初ライター業務

2005-06-14 藤井 崇雅

●本日のお仕事
○仕事内容の反省、ブログ更新
○ポット会議に出席
○原稿書き(初体験♥)
○書庫整理
○参考書でお勉強
○ブックフェア書籍を再検索
○直販個人発送
○ゴミ捨て等雑務

クライアントから請け負った書誌の原稿を書かせていただく機会にめぐまれた。子供の頃、自分も何度か読んだことのあったなじみ深い書誌。その原稿を僕が書くことになろうとは、まさに神のみぞ知るという感じである。さすがに佐藤さんが先に書いた記事は、写真や図表などのレイアウトといい文字のデザインといいまさにプロフェッショナル。文章もわかりやすく、何より読みやすい。せっかく佐藤さんが実習生の経験値のために任せてくださった仕事、下手なマネはできない。それに、これこそ編集者として自分が最もやりたかったことなのだ。物を書く!!!ということ。しかし、なにしろ初めてなので佐藤さんにさらっと説明された状況から実際に書き出していくのは大変だった。日記を書くのとはわけが違う。何かをお金を払っている特定の顧客に伝える為に書くのだ。まず、その内容を把握するため資料を読み始めるのだが、僕のまったく興味も知識もない分野である為何度読んでもわからない部分がところどころにあった。インターネットや百科事典、教科書などを総動員して理解に努め、ようやく書き始める。どうしたら読者層にとってわかりやすいか、鈍い頭をフル回転させて書いた。とても楽しかったのだが終わった頃にはへとへとに疲れてしまい、こんなことを毎日何ページもやっているポットの方達の凄さに改めて感動してしまった。

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ホンバン・メーリングリスト

2005-06-13 沢辺 均

ホンバン・メーリングリストというのに参加してます。
あっちのホンバンではなく「本屋」と「版元」のメーリングリスト、という意味です(あーベタな……)。
で、現在のメンバーは、本屋側=「本屋の村」と版元=「版元ドットコム」が中心です。
どっちも規模の小さいとこなんです。

規模の小さな書店は雑誌・マンガ・売れ行きのいい本が商売の(つまり商品の)中心らしいんです。
一方、規模の小さな出版社は、大型書店で売ってもらってるのが中心になります。ポットなど、典型的です。

その小さいもん同士が集まったって、あんまり具体的な商売には結びつかないんですが、版元側のボクには、本屋の「気分」とか「雰囲気」がわかって面白いんです。
たとえば、外商(配達したり注文をとったり)の比率が50%を超えるのはやばい、とか、取次が、返品した本を本屋に送り返してきた(逆送というんですけどね)話とかね。

それに、「本屋の村」というのは、書店の販売システムや在庫管理・POS管理のソフトを自作して本屋さんに普及させてるグループなんで、書誌情報・在庫情報の無料公開などの注文も版元にしていて、そういう点でも、ボクの気分にあってね。

昨日の日曜日は、仙台から大阪に帰る途中に東京で途中下車してくれたメンバーと、東京の書店さんが参加してくれて、版元メンバーも入れて11人のオフ会でした。

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目に飛び込んでくるひとつひとつのもの

2005-06-13 藤井 崇雅

●本日のお仕事
○仕事内容の反省、ブログ更新
○アンケート送付の為、宛名書き
○人間学アカデミーパンフレット原稿、つけあわせ
○人間学アカデミーパンフレット原稿、校正
○人間学アカデミーパンフレット原稿、事実確認
○昨年度人間学アカデミーパンフレット、残数把握
○レインボーブックフェアの書籍案をまとめる
○ゴミ捨て等雑務

人間学アカデミーのパンフレットを今日印刷所へ入稿する、ということで朝からはりきってパンフレットとにらめっこしていた。僕の役目は、印刷所に出せる状態にする為に今年度のパンフレットの内容に不備がないか確認することである。いつも思うのだが、ポットのチラシや本というのはセンスがある。特に文字が多い出版物の字体や字の配置など、とてもシンプルで(それでも、ちゃんとすぐにそれと判るポットらしい特徴を持っていて)惚れ惚れしてしまう。パンフレットの中の講師プロフィールや著書の部分は以前に僕が調べていたものだったのでよくわかったのだが、ひとつパンフレットを刷り上げるだけでもデザインから校正までとてつもない時間のかかるものなのだな、と思った。今日だって、講師の方にあらかじめ確認をとった内容とつけあわせをして、誤字脱字を一字一句拾っていて、著書のデータなどを大元から確認していって……ということをやっていたらあっという間に三・四時間たってしまった。最近、そういうことをよく想う。電車の中や街中にすまして何の気なしに座っている広告もいきなりパッと現れるわけではなく、僕と同じような人間が丁寧にアイディアを温めて時間を費やして作っているのだ。当たり前のことなのに、僕は高速で変化していくこの東京でそういうもののひとつひとつを意識して見たことがなかったことに気づいた。

今日は日高さんが信州でおそばを買ってきてくれたのでみんなで食べた。キッチンでどんどんゆで上がるそばを見ながら、まるで大家族だ、と思った。会議室でそばと天ぷらを囲んで食べる昼食はとても満ち足りていてとっても満腹だった。

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明日から名古屋

2005-06-10 佐藤 智砂

明日から名古屋のイベントN.L.G.R.に、カーミラを売りに行ってきます。N.L.G.R.は初めてなので、とっても楽しみ。でも、天気悪そう。

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トリセツ読めません

2005-06-09 齊藤 美紀

取扱説明書が読めません。読む前は、今回こそはちゃんと読み切ろう! と固く決心してから読み始めるんですが、目が文字を追うことを、実にアッサリあきらめてしまいます。いや、目はそれなりに文字を追う努力をするのですが、内容が一切頭に入ってゆきません。すぐ飽きます。

しかし取説を読むことができないのはなかなか不便なので、取説が読めるようになりたいんです。そのための努力は、ことあるごとに(取説を読まなければならない場面に遭遇する度に)なんとなくそれとなく、してきたつもりではいるのです。しかしそれでも読めない。これは取説を読めない私に問題があるのではなく、取説にこそ問題があるのではなかろうか、と考えてみました。

では、この取説自体をどう改善すれば、取説嫌いでもあっさり読めるようになるのか。
取説総漫画化、というのを思いつきました。まったく新鮮味のない案なんですが。
世間で売れている漫画には「蘊蓄漫画」というジャンルが存在します。(「美味しんぼ」みたいな)アレっぽい取説を作れば良いんじゃなかろうかと。「漫画取説」。しかし、取り扱い説明をただ単に漫画におこしただけでは、だらだら続く長い説明台詞に飽き飽きし、結局読み切れないであろうことは想像に難くありません。そこで、【案1】やはり取説とはいえど、そこに「主人公の成長」やら「心温まる人間ドラマ」やら「小粋なギャグ」やらをからめていき、読者が引き込まれるストーリーを展開する。【案2】しかし、そうは言ってもたかが取説、ネーム作りにそこまで時間も労力もカネもかけらんねーよ、という気分がでてくるでしょう。そこで、「萌え」です。漫画内で取り扱い説明を主にするキャラクターに、「萌え」の要素をふんだんに盛り込んでいく。
以上2案が実現したあかつきには、【案1】採用の場合、その素晴らしいストーリーに感動した読者から、是非とも漫画を続行してくれ!とのお便りがメーカーに殺到。漫画の続きは新製品が出た際の取説に続くため、続きが読みたいがために製品を買う消費者続出!(ビックリマンシール現象)【案2】採用の場合、「取説萌えキャラ」欲しさに製品を買う消費者続出!(ビックリマンシール現象)思わぬところでメーカー側ウハウハ。(調子に乗って、キャラクターグッズ作りに手を出してみたり。)また、「漫画取説」が一般的になっていった際には、取説漫画を主に描くことで生きて行く「取説漫画家」を自称する人物まで出現するように。なかでも特に好評な取説漫画を描く、カリスマ取説漫画家は、都内一等地に神田うのの「パンスト御殿」ならぬ、「取説御殿」を建設するほどに……なるやも知れぬので、だれか、なんとか、読み切れる取説、作ってください。とはいえ、今更「萌え」とか言っちゃっている齊藤の発想力の乏しさよ。

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勉強の世紀

2005-06-08 藤井 崇雅

●本日のお仕事
○仕事内容の反省、ブログ更新
○目録のためのデータ入力(お昼前におわった!!やったー!!)
○キャプチャ
○あんふぁん校正
○版元.com集会の為の書類準備(コピー、コピー、コピー!!)
○ゴミ捨て等雑務

沢辺さんが三好さんとともに僕を食事に誘ってくれた。80年代の素敵な音楽が流れる定食屋さんに入った。沢辺さんは「藤井が今のポットでまかされている仕事だけで、出版社ってこういうものなんだと思い込んでしまうのが一番怖い」と言った。僕が見ているのは氷山の一角にすぎない。僕がもしお金を払って雇われている身だとしたらみんなの態度も違っていたはずだ、と沢辺さんは言った。沢辺さんが指摘したのは、僕のポット社内での位置である。社会科見学的な感覚が抜けないのである。沢辺さんは、もし就職直前の学生が来たらもっと口うるさく色々なことを指摘するだろう、と言った。社会に出て実際に働くのが目前だからである。「じゃあ、これからは僕にももっとちゃんと言ってください」と言った僕はまったくもって無神経である。沢辺さんは「そこがお前の甘いところなんだよ」と答えた。会社は学校ではない。僕は心のどこかで、新人は教えられて当たり前、部下がうまくやれなかったら上司の責任、だと思っていた。(少なくとも、自分が上司だったらそういう風な姿勢でいたい、と思っていたし、教え方には自信があった。) そして、以前勤務していた会社と違い明確な目標やコンセプトが共有されていないことを疑問にすら思っていた。

勉強することは良いことだ、とされるこの世の中。面接で「ここで勉強させてください」と自信たっぷりに言ってくるような志願者には「じゃあ学費を払ってください」と返す、と言った沢辺さんの台詞が印象に残った。会社は勉強する場所である以前に働く場所だ。「本を読んで勉強していると、そんなことやっていないで仕事をしなさい、と言われる時代があった」と言った沢辺さん。常に教わる側であった僕は、教える側の負担や努力がまったくみえていなかった。体系づけられた教育システムの中で育ち、以前の勤務先にもあまりに整理されたシステムとマニュアルがあった。僕は、知らないことは教えられるのが当たり前で、会社というのはそういうことを一からしてくれるものだ、と思い込んでいたのだ。ポットのやり方は、僕にはもう想像の範疇外というか、ひたすら新しかった。自分から学んでいくこと、自分から仕事を見つけてモノにしていくということ。そうしなければ、いつまでたってもこの会社の一員になることはできない。自分で答えを見つけなければ、いつまでたっても窓際の座席に座った「ゲスト」でしかない。会社の方向をきちんとわかっていれば、自分が何をどうするべきなのかわかるはずなのだ。もっと自分からこの仕事に真摯に取り組んでいかなければならない、と思った。そして、言葉では指摘されない自分のミスにももっと敏感にならなくてはいけない、と感じた。

とてもありがたい愛のムチであった。今日正面から言われなかったら、きっといつまでたっても気がつかなかった。こんな自分に対して「入った時に比べたらすごく変わった」と言ってくれた三好さんの言葉がすごく嬉しかった。甘ったれな自分に、さよならしたい。こんなに親身になってくれる二人に、はじめてポットの一員としての意識が芽生えた瞬間だった。

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首都高速取り締まりと不眠

2005-06-07 木村 瞳

家のすぐ近くに首都高速が走っています。そして、高架の首都高と3階の私の部屋は、ほぼ同じ高さ。直線距離で結んだらきっと80mもないかと。で、最近、警察が激しく取り締まっています、スピード違反。もちろん、スピードの出し過ぎは大変危険だし、その取り締まりも必要かと思います。が、取り締まる時刻がちょーど私が眠りにつこうとする2時〜3時にかけて。私が眠ろうとするその時、隣では首都高バトルが開催される刻なのでしょうか。
違反車発見!→うぉぉーんうぉぉーん(サイレン音。音量特大。ホントに特大。選挙カーより断然でかい音量。体感で2倍くらい)→「前の車とまりなさーい! とまりなさーい!」(スピーカーを通した警察の声。音量特大。こんなにはっきり聞き取れないけど、こんなことを言っているはず)→(きっと)なんやかんやあって警察もとの位置に戻ってくる→違反車発見!→うぉぉー……
1台をつかまえなんやかんや、で次のサイレン音まで約10〜15分間隔。昨日は、1時半から4回ほど繰り返されました(…というか、そのあとは寝てしまったので不明)。
これ、本当に悩んでいます。申し訳ないんだけど、うるさくて眠れない、次のサイレンがいつなるかいつなるかと気になって眠れない(いや、寝たんですが)。昨夜は怒りのあまり警察に電話しようかと思いましたが、目が覚めてそれでも怒りが収まらなかったら電話しようと思い、踏みとどまりました。
……このあと、このことに関する自分の考えと対処案(どう電話するか)を書こうと思ったのですが、面倒になったので今日はここまで。次回の日誌に続く(かも)。

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一人前の社会人とは…

2005-06-07 藤井 崇雅

●本日のお仕事
○仕事内容の反省、ブログ更新
○ゴミ出し、お茶いれなど雑務
○オンライン書店へのアンケート送付作業
○目録のためのデータ入力
○直販個人発送
○郵便局へおつかい
○三好さん担当の本づくり観察

実習生として出版についてどれだけのことが学べるのか、と心配したが、ポットに来て出版界の横のつながりや本が作られていく過程をリアルに体感することができてとても嬉しい。会社がどれだけ自分の想像から離れていたかを実感できたし、なにより仕事の面白さにも触れることができた。今まで手を触れたこともないようなソフトを使い、毎日いろいろな新しい用語を覚えていく。本の中をこんなにじっくり見た(視た?)のもはじめてだったし、日々の雑用で接するなんでもない書類達が出版界について何かを教えてくれたりもした。ポットは比較的小さな出版社だから、沢山の種類の仕事を一度に見ることができる。ひとりひとりが抱えている仕事のバラエティの広さには驚くべきものがあった。

自分から動ける人、というのはやはり仕事でもとても重要なようだ。営業の方がおっしゃっていたのだが、「他社との違いや戦略を自分から見つけ出し、解決策を提案していける段階になって一人前」なのだそうだ。そこまで出来る人は実際にはあまりいない。どんな場所で働くにしろ、粋な発想の出来る社会人になろう、と心に決めた。

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ナイトスクープ本をベタ褒めする

2005-06-06 山田 信也

「探偵!ナイトスクープ」の企画立ち上げから、主に爆発卵が爆発して視聴率が30%に達するまで、そしてその後局長交代を経て現在に至るまで(は割りと駆け足に感じました)の番組の歴史が制作サイドの視点で書かれています。
テレビ番組の制作と出版物の制作では、別物でしょうが、ナイトスクープの番組のアイデアができあがるところは、先日沢辺さんから社員のみんなに支給していただいた「アイデアのつくり方」っぽい感じがしましたし、一行で説明でけへん企画はあかんのや、とかそこはかとなく役に立ちそうな立たなさそうな場面もちらほら。
初期の番組を支えたディレクターの人たちや、その後戦列に加わった新戦力の人たちが、当時だいたい今の自分と同じくらいか少し上くらいの年代で、我が身を振り返るとヘコんでしまうような、自分もがんばろうと思ってみたりでございました。
そして、本文も中盤をすぎたあたりに登場した、「アホって常に勝ち組ですよね。負けたことに気づかないですからね」っていうのに、衝撃を受けました。アホになりたい!、とうっかり思わずにはいられませんでした(自分がかしこいっていうことではなく弾けたいというかつきぬけたいというかこういうとそれはそれでまた誤解もあるかと思いますが)。「アホは常に勝ち組」、座右の銘にしたいくらいです。今後の日々の暮らしで全く役にたつこともなさそうですが、、座右の銘の意味が間違ってるかもしれませんが。。
カバーはややコテコテっぽいですが、カバーをはずすと黄色い角背の上製本でかわいい感じで(表紙が二色刷りでリッチな感じです)ブックデザインも好きです。
久しぶりに番組が見たくなってしまいました。が、テレビ神奈川、映らねー!

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スーパーモデル

2005-06-06 藤井 崇雅

983a.jpg●本日のお仕事
○仕事内容の反省、ブログ更新
○レインボーブックフェア出展書籍の検討
○レインボーブックフェア関連イベント検索
○レインボーブックフェア宣伝方法の検討
○参考書でお勉強
○ショップへの発送
○個人直販の発送
○ポット出版目録の為のデータ収集
○おつかい
(レインボーブックフェアのために何かをしているのはとても楽しい。どんな風にこのフェアを育てていくか考えているとわくわくしてしまう。)

ファッションモデルというのは実に大変な仕事だ。自分のスタイルを保ち、好奇の目にさらされ、完璧なものを要求される。東京で生きる、ということはファッションモデルのようだ。次々に変化していく激流の中で自分という信念にしがみつくのには相当な精神力がいる。だから、この場所でリアルなスーパーモデルを見かけることはまれである。そう考えると、今の出版社の人々は奇跡のようだ。クリーブランドというアメリカの極めて平均的で退屈な場所から、生まれ故郷の東京に帰ってきて、今まで近すぎて見えていなかったことが沢山見えるようになった。両親からも常識からも、日本の激しい競争や人間関係からも離れ、プレッシャーもほとんどゼロになった僕は自分にとても素直になっていたようだった。正直に自分のペースで日々を当たり前に過ごしてきたけれど、東京に戻ってきたら自分のかかえているあまりに沢山の荷物に気づいて唖然とした。クリーブランドとは違う種類の沢山のプレッシャー。 東京の要素も、クリーブランドの要素も、どちらも必要でどちらかが欠けていると僕はたちまち不健康になってしまう。この美しくもドライな東京で、アイスティーみたいにカランカランと涼しく自由に生きたい、と思った。ポットの人たちはそういうことに長けている。しなやかで、とても自分を知っている。

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人間学アカデミー

2005-06-04 藤井 崇雅

f056.jpg●本日のお仕事
○人間学アカデミー

人間学アカデミーのお手伝いをしに、麻布学園へ行った。不毛とも思えてしまう学問的問いをつきつめるお話の面白さに魅せられっぱなしの二時間半であった。

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東京レズビアン&ゲイパレード2005、あります。

2005-06-04 柳瀬 浩史

本格的な広報をしていないためか、やたらと「今年ってパレードあんの?」と聞かれます。僕が2002年のパレードでスタッフをやっていたことを知っている連中から聞かれるんですが、もちろんあります。3年ぶりの復活。今年は、8月13日(土)、2002年と同じく渋谷・代々木公園で。執行部は既に3月頃から動き出しています。

ガイドブックもこの6月中旬から配布される予定。僕はそのデザインを担当しているんですが、今、入稿直前でかなり焦っています。記事ページはもちろん、広告ページも不備だらけ…。2002年も同じくボランティアでガイドブック制作を担当し、さんざんな目に遭っているにもかかわらず、また同じ境遇に身を置いてしまいました。手を挙げておきながら、失敗したなあ、と。

ただ、砂川秀樹、エスムラルダといった友人たちのがんばっている姿を見ていると、放っておけないという気持ちが。やるしかありません。

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新参者的レインボー

2005-06-03 藤井 崇雅

●本日のお仕事
○レインボーブックフェアの会議に出席させていただく

さまざまな性のあり方をテーマにしたブックフェアである、レインボーブックフェアをこの夏にも開催しよう!!ということで先陣を切って企画メンバーで会議が開かれた。場所は、毎度おなじみポット出版が誇るあのかわいい会議室である。今年は東京でも国際レズビアン&ゲイ映画祭、東京レインボー祭り、東京レズビアン&ゲイパレード2005(これは、なんと三年ぶり!!!)、など沢山の関連したイベントが行われる。まさにセクシュアリティにスポットのあたる年だというわけで、出版界も黙っているわけにはいかないっ!!!とメンバーは燃えに燃えているのである。僕も昨年のブックフェアの本のリストを見せていただいたのだが、読んでみたい本ばかりが集結していて驚いてしまった。

今年は版元(参加する出版社)をもっと広くし、扱う本の種類もますます広くしていく方向で、会議は進んでいった。僕は(出版界の新参者で)企画の皆さんよりも読者に近い身(と勝手に思い込んでいるのであるが、とにかくそういう身)として、今回のブックフェアはかなり面白くなるような気がした。本屋さんに行った時、普段書店であまり一度に見ることのないレズビアン・ゲイ関係の本や様々な性についての本などがずらーっと平積みされていたらすごく楽しいと思う。今回の会議では、昨年度のアンケートなどを元にプロモーション方法についても具体的に話し、とても営業色の強い会議だった。今回この会議に出てみて、自分が編集そのものよりもこういったPR的なことの方が好きだということがよくわかった。思えばポットで過ごしたこの一ヶ月弱の間でも、本のポップを作ったり、街頭に立って本の宣伝をしていた時、きらきらしていた自分がいた。僕は今営業やPRなどのスキルが何もない。これから大学でPR専攻として学んでいく上で、できるだけそういうスキルをつ身にけていけたらいい、と感じた。

PRは、世の中の素敵なことを皆に広めていく仕事だ、と思っている。退屈を愉快なものに変えること。それは、なんと楽しいことだろう。技術もアイディアもほとんど出尽くし、世の中はどんどん「編集」になっている、と松田哲夫氏は著書の中で説明している。どの銘柄のビールでも同じ。どれだけ美味しいイメージを持たせるか。そこに労力をつぎ込まないと物が売れない時代。そう、この世界はもはやフェイクだ。物事は全て、語られたり書かれたりした瞬間に公平でなくなり事実でなくなる。切り取られ、加工され、「編集」された、フェイクな情報に溢れた世界。でも、そんな時代だからこそ自分次第でどんな美しい世界でもつくることができる。どんな夢でも描くことができる。PRの企業の面接で、PRに進もう思ったきっかけを聞かれたとしたら、僕はきっとこう答えるのだと思う。「世の中のフェイクに気づいたからです」 どうせフェイクなら楽しいほうがいい。だから、僕は理想的で嘘っぱちの「まるでリアルそのもの」のフェイクを作りたいのだ、と。

ポットに来てもう一つわかったことは、僕はまだまだ他人と差別化をはかることができるということだ。周りがこれだけ個性的でマイノリティー路線の書籍なども沢山扱っているとなれば、僕の「面白い」経歴など何の価値もなくなってしまう。日本人だから、若いから、ゲイだから、海外大生だから、そんな僕に付随する情報では全くちやほやされない。そして、それが社会なのだと思う。今ここで即戦力となるかが問題となる場所。素敵な無関心に放り込まれて、もっともっと大切な自分らしさを考えなければいけない、と感じている。もっともっと考えて、色々なことを吸収していきたい。自分の選んだ場所で何かを変える力を持っていきたい。自分から動いていける人。恥を捨てても、無知をさらけだしても、大人になっていきたい、と感じた。そう、僕は自分の同世代の友人たちよりずっと強い人たちをここで見たのだ。

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Carmilla8発売日が迫ります。。

2005-06-01 三好 由布那

既にカーミラ8の発売日まで一週間を切っています!
カーミラ編集部員ではない私ですが、今回のカーミラは発売日までの気持ちの騒ぎようが違います。
なぜかというと、刊行までの営業を全部追って教わっているからなんです。
今日は見本出しだったから、明日は取次に電話して、印刷所に伝票渡して…とやることが際限なしです。
一冊の本が流通するって本当に大変です。。

でも、終電間際に仕事が終わらずにイライラしても、実際嬉しい瞬間もいっぱいあります。
新しい仕事を覚えられる緊張感もあるし。
とにかくいろんな意味で6月6日が待ち遠しいです!
みなさん書店でカーミラを見かけたら、ぜひ手に取って下さいね(とにかく表紙がかわいいです、ぜひ!)。

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はじめての見本だし

2005-06-01 藤井 崇雅

●本日のお仕事
○仕事内容の反省、ブログ更新
○見本だし
○アンケート発送データをエクセルに入力
○予約してくださった方へカーミラ発送

さわやかな朝のお茶の水で、我が社の営業隊員である木下さんと待ち合わせた。今日は「見本だし」に同行させていただけることになったのだ。「見本だし」というのは文字通り、取次に本の見本(といっても実際に販売されるもの)を持っていくことである。本というものは、直接出版社から書店に送られて店頭に並ぶわけではない。出版業界にも問屋というのがあって、書店さんと出版社の間に入って適度に仕入れや配本をしてくれているのだ。その問屋の役割を担っているのが「出版取次」と呼ばれる会社である。出版社の人たち(通常、その営業の人たち)が取次に見本を持っていくと、取次は商品がどんなものであるか(ちゃんとISBNがついているか、サイズや重さなどはそれくらいか、など)を確認して、何部仕入れるか(何部流通させてくれるのか)決めるのだ。

今回、僕は日本出版販売(日販)、トーハン、大洋社、大阪屋という四つの取次に同行させていただいた。どの取次もとても大きく、これぞ会社!という感じのオフィスの中に窓口があった。そして、窓口の前の椅子で沢山の出版社の方々が自分の番を待っていた。途中、自分と同じくらいの年の人もいて、「僕が学生やっている間にもこんな世界で日々を生きている人がいるんだなー」と身が引き締まる思いだった。木下さんは丁寧に出版界の様々なことを教えてくださった。本の公正な取引を守っている(これについては様々な意見があるようだが…)「再販制度」についてや、会社がどのような人材を必要としているのか、など普段聞けないような社会人のホンネ的なことも聞けてすごくためになった。出版に興味があると口ではいいながら、あまりにも知らなすぎる出版界(そして社会全体)の事情。ポットに来てから、少しずつそういうものが見え始めている。そして、やりたいことも少しずつわかりはじめてきた。

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佐藤さんのデスクで

2005-05-31 藤井 崇雅

●本日のお仕事
○仕事内容の反省、ブログ更新
○全体会議に出席させていただく
○アンケート送付先リストの会社概要をネットで調べる
○ポップづくり(はじめて自発的にはじめた仕事かも)
○本の表紙に入れるキーワード抽出

はじめての全体会議に出席。制作局も、デザイン局も、出版局も、みんな集まり現在の状況を把握しあう会議だった。

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池袋ジュンク堂トークセッションの打ち上げで藤本さんから教えてもらう

2005-05-30 沢辺 均

QJrの販売促進キャンペーン、池袋ジュンク堂で伏見憲明さん(QJr)と斎藤綾子さん(作家、『結核病棟物語』が猥褻な感じで僕は好きです)と井上メイミーちゃん(『カーミラ』編集長)の3人でトークセッション。
(ジュンク堂の田口さんをはじめスタッフのみなさんにお世話になりました)

で、帰りに軽い打ち上げ。筑摩書房の編集者でマンガ研究もしてる藤本由香里さんも一緒に参加してくれました。

その場で、藤本さんは誰に編集を教えてもらったのか、って話になったのです。
藤本さんは、いや、とくに誰、ってわけじゃないけれども…(勉強になったのは)、ってなふうに言った上で、まだこの仕事を始めてばかりのころに天野祐吉さんに怒られたことが良かった、という話をしてくれました。

天野さんをはじめ三人の人に、ある雑誌で座談会をしてもらい、その編集を担当したそうです。
テープ起こしをもとに、文章を整理して天野さんにチェックを依頼、それを受け取りにいったとき、
これ、誰がまとめたの、などと天野さんが質問。そして、下手だね、と一言いったそうです。
そこで藤本さん。帰ってから、文章整理をやり直して天野さんの元に。

あの一言は、今でも忘れないって、いう話でした。

僕は、「天野さんが始めに戻した原稿って、もう入稿してもいい、っていうつもりで戻してくれたの?」と聞くと、島森さんが直してくれていたんだから、そういうことだと思うよ、って。

イヤー、藤本さん、すごいですね。

一番穏便に済ますなら、ゴメンナサイっていってそのまま入稿すれば、またこのことで天野さんに会うこともなく、すますことができたんですよね。
もう一度やり直すって、労力をかけるってことで凄いし、また「下手だね」なんて言われて、怖くていやな思いをしなければならないかも、ってことを選ぶってことでも凄い。

「普通の人なら、ゴメンナサイって口で言うだけで、そこまでやらないよね。そこが凄いね」って僕が言ったら、
伏見さんと斎藤さんが口をそろえて、ゴメンナサイも言わないヤツばっかり、だって。

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傷心デスクワーク

2005-05-30 藤井 崇雅

最近私生活が非常にごたごたしているため、二丁目で飲み明かす日々が続いており肉体的プラス精神的疲労が著しい。寝不足、情緒不安定、+ビックバン的出来事 on Saturday。ヒュー。そんな中、今日も業務に励むフジイタカマサ、19歳、独身です。こんばんは。早速、今日したお仕事からいってみよー!!!(とか、もうノリまで痛い…)

●本日のお仕事
○仕事内容反省、ブログ更新
○雑務(コーヒー入れ、ゴミ捨て等)
○版元ドットコム総会資料作成のため、サイトのアクセス解析をエクセルに入力
○沢辺さんと三好さんの打ち合わせに同席させていただく。

今日は、打ち合わせに同席させていただいた。製作中の本について、である。ズバリ、テーマは「著者の方からの原稿をポットでどう料理するか!?」 編集者として、読者が読む時にどうしたら読みやすいかを一から考えていく作業であった。漢数字を使うか数字を使うか、ということから、索引をつけるかつけないか、はたまたその索引は人名索引と事項索引に分けるべきか否か、ということまで。原稿をもらったら、そのまますぐに本に出来ると考えていた僕には、「料理」の手間の多さに驚いてしまった。実際に違う方法で作られた本を見比べてみたら、見た印象や見やすさが全然違っていたのでこの編集者の手作業の大切さを痛感させられた。こういった作業は、コンピュータに読めない文脈や語感まで見ながら丁寧に進めていかなければならない。それだけの手間ひまをかけて一冊の本が出来上がるのだ。やっぱり編集者というのは素敵な仕事だ、と思った。

それから沢辺さんが日本語の文字について面白い話を聞かせてくれた。コンピューターで使われている字体の中には、意外な理由でそもそもの形と変わってしまっているものが沢山あるそうだ。例えば僕が面白いと思ったのが𡚴原(あけんばら)と言う地名の中の「𡚴」という漢字である。例えばこの字は現地の看板では、山かんむりに女と書かれているが、ある書物においては山と女の間にもう一本の横線がはいっている。そしてなんと、この横線は作字のために字を切り貼りした時の影が写り込んでしまったものかもしれない、というのである。そのようにして、元々使われていた字が予期しない理由で変化し定着していってしまうことはかなりあるのだそうだ。文字ひとつひとつが持っている物語を意識することなどほとんどなかった僕には、なんだか新鮮な新知識であった。

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こんなことをしてみました

2005-05-28 齊藤 美紀

日誌に書くことがないので、ポットに残っている人々に、「現在存命している外国人の誰かになれるとしたら誰になりたい?」と質問してみました。
●柳瀬さん「う〜ん…、シェール」
●日高さん「…チャールズ・ブロンソンでいいよ(投げ遣り)」
●佐藤さん「ニコール・キッドマン(即答)」
●木村さん「やっぱシャラポワかな(断言)」
●大庭さん「それどころじゃない(必死)」
という結果になりました。
いま、私の質問をきっかけに、みなさまが外人女性の好みについてゆるく語り合っております。私がこうして日誌をしたためている背後で木村さんが、「だからシャラポワだっつってんの」と、日高さんに食ってかかっている声が聞こえております。楽しそうです。そろそろ私もみなさまの話に加わりたいので、日誌はここまでとさせていただきます。

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チームプレイとしての編集

2005-05-26 藤井 崇雅

IMG_0938.JPG●本日のお仕事
○仕事内容反省、ブログ更新
○雑務(コーヒー入れ、ゴミ捨て等)
○会議
○おつかい(誕生日ケーキ)
○校正

はじめて「出版会議」なるものに出させていただいた。はじめての出版社の会議体験に興奮しながら、会議室へ向かった。出版会議は、普段ひとりひとりが個々に進めている仕事の進行具合を確認しあったり、新しい企画を持ち寄ってそれについての意見交換をしたりして、これからの仕事概要や優先順位を確認しあう重要な場である。ここに来てたった二週間弱の僕にも、編集において連係プレイがどれだけ大事かということくらいは理解できていたので、この会議が仕事を円滑に進めていく上で必至なのだとわかった。大庭さんに薦めていただいた本「これを読まずして、編集を語ることなかれ。(松田哲夫著、径書房)」にも書かれていたことだが、編集というのはチームプレイの部分も非常に大事なのだ。会議は、制作中の本についての報告、企画決定の本の進み具合、新企画の提案・報告、本ごとの営業作戦、受注・増刷について…という風に進められた。途中出された新しい企画がすごく新しくて面白かったりして、書店に並ぶ本たちの持つアイディアは、こういう場所から生まれていくのだな、と感心した。そして、ひとりひとりが抱えている仕事量の多さにも驚いた。僕が思っていたのよりずっと早いスピードで一冊の本が企画され創られていく。ひとりひとりが、同時進行の膨大な量の仕事を抱えている。やっぱり、ここの人たちは凄い!!みんなと肩を並べて仕事ができる日が来るのかどうか不安になってしまった。会議の後は、雑誌「カーミラ」の編集長であるメイミーさんの誕生日を祝った。社長がお茶目に皆を招集し、例によってでっかいバースデーケーキをいただいた。メイミーさん、お誕生日おめでとうございます!!

(追伸:二日連続で社員無料のカレールーを使って、お昼にカレーを食べている藤井です。野菜(じゃがいも、人参、まるごと一つずつ)は近所の八百屋で110円。ということは、一食なんと55円!!金欠の僕は非常に助かっております。ありがとう、ポット!!そして、カレー万歳!!)

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