2006-09-12
荻窪ルースター物語できました
ポット出版、今月の新刊は『荻窪ルースター物語』です。
この本は、タイトル通り、東京・荻窪でルースターというライブハウス(音楽食堂)を経営する店主、佐藤ヒロオさんの書き下ろし。カメラマン向殿政高くんが撮りおろしたルースターのライブ風景も満載です。
書店販売は9月21日頃からになりますが、先駆けてここで簡単な内容の紹介を…。(敬称略でごめんなさい)
健康器具販売、コピーライター、歌手(!?)、有名歌手の付き人と、さまざまな職を重ねてはいた佐藤ヒロオ。しかし、どうしても音楽の世界をあきらめきれず、33歳のときに決心します。「理想のライブハウスをつくりたい」と。
自動車の期間従業員として、歯をくいしばって1年間働きお金を貯め、物件探しの不動産めぐり…。そんなこんなでようやく、1997年に荻窪南口にルースターがオープンしました。
ルースターとはどんな店なのか。オビの文句を書いておきます。
「ライブハウスはバンドを育てる場所じゃない。生演奏を楽しんでもらう飲食店なんだ」
佐藤ヒロオはどんなライブハウスをつくりたかったのか、この『荻窪ルースター物語』を読んでいただくとわかります。
そして、この本、「ライブハウスのつくりかた」と副題をつけているのには訳があります。読んでいただいてわかるように、ひとりでイチから会社をおこした起業物語でもあります。ノウハウ本ではないけれども、この人はどうやって会社を起こしたのだろう、どんなふうに資金を貯めたのだろう、ということがわかります。ここからはポット出版の野望なんですが、このように一人でイチからさまざまなジャンルの会社を立ち上げた人たちの物語を引き続き出して行けたらなあと目論んでいます。
まあポット出版も、社長の沢辺が、公務員を辞めて一人で立ち上げたわけで、そのうち『出版社のつくりかた──沢辺均著』などといった本もまぎれこむかもしれません。お楽しみに〜。