」「著者名」「発行元」を書き込みます。

1. // start of prop file
2.
3. book {
4. title: “(タイトル)”; //題名
5. author:”(著者)”; //著者
6.
7. publishcompany: “(発行元)”; //発行元
8. comment: “”; //コメント
9. //truefilename: “”; //正式ファイル名
10.
11. authorpassword: “SDnj87Lo”; //著者パスワード
12. }

最終的に、ファイルの構成は以下のようになります。
hongen.ttx
hongen.prop
thumbnail.png
thumbnail_S.png
thumbnail_M.png
thumbnail_L.png
img(フォルダ)←この中に表紙や図版の画像ファイルを保存

●5● dotBookBuilderでドットブックに変換する

ソースファイルの準備が終わったら、
dotBookBuilderでドットブックに変換します。

dotBookBuilderはwindowsのみ対応なので、
windowsマシンでアプリケーションを起動し、
ログインボタンを押して、ログインします。

入力ディレクトリで、TTXファイルのある上位ディレクトリを指定し、
出力ディレクトリを任意の場所に設定して、
ワーキング .bookを生成 ボタンをクリックすると、
出力ディレクトリにdotbooks_workingフォルダができて、
hongen_working.bookが生成されました!
folder.png

hongen_working.bookをT-Timeで開いてみると、
dotbook1.pngdotbook2.png

背景色もちゃんとなっています。
実際にPCでのダウンロード販売で使用するには、
有償でPC配信用のドットブックに変換しないといけないのですが、
今回は、まだ試作の段階なので、有償の変換は行いませんでした。

というわけで、はじめてのドットブック作成レポートは
これにて終了とさせていただきます。

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ポット出版社長・沢辺均の日記-44[2009.10.22〜25]

2009-10-25 沢辺 均

●2009.10.22木
午前出版会議。35ブッックスで出す新刊「落語を観るならこのDVD」のイベントの話から、
出版プロモーションのやり方議論まで。
議論というか一方的にオレの考えを話しただけ。ダメな社長だ。
「ず・ぼん15」の原稿を片っ端から読む。

●2009.10.23金
午前中、ポット会議。普段は30分終了をほぼできてるんだけど、
カラーのデザイン+データ制作のときの「オーバープリント」の基本的な考えを、あらためて確認。
スミ100→99にするんじゃなくて、スミにCMYを合計300%強をメドにノセ、ってのが、
ポットの方針なのだ。
溜息に似た言葉 」のブックフェアを書店に提案しているんだけど、名古屋のリブロややってくれることになった。
岩松了さんも、店頭に行ってトークしてくれるというので、リブロにさらに提案。
担当者が乗り気になってくれているようで、嬉しい。
髙橋が、石ノ森章太郎の「家畜人やプー」復刊の連絡をしたら、版元が急にもったいなくなったらしく、
自社での増刷を検討することに。いろいろ、言いたいことはあるけど、ヨクあるんだ。
橋爪大三郎「性愛論」、滝川一廣「家庭のなかの子ども 学校のなかの子ども」も、
復刊連絡したら増刷。ははは、悔しさと嬉しさと自慢の気分がないまぜ。
二人で生きる技術」のトークセッションや、出版記念会の相談もしてきた、髙橋。
那須が次々に「ず・ぼん15」の原稿を読め、と命令してくる。がんばったぞ。

●2009.10.24土
今日は、バンド遊びの練習でスタジオ(サウンドタワープレミアム)へ。
「タイムマシンにお願い」を録音してる。ちゃんとパートにわけて、それを加工したりして、。
おいらは、この日録音のやり直し。
青ちゃんが、老後の楽しみ用に、それぞれのメンバー用に、それぞれがやっているパートを強調したバージョンを
作ろうとい言い出して、7人分+バランスよくってのの8バージョン作ることになった。
ミキシングのヒノッチ、ご苦労さま。おいらは、スタジオで撮った動画と写真を使って、
ビデオにすっからね。そしてYouTubeにアップしよう!
他に、来年4.17のライブのための曲を練習。まだまだ形になってないけど。
おいらの「やりたい曲」はジャニスのMOVE OVER。

スタジオを終えて、土風炉でイッパイ。ハルちゃんを中心に熟年夫婦問題。
他に、ボブ・マーリーのNo woman No cryやろうぜ、って。

近藤真彦の「愚か者」もどうかな? 帰ってきたら犬が4頭いて大変な事態になってる。
おいらは、練習の続きで、せっせとコード譜を書いた。
それから、「本とわたしと筑摩書房」柏原 成光/パロル舎を読んだ。イッキ読み。
出版オタクだな、オレ。

●2009.10.25日
きのうは、バンド練習でサボったので、鉄とすずをつれて代々木公園ドックラン
雨上がりだからか、他には2頭。でもいきなりその2頭と走り出す。
となりの小型犬用のスペースとのあいだの柵を挟んで、
すずと小型犬が競争、して往復。10往復以上したか。
鉄はすずの後ろから、追っかけるけど勝負にならない。
たっぷり走ったのはいいんだけど、すず、水たまりに「泥あび」。
水たまりから出ても、地面に全身をくまなくこすりつける。
帰って、まず、すずと入浴。
事務所に顔を出したら、いろいろと雑用やら、昨日につづいて日曜も出勤していた那須に
「ず・ぼん15」原稿読みを命じられ、日誌にたどり着いた。ははは。

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初めての共同作業

2009-10-23 小久保 由美

今日は10月生まれのお誕生会と称して、
沢辺自腹購入のゴーカなケーキをみんなで食べる日でした。


↑お約束ということで、タバコと比較

10月は高橋とワタシの誕生月ということで、
二人揃って一緒にろうそくフーしたのですが
「初めての共同作業」っぽくて
少々ビミョーなキモチになりました。

ちなみに高橋とワタシのホントの「初めての共同作業」は
コレなのです。

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