校了までの流れを学ぶ

2005-06-28 藤井 崇雅

●本日のお仕事
○仕事内容の反省、ブログ更新
○ゴミ捨て、お茶入れ、宅急便等雑務
◯マンガのネームテキスト入力
◯トンボでクライアントの新刊カバー候補を裁断
◯クライアントへ出す再校、赤箇所まとめ、書き加え
◯青弓社へお届けもの

再校出しの原稿を直に見る機会をいただいたので、その時佐藤部長に教えていただいた言葉やシステムをここにまとめて書き記しておきたいと思う。ポットがクライアントから請け負って様々な原稿を作成していることは以前にも書いた。その場合、やはりそのクライアントの意向とポットの制作チームの意向とを練りあわせて原稿を作っていかなければ双方に満足のいく作品に仕上がらない。そのため、ポットで作られた原稿が実際に発行されるまでには何度かそのクライアントのチェックが入る。ポットで一回目の校正をした原稿を初校といい、それをクライアントに見せることを「初校出し」と言う。また、その原稿にクライアントのチェックが入ってポットに戻ってくることを「初校戻り」と言う。佐藤さんが、僕にその戻ってきた原稿を見せてくれた。僕がはじめてライターをやらせていただいたあの記事である。あの時白黒で見たレイアウトが実際に形になっているのを見るのは感慨もひとしおである。会社によっては、初校のことを1校といい、そこから校正の数が増えるに従って1校、2校、3校…という風に呼んでいくのだそうだ。ポットでは、2校のことを再校、3校のことを念校と呼んでいて、このクライアントに関してはこの念校が最終チェックになるそうだ。だから、この原稿は仕上げまでに少なくとも三回チェックを受ける、ということである。念校の時にクライアントの赤が入らずに帰ってきた場合はこれ以上直す必要がないので、「校了(文字通り、校正が完了すること)」となる。もし念校で赤が入って戻ってきた場合に、クライアントがもう直したのを再度見せてこなくても大丈夫ですよ、と申し出てきた場合には、こちらで責任を持って校了とする「責了」となる。今まであまりそういう社内で飛び交う言葉に敏感ではなかったが、これ以外にも会社内の用語がわかってくる広い視点で制作の動きがわかって面白いと思った。

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平凡な一日

2005-06-27 藤井 崇雅

●本日のお仕事
○仕事内容の反省、ブログ更新
○ゴミ捨て、お茶入れ、洗い物等雑務
◯著書リストのエクセルデータ作成(リストを作っている著者の著書の多さに圧倒。文をそんなに書くことができるネタの豊富さにびっくり。)
◯アンケートデータ入力

平和な一日。仕事もあまりなく、皆さんもなんだかスロー。電車の中で「暑い」を連発する学生の集団を見て、自分と世間の感覚のズレを再認識。寒がり(&夏大好き)な僕はこれくらいの暑さがちょうどいい。そのかわり、冬はこたつから出られない。あぁ、夏っていい。じっとしていられないほど、体中が夏に支配されてしまう。今日は暇をみつけてはイラストレーターをいじっていた。楽しい。

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どっち?

2005-06-24 大庭 雄策

先週見たNHK「クローズアップ現代」によると、動物は疲れを感じると、脳の中のある部分が脳に「休め」という指示を与えるらしい。疲れるとその「見張り番」的な部分は、脳の他の部分と逆に、活発に動くという。でも疲れすぎると「見張り番」自体が疲労してしまい、休めの指示を送れなくなる、ということだった。しかし、『海馬』(糸井重里・池谷祐二著、朝日出版社)によると「脳はぜんぜん疲れない」と書いてある。疲れているのは脳ではなく目だという。

「疲れ」の定義が違うんだろうか。

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Newtonおもろい

2005-06-23 山田 信也

仕事の資料として(こう見えても仕事をしているときもあるのです。タイガースの応援ばかりでなく)、木村さんからニュートンが回ってきました。なんの気なしに読んでみたら、すげーおもしろいです。1冊1000円じゃなくもう少しお安ければ定期購読まで視野にいれてもよいかと思われます。小学生かおじさんが読むものと思い、いままでばかにしていてごめんなさい。

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デザインの現場

2005-06-22 藤井 崇雅

●本日のお仕事
○仕事内容の反省、ブログ更新
○印刷物をテキストデータに(やっと終了!!目がイタい…)
○ゴミ捨て等雑務
◯デザインチームの仕事を見学させていただく

やっと長かったテキスト入力から開放されたので、前から興味のあったデザインチームのお仕事を見学させていただいた。この仕事を愛する齊藤さんの後ろにスタンバイし、わかりやすい説明を聞きながらその仕事ぶりを本人に負けないくらいの熱心さで観察していた。デザイン系の二大ソフトと言えば、InDesignとクォークというものが広く使われているらしいが、ポットではイラストレーターなどを併用しながらInDesignをよく使っていた。デザイナーさんからの絵を原稿とともにどこに配置するか頭を抱える齊藤さん。愚痴をこぼしながらも本当に楽しそうに仕事をしていた。斉藤さんが軽々とキーボードをたたくと、画面に映っている記事のイメージががらりとその印象を変えた。その様子を見ていて僕は、一週間ごとにホームページのデザインをリニューアルしていた高校時代のことを思い出した。授業中もよくノートの余白に企業や学校のロゴを遊び半分にデザインしていたし、高校の卒業文集や大学の願書なども自分だけめちゃくちゃ凝ったデザインを使ってみんなを驚かせた。昔から僕はそういうことが楽しくてたまらない質の子供だったのだ。考えもしなかったことだが、今僕の目の前にはそんなことを仕事にしている人たちがいる。それはすごく新鮮で、飛び切り素敵なことに思えた。すごく失礼な言い方をすれば、「こんなことやってお金をもらえるなんていいなー」というのが率直な感想だった。ポットのデザインチームの方達は、デザインの学校に行った人からすべて独学でやってきた人まで様々だった。趣味程度でも構わないから、自分もこういったソフトの使い方を覚えたいと切望した。文章も書けて、編集もデザインも自分で出来たら、すごく素敵だもの。自分で一通り自分の表現を完成させることができるということは、とても楽しいと思う。

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平和苑

2005-06-21 柳瀬 浩史

先週末、東京パレードのスタッフ仲間4人で、沼袋の焼肉店「平和苑」に行ってきました。ウマくて、安くて、肉を焼いてくれる名物オヤジがいる、という噂のお店。誘ってくれた友人は、自宅も近くて、よく来るんだとか。

店に入るなり、オヤジの名調子スタート。「ウチはさあ、使ってる塩が違うんだよ。舐めてみてよ。」と言いながら、みんなの手のひらに塩を配る。たしかに、他の塩と違ってうま味がある。これだけで酒が飲めそう。「でね、和牛と言えば近江なんだよ。ウチはホントの国産だから。」とか、その後もオヤジ、ずっとしゃべり続ける。

「もうもうと煙出して焼くの、あれダメね。うま味が全部出て行っちゃう。」と、お皿のカルビをどどっと網の上にのせ、真ん中に寄せて蒸し焼き。確かに煙はほとんど出ていない。少しして「はい、もういいよ。焼け過ぎちゃうからとっとと食べて。」と言われるまま食べる。何か、他の焼肉屋で自分が焼いたものとは全くの別物。うま味が凝縮されていて、ホントに旨い。みんなの表情が緩くなっていく。

その後も、オヤジのおまかせで、地鶏やら、ミノやら、なぜか干したイカやら、ひたすら食べ続けました。極めつけは、ワサビ醤油で食べた霜降りの近江牛。軽くあぶっただけのしんなりした状態で、オヤジがせっせとすり下ろしてくれた本ワサビを上にのせ、醤油をつけて食べる。食感は正しく脂ののったトロ。ますますシアワセ。

店をあとにしても余韻に浸っていたいところでしたが、やり残した仕事を片づけに神宮前の事務所に。シアワセな時間は儚いのでした。

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終わらない…

2005-06-21 藤井 崇雅

●本日のお仕事
○仕事内容の反省、ブログ更新
○入稿直前!素読み(誤字・脱字チェック)!!
○DUCAFEへおつかい
○印刷物をテキストデータに(まだまだキーボードたたいています…。一体なぜ終わらないの?涙)
○国会図書館にISBNについての確認
○お茶入れ、ゴミ捨て等雑務

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表現者からの教え

2005-06-20 藤井 崇雅

●本日のお仕事
○仕事内容の反省、ブログ更新
○印刷物をテキストデータに(一日中パソコンの前にいたのにおわらない〜!!!!!!)

今日は延々とデータ入力。何が何でも今日中に終わらせてやると。朝から燃えていたし、現に全力を注いでキーを叩いたのだが、結局半分も終わらなかった。それでも、今日はとても嬉しい一日だった。佐藤さんに先日書いた原稿を褒められたのだ。ポットに来てから、仕事のことで褒められたのはこれが初めてだったと思う。しかも、これは僕が初めて書いた原稿なのである。プロのライターの原稿と僕のではやはり出来は全然違っているだろうから、佐藤さんの「結構やるじゃん」には「初めてにしては(結構やるじゃん)」という台詞が省略されていたはずである。それでも初めて自分のやったことが認められたようでとても嬉しかった。佐藤さんが良かった、と指摘した主要ポイントは、「言われていないのにデザインまで考えて原稿を書いたこと」と「原稿がきちんと前ページの文脈や雰囲気に沿って書かれていること」だった。デスクトップに光る佐藤さんの原稿を見ながら、こんな風な紙面が早くつくれるようになりたいと熱望した。

それだけでも素敵なのに。今日僕の幸運はこれだけでは終わらなかった。会議のためにポットを訪れた伏見さんが、貴重な時間をさいて僕に意見をくださったのだ。僕が昔伏見さん宛てにとても生意気なライター志望のメールを書いた時の反応も聞かせてくれて、僕の姿勢の普通じゃなさを改めて気づかされた。中学生のときから僕は他の出版社の方に対しても、失礼で迷惑千万かつ自信過剰な姿勢をとりつづけていたし、それが失礼だとはつゆほど思わなかったのだ。それでも、こんな社会常識も能力もない僕に、あんなに親身になってくださった伏見さんに泣きそうなくらい嬉しかった。僕はここに来るまで、発信者側の視点というものを全く持っていなかったのだと思う。この豊かな日本で生まれた時から色々なものに囲まれて育ったけれど、僕にはそれが占める位置だとか役割だとかがきちんと見えていなかったようだった。

自分は発信者を目指していたというのに、僕は社会を発信者の側から見たことがなかったことに気づいていた。最近、街を歩いているときも、電車に乗っているときも、本を読んでいるときも、常に自分の中にもうひとつの眼が開いているのを感じている。それはポットの皆様が、そして伏見さんが、僕に教えてくれたもう一つの眼である。表現する側になくてはならない、そして僕に足りなかったとても大切な視点である。僕が席を外した時、伏見さんが冗談めかして「早くいい表現者になって、僕をアシストしてよ」と言った。冗談でもすごく嬉しくて、今までにないほどやる気が出た。こんな見ず知らずの僕にたくさんの素敵なことを気づかせてくれたことが本当にありがたくて、夏の夜の帰り道もますます愛しく思えた。雨を予期して持ってきた黒い雨傘だけがうらめしそうに僕の右手に揺れている。風がとても良い夜だった。

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名古屋に行ってきました。

2005-06-15 三好 由布那

カーミラ編集長、井上メイミーと、名古屋祭りに行ってきました。さまざま初めてのことがたくさんあって、東京に帰ってきたときにはヘトヘトに…。全女プロレスやUCのショーを見て、笑い疲れたのかもしれません。。でもホント楽しかったです! 名古屋のみなさんありがとうございました。

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艶やかな夜の宴

2005-06-15 藤井 崇雅

●本日のお仕事
○仕事内容の反省、ブログ更新
○社内ネット上にファイルコピー
○新DM作成のため DMサイズ計算
○データ入力(印刷物をテキストデータに)
○お茶入れ、ゴミ捨て等雑務

さて、最近コーヒー中毒である。朝コーヒーを入れる役目を担ってからというもの、その魅力に取り付かれてしまった。ポットで使っているコーヒー豆は、僕が普段口にするようなのとは格が違うとてもいいやつなのだ。もう香りからして全然違う。朝、昨夜皆が残業した気配が残っているぐったりと気怠い朝のキッチン。そのぼんやりしたキッチンの戸棚を開けると、途端に煎ったコーヒー豆の香ばしい香りがふわりと流れ出すのだ。そしてあっという間にキッチンを満たしてしまい、僕は早くコーヒーをいれなくちゃ、と思ってしまう。今までカフェインの力を感じるほど体力の限界に近づいたことがなかったが、今はコーヒーの力がはっきりとわかる。飲むと全然違うのだ。肩から足先まで全身の疲れが麻痺してわからなくなってしまう感じになる。ポットのみんなが、コーヒーとタバコを浴びるようにいただいている理由がだんだんわかりはじめている。つまり、これくらいカフェイン(もしくは、ニコチン)とってないとやってらんねーよ、ということなのではないかと思う。あぁ、それにしても美味しい。外は雨がしとしと降っている。ふー。

夜は、お芝居を観に行かせていただいた。久しぶりに下北沢のノスタルジックな町並みに酔わされ、しとしとと落ちる雨もまた艶やかで、もう僕はすっかり嬉しくなってしまう。劇場に入ると、外の不思議でどこか懐かしい景色にまったく劣らない(むしろますます素敵な)セットが僕らを迎えてくれた。あまりにも素晴らしいので、佐藤部長も「見事なセットだねー」と感嘆の声をもらしていた。日本のお芝居を見るのが久しぶりだったこともあって、僕はその人情とユーモアにすっかり引きつけられてしまいうっとりしながらその小劇場を漂っていた。すごくいい夜だった。

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初ライター業務

2005-06-14 藤井 崇雅

●本日のお仕事
○仕事内容の反省、ブログ更新
○ポット会議に出席
○原稿書き(初体験♥)
○書庫整理
○参考書でお勉強
○ブックフェア書籍を再検索
○直販個人発送
○ゴミ捨て等雑務

クライアントから請け負った書誌の原稿を書かせていただく機会にめぐまれた。子供の頃、自分も何度か読んだことのあったなじみ深い書誌。その原稿を僕が書くことになろうとは、まさに神のみぞ知るという感じである。さすがに佐藤さんが先に書いた記事は、写真や図表などのレイアウトといい文字のデザインといいまさにプロフェッショナル。文章もわかりやすく、何より読みやすい。せっかく佐藤さんが実習生の経験値のために任せてくださった仕事、下手なマネはできない。それに、これこそ編集者として自分が最もやりたかったことなのだ。物を書く!!!ということ。しかし、なにしろ初めてなので佐藤さんにさらっと説明された状況から実際に書き出していくのは大変だった。日記を書くのとはわけが違う。何かをお金を払っている特定の顧客に伝える為に書くのだ。まず、その内容を把握するため資料を読み始めるのだが、僕のまったく興味も知識もない分野である為何度読んでもわからない部分がところどころにあった。インターネットや百科事典、教科書などを総動員して理解に努め、ようやく書き始める。どうしたら読者層にとってわかりやすいか、鈍い頭をフル回転させて書いた。とても楽しかったのだが終わった頃にはへとへとに疲れてしまい、こんなことを毎日何ページもやっているポットの方達の凄さに改めて感動してしまった。

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ホンバン・メーリングリスト

2005-06-13 沢辺 均

ホンバン・メーリングリストというのに参加してます。
あっちのホンバンではなく「本屋」と「版元」のメーリングリスト、という意味です(あーベタな……)。
で、現在のメンバーは、本屋側=「本屋の村」と版元=「版元ドットコム」が中心です。
どっちも規模の小さいとこなんです。

規模の小さな書店は雑誌・マンガ・売れ行きのいい本が商売の(つまり商品の)中心らしいんです。
一方、規模の小さな出版社は、大型書店で売ってもらってるのが中心になります。ポットなど、典型的です。

その小さいもん同士が集まったって、あんまり具体的な商売には結びつかないんですが、版元側のボクには、本屋の「気分」とか「雰囲気」がわかって面白いんです。
たとえば、外商(配達したり注文をとったり)の比率が50%を超えるのはやばい、とか、取次が、返品した本を本屋に送り返してきた(逆送というんですけどね)話とかね。

それに、「本屋の村」というのは、書店の販売システムや在庫管理・POS管理のソフトを自作して本屋さんに普及させてるグループなんで、書誌情報・在庫情報の無料公開などの注文も版元にしていて、そういう点でも、ボクの気分にあってね。

昨日の日曜日は、仙台から大阪に帰る途中に東京で途中下車してくれたメンバーと、東京の書店さんが参加してくれて、版元メンバーも入れて11人のオフ会でした。

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目に飛び込んでくるひとつひとつのもの

2005-06-13 藤井 崇雅

●本日のお仕事
○仕事内容の反省、ブログ更新
○アンケート送付の為、宛名書き
○人間学アカデミーパンフレット原稿、つけあわせ
○人間学アカデミーパンフレット原稿、校正
○人間学アカデミーパンフレット原稿、事実確認
○昨年度人間学アカデミーパンフレット、残数把握
○レインボーブックフェアの書籍案をまとめる
○ゴミ捨て等雑務

人間学アカデミーのパンフレットを今日印刷所へ入稿する、ということで朝からはりきってパンフレットとにらめっこしていた。僕の役目は、印刷所に出せる状態にする為に今年度のパンフレットの内容に不備がないか確認することである。いつも思うのだが、ポットのチラシや本というのはセンスがある。特に文字が多い出版物の字体や字の配置など、とてもシンプルで(それでも、ちゃんとすぐにそれと判るポットらしい特徴を持っていて)惚れ惚れしてしまう。パンフレットの中の講師プロフィールや著書の部分は以前に僕が調べていたものだったのでよくわかったのだが、ひとつパンフレットを刷り上げるだけでもデザインから校正までとてつもない時間のかかるものなのだな、と思った。今日だって、講師の方にあらかじめ確認をとった内容とつけあわせをして、誤字脱字を一字一句拾っていて、著書のデータなどを大元から確認していって……ということをやっていたらあっという間に三・四時間たってしまった。最近、そういうことをよく想う。電車の中や街中にすまして何の気なしに座っている広告もいきなりパッと現れるわけではなく、僕と同じような人間が丁寧にアイディアを温めて時間を費やして作っているのだ。当たり前のことなのに、僕は高速で変化していくこの東京でそういうもののひとつひとつを意識して見たことがなかったことに気づいた。

今日は日高さんが信州でおそばを買ってきてくれたのでみんなで食べた。キッチンでどんどんゆで上がるそばを見ながら、まるで大家族だ、と思った。会議室でそばと天ぷらを囲んで食べる昼食はとても満ち足りていてとっても満腹だった。

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明日から名古屋

2005-06-10 佐藤 智砂

明日から名古屋のイベントN.L.G.R.に、カーミラを売りに行ってきます。N.L.G.R.は初めてなので、とっても楽しみ。でも、天気悪そう。

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トリセツ読めません

2005-06-09 齊藤 美紀

取扱説明書が読めません。読む前は、今回こそはちゃんと読み切ろう! と固く決心してから読み始めるんですが、目が文字を追うことを、実にアッサリあきらめてしまいます。いや、目はそれなりに文字を追う努力をするのですが、内容が一切頭に入ってゆきません。すぐ飽きます。

しかし取説を読むことができないのはなかなか不便なので、取説が読めるようになりたいんです。そのための努力は、ことあるごとに(取説を読まなければならない場面に遭遇する度に)なんとなくそれとなく、してきたつもりではいるのです。しかしそれでも読めない。これは取説を読めない私に問題があるのではなく、取説にこそ問題があるのではなかろうか、と考えてみました。

では、この取説自体をどう改善すれば、取説嫌いでもあっさり読めるようになるのか。
取説総漫画化、というのを思いつきました。まったく新鮮味のない案なんですが。
世間で売れている漫画には「蘊蓄漫画」というジャンルが存在します。(「美味しんぼ」みたいな)アレっぽい取説を作れば良いんじゃなかろうかと。「漫画取説」。しかし、取り扱い説明をただ単に漫画におこしただけでは、だらだら続く長い説明台詞に飽き飽きし、結局読み切れないであろうことは想像に難くありません。そこで、【案1】やはり取説とはいえど、そこに「主人公の成長」やら「心温まる人間ドラマ」やら「小粋なギャグ」やらをからめていき、読者が引き込まれるストーリーを展開する。【案2】しかし、そうは言ってもたかが取説、ネーム作りにそこまで時間も労力もカネもかけらんねーよ、という気分がでてくるでしょう。そこで、「萌え」です。漫画内で取り扱い説明を主にするキャラクターに、「萌え」の要素をふんだんに盛り込んでいく。
以上2案が実現したあかつきには、【案1】採用の場合、その素晴らしいストーリーに感動した読者から、是非とも漫画を続行してくれ!とのお便りがメーカーに殺到。漫画の続きは新製品が出た際の取説に続くため、続きが読みたいがために製品を買う消費者続出!(ビックリマンシール現象)【案2】採用の場合、「取説萌えキャラ」欲しさに製品を買う消費者続出!(ビックリマンシール現象)思わぬところでメーカー側ウハウハ。(調子に乗って、キャラクターグッズ作りに手を出してみたり。)また、「漫画取説」が一般的になっていった際には、取説漫画を主に描くことで生きて行く「取説漫画家」を自称する人物まで出現するように。なかでも特に好評な取説漫画を描く、カリスマ取説漫画家は、都内一等地に神田うのの「パンスト御殿」ならぬ、「取説御殿」を建設するほどに……なるやも知れぬので、だれか、なんとか、読み切れる取説、作ってください。とはいえ、今更「萌え」とか言っちゃっている齊藤の発想力の乏しさよ。

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勉強の世紀

2005-06-08 藤井 崇雅

●本日のお仕事
○仕事内容の反省、ブログ更新
○目録のためのデータ入力(お昼前におわった!!やったー!!)
○キャプチャ
○あんふぁん校正
○版元.com集会の為の書類準備(コピー、コピー、コピー!!)
○ゴミ捨て等雑務

沢辺さんが三好さんとともに僕を食事に誘ってくれた。80年代の素敵な音楽が流れる定食屋さんに入った。沢辺さんは「藤井が今のポットでまかされている仕事だけで、出版社ってこういうものなんだと思い込んでしまうのが一番怖い」と言った。僕が見ているのは氷山の一角にすぎない。僕がもしお金を払って雇われている身だとしたらみんなの態度も違っていたはずだ、と沢辺さんは言った。沢辺さんが指摘したのは、僕のポット社内での位置である。社会科見学的な感覚が抜けないのである。沢辺さんは、もし就職直前の学生が来たらもっと口うるさく色々なことを指摘するだろう、と言った。社会に出て実際に働くのが目前だからである。「じゃあ、これからは僕にももっとちゃんと言ってください」と言った僕はまったくもって無神経である。沢辺さんは「そこがお前の甘いところなんだよ」と答えた。会社は学校ではない。僕は心のどこかで、新人は教えられて当たり前、部下がうまくやれなかったら上司の責任、だと思っていた。(少なくとも、自分が上司だったらそういう風な姿勢でいたい、と思っていたし、教え方には自信があった。) そして、以前勤務していた会社と違い明確な目標やコンセプトが共有されていないことを疑問にすら思っていた。

勉強することは良いことだ、とされるこの世の中。面接で「ここで勉強させてください」と自信たっぷりに言ってくるような志願者には「じゃあ学費を払ってください」と返す、と言った沢辺さんの台詞が印象に残った。会社は勉強する場所である以前に働く場所だ。「本を読んで勉強していると、そんなことやっていないで仕事をしなさい、と言われる時代があった」と言った沢辺さん。常に教わる側であった僕は、教える側の負担や努力がまったくみえていなかった。体系づけられた教育システムの中で育ち、以前の勤務先にもあまりに整理されたシステムとマニュアルがあった。僕は、知らないことは教えられるのが当たり前で、会社というのはそういうことを一からしてくれるものだ、と思い込んでいたのだ。ポットのやり方は、僕にはもう想像の範疇外というか、ひたすら新しかった。自分から学んでいくこと、自分から仕事を見つけてモノにしていくということ。そうしなければ、いつまでたってもこの会社の一員になることはできない。自分で答えを見つけなければ、いつまでたっても窓際の座席に座った「ゲスト」でしかない。会社の方向をきちんとわかっていれば、自分が何をどうするべきなのかわかるはずなのだ。もっと自分からこの仕事に真摯に取り組んでいかなければならない、と思った。そして、言葉では指摘されない自分のミスにももっと敏感にならなくてはいけない、と感じた。

とてもありがたい愛のムチであった。今日正面から言われなかったら、きっといつまでたっても気がつかなかった。こんな自分に対して「入った時に比べたらすごく変わった」と言ってくれた三好さんの言葉がすごく嬉しかった。甘ったれな自分に、さよならしたい。こんなに親身になってくれる二人に、はじめてポットの一員としての意識が芽生えた瞬間だった。

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首都高速取り締まりと不眠

2005-06-07 木村 瞳

家のすぐ近くに首都高速が走っています。そして、高架の首都高と3階の私の部屋は、ほぼ同じ高さ。直線距離で結んだらきっと80mもないかと。で、最近、警察が激しく取り締まっています、スピード違反。もちろん、スピードの出し過ぎは大変危険だし、その取り締まりも必要かと思います。が、取り締まる時刻がちょーど私が眠りにつこうとする2時〜3時にかけて。私が眠ろうとするその時、隣では首都高バトルが開催される刻なのでしょうか。
違反車発見!→うぉぉーんうぉぉーん(サイレン音。音量特大。ホントに特大。選挙カーより断然でかい音量。体感で2倍くらい)→「前の車とまりなさーい! とまりなさーい!」(スピーカーを通した警察の声。音量特大。こんなにはっきり聞き取れないけど、こんなことを言っているはず)→(きっと)なんやかんやあって警察もとの位置に戻ってくる→違反車発見!→うぉぉー……
1台をつかまえなんやかんや、で次のサイレン音まで約10〜15分間隔。昨日は、1時半から4回ほど繰り返されました(…というか、そのあとは寝てしまったので不明)。
これ、本当に悩んでいます。申し訳ないんだけど、うるさくて眠れない、次のサイレンがいつなるかいつなるかと気になって眠れない(いや、寝たんですが)。昨夜は怒りのあまり警察に電話しようかと思いましたが、目が覚めてそれでも怒りが収まらなかったら電話しようと思い、踏みとどまりました。
……このあと、このことに関する自分の考えと対処案(どう電話するか)を書こうと思ったのですが、面倒になったので今日はここまで。次回の日誌に続く(かも)。

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一人前の社会人とは…

2005-06-07 藤井 崇雅

●本日のお仕事
○仕事内容の反省、ブログ更新
○ゴミ出し、お茶いれなど雑務
○オンライン書店へのアンケート送付作業
○目録のためのデータ入力
○直販個人発送
○郵便局へおつかい
○三好さん担当の本づくり観察

実習生として出版についてどれだけのことが学べるのか、と心配したが、ポットに来て出版界の横のつながりや本が作られていく過程をリアルに体感することができてとても嬉しい。会社がどれだけ自分の想像から離れていたかを実感できたし、なにより仕事の面白さにも触れることができた。今まで手を触れたこともないようなソフトを使い、毎日いろいろな新しい用語を覚えていく。本の中をこんなにじっくり見た(視た?)のもはじめてだったし、日々の雑用で接するなんでもない書類達が出版界について何かを教えてくれたりもした。ポットは比較的小さな出版社だから、沢山の種類の仕事を一度に見ることができる。ひとりひとりが抱えている仕事のバラエティの広さには驚くべきものがあった。

自分から動ける人、というのはやはり仕事でもとても重要なようだ。営業の方がおっしゃっていたのだが、「他社との違いや戦略を自分から見つけ出し、解決策を提案していける段階になって一人前」なのだそうだ。そこまで出来る人は実際にはあまりいない。どんな場所で働くにしろ、粋な発想の出来る社会人になろう、と心に決めた。

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ナイトスクープ本をベタ褒めする

2005-06-06 山田 信也

「探偵!ナイトスクープ」の企画立ち上げから、主に爆発卵が爆発して視聴率が30%に達するまで、そしてその後局長交代を経て現在に至るまで(は割りと駆け足に感じました)の番組の歴史が制作サイドの視点で書かれています。
テレビ番組の制作と出版物の制作では、別物でしょうが、ナイトスクープの番組のアイデアができあがるところは、先日沢辺さんから社員のみんなに支給していただいた「アイデアのつくり方」っぽい感じがしましたし、一行で説明でけへん企画はあかんのや、とかそこはかとなく役に立ちそうな立たなさそうな場面もちらほら。
初期の番組を支えたディレクターの人たちや、その後戦列に加わった新戦力の人たちが、当時だいたい今の自分と同じくらいか少し上くらいの年代で、我が身を振り返るとヘコんでしまうような、自分もがんばろうと思ってみたりでございました。
そして、本文も中盤をすぎたあたりに登場した、「アホって常に勝ち組ですよね。負けたことに気づかないですからね」っていうのに、衝撃を受けました。アホになりたい!、とうっかり思わずにはいられませんでした(自分がかしこいっていうことではなく弾けたいというかつきぬけたいというかこういうとそれはそれでまた誤解もあるかと思いますが)。「アホは常に勝ち組」、座右の銘にしたいくらいです。今後の日々の暮らしで全く役にたつこともなさそうですが、、座右の銘の意味が間違ってるかもしれませんが。。
カバーはややコテコテっぽいですが、カバーをはずすと黄色い角背の上製本でかわいい感じで(表紙が二色刷りでリッチな感じです)ブックデザインも好きです。
久しぶりに番組が見たくなってしまいました。が、テレビ神奈川、映らねー!

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スーパーモデル

2005-06-06 藤井 崇雅

983a.jpg●本日のお仕事
○仕事内容の反省、ブログ更新
○レインボーブックフェア出展書籍の検討
○レインボーブックフェア関連イベント検索
○レインボーブックフェア宣伝方法の検討
○参考書でお勉強
○ショップへの発送
○個人直販の発送
○ポット出版目録の為のデータ収集
○おつかい
(レインボーブックフェアのために何かをしているのはとても楽しい。どんな風にこのフェアを育てていくか考えているとわくわくしてしまう。)

ファッションモデルというのは実に大変な仕事だ。自分のスタイルを保ち、好奇の目にさらされ、完璧なものを要求される。東京で生きる、ということはファッションモデルのようだ。次々に変化していく激流の中で自分という信念にしがみつくのには相当な精神力がいる。だから、この場所でリアルなスーパーモデルを見かけることはまれである。そう考えると、今の出版社の人々は奇跡のようだ。クリーブランドというアメリカの極めて平均的で退屈な場所から、生まれ故郷の東京に帰ってきて、今まで近すぎて見えていなかったことが沢山見えるようになった。両親からも常識からも、日本の激しい競争や人間関係からも離れ、プレッシャーもほとんどゼロになった僕は自分にとても素直になっていたようだった。正直に自分のペースで日々を当たり前に過ごしてきたけれど、東京に戻ってきたら自分のかかえているあまりに沢山の荷物に気づいて唖然とした。クリーブランドとは違う種類の沢山のプレッシャー。 東京の要素も、クリーブランドの要素も、どちらも必要でどちらかが欠けていると僕はたちまち不健康になってしまう。この美しくもドライな東京で、アイスティーみたいにカランカランと涼しく自由に生きたい、と思った。ポットの人たちはそういうことに長けている。しなやかで、とても自分を知っている。

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