▲2005年以降はこちらから|書き手のプロフィール |
[2004-02-05(木)] ベルリナーレ(ベルリン国際映画祭)初日
|
12時、つよしくんと私は、1年ぶりのベルリナーレにやって来ました。まず、プレスパスを入手。前日から事務所がオープンしていたためか、待たずにゲット。その後、12時15分に、下のロビー(ハイアット)で、タレントキャンパスに参加する日本人アーティストの畑中正人さんご夫妻にお会いしました。30分が待ち合わせだったのに、すでに奥様が私達を待っていてくださって、大感激! なのに私ったら、とんでもないドジをしてしまったのです! ということで、今日私達が見た映画: 1)上記の、コンペのオープニングを飾る作品、「Cold Mountain」(AnthonyMinghella監督)。
2)その後、夜の9時から始まった、パノラマ部門のオープニング作品「Walk on Water」(Eytan Fox監督)。イスラエルとベルリンを結ぶ物語。政治的な背景と、人間の感情が微妙にからみあった、中庸の道をさぐる作品(だと思ったのですが・・。途中で疲れて寝てしまったので、間違っているかも・・・)。ローバジェットでも、良い作品は作れると思うのだけれども、何か監督に覚悟が足りないような、ちょっと中途半端な印象がありました。表現しようとすることは、とても深くてテーマも興味深いけれども、あまり入り込めない感じだったのは残念!! ・・・という具合に始まりました! 10日間、400本の映画が上映されるベルリナーレ。 ・・・・それで! 今日は初日スペシャル! つよしくんの登場はなかったけれど、つよこが登場します!! ではどうぞ、つよこさん〜! グ〜テンタ〜ク。つよこ・フォン・ブランデンブルクでぇ〜す。うふふふ、いきなりつよこの登場でびっくりしたかしら?元々は荒井剛の予定だったんだけど、今日ベルリナーレの初日にいってきたら、こけら落としの映画がとってもひどかったんで、ハイドがジキルへと人格移動するがごとく、赤ら顔で怒りの征伐を下す大魔人へと変身するがごとく、毒舌のドラッククイーンつよこがどろどろどろ〜って出てきてしまったという訳。一度出てしまったつよこ様(の暴走)は、親友の淑子さんでも「もうどうにも止められない」。今回の「淑子&つよし」のベルリナーレ速報、は「淑子&つよ子」に改題してお送りいたしま〜す。どうぞよろしく〜♥ で、冒頭にも触れたこけら落としの「Cold
Mountain」。正直いってぱっとしない作品よね〜、これ。なんでこんな映画館出たら忘却のかなたに沈んでしまうタイプの映画をオープニングに持って来るのかしらん?ミンゲラは96年に「The
EnglishPatient」で最優秀「金熊賞」を受賞してるんだけど、そういう訳?(印象に残っているといえば、「ブリジット・ジョーンズの日記」でまるまると太り、もしかして作品によって外見を変えてしまう女デニーロか?と一瞬思わせたレネ・ゼルヴェガーの口曲がり演技。) パノラマ部門のオープニング作品は、2002年の「Yossi & Jagger」で、内容はないが主人公の男の子の可愛さでベルリンのゲイのハートをがっしり掴んだイスラエル人の監督Eytan
Foxの「Walk on Water」。これはね〜、ミンゲラの後だっただけにローバジェットな完成度の低さがやけに目立ってしまった。イスラエルとドイツ間の過去、ナチ問題に、ちょっぴりゲイの社会問題をからめたストーリーでやっぱり前作と同様、プロットは甘く、内容は子供騙し。ただユーモアのセンスが観客には異常にうけてて、監督も来てたけど上映前からすっごく盛り上がってた。(会場は満員で、プレス用スクリーニングが急遽もうけられたほど!)こういうノリっていうのはパノラマならでは。会場には、毎年常連のジャーナリストの顔もちらほらし、「また、ベルリナーレがはじまったのねぇ〜」としみじみした初日の夜だった。 ビギーのサイト→ ここで、つよこのベルリナーレ講座その1(その2があるかどうかは不明) ベルリナーレの部門 スターが来て赤い絨毯の上をカメラのフラッシュ浴びて歩いたりするのがコンペ。これは淑子さんがやるとして、わたくしはひたすらマイノリティーものを扱うパノラマを中心に見る予定。 そうそう、ベルリン映画祭では、平行してゲイ&レズビアン映画祭が開催されます。特別な枠があるわけではなくて、映画祭の出展作品(主にパノラマやフォーラム)でゲイ&レズビアンのテーマをあつかったものが対象になるという世界でも異例の開かれたイベント。こちらについては以下のHPを開けてみてね〜 今回は、54回目のベルリン国際映画祭。コンペティションが一応、世界から見れば最も華のある、メインの催しなのですが、ベルリン子からすれば、「コンペはあまり面白い作品がなく、個性が光るパノラマやフォーラム部門が」お気に入り。 でも、とにかく私はコンペをメインに見る役目ですので、とりあえずちょこっとコンペの情報を:今回は23作品がノミネートされたのですが、ベルチナーレは日本作品が比較的多く紹介される、という言われているのに、今回は残念ながら日本作品のノミネートはゼロ。関係者によると、その水準にいたる作品があまりなかったとか、予定されていた作品がまだ完成できず、カンヌに持っていかれてしまったとか、いろんな噂が飛び交っています。でも、それはともかく、日本作品がノミネートされなかったのは、ちょっとさびしいですね・・・。 そして6日は、コンペ以外で、もしも体力が残っていたら、日本の作品を見る予定。 |
page top ↑ |
|