ポット出版社長・沢辺均の日記 -83[2010.07.22〜2010.08.02]

2010-08-02 沢辺 均

●2010.07.22木
あっというまに10日くらいたってしまった。この日記。
午前中から出版会議をして、その後整体を受けて、
16時から版元ドットコムの「Googleエディション説明会」へ。レポートはこちら。
版元ドットコムの集まりにしては珍しく「懇親会」という名の飲み会なしで、即解散(笑)。

●2010.07.23金
午前中ポット会議、その後掃除大会。
午後は、企画づくり=ベーシックインカムの本をいろいろ考えたり調べたり。
夜は出版コンテンツ研究会のメンバーと暑気払いの飲み会で神保町。

●2010.07.24土 25日
資料用の本と、小説「ミレニアム」などにはまって、ここんとこ連続夜更かし。
おかげで、湯浅さんの講演会に行きそびれる。「できるだけ行こうと思う」って逃げうった返事にしておいたら、
緊張抜けて寝坊した。
日曜の夜は新宿ヨドバシカメラまあで2.5キロの散歩に、鉄とすずと一緒に行く。

●2010.07.26月
7月生まれのスタッフ合同誕生会(ってただケーキを食べるだけ)。
幸江ちゃん、オオタ、ナカハマとかだけど、メインは愛犬すず(笑)。
ホントの生まれた日はわからないんで、テキトーに7/7の七夕を誕生日にしてる。
千葉の保健所で殺処分の前日にひきとられたくらいだから完全な野良(子)犬だったわけで、
誕生日どころか7月生まれかどうかもわからんのです。

●2010.07.27火
ビラセレーナの管理組合理事会。
いつのまにか住民(=組合員)が、理事会に注文つけるみたいなことがおこるんだけど、なぜだ。
それぞれが自分の家(部屋)をメンテナンスするんだけど、集合住宅だから、
組織をつくって、共同で管理してるってはなしで、理事は別に注文受ける立場じゃないぞ、と思う。
まあ、「国」だって相変わらず、注文受けるって立場のままだしな。
議員さんたちも、「受けます、受けます」って感じの対応だしな。
午後はいろいろ評判になった「電子書籍出版制作・流通協議会」の設立総会と記者会見と記念パーティー。
http://twilog.org/sawabekin/date-100727
この組織が、即日本の電子書籍状況を切り開いていけるとは思わないが、
どうやって利用しようかって角度から見ていけばいいんじゃない? 批判する人もいるけど。
そのまま、げんきな図書館の理事会へ。
最近、疲れるんだよね、理事会。

●2010.07.28水
退職して石垣島に移住した、くらたおばさんとてらかどと昼食。
石垣島から上京してきてたんでね。
20代をすごした渋谷区役所の、年金課で一緒に働いた人。
年金課はいろいろ面白かったンだな。
それからS社にデザインの打ち合わせ。
夜は版元ドットコムの会議と飲み会へ。

●2010.07.29木
午前中から出版会議。そのごは整体(均整)を受ける。
整体が終わって「ず・ぼん16」の取材で、相模大野へ。
図書館を受託してるNPOらいぶらいぶ。
代表の意見はまっとうだなって思ったよ。現場はわからんけど。
でも、3人いて、3人とも楽しそうな表情だったから、うまく行ってるのかな?と思った。
帰ると22時をすぎていた。

●2010.07.30金
午前中はポット会議(45分くらいか)と掃除大会。
午後に、北海道新聞の取材を受ける。なんか「対論」みたいなコーナーで、
電子書籍の行く末、みたいなテーマ。
質問にそって答えたけど、うーん、どうもテーマから外れてしまった気がする。
こんなことなら、その場でレジュメつくって、話せば良かったのに、と公開。
テーマがある取材なんだから。テーマがなくて状況を教えて、とう取材なら、こんなんでもいいんだけど。
記事にできないだろう? と思ってしまう。

●2010.07.31土
13時からのシノドスのレクチャーに行く。
「贅沢な少人数制で、著者の議論をライブで聴き、何でも直接質問できる「シノドス・セミナー」。
基礎からたっぷり学びつくす、各界の第一人者による講義「シノドス・レクチャー」。
知の最前線にたつ論者とともに、豊かな学びの場を提供します。」
というレクチャーで、確かに贅沢なんだ。
高橋洋一さんの『日本の大問題が面白いほど解ける本』刊行記念レクチャー/バランスシートで世の中がわかる~物事は数字で見なさい! 』
うーん、もう少し具体的にしてほしかったな、と。
飯田泰之さんとあって、ベーシックインカムの本の了解をもらった。
ベーシックインカム研究所というところの星飛雄馬(本名だそうだ、親は顔出せ!)という
とんでもない名前の編集者に紹介される。
版元ドットコムの会員でもあるサンガという出版社などで仕事をしてるそうだ。
荻上チキさんに「毎度ごひいきに」と声をかけられたけど、まだ2回目、、、、。

●2010.08.01日
4ヶ月ぶりに、我がバンドのスタジオ練習。
http://www.youtube.com/watch?v=4D2s61uHz7Q
いやー楽しいですね、でかい音だすの。
リンクのyoutubeはメンバーの結婚祝の儀式。

●2010.08.02月
本をだすので、会議室で北原みのりさん、中村うさぎさんといろいろな人たちで会議。
といっても、オイラは不参加だけどね。彼女たちが編集をやっているのだ。
一人一年に一度の「面接」。ゆん、うえの、ごが。
イチバンおおきな目的は給料のアップを決めること。
(いや、アップはできるけど、ダウンはなかなかできなのだけど、理屈のうえではそれもあり。要は給料改定の話し合い)。みんなアップで「面接」終了。
そしてこの日誌を書いてる。
佐々木俊尚さんのtwitter
アプリ形式で本を売るのには限界があるから書籍ストアの標準化が必要だが、iBookやKindleが嫌だからといって国内しか通用しないシャープXMDFに期待をかけるのは絶対に誤りだ。/ http://bit.ly/cgef8B
を読んで首ひねる。
時間がとれたら書いてみよう。

Comments Closed

神田のうなぎ

2010-08-02 大田 洋輔

7月31日(土)、美味しいうなぎを食べてきました。神田にある「大江戸」というお店です。Twitterで「うなぎ食べたい」と書いたら、親切なフォロワーの方に教えてもらいました。こういうことがあるので、Twitterは止められません。

うなぎ・割烹 大江戸

当日、出先で行くことを決めたので、創業200年のシブいお店なのに「悪魔のいけにえ」のTシャツ丸出しで入店してしまい、しまったな、という感じでしたが、お店の方は優しく接してくれました。

うなぎも、とてもおいしく。
unagi.JPG

7月31日は隅田川の花火大会と同じ日で、遠くの花火を頭の片隅に置きながら食べた夏の鰻のやわらかな口当たりが、まだ舌の上に残っているような気がします。
お会計は二人で7,500円くらい。1食150円が理想ですから、50食分を1(×2)食で使ったことになり、とんでもないことですが、一年に一度くらいは、お金のことを考えずにおいしいものを食べたいな、と思います。

次は2011年!

Comments Closed

講演したことのまとめ●平成22年度山梨県公共図書館協会 全体研修会

2010-08-01 沢辺 均

5/28金に、山梨県公共図書館協会で講演させてもらった。

●そのときのレジュメ→レジュメ●平成22年度山梨県公共図書館協会 全体研修会

事務局の人がまとめをつくってくれたんで、掲載しますね。
実際、まとめを送って来てくれた(著者校正みたいな意味で)のは6月下旬なんですが、ただちにここに出してしまうのも悪いので、公開日設定を8月1日に事前設定。これを書いているのは6月25日(金)です。

────────────────────
★まず、自分が講師として招かれた(であろう)理由

1自分の経営するポット出版は『ず・ぼん』を年1回出版しており、図書館とも15年くらい関わらせてもらっている。
2自分たちの本の存在を知って欲しいと、いろんな出版社と2000年「版元ドットコム」を33社でスタートさせる。インターネット上に、自分たちの作った本の情報がなければ、それがないことになってしまうというのが契機。おおくの出版社は、書誌情報は取次店が作れば良いじゃないかという考えだった。本の直売もやっていたが、それで儲かるのかという意識からか、3〜4年は会員も横ばいだったが、現在は166社になった。インターネット上に、自らの本の情報を、出版社が出していくことが理解されてきた。
3山梨の図書館の状況はわからないが、東京の図書館は委託や指定管理が多い。図書館の元非常勤職員の人たちが主体となって作ったNPO法人「げんきな図書館」は、職員・館長の常駐しない江古田図書館、東中野図書館、渋谷区立代々木図書館の運営を受託している。自分は『ず・ぼん』を作っていた関係で知り合い、そこの理事も務めている。

折しも今日はi−padの発売日、持参したものは4/10にアメリカで発売になったもの。スタッフのアメリカ在住の姉に買ってもらい送ってもらった。後ほどさわったり、使ったりして欲しい。

★個人的におもしろいと思う、図書館と出版社両方に関わるいくつかの状況

1日本ブックサーチの動き。グーグルのブックサーチを日本語でやってみたことのある人は?→1名。グーグルブックサーチとは、アメリカの大学図書館や議会図書館の蔵書をに本で出版されたものも含めてスキャンし、画像化・OCR(テキスト)化して、全文の中から検索できその一部を表示する。勝手にスキャニングするということから日本文芸家協会などは反発したが、英語のみを対象とするということで、今は沈静化している。公開はスニペット(検索キーワードを含む前後数行)、全ページの20%などの方法。日本の多くの出版社は、最終的にグーグルがそれを勝手に売るのではないか、利用料を取るようになるのではないかとの心配から抵抗した。ポット出版は全130タイトルのうち100タイトルくらいを自ら提供している。全文から検索して一部(最大20%)が表示されることは、本をめぐる環境としては有意義と考える。
日本の本の仕入れやMARCが1社占有では自分は嫌だ。グーグルのブックサーチのこともそうで、グーグルの独占では、相手方に主導権があり、あらがえない。そこで、国立国会図書館と自ら手を挙げる出版社(小学館、講談社、新潮社、筑摩書房、版元ドットコム)が共同で、本の全文からブック検索をできるものを創る試みが、現在合意文書を作るところまで到達し、6月くらいに公式発表、年内に小実験を始められるように動き始めている。業界全体で取りまとめるのではなく、やりたいところがやりたいものだけやるという方針。あるタイトルはO.K、その他のものは×でもよい。
2デジタル三省懇談会(総務省、経済産業省、文部科学省、オブザーバー的に国立国会図書館)。今のところ考えられているポイントは3点。一つは、日本語の電子書籍のフォーマット・規格化、二つめは、利活用の方法で個人的にはブック検索をその柱にしたいと考えている、三つ目は出版社の権利である。レコードなどに比べ、本の場合著作者には権利があるが、出版社には何の権利もない状況である。
3公共的書誌情報基盤整備の動き。現状はTRC(株式会社 図書館流通センター)が全国の図書館で使用するMARCの80%を占有。国立国会図書館もJAPAN/MARCを作っているが、出版から一ヶ月半程度もかかる。これに対し、TRCは4日ほどで作成。見本納品から作成を開始し、書店への配本には完成している。このような現状に対し、統一書誌を作るべきとの意見もJPIC(財団法人 出版文化産業振興財団)などから示された。今年1月には活字文化議員連盟から、書誌データの一元化に努めるとの計画も出され、日図協は即刻同意声明を発表。出版社も書誌情報データベース化に取組んでいる。それを国会図書館が利用するなど、出版社と国会図書館が緊密に情報をやりとりするようになれば、注目に値する。
4出版のインフラ整備について。JPO(日本出版インフラセンター)が近刊情報をEDI(電子データ交換)での発信をはじめようとしている。これは、今度こんな本が出るという情報を、発売の1〜2ヶ月前からネットワークを通じて、すべての本屋とネット書店に知らせようとするもので、ねらいは、出版社=生産予測、書店=仕入れ精度向上。無駄をなくす、返品を減らす=注文の精度を上げるということにある。近刊情報(簡単な書誌)を作ることは、統一全国書誌を作る動きとリンクできるはずだと思うが、それらを進めるメンバーは別々だったりして難しい。近刊情報を集めるしかけを作るというだけでも、出版社の意欲とうまく合致させなければ、うまくいかない。多くの出版社の近刊情報提供が重要。近刊情報と国会図書館のJAPAN/MARC迅速化の結合は今後の課題。TRC以外からMARCを入手する可能性を考える図書館人は今はいないが、今後はどうなるか。面白いことになっている。

これらの動きの背景には、国立国会図書館館長の長尾氏の影響が大きい。長尾氏は官僚でない初の館長で、資料を電子化して、全国平等に、有料化してでも使用(読むことが)できるようにするという、電子図書館構想を持っている人である。現場では図書館でお金を取ることへの抵抗は強いものがあるが、インターネットというツールが手に入ったという状況、出版状況などを考えると、個人的にはすでに図書館無料原則にこだわるべきではないと考える。病院でも3割徴収されているし、入館料をとるとか、1冊借りるのに500円とる等という無謀な有料化ではない。何を持って有料というのか、何を持って図書館の無料化なのか、線引きの問題になってくる。今後に向けて図書館員は考えておいた方が良い。

★図書館と出版社が直面している事態の背景

1インターネットがメディアの変化を決定的にした。今回発売のipadはそれをさらに加速すると考える。ポット出版発売の『クズが世界を豊かにする』という本がある。例えば、イラン大統領不正選挙に対するデモの映像はイラン政府に制限されたが、ネット上では現場で起きている動画が、リアルタイムで見える。その映像自体はおそらく携帯のもので、メディアの質や写す技術自体はクズみたいなもの(素人)が発信している。今は、普通の人の発信が、インターネットを通じて世界の人に影響を与える可能性がある世界。たとえば、自分が帰りの電車が正面衝突する事故に遭う。かろうじて生きてその状況をツイッターで投稿すれば、世界の沢辺?そういう可能性もある。バジリコ出版から『新世紀メディア論』を出している、小林弘人はインターネットは“誰でもメディア”という論。これまでは、メディア(新聞=発行するためには資本が必要、テレビ・ラジオ=免許が必要)は一部に独占されているものだった。しかし、インターネットにより発信可能になった。=誰でもメディア化。
2過去日本に、こんな自由な時代はなかった。それは肯定して良い。民主主義(みんなが決めること)がルールになる社会に賛成する。
3キーワードは文字。本を読まないといわれるが、毎日新聞の読書調査では1970〜90年代の総合読書率70%前後に対し、2008年は79%。ブックスタートや朝の読書が原因か?読んでいないのはむしろ大人か。文字は読まれていると思う。ただ文字=本・雑誌とは限らない。デジタルが増えていると感覚的に思う。これほど日本人が文字を書いている時代もない。メールもしかり。絵文字などですら日本語の表記の拡大と自分は考える。ビジュアルに移動してはいない。文字・言葉抜きに感情は伝えられない。文字・言葉によって意思が確認される有意性。HPが文字ばかりということにも象徴されていると思う。

★図書館が果たせるかもしれない役割

・それでも図書館は必要か、いつでも考えている。文字、読み書きは重要であり、それが使えないと社会にエントリーすることができない。画像だけでなく、文字だから伝えられる。この文字を扱い、社会のルールを知る材料を提供するのが図書館のオオモトのオオモト。図書館は、学校と並行して重要な役割を担うものだと思う。しかし、これだけインターネットが発達した今、建物としての図書館、直接来館しなければならないような図書館は必要か。仮に、電子書籍が9割を占めるようになる社会が来たとき、図書館は何をするのか?明確なものはない。しかし、取り残されている課題、アプローチすべき課題があると思う。
1情報の選別。例えば、新聞は記事や見出しの大小で重要性がわかるように、すでに記事は選別され、重要度をランクづけしている。インターネットの場合、膨大な情報を選別するのには限界がある。また、有為(自分にとって)な情報を、選別して再構築するにも限界がある。それはメディアが果たすべき役割とも考えられるが、その一つとして、図書館も考えていくべきと思う。
2事実確認機能。例えば、イランのデモの映像は、実際は数人の死体であったものが、複数の人がいろいろな角度から写したために、膨大な数と受け止める人が出てきた。その間違いも訂正されないし、検証もされない。検証は本来メディアの役割。これも、図書館が果たせる役割の可能性がある。
3コンテンツの収集・編集・発信機能。先日、知人と訪問した山中湖村の図書館では、富士山の噴火に関する資料など貴重な郷土資料が紹介されていたが、むしろ自分が興味を持ったのは地元の食堂のメニューやお店のチラシの方。図書館はおハイソ過ぎると思う。意義はわかるが、普通の人がアクセスするような収集が必要なのではないか。例えば、広告やチラシなど。ただ、それらもただ置いておくだけではなく、集めて再編集(整理・分類して)、発信することが重要。以前の“ぴあ”のように。そうすることで価値が高まる。

①〜③は、図書館の役割、マスメディアの役割、公共機関の役割、クズ(普通の人)の役割、どれとも確定していない。それぞれに取り組むべき課題である。

★ポット出版が取り組んでいる、取り組もうとしていること

・書影利用=ポット出版に限れば、書影の利用は自由。イラスト・写真については事前に連絡を。
・新聞雑誌掲載書評のデータベースの構築=横芝光町立図書館での実践に影響を受けて全国の図書館員に働きかけ、共同でそれぞれが地方紙などのデータを入力、作成→提供館にはフィードバックする形を考えている。
自分の所だけでやっても、すぐ解決にはならないが、目の前にあること、小さいことでも一つずつ取り組んでいく。
私たちクズが世界を豊かにする。目の前にあることを、何か一つでもやっていく。そのことで世界は変わる。

質疑応答
 Q 沢辺氏の再販制度に対する考え方は?(山梨県立図書館・山形)
 A 再販制度とは、例えばポット出版が書店に販売価格を強制しても良い制度。再販制度はあってもなくてもよい。これによって、何の利益があるのかわからない。無くしたらどうなるかもわからない。しかし、すでに事態はそういう流れではない。電子書籍もすでに適用外。一度なくしてみればよい。再販とは関係ないが、委託制(売れ残ったら返品していい制度)はあった方がよい。返品を完全になくすのは難しい。再販がなくなって良いかどうかはわからないが、なくなってもよい準備はしておいた方が良いと思っている。

 Q 出版社で作っているNPOが指定管理者となっているそうだが、図書館は直営が望ましいと思うがどうか?(NPO法人 山梨子ども図書館・浅川)
 A NPO法人 げんきな図書館は、出版社でやっているのではなく個人。以前中野区の図書館に勤めていた非常勤職員で作ったもの。
よい図書館サービスが提供できれば、直営・委託ということは関係ない。
しかし、指定管理者制度が、ただ経費を安くするだけのものになっているのは歴然たる事実。受託前、12人の職員で一億円程度かかったはずの人件費が、NPOへの委託によって3,500万円、40%になった。
民間の考えを生かそうとしているか(自由にやれる幅を広げようとしているか)=NO。
行政側からの干渉もあり、民間のノウハウを活用できているとは、とても言えない。
だが、現在民間のノウハウを活用できていないからといっても、それが指定管理者制度の本質とはいえない。そのように、ただ安上がりのために使われているのが現状だということにすぎない。しかし、安上がりのためにだけ使われているというのは、やはり指定管理の現状の最大の問題だ。

Comments Closed

夏休みは、家庭で「パパの理科実験ショー」を!

2010-07-28 上野 絵美

夏休みが始まり、お子さんがいるかたは
親子で遊びにでかける計画を立てているころでしょうか。
でも、この暑い中、外に遊びに行くのは大変ですよね。

ポット出版の新刊
「DVDブック 今日の遊びはこれに決まり! パパの理科実験ショー」では
親子で遊べる楽しい理科実験を、イラストと実演DVDで紹介しています。

家でできる理科実験なら、外出先での人ごみ疲れとも無縁です!
さらに、使う道具は
水やペットボトル、コップ、クリップ、毛糸など
ほとんど家にあるようなものなので、出費もかさみません。
収録している実験は、「シャボン玉」「水」「塩水」「砂糖」といった、
簡単だけど子どもが喜ぶものばかり(DVDでは、実際に
小学1年生から4年生のお子さんたちに出演してもらいましたが、
みんな面白がって参加してくれました)。
本にはお父さん向けに科学的な解説も紹介しているので、
親子で自由研究のテーマを探すのにもぴったりです。

「俺は文系だから」と言うお父さんも、まずはひとつ試してみてください。
担当者編集者(私です)は理科・算数がさっぱりだめですが、
いろいろな実験を試した結果、自信をもって
「理科実験は面白い!」と断言します。
お子さんだけでなく、きっとお父さんも夢中になるはず!
ちなみに、私のオススメは「浮いて集まる1円玉」という、1円玉と水、器だけでできる実験です。
すっごく簡単なのに、ちょっと感動します。

この夏休みは、家でのんびり
お子さんと理科実験で遊んでみませんか。

「DVDブック 今日の遊びはこれに決まり! パパの理科実験ショー」
(著・飛田賀光)
予約受付中です。

9784780801521.jpg

Comments Closed

借金のコツ

2010-07-27 沢辺 均

ポットには社内売店がある。
といっても冷蔵庫と棚に、ペットボトルの飲み物とか、カップラーメン・レトルトカレーにサトウのご飯とかを置いているだけ。
代金は、「金庫」と名付けてる金の入れ物にそれぞれが入れていく。

で、いつのまにかこの金庫、代引きや新聞代の集金などでおつりのないときや、
手持ちの金が足りないときのチョット借りるのに使われるようになった。
フセンのメモの「沢辺 07/26 2000円借り」みたいにメモしておくのだ。

この「システム」は、いつの間にか出来上がったものだった思う。
ポットでは、毎週金曜日に30分を目標に全体会議をやっているのだけれど、
その会議でも提案もなくルール化もされていない(はずだ)し、
ポットマニュアルという社内ブログにもない(はず)だ。

ルールはなんとなく決まることも多いし、それもまたいいんだ。

今は、給料前に「借りメモ」が増えていく。
ところが、給料日をすぎても返さないヤツがいる。
もちろん、単純な返し忘れだろう。

借金のコツである。
借金をするためのコツは、返すことだと思う。
返せば、信用が増えて、また貸す時の敷居が低くなる、というのがオレの考えだ。
返したその場で、もう一度貸してくれというのすら有効だと思う。
いや、むしろスゴーく有効だとすら思う。

こうすれば、忘れていないこと、返す意思のあるというメッセージを相手に伝えられる。
それが信用なんじゃないだろうか?

これをなぜしないヤツがいるか?
その借金を「大したことだと思っていない」「忘れた」ってあたりだろうと思う。
あるいは、「返せない」とか思っちゃってるんだろうな。

もちろん、大きな金額なら、いったん返すこともむずかしいときはある
でも、たかが金庫にある金程度は、いったん返すことができない訳はない。

で、どういう理由にしたって、貸す側は信用しなくなるんだと思う。
そうすると、せっかくの金を貸してくれそうな相手を、減らすだけ。
自分の持ち札を、どんどんなくす少なくする、オレの言い方でいえば、自由=とりうる選択肢を減らしてる。
考えてないなー、と思うのだ。

オレは金の話が大好きだ。

Comments Closed

ポット出版社長・沢辺均の日記 -82[2010.07.17〜2010.07.21]

2010-07-21 沢辺 均

●2010.07.17土
たっぷり寝て、ベラミナイト。
近所の「スナック?」で毎月開催されている、セッションのような、
演奏持ちよりのようなライブ。
マスターが病気で入院ということになって、その応援もあって、中止せずに決行。

●2010.07.18日
たっぷり寝て、庄野真代選挙のスタッフの澤井さんと飲み屋に行くために、下北沢。
「音倉」のイベントにいた澤井さんと合流して、イベント終了後にzajiの上の店にいった。
zajiaは休みだったのだ。途中、真代さんも合流。

●2010.07.19月/祝
夕方に事務所に出て雑用。
S社のN子さんが仕事に登場。打ち合わせもしたし。

●2010.07.20火
中央公論新社のブックデザインの打ち合わせ。
ベーシックインカムの本について出版チームと議論して、
核になってほしい人にメールで依頼。
よるはS社の新媒体のデザインで徹夜。
国立国会図書館から、「国立国会図書館における全文テキスト化実証実験の出版社等との共同実施について」
のプレスリリースを報道各社に流したと連絡がある。
・記者発表
http://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2010/1189487_1531.html
・募集詳細
http://www.ndl.go.jp/jp/aboutus/digitization_fulltext.html
いよいよオープンに動き出した「ジャパニーズ・ブックダム
朝の6時半ころにデザインできて、メールで連絡。受け取ったというメールは来たんだけど、
ああしてこうしてって話がないのがむしろ不気味だ。

●2010.07.21水
久しぶりに事務所の床でごろ寝。昼過ぎまでたっぷり寝かせてもらった。
橋爪大三郎さんと竹田青嗣さんの「核のない世界平和は可能か」という対談原稿を読んで、
今後の方向を考えたり、なんだりと。
USTREAMでの中継→談話室沢辺での掲載→単行本化という流れを考えているのだけど、
うん、迷ってる。迷う暇があるなら、やって失敗しろ、がモットーなんだけど。

Comments Closed

TIBF後が地獄?道

2010-07-17 尹 良浩

ポット出版は今年も東京国際ブックフェア版元ドットコムとして共同出展しました。去年は地獄を見たわけですが、今年はそれに比べればグッと楽に出来ました。

が、終わって1週間になるのに疲れが残って仕事が進まないわ、残務処理に追われるわで、どちらかというと今の方が地獄気味です。さ、三連休が。。。とりあえず今年の東京国際ブックフェアをかんたんリポート。

1.jpg
ポットの棚はこんな感じ。今年のメインは『電子書籍と出版』です。おかげさまでよく売れました。両隣は羽鳥書店さんとボイジャーさん。羽鳥さんの装飾を見て、コレが営業の仕事だと感心してしまいました。私、まだまだです。ボイジャーさんが土曜日で撤収になったので、最終日は棚を二本使わせてもらいました。

2.jpg
しゃちょう大活躍。偶然、デジタルパブリッシングフェアに出展していた高校時代の友人が遊びに来て、第一声で「あのしゃべってる人だれ?」と聞いてきました。「うちの社長。」と答えたら「えっ…?ウソ!?」と言っていたのですが、真意は問わないでおきました。

3.jpg
ポットでやったイベントの一つ、8月刊行予定の『パパの理科実験ショー』の宣伝にTIBFで生実験。著者の飛田さんの巧みなトークにより、わんさかと人が。電子書籍が話題の中心のため、電子書籍のイベント時はやたらと人が集まったのですが、それ以外ではこれだけ集まったイベントはそうはなかったです。お見事!

4.JPG5.JPG
今回、版元ドットコムの教育書出版社で集まって共同出展をしていたのですが、ポットもちょっぴり参加。私はジュンク堂書店池袋店の教育書担当・青木洋子さんにお願いして出展社の本を選んていただく選書フェアの担当でした。可愛らしく、気合が入りつつも遠慮がちなポップも書いていただきました。ありがとうございました。

全体に人が少ない印象があったのですが、公式発表では一番の来場者数だったそうです。デジタルパブリッシングフェアの方はかなり人が来ていたようで、潮目の変化を感じた4日間でした。

ああ、でも個人的には今の方が辛いよう。はぁぁぁぁぁぁ。

1 件のコメント »

ポット出版社長・沢辺均の日記 -81[2010.07.13〜2010.07.16]

2010-07-17 沢辺 均

●2010.07.13火
「談話室沢辺」コーナーのインタビュー。鈴々舎わか馬さんという落語家。
大好きな哲学者・竹田青嗣さんが教えていた学生さんから、就職せずに落語家に入門したという人。
この秋真打ちになる人。
夕方、日経新聞の記者が取材にくる。電子書籍なんかの話。

●2010.07.14水
久しぶりにまるまる一日作業。ベーシックインカムの本を出そうと思って、
下調べやら、構想やら、。

●2010.07.15木
出版会議(月例のほう)。
終わってから、何ヶ月ぶりかの均整をうける。快感で、すっきり。
iPhone4のネット予約の準備ができたってメールがソフトバンクから来る。
新型が出るたびに買っている。なんという贅沢だ。到着は17日土曜日あたりかな?
使わなくなる3GSはどうすんべ。スタッフのマサコちゃん(五賀)が、iPhoneへの買い替えを計画してるらしいので、
下取りするか?って聞いたけど、4を買うつもりだって。
夜は、「民主党政権への伏流(仮題)」の打ち合わせを著者の前田さん、助っ人の伊東さんと。
短時間で終わって飲み屋へ行く。こっちはたっぷり24時前まで。

●2010.07.16金
午前中からポット会議。
○社のブックデザインで、ISBNを間違えた話の反省バナシをする。
○社はシールを貼るそうだ。申し訳ない。
ISBNのそれぞれの数字の意味(JAN区分-国番号-出版社番号-本の個別番号-チェックデジット)を理解せい!
確認はオオモトにあたれ
顔を見せて謝ることの大切さ、
とかを説教。
会議のあとは掃除大会。今日は久しぶりにほうき部隊の一員をになう。
雑用やら社内の打ち合わせやら説教やらをして、またまたベーシックインカム本の準備と計画。
いまデザインチームが忙しい。
社員募集をもう一年もしてるのだけど、応募がすくないんだ。
たまに応募があっても、ポットで働きたいであって、デザイナーとして働きたい、ってのがいない。
ポットの悪評が広がったのか?(そんなに広がるはずないよな、)
どうぞみなさん応募くださいね。

Comments Closed

ポット出版社長・沢辺均の日記 -80[2010.07.08〜2010.07.12]

2010-07-13 沢辺 均

●2010.07.08木
東京国際ブックフェアの初日。
16時から、版元ドットコムのブースのセミナーで、
ボイジャーの「編集者・デザイナーのためのXMLと電子書籍フォーマット入門」に出演。
「深沢英次氏の講演およびボイジャー萩野およびポット出版沢辺のコメント。今後の参考、テキストとして、その場で「Designing for Digital」を配布。」
夜は庄野さんの事務所へ。

●2010.07.09金
東京国際ブックフェアの一日。
朝10時に、本屋の村の人たちとお茶をして、JPO(日本出版インフラセンター)の近刊情報の利用方法を話す。
12時には「電子書籍と出版」の記念セミナー。一人で、「ポット出版はなぜ、どう電子書籍をつくるのか」
みたいな話。
13時から、国立国会図書館の長尾真館長を呼んで、
「国会図書館の電子図書館構想と出版業界」の話し。
14時から、「ライブ組合員会議」Ustで実況中継だけど、20人の聴衆(笑)。
18時からは、「会員集会、懇親会(名刺交換会)」。
二次会には行かないで(そもそもあったのかな?)事務所に戻る。
図々しく司会をやって、勝手に大騒ぎ。ゴメン。

●2010.07.10土
東京国際ブックフェアはサボって、
大学図書館問題研究会オープンカレッジ 「これからの学術系電子メディア(あるいは電子出版)」に行く。
まとめはコチラ
一緒に講師をした長谷川一さんが、ブログで感想。もっともだ。
飲み会に(タダで)ちょこっと参加して、庄野真代さん、選挙運動最後の街頭宣伝=渋谷へ。
庄野事務所で片付けをしたあと、11時半まで東京駅と有楽町駅で、無言立ちにおつきあい。
終わって、餃子屋さんで食事。深夜帰宅。

●2010.07.11日
投票してから、東京国際ブックフェアへ。
今年買った本は、版元ドットコムブースのものだけだった、。
・彩流社「ポスト学生運動史 法大黒ヘル編…1985〜1994」
・サンガ「働かざるもの、飢えるべからず。 ベーシック・インカムと社会相続で作り出す「痛くない社会」」
(小飼弾)
・実業の日本「ブックビジネス2.0」
の三冊。法大黒ヘルはすぐに読んでしまった。松尾真の話が面白くって。
夕方から庄野真代さんの開票待ちの会場の下北沢音倉へ行く。
生中継2局、ラジオ出演、録画取りなどのメディア対応の担当だったのだ。
ところが、結果は落選。夜明けの4時に、庄野さん本人から「落選の弁」とでも言うのか、
支援者とメディアのまえで挨拶。
終わってスタッフと会場の片付けをしたんだけど、脱力。
5時近くまで、ダラダラ。それから帰宅。翌日の休暇申請のメールを送って、寝る。

●2010.07.12月
昼過ぎまで寝ていて、ダラダラ。
風呂に入って、まい泉に黒豚ロースカツ丼を食べにいって、
ちょっと事務所でメールなどの処理。
あとは録画してあった「龍馬伝」や、WOWOW録画の「愛を読む人」「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」
見たり、本を読んだり、ひたすらグダグダ。

Comments Closed

手タレの撮影

2010-07-13 和田 悠里

単行本のカバーの撮影で、初めて手タレさんとお仕事をしました。
女性と男性のペアでの撮影です。
生で見ると女性はとにかく華奢!
指が細くて私の人指し指とモデルさんの親指が同じくらいしかなく
握ったら軽く折れそうな手首。男性も肌が真っ白で、
二人とも「こんなきれいな手には労働させたくない」と思うような手でした。

撮影では、手だけを写真の中におさめるために
不自然なポーズをキープしっぱなしで、
手タレさんってこんなに身体を使う仕事なんだ!と
初めて知りました。

手を下げると血管が浮いてきてしまうので
手を上げたポーズで撮影して写真は180度回転して使うテクや、
タオルなどで肘を支えて多少無理なポーズをキープするテクなど
初めて知る手タレのならではの撮影のコツが知れて面白かったです。

Comments Closed

ポット出版社長・沢辺均の日記 -79[2010.07.04〜2010.07.07]

2010-07-07 沢辺 均

●2010.07.04日

●2010.07.05月
庄野真代事務所へ
帰って来てから、東京国際ブックフェアの版元ドットコムブースのPA装置の事前点検。
髙橋・大田・尹の若造出版部三人組と一緒に。
こいつら、このミキサーのアウトから、このアンプのインに、こうはいって、、、
といったスジを追っていくのができんのか? こら。
おまけに、だまって立ちすくんでるんじゃないぞ、。仕事は待つんじゃなくて、見つけてするもんだ。

●2010.07.06火
ひるから北原さんと、あたらしい本の予算相談。
夜は出版労連の出版研究集会の分科会の講師。
出版労連という労働組合の、出版産業対策の一環だそうだ。
産業対策なら、産業全体のインフラをつくってほしいもんだ。
近刊情報集配信センターとか、ジャパニーズ・ブックダムとか、
出版労連が言い出しっぺをになってもいいのに。
非正規雇用の「悪用」は、企業別組合でなく、産業別(職能別)組合になれば解決する
って主張は、納得できない。

●2010.07.07水
午前中、国立国会図書館で、書籍検索実証実験の実施に向けて検討会(第三回)。
近々、公式発表できそうだ。
午後は、渋谷区立図書館の受託業者連絡会に出席。
新しい、渋谷区立中央図書館の集会室で行われる。帰りに一回り見学。
夜はず・ぼん編集委員と、「電子書籍で図書館はどうなる」の座談会。
「ず・ぼん16号」追い込みだ。
そして明日から東京国際ブックフェアだ。
電子書籍と出版」も事前販売。20%の図書カード付きなので、ぜひ購入に来てください。

Comments Closed

図書館はどれだけ本を買ってるか/貸してるのか

2010-07-07 沢辺 均

昨日、出版労連の出版研究集会の連続講座のひとこまで、
国分寺市立本多図書館館長で、「ず・ぼん」編集委員の堀渡さんと、講師をヤラセてもらった。

その話のために、図書館が、どれだけ本を買っているのか、貸してるのかのデータを再確認してみた。
「ず・ぼん15」に表とグラフで掲載してあるんだけど、ちょっとだけダイジェスト。

●図書館はどれだけ本を買っているのか
2007年の数字だけど
・雑誌と書籍の実売金額は 2兆1983億円
(「出版年鑑 2008」出版ニュース社)
・図書館資料費決算額は 309億円
(「日本の図書館」日本図書館協会)
で 309億÷2兆1983億円で割ると、1.4% になる。

つまり、図書館は出版物の売上げのうち1.4%のお客さんなのだ。
ちなみに、1982年は、同様の計算で0.9%なので、「貢献度」は増えている。

●図書館はどれだけ本を貸しているのか
同じく2007年の数字だけど
・雑誌と書籍の推定販売部数は 33億6811万冊
(「出版指標年鑑 2009」出版科学研究所)
・図書館の貸出し冊数は 6億7496万冊
(「日本の図書館」日本図書館協会)
で、6億7496万冊÷33億6811万冊で割ると、20%

・33億6811万冊の推定販売部数は
書籍 7億5千万冊 雑誌26億1千万冊。

図書館は書籍も雑誌も貸しているわけだけど、
仮に、貸しているのは、ほとんどが書籍だ、
と考えれば、出版社が売っている書籍の部数の 90%くらい売って貸し出していることになる

だけど、日本図書館協会の調査には、貸出し冊数のうち書籍と雑誌の比率はみつからない。

とまあ、およその数字は押さえておこう、かと。

1 件のコメント »

ハヤカワ文庫を読んだ

2010-07-05 山田 信也

最近、続けて2冊ばかり、ハヤカワ文庫のSFのやつを読んでいます。今読んでいるのが、円城塔『Self-Reference ENGINE』 (ハヤカワ文庫JA)で、その前が、テッド・チャン『あなたの人生の物語』(ハヤカワ文庫SF)。あまりSFというのが読んだことがないので、ちょっと普段読まないものを読んでみようかと思い。それなりに楽しんでいますが、ハヤカワ文庫は鷹の爪(〝〟)と読点が連続した場合に、一文字半(、と〝の間に半文字分のアキ)にならずに二文字(、と〝の間に一文字分のアキ)になっているのが、ちょっと居心地が悪く感じます。(たまたまなのか、ハヤカワ文庫としてそういうルールで統一しているのか、二冊ともそうなっていました。)

Comments Closed

ポット出版社長・沢辺均の日記 -78[2010.06.29〜2010.07.03]

2010-07-03 沢辺 均

●2010.06.29火
MRというやつで、アタマの輪切りを撮影。
いや、別にどこがわるいってワケじゃなく、人間ドックみたいなもの。

●2010.06.30水
夕方から、『d/SIGN』(鈴木一誌/戸田ツトム責任編集)での対談。
電子書籍のデザイン、がテーマ。鈴木一誌さんと永原康史
途中、5分の休憩を挟んで3時間半もやった。ふー。
いやでも面白かったな。二人とも知的なんで、野獣のオレとであうんだろうか?
同席したライターの永田さん、ポット出版でも何度かお世話になった人だった。
青弓社の矢野さんに紹介してもらってね。
終わってから、イタリア料理の店。
事務所のあるマンションにすんでる倉持さんが鈴木さんと写真つながりで、同席。
鈴木さんの奥さんも。
電子書籍と出版』の見本ができる。

●2010.07.01木
京セラ丸善の図書館システムとか作ってる会社の、ユーザー総会みたいなもんの前座で講演。
レジュメはこちらにあります。http://www.pot.co.jp/diary/20100701_133401493918607.html

●2010.07.02金
午前中はポット会議。終わって掃除大会。
そんですぐ日本出版インフラセンター(JPO)の近刊情報集配信センター(仮称)公聴会(7/2)のために書協会館に行く。
書誌情報をめぐるパーツが、ほぼできたって感じですごく嬉しい。
これからは、これらのパーツの仕上げと、パーツを結びつけていけば、出版のインフラはやっと胸をはれるようなところにいける、と思う。
当日配布されなかった資料が公開されている。
* 書誌項目案
* メッセージ仕様表の見方
* メッセージ仕様
* ONIX for Books Sample
* 送信情報の設定方法
みるなら、JPOサイトへ行ってください。

●2010.07.03土
事務所で、雑用。これやっておかないと、平日のバタバタで抜け落ちるばかり。

Comments Closed

ポット出版目録2010デキマシタ

2010-07-02 那須 ゆかり

2010年の出版目録できました。
今年は鉄とすずちゃんの写真も1枚のってます。かわいいよー。
本の写真は那須カメラマン。へへヘ、ワタクシです。
ここのところメキメキと写真の腕をあげている(自画自賛)。
目録が届いた直後の高橋との会話
「那須さん、写真サイコーっすよ」
「え、マジ!?」
「いやーいいっすよー」
「ヒヒヒ、ほんと!?」
「これで、食いっぱぐれても物撮りカメラマンとしてやってけますよ。やりましたね。
でも、物撮りカメラマンなんていまの時代、食えないですけどね」
(一部ねつ造あり)

ほんとは高橋にほめられたのは「すごい!ちゃんとピンがきてますよ」でした。
そんな褒められ方をするレベルです、まだ。

目録ご希望の方はぜひお申込を。
無料でお送りします。

Comments Closed

講演レジュメ●20100701京セラ丸善システムユーザー会

2010-07-01 沢辺 均

今、図書館員に求められること  図書館システムの現状と未来

2010.07.01木 京セラ丸善システムユーザー会

●図書館はどうなっていくのだろうか?
○選書と蔵書構築/レファレンス
・本のデジタル化/検索エンジン/六本木ライブラリー→レファレンスから利用者同士の知の共有
・長尾真(国立国会図書館館長)構想が仮に実現したときに、図書館はなにをするのか

○アメリカの大学図書館風景
・30数年前 カード目録部署 100人カタロガーと学生バイト→コンピュータを使った全米共有仕事に
 1980年代中頃〜10年間 レファレンスさkービスに活気 5万冊のレファレンス図書 5人のレファレンス・ライブラリアン 列ができる→今はほとんどいない
・翻訳の仕事 レファレンスブックは使わなかった インターネットですんでしまった
・図書館に人がいない いてもパソコンをもちこんでいる学生
・大学図書館のスペースが教室に取って代わられる スタンフォード大学ビジネススクール/バークリーバイオサイエンスライブラリー
 →デジタルライブラリー化
・Eブック ゴーグルの図書館蔵書の網羅的なデジタル化(スタンフォード)

ライブラリアン トラベルエージョント

「図書館は残る、巨大な倉庫として。倉庫の管理人は残る。だがライブラリアンはいなくなる。」

「ライブラリアンの行末 今、アメリカの図書館でライブラリアンと呼ばれる職業が絶滅しつつある」
(石松久幸/東アジア研究図書館(カリフォルニア大学バークリー校)日本部部長/ず・ぼん15/ポット出版/2009.11.20)

●図書館はなにをやるのか
・情報・思想感情の選別・抽出(←出版のデジタル化・ネットワーク化でものこる問題)
・事実確認機能(←出版のデジタル化・ネットワーク化でものこる問題)
・コンテンツの収集/整理・分類・編集/保存

●そのための準備としてのデジタル・ネットワーク状況への準備
・システムの広域化
・専門図書館協議会での体験 著作権/次号発行までの独占権/サイトでは非公開
・Googleにヒットするページがあるか? OPACはなぜ所蔵資料が対象なのか?
・メール
・ともかく実戦 書評記録DB

オマケ●出版と図書館をめぐる動き
○国立国会図書館の書籍検索→全文(+一部)検索/一部表示 既刊も新刊も 全文の貸出しモデルではない
○国立国会図書館のJAPAN/MARC
○日本出版インフラセンターの近刊情報EDI

Comments Closed

『電子書籍と出版─デジタル/ネットワーク化するメディア』見本が出来ました

2010-06-30 高橋 大輔

新刊『電子書籍と出版─デジタル/ネットワーク化するメディア』の見本が刷り上がってきました。

4748802518_8ca2e7c2a8_b.jpg
カバーは「もみがみ」という用紙に「グロスPP」加工を施したもの。分厚い和紙を飴でうすーくコーティングしたような、不思議な質感です。

目次は以下。
———————————————————
はじめに

Ⅰ 2010年代の「出版」を考える
高島利行(株式会社語研取締役営業部長/版元ドットコム有限責任事業組合組合員)
仲俣暁生(フリー編集者・文筆家/「マガジン航」編集人)
橋本大也(データセクション株式会社取締役会長/ブログ「情報考学」運営)
沢辺均(ポット出版代表取締役/版元ドットコム有限責任事業組合組合員)

Ⅱ 電子出版時代の編集者
山路達也(フリーライター・編集者)

Ⅲ 20年後の出版をどう定義するか
植村八潮(東京電機大学出版局長/日本出版学会副会長)

Ⅳ 出版業界の現状をどう見るか
星野渉(「文化通信」編集長)

Ⅴ 編集者とデザイナーのためのXML勉強会
深沢英次(メディアシステム・ディレクター/グラフィックデザイナー)
———————————————————

4748162611_d191f211c0_b.jpg
写真は「Ⅰ 2010年代の「出版」を考える」のトビラページです。左から弊社沢辺、「語研」の高島さん、橋本大也さん「マガジン航」編集人の仲俣暁生さんです。

4748163897_708c686873_b.jpg
5月の連休を返上して、ポット出版編集部が用語解説(ページ左部分)を作成しました。全146項目。大変でした。

書店での発売は7月10日(土)〜です。
また、7月8日(木)から開催される「東京国際ブックフェア」にて先行販売、同じく7月8日から「理想書店」にてiPad、iPhone、PCに対応した電子書籍版の販売を開始します。

どうぞよろしくお願いします。

2 件のコメント »

ギター修理に21万円も使ってしまった。MARTIN-D-18vs

2010-06-29 沢辺 均

MARTIN_D_18vsjpg

新宿ゴールデン街で長く流しをしていたマレンコフさんが亡くなった。もう半年以上前のはずだ。
僕は何度かゴールデン街で伴奏してもらったことくらいしかないのだけれど、
ポットの会長=飯島洋一が、亡くなるまえに親交を深めていた。
そんなことで、飯島会長が形見にマレンコフさんのギターをもらい、飯島会長はギターを引かないので、
長期無料貸出し、ということで預かった。
楽器なんだから時々弾いてやってくれってことで。

MARTIN/D-18vs
という12フレット・ジョイント&スロテッド・ヘッド仕様のギターだ。
ところが、このギターは、マレンコフさんが踏んづけていて、ウラ側が割れていた。
そこで、修理にだした。
ネックも反っていて、ブリッジも削れていたんで、そこも修理してくれちゃった。
割れもきれいにくっつけて、塗装もし直し。
おかげで24万円ということ。
ギターマイクもつけないことには、実戦に投入できないんで、2万円のマイクをつけて。

最初は「必要最小限の修理」「見積もりは連絡する」ってことだったんだけど、
半年間ほとんど連絡がなかったこともあって、電話でちょっとブーたれた。
4万円負けてくれて合計23万円。とほほ。最初は10万円代でなんとか、って言ってたんだけど。

でも、なおったものをみたら、やらないでよかった修理はなかったな、と思い返して、
黙って23万円の(つまり4万円負けてもらった額で)支払い。
とくにネックの修理は素晴らしく、ブリッジを取っ替えてことで、
ずいぶんと弾きやすくなった。あーだけど、23万円はイタかったな。

──────────
・バック割れ 整形・接着・割れ止め・生地出し塗装 85,000円
・サイド割れ 整形・接着・割れ止め・塗装 25,000円
・バック力木剥がれ 4カ所接着・ライニング接着 20,000円+10,000円
・ブリッジ剥がれ 接着 25,000円
・ネック反り 指版削り修正 60,000円
・リフレット ナット&サドル交換 15,000円
 他 ヘッド割れ Peg分解クリーニング他
合計 240,000円
△ 40,000円
Pickup 20,000円

Comments Closed

ポット出版社長・沢辺均の日記 -77[2010.06.13〜2010.06.28]

2010-06-29 沢辺 均

●2010.06.13日
参議院議員選挙比例区に立候補予定の庄野真代さんと秋田に行く。
秋田の参議院議員(民主党)の松浦大悟さんが、参議院秋田選挙区の鈴木陽悦さんと、庄野さんを「民主党講演会」に読んでくれたので。松浦さんとは知り合いだったので、オレが同行する。飛行機での日帰り、帰りは松浦さんと一緒に。
http://dai5-r.cocolog-nifty.com/blog/2010/06/post-b37e.html

●2010.06.14月
午前中、庄野真代事務所で、東京中日スポーツの取材に同席。
午後は、総務省へ行く。ジャパニーズ・ブックダムのことを説明に。

●2010.06.15火
夕方、出版労連の研究集会の講師のための打ち合わせ。新村(しんむら)さんが来てくれる。
岩波書店労組にいた人だ。今は定年退職でフリーに。
出版研究集会分科会5「変わる図書館-出版社との関係はどうなる」
07/06 18時 30分
場所 文京シビックセンター
で、国分寺の図書館の堀渡(ず・ぼん編集委員)と一緒にでるんだ。
それにしても、この出版労連のサイトは使いにくいな。
夜は、「庄野真代、支えあう社会を奏でたい 国境なき楽団からはじまった挑戦 」出版記念パーティーのため、
下北沢の音倉行く。
帰りは下北沢のzajiに寄る。

●2010.06.16水
ポットのとなりにある、シェアオフィス入居希望者のAさんと打ち合わせ。
夜は、学士会館でこれまた庄野真代さんの出版記念パーティー。
狙いは、もちろん、、、。

●201006.17木
出版会議を終えて、日本出版インフラセンター(JPO)の総会へ。
版元ドットコムとして出席。
目玉は、古書買い入れのこと(つまり出版社からみると万引き問題)と、
近刊情報EDIのことだったと思う。予算書とかみたら面白かったな。
既に、講談社と小学館と集英社が、アマゾンに近刊情報の自動送信をはじめ、
近刊の予約をしている。
版元ドットコムもこれに続いてアマゾンへの送信を始めるところ。
近刊情報EDIは、この近刊情報のやり取りをネットワークサーバーを使って行い、
すべての出版社と、書店・取次に提供しようという取組みだ。
60日前から近刊を登録できるようにして、ゆくゆくは、書店での予約と同時に
書店の新刊事前注文の精度を高めて、返品減少に持っていけないか?という
密かな狙いもある。

●2010.06.18金
ポット会議・掃除をしていろいろ雑用。

●2010.06.19土
午後、出版ネッツというフリーの一人加盟労働組合の総会の前座で講演。
「現場から見る、電子書籍時代の出版産業」というテーマで、
講演でなく、会場からの質問に答えたり、参加者と議論したりしようと企てた。
でも、ちょっと散漫になってしまったか?
中公の郡司さんが、家が近くて、サンダル履きで来てくれた。
帰りにお茶飲みながら、電子書籍のアイデアなんかをおしゃべり。
楽しかったな。
そして、夜はベラミナイトという、千駄ヶ谷小学校向かいのスナックで
セッションのようなライブのような、楽器持ちよりのあつまり。
毎月第三土曜にやっているのだ。
日本・デンマーク戦と重なったので、試合をみて、休憩中に一組目が演奏。
終わってから、また演奏。でも、オレはバテバテだったのでげんきなく、
心配や迷惑をかけたようだ。

●2010.06.20日
鉄とすずと代々木公園のドックランに行く。
途中、チャイニーズ・クレステッド・ドッグ(多分コレ)を飼っている公園居住者(?)とおしゃべり。
ドックランは、汚いし、注射をしてない犬が多いので、近寄らないようにしているそうだ。
で、ドックラン。鈴と遊びはじめたドーベルマンを一撃で粉砕してしまった。
耳を噛んだようで血をださせてしまう。
ドーベルマンと飼い主と一緒に近くの動物病院に行く。
6ヶ月のドーベマンは3針縫い、抗性物質の一週間投与。2万円強なり。
ドーベルマンさんごめんなさい。

●2010.06.21月
あるトラブルをめぐって話し合い。
夜中に、妹からオヤジがヤバい、と電話。
と思ったら時間を置かずに「心肺停止」と医者から電話があったと。
入院中の鶴川サナトリウム病院まで、タクシーで行く。
89歳、痴呆症がきっかけで一年1ヶ月の入院後、逝く。
教員をやっていたオヤジは、退職金も年金も、観劇や海外旅行などで金を使いきって、
見事に他界。遺体を葬儀場に移動させ、葬儀屋と葬儀の計画、見積もり等の打ち合わせ。

●2010.06.22火
徹夜、通勤ラッシュの電車で家に戻り数時間仮眠。
午後中村うさぎさん北原みのりさんたちとの新刊の打ち合わせ会議を終えて、
「通夜」へ。喪服を持っていないオレは、ジーパンと黒のTシャツと濃紺の木綿ジャケット。
通夜といっても、無神論者(一時は共産主義者だったはず)のオヤジだから、
坊さんも、祭壇も、死装束もなし。三途の川はないんだから、オヤジの世界に。
オヤジの兄弟とその子供(って65とか45とかばかりだけど)たち中心に15人くらいで、
寿司喰って昔話。オヤジが初めて教えた元中学生(その後も長く付き合いがあった人)が、
転勤していくオヤジを送って、3つの山を越えていった話とか、ちょっと感動モノの話も飛び出し、
まあ、満足ゆく「通夜」だった。その夜は、町田のオヤジたちの家にオレの娘と一緒に止まる。
夜には会議があったのだけど、それはキャンセル。

●2010.06.23水
午前中の約束をキャンセル。
朝9時に火葬所に行かねばならず、8時過ぎに葬儀場に行く。
棺桶(イチバン安いやつ)に花をつめる。オフクロはなんと手紙を書いてきていれている。
火葬場で1時間くらいで骨になって、骨壺につめて終了。
最後は参加者(って18人くらいだけど)で記念撮影をして終了。
葬儀屋に払ったのは約30万円。無神論者であって、葬式もいらないと言っていたオヤジに感謝だな。
そんで、その後、この葬式代は妹と折半にすることにした。香典はオフクロへ。
事務所に戻ってメールの処理やら何やらやって、版元ドットコム会議。
参議院比例区候補○○さんの選対が来て、あるコミュニティーへの対策の話をする。

●2010.06.24木
出版会議。
夕方はスタジオ・ポットSD(関連会社でオレも出資してる)の会議。短時間。
参議院議員選挙の公示日だ。

●2010.06.25金
ポット会議と掃除。
午後、出版業界でいろいろ世話になったHさん来て、
最近の業界やら、電子書籍やら、ジャパニーズ・ブックダムやらのことの情報交換。
夜は、ジャパニーズ・ブックダムのことで、永田町の喫茶店。
その後、Sさんとちょっと。結局、Sさん行きつけのバーにも回って1時半までグダグダ。
オレより忙しい人なんだけど、体は大丈夫だったかちょっと心配。
タクシーで帰っていった。

●2010.06.26土
雑用を片付けたり、メール書いたり。
でも、このメールでちょっとトラブル発生。

●2010.06.27日
鉄とすずをつれて散歩に行こうとしたら「ドックランに行くの?」とオクサンから一言言われる。
たしかに、前の週にドーベルマンとの一件があったんだから、と思って行き先変更。
新宿のヨドバシカメラへ行って、会議室のエアコンを買う。約12万円。
待たされている間に、iPhoneで使うためのブルートゥースイヤホンを買ってしまう。
夜は、会議があって出発。
まあ、いろいろあったな。

●2010.06.28月
JPOの近刊情報関係の打ち合わせで神保町。
帰りに○○さんを呼び出して、昭和風なバーだか喫茶店でアイスコーヒー。
でも、300円で安くてうまかったな珈琲。
夜は書評データベースの打ち合わせを田辺くんと。先が見えて来た。 続きを読む…

Comments Closed

最近読んだ本

2010-06-25 佐藤 智砂

井上荒野のファンです。
きっかけは『ひどい感じ──父・井上光晴』 (講談社文庫) 。
一番好きなのは、『だりや荘』 (文春文庫)。
次の好きなのは、『静子の日常』 。
今回読んだ『つやのよる』は、『静子の日常』の上をいくか?という感じです。

井上荒野は真の小説家だと思います。

Comments Closed