2005-11-23
炎のルポ『エイズに逝ったパリの恋人』
及川健二が執筆した炎のルポ「エイズに逝ったパリの恋人。生きぬいて愛したい」(6000字くらい書いたかな)が掲載された『クィア・ジャパン・リターンズ Vol.1 ——あなたに恋人ができない理由 関係が続かない原因』第一号がもうすぐ発売される。この原稿を読んで、もっとフランスのLGBT(ゲイ、レズビアン、バイセクシュアル、トランス)にかんする原稿を読みたいと思った方は、100人予約が集まれば出版化?!という予約投票プロジェクトにあげたわしの企画『PHOTOエッセイ Gay @ Paris』に仮予約いただければ幸いなり。
ポット出版社員・大庭雄策さんより、掲載誌が一冊送られてきた(うん?まだ十分に印刷できていなかったのかな、取材対象者に渡す分がないゾ。再送してもらうよう依頼しよう)。一読したが、既刊の『Vol.0』と比べようもないほど素晴らしいできだ。完全燃焼したため関係者一同、灰になってしまい次の号を出せるのか……と心配になるほど、パワーでみなぎっている。
表紙の男性がまず愛くるしい。11頁で氏の上半身裸体写真が出ているが、体が適度に鍛えられている上、笑顔がカワイイ。
一番のオススメはなんといっても、怒濤のドキュメント「エイズに逝ったパリの恋人。生きぬいて愛したい」ではなく(でも、完全燃焼まではしておらんけど、パワー全快、Go! Fight! Win!ぐらいの気合いで書いておるので御一読あれ)、東京レズビアン・ゲイパレードに参加した100人の男女をとった「パレードの肖像」だ。100人の顔写真だ。カワイイ女性・男性が多い。白人も日本なのにけっこういるし。
森栄喜・カメラマンのうでが確かなことは間違いない。きっとキャラクターもいいんだろうな、と思ったのは、被写体の表情がとってもいいからだ。被写体の顔は開いている。たとえるならば、眉間から光りが放たられるような。わしがカメラマンだったら皆、顔をひきつらせているだろうことを想像すると(その前に撮らせてくれないか、依頼しても無視されるわな)、自然な笑顔を演出する森さんの話術・演出術は素晴らしいもんなのだろう。比較などできようもないが、写真を同じく撮るものとして、演出法は学びたいと思う。
さて、お待ちかねの『クィア・ジャパン・リターンズ Vol.1』は国際エイズデーの12月1日には一般書店に届く予定だ。
都内と念のため地方の大きな書店で、事前注文いただいている書店を御紹介申し上げる。入荷と同時に売り切れる可能性もあるので、確実に在庫があるかどうかは書店さんに直接お問い合わせくださいまし。
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