ベルリン映画祭現地レポート スタジオ・ポット

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[2003-2-5(水)]

節約がよい方向に出たポスター

青木淑子
ambient@kt.rim.or.jp

3色刷りがかえって成功したポスター

毎年このベルリン国際映画祭に、ジャーナリスト枠で参加させてもらっているけれども、今回は、例年より節約ムードが見える。初日のオープニング作品、「シカゴ」が始める直前までばたばたしているのはいつもの通りだけれども、まず開催日数が1日減り、結果100本ほど作品が減少したらしい。

内容が希薄にならないか、と心配する人もいるようだけれども、例えばポスターなど見る限り、前年度より良い。今までは、経費がかなりかかっていたらしく、ポスターも何色も色を駆使してのアート風だった。それがある意味失敗している印象もあったのだけれども、今回は節約が良い方向に動き、3色刷りですっきりシンプル! 好感が持てるのだ。

余計な出費を避けて、ケチるのではなく、シンプルに表現する。これは期待できそう!! 去年からディレクターが交代し、今までのスイス人ではなく、ドイツ人になったことから、様々な意味で若い改革が見られる。去年はそれが成功したといえよう。今年はどうなのかな? 人手が足りなそうで、映画祭のパスをもらうときに、今まで以上に時間がかかったのには、少々つらい思いをしたけれども・・・。それと、ベルリン市の予算があまりないことから、パス取得の際に30ユーロ支払うのだけれども、これは去年は25ユーロでした・・・・どんどん高くなる!!
頑張って欲しいです、新しいベルリナーレ!

[2003-2-5(水)]

ベルリン到着!

五賀雅子

ambient@kt.rim.or.jp

ポツダム広場のアルカーデ前にある、ベルリン国際映画祭のシンボルマークである熊のオブジェ

テレビ塔+旧東地区のフリードリヒ通り駅

 ついに念願のベルリンへ! 小雪の舞う成田空港を発ったのが4日の13時半。不安だったフランクフルトの乗り継ぎもあっけないほど簡単にすみ、ドイツ時間の20時20分、無事ベルリン・テーゲル空港空港に到着できた。約15時間の旅。あー、疲れた。
 第53回ベルリン国際映画祭は、6日〜16日の期間で開催される。今回私は、ベルリンでジャーナリストとして活躍する青木さんの家に居候しながら、映画祭を最初から最後まで堪能するつもりでここに来た。彼女の全面的な協力で、取材パスもゲットできたので、もうとにかく力の限り観まくって、速報をお届けするのでどうぞよろしく!
 今日は、その取材パスを受け取るため、会場となるポツダム広場へ出かけた。合理的な国・ドイツでは、乗り物関係のお得なチケットが充実しているのにまずびっくり。7日間有効で、バスも地下鉄も乗れるチケットがなんと22ユーロ。しかも、鉄道にもバスにも改札というものがない。買った切符を誰に見せることもなく乗り降りできるのだ。こんなことなら、無賃乗客が増えるじゃないかと青木さんに聞いたら、そこはちゃんとできていて、ある日突然、検札の方が回って来て切符を持っていなかったら罰金をとられるらしい。今はちゃんと制服を着ているが、昔は変装して乗り込んでいたりしていたそうだ。
 映画祭が始まったら忙しくなるので、今日はちょっと観光気分で街を散策(写真参照)。明日はいよいよ開幕だ! 日本ではGWに公開予定の「シカゴ」がオープニングを飾る。超楽しみだー!

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