校了までの流れを学ぶ
2005-06-28 藤井 崇雅
●本日のお仕事
○仕事内容の反省、ブログ更新
○ゴミ捨て、お茶入れ、宅急便等雑務
◯マンガのネームテキスト入力
◯トンボでクライアントの新刊カバー候補を裁断
◯クライアントへ出す再校、赤箇所まとめ、書き加え
◯青弓社へお届けもの
再校出しの原稿を直に見る機会をいただいたので、その時佐藤部長に教えていただいた言葉やシステムをここにまとめて書き記しておきたいと思う。ポットがクライアントから請け負って様々な原稿を作成していることは以前にも書いた。その場合、やはりそのクライアントの意向とポットの制作チームの意向とを練りあわせて原稿を作っていかなければ双方に満足のいく作品に仕上がらない。そのため、ポットで作られた原稿が実際に発行されるまでには何度かそのクライアントのチェックが入る。ポットで一回目の校正をした原稿を初校といい、それをクライアントに見せることを「初校出し」と言う。また、その原稿にクライアントのチェックが入ってポットに戻ってくることを「初校戻り」と言う。佐藤さんが、僕にその戻ってきた原稿を見せてくれた。僕がはじめてライターをやらせていただいたあの記事である。あの時白黒で見たレイアウトが実際に形になっているのを見るのは感慨もひとしおである。会社によっては、初校のことを1校といい、そこから校正の数が増えるに従って1校、2校、3校…という風に呼んでいくのだそうだ。ポットでは、2校のことを再校、3校のことを念校と呼んでいて、このクライアントに関してはこの念校が最終チェックになるそうだ。だから、この原稿は仕上げまでに少なくとも三回チェックを受ける、ということである。念校の時にクライアントの赤が入らずに帰ってきた場合はこれ以上直す必要がないので、「校了(文字通り、校正が完了すること)」となる。もし念校で赤が入って戻ってきた場合に、クライアントがもう直したのを再度見せてこなくても大丈夫ですよ、と申し出てきた場合には、こちらで責任を持って校了とする「責了」となる。今まであまりそういう社内で飛び交う言葉に敏感ではなかったが、これ以外にも会社内の用語がわかってくる広い視点で制作の動きがわかって面白いと思った。
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