2008-09-25

不忍池

本郷の弥生美術館に『乙女のイコン展』を観にいく。
少女雑誌の表紙や挿絵に使われた少女画がズラりと展示されている。
絵に描かれた少女の、しなりとした感じに妙に惹かれる。この感覚、そそられる、とはちょっと違う。

併設された竹久夢二美術館の方は、『子どもの世界展』。
少年もちゃんといる。
展示の最後では、夢二の生涯に併せて、子どもニュースを年譜式に紹介していて、これが面白かった。
「昭和6年・1931年 東京の省線(いまの山手線)の各駅にお菓子の自動販売機が設置される」
とか、
「昭和5年・1930年 10月、夜の銀座に少年少女の流しの演歌師が急増」
とか。
へー。少女の流しの演歌師?気になるな。しかも「10月」ってあえてくくっているのが面白い。

美術館を出て、上野公園まで行ってみる。
ボートに乗っているカップルが結構いた。
将棋盤を出して、将棋に興じるオッサンたちと、それを取り巻くオッサンたち。
外人さんの観光客。酒盛りをしているオバチャン。
たらたらと、不忍池をぐるりと回った。

2008-09-24

昨日は青山墓地近くの料理屋で昼飯を食べた。

以前は伊藤忠の脇にあった日本料理屋の天ぷらラーメンというメニュー(塩味のラーメンにデカいかき揚が乗って、さらにおにぎりがつく)が気に入っていたのだけど、その店ももうなくなってしまった。
その敷地には、いまはトルコ料理屋が入っている。
このトルコ料理屋。昨日は祝日ってこともあって休んでいた。でもよ、だったら通りに看板出すなよ。入ろうと思ったのに。

それはともかく、で、昨日は出来たばっかりとおぼしき、日本料理屋へ。
俺は天ぷらと刺身のセットを食べた。
したら、ここ、瓶ビールが1000円もするのな。
歩き回った後だから当然ビールいこうと思っていたのに、1000円とは。熱いお茶で我慢。
他のお客さんでそのビールを注文している人がいたから見てみると、中瓶だ。
わお。中瓶で1000円。
いや、俺だって1000円くらいあるよ。出せるよ。そんくらい。
でも、中瓶に出せるかというハナシなのだ。

夜、渋谷に用があって出る。
沖縄料理屋で、オリオンビールを呑む。

そして今日。
もう一つリベンジ感足りてないなぁと思って、夜は近所の中華屋へ。
レバニラ定食に瓶ビール。
中瓶で、500円である。
つかえが取れたような気分で、飲み干した。

BESの新譜『REBUILD』を聴く。
新宿のタワーレコードに売っていなくって、渋谷に行った際に、渋谷タワーで購入した。

2008-09-23

お彼岸かたつむり

休みってこともあって、墓参。
俺んちの墓のある青山墓地へ。
世間も休みってことで、やっぱ人が多い。

お供えの花を生ける瓶を洗いにいったら、ビンの裏から何かがポーンと飛んでいく。
よく見たら、かたつむり。
うわっと思って、拾ってその辺の木に乗せておく。

お墓のところに戻って、墓石をゴシゴシやる。
ここんとこ雨が多くて、多少はキレイになってると思ったけど、あちこちゴシゴシ。

と、墓石の裏に、かたつむりがいるのを発見。1,2、…3匹もいる。
え~じゃあさっきのヤツ、家族というのか親族というのか、ま、ある種のトライブか何かか?

無性に気になってしまい、水道のあるところへ再度向かう。
さっき置いた場所に、かたつむりはそのまま、いた。
つまんでみる。粘着物を引き剥がしたような、そんな手応えがあったけれども、気づかなかった振りをする。むりやり。

おじいちゃんとおばあちゃんが、やれやれって笑っているような気がした。

3匹のいる墓石の裏のところに、そいつを置いてみた。微動だにしない。
少し水を垂らしてみると、粘着の部分がモワーと伸びて、モゾモゾ動き出した。
ちょっとほっとする。
まあ、後はよしなに。

3匹は昼寝中だったのか、一度も動かなかった。
お参りを終えて、帰り際。もう一度見てみると、俺があちらこちら連れまわしてしまった一匹だけが、もぞもぞと動いていた。
墓石を、上の方に昇っていた。

2008-09-22

SLEEP TONIGHT

昨夜は数時間しか寝なかった。
日中は確かに若干眠かったが、まあ何とか過ごせる。
てか、
まだ完徹、余裕じゃね?
とか思ってしまったり。

夜。
思うところがあって、ストーンズのヴィデオ『25×5』を見返す。

2008-09-21

間違いだらけの歌

来月渋谷である頭脳警察のライブのチケットをゲット。
頭脳警察は、今月末に関西方面でワンマン、そしてフラワー・トラベリン・バンドとのジョイント・ライブがある。これはとても観たかったんだけど、特にフラワー・トラベリン・バンドとやるやつ、まあでも、諦めて。
それは、いずれ東京でもやるだろうと思っていたからなのだが、東京でのライブの予定が全然発表されない。勘弁してよ関西だけかよとか思っていたら、不意に決まっていた、東京ライブ。
頭脳警察を観るのは、2001年の再結成以来だ。あのときは、野音の復活一発目、そして渋谷AXのワンマンを観にいった。
2001年野音のライブを収めたDVDを見直すと、今年発表されたシングル『時代はサーカスの象にのって』のカップリング曲『間際に放て』が既に披露されている。
そう考えると、そろそろ新曲を「まとめて」…つまりアルバムを、という気持ちになってしまうのだけど。ま、それは、ゆっくり待つと、しよう、かな。

中学の頃、中古屋で頭脳警察のオリジナル・アルバムはメチャ高かった。1枚1万円近くして。あとファーストなんか、もう一生聴けないんだろうなと思っていた。
だから、当時唯一普通に買えたベスト・アルバムと、新宿ディスクユニオンで、デッドストック放出されたセカンドアルバムの再発盤。これを繰り返し聴いていた。
ハードで知的な言葉と、ザラついた音色がたまらなく胸を掻き毟る。
『間違いだらけの歌』の焦燥感が、とてつもなく「リアル」に響く。
『銃をとれ!』のイントロのギターは、それまで聴いたどんな音とも違って聴こえた。うまい・へた。きれい・きたない。これらを超越して届いてきたのだ。あのザラつき感、当時の録音状況もあったんだろうけど、この感じを、あれこれ色んな知識が入ってくる前の、ガキんちょの内に聴くことが出来たのは本当に豊かな経験だった。

90年はじめに再結成。新譜が出て、過去のアルバムもCD化される。
オリジナル・アルバムを聴いていくことで、「過激」とかだけじゃない、繊細だったり、あまりにもシュール過ぎたり、幻想的だったり…イロイロな面を知ることができた。
そして20世紀が終わると、何とファーストがCDに。さらに数年後には70年代のライブの模様を集めたボックス・セットが出た。
頭脳警察のアルバムは、中古屋で普通にCDが千円台とかで買えるようになった。アナログ盤ですらも、まあ常識的な値段で。
これらの顛末、中学の頃の俺に教えてあげたら、泡吹いて死ぬな。確実に。

2001年の6月。野音で観た頭脳警察。ソウル・フラワー・ユニオンなんかが対バンだった。思ったよりはお客さんは入っていなくて、「えぇ?」なんて気分で、6月にしては肌寒い夕刻だったのを覚えている。
ライブが終わって、当時付き合っていた彼女の部屋にいって、メシを食わしてもらった。「ロックファンは何やってんだよ?!」なんて会話したりして。
その翌月に彼女が死んで、その年の夏は、何をしていたのかよく覚えていない。
で、9月になって、AXに頭脳警察を観にいった。記憶にある限りでは、これが外出を再会し出した始まりじゃなかったかな。

俺自身、もう20年も聴きつづけているバンドだ。その間にはまあイロイロあるって話だ。
でも、世界婦人に何度目かのさようならを告げて、俺も30を過ぎた。こうして頭脳警察のライブを観ることができるっていうのは、何だかとっても嬉しいことだと、思う。

2008-09-20

ないない

小林信彦『笑学百科』を読む。
1980年前半に書かれた笑いや芸に関する小文集。
ここ数年のお笑いブームとか落語ブームとかを経た現在だから、ていうのじゃない。いま読んでも、懐かしさだけじゃなく、響いてくるものを感じた。

でも、風刺系や毒舌系っていまやボロ負けの印象がある。
それよりも「あるある」と周縁を撫でてるだけ。あとは、毒舌にもなっていない、ただの揚げ足取りみたいなの。そんなのばっかりだ。
毒舌ってある程度「道を外れる」ものだから、それにはある種覚悟がいるものだから。それがいたたまれないのだろうか。「何カッコつけてんだよ」とか言われるのを恐れて、顔色窺いつつ、「あるある」でお茶を濁す。
毒舌は「個」の、そして「孤」のものだけど、「あるある」は共感を期待する。
そんなの、「芸」じゃない。
みんなで「そーだよね~」と確認作業。庶民の視点でございますか。気持ち悪ぃ。

クイック・ジャパンだったかな。劇団ポツドールの主宰・三浦大輔をインタビューした記事で、「あるあるネタが好きです~」みたいな発言があって、それをインタビュアーのライターがやたらと嬉しがっていた。あれ、何なんだろうか。呆れろよ。

個や孤じゃ、我慢できないのかな。
我慢できないのは能力の違いだからいいんだけど、そうゆうヤツらの醸し出す安い連帯が色んなものを汚染している。それがどうにも目障りな今日このごろ。

よくライブのレポで、「みんなのニコニコした笑顔が印象的だった」とかいうのがある。そういや、サウンド・デモなんかにもこれ系の言い回し、つきまとっていた。
あれも嫌だ。
何だよ「みんな」って。「ニコニコ」って。「笑顔」って。俺の嫌いな言葉ばっかり並べちゃって。バカじゃねえの。ヘラヘラした集団なんか普通にヘンだろ。
こんなんだから、俺の唇はいつまでたっても歪み続けるのだ。

イライラすると、お腹がすく。
夜は、ゴーヤとスパムと厚揚げを炒めてあんかけ素麺。それとナスと挽肉と生姜を茹でたヤツを食べる。うまい。

2008-09-19

足の指を怪我している

気がついたら、左足の中指がタイヘンなことになっている。
爪の手入れも疎かにはしていないし、負担のかかる行いもしていない。

何なんだろう。
理由もなく自分の身が「普通じゃない状態」になるっていうのは、殆ど病気も大きな怪我もなく生きてきた俺にはどうも慣れない。
こうしてカラダのあちらこちらが壊れていくんだろうか。

2008-09-18

Exit!

『下流は太る! こんな暮らしがデブの素』三浦展 編著を読む。
金持ち共はブクブク肥えて…なんてのは昔のハナシ。現在の下流は経済的だけでなく精神のありようもダメダメ。だからルーズな食生活でブクブク肥る。三浦展も結構肥えている。ま、本人自身も自分に突っ込んではいたけど。
でも確かに、金ねえ~とか言ってるのに限ってコンビニとかファーストフード行きたがるよな、て思う。
ま、低所得のくせに暴飲暴食している俺には耳が痛いことばかりなので、精一杯の強がりで、他人事として楽しんで読んでおく。

そんなこんなで今日は雨。
外に出るのも億劫で、ニューオリンズの歌姫アーマ・トーマスのレコードを聴きながら、カップのヤキソバを食べる。
夜は、富士そばでとろろそば。
おぉ、下流だ。
酒は、今日に限ってはカウントするのも億劫なくらい呑んでいる。
やべ。肥るな。

雨も収まった頃に外に出る。
新宿は2丁目のバー「非常口」へ、お笑いライブ「新宿お笑いライブExit!」を観にいく。

会場の場所が分からなくて、2丁目をキョロキョロウロウロ。パートナーに飢えた中年男に思われたかな。
同じように迷っていたバトルロイヤル風間さんと逢ったりして、どうにか到着。

16組のお笑い芸人を観た。
若手・中堅、みんなそれぞれの水位において濃くって、圧倒される。

70代後半のチャーリー東京は相変わらずのマイペース。新ネタでエド・はるみの物真似なんてのまで追加している。
還暦前後、なのかな?クリスタル大坪の次元を超えた漫談にはトバされた。

WAHAHA本舗所属のヴァチスト太田さんによるエログロ歌謡ショー。初めて観たけど、なかなか強烈だった。
そして、元気いいぞう。鉄板。いつまでも唄い続けてください。

終演は23時過ぎ。
さすがに呑みにもいけず、帰る。ま、バーだったから観ながら何杯か呑んだけどね。

2008-09-17

文化干

さくら水産でサバ文化干定食の昼食。
文化干っていいよな。
高田馬場にある焼き鳥屋が、ランチでサバ文化干にモツ煮がつく定食を出しているんだけど、これもお気に入り。
この焼き鳥屋は、焼き鳥丼が名物だと文春ヴィジュアル文庫のB級グルメシリーズで紹介されていて、それで知った店。その焼き鳥丼も、もちろん食べた。うまかった。でも、この店では8割方は文化干・モツ煮を注文してしまう。吸引力が強いんだもん。

先日の知久寿焼ライブ会場で買った、しょぼたま のDVDを観る。
アンプラグドの極北みたいな感じで、演奏している。「しょぼ」なんだけど、歌と存在感はどれも重量級。
『326』という曲がしみてきます。

そういやちょっと前に、326(みつる)っていう若者系相田みつをみたいなのがいたけど、今はどうしているんだろう。

2008-09-16

ラストダンスは私に

『ショーケン』、読みはじめる。
わくわくしながらページをめくっている。

深作欣二監督『いつかギラギラする日』に主演していたショーケンが、メチャクチャかっこよかった。
金髪の木村一八や、この作品からある種の一歩を踏み出した荻野目慶子など、かなり個性的な役者の揃った映画だったけど、やっぱショーケンが一番カッコよかった。
ラストに、ショーケンの唄う『ラストダンスが私に』が流れて、いいなあと思ってさっそくCD買いにいった。
岩谷時子訳詞の、越路吹雪verを下敷きにした歌詞がまたイイんだ。

ジュリーは今年、ドームでコンサートをやる。
ショーケンは、ラストダンスを任せられるような存在に、またなれるんだろうか。

2008-09-15

ぼくらはうまれつきからだのないこどもたち

昼前に出て、中野、高円寺と。そして環七通りをまっすぐ。新代田まで。
ここにある小さなカフェで知久寿焼のライブを観にいく。
ギッシリ詰め込んで、3,40人だったか。
このスペースで知久寿焼のマイクなしの生の唄を聴ける。
よかった。まじでよかった。
哀しい唄ばっかなのに、清清しい気分で2時間過ごす。

終わって外に出ると、薄暗くなっている。
会場のすぐそばにある100円ローソンに入ったら、ホッピーが売っていた。ウチの近所の100円ローソンも置け!

井の頭通りを吉祥寺まで行く。思ったより距離があった。
途中、永福町なんかも通過。むかし、この辺りでAVの撮影に参加したことがあった。
ロシア人の女優が主演だった。その女優さんが凄く酒飲みで、撮影中、それも絡みの途中だってのにカメラを止めたりしながらも焼酎をグイグイあおっていて、面食らった。

吉祥寺では、ディスクユニオンで山口冨士夫のバンドTEARDROPSの1ST DELUXE EDITIONを中古1700円で買う。

また井の頭通りを逆戻り。今度は下北沢に寄ってみる。これといった収穫はなし。
で、代々木上原、山手通り、初台、てルートで帰宅。

2008-09-14

優しい悪魔

口の中、舌の先っちょが炎症みたくなってしまう。
子どもの頃から、栄養の偏った食生活をしていたわけでもないのに、やたらと口内炎ができまくっていた俺だ。
塩っけのある菓子を口に入れて、その塩っからいのをモロに舌先で受けて悲鳴を上げて悶絶するのも、いつになっても変わらない。
で、口に優しいものをと今日も昼メシ。結局マーボー丼。小さな破滅願望。

『優しい悪魔』垣谷美雨(実業之日本社)を読む。
禁煙小説、だそうだ。まだ前半しか読んでいないけど、「おいおい」なセリフ回しがあったりするけど、なかなか面白そう。
で、禁煙な。はい。俺、もう2ヶ月間1本も吸っていません。
かといって喫煙者をどうこう言う気分にもなれない。
基本的に「嗜好品」大好き人間なので、「嗜好」と名のつくものを拒絶したくないのである。

大麻とかも、どうなんだろうな。
俺、友達が少ないってのもあるんだろうけど、大麻を吸っている人というのをみたことがない。
「普通にみんなやってるでしょ」とか言うのはいるけど、そうゆうのは田舎モンか、本当は地味系なクセに「世の中の裏側知ってます」的なコトをあえて言いたがるようなヤツ。そんなんばっかりだ。
実際の大麻の普及率がどれ位なのか、俺は分からないけれども、「やってるヤツら」の醸し出すヘンな選民意識が、気に入らない。そして、その選民ノリに加われないヤツが、無理に同調して背伸びしている姿が痛々しい。
こうゆうことを書いていると「自分の知らないものを頭ごなしに否定はヨクナイ」とか騒ぐ手合いがいそうだ。
でもな、どこに行けば手に入るのか分からないんだもんな。まずはフラットな地点に立たないと。そうじゃなきゃ何もはじまらない。
「あるところにはある」とか言われても、そんな漠然とした物言いじゃ何も伝わんない。そうゆう漠然とした情報に通じている自分アピールはいらないから。
だから捕まったヤツに同情も出来ないし。追い込みかけられて自殺とか、何かしたのがいるらしいけど、だせーなーって感じだ。

ま、そんなことよりタバコだけど。
タバコの煙って口内炎にも沁みるんだよな、て感じで。
早く口内炎を治したいのである。

2008-09-13

うなぎづくし

前に入りそびれた渋谷のうなぎ屋へ。
材料がなくなるとおしまいになってしまうので、18時前に入る。
ちなみに出たのは19時前後だったけど、既にご飯ものが終了だった。
うなぎのあちらこちらの部位を串焼きにしたので、ビールを呑む。
肝とか背びれとか頭とか。ここまで食えば鰻さんも許してくれるよね、て感じで食べ倒す。
そしてシメにうな重。
腹いっぱいの大満足である。

図書館で、『ショーケン』萩原健一(講談社)を借りる。

2008-09-12

人気?

このページの右隅にある「人気記事」ってカテゴリー。
あれが、俺をザワザワさせる。
もともと人気なんてない底辺の俺なのに、その底辺でまたランクつけてどうすんだって感じである。

1位が「大塚のラブホテル」。これ、エロ系の検索でヒットしやすいってことなんだろうな。
ま、それはいい。よく分からないのが2位の「非通知ワン切り」だ。
やっぱあれか、DISネタに人は群がるのか。それとも「お、こいつ精神バランス崩している?」みたいなのが見世物として面白いのか。
ううむ、いったい何が楽しくて読んでいるんだろう。

2008-09-11

極私的中華屋

昼から新宿へ。
アルタ裏にあるラーメン屋で昼飯。ダルかったんで、辛いのを入れようと。
客が麺の硬さやらスープの濃さを選んだりするのとか、出てきたラーメンの感じとか、一蘭ぽい。あそこまで「個」を重視してはいないけど、近いものを感じる。辛さ5倍。俺にはこの程度の辛さで充分。

その後、喫茶店「らんぶる」でお話いろいろ。

出てから新宿ブラブラして、京王線に乗って仙川へ。
せんがわ劇場で演劇ユニット昼ノ月公演『顔を見ないと忘れる』を観る。
役者2人。盗癖持ちで現在投獄中の男と、面会にやってくるその妻。
舞台は面会室。1時間強の上演時間。でも濃密に満たしてくれる。
自分の置かれた状況まるで考えずに飛び出す言葉たち。すれ違ったりぶつかったりの、痛さ。そしてそれぞれの抱えたどうしようもない寂しさ。
2人が演奏するリコーダーの音色が、感動っつうか衝撃っつうか、いやそのどっちでもない、なんともいえない疼きを身体中にくれた。

夜は新大久保駅前の中華屋。一人で豚キムチ定食と瓶ビール。
何かこう、カウンター席のみで、そこで客が1000円近いラーメンすすってるみたいな店って、どうもしっくりこない。なんか、ぽかんとしてしまう。ご飯食べたりお酒呑んだりしてぽかんとするのは、気持ち的にむずがゆい。
テーブル席もしっかりあって、そこで複数でワイワイやっているのと一人で呑んでいるのが程よく混在していて、メニューは麺類もご飯ものもある程度種類あって、あ、そうそうビールは瓶と生が両方ある。
しっくりくるのは、こうゆう店。
俺にとって中華屋っていうのは、瓶ビールが美味しく呑めるところ、なのです。

2008-09-10

ALL BLUES’D UP!

数日前にここに書いた西新宿の「小諸そば」、じゃなくって「道中そば」で昼。カルビ丼とざるそば。
夜は高田馬場のエチオピアでビーフカレーと豆サラダとビール。

ストーンズ曲のカバーV.Aを買う。『ALL BLUES’D UP!』。
不勉強にも、俺には聞いたことのないアーティストばっかが名を連ねている。
「SWAY」とか「VENTILATOR BLUES」とか、シブい曲が入っている。

うちの近所に戸山公園っていう大きな公園がある。
子どもの頃から知っている場所なんだけど、むかしはゴーカートなんかもあった。
その戸山公園を、夜、ブラブラ流す。高校生とおぼしき集団がお芝居の稽古をやっている。
それを横目に園内のトイレに入ったら、手洗いの水道蛇口にウンコがついていて、びびった。

2008-09-09

面白いこと・面白くないこと

『白鍵と黒鍵の間に -ピアニスト・エレジー銀座編-』南博(小学館)を読む。
面白い。
芝居のDVD『犯さん哉』作・演出ケラリーノ・サンドロヴィッチを観る。
面白い。

と、俺だって別に面白いことばかりで生きてはいない。面白くないこともなくはないんだけど、それは書いたってしょうがないことだ。
まあ面白くないことを面白く書いてみせるのも洒落っ気ってやつだが、それで俺の面白くなさが面白く伝わったとしても、そりゃあ伝わった側には面白いんだろうけど、俺の抱えた面白くなさは変わらない。その面白くなさはっていうと俺の中にあてどなく彷徨い続けるのであって。それはもう、とってもせつない。やりきれない。乾いた風にかき消されて最後の声も聞こえない。夜の吐息に飲み込まれて震えていたLONELY ANGEL。ポケットに詰め込んだ夢だけで過ごせたネ。意味なく『B・BLUE』を唄ってしまったが、まあ、とにかく面白くないのである。その面白くなさは語尾の「ね」をカタカナの「ネ」で表記するような座りの悪い面白くなさだ。そんなのを抱えて毎日の米を研ぐのはやっぱり避けたいネ。

『村八分』山口冨士男(K&Bパブリッシャーズ) をパラ読み。
と、10年くらい前に「クイック・ジャパン」に連載されていた村八分のヴォーカル・チャー坊の生と死を追ったルポを読み返したくなって、そちらもパラ読み。
その頃の「クイック・ジャパン」にみっちり詰まった90年代サブカルチャーにむせ返る。

2008-09-08

何気に先輩

高田馬場の駅から明治通り方面に早稲田通りを走っていた。あ、自転車でね。ランニングなんてしないよ。
小諸そばの前を通ったら、開業35周年のノボリが立っている。
へえ、小諸そばって35年もやってたんだ。
俺より2コ上じゃないか。何気に先輩。
秋葉原・御茶ノ水・神田近辺に小諸そばの店舗がこれでもかと増えていくのが気になったのは、もう3,4年前か。
神保町の白山通り沿いに小諸そばが出来たとき、以前その場所にあった立ち食いそば屋(チェーン系ではなかった)が結構好きだった俺は、うぜーとか思った。で、次々増えていく店舗に、またかよとか舌打ちしたりして、いた、んだけど、でも、何故か、憎みきれなかったりもした。
そんな感じで、ちょこちょこ食べている小諸そば。先輩だったのだ。
稲荷寿司を注文すると、紅しょうががポツっと添えられているのがポイント高いです。

新宿西口の、もうなくなったレコード屋「VINYL」の前にある立ち食いそば屋。ここ、小諸系列だと思うんだけど、店舗名が違う。
メニューとかカリカリ梅取り放題サービスとか、完全小諸なんだけど。何であそこは店舗名が違うんだろう。

2008-09-07

バル

夕暮れ時に雷雨。
勘弁してくれよと思いつつ、小雨になってから銀座に。

「バニュルス」という、スペイン・バルにいく。
バルってのは、バーのスペイン読みでいいのかな?
カウンターとちっちゃいテーブルのみの店内、流れるBGM。スペインの飲み屋風。気軽な感じの、どっちかっつったら下町系って感じの。
ワイン呑みながら、白いソースのかかったケーキのカタチで出てくるオムレツ食べたり、料理が殆ど500円てのがいい。ニンニクとかトマトとか、調理に使うブツも自分好みの世界。
ワインばっかだと酔うので、スペインのビールってのもいってみる。ワインで火照ったカラダにすいすい入る。ラベルがかわいかった。
で、メニューにカレーがあったんで食べる。欧風。玉葱とか野菜をガンガン炒めてガンガン煮ましたって具合。サラっとして食べやすかった。

酔い覚ましに、雨も上がった銀座をブラブラ。
有楽町駅前の激変っぷりには、まだ慣れていない。
何せ俺は、有楽町駅を銀座方面に降りて、すぐ前にある立ち食いそば屋でヤキソバを食べるのが大好きだったのだ。高校生のころのハナシ。そっから銀座の並木座や日比谷シャンテ、シネスイッチとその隣にある銀座文化(ここはクラッシク洋画をかけていた)などに映画を観にいっていた。
大学に入ると、映画だけでなく落語にハマりだして、銀座はソニー・ビルの上にあったソミド・ホールで、立川志らくの独演会に毎月通っていた。
あと、マリオンの朝日ホールの落語会。これもやっぱり立川談志一門の会をよく観にいっていた。
唐茄子屋政談を、立川談春、立川藤志楼(高田文夫)、立川志らくの3人リレー形式でやったのとか、やばかったな。しょっぱなの談春が、噺に入る前のマクラだけで終ってしまったのだ。リレー落語でマクラだけとは。でもそれがカッコよかったりもして。

そんな思い出に耽りつつ、電車で帰る。

2008-09-06

トカゲを釣る

昼、先週に続いて欧風カレー。「ミ・ドゥ」てお店だった。今頃知ったのかよって感じだ。こないだはチキンだったけど、今日はポーク。で、チーズ。

夜は新宿のシアター・トップスでスロウライダー公演『トカゲを釣る-改-』を観る。
「怪物」を生み出した科学者のハナシ。ホラー風味の舞台で飽きさせない。
でも作品(台本)の「仕掛け」に、あれれ?つうか、ううむ…つうか。
科学者の苦悩に、ロスジェネ世代の芹沢博士(『ゴジラ』のだよ)を見た。

終わって出ると、ドシャ降り。また雨かよ。
近くの居酒屋「銀座カンカン」で、イカ焼きとかシメ鯖とか煮込み食べながら、呑む。
やっぱりホッピー。