パレード委員長に5万円寄付

2005-02-12 沢辺 均

先日の日誌で報告した通り、東京レズビアン&ゲイパレードが復活です。
松沢さんが「黒子の部屋」で、今年のパレード委員長に5万円だすことにした、と言っています。
僕も、松沢さんにのって5万円だします。
タイトルを「パレード委員長に5万円寄付」と書いてますけど、使い方はどうでもいいです。
ていうか、去年あえて「委員長に」と言ったのは、どうもああいう取り組みで個人にギャラ的なものを払うのが、あるいはもらうことに、ある種の後ろめたさ、みたいなもんを、僕も含めた一定の人にあるんじゃないかと感じてたからです。
あえて、「委員長個人が懐にいれてもらっていいんですよ」といった気分をだしかたかったらです。

さて、ところが、松沢さんは「黒子の部屋」の「お部屋1014/パレード復活」で、情報の出され方に強い不信感を書いてます。

松沢さんが求めてることって、それほどすごいことを求めてるって訳じゃないないと思うんです。
だって、札幌パレード/の情報の公開をみならえってことですから。
(僕が札幌のサイトで探せなかったからかもしれないけど)実行委員会会議の議事録や、会計報告は載せたほうがいいと思うんです。

で、松沢さんの違和感に、僕もある程度納得してしまう部分があります。
なんか知らないところで「重要人物」たちが決めてるって感じがするって感じがしてるってことです。

当人たちには、まったくそんな気はないんだとも思います。
「まだ発表できる段階じゃないんだよね」とか「あんまりオープンにしてしまうと話がまとまらないから」という感じなんじゃないでしょうかね。

出版業界の書誌情報・在庫情報の公開や共有や情報提供に関する研究会のメンバーになってます。
メンバーは業界のソウソウたるメンバーです。
なんで、そんな場にしゃしゃり出ていったかというと、版元ドットコムという出版社の団体で、書誌情報・在庫情報の公開や、業界+読者へのネットを通じた提供に取り組んでいるんでが、ここでそうした情報公開に取り組んでいても、業界全体での取り決めになんの影響もあたえられないし、逆に全く知らないところで「決定」が伝わってくることばかりあって、それなら、積極的に出てって発言しようと考えたからなんです。

で、その研究会の発足会議みたいなところで、ネット上で会議の議事録を公開しよう、と提案したんですけど一蹴されました。
「公開されると、忌憚のない意見を言いづらくなる」「所属してる会社からある程度自由に発言してもらうため」。
たしかそんな理由でした。
みんなどうやら本気なんです。けっして隠そうとしてるわけでもなんでもなさそう。

でも決定的に違うのは、経過が公開されないで、決定だけ発表されたときに「知らないところで決められてる」っていう気分を持たれてしまうことにたいする切迫感とか、危機感とか、なんです。
その後、その研究会では「答申」を公表して、業界紙を通してメールなどでの意見の公募をすることができました。
意見公募の結果は、ほぼまったく0といっていい状態のようです(受付担当者に途中経過を聞いただけですが)。

それでいいんだと思うんですよね。いくら情報公開して意見公募してもそうそう意見を言ってくれる人なんかいません。
でもそれでいいんですよ。気分が違うハズだと僕は思うんです。

パレードの主催の中心にいる人たち(って、ホントはあんまり知らないんだけどね)って、「業界」の特殊性を過大視してるような気がします。
パレードのあとに委員長を罵倒した人がいたって話とか、だれそれはどうだとかって話が「ゲイ業界」にもあるようです。
で、そんなことはどこにもあって、特別に慎重な根回しが絶必な、特別な業界なんてあるのか、って思ってます。
たしかに、それぞれの「業界」に特有なムードがあることはあるんだと思うんですが、しょせんこの日本の社会のムードを基本にした、ちょっとしたアレンジ程度のものでしょう。

さっきの出版業界の話だって「メーカーが商品の情報を出さないなんて……」とその特殊性を言う人がいますけど、出版業界はそれでやってこれたとというだけの話で、それが進んでいるのは、そうしたほうがよかったという事情や、やりやすさがあっただけのことだと思うのです。
で、そんな「特殊性」ばかりを言い立て始めると、変わったことがやりずらくなる。情報をオープンにしようというときなどは、その「特殊性」から難しさばかりが話されるようになるんじゃないでしょうか。
「ゲイ業界」もどうもその特殊性を、必要よりちょっと多く受け止めてるような気がします。

それと情報の公開。
情報は閉じないほうがいいと思います。
情報って、それがあるってことは、誰かは知ってるんです。
公開しないってことは、その誰かだけが知ってるってことです。
情報そのものに対する扱いかたに習熟しないで、接する機会を持たないですごしても、いつまでたっても扱い方を覚えられません。
で、この公開は、よっぽど根性入れないとできないことだと思うんです。
公開に迷ったら、公開する。
公開しなかった間違いより、公開してしまった間違えのほうがいい間違いだ、くらいにしないとできない。

最後です。
竹中労というルポライターが「革命は事務だ」といったそうですが、そうした公開を支えるの最後の一線は「事務」だとつくづく思ってます(どこに書いてあるのか知っている人がいたら教えてください。知人にそう言われて、けっこう竹中労の著作をさがしてるんですけど、どこに書いてあるのかいまだにわかりません)。

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「電車男」と紙の本

2005-02-11 沢辺 均

「電車男」を読みました。もう一ヶ月くらい前なんですけどね。
なんか売れてるらしいって、知ってただけで、どんなもんなのか全然知らなかった。まして2チャンのログを本にしたものだ、なんてことも知らなかった。
読んだきっかけは、「同業者(編集プロダクション)」のいかにも本好きって人に、なんであんなのが売れてんのカネみたいなことを言われたからです。
なんか、[あんなの本じゃない]→[本は高級なもんだ、文化だ]って言われた気がしたんですよ、。
でそういうのって反発したくなっちゃうんで、読んでみたってことです。

読んだら、面白ーいんです。
正直言うと、涙流しかけた。
恋愛としては、よくある話だし、僕の妄想では、ヒロイン・エルメスちゃんは、ちょっとわがままっぽいンで、この先の二人の「お付き合い」は大変ソーだなってかんじ。
だけど、電車男の2チャン「仲間」の応援がいいんですよね。
で、あのアスキーアートってやつがその応援を抜群によく表してる。涙流しかけたのは、そのアスキーアートがドハデに展開するとこだった。

本も言葉もその時代でさまざまに変化していっていいとおもってるんで、これをただばかにする「文化好き」ってやっぱヤダ。
それと、本の「電車男」が売れたってことがまたいいんですよね。
だって、ネットで全部読めるそうじゃないですか。
なのに、本になってそれが売れるんだから。一時は、本がネットのおかげで売れなくなるって話ばっかりだったけど、これ、その正反対の例じゃないか、と。

未来永劫、紙の本が有効だなんて思ってるわけじゃないけど、2005年現在は、ネットで読めちゃうものも、紙の本にして売れる場合があるってことだけは間違いないわけだ。
そこんとこ、大切なんだと思うんだけどな。

こんな話をポットでしてたら、日高のヤツ、去年やめたヤツとネットで探したり、話題にしてたんだって言うんですよ。
なんで「本にしましょうよ」って一言いわないんだよ。

紀伊国屋パブラインで売れ部数みたら、15,084冊売れてる。
15,084冊×1,365円×20倍(紀伊国屋のシェアが5%として)=4億1179万3200円だって。
で、粗利が30%と見たって、1億2353万7960円じゃない。

今ごろ自社ビル立ってたかもしれないんぞ、。

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QJrの公開インタビュー満員御礼

2005-02-10 佐藤 智砂

本日、QJrの公開インタビューが二丁目のakutaで開かれました。インタビュアはもちろん、QJrの編集長、伏見憲明さん。そして、ゲストは斎藤靖紀さん。さらに、斎藤さんの知られざる(?)過去を暴く覆面ゲストMさんも登場し、笑いあり涙あり(涙はないか)の1時間半でした。
今日、会場に来られなかった人も、天才ゲイ人、斎藤靖紀がどのようにつくられたのか、QJrでたっぷりと読めますから、発行を楽しみにしていてくださいね。

お客さんもたくさん来てくれて、入り口までいっぱい状態。立ち見だったみなさん、立ちっぱなしで疲れましたよね。ごめんなさい。
人の熱気で暑かったし。汗をかいて半袖の人もいたくらい。

それにしても、伏見さんを含め、この3人のおしゃべりの上手いこと。伏見さんのインタビュアとしての力量は『性という[饗宴]』でも、あますところなく発揮されていますが、斎藤さんとMさんの話芸もすばらしい。頭がいいということは間違いないんだけど、何なんでしょうね、あの人たちは。

来週2月16日(水)は、QJr公開インタビューの第2回目。ゲストは生島嗣さんと、桜丸さんさんです。

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最近、銭湯にはまっています

2005-02-09 大庭 雄策

銭湯がやめられません。週末は自宅の近所にある温泉銭湯に通っている状態です。日曜は友だちまでさそって、朝7時に朝風呂に行ったり…。時間のあるときは、湯上がりに名物の温泉たまご(2個で150円)や大田区産ラムネ(100円。安っ)を楽しみ、さらに銭湯の隣にあるデニーズでビールを飲んだりしています。ああ、楽しい。
で、ついにこのあいだ、店番のおばさんと仲よくなり、ビン入りのコーヒー牛乳をごちそうになってしまいました。あ、いや、本当はラムネがいいんだけどな……。でも、おいしかった。ほんとう、地元があるっていうのはいいことです

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今年は優勝するので、たぶん秋には。

2005-02-07 山田 信也

Tigerが発売になったら、Tiger搭載のMacminiを自宅のメインマシンとして招聘しようと虎視眈々とねらっています。1万5千円くらいでTigerだけ買うより、6万円くらいでMacminiもついてきたほうがきっとお得です。心斎橋のアップルストアでは、Tigerが発売になったら、縦じまのMacminiが限定で売り出されるはずです。昨日から、ipodに、TransNotes for iPodで、青空文庫のテキストを取り込み、電車の中で読んでいます。読むものを別に持ち歩かなくてよいので、便利かもしれません(ipodは割りと常に持ち歩くので)。しかし、青空文庫のテキストはやたらとルビ《るび》がこんな風《ふう》に割《わ》り込《こ》んでいるので、そのまま読むにはとっても読みにくいです。ルビの《》を全部消しちゃえばいいのですが面倒くさいです。あと、ipodで読んでいる間は常に、タッチパッドで微妙にスクロールさせ続けていないと、ちょっと操作を止めるとすぐに、再生中の曲を表示してしまうので、ちょっといらいらします。

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弓塾にて

2005-02-06 柳瀬 浩史

先日、沢辺さんが青弓社さんの研修会「弓塾」で講師を勤める、というのでポットを代表して柳瀬が行って参りました。水道橋にある青弓社さん、ポットのようなマンション・タイプ事務所に慣れていると、オフィス街にある事務所らしい事務所でとても新鮮。

そこで先方の社長さんである矢野さんからも、大切な言葉をいただきました。
「本をつくっていて良かったなと思うこと、それは思いがけずウチから出した本が話題にのぼり、読みましたよって言われるときかな。」と。すかさず、沢辺さん
「“他人の承認”ってやつね。小浜(逸郎)さんのいうところの。」と。

やはり、ものづくりに携わる以上、ひとに影響を及ぼしているという実感が大切なんですね。
日々、業務に追われがちですが“こいつは何がしたい(言いたい)んだろう”と疑問を持たれないよう、考えて仕事をすすめたいです。

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2004年出版界販売額がでる

2005-02-03 沢辺 均

2004年の出版界販売額のデータが発表された。
気になる数字をメモしておきます。自分のタメなんですけどね。
発表は出版化学研究所で、「文化通信」(2005.01.31・3582号)がネタ元です。
以下は単行本で、()内は前年度対比

●販売金額 9429億円(+4.1%)
●販売部数 7億4915万冊(+4.7%)
●新刊点数 7万4587点(+2.7%)
  新刊配本点数 5万6613点(+2.1%)
  注文扱い点数 1万7974点(+4.8%)
●発行部数 3億9636万冊(-0.4%)
●新刊平均単価 1,217円(+0.4%)
●金額返品率 36.7%(-2.1%)

ちなみに雑誌は、
●販売金額 1兆2998億円(-1.7%)
●販売部数 29億7154万冊(-3.4%)
●金額返品率 31.7%(+0.7%)

で、ここからは僕の計算です。
●新刊の平均発行冊数 5,314冊(発行部数 3億9636万冊÷新刊点数 7万4587点)
●新刊一点あたりの生産高 646万7214円(新刊の平均発行冊数 5,314冊×新刊平均単価 1,217円)

ポット出版の、新刊平均発行冊数は、ざっと2000〜3500冊かな、。
生産高は400万円弱〜700万円くらいというところ。
2004年の1年間に発行した本は、13点だから、0.0001742931で、0.017%なんだな……。

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流行っている(のかなあ)

2005-02-02 日高 崇

近所の遊歩道に珍走団暴走族の兄ちゃんがスプレーでしゅーとやったようなラクガキが書いてあります。

「NEET」、とあります。

自虐ネタなのか、それとも80年代に不良やってたお父さんからの息子へのメッセージなのか。それにしてもこの単語、ある層にはかなり浸透している、ってことですね。意外。

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東京レズビアンゲイパレード2005

2005-02-01 沢辺 均

東京レズビアン&ゲイパレード2005の開催が決定されたようです。
パレード開催の母体となる団体「TOKYO Pride」が設立されて、継続的な体制をつくるそうです。
詳しくは公式サイトをご覧ください。
東京レズビアン&ゲイパレード2005
●http://www.tlgp.org/

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性という[饗宴]

2005-01-29 佐藤 智砂

ずーっと日誌を止めていました。いかんです。

……と、そんなことよりも、いよいよ1月31日に、伏見憲明著『性という[饗宴]』が発行です。この本、本当におもしろいです! 

文字直しをしていた斎藤が、「すみません、直しに時間がかかっちゃって。おもしろいから、ついつい読んじゃうですよね」と言ったほど。その時、時計の針はすでに午前3時。まだまだ作業は残っている。担当編集者・佐藤は、「今は早く直して、寝ようよ」と心の中でつぶやいていましたが、かなりうれしい気持ちになっていました。
だって、夜中の3時に文字修正の作業をしていたら、「あーあ、早く帰りたいな」とか、「もう終わりにして寝たい」って思って不思議じゃないのに、「ついつい読んじゃう」なんて! 布団の中で自分が買ってきた本を読んでいるのとは違うんですから。

さらに、見本ができてきた時に、「わー、できたんだ!」と本を手にとった斎藤。次の言葉は「この本、ほしいな〜」。
あげるよ。……じゃなくて、もらえますよ、斎藤さん!
おうちに持って帰って、今度は読むことに集中して、伏見さんとゲストの方々の軽妙で深い「語り合い」を堪能してね。

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イルサー

2005-01-24 齊藤 美紀

先日、休日に家にいると、インターホンが鳴りました。
なので、得意の居留守を決め込み、ことなきを得ました。
私は、知らない人が家に来た場合、99%居留守派です。顔出し声出しNGです。
テレビや電気も消し、電気のメーターの動きを鈍らせ、完璧な居留守をします。
iruser(イルサー:居留守をする人)です。(←欧文表記にすると小洒落たかんじに見えます)
居留守の際、この、メーターの動きを鈍らせる、は、わりと効くと思うので、
居留守派の皆々さまにはオススメです。
居留守の際、息をひそめながら、玄関方向をこっそり覗き、敵の動きの確認も欠かせません。
中には、もういなくなっただろうと気を抜いてテレビを点けた途端、
待ってましたとばかりにインターホンを鳴らすという
フェイント仕掛けのけしからん輩がおるためです。
息をひそめながら、玄関方向をこっそり覗き、敵の動きの確認していると、
彼らは総じて不審な動きを見せてくれます。玄関側の窓(曇りガラス)ごしに
中をうかがってくるのが大半です。やめて欲しい。
どうせ見えないんだから。無駄な抵抗なんだから。中にいる、ってバレてもどうせ出ないんだから。
友達が家に来ている時ですら、知らない人がチャイム押したら電気消します。
だから、ウチに訪問販売だとかナニかの団体の勧誘だとか、来てもムダです、
絶対居留守いたしますので。今日ここに書いたことで、さらに居留守の確率と精度を上げるべく
日々努力する所存です。決してドアーは開けません、決して声も上げません。ぜったいに。
声高に宣言させていただきます。まったくいちいち居留守するこっちの身にもなってほしい。
なにも悪いことしてないのに、いちいちドキドキするんです、居留守するのって。
帰り際、ポストに、かしゃん、とナニかを投入していくのもやめてほしい。
あれが一番ドキドキしますんで。これからはガムテで玄関の所のポストの口を塞いでおこう。
これでまた、一歩、上級イルサーの階段をのぼることとなる私。

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お詫びと訂正

2005-01-22 木村 瞳

昨日は外で打ち合わせをしたあと、(私は呑めませんが)呑みに行き、(呑んでいないのに)楽しくなってしまい、そのまま直帰してしまいました。そのため、思いがけず日誌を止めてしまいました。すみません。
さて、今日できっかり「入社1周年」です。昨日、呑みの席で「どう? 楽しい?」と聞かれ、「はい、楽しいです」と即答した私ですが、さすがに、これはただの「脊髄反射」です。正直に言いますと「たまにすごく楽しいときもある」です。お詫びして訂正します。

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自転車を借りました

2005-01-19 大庭 雄策

日高さんから自転車(ロードレーサー)を借りました。
日高さんはしばらく自転車には乗らないそうです(寒いから)。
それでは1か月間、お借りします(ありがとうございます)。

まずは今日、これで自宅@五反田まで走ってみます。
会社から家まで、距離にして7〜8キロあるのですが、
30分もかからず帰れるんじゃないかと期待。

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誕生日に転んびました

2005-01-14 山田 信也

年末にやりきらずにためてあった仕事をかたづけられなかったため、4日の仕事始めから週末金曜日までポットで宿泊(居残り)。連休明けの11日、出勤途中で派手に転んで足首をねん挫。歩行困難のため帰宅できず、それほど仕事はたてこんでいないにもかかわらず、ポットに宿泊&通院の生活をしています。たいそう幸先のよくない一年の始まりでした。

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スタジオ・ポット休業のお知らせ(どえらい先ですが)

2005-01-12 日高 崇

本日の会議にて、今年は「休みが平日をはさんだらそこはみんなで有給をとって休業にしよう」という方針が満場一致で可決されました。今年で言うと、5/2および5/6、11/4が相当します。素晴らしい。
そもそも有給をとるのに社を挙げて決定するのもどうかと思いますが、どうせ有給を消化しきれないのだからこうやって使っていく方がいいですね。(でも先日の三連休は半分以上倒れていたから、休みが増えてもあんまり意味がないような……。)

えー、20代までに出会った本でインパクトがでかかったのは……悩みますが、「蓮と刀」ですかね。おそらく、現在の自分のありように一番濃厚に影響している本です。人間とはハテ、みたいなことをこの時期に考えるわけですが、その際にほとんどの思想は「人間とは=男とは」で始まっているから気をつけないと、みたいなことを学んだような気がしますが、今内容を思い出そうとしたら続編の「オイディプス燕返し!!」と混ざっていることに気づきました。だいたい、この頃の橋本作品はほとんど図書館で読んだので、自宅には「秘本世界生玉子」くらいしかないし、もうダメダメです。

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20代までに出会った本、音楽、映画

2005-01-07 沢辺 均

伏見さんがQJrコーナーで、「20代までに出会った本、音楽、映画の中から1つだけ好みの作品を選んでほしい、と言われたら、どんなものをピックアップしますか?」っていう質問をしてます(すぐ消すっていってるからみなさんは読めないかも)
で、それに僕の意見を送ったんです。
迷ったけど、日誌にアップしてみますね。

「大好きだった』=つまり、今は好きってわけじゃないけど、ってことで書きます。

10代・本=「カタルニア讃歌」ジョージ・オーウェル/「世界を揺るがした10日間」ジョン・リード

高校2年の現代史の教師が夏休みの宿題で、ロシア革命・スペイン革命・中国革命について書かれたフィクション・ノンフィクションのタイトル50冊くらいをあげて、どれでもいいから読んで感想をかけ、というのをだしました。
そのリストのなかでたまま選んで、大感動したものです。

現代史の教師は、60年安保時のブント(共産党から飛び出した学生中心の党派です)で、都学連(全学連の東京支部みたいなもの)執行委員(という名前でいいのかちょっとわからん)で、その後革共同、中核派に合流したひと。僕が高校2年になった72年も同盟員だったはずで、川口君が革マル派に殺された一連の騒動で、早稲田大学での内ゲバで逮捕された人でした。

そのときの読んだ「カタルニア讃歌」は18歳くらいのときに、違う高校の友達に貸したんですけど、40歳くらいのときに返してくれたんで、今も当時の僕のいたずら書きのある本が、本棚にあります。

左翼少年だった僕は、でもマルクスもレーニンも、読んでもよくわからなくて、劣等感を持ってたんですけど、ノンフィクション仕立てであっというまに読めたんで、なんか、左翼に「なれた」感じがしてすごく好きになったんだと思うんです。

10代・音楽=15歳ころ、なんといっても岡林信康で、とくに「私たちの望むものは」とか「今日を越えて」なんかが好きでした。「私たちの望むものは、生きる苦しみではなく、私たちの望むものは生きる喜びなのだ」と一番では歌っているのに、最後は「喜びではなく、苦しみなのだ」と反対にしたとこが好きで。たぶん、ちょっと高級な感覚を持てた気分が、うれしかったのかな?

それともう一つは、ジャニス・ジョップリンで、アルバムでは「パール」。
それまで、英語の歌をきいても実はあんまり感動してもいなかったんだけど、はじめて「いいじゃん」って思えて、やっと英語を歌を理解できる「大人」になれたって感じかな。
周りの友人は、ジャズだのなんだのって、「あっち」の音楽をわかったように話してたので、これも劣等感。

ジャニスを初めて聞いたのは、高校のすぐ近所の「off」という喫茶店。
ジャックスってバンドの準メンバーみたいな存在で、作詞もしてた出来里望(いずき・りぼ)というひとが、お母さんとやってた喫茶店で、オープンリールで音楽をかけていたり、内装は白い漆喰壁に黒ずんだ柱が見えるってやつで、当時ではかなりおしゃれ。それも自分で設計したとかで、こった建物だった。
で、高校生でそこに「常連」ヅラするのは、あるグループのなかではカッコ良くて、出入りしてたんです。

10代・映画=高校生(71〜74年)のときに渋谷東急名画座にイージーライダーを見に行ったり、むりしてゴダールをみたり、一方、網走番外地なんかも見に行ったりして、とりあえず周りの友達と話ができるようにはしてたんだけど、実はどれもそれほどおもしろがれていなかった。

そんなときに、鶴田浩二の「総長賭博」のラスト間際のドスを投げ捨てるシーンにどきどきしました。

20代・本=北方謙三のハードボイルド。
無理してショーロホフ(ロシア文学)を読んでみたり、もちろん左翼でしたから、左翼の本は一生懸命に読んでたんです。
たぶん、その当時の僕にとっての読書は、インテリへのあこがれや、その仲間になるための「修行」のようなものだったんだと思います。

そんな時に「ただの」ハードボイルド、を素直におもしろがって読めた自分がうれしくて、、、。

20代・音楽、映画は、思いつくものがないです。

以上、伏見さんに送ったメールでした。

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今年の抱負

2005-01-06 佐藤 智砂

年始らしく今年の抱負を書きます。

毎日、化粧をして出勤すること、です。

4日、5日とちゃーんと化粧して出勤しました。でも、化粧してるってわかるのは午前中の1時間くらいで、午後からは口紅もとれ、ファンデーションは顔の油で落ち、はたから見ればノーメイク状態でしょう。
それでもいいんです。毎日化粧することで、メリハリのある生活を送ることが目的なのだから!

でも、今は午前3時20分。あと少し仕事してから帰宅して寝るでしょ。朝、化粧する気力が起こるだろうか? 三日坊主にもなれないかもしれない……と、すでに自信がありません……。

これで今日の日誌当番を終えようと思ったのだけど、あまりに情けない内容なので、違う話題を少しだけ。

ポットで今、検討していることがあります。それは、勤務中にヘッドフォンで音楽を聞くこと。それに至る経緯と詳細は省きますが(早く帰りたいので)、次の3つからスタッフ全員が投票して、多数決で当面のルールを決めることにしています。

前提=電話に出ることが出来る、呼ばれた場合に応えることが出来る音量であること。
A案●着用を(メール、口頭などで)表明すればいつでも可
B案●着用する場合も表明は不要
C案●定時の就業時間以降(午後8時すぎ)のみ表明なしで可(定時の間は原則禁止)

私はC案に投票しました。記名投票なのですが、今のところC案が多数です。C案は少数だと思っていたので、意外な展開です。

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明けましておめでとうございます

2005-01-04 齊藤 美紀

明けましておめでとうございます。2005年酉年でございます。

新年早々ナンですが、有名人のサインのある飲食店って、なんであんなに胡散臭く見えるのでしょう。
味で勝負してなさげだから、ってのは分かるんですが。味で勝負してなさげどころか、マズそうにすら感じるんだよな。なので、サインのある店には入らないので、実際、サインのある店が旨いのか不味いのか知らないんですけれども。

で、飲食店にずらり並んでいるあのサインは、果たして客寄せのために飾ってあるのでしょうか。
私の友人知人関係で、サインのある店に行きたがる人は、誰一人としていないんです。むしろ避けます。なので、私のこぜま〜い交際範囲内では、見事に集客効果ゼロです。
では、あのサインの展示が集客を目的としていないならば、意図はなんなのか。
店のオーナーの自慢?(俺の店にはこんな有名人来たんだぜ的な)いやー、今時そんな人。

多分、おそらく、最初の1枚目を飾っちゃってから、引っ込みがつかなくなってしまったのではなかろうか。と思うんです。
ある日、初めて有名人が店に来ました。店のオヤジ喜び、大して好きでもないその有名人に、勢い余ってサインをねだる→オヤジ、さらに勢い余って店の壁にサイン飾る(大してファンでもないのに)→サインを飾ったことすら忘れる(しかしサインは壁に飾られたまま)→そんなこともとうに忘れ去ったある日、また別の有名人が来店→オヤジ、壁にサインを飾ったことを思い出す→大してファンでもないから、サインなんか欲しくないが、壁にサインを貼ってあるのを見られてしまっているため、なんとなくサインをねだらないと悪いような気になり、義務感からサインをねだる→とりあえず壁に貼る
…という行程の繰り返しの結果なのではなかろうか。と、いうことは。このオヤジってばけっこう気ィ使いの憎めないオヤジなのでは。けっこう気ィ使いってことは、料理もそれなりに気ィ使ったモンを作れるのでは。接客もまぁほどほどに気ィ使ってくれるのでは。
…と、推理してみたものの、有名人のサインのある店で飯を食らう気には到底なれないのですが。
だれか、「有名人のサインのある店の味比べ」やってみてくれないかな。んー。

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仕事納め

2004-12-28 木村 瞳

みなさま、ポットは本日で仕事納めとなります。
一年間、ありがとうございました。
来年もひとつよろしくお願いいたします。
(…と勝手に社を代表…失礼しました)

今日は、これから納会です。
それでは、失礼します。

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反省

2004-12-28 大庭 雄策

なんていうんでしょうか、編集者ってどうして著者の気持ちがわからない輩が多いのでしょうか。伏見がQJrのプロジェクトを盛り上げようと、必死になってブログを更新してるっつーのに、オオバ担当はただの一度もリアクションしてくれません。
メイキング・オブ・QJrオオバ担当はつめたい」より)

『クィア・ジャパン・リターンズ』(QJr)の担当になったとたん、いきなり、編集長の伏見さんに大目玉をくらってしまいました。要は、ぼくのコミュニケート能力の問題だと思っています。伏見さんの前だとアガってしまって、まったくうまく喋れない…。いや、言い訳ですね、これは。
ここのところ、ほんとう言葉に苦労しています。これを先週、ある忘年会で話していたら、青弓社のヤノ社長に「オオバはもともと言葉ないじゃん」とあっさり言われてしまい、けっきょくこれがぼくの能力なのか、とガックリきているところです。

伏見憲明編集長によるこのQJrを担当させてもらえるというのは、ほとんど「光栄」と言ってもいいくらいです。そして、ぼくにとっては大きな冒険です。
勁草書房刊『クィア・ジャパン』のテーマ、「メイル・ボディ」「変態するサラリーマン」「魅惑のブス」「友達いますか?」「夢見る老後!」を見るたびに、現実に生きている私たちの実感にこんなに近いテーマってないなあ、と感服します。
『QJr』0号のテーマは「realities」。複数形のリアル、というところにもしかしたら大事な意味がありそうです。

太鼓がどんどん叩けるように、まずはとにかく、年末の休みでリフレッシュしなければ、です。
肩が異様に凝っているので、鍼灸院にでも行ってこようかな。

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