「本の現場」0717金スーパーモーニングと週明けの毎日新聞
2009-07-16 沢辺 均
非再販/希望小売価格として発売した「本の現場」がいろいろと報道されてます。
朝日新聞夕刊(2009.07.08)で「値段は本屋さんが決めて… 値引きOK本、異例の出版」という記事になりました。
http://www.asahi.com/culture/update/0708/TKY200907080177.html
テレビの取材もありました。テレビ朝日スーパーモーニングの「スパモニ情報局」で、14日放送予定だったんですが、
記者から電話があって、17日金曜日に変更に。
まあ、ニュースがどんだけあるかによってボツることもあるようだから、放送されるのかどうか分かりません。
出版ニュース社の清田さんから電話で、週明け毎日新聞の連載コラムで書いてくれるそうで、いろいろ取材してもらいました。
清田さんのことだから、辛口に書かれそうです。
非再販にすると、価格競争による消費者利益を、なんて受け取られることが多いようです。
ですけど、僕は消費者利益が価格競争だけの時代から、大きくかわってるって思ってるんですね。
たしかに日本が経済的に豊かになる過程で、モノの値段が下がることが、その豊かさに大きく貢献したと思います。
で、その副作用として、小売り製造をつぶしてきた。
例えば豆腐屋さん。
パックに入った豆腐がスーパーなんかで安売りされて、どんどん減っタンじゃないかな? これは副作用だと思う。
いま、僕の感じる日本の空気は、パックに入った安い豆腐も買うけど、
目の前で作ってる小さな豆腐屋さんをみると、ついつい買ってみたくなるって感じなんじゃないかな。
安売りも歓迎だけども、小さな豆腐屋さんもあってほしい。
だから豆腐屋をやるとしたら、どういう豆腐屋にするかってことを売る人が自由に考えて、実行できる環境が大事じゃないか、ってことだと思うんですね。
今回非再販の本にしたのは、これからの書店には商売の方法の自由が大切だって思うことが、イチバン大きい。
だから書店で値下げするかどうかは、あんまり重要じゃないんです、僕には。
値上げするところがあってもいいんです。
ただ、書店に、どういう書店にしていくのかっていうことを選べる自由を、メーカーとして多くすることが、
僕にとっての非再販のイチバンの目的なんです。
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