2007-12-06

李スンイル+井筒和幸によるトークセッション「タックル!&パッチギ!」のご案内

『タックル!&パッチギ!』チラシ裏『タックル!&パッチギ!』チラシ表12/18(火)18:30よりジュンク堂書店新宿店にて『青き闘球部』の著者、李スンイルさんと映画監督・井筒和幸さんによるトークセッション「タックル!&パッチギ!─在日、朝鮮高校、そして日本人を語る」を行います。

詳細は、以下の通りです。みなさまふるってご参加ください。
参加には予約が必要となりますので、参加ご希望の方は、
ジュンク堂書店新宿店7Fカウンターにて直接ご予約いただくか、
お電話(03-5363-1300)にてご予約をお願いします。

※チラシをクリックすると大きな画像が表示されます
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『青き闘球部』刊行記念トークセッション
「タックル!&パッチギ!─在日、朝鮮高校、そして日本人を語る」

【内容】
 1968年の京都を舞台に朝鮮高校生と日本の高校生の恋と交流を描いた青春群像劇『パッチギ!』は多くの笑いと感動を呼んだ。しかし、それは映画の中だけの世界ではない。
 毎年全国大会・花園にあと一歩まで迫る東京朝鮮高校ラグビー部。産声を上げた1975年当時、朝高ラグビー部は公式戦出場が認められていなかった。それでも、ほんの偶然から日本の高校との交流が始まり、互いに体をぶつけあうことで、少しずつ相手を知り始める。1994年、ようやく公式戦出場が認められ、國學院久我山、東京高校、目黒高校らと並ぶ強豪として名を馳せている。
 映画監督・井筒和幸と、『青き闘球部』で朝高ラグビー部の青春と日本人との交流の姿を描きあげた李スンイルが語る在日の歴史、朝鮮高校、そして日本人。二人の初の顔合わせトークをどうぞお楽しみに。

【詳細】
日時:2007年12月18日(火)18:30〜(開場18:00)
会場:ジュンク堂書店新宿店8F喫茶室にて
入場料:1000円(ドリンク付き) 定員30名
お申込:ジュンク堂書店新宿店7Fカウンター/お電話(03-5363-1300)でもご予約を承ります。

【プロフィール】
▼李スンイル(り・すんいる)
1961年生まれの在日コリアン3世。ノンフィクションライター。現在、関東ラグビーフットボール協会公認レフリー、東京朝鮮高校ラグビー部コーチも務める。著書に、『もう一人の力道山』(小学館/1996)、『青き闘球部 東京朝鮮高校ラグビー部の目指すノーサイド』(ポット出版/2007)、共著に『ラグビー・ルネッサンス』(双葉社/2004)、『日本ラグビー未来への挑戦』(双葉社/2007.12.20刊行予定)。

▼井筒和幸(いづつ・かずゆき)
1952年生まれ。映画監督。抒情性と痛快さをあわせ持つエンタテインメントを作り続けるかたわら、独自の批評精神と鋭い眼差しにより様々な分野での「御意見番」として、テレビ、ラジオのコメンテータなどでも活躍。監督作品に、『ガキ帝国』(1981)、『岸和田少年愚連隊 BOYS BE  AMBITIOUS』(1996)、『パッチギ!』(2004)、『パッチギ!LOVE&PEACE』(2007)など多数。著書に『民族の壁どついたる!』(河出書房新社/2007)など。

2007-12-06 23:26 [尹 良浩]

2007-10-24

福家書店福岡店にてブックフェア「私の性愛のカタチ」が開催中です!

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福家書店福岡店にて、性とサブカルにまつわる本を集めたブックフェア「私の性愛のカタチ」が開催中です。

ブックフェア「私の性愛のカタチ」
●2007年10月19日〜
福家書店福岡店
営業時間:10:00 – 20:00
定休日:第3火曜日

田亀源五郎、伏見憲明、松沢呉一など、ポットの本を中心に展開・販売していただいています。ポットの性にまつわる本は一通り置いていただいておりますので、この機会にぜひお立ち寄りください!

2007-10-24 21:14 [尹 良浩]

2007-10-11

『ポルノグラフィ防衛論』の評判[新聞+雑誌+WEB掲載情報]

『ポルノグラフィ防衛論 アメリカのセクハラ攻撃・ポルノ規制の危険性』のメディア掲載情報です。

◎朝日新聞─読書欄に書評掲載(2007.10.7)
http://book.asahi.com/review/TKY200710090292.html

2007-10-11 10:40 [尹 良浩]

2007-10-04

『青き闘球部』の評判[新聞+雑誌+WEB掲載情報]

『青き闘球部 東京朝鮮高校ラグビー部の目指すノーサイド』が様々なメディアで紹介されました。

◎Sports Graphic Number─「スポーツを読む」にメイン書評掲載(2007.10.25)
http://www.bunshun.co.jp/mag/number/index.htm

◎小説宝石─「ブックガイド」に書評掲載(2007.10.22)
http://www.kobunsha.com/CGI/magazine/hyoji.cgi?sw=index&id=013

◎SAPIO─「書闘倶楽部」に書評掲載(2007.10.10)
http://skygarden.shogakukan.co.jp/skygarden/owa/solrenew_magcode?sha=1&neoc=2300410107&keitai=0

◎週刊ポスト─「ポスト・ブック・レビュー」に書評掲載(2007.10.6)
http://www.weeklypost.com/071019jp/index.html

◎統一日報─書評掲載(2007.9.19)
http://www.onekoreanews.net/past/2007/200709/news-bunka01_070919.cfm

◎福島民友新聞─紹介記事(2007.9.13)
http://www.minyu-net.com/news/topic/0913/topic4.html

◎民団新聞─書評掲載(2007.9.12)
http://www.mindan.org/shinbun/news_bk_view.php?page=2&subpage=1597&corner=6

◎朝鮮日報─書評掲載(2007.9.1)
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2007/06/0706j0901-00003.htm

2007-10-04 23:21 [尹 良浩]

2007-09-14

『リベルテに生きる』─八木雅子さんの「翻訳後記」

『リベルテに生きる パリ市長ドラノエ自叙伝』の翻訳者、八木雅子さんが『リベルテに生きる』を翻訳しての思いを「翻訳後記」として書いて下さいました。以下に掲載いたします。

ベルトラン・ドラノエという人物について、そして『リベルテに生きる パリ市長ドラノエ自叙伝』について、読まれた方はもちろん、未読の方でも解りやすく書いて下さいました。ぜひご一読ください。

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 パリ市長の自伝────たしかに、これまでの彼の足跡、あるいはパリ市民に向けて、市長としてのこれまでの成果と任期満了までの目標、そしてその理念が、この本には書かれている。それだけなら日本の読者に訴えるものはそう多くないのかもしれない。いや、それだってアメリカ流の民主主義(自由主義経済)に少々うんざりしている人や地方自治に興味がある人にはおすすめだ。だが、それだけじゃない。ここで熱く語られているのはおそらく、ベルトラン・ドラノエという人物のいき方そのものだ。いかに生きるか、何を大切にするのか。政治家として、しかしそれ以前に人として。

 翻訳の話を頂いた時、ドラノエ氏に対する私の関心は、パリ・プラージュなどという社会党流イベントをやっている市長なら面白そうというレベルのものだった。それまで私の関心事となった多くの政策が国主導のものであったからと言って、これは少々さぼりすぎだったと今さらながら反省するのだが、そもそも門外漢の私がこの翻訳をさせていただいたのは、私のずうずうしさもさることながら、この本に感じた不思議な魅力のせいだろう。ゲイで暴漢に刺された市長──という刺激的な事実は、七十年代後半に殺害されたサンフランシスコ市政執行委員ハーヴェイ・ミルクを想起させたが、ミルクとは違って、彼が重傷を負いながらも生還したように、タフでエネルギッシュ、そして感受性豊かなこの本に、つい手放せなくなってしまったからだろう。

 生まれ故郷チュニジアでの記憶、両親や姉たちとの関係、政界での歩みとミッテランやジョスパンらとのつながり、人種や宗教による差別、環境問題や尊厳死など今日的な様々な問題、ロンポワン劇場改革や文化イベント、都市計画、あるいは音楽や絵画への憧憬まで、時に未整理にさえ思える彼の語り口は、いくつかのモチーフが何度も登場し、また一見無関係なエピソードへと自由に飛んで行く。それらを縦横無尽に繋いでいるのは通奏低音のように流れる彼の自由への信念と情熱だ。

 ところで、この本のオリジナル・タイトルは『La vie, passionnément 人生、情熱的に』。ドラノエ氏を知っているフランスの読者にとっては十分すぎるものなのだろうが、日本の読者にはうまく伝わらないだろうと頭を悩ませていたところ、編集者那須ゆかり氏の発案で邦題『リベルテに生きる』と決まった。リベルテ(自由)こそ、私が何よりも必要とするものだとドラノエ氏は言う。この自由とは、もちろん身勝手さや奔放さとも別のものだ。自由とは、異なる他者を尊重することで獲得できるものだろう。便利さや目先の効率性を犠牲にしなくてはならないこともある。

 フランスの憲法では、フランス革命以来「自由・平等・博愛」が標榜されている。人はそもそも自由であることが前提にあるが、ただしこの自由は他人の権利を侵害しない限りにおいて最大限認められる。だから憲法は自由を制限し、むしろ優先されるべきは平等(権利の)となる。その実現はとてもむずかしい。それでも、だからこそ、そしてそのために彼は全精力を傾ける。「La vie, passionnément 人生、情熱的に」──それが彼の信条だ。

 今年5月の大統領選で経験不足や党内をまとめきれなかったセゴレーヌ・ロワイヤルの敗退直後、マスコミは早くも次の大統領選(2012年)の候補にドラノエ氏の名前を挙げだ。とりわけ右派の牙城パリでのロワイヤル得票率の高さは、パリ市長ドラノエ人気が大きく影響していると考えられているようだ。ドラノエ氏がパリ市長候補に立った時、パリ市民の間でも「ドラノエって誰?」あるいは「ドラノエにそんな力量があるのか」という意見が少なくなかったという。実際ドラノエ市政は、現職市長の汚職スキャンダルや身内に対する暴露合戦に加え、右派候補が一本化を図れなかったことなどが幸いし、緑の党との連立で実現したものだ。だが改選を2008年に控え、ドラノエ再選、しかも社会党単独での勝利の可能性が語られている。それが実現すれば、次期大統領候補となることも、いっそう現実味を帯びてくる。まずは来年の改選を見守りたい。

2007-09-14 23:50 [尹 良浩]

2007-07-13

田亀源五郎+エスムラルダによるトークセッション「田亀マンガとゲイシーン」のご案内

田亀マンガとゲイシーン8/9(木)18:30〜
ジュンク堂書店新宿店にて田亀源五郎さんとエスムラルダさんによるトークセッション「田亀マンガとゲイシーン」を行います。

これは、ジュンク堂書店新宿店で開催される「東京プライドパレード応援ブックフェア」を記念して行われます。
詳細は、以下の通りです。みなさまふるってご参加ください。

*なお、「東京プライドパレード応援ブックフェア」の開催期間は7/15(日)〜
8/31(火)です(ジュンク堂書店新宿店6階レジカウンター前にて)。
ポット出版の本も多数並びます。よろしければぜひのぞいてみてください。
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東京プライドパレード応援ブックフェア記念トークセッション
「田亀マンガとゲイシーン」

【内容】
ゲイ・コミックの巨匠であり、海外からも高く評価される「ゲイ・エロティック・アーティスト」田亀源五郎。
近年は現代に至る日本のゲイ・エロティック・アートの資料収集と再評価に取り組み、国内外からますます注目を集める田亀源五郎さんに、コラムニスト、漫画の原作者など多才な活動の一方、ゲイシーンの中心でも活躍するホラー系ドラァグクイーン・エスムラルダさんが迫ります。
刺激に満ちた2人のトークをお楽しみください。
※トークセッション終了後、田亀源五郎サイン会を開催します。

【詳細】
日時:2007年8月9日(木)18:30〜(開場18:00)
会場:ジュンク堂書店新宿店8F喫茶室にて
入場料:1000円(ドリンク付き) 定員30名
お申込:ジュンク堂書店新宿店7Fカウンター/お電話(03-5363-1300)でもご予約を承ります。

【プロフィール】
▼田亀 源五郎(たがめ げんごろう)
1964年生まれ。多摩美術大学卒業。ゲイ・エロティック・アーティスト。
アート・ディレクターのかたわら、86年よりゲイ雑誌にマンガ、イラストレーション、小説等を発表。
94年から専業作家となり、ゲイ雑誌『G-men』(ジープロジェクト)の企画・創刊にも協力。
著書に、『嬲り者』(Bプロダクト)、『柔術教師』(Bプロダクト)、『獲物』(ジープロジェクト)、『銀の華(上・中・下巻)』(ジープロジェクト)、『田亀源五郎【禁断】作品集』(ポット出版)、(全てマンガ作品)など。
編書に『日本のゲイ・エロティック・アートvol1、2』(ポット出版)がある。

http://www.tagame.org/

▼エスムラルダ
1972年生まれ。一橋大学社会学部卒業。ライター兼ホラー系ドラァグクイーン(東京都ヘブンアーティスト)。
携帯サイト「公募懸賞ガイド」、雑誌「CDジャーナル」「フォアミセス」等に、コラムや漫画原作を執筆中。

http://www3.alpha-net.ne.jp/users/murapon/

2007-07-13 15:20 [尹 良浩]

2007-06-22

『男はどこにいるのか』『欲望問題』発刊記念トークセッション「オトコ談義」のご案内

※終了しました。たくさんのご来場ありがとうございました。

オトコ談義『男はどこにいるのか』『欲望問題』の発刊を記念し、7/20(金)にジュンク堂書店新宿店にて、トークセッション「オトコ談義」を行います。みなさまふるってご参加ください。
お申込はジュンク堂書店新宿店7Fカウンターにて。ジュンク堂書店新宿店へお電話(03-5363-1300)頂いてもご予約を承ります。定員30名と席に限りがございます。定員に達した時点で受付を終了しますのでご注意ください。

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『男はどこにいるのか』『欲望問題』発刊記念トークセッション
「オトコ談義」 続きを読む…

2007-06-22 16:30 [尹 良浩]

2007-03-17

田亀さんパリ個展のビデオ

田亀源五郎さんのパリ個展のスライドショーです。
田亀さん自身が作ってくれました。

●田亀源五郎・編著のポット出版の本
・●田亀源五郎【禁断】作品集
[2007.03.28刊行予定]
・日本のゲイ・エロティック・アート Vol.2
——ゲイのファンタジーの時代的変遷

[2006.08.21刊行]
・日本のゲイ・エロティック・アート
ゲイ雑誌創生期の作家たち

[2003.12,19刊行]

2007-03-17 23:55 [沢辺 均]

2006-12-26

タコシェで『日本のゲイ・エロティックアートvol.2』原画展を開催

 現在、中野ブロードウェイにある書店タコシェ店内で、『日本のゲイ・エロティック・アート vol.2』(田亀源五郎編著)関連の原画が展示されています。11月のアップリンクでの原画展イベントよりは点数が少ないのですが、今回は本に掲載されていない原画も展示されていますので、必見です。店主、中山さんセレクトです。展示作家は、林月光(石原豪人)、木村べん、児夢(GYM)、遠山実、倉本彪。お近くにおこしの際はぜひのぞいてみてくださいね。

2006-12-26 21:47 [那須 ゆかり]

2006-12-15

立花隆氏の書評で『性の[饗宴]』が!

2日前、「ここんとこ伏見さんの『性という[饗宴]』の注文が続いてるんですよねえ。なんかあったんでしょうか?」と担当から聞かれて「えーそうなの?! なんだろ。どっかで紹介されたのかなあ。でも新刊本じゃないのにねえ。誰かエッセイとかに書いてくれのかなあ」とネット検索などしてみたけど、理由はわからずじまいで、そうこう言っている昨日もひきつづき注文がぼちぼち入って、「んーこれは何かある!」と言っていたところ、たまたま電話注文をくれた書店員さんが「お客さんが、文芸春秋の立花隆の書評ページをもってきてた」と教えてくれて、「えーそうなんだ!」ともう1人の担当が本屋に走り、やっと『文藝春秋1月号』を買い求めたところ、出てました出てました…………!
文春・夢の図書館コーナーで、タイトルはなんと「セックスの神秘を探る10冊──立花隆」。『人間と動物の性行動』『ヴァギナ』『200人の女のクリトリス絶頂体験』『何が彼女をそうさせたか』『X染色体』『性とはなにか』など、生物学から人妻ホテトル嬢の話を聞いた体験記など、その選書は幅広い。そしてなんといっても伏見憲明氏の『性という[饗宴]』! 立花隆さん、読んでくださっていたんですね。
また、立花氏の書評を読んで本やに向かう人がいてくれるんだと、書評の力をリアルに感じた数日でした。
新刊ではない本が動くというのは、また違ったうれしさがあって、なんというかしみじみうれしいものなんですね。

2006-12-15 13:18 [那須 ゆかり]

2006-12-09

東郷健・もっともっと愛を20070126

超満員・大好評の2006年9月28日(木)イベントにつづいて「東郷健・もっともっと愛を20070126」が開かれます。

ポット出版『常識を越えて オカマの道、七〇年』の著者・東郷健さんのイベントです。

東郷健・もっともっと愛を
●日時 2007年01月26日(金)開場18:00 開演19:00
●会場 ロフトプラスワン 地図
    新宿区歌舞伎町1-14-7 林ビルB2 tel03-3205-6864
●料金 前売り・3,000円/当日・3,500円(ともに飲食代別)
    ロフトプラスワン店頭にて発売中
●主催 雑民の会
●プロディユース 飯島洋一/沢辺均
●イラスト 藤城清治

●内容
・第一部 映画【雑民の詩】上映
     東郷健[性治こそ政治にすぐれて人類の一大関心事であらねばならない
・第二部 葦原英了を偲んで 渚ようこ/ソワレ/デリシャスウィートス
・第三部 東郷健 化身の魅力/男男と男男
     光永勝典「東郷健の母の思い出」を語る
     司会・奈佐年貴

2006-12-09 22:23 [沢辺 均]

2006-11-29

『日本のゲイ・エロティック・アート』イベント当日の模様

本当に多くの方にご来場いただいた、2006年11月23日、渋谷・UPLINKにて行われた『日本のゲイ・エロティック・アート』イベントの模様をお送りいたします。

※なおトークショーの模様はTOKYO FMの村上隆さんの番組で放送予定
 TOKYO FM 12/2(土)
 深夜27時〜28時 『エフエム芸術道場』
 
 
〈当日のタイムスケジュール〉
・12:00〜17:00 原画展
・18:00 トークショー 村上隆×田亀源五郎
・20:00 フィルム上映
  20:00〜
  『Desert Dungeon』(2006/日本/20min)
  20:40〜
  『巨根伝説・美しき謎』(1983/日本/60min)
  21:50〜
  『愛の処刑』(1983/日本/60min)
 

12時に始まった原画展には、およそ50名のお客さまがご来場。原画展の最中、トークショーと上映会の空席状況を尋ね、申込される方がいらっしゃいました。トークショーはキャンセルで空いた席数分のみのご案内となりましたが、若干席に余裕のあった上映会は当日受付を行いました。

原画展終了後、会場を組み直してから、18時より村上隆さんと田亀源五郎さんによるトークショー。少しでも多くの方にご来場いただけるように会場設営中に急遽イスを増設。定員60人のところ、つめにつめて約70名のお客さまにご来場いただきました。

予約の時点では席に余裕のあった上映会も、トークショーに負けず劣らずの混雑状況で、3回の平均観客数は60名ほど。上映イベント終了まで、会場は満席に近い状態でした。ご来場いただいた皆様、本当にありがとうございました!
 

それでは原画展の様子からお送りします。
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大混雑の中、村上さんと田亀さんのトークショーが始まる
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上映前、田亀さんによる作品解説。トークショーに引き続き満席に
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2006-11-29 18:50 [坂部 重久]

2006-11-24

日本のゲイ・エロティック・アートイベント、FM東京で放送されます!

ああ、たった1日限りのゲイエロイベント、昨夜11時に無事終了しました。
会場にきてくださった方々、お力添えをくださった方々、そして出演してくださった村上隆さん、そしてそして、イベントの主役、田亀源五郎さん、みなさんのおかげでとてもいいイベントができました。
ありがとうございました。
お知らせですが、村上隆さんと田亀源五郎さんのトークショーの模様が、FM東京、12/2土曜日深夜27時から28時の村上隆さんの番組「エフエム芸術道場」で流される予定です。トークショーを見逃した方、もう一度あのトークを聞きたい方、みなさんどうぞお楽しみに!

2006-11-24 15:52 [那須 ゆかり]

2006-10-16

ず・ぼん12号いよいよ10月末日販売!

ず・ぼん12号、さきほどやっと最終校了いたしました。
今回は途中から編集参加だったこともあり、いまひとつがっつり組めてない中途半端なものになったと反省しきりなんですが、とはいえ10月25日からの図書館大会での販売を目指そうという目標があり、結果的にはどんな形であり入稿できて、図書館大会に間に合って、心からほっとしているところでした。でした、となぜ過去形かというと、今年から図書館大会では講演者の著作以外は販売できなくなったそうなのです。がーん。入稿したあとに知りました…。
でもそういう目標でもなければズルズル先延ばしになっていたかもしれず、やはり人間、何らかのしばりが必要だといまさらですが、つくづく感じました。
12号の総ページ数は224ページ。
今回の内容を簡単にかいつまんで紹介します。
偕成社社長今村正樹氏の講演録「偕成社と戦後の児童書出版」──戦後の児童書出版社が、学校図書館や公立図書館とともに大きくなっていった歴史的過程の話、絵本・児童書はやっぱりテキストの面白さじゃないか、また、いまは出版点数が多すぎると批判されるけれども、80年代のバブル期から生き残っている絵本がたくさんあり、やはりたくさん作る、たくさん作家が参加するなかから活きのいいものがうまれてくるんじゃないかという新鮮な視点、いまは児童書でリアリティが描きにくくなっている、などなど絵本・児童書にまつわる歴史と現在抱える課題が垣間見える非常に面白い講演録です。
地方・小出版流通センター代表の川上賢一さんのロング・インタビュー──地方・小の設立が公立図書館と深い関わりがあったことを始めて知りました。川上さんの模索舎時代の話も、時代の渦中を生きている高揚感みたいなものがあって、ちょっとうらやましく読みました。地方・小センターの写真も撮りおろして掲載しました。本と書類がうずたかく積まれた中で、おそらく31年来使っていると思われる事務机で仕事をされている川上さんもうつっています。
●図書館のコンピュータシステム──図書館のコンピュータシステムを担当する6人の図書館員に集まってもらい座談会を開きました。IT化は図書館のシステムだけでなく、ありようもまた変えていくのではないかということを予感させる座談となりました。
●委託導入後の図書館──ず・ぼんが9号、10号とテーマにとりあげてきた「図書館の委託問題」。東京23区では委託導入区が19区に及ぶそうです。非常勤から委託スタッフに転じた一人、NPOを作って委託を受託した一人、そして常勤の公立図書館員二人、計4人で、委託導入後の図書館がどう変わったか、その報告をしてもらいました。これについては編集員でもあるポットの沢辺が編集後記に書いているので、そちらも合わせてどうぞ。
●国立国会図書館のMARCの現場を歩く──国立国会図書館で収集される書物のマーク(書誌データ)を作る現場を歩いてきました。40人もの職員が書物とパソコンに向き合い、ひたすら黙々と書誌データをつくる作業に携わっている様子をみて、こうやって優秀な人々の手によって国会の本が分類されていくんだなと実感した次第。
●船橋市西図書館の蔵書廃棄事件──2002年に発覚した、「新しい歴史をつくる会」の著者の蔵書が、同館の司書によって大量に廃棄された事件。その後、「新しい歴史をつくる会」は、船橋市と司書を相手取って裁判を起こし、昨年末に判決がくだったという経過をたどった。記憶に残っている方も少なくないと思います。この事件と裁判は、図書館にとって何だったのか、どういう問題を提起したのか、甲南大の図書館学の教授、馬場俊明氏に、もう一度振り返ってもらったのだが、私自身は、この原稿を読んで、ず・ぼん11号の記事のときにはいまひとつ腑に落ちていなかった事件の核心がとてもよく理解できました。非常に読み応えある、この事件の総括ともなるべき原稿だと思います。
●都立図書館の後退──ず・ぼん8号でも取り上げた「都立図書館再編 14万冊がばらばらになった」という都立多摩図書館の蔵書の行方問題。この8月に東京都教育庁は、都立図書館改革の具体的方策という文書を公表しました。この報告書を受けて、本誌編集委員のひとりが「都立図書館はどこまで後退するのか」という切り口で問題点を読み解きました。タイムリーな記事です。
●グラビア・水害──昨年秋に、台風の影響で水害にあい、3万冊以上の蔵書が水につかった被害にあった練馬区立南大泉図書館の水害写真です。水をふくんだ書物がパンパンにふくらんで、書棚から抜けなくなったという写真が被害の姿を象徴しています。

『ず・ぼん』では、座談会やインタビュー記事をあらかじめページ割して、ページに合わせて短くするのではなく、できるだけそのまま載せようよという方針でやっています。なので、一本の記事が長い。いつもページ数はなりゆきです。今度こそは薄いず・ぼんにしようといいつつ、どんどん膨らんでしまうのです。
しかし狙い通り読み応えはあります。まあページによってはもうちょっと整理したほうがよいかもという反省はなきにしもあらずですが、やはりページに制限された編集がない分、面白さはふくらんでいると思います。
次号もそう遠からずお届けしたい。終った直後はいつもそう思っています。

2006-10-16 23:23 [那須 ゆかり]

2006-10-06

刊行記念イベント●「日本のゲイ・エロティック・アート〜原画展+トークショー+フィルム上映〜」

★☆★☆イベントは終了しました★☆★☆

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
日本のゲイ・エロティック・アートvol.2』の刊行を記念し、イベントを開催します!
たった一日限りの「ゲイ・エロティック・イベント」。
お見逃しなく!!

日時:11月23日(木・祝) 12:00〜23:00
会場:UPLINK FACTORY(アップリンク・ファクトリー)
   〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町37-18 トツネビル
   tel.03-6825-5502

■■■12:00〜23:00 原画展(入場無料)■■■
「日本のゲイ・エロティック・アート Vol.2」収録作品の一部を展示します。原画が一堂に会する貴重な機会です。
作品展示作家:長谷川サダオ、木村べん、児夢(GYM)、林月光(石原豪人)、遠山実、倉本彪

■■■開場17:30/開演18:00 トークショー(¥1000)■■■
村上隆×田亀源五郎
日本の現代美術を代表するアーティスト、村上隆氏と、ゲイ・エロティック・アーティストであり、「日本のゲイ・エロティック・アート」の編者・田亀源五郎とのトークショー。オタク文化、ポルノグラフィーをファインアートとして世界に知らしめた村上氏の視点から見る「日本のゲイ・エロティック・アート」とは…!?
※満席のため、当日受付の予定はございません

村上隆 むらかみ・たかし
アーティスト。
作品制作と平行し、ルイ・ヴィトンや六本木ヒルズとのコラボレーション、アートイベントGEISAIの主宰等、多彩な活動を行っている。
07年大規模な回顧展を予定(ロサンゼルス現代美術館)。

田亀源五郎 たがめ・げんごろう 
ゲイ・エロティック・アーティスト。1964年生まれ。
多摩美術大学卒業後、アート・ディレクターをしつつ、86年よりゲイ雑誌にマンガ、イラストレーション、小説等を発表。94年から専業作家となり、ゲイ雑誌『G-men』(ジープロジェクト)の企画・創刊にも協力。著書に、『嬲り者』(Bプロダクト)、『柔術教師』(Bプロダクト)、『獲物』(ジープロジェクト)、『銀の華(上・中・下巻)』(ジープロジェクト)、(全てマンガ作品)がある。

■■■開場19:45/開演20:00 フィルム上映(¥400/1本毎)■■■
20:00〜
『Desert Dungeon』(2006/日本/20min)
ゲイ・エロティック・アーティスト、田亀源五郎作の世界初(?)3DCGゲイポルノ・アニメーション。大スクリーンで見られるのは最初で最後!?
※10〜15席ほどお席の余裕がございます。当日も受け付けをいたします。

20:40〜
『巨根伝説・美しき謎』(1983/日本/60min)
監督:中村幻児
出演:長友達也、大杉蓮
気鋭、中村幻児監督による三島事件のパロディ、ゲイ・ピンク映画創世記の怪作。オネエ言葉で熱演する大杉蓮の濡れ場は必見!95年ロッテルダム国際映画祭正式招聘。
※10〜15席ほどお席の余裕がございます。当日も受け付けをいたします。

21:50〜
『愛の処刑』(1983/日本/60min)
監督:野上正義
出演:御木平介、石神一、板垣誠
師弟、切腹、情死。文豪の変名による小説と伝わる、日本の伝説的男色地下文学、幻の完全映画化!
※10〜15席ほどお席の余裕がございます。当日も受け付けをいたします。

※原画展は無料につきどなたにもご覧いただけます。トークショー及びフィルム上映は有料・定員制につき、事前予約を行っています。
※開催時間は、変更になる場合があります。

協賛 STUDIO KAIZ[スタジオカイズ]
原画提供(五十音順・敬称略)●石原慎之介、奥浪嘉彦、倉本彪、STUDIO KAIZ、田亀源五郎、成山画廊、長谷川サダオ

◎担当:三好 お問い合わせはメール(info@pot.co.jp)もしくは03-3478-1774まで

2006-10-06 10:56 [三好 由布那]

2006-09-25

イベント案内●東郷健 もっともっと愛を

ポット出版『常識を越えて オカマの道、七〇年』の著者・東郷健さんのイベントが開催されます。

豪華なゲストです。
ポット出版の本など、会場でタコシェ(中野ブロードウェイ)が販売もします。
プロデュースは、飯島洋一(当社取締役会長・映像事業部担当)と沢辺が担当。
直前の告知で申し訳ありませんが、奮ってご参加ください。

【東郷健 もっともっと愛を  帰ってきた東郷健】
2006年9月28日(木)/開場・18:00/開演19:00
会場 ロフトプラスワン
新宿区歌舞伎町1-14-7 林ビルB2 03-3205-6864
前売り・3,000円/当日・3,500円(ともに飲食代別)

●第一部 団鬼六と松田政男と東郷健
●第二部 天井桟敷レーベル『薔薇門』から
●第三部 ミロを中心にオカマ達のショウ

団 鬼六
松田 政男
東郷 健
大黒堂ミロ
デリシャスウィート
柳家 小春
掟ポルシェ
渚 ようこ
ソワレ

●ここまで読んでくれた方へのプレミア
招待券を先着2名様に差し上げます。
当サイト「お問い合わせ」から申し込みを。
プレゼント決定の方だけに、メールで受け渡し方法などを連絡します。
(先着3名以降の方にはなにも、返事しませんが、ご容赦を)

2006-09-25 18:48 [沢辺 均]

2006-09-13

ルースターと荻窪のおばさん

ルースターはタイトルにもあるように荻窪にあります。
私の遠縁のおばも荻窪に住んでいます。荻窪のおばさんと私は呼んでいるのですが、彼女は現在一人暮らしで年は75歳くらい。この話は、今から3年か4年くらい前のことです。
夏のある日、71歳か72歳の誕生日を迎えたその日、荻窪のおばさんは一人ですごしていました。子供や孫たちが誕生会を開いてくれる約束はあったのですが、誕生日当日の平日はみな忙しく、その週の土日にみんなでお祝いしようということになっていました。
「誕生日に一人で家で食事ってのも寂しいわ」と荻窪のおばさんは思ったんでしょう(このへん私の想像)。
外で食事をして自分で誕生日を祝おうと考えた荻窪のおばさん、荻窪駅前をうろうろして、なんとルースターに入ったというのです。接骨院と整形外科がその先にあって、ルースターの前をふだんからよく通っていたらしい。「あああそこなら一人で行っても、ライブをやってるから、手持ち無沙汰じゃないかも」と思ったかどうかは知りませんが、とにかく荻窪のおばさん、地下へと続く階段を降り、ドアを押して、「一人なんだけど、お酒も飲めないんだけど、いいかしら」と言ったようです。そうしたら男の人が(たぶん佐藤店長)にこやかに「もちろんお一人でもどうぞどうぞ」と迎え入れてくれたそう。
以来、荻窪のおばさんはルースターにお友達を連れて2、3回は行ったようです。しかし、腰の骨を折ってからは、椅子に長時間座っていることが苦痛で、足が向かなくなったそうです。
荻窪のおばさんとルースターにそんな接点があったことを、ひょんなことから今回はじめて知ったのですが、その話を聞いて、ルースター店主の佐藤さんが目指す「ひとりでもふらりと入って音楽を楽しめるライブハウス」が成功している!とうれしくなりました。しかも70歳すぎの女性がふらりと入れるなんて、これまたすごい。もちろん、好奇心旺盛の荻窪のおばさんもすごいけれども。

最後に、『荻窪ルースター物語』の裏表紙のオビの言葉を紹介します。
「ルースターのここがこだわり」
●60組のレギュラーバンドは一流ミュージシャンオンリー
●知らないバンドでも聴きに来たくなる面白アイディアを豊富に用意
●ひとりで来ても老若男女問わず楽しめるライブを提供
●お客様にとってライブハウスとは娯楽の飲食店であるべき
●ライブの後は余韻に浸れるバータイム
●めざすは観光スポットとしても認められるライブハウス

2006-09-13 13:49 [那須 ゆかり]

2006-09-12

荻窪ルースター物語できました

ポット出版、今月の新刊は『荻窪ルースター物語』です。
この本は、タイトル通り、東京・荻窪でルースターというライブハウス(音楽食堂)を経営する店主、佐藤ヒロオさんの書き下ろし。カメラマン向殿政高くんが撮りおろしたルースターのライブ風景も満載です。
書店販売は9月21日頃からになりますが、先駆けてここで簡単な内容の紹介を…。(敬称略でごめんなさい)

健康器具販売、コピーライター、歌手(!?)、有名歌手の付き人と、さまざまな職を重ねてはいた佐藤ヒロオ。しかし、どうしても音楽の世界をあきらめきれず、33歳のときに決心します。「理想のライブハウスをつくりたい」と。
自動車の期間従業員として、歯をくいしばって1年間働きお金を貯め、物件探しの不動産めぐり…。そんなこんなでようやく、1997年に荻窪南口にルースターがオープンしました。
ルースターとはどんな店なのか。オビの文句を書いておきます。
「ライブハウスはバンドを育てる場所じゃない。生演奏を楽しんでもらう飲食店なんだ」
佐藤ヒロオはどんなライブハウスをつくりたかったのか、この『荻窪ルースター物語』を読んでいただくとわかります。

そして、この本、「ライブハウスのつくりかた」と副題をつけているのには訳があります。読んでいただいてわかるように、ひとりでイチから会社をおこした起業物語でもあります。ノウハウ本ではないけれども、この人はどうやって会社を起こしたのだろう、どんなふうに資金を貯めたのだろう、ということがわかります。ここからはポット出版の野望なんですが、このように一人でイチからさまざまなジャンルの会社を立ち上げた人たちの物語を引き続き出して行けたらなあと目論んでいます。
まあポット出版も、社長の沢辺が、公務員を辞めて一人で立ち上げたわけで、そのうち『出版社のつくりかた──沢辺均著』などといった本もまぎれこむかもしれません。お楽しみに〜。

2006-09-12 14:46 [那須 ゆかり]

2006-08-23

立ち読みはじめました!!

『日本のゲイ・エロティック・アートVol.2』そろそろ書店での販売も始まります。
ポットの本のページでは、立ち読みコーナーを始めました。

http://www.pot.co.jp/pub_list/pub_book/ISBN4-939015-92-0.html

このページの「立ち読みコーナーはじめました!!」をクリックしていただくと、
本文のPDFが開きます。

立ち読みコーナーでは、1ページから32ページまでの全文を掲載しました。
作家・伏見憲明さんの序文と、この本の編著者・田亀源五郎さんの「日本のゲイ・エロティック・アート史──ゲイのファンタジーの時代的変遷」の全本文を、このコーナーでお読みいただけます。
この本文を読むと、今回33ページから192ページに原画を掲載した、長谷川サダオ、木村べん、児夢(GYM)、林月光(石原豪人)、天堂寺慎、遠山実、倉本彪ら7氏の絵をみたくなって、思わず購入ボタンを…と願っております。

2006-08-23 19:17 [那須 ゆかり]

2006-08-22

オカマのための投資入門

このお盆休みは実家に帰って、なんと25年ぶりの(ちょっとサバ読んでいる)高校の同窓会に出席してきました。
学年全体で450人の生徒がいて、そのうち出席者は200人足らず。ほとんどが道ですれ違ってもわからないだろうなと思う人ばかりでしたが、なんと嫌みなことに、ネームプレートに高校の卒業アルバムの顔写真が貼られていて(私はまんじゅうやの娘みたいに顔がはれていた写真で、受付で気絶しそうでした)、その写真があったおかげで、「あーあんたね」と判別つきました。とくに男子の変身ぶりにはちょっとひいてしまうくらいでした。離婚していたり、ずっと独身だったり、店が傾きかけていたり……、あたりまえだけれどもそれぞれにそれぞれの人生を生きていました。
ああ、彼らもまた、QJr2の「生き残る。」でインタビューに登場してくれた人たちが働くその同じ現場で、働き、生きているんだなあ、としみじみした一夜でした。
その日から数日は、道ですれ違う赤の他人のおっさんにも、「あなたにも高校時代があったのね」とほのぼのとしたやさしい視線を送ったりして、ちょっとへんだったかもしれません。

今回のQJr2雑感は、QJr2の「会社で生き残る」インタビューに登場してくださり、その後QJr2発刊記念講座「オカマのための投資入門」で講師を務めてくださった藤井貫太郎さんにご登場いただきました。
詳しくは、QJr2の16ページを読んでいただくとして、ここでは簡単な紹介を。6年間のサラリーマン生活に別れを告げ、現在はトレーダーとして生活している藤井さん。QJr2の見出しでは「400万円→6千万円に」などというなんともいかがわしいタイトルで、編集している私自身も、原稿をみて「えっ! まじっ!?」とまんまと食いついてしまいましたが、藤井さんだって棚からぼたもちでお金が増えたわけではなく、そこにいたるまで、ものすごく勉強しておられました(このあたりは、QJrをお読みいただくとわかります)。
そんな藤井さんに、QJr2のテーマ「生き残る。」にふさわしい記念セミナーの講師をお願いして実現した、「オカマのための投資入門」。ポット出版で実施したのですが、20人近くの読者の方々が申し込んでくれて、狭い会議室でぎゅうぎゅうしながら、藤井さんの話に聞き入りました。
……では藤井さんの登場です。

7月に「オカマのための投資入門」という題目でポット出版本社内にてセミナーを開催させていただきました。僕にとってはとにもかくにも初めての経験であり、正直なところ参加者の方の立場になればあまり有効な時間にならなかったのではと反省しています。ここではそれらのことも踏まえて今の僕の心境と当日の感想を述べてみたいと思います。
短期間のうちに個人で資産を大きく増やす方法は、それなりに多く存在しています。トレーダーと呼ばれる方の中には年率100%を軽く超える利回りで成功を収めている人が沢山います。僕も数人そのような優秀な投資家と顔なじみなのですが、その顔ぶれといえば、確かに財テクのプロとして投資教育界で名を馳せている方もいるものの、その多くは、主婦、大学院生、元不良少年など、特に財テクでの学習を過去に積んできた方々ではありません。そんな彼らがなぜ投資という世界で成功しているかと僕なりに考察すれば、それはおそらく常に成功している投資家の近くに身を置いていることなのだと思います。具体的に言えば先行投資をしてでも投資家の集いに参加したり、そこで他の参加者との情報交換などの横のつながりを作りあげたりすることです。そこで大変に必要なことは決して臆せずに周囲の方々と友人関係を作りあげていき、自分に有効な人物がどうかをなりふりかまわず吟味することです。ここでは守銭奴になりきれることが重要であり、「お金よりも大切な〜〜」という考えはあまりよいことではありません。
株で資産を増やしたと言うと、運やギャンブル的要素で成り上がったと思われがちなのもまた事実です。確かにその一面がないと個人投資家が数年でウン億の資産を築きあげることは困難ですが、多くの部分は上記にあげたように常に投資の世界にどっぷり浸かることなのです。これは僕の持論でもなく多くの大成功している投資家の方々が口を揃えて発言していることです。投資といっても株投資から不動産投資、スポンサーとして各事業を展開するなど多種多様です。自分にあった投資スタイルを探しあてていくこともとても大切になります。
開催したセミナーではこれらをお伝えすることを前提にしていたのですが、勉強不足や準備不足もあり、意味不明な発言をしてしまい、せっかく足を運んでいただいた方には申し分ないことをしたと反省しています。自分が普段行っている投資法をそのまま伝えることが簡単なのですが、その人の性格や資金力、生活スタイルなどに応じて、投資法は変わっていくものなんです。僕も投資を始めたときはこれが中途半端にしか理解できませんでした。今でもたまに、自分に合わない投資法にチャレンジして、大きな損害をだしていることだってあります。
参加していただいた方や投資の世界に興味をお持ちの方は、ぜひこれらのことを念頭に置いて実践してみてください。経済学の専門家になるための勉強をするのではありません。要は一円でも多くのお金を増やす技術を学ぶことです。良書を読みそして信頼できる投資家の方々と親交を深めたりすることにより大きく成功していくことと僕は確信しています。また、お金お金とあまり言うのもいろんな意味でどうかとも思いますが、お金があることによって得られることも数多くありますので、チャレンジしてみてはいかがでしょうが。ごく基礎的な学習は必要ですが、決して難しいことをする必要はありません。投資の世界で銀行マンや証券マンなどの経済知識豊富な方が個人でも成功しているかともいえばそうでもありません。確かにそれらの知識は優位なバックボーンでありますが、前述したとおり巷でも投資で大成功して有名になっている方の多くは多種多業な分野で働いたり学んだりしてきた方ばかりです。
先日、伏見憲明さんのイベントが開催され、その会場でSMの女王様とお会いしました。もう何とも魅力たっぷりな女性でその貫禄とシャープな雰囲気に興味深々にお話を聞かせていただきました。会話の中で「人生一度きりだからね」という言葉が出てきたのですが、そのありふれた言葉にも僕は深く頷いてしまいました。伏見憲明さんもよく言われていますが、「なによりも自由であり続けたい」がために、僕は投資の世界で生き抜いていこうとこれからも挑み続けていくつもりです。数年後も投資を主な仕事にしているかどうかはわかりませんが、僕はまだまだ投資の世界で小さな成功を重ねながら、いろんな夢を発見し実現しながら一度きりの人生を歩んでいきたいと思います。

            〜オカマの投資家 藤井貫太郎〜

自分の身銭をきって日々投資に立ち向かう藤井さんの言葉は、そんじょそこらの証券マンよりよっぽど信用できると、しみじみ感じました。(最近しみじみすることが多いなあ)

2006-08-22 18:09 [那須 ゆかり]