専門図書館に書いた●デジタルと出版

2010-10-11 沢辺 均

専門図書館協議会の機関誌(?)に原稿をかきました。
7月発行号なので、10月1日に公開します。
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デジタルと出版
沢 辺 均(ポット出版社長)

1.はじめに
 国民読書年を機に本のこれからを考えてみる。
 その国民読書年だけど、ウエブをみたら、テレビ番組なども作ってるみたい。「コトバダイブしよう。」ってコピーで広告、テレビCMとかもやってる。金かかりそー、だ。啓蒙の匂いがするなー。というワケで、国民読書年はどうも好きになれない。
 啓蒙なんかに金使わないで、国立国会図書館のジャパンマークを本の発行日に間に合わせるとか、日本語の書籍の全文検索とその結果の一部表示を実現させるとか、基盤の整備こそやってもらいたいもんだ。というのは前フリ。「デジタル出版について」というのを書くことになったので、そっちにいこう。

2.出版とは何なのか?
 まず、出版とは、いったい何なのだろうか?
 僕の中では、(1)文字や絵・図表などを使って/(2)選別して/(3)知識や情報を/(4)複数の人に発信していく、というふうに整理している(まあ、正直、この原稿を書くために整理したんで、いつもいつも頭の中にあったのではないけど)。

(1)文字や絵・図表などを使う
 文字情報(書記言語といってもいいかな)が伝える力は、ほとんど最高のものを持っていると思う。「○月○日に飲み会をやりましょう」ってことを、絵や動画で伝えるのはとってもむずかしい。もちろん音声言語を使えば文字情報と同じくらい正確に伝えることができる。それでも、文字情報を読む時間に比べればちょっと長くかかるし、正確さ、あとでもう一度確認できること、記録しておくという点で、音にも勝る。
 音楽はメロディーを通して「情感」を伝えることに優れているのだけれど、知識や情報を正確に伝えるという点では、文字情報にかなわない。
 もちろん、文字情報を使う場合も補助的に絵や写真、図表などを使うことも多い。例えば、戦争の写真。実際の現場をイメージさせる点では、写真のほうが文字情報より優れているけど、それがいつどこの戦争なのかといった知識や情報はキャプション=写真説明という文字情報に頼らなければならない。

(2)選別する
 出版は、知識や情報を発信していくおこないだが、どれもこれも片っ端から発信する訳じゃない。そんなことをしたら、意味の薄いものがどんどん混じるので、読む方もメンドウだ。伝える意味のあるものを選別して発信するのだ。

(3)知識や情報
 たぶんこのあたりがイチバン出版らしいイメージだ。知識や情報を、主に文字情報を使って伝えるのが出版。
 ただし、この知識・情報というのは、とりあえずあらゆる知識・情報をさしているのであって、マンガだろうがエロ本であろうが知識・情報だ。

(4)複数の人に発信する
 複数の人に、というのが結構大切なポイントだと思う。人はだれもがさまざまな知識や情報を他の人に伝えている。だけど、出版がそれらの一対一のやり取りと違うのは、複数の人を対象にしたものだということ。だから、暑中見舞いのハガキなどは、出版とは別なものだ。
 逆に、学校の先生が配る「学級通信」のようなものは、複数の人に発信するのだから、広義の出版の範疇になると思う。

 この四つのポイントが満たされているのが出版だと思う。逆に言えば、有料なのか無料なのか、職業なのか職業ではないのか(有償でない)というのは出版を定義する場合に関係ないと、僕は思っている。
 だから、ブログはもちろん、友人知人をBccにいれて複数発信するメールも出版という行為としておきたい。「R25」のようなフリーペーパーも出版だし、企業の社内報も出版。出版社の社員などのように給料を受け取って知識や情報を発信しているのも出版だし、アフターファイブで無償のブログ書きも出版だと思う。

3.出版の現状をめぐってよく言われていることを考える
 最近、出版をめぐる話題がメディアをよく賑わせている。
 たとえばこんなことだ。(1)本が読まれない(2)本が売れない=出版(社)の危機(3)ネットワークに出版社がやられている。

(1)本が読まれない
 毎日新聞が毎年「読書世論調査」というのをやっている。
ライターの永江朗さんによれば、ほぼ唯一の日本全国を対象にした継続的な調査だということだ。その「2009年版読書世論調査」(毎日新聞社)によれば、
 88年=73% 95年=70% 00年=84% 05年=71% 08年=79%
というように、70年代〜90年代にかけてほぼ70%前後。2008年調査では79%と、ほぼ8割の人が読書をしている。これは総合読書率という数字で、書籍・週刊誌・月刊誌のいずれかを読んでいる人の率、である。
 この場合の対象となるのは、「紙の本」である。総合読書率だけをみれば、決して「本」を読む人の率は減っていない。しかし、出版業界の売上げは近年減り続けていることを考えれば、「紙の本」を読む人の「率」は変わらなくても、読む「量」は減っているのかもしれない。
 では、僕自身はどうだろうか? 文字はあいかわらず読んでいる。でも、その媒体はだんだんとパソコンの画面やiPhone(iPadはまだそれほど文字を読むことに使ってないけど)といったデジタルの媒体で文字を読む割合が増えていると思う。若い人たちに聞いたり、見たりしても、やはりその傾向は変わらないように思う。携帯電話を中心にしたメールや、携帯サイトといったデジタル媒体を読む頻度が高いようだ。
 さらに、若い人たちを中心に、読むだけでなく文字を書く頻度も増えているのではないか。それは主にメールだけど、一昔前はハガキや手紙を書くことなんてほとんどなかったのに比べれば、書くという頻度、その文字量は増えているように思える。
 僕は「本を読む」という行為を、ウエブサイトやメールの文字を含んだあらゆる文字情報を読む、というように読み替えるべきだと考えている。
 「紙」の文字を読む量は減ってきたかもしれないが、いっぽうで、デジタルな文字を読む量は確実に増えている。つまり、僕らが「文字を読む」量は、ますます増えている、と考えるのが妥当ではないだろうか。

(2)本が売れない=出版(社)の危機
 「本が売れない=出版(社)の危機」という言われ方にはいくつもの要素が混じっていると思う。たとえば、本の発行点数は1970年に比べて近年は4倍になっているが、販売冊数は2倍に満たない。一タイトルあたりの販売冊数が半減している。また、雑誌が特に売れないし、広告が入らなくなっている。出版社の決算が悪くなっている。たとえば講談社、小学館のような業界1位2位は、ココ数年赤字決算だ。
 これらの物言いには、基本的には同意である。そしてその原因はネットワークだ。
 読むものが、「紙」のものからデジタルとネットワークの文字へとシフトし、紙の本や雑誌は読まれる頻度が減っている。つまり売れなくなってきているのだ。ネットワーク上での広告が増えているが「紙」の広告は減っている。紙が主体の出版社は、ネットワークに読む人をとられ、広告をとられているので、決算が悪く、赤字も目立つようになってきたのだ。
 現にこの僕も、これまで寝るときは本を読みながら眠りについていた。今は、本を読む前にiPhoneでこれまで読まずにすませていたメールマガジンや、ちょっと長文のウエブサイトの文章、ツイッターなどを読む。それらを読み終えてから本に向かうのだけど、ほとんど読み進められないまま眠ってしまう。

(3)ネットワークに出版社がやられている
 こうした状況は、これまでの出版が、ネットワークでの「出版」に取って代わられているということだ。
 さて、この状況は、良くないことなのか・良いことなのか、止めるべきか・止められるのか? 僕は良いことなのだと思うし、たとえ止めようとしても止められないことなのだと思う。
 売れっ子の勝間和代さんの本のタイトル「起きていることはすべて正しい」を新聞広告で目にして、すげー、うまいタイトルだと感心した。僕は「起きていることはすべて正しい」と思う。正確にいえば起きていることは僕らがみんなで受け入れているということ、だから正しいと考える以外にどういう対処も成り立たない、ということだ。
 自動車。公害はまき散らして来たし、交通事故で毎年何万人も「殺し」てしまった。だけど、僕らはひとたび知ってしまった自動車の便利さ、自動車を利用することで社会全体が豊かになったことを手放すことができなかった。だから、少しでも自動車のマイナス点である公害や事故を減らすということに社会全体として取組んできたのだ。そして、こうしたマイナスを減らしてプラスを生かすという行動以外、とる道を見つけることができなかったし、今も見つけられていない。
 こう考えると、今ネットワークが広がっていること、僕らがネットワークを受け入れていることを、良いことか悪いことかを問うても意味がなく、その弱点を減らして、強みを増やすというように考える以外にないのだと思う。
 では、出版が、ネットワークでの「出版」に取って代わられているというのは、どういうことなのだろうか?
 第一に、だれもが「出版」できる状況を生み出したのだ。これまでの出版は少額といえ資本金を必要とした。取次との取引契約という条件を必要とした。放送が放送免許という条件を必要としたようにだ。
 たとえば印刷の費用の特性を考えればわかりやすいと思う。10万字程度の文字情報を詰め込んだ本の印刷費用は、千部で50万円(単価500円)程度だ。二千部でも60万円(単価300円)、五千部では80万円(単価160円)。逆に少部数の場合、五百部で40万円(単価800円)、百部でも30万円(単価3,000円)。これがデジタル情報なら、印刷費用に該当するものはほとんどゼロだ。さらに、紙という物理物を全国の書店を通して販売するには必要な輸送、店舗費などなど多くの流通費用も不要。
 第二に、こうしたことを背景にして、無料で文字情報を提供する人、したい人が膨大に生まれた。これに対して、出版社は「質」の高さを有料の根拠にして商売を継続したのだけれど、すでに個別の場面では敗退したり、陣地が少しずつ浸食されている。
 小説はまだまだ生き延びているとはいえ、携帯小説の登場で、やや侵食された。辞書・辞典類にいたっては、Wikipediaはもちろん、ネットワーク検索というあらたな調べものツールにすでに浸食されている。もちろん、紙の辞書がネットワークにすべて取って代わられている訳ではなく、専門家の説明や、編集という力、それらに対する信頼にもとづいて一定の陣地をまだ確保し続けているが。
 雑誌などに掲載されていた広告については、すでに売上げそのものが半分程度までネットワークに浸食されている。ネットワークでは、個人のブログ(マスではない!)でさえも広告の掲載媒体の対象であり、その範囲は広がっている。
 既存の出版社にとっては、まずい状況かもしれない。
 しかしこれは、まずい・まずくない、ということではない。出版の場が、たんに紙からネットワークに移動したにすぎない、ということなのだ。

4.今おこっている出版(メディア)の変容
 今、出版や、出版社をめぐって起きていることは、基本的に出版が紙媒体からデジタルとネットワークに移行しているってこと。それがどのような経過をへて移行しているのかをもう一度整理しておこう。

 ・コンピュータのパーソナル化と、アーパネットにはじまるTCP/IPの通信プロトコルによるネットワークの広がりがあり
 ・さらにその費用が劇的に低下して
 ・出版を生み出したり、流通させる道具として実に使い勝手の良いものになり
 ・知識や情報の発信を、だれもが自由にできる状況を生み出し
 ・これまで生産費用や流通コストを負担できる組織の出版社がほぼ独占して来た発信者の位置を、すべてに人に明け渡さざるを得なくなった
 というように整理できると思う。

 ところが、まだ、何点かの結論の出ていない問題がある。
 一つは、選別をどうするかということだ。はじめに「出版とは何なのだろう」で、(1)文字や絵・図表などを使って/(2)選別して/(3)知識や情報を/(4)複数の人に発信していく、を出版の定義とした。
 出版の制作と流通がパソコンとネットワークによってまかなわれる度合いが大きくなっている中で、(1)文字や絵・図表などを使う、というのは、質を別にすればだれでもできることになった。だが(2)選別する、ということは、質そのものを判断することだ。
 これまでは出版社がその選別を担ってきた。出版社はひとまず「そこそこ」にその役割を果たしてきたと思う。出版社が発行した本の多くのものは、一定の質を持っているものが、それなりに多くあったと思う。もちろん評価は別である。「バカの壁」を評価する人も、評価しない人もいるだろうが、そういう両方の評価を得るということ自体が、一定の質を持っていたということだとも思う。2チャンネルから生まれた「電車男」も、こうした出版社の選別をへているのだ。
 ところが、ネットワークを通じて、誰もが自由に発信することができる現在、あまたあるウエブサイト・ブログなどを、だれもがすべてチェックして、直接選別することができるだろうか? 普通の人に評価する能力がない、と言いたいのではない。普通の人に、そんな時間はない、と言いたいのだ。そんな必要もない。出版社は、そういった普通の人のかわりに、時間を節約するために選別を行ってきた。
 出版がだれもができるものになった時に、誰がこうした選別を引き受けるのか?    出版が一人一人の自分の発信したい知識と情報を自ら発信していくときには、一人で知識と情報を文字にして、他者の選別をへずに行われることになるからだ。
 では、ネットワーク上では誰が選別を担っていくのか。候補はいくつかあると思う。人であり、検索ロジックなどを始めとしたシステムである。
 人という場合、専門的な人が選別する場合と、無報酬で日々ネットを見て回っている膨大な人によって選別が行われる場合である。専門的な人の場合は、これまでの出版社社員のような人であったり、ブロガーと言われる人なども候補になるかもしれない。あるいは図書館員も候補者のひとつである。
 いっぽう膨大な人々によって選別がなされるというのは、たとえば多くの人がアクセスしている、などというロジックから選別が行われるといった可能性である。あるいはいくつかの候補者が併存するという可能性もある。
 今後どのように選別が行われるようになるのか、僕にはわからない。いずれにしても、僕らは、だれかの選別を抜きにして、もともと膨大な知識や情報、ましてやネットワークによってそれがさらに膨大にふくれあがる社会のなかで、一定の有効性を持った知識や情報にアクセスすることはできないと思うのだ。

 二つ目の課題は、知識や情報の事実確認をだれがどうするのかということである。これも基本的な論理は「選別」と同じだ。これまでは職業として担う人によって主に行われていた。
 そして、課題の三つ目は、費用をだれがどのようにして負担するのか、確保するのか、ということである。決して出版社が引き続きその費用を徴収すべきだと思うのではない。しかし、なんらかのコストが必要なのだ、ということは間違いない。
 例えばさんざん話題になった、各大臣の記者会見取材のオープン化。現時点のオープン化の評価はともかくとして、今後は、一定の手続きさえ踏めばどのようなメディアも会見に参加できるという方向に進んでいくはずだ。後戻りするのはとても難しいだろう。さて、その記者会見だが、オープン直後の記者会見の質問を見て僕が感じてしまったのは、継続的にその分野の知識と情報を自分の頭の中に蓄積していない人の質問は、やはり単純なものだなー、ということだ。
 また、時間的にも、真っ昼間、定期的に(あるいは突発的に)その記者会見を無償でフォローできる人がいるだろうか? それも継続的な知識と情報を蓄積させながら。
 もちろん将来、衣食住に関わる労働をロボットなどが人間に替わって行うような社会にまでなれば、不可能ではないかもしれない。ギリシャ市民が、奴隷に支えられ、もっぱら衣食住を支える労働をしないで、政治議論ばかりしていたように。しかし、そうした社会は、実現する可能性はここ数十年のスパンではないと思う(あくまで予想でしかないけれど)。
 なので、例えば、僕たちの日本の進み方を決める政治の有様を、継続的に、質の高い、知識と情報を提供することに、職業的(それによって衣食住といった生存のための費用が提供される人という意味で)な担当者を置く以外に、僕には現実的な可能性を見ることができない。
 しかし、現状インターネット上の多くのメディアは、無料の情報公開にとどまっている。そこでは売上げが見込めていない。「売る」ということで、そういう専門性をもった担当者を確保して主に行われてきた従来の出版のモデルは成り立っていないのが現状だ。もちろんそれ以外にも、方法があるかもしれない。例えば、テレビとラジオは、ほぼ一貫して広告費モデルという、インターネット上の商売と同じ方法で、職業的な担当者をまかなってきた。学術出版の一定数は、研究者自身の資金によって成立してもきた。
 ネットワーク上における「選別」の費用は、有料で販売する、広告費というスポンサーからの収入を当てにする、メディア発信者自身の拠出、あるいは図書館が典型のように税金でそれらをまかなう(科研費による出版補助だってあるし)などのどれかかもしれないし、複数の方法が混ざりあっていくのかもしれない。しかし、いずれにしても、当面そうした職業的な担当者を、どこかに置かなければ、選別や事実確認などを行う費用をまかなうことができないと思うのだ。

5.出版社の現状
 出版社のこうしたネットワーク状況に対する対応はさまざまであり、出版社をひとくくりにしてその現状を述べることは適切ではない。このことをふまえた上で、しかし、それでも、多くの人は、出版社はデジタルに対して後ろ向きだと見ているのではないか?
 それは、出版(メディア)の変容を前にして、どのような方向で望むのかといった方向性、方針の不明瞭さである。そこから派生して、方向・方針をたてることへの恐れ。例えば、長尾真国立国会図書館長の電子図書館構想への、なんとなく後ろ向きな反応。あるいは、Googleブックサーチに対する出版界の反発、などのようなものだ。
 しかし、出版社の多くがただ単に後ろ向きな姿勢だと断じるのは少し不正確だと思う。
 第一に2000年の電子書籍コンソーシアムに始まった、数々の電子書籍の取組みだ。これは、利用者の要望を、むしろ先取りして取組まれたと思う。しかし、いずれもほぼ「失敗」。もちろん今も継続しているデジタルとネットワーク活用の取組みもある。
 第二に、長尾電子図書館構想への反発の中心にあるのは、電子書籍の取組みが失敗したことをふまえて、投資に見合う売上げ見込みがたたない、ということへの違和感であり、デジタル利用=電子図書館構想のすべてに対する反発ではないと思う。

 だが一方、デジタルとネットワークの広がりの中で、その状況を大胆に活用・利用して、あらたな出版の可能性を切り開こうとしているわけでもない、というのが出版社の現状だろう。経済合理性、出版としての質の確保(選別と事実確認)、著作者の権利保持、そしてデジタルとネットワークの技術そのものの発展への対応、といった要素の絡み合う複雑な状況のなかから、出版社はまだ解答を生み出せていない。
 そして、その解答は、同じ時代を生きている人々のだれもが生み出せていないと思う。

6.デジタルとネットワーク時代の出版
 出版はなくなるどころか、ますます多くの担い手を得て発展していくと思う。
 そして、デジタルとネットワークをうまく使いこなすことは、今後の出版にとって必要不可欠なことだと思う。また、極めて複雑になった現代社会では、複数の人によるチームでなければそれは生み出せないように思う。
 デジタル・ネットワークの技術をもち、出版に対する深い思想をもち、経済性を担保し、チームのより良いあらたなルールを生み出し、複数の意思を担保しつつ、一つの意思としてチームの方向を生み出す方法をつくりだす、といった広い範囲の対応が必要で、それはとても一人でカバーできるようなものではないからだ。
 これまで出版を担ってきた出版社がこのままの状態で、それを引き続き主要に担うポジショにはなりえないと思う。今後も出版社が担うには、自らのあり方を大きく変えなければならない。
 アイディア次第で、出版というおこないは大きく状況を変え得るときだと思う。
 今後、だれが、どう担うかはわからないけれども、出版はますます発展することは間違いないと思うのである。
(さわべ きん)

デジタルと出版
沢辺 均(ポット出版社長)

 キンドルやiPadといった端末の日本での発売でますます出版界の大きな課題としてたち現れた電子書籍。この電子書籍状況から今後の出版を考えるために、まず出版とは何なのか?という確認から出発。そこから、今おこっている出版(メディア)の変容をデジタルとネットワークによる出版の大衆化として、それが出版のありようをどのようにしていくのかという視点を提示する。

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ポット出版社長・沢辺均の日記 -91[2010.09.22〜2010.09.26]

2010-09-27 沢辺 均

●2010.09.22水
昼前から出版会議。そのあと「文化通信」の座談会に行く。
新潮社の村瀬さんと、国会図書館のデジタル化などなどをテーマに。
だけど大失敗。話は面白かったんだけど、記事にするのは難しそうで、、、、。
帰って来て、版元ドットコムの組合員会議。終わって「ひょうたん」で飲み会。
ちょっとたまっていた「陰口」こいたりしちゃった、。

●2010.09.23木祝
午後に、整体(均整)を受けて、夕方から映画「ミレニアム」2と3を連続で見に行く。

●2010.09.24金
今週は祝日2日もあった。そのうえ、おいらは27月から10/02土まで北軽井沢へ遊びにいく。
おそーい夏休み。鉄とすずをイッパイ走らせてやろうってことで。
午後は雑協のデジタルコンテンツ配信の実証実験のサポートチームの打ち合わせ。
帰って来てから、高橋との面接。年に一度面接して、話したり給料を決めたりする。

●2010.09.25土
午後は人間学アカデミー9期東谷暁さんの講義の2回目。
経済学者や、経済政策の批判はあるんだけど、聞いてると、
何にも出来ることないって話に聞こえるのは、オレのせいかな?
夜は、ベラミナイト=ゆるーいセッション。

●2010.09.26日
27月からの遅ーい夏休みにそなえて、雑用やら何やらしてたら、朝の4時になってしまった。
夕方、げんきな図書館の大和田図書館スタッフとの顔合わせ。
その後庄屋で飲み会。自転車で行ったので、雨にやられた。
大和田図書館のスタッフ、引き続き募集中です。
帰ってから二子玉川の飯島会長宅に、車を借りに行く。
もどってまた、雑用いろいろ。でもかなり片付きました。

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2010.10.29金●公開講座 電子書籍と自費出版の未来で講師します

2010-09-21 沢辺 均

公開講座 電子書籍と自費出版の未来で講師します。
内容は以下。よろしければご参加を。

公開講座
 自費出版アドバイザー認定試験 受験資格該当研修会
 第15回 自費出版アドバイザー養成講座

電子書籍と自費出版の未来

私たちはいま、出版文化の一大変革期のただなかにいます。
もちろん、自費出版とて例外ではありません。
「電子書籍」の到来は、私たちが日々たずさわっている自費出の世界をどのように変えていくのでしょう。著者の希望は高まれど、なかなか販路を見出せなかった自費出版物にとって救世主となるのか、
はたまた違法コピーを蔓延させて出版文化を疲弊させる悪魔の手先なのか。
紙の書籍と電子書籍での同時販売にいち早く着手したポット出版代表の沢辺均さんを講師に迎え、
電子書籍のイロハから、その利点と問題点、流通や著作権、
電子書籍によって切り拓かれる自費出版の可能性まで、幅広く語っていただきます。
自費出版に明日はあるのか、この講座でぜひご確認ください。

■ 日 時 2010年10月29日(金)15時30分~17時30分(受付15時から)
■ 場 所 協働ステーション中央
■ 講 師 沢辺 均氏
 1956年生まれ。ポット出版代表取締役、版元ドットコム有限責任事業組合組合員。
 近著「電子書籍と出版」(共著)(ポット出版)。ポット出版HP http://www.pot.co.jp/
■ 研修費 日本自費出版ネットワーク会員 3,000円
     ジャグラ会員・JEF会員は 3,500円 その他一般の方は 5,000円
■ 申込先 NPO法人 日本自費出版ネットワーク事務局 電話 03-5623-5411 
 〒103-0001 東京都中央区日本橋小伝馬町7-16 ニッケイビル7F

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ポット出版社長・沢辺均の日記 -90[2010.09.15〜2010.09.21]

2010-09-21 沢辺 均

●2010.09.15水
午後に、鈴木一誌さんのページネーションマニュアルの.bookと、PDFを作るための打ち合わせ。
PDFは深沢英次さんがやるのだ。打ち合わせだけでも楽しみだ〜。
SD会議。
夜は、久々の出版コンテンツ研究会。
電子書籍をめぐるさまざまなこと、広範囲に情報交換と現状認識。
2年前の研究会を月例でやっていたときに比べると、とんでもなく状況が変わっている。
恒例のカレー屋での飲み会にも参加。

●2010.09.16木
出版会議。終わってから整体(均整というんだけど)を受ける。

●2010.09.17金
午前中は週一のポット会議。その後の掃除大会はサボって、講談社で開かれるJPO近刊情報の打ち合わせ。
夕方戻って、夜はサミー前田さんを招いて「談話室沢辺」のインタビュー
USTREAMでの中継(アーカイブしてあるよ)してみる。
サミーさんの「音楽人生」がおもしろい。じゃらたらとか、いろいろへんなところを歩いてて、
面白い。中継してないところのおしゃべりで、内田裕也インタビューの話なんてサイコー。
終わって、近所でメシ+ビールなど。オレはウーロン茶だけどね。

●2010.09.18土
11月21日にオープンする渋谷区立大和田図書館の下見。
NPOげんきな図書館で受託したもんで、その準備。
11月21日オープンに向けて、図書館で働くスタッフ/アルバイトを急募。
げんきな図書館のサイトや、オイラのツイッターでも告知するんで、ぜひ応募を。
とくに、twitterとか、わかる人。
帰って来てから、オレんちの「ボイラー室」のようなスペースを、
一人スタジオ化。防音しなけりゃ、アンプでガンガン音出す訳にはいかんのだけど、
さあどうするかな? 防音、やるか?

●2010.09.19日
午後から市ヶ谷で、竹田青嗣さん参加のシンポに行って来る。
竹田青嗣と朴元淳が語る人間の未来と希望ー東アジアにおける市民社会の条件と可能性ー」 
終わってから、打ち上げに参加。
新幹社の高さんに久しぶりに会ったのでご挨拶。
在日「運動」(?)人脈、40人弱の飲み会で、竹田さんもちょっと場違いなかんじかな(笑)。
もちろん、オイラの方がもっと場違いだけど。かといって、いづらい訳じゃなく、それなりにとけ込めたと
思う(笑)。
トナリには梁石日さん。本の売れ行きとかを話したり。

●2010.09.20月祝日
12時国分寺出発で、北尾トロさんなんかがやってる
高遠ブックフェスティバルに日帰りで行く。佐藤、那須と三人で。
トロさんには会えたけど、マグロさんには行き会えず。残念。
写真をとって来たので、よろしければご覧ください。
第2回高遠ブックフェスティバルの写真
帰りは中央高速小仏トンネルの渋滞にはまる。
あのあたりから2車線に減るんだって初めて知った。
地形をながめて、3車線に拡張するのは大変そうだけど、でもあれじゃ毎回渋滞でしょうね。
国分寺最終の東京行きにやっと間に合う。

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ポット出版社長・沢辺均の日記 -89[2010.09.06〜2010.09.14]

2010-09-14 沢辺 均

●2010.09.06月
朝イチバンの打ち合わせキャンセルになって、ちょっとノンビリ。
午後、田亀源五郎さんと、ジョナサンさんと打ち合わせ。
田亀さんのマンガの単行本。ジョナサンさんに「日本のゲイエロティックアート」VOL.3の翻訳を頼むことになった。よかったよかった。
Sというフリー編集者が駆け込んで来た。
あるデザイナーにつくってもらった写真中心の単行本の直しをやってくれって。
急な直しでデザイナーは時間がなくて出来ないっていわれたって。
オレにも時間はないわ。
ちょっとだけ詳しいことを別に書こうと思う。
夜は岩松了さんの芝居「シダの群れ」を見にシアターコクーン。
楽屋で、阿部サダヲ、江口洋介などを見たり(はー、ミーナーなオレ)、
風間杜夫の印刷せんべいを記念にもらったり。

●2010.09.07火
午後、小学館でJPO(日本出版インフラセンター)の近刊情報チームの会議。
その後、神楽坂の出版会館で開く版元ドットコムの勉強会。
版元ドットコム入門
アメリカ大学図書館の和書収集と電子化の歴史と未来
~ミシガン大学アジア図書館日本キュレーター・仁木賢司氏に訊く~
懇親会で、呑海沙織さん(筑波大学図書館情報メディア研究科の助教、昔は京大図書館)と初めて会う。
名前は湯浅俊彦さんから良く聞いていたので、初めてって不思議な気持ちだ。

●2010.09.08水
夜、伏見憲明さん「エフメゾ」に行く。新宿二丁目のゲイバーだ。
中村うさぎさん、枡野浩一さん、と電子書籍の話。
深夜まで。

●2010.09.09木
出版会議をやって、整体(均整というんだけど)うけて、
北尾トロさん下関マグロさんと、「マガジンポット」連載の
北尾トロ×下関マグロのライターほど気楽な稼業はない」の単行本化の話など。
でもおしゃべりがほとんど。
夜は、庄野真代さんの選挙運動ご苦労さん会。
庄野さんのギターを初めて聞いた。
その後zajiで前田さんと「民主党政権への伏流」の宣伝などを相談。
オレが20代から知っている知り合いの女性の娘が、なんとそこにいるではないか。ビックリだ。

●2010.09.10金
ポット会議と、掃除大会。
ポットの会議室と、シェアオフィスにして貸し出してる隣室のカタヅケなどなど。

●2010.09.11土
11時半から、日比谷の東京会館で、
鈴々舎わか馬改め 柳家小せん真打ち昇進襲名披露。
落語好きの尹も連れて行ったので、2人分のご祝儀で5万円使う。。
ポットの財政危機の引き金にならなければいいんだけど。
その後、Next-L(オープンな図書館システムを作るプロジェクト)の会議に。
夜は、バンド仲間の青ちゃんのライブを見に行く。
ご近所のベラミ。初めてiPhoneからUstreamの中継をやってみた。
前座のテラちゃんバンド青ちゃんのバンド=kpakpadu(パパデゥ)
画面、動かし過ぎ、ダメだオレ。

●2010.09.12日
久々のバンド練習日。
帰りの飲み会で、fender Blues Junior(アンプです)をそそのかされた。

●2010.09.13月
昼にポット不動産倶楽部の昼食会。
顧問の不動産屋さんと一緒に、スタッフのひとりが狙ってる小さなマンション購入計画を議論。
午後から中公新書の二人がやって来て、打ち合わせ。

●2010.09.14火
マンションの管理組合の総会。
午後にはコピー+プリンタ+ファックス+スキャナ機の営業。
今、カラープリントのメンテナンス+トナーのコストが1枚につき25円、モノクロが5円。
これが劇的に安くなりそう。
夜ははりゅうウッドスタジオ芳賀沼製作のスタッフが2名やって来てウエブサイトの打ち合わせ。
このふたり社内結婚してやんの、、、。

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ポット出版社長・沢辺均の日記 -88[2010.08.28〜2010.09.05]

2010-09-05 沢辺 均

●2010.08.28土
「ライブラリー×ウェブの力を飛躍させるCode4Lib JAPAN Lift Off」に出席。
げんきな図書館・代々木の松井さんと。
懇親会には一人で出席。うん、若い図書館員たちのたのもしさともどかしさが、、、、。

●2010.08.29日
午後、小浜逸夫さんが主宰してる「シネクラブ黄昏」(笑)の映画鑑賞会。
「拝啓、天皇陛下さま」。飲み会は失礼して雑用。

●2010.08.30月
夕方、版元ドットコム入門「国立国会図書館における全文テキスト化実証実験
ジャパニーズ・ブックダムがいよいよ始動なのだ。

●2010.08.31火
昼すぎ、NHKクローズアップ現代の取材。企画むけの下調べってところ。
デザイナー社員への応募、大原の面接を山田・和田・小久保がやっていたんで、ちょいと乱入。
その場で採用決めて、出社は一日置いた09/02木からと決める。
うん、面接で「ダメだな」と思ったのならともかく、
そうでなきゃ、結局一緒に働いてみなきゃわからん。
ダメなヤツは自分から辞めてくしね。
ポットみたいなアマアマなところで、ポットを利用できなきゃだめでしょ、
と最近は傲慢に開き直るようになったな、自分の見る目のなさを。
夜は人間学アカデミーの事務局会議でPHPへ。
ポット出版とPHPの組み合わせもへんなもんだけど。
飲み屋まで行って、おしゃべりも。

●2010.09.01水
d/sign」(太田出版)の電子書籍特集で、
鈴木一誌さんのページネーションマニュアルの.book化とその記事の打ち合わせ。
山田が.bookにして、その作り方を大田が取材して原稿にするんだ。
夜の「ず・ぼん」会議は流会。

●2010.09.02木
新スタッフ・大原真理子の初出社。
小たぬき/たぬきちなどと命名。緊張してるみたいなんでおちょくった。
前夜、なんでだかわからないんだけど寝てないそうだ。不良め!
だもんで、緊急座席移動(3人分)や、出版チームがなんだかカタヅケを始める。
それで又、ついつい説教。あらたな埋蔵ゴミをつくるために手間と、デカ封筒つかうことないだろ。
夜、電子書籍がらみの陰謀(笑)。情報交換ですけどね。
神保町の新世界菜館で6人で会食。7千円オール(小遣いで、ね)。

●2010.09.03金
ポット会議・掃除大会。
ついに社内分煙が決議されてしまう。11時〜22時まで。
喫煙はベランダと台所の換気扇のところのみ。
民主党政権への伏流」で書店キャンペーンをやろうと急に動き出した。ファックス準備とか、いろいろ。
菅直人+小沢一郎の代表選挙の騒ぎに乗れないかってことでね。
よるは上農正剛さん上京で、またまた飲み屋へ。
佐藤・那須と4人。う〜ん、上農さんの次の本はできるのだろうか?というくらい、
ただのおしゃべり、だ(笑)。

●2010.09.04土
午後事務所にでてみたら小だぬきがつくえにウップして寝てた。
「上司」の和田の出社を待ってたらしい。
二人とも、夕方前後には帰れたみたい。よかった。
新宿の楽器屋で、ワイヤレスマイクの情報収集へ。
帰って来てサウンハウスで通販購入。
楽器屋の店員はダメダメだったので、買う気が失せた。

●2010.09.05日
午後、事務所にでて日記書いたり、メール処理したり、雑用したり。
これから鉄とすずと一緒に代々木公園のドックラン、それから楽器屋へ
マルチエフェクターME-25を買いにいこうかと計画。
16時10分、と考えていたら、山田が出社して来た。
ご苦労さま、ありがとう。

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レジュメ(沢辺分)版元ドットコム入門●国立国会図書館における全文テキスト化実証実験

2010-08-30 沢辺 均

▼レジュメ──────────
版元ドットコム入門●国立国会図書館における全文テキスト化実証実験
2010.08.03月 国立国会図書館新館3階研修室

[国立国会図書館のとりくみの出版社にとっても意味]

●版元ドットコムの目的
「大きな目的は、もちろんそれぞれの版元がつくった本を、より多くの人に買ってもらおう、というものです。具体的には、それぞれのつくった本の情報をインターネット上で公開・提供することです。 」

「インターネットが普及した現在、インターネット上の検索で表示されないと、存在そのものが不確かなものになってしまうと思ったからです。」

「さらにその書誌情報を、書店・取次(販売会社=問屋)など、出版業界にひろくメールなどで配信する仕組みをつくり、また、購入を希望される方に、直接版元から送料無料で販売(代金後払いの郵便振替か、クレジットカード決済)をすることにしました。」

「版元ドットコムでは、目次や著者プロフィールなどといった「中身」の情報もデータベースに入れることにしました。
インターネット上で本を探している人、偶然に本に出会った人に、より豊かな情報を提供したいからです。 」

●「国立国会図書館における全文テキスト化」 出版社の意味
・全文検索・一部表示の実験、年度内は国立国会図書館内での検索と表示
 来年度以降はインターネット上での検索が良いと思うが、現状では継続も含めて未定
・全文検索・一部表示は、本のインフラ
 一般の人が検索して本にたどり着く/出版社サイトで立ち読みとしての利用も可能
・国立国会図書館の制作したデータは出版社も所有・利用できる(Googleはできない)
・電子書籍状況への準備

●JPO近刊情報集配信センターの構想
・参加意思のあるすべての出版社から近刊予定情報の提供を受けて(最長60日前)
 希望するすべての書店・取次に、近刊情報を公開
・現状は、講談社/小学館/集英社/版元ドットコム(実験中で約10社ほど)→アマゾン
・当面はネット書店の予約への利用が中心とおもわれるが、仕入れへの活用の引き金として返品率抑制のインフラの可能性

 資料はJPO(日本出版インフラセンター)のサイトにあります。
 http://www.jpo.or.jp/  
 2010-07-02 近刊情報集配信センター(仮称)公聴会(7/2)補足資料を掲載

全文検索・一部表示や、近刊情報センター構想などのインフラを整備することで、
本への接触拡大の環境をつくれる。

●版元ドットコムの具体的な対応
・会員社(166社)へ、国立国会図書館の実験参加を呼びかける
・国立国会図書館の実験の運営に、版元ドットコムからの意見反映をするように取組みます
・参加意思のある会員社は、ぜひ申込を(もちろん会員社でなくとも)

沢辺 均(ポット出版)    twitter=sawabekin

▼式次第──────────

版元ドットコム入門●国立国会図書館における全文テキスト化実証実験
2010.08.03月 国立国会図書館新館3階研修室

■進行

開会の挨拶 司会 高島利行(語研)

挨拶 長尾真 国立国会図書館館長

国立国会図書館における全文テキスト化実証実験
田中久徳 国立国会図書館総務部企画課長

国立国会図書館のとりくみの出版社にとっての意味
沢辺均 ポット出版

質問・意見

(18時終了を予定しています)

終了後、懇親会を予定。時間のあるかたはどなたでもご参加ください。
参加されるかたは、そのまま会場でお待ちください。案内します。

■本日の案内文────────────────────

私たちは出版活動をしている訳ですが、私たちのつくった本をより多くの人に届ける=売るためには、
・本を読む人を一人でも多くすることと、
・私たちがつくった本の存在をその本に関心を持つであろう人に知ってもらうこと
の二つが基本的な基盤になると思います。

今回の国立国会図書館の本の全文検索と一部表示のための実証実験は、こうした二つの「本の市場」という基盤を耕すものだと思います。
版元ドットコム組合員会議も、全文検索によって本の存在にたどり着く機会を増やすことに繫げたいと考えて、当初から積極的に取組んできました。

国立国会図書館が、実証実験への参加出版社を公募することになったので、説明会をかねて、内容、方法、背景の理解をふかめる会を開催することにしました。

1 件のコメント »

ポット出版社長・沢辺均の日記 -87[2010.08.16〜2010.08.27]

2010-08-27 沢辺 均

●2010.08.16月
記憶ない。手帳に予定なし。日報に特記事項なし。

●2010.08.17火
S社、デザインの打ち合わせ。
その後、ある中堅の出版社にジャパニーズ・ブックダム=本の全文検索・一部表示サービスの
国会図書館での実験参加の話をしにいく。
活版の品切れ本の復刊のためのテキストデータ入手にも活用できるんじゃないかって話。
でも、長尾構想(自宅で、数百円で、電子化した本を貸し出すってやつ)の「露払い」じゃないの
って疑いをもたれてたようだ。
ほんと、長尾館長発言の●●さが尾を引くな。ま、結論はまだだけど。

●2010.08.18水
記憶なし、手帳記載の予定なし、日報に特記事項なし。

●2010.08.19木
昼から出版会議。その後整体を受けて、
26日の「談話室沢辺」公開&生中継=Ustream放送のためのテスト。
夜は神宮球場の花火大会があって、鉄がビビって倉庫(と呼んでいる納戸)に引きこもる。

●2010.08.20金
午前中ポット会議、その後掃除大会。
夜は病院にいってみたんだ。

●2010.08.21土
夜ベラミナイト。
最近衝動買いしたフェンダーのテレキャスデビュー。

●2010.08.22日
ミレニアム」3巻の下、読了。イッキに、1巻〜3巻(各上下巻)を一週間くらいでよんだ。
最近のマイブームだ。映画も見たい。9月になると2/3、が一緒に公開。
みなさんも、おすすめだよ。(ちょっとフェミ臭いのが、、、)
夜になって、スタジオ・ポットSDから電話。
事務所で、サーバー破損のことと、その後の段取りなどをつめる。
ご迷惑かけたみなさま、心からお詫びします。

●2010.08.23月
B社のブックデザインの仕事で図書印刷の営業と打ち合わせ。
夜は石ノ森プロの人と渋谷で飲み会。
「JUN」や「家畜人ヤプー」の続きのことなんかも話す。
コミケ、マンガ事情みたいな話は勉強になったな。

●2010.08.24火
午前中マンションの管理組合の理事会。
午後B社のブックデザインのことで打ち合わせ。
用紙の提案やら、色校のやり方、スキャニングと補正のことなんか。
夜はNPOげんきな図書館の理事会。
帰って来てから、なんかやったんだけど、、、、。

●2010.08.25水
夜、版元ドットコムの組合員会議。
その前に「民主党政権への伏流」の著者が来て、最後の著者校正。
20代の左翼時代の、オイラたちチームの機関誌のタイトルが「伏流」。
サブタイトルは恥ずかしくて書けない青臭さ。
版元ドットコム組合員会議の後の飲み会と、
「民主党政権への伏流」著者(といっても友達)との飲み会を掛け持ち。

●2010.08.26木
昼から出版会議。それを終えて、
「談話室沢辺」=電子「雑誌」フォーマットの可能性─公開インタビュー・生放送
の準備。USTのアーカイブはコチラから
深沢英次さん。スゲー面白かった。
終了後、深沢さんを初め参加者8人で飲み会へ。
毎晩のみかいだな

●2010.08.27金
昼前、ポット会議。その後掃除大会。

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ポット出版社長・沢辺均の日記 -86[2010.08.12〜2010.08.15]

2010-08-16 沢辺 均

●2010.08.12木
出版会議。
夜はげんきな図書館代々木図書館チームにあたらしく加わったスタッフの歓迎会で代々木の飲み屋。
帰って来て、302号室の片付け。高橋と大田と三人で。

●2010.08.13金
ポット会議に掃除。
302号室のシェアオフィスにテクトセンスが入居。
一緒に電話線等の配線手伝う。

●2010.08.14土
ポット出版の「君よ知るや南の獄」田亀源五郎【禁断】作品集 」の著者、
日本のゲイ・エロティック・アート 」の編著者、田亀源五郎さんの個展
銀座のヴァニラ画廊。この日のトークショーにでるので、銀座へ。

●2010.08.15日
代々木公園ドックランに。鉄とすずといっしょ。
往復5キロ。汗だくで、風呂にはいって、渋谷の楽器屋へ。
YAMAHAが目的だったんだけど、すでに終了。

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ポット出版社長・沢辺均の日記 -85[2010.08.07〜2010.08.11]

2010-08-11 沢辺 均

●2010.08.07土
午後遅めに事務所に来て、雑用。
代々木公園ドックランに鉄とすずと行く。
鉄とドーベルマンのことがあってから初めて。
オイラも緊張して、ドックランの中では鉄の後について回った。

●2010.08.08日
夕方事務所に来て雑用。たっぷり寝た。
土日は制作チームと一部デザイナーも出社してる。
休日出勤ご苦労さんということで、青山ピーコックで惣菜を買ってきてみんなで夕飯。
もちろん鉄とすずは散歩のおとも。iPhoneアプリによれば、片道1.1キロ。

●2010.08.09月
予定のない一日。ひたすら雑用をすませる。

●2010.08.10火
午後、印刷業界系の会員誌の取材でインタビューを受ける。
トンチンカンなインタビューで内心すこしいらついてしまったぞ。

●2010.08.11水
午前中は、JPOの近刊情報集配信センターの、システム会社説明会に同席する。
このプロジェクトの予算確保に、うれしい話も聞いた。
出版社は、取次などへの出荷の際に、パソコンなどで、伝票つくったりしてる。
当然、商品マスター(つまり本のデータ)をつくるわけで、それと同時に
書誌情報をつくり、それを集配信センターに転送できるようにすれば、
出版社はかなり楽になるはず。もっとも、商品マスターの項目ではとても足りないけどね。
システム会社に、そうしたものを組み込んでくれ、というお願いの会。
書店も同じように、仕入れた本とその数などを入力したり、
ポスレジで売れた本をカウントしたりしてるシステムがあるので、
近刊情報をそれらのなかで活用して、ってお願い。
ただ、書店のほうは、近刊情報の注文をシステムでできない
(なぜかって言う説明は省略ね)ので、難しいんだけど。
アマゾンー講談社で始まった話を上から下ろされるのが、どうのこうの、とか
書店が取次に注文だして出荷が保証されなければダメ、みたいな意見もでた。
なんで上からなんだ! 保証ってなんだ! あきれた。
帰ってきて、デザイナーの鈴木一誌さんと戸田ツトムさん編集の「d/sign」誌(大田出版)の
対談原稿の校正。これが結構手間取った。次号、みんな買ってちょ。
版元ドットコム事務局員・寺門が愛犬「はな」をつれて出社。
不細工な犬っころだ(笑)。

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ポット出版社長・沢辺均の日記 -84[2010.08〜2010.08.06]

2010-08-07 沢辺 均

予定の少ない一週間。仕事は進められたんだろうか?

●2010.08.03火
でるべんの会の勉強会に行こうか、我が飯島会長出演のトークイベントに行こうか迷ってる間に、
あった気づいたら9時で、もう遅かった。

●2010.08.04水
新刊「お前の1960年代を、死ぬ前にしゃべっとけ! 肺がんで死にかけている団塊元東大全共闘頑固親父を団塊ジュニア・ハゲタカファンド勤務の息子がとことん聞き倒す! 」と「パパの理科実験ショー DVDブック 今日の遊びはこれに決まり! 」の見本が出来上がってきた。
いつも、新刊が出来上がるのってはいいもんだ。
全共闘ノスタルジー本はだすまい、と決めていたんだけど、この本は親子の対話だってことがミソ。
うん、これほど伝わらないんだな、体験って、その伝わらなさ加減が面白いとおもったのだお。
新左翼にとっての歴史的事件の1967年10月8日(ジュッパチ)前夜のリンチがオヤジさんがセクトを離れるきっかけに。新左翼と全共闘が盛り上がるきっかけの前夜に、すでに崩壊の予兆があったてワケです。
「パパの理科実験ショー」はポット出版で初めてのDVD付きの本。
動画編集も、上野が日本映画学校時代の友達に助けてもらってやったのだ。
あたらしモノ付きのポットです(笑)。
Ustreamも、もっと使うぞ!(笑)。
夜は、ず・ぼん編集会議。
ひたすら単行本の企画準備。
暴れん坊=沢辺、お尻ペンペンされる。気をつけねば。
でも、そんなに暴れん坊か?オレ(笑)。

●2010.08.05木
出版会議。その後、真っ昼間に整体(=均整という)を受ける。シアワセだなー。
でも、しばらく動けない。
夜はボイジャー鎌田ネイサンと、大田と原宿トンちゃん通り「ひょうたん」で飲みながら相談。
昭和ストリップ紀行」という写真が多い本の電子書籍化の相談。.bookでやれないことないんだけど、
もうちょっとレイアウトを生かすことができないか、と。
まあ、マンガとか、電子雑誌でやってるPDFとか、要は画像ならできるのだけど、
本文検索ができるように/できれば理想書店ビュアーの一タイトルして管理できるようにしたい。
ネイサン、いろいろ宿題タノミマスよ。

●2010.08.06金
午前中は雑協へ。来年の1月28日〜計画されている雑誌のデジタル配信実証実験の制作のサポートの相談。
場所が悪かったな。雑協はお茶の水の明大のうらっかわにあるんで、
楽器屋が並ぶ明大通りがある。素早く終わったので、何件か楽器屋を覗くと、
黒沢楽器で、鼻にピアスをつけたいい兄ちゃんにぶちあたり、さらに深めの赤のFENDER テレキャスターがあるではないか。
アメリカンスタンダード。指板はタイラ気味で、フレットは低めの太め。弾きやすい。
迷ったけど、結局クレジットカードを出してしまった。二桁万円のイチバン下の方ではあるけど、
この前、マーチンのアコギの修理に、大枚はたいたばかりだし、、、。
でもエレキは3年ぶり。
帰ってきたら、アルバイト面接をやってた。そんで、大田の進めてる原稿のことを打ち合わせ。
それからポット会議。

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ポット出版社長・沢辺均の日記 -83[2010.07.22〜2010.08.02]

2010-08-02 沢辺 均

●2010.07.22木
あっというまに10日くらいたってしまった。この日記。
午前中から出版会議をして、その後整体を受けて、
16時から版元ドットコムの「Googleエディション説明会」へ。レポートはこちら。
版元ドットコムの集まりにしては珍しく「懇親会」という名の飲み会なしで、即解散(笑)。

●2010.07.23金
午前中ポット会議、その後掃除大会。
午後は、企画づくり=ベーシックインカムの本をいろいろ考えたり調べたり。
夜は出版コンテンツ研究会のメンバーと暑気払いの飲み会で神保町。

●2010.07.24土 25日
資料用の本と、小説「ミレニアム」などにはまって、ここんとこ連続夜更かし。
おかげで、湯浅さんの講演会に行きそびれる。「できるだけ行こうと思う」って逃げうった返事にしておいたら、
緊張抜けて寝坊した。
日曜の夜は新宿ヨドバシカメラまあで2.5キロの散歩に、鉄とすずと一緒に行く。

●2010.07.26月
7月生まれのスタッフ合同誕生会(ってただケーキを食べるだけ)。
幸江ちゃん、オオタ、ナカハマとかだけど、メインは愛犬すず(笑)。
ホントの生まれた日はわからないんで、テキトーに7/7の七夕を誕生日にしてる。
千葉の保健所で殺処分の前日にひきとられたくらいだから完全な野良(子)犬だったわけで、
誕生日どころか7月生まれかどうかもわからんのです。

●2010.07.27火
ビラセレーナの管理組合理事会。
いつのまにか住民(=組合員)が、理事会に注文つけるみたいなことがおこるんだけど、なぜだ。
それぞれが自分の家(部屋)をメンテナンスするんだけど、集合住宅だから、
組織をつくって、共同で管理してるってはなしで、理事は別に注文受ける立場じゃないぞ、と思う。
まあ、「国」だって相変わらず、注文受けるって立場のままだしな。
議員さんたちも、「受けます、受けます」って感じの対応だしな。
午後はいろいろ評判になった「電子書籍出版制作・流通協議会」の設立総会と記者会見と記念パーティー。
http://twilog.org/sawabekin/date-100727
この組織が、即日本の電子書籍状況を切り開いていけるとは思わないが、
どうやって利用しようかって角度から見ていけばいいんじゃない? 批判する人もいるけど。
そのまま、げんきな図書館の理事会へ。
最近、疲れるんだよね、理事会。

●2010.07.28水
退職して石垣島に移住した、くらたおばさんとてらかどと昼食。
石垣島から上京してきてたんでね。
20代をすごした渋谷区役所の、年金課で一緒に働いた人。
年金課はいろいろ面白かったンだな。
それからS社にデザインの打ち合わせ。
夜は版元ドットコムの会議と飲み会へ。

●2010.07.29木
午前中から出版会議。そのごは整体(均整)を受ける。
整体が終わって「ず・ぼん16」の取材で、相模大野へ。
図書館を受託してるNPOらいぶらいぶ。
代表の意見はまっとうだなって思ったよ。現場はわからんけど。
でも、3人いて、3人とも楽しそうな表情だったから、うまく行ってるのかな?と思った。
帰ると22時をすぎていた。

●2010.07.30金
午前中はポット会議(45分くらいか)と掃除大会。
午後に、北海道新聞の取材を受ける。なんか「対論」みたいなコーナーで、
電子書籍の行く末、みたいなテーマ。
質問にそって答えたけど、うーん、どうもテーマから外れてしまった気がする。
こんなことなら、その場でレジュメつくって、話せば良かったのに、と公開。
テーマがある取材なんだから。テーマがなくて状況を教えて、とう取材なら、こんなんでもいいんだけど。
記事にできないだろう? と思ってしまう。

●2010.07.31土
13時からのシノドスのレクチャーに行く。
「贅沢な少人数制で、著者の議論をライブで聴き、何でも直接質問できる「シノドス・セミナー」。
基礎からたっぷり学びつくす、各界の第一人者による講義「シノドス・レクチャー」。
知の最前線にたつ論者とともに、豊かな学びの場を提供します。」
というレクチャーで、確かに贅沢なんだ。
高橋洋一さんの『日本の大問題が面白いほど解ける本』刊行記念レクチャー/バランスシートで世の中がわかる~物事は数字で見なさい! 』
うーん、もう少し具体的にしてほしかったな、と。
飯田泰之さんとあって、ベーシックインカムの本の了解をもらった。
ベーシックインカム研究所というところの星飛雄馬(本名だそうだ、親は顔出せ!)という
とんでもない名前の編集者に紹介される。
版元ドットコムの会員でもあるサンガという出版社などで仕事をしてるそうだ。
荻上チキさんに「毎度ごひいきに」と声をかけられたけど、まだ2回目、、、、。

●2010.08.01日
4ヶ月ぶりに、我がバンドのスタジオ練習。
http://www.youtube.com/watch?v=4D2s61uHz7Q
いやー楽しいですね、でかい音だすの。
リンクのyoutubeはメンバーの結婚祝の儀式。

●2010.08.02月
本をだすので、会議室で北原みのりさん、中村うさぎさんといろいろな人たちで会議。
といっても、オイラは不参加だけどね。彼女たちが編集をやっているのだ。
一人一年に一度の「面接」。ゆん、うえの、ごが。
イチバンおおきな目的は給料のアップを決めること。
(いや、アップはできるけど、ダウンはなかなかできなのだけど、理屈のうえではそれもあり。要は給料改定の話し合い)。みんなアップで「面接」終了。
そしてこの日誌を書いてる。
佐々木俊尚さんのtwitter
アプリ形式で本を売るのには限界があるから書籍ストアの標準化が必要だが、iBookやKindleが嫌だからといって国内しか通用しないシャープXMDFに期待をかけるのは絶対に誤りだ。/ http://bit.ly/cgef8B
を読んで首ひねる。
時間がとれたら書いてみよう。

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講演したことのまとめ●平成22年度山梨県公共図書館協会 全体研修会

2010-08-01 沢辺 均

5/28金に、山梨県公共図書館協会で講演させてもらった。

●そのときのレジュメ→レジュメ●平成22年度山梨県公共図書館協会 全体研修会

事務局の人がまとめをつくってくれたんで、掲載しますね。
実際、まとめを送って来てくれた(著者校正みたいな意味で)のは6月下旬なんですが、ただちにここに出してしまうのも悪いので、公開日設定を8月1日に事前設定。これを書いているのは6月25日(金)です。

────────────────────
★まず、自分が講師として招かれた(であろう)理由

1自分の経営するポット出版は『ず・ぼん』を年1回出版しており、図書館とも15年くらい関わらせてもらっている。
2自分たちの本の存在を知って欲しいと、いろんな出版社と2000年「版元ドットコム」を33社でスタートさせる。インターネット上に、自分たちの作った本の情報がなければ、それがないことになってしまうというのが契機。おおくの出版社は、書誌情報は取次店が作れば良いじゃないかという考えだった。本の直売もやっていたが、それで儲かるのかという意識からか、3〜4年は会員も横ばいだったが、現在は166社になった。インターネット上に、自らの本の情報を、出版社が出していくことが理解されてきた。
3山梨の図書館の状況はわからないが、東京の図書館は委託や指定管理が多い。図書館の元非常勤職員の人たちが主体となって作ったNPO法人「げんきな図書館」は、職員・館長の常駐しない江古田図書館、東中野図書館、渋谷区立代々木図書館の運営を受託している。自分は『ず・ぼん』を作っていた関係で知り合い、そこの理事も務めている。

折しも今日はi−padの発売日、持参したものは4/10にアメリカで発売になったもの。スタッフのアメリカ在住の姉に買ってもらい送ってもらった。後ほどさわったり、使ったりして欲しい。

★個人的におもしろいと思う、図書館と出版社両方に関わるいくつかの状況

1日本ブックサーチの動き。グーグルのブックサーチを日本語でやってみたことのある人は?→1名。グーグルブックサーチとは、アメリカの大学図書館や議会図書館の蔵書をに本で出版されたものも含めてスキャンし、画像化・OCR(テキスト)化して、全文の中から検索できその一部を表示する。勝手にスキャニングするということから日本文芸家協会などは反発したが、英語のみを対象とするということで、今は沈静化している。公開はスニペット(検索キーワードを含む前後数行)、全ページの20%などの方法。日本の多くの出版社は、最終的にグーグルがそれを勝手に売るのではないか、利用料を取るようになるのではないかとの心配から抵抗した。ポット出版は全130タイトルのうち100タイトルくらいを自ら提供している。全文から検索して一部(最大20%)が表示されることは、本をめぐる環境としては有意義と考える。
日本の本の仕入れやMARCが1社占有では自分は嫌だ。グーグルのブックサーチのこともそうで、グーグルの独占では、相手方に主導権があり、あらがえない。そこで、国立国会図書館と自ら手を挙げる出版社(小学館、講談社、新潮社、筑摩書房、版元ドットコム)が共同で、本の全文からブック検索をできるものを創る試みが、現在合意文書を作るところまで到達し、6月くらいに公式発表、年内に小実験を始められるように動き始めている。業界全体で取りまとめるのではなく、やりたいところがやりたいものだけやるという方針。あるタイトルはO.K、その他のものは×でもよい。
2デジタル三省懇談会(総務省、経済産業省、文部科学省、オブザーバー的に国立国会図書館)。今のところ考えられているポイントは3点。一つは、日本語の電子書籍のフォーマット・規格化、二つめは、利活用の方法で個人的にはブック検索をその柱にしたいと考えている、三つ目は出版社の権利である。レコードなどに比べ、本の場合著作者には権利があるが、出版社には何の権利もない状況である。
3公共的書誌情報基盤整備の動き。現状はTRC(株式会社 図書館流通センター)が全国の図書館で使用するMARCの80%を占有。国立国会図書館もJAPAN/MARCを作っているが、出版から一ヶ月半程度もかかる。これに対し、TRCは4日ほどで作成。見本納品から作成を開始し、書店への配本には完成している。このような現状に対し、統一書誌を作るべきとの意見もJPIC(財団法人 出版文化産業振興財団)などから示された。今年1月には活字文化議員連盟から、書誌データの一元化に努めるとの計画も出され、日図協は即刻同意声明を発表。出版社も書誌情報データベース化に取組んでいる。それを国会図書館が利用するなど、出版社と国会図書館が緊密に情報をやりとりするようになれば、注目に値する。
4出版のインフラ整備について。JPO(日本出版インフラセンター)が近刊情報をEDI(電子データ交換)での発信をはじめようとしている。これは、今度こんな本が出るという情報を、発売の1〜2ヶ月前からネットワークを通じて、すべての本屋とネット書店に知らせようとするもので、ねらいは、出版社=生産予測、書店=仕入れ精度向上。無駄をなくす、返品を減らす=注文の精度を上げるということにある。近刊情報(簡単な書誌)を作ることは、統一全国書誌を作る動きとリンクできるはずだと思うが、それらを進めるメンバーは別々だったりして難しい。近刊情報を集めるしかけを作るというだけでも、出版社の意欲とうまく合致させなければ、うまくいかない。多くの出版社の近刊情報提供が重要。近刊情報と国会図書館のJAPAN/MARC迅速化の結合は今後の課題。TRC以外からMARCを入手する可能性を考える図書館人は今はいないが、今後はどうなるか。面白いことになっている。

これらの動きの背景には、国立国会図書館館長の長尾氏の影響が大きい。長尾氏は官僚でない初の館長で、資料を電子化して、全国平等に、有料化してでも使用(読むことが)できるようにするという、電子図書館構想を持っている人である。現場では図書館でお金を取ることへの抵抗は強いものがあるが、インターネットというツールが手に入ったという状況、出版状況などを考えると、個人的にはすでに図書館無料原則にこだわるべきではないと考える。病院でも3割徴収されているし、入館料をとるとか、1冊借りるのに500円とる等という無謀な有料化ではない。何を持って有料というのか、何を持って図書館の無料化なのか、線引きの問題になってくる。今後に向けて図書館員は考えておいた方が良い。

★図書館と出版社が直面している事態の背景

1インターネットがメディアの変化を決定的にした。今回発売のipadはそれをさらに加速すると考える。ポット出版発売の『クズが世界を豊かにする』という本がある。例えば、イラン大統領不正選挙に対するデモの映像はイラン政府に制限されたが、ネット上では現場で起きている動画が、リアルタイムで見える。その映像自体はおそらく携帯のもので、メディアの質や写す技術自体はクズみたいなもの(素人)が発信している。今は、普通の人の発信が、インターネットを通じて世界の人に影響を与える可能性がある世界。たとえば、自分が帰りの電車が正面衝突する事故に遭う。かろうじて生きてその状況をツイッターで投稿すれば、世界の沢辺?そういう可能性もある。バジリコ出版から『新世紀メディア論』を出している、小林弘人はインターネットは“誰でもメディア”という論。これまでは、メディア(新聞=発行するためには資本が必要、テレビ・ラジオ=免許が必要)は一部に独占されているものだった。しかし、インターネットにより発信可能になった。=誰でもメディア化。
2過去日本に、こんな自由な時代はなかった。それは肯定して良い。民主主義(みんなが決めること)がルールになる社会に賛成する。
3キーワードは文字。本を読まないといわれるが、毎日新聞の読書調査では1970〜90年代の総合読書率70%前後に対し、2008年は79%。ブックスタートや朝の読書が原因か?読んでいないのはむしろ大人か。文字は読まれていると思う。ただ文字=本・雑誌とは限らない。デジタルが増えていると感覚的に思う。これほど日本人が文字を書いている時代もない。メールもしかり。絵文字などですら日本語の表記の拡大と自分は考える。ビジュアルに移動してはいない。文字・言葉抜きに感情は伝えられない。文字・言葉によって意思が確認される有意性。HPが文字ばかりということにも象徴されていると思う。

★図書館が果たせるかもしれない役割

・それでも図書館は必要か、いつでも考えている。文字、読み書きは重要であり、それが使えないと社会にエントリーすることができない。画像だけでなく、文字だから伝えられる。この文字を扱い、社会のルールを知る材料を提供するのが図書館のオオモトのオオモト。図書館は、学校と並行して重要な役割を担うものだと思う。しかし、これだけインターネットが発達した今、建物としての図書館、直接来館しなければならないような図書館は必要か。仮に、電子書籍が9割を占めるようになる社会が来たとき、図書館は何をするのか?明確なものはない。しかし、取り残されている課題、アプローチすべき課題があると思う。
1情報の選別。例えば、新聞は記事や見出しの大小で重要性がわかるように、すでに記事は選別され、重要度をランクづけしている。インターネットの場合、膨大な情報を選別するのには限界がある。また、有為(自分にとって)な情報を、選別して再構築するにも限界がある。それはメディアが果たすべき役割とも考えられるが、その一つとして、図書館も考えていくべきと思う。
2事実確認機能。例えば、イランのデモの映像は、実際は数人の死体であったものが、複数の人がいろいろな角度から写したために、膨大な数と受け止める人が出てきた。その間違いも訂正されないし、検証もされない。検証は本来メディアの役割。これも、図書館が果たせる役割の可能性がある。
3コンテンツの収集・編集・発信機能。先日、知人と訪問した山中湖村の図書館では、富士山の噴火に関する資料など貴重な郷土資料が紹介されていたが、むしろ自分が興味を持ったのは地元の食堂のメニューやお店のチラシの方。図書館はおハイソ過ぎると思う。意義はわかるが、普通の人がアクセスするような収集が必要なのではないか。例えば、広告やチラシなど。ただ、それらもただ置いておくだけではなく、集めて再編集(整理・分類して)、発信することが重要。以前の“ぴあ”のように。そうすることで価値が高まる。

①〜③は、図書館の役割、マスメディアの役割、公共機関の役割、クズ(普通の人)の役割、どれとも確定していない。それぞれに取り組むべき課題である。

★ポット出版が取り組んでいる、取り組もうとしていること

・書影利用=ポット出版に限れば、書影の利用は自由。イラスト・写真については事前に連絡を。
・新聞雑誌掲載書評のデータベースの構築=横芝光町立図書館での実践に影響を受けて全国の図書館員に働きかけ、共同でそれぞれが地方紙などのデータを入力、作成→提供館にはフィードバックする形を考えている。
自分の所だけでやっても、すぐ解決にはならないが、目の前にあること、小さいことでも一つずつ取り組んでいく。
私たちクズが世界を豊かにする。目の前にあることを、何か一つでもやっていく。そのことで世界は変わる。

質疑応答
 Q 沢辺氏の再販制度に対する考え方は?(山梨県立図書館・山形)
 A 再販制度とは、例えばポット出版が書店に販売価格を強制しても良い制度。再販制度はあってもなくてもよい。これによって、何の利益があるのかわからない。無くしたらどうなるかもわからない。しかし、すでに事態はそういう流れではない。電子書籍もすでに適用外。一度なくしてみればよい。再販とは関係ないが、委託制(売れ残ったら返品していい制度)はあった方がよい。返品を完全になくすのは難しい。再販がなくなって良いかどうかはわからないが、なくなってもよい準備はしておいた方が良いと思っている。

 Q 出版社で作っているNPOが指定管理者となっているそうだが、図書館は直営が望ましいと思うがどうか?(NPO法人 山梨子ども図書館・浅川)
 A NPO法人 げんきな図書館は、出版社でやっているのではなく個人。以前中野区の図書館に勤めていた非常勤職員で作ったもの。
よい図書館サービスが提供できれば、直営・委託ということは関係ない。
しかし、指定管理者制度が、ただ経費を安くするだけのものになっているのは歴然たる事実。受託前、12人の職員で一億円程度かかったはずの人件費が、NPOへの委託によって3,500万円、40%になった。
民間の考えを生かそうとしているか(自由にやれる幅を広げようとしているか)=NO。
行政側からの干渉もあり、民間のノウハウを活用できているとは、とても言えない。
だが、現在民間のノウハウを活用できていないからといっても、それが指定管理者制度の本質とはいえない。そのように、ただ安上がりのために使われているのが現状だということにすぎない。しかし、安上がりのためにだけ使われているというのは、やはり指定管理の現状の最大の問題だ。

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借金のコツ

2010-07-27 沢辺 均

ポットには社内売店がある。
といっても冷蔵庫と棚に、ペットボトルの飲み物とか、カップラーメン・レトルトカレーにサトウのご飯とかを置いているだけ。
代金は、「金庫」と名付けてる金の入れ物にそれぞれが入れていく。

で、いつのまにかこの金庫、代引きや新聞代の集金などでおつりのないときや、
手持ちの金が足りないときのチョット借りるのに使われるようになった。
フセンのメモの「沢辺 07/26 2000円借り」みたいにメモしておくのだ。

この「システム」は、いつの間にか出来上がったものだった思う。
ポットでは、毎週金曜日に30分を目標に全体会議をやっているのだけれど、
その会議でも提案もなくルール化もされていない(はずだ)し、
ポットマニュアルという社内ブログにもない(はず)だ。

ルールはなんとなく決まることも多いし、それもまたいいんだ。

今は、給料前に「借りメモ」が増えていく。
ところが、給料日をすぎても返さないヤツがいる。
もちろん、単純な返し忘れだろう。

借金のコツである。
借金をするためのコツは、返すことだと思う。
返せば、信用が増えて、また貸す時の敷居が低くなる、というのがオレの考えだ。
返したその場で、もう一度貸してくれというのすら有効だと思う。
いや、むしろスゴーく有効だとすら思う。

こうすれば、忘れていないこと、返す意思のあるというメッセージを相手に伝えられる。
それが信用なんじゃないだろうか?

これをなぜしないヤツがいるか?
その借金を「大したことだと思っていない」「忘れた」ってあたりだろうと思う。
あるいは、「返せない」とか思っちゃってるんだろうな。

もちろん、大きな金額なら、いったん返すこともむずかしいときはある
でも、たかが金庫にある金程度は、いったん返すことができない訳はない。

で、どういう理由にしたって、貸す側は信用しなくなるんだと思う。
そうすると、せっかくの金を貸してくれそうな相手を、減らすだけ。
自分の持ち札を、どんどんなくす少なくする、オレの言い方でいえば、自由=とりうる選択肢を減らしてる。
考えてないなー、と思うのだ。

オレは金の話が大好きだ。

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ポット出版社長・沢辺均の日記 -82[2010.07.17〜2010.07.21]

2010-07-21 沢辺 均

●2010.07.17土
たっぷり寝て、ベラミナイト。
近所の「スナック?」で毎月開催されている、セッションのような、
演奏持ちよりのようなライブ。
マスターが病気で入院ということになって、その応援もあって、中止せずに決行。

●2010.07.18日
たっぷり寝て、庄野真代選挙のスタッフの澤井さんと飲み屋に行くために、下北沢。
「音倉」のイベントにいた澤井さんと合流して、イベント終了後にzajiの上の店にいった。
zajiaは休みだったのだ。途中、真代さんも合流。

●2010.07.19月/祝
夕方に事務所に出て雑用。
S社のN子さんが仕事に登場。打ち合わせもしたし。

●2010.07.20火
中央公論新社のブックデザインの打ち合わせ。
ベーシックインカムの本について出版チームと議論して、
核になってほしい人にメールで依頼。
よるはS社の新媒体のデザインで徹夜。
国立国会図書館から、「国立国会図書館における全文テキスト化実証実験の出版社等との共同実施について」
のプレスリリースを報道各社に流したと連絡がある。
・記者発表
http://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2010/1189487_1531.html
・募集詳細
http://www.ndl.go.jp/jp/aboutus/digitization_fulltext.html
いよいよオープンに動き出した「ジャパニーズ・ブックダム
朝の6時半ころにデザインできて、メールで連絡。受け取ったというメールは来たんだけど、
ああしてこうしてって話がないのがむしろ不気味だ。

●2010.07.21水
久しぶりに事務所の床でごろ寝。昼過ぎまでたっぷり寝かせてもらった。
橋爪大三郎さんと竹田青嗣さんの「核のない世界平和は可能か」という対談原稿を読んで、
今後の方向を考えたり、なんだりと。
USTREAMでの中継→談話室沢辺での掲載→単行本化という流れを考えているのだけど、
うん、迷ってる。迷う暇があるなら、やって失敗しろ、がモットーなんだけど。

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ポット出版社長・沢辺均の日記 -81[2010.07.13〜2010.07.16]

2010-07-17 沢辺 均

●2010.07.13火
「談話室沢辺」コーナーのインタビュー。鈴々舎わか馬さんという落語家。
大好きな哲学者・竹田青嗣さんが教えていた学生さんから、就職せずに落語家に入門したという人。
この秋真打ちになる人。
夕方、日経新聞の記者が取材にくる。電子書籍なんかの話。

●2010.07.14水
久しぶりにまるまる一日作業。ベーシックインカムの本を出そうと思って、
下調べやら、構想やら、。

●2010.07.15木
出版会議(月例のほう)。
終わってから、何ヶ月ぶりかの均整をうける。快感で、すっきり。
iPhone4のネット予約の準備ができたってメールがソフトバンクから来る。
新型が出るたびに買っている。なんという贅沢だ。到着は17日土曜日あたりかな?
使わなくなる3GSはどうすんべ。スタッフのマサコちゃん(五賀)が、iPhoneへの買い替えを計画してるらしいので、
下取りするか?って聞いたけど、4を買うつもりだって。
夜は、「民主党政権への伏流(仮題)」の打ち合わせを著者の前田さん、助っ人の伊東さんと。
短時間で終わって飲み屋へ行く。こっちはたっぷり24時前まで。

●2010.07.16金
午前中からポット会議。
○社のブックデザインで、ISBNを間違えた話の反省バナシをする。
○社はシールを貼るそうだ。申し訳ない。
ISBNのそれぞれの数字の意味(JAN区分-国番号-出版社番号-本の個別番号-チェックデジット)を理解せい!
確認はオオモトにあたれ
顔を見せて謝ることの大切さ、
とかを説教。
会議のあとは掃除大会。今日は久しぶりにほうき部隊の一員をになう。
雑用やら社内の打ち合わせやら説教やらをして、またまたベーシックインカム本の準備と計画。
いまデザインチームが忙しい。
社員募集をもう一年もしてるのだけど、応募がすくないんだ。
たまに応募があっても、ポットで働きたいであって、デザイナーとして働きたい、ってのがいない。
ポットの悪評が広がったのか?(そんなに広がるはずないよな、)
どうぞみなさん応募くださいね。

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ポット出版社長・沢辺均の日記 -80[2010.07.08〜2010.07.12]

2010-07-13 沢辺 均

●2010.07.08木
東京国際ブックフェアの初日。
16時から、版元ドットコムのブースのセミナーで、
ボイジャーの「編集者・デザイナーのためのXMLと電子書籍フォーマット入門」に出演。
「深沢英次氏の講演およびボイジャー萩野およびポット出版沢辺のコメント。今後の参考、テキストとして、その場で「Designing for Digital」を配布。」
夜は庄野さんの事務所へ。

●2010.07.09金
東京国際ブックフェアの一日。
朝10時に、本屋の村の人たちとお茶をして、JPO(日本出版インフラセンター)の近刊情報の利用方法を話す。
12時には「電子書籍と出版」の記念セミナー。一人で、「ポット出版はなぜ、どう電子書籍をつくるのか」
みたいな話。
13時から、国立国会図書館の長尾真館長を呼んで、
「国会図書館の電子図書館構想と出版業界」の話し。
14時から、「ライブ組合員会議」Ustで実況中継だけど、20人の聴衆(笑)。
18時からは、「会員集会、懇親会(名刺交換会)」。
二次会には行かないで(そもそもあったのかな?)事務所に戻る。
図々しく司会をやって、勝手に大騒ぎ。ゴメン。

●2010.07.10土
東京国際ブックフェアはサボって、
大学図書館問題研究会オープンカレッジ 「これからの学術系電子メディア(あるいは電子出版)」に行く。
まとめはコチラ
一緒に講師をした長谷川一さんが、ブログで感想。もっともだ。
飲み会に(タダで)ちょこっと参加して、庄野真代さん、選挙運動最後の街頭宣伝=渋谷へ。
庄野事務所で片付けをしたあと、11時半まで東京駅と有楽町駅で、無言立ちにおつきあい。
終わって、餃子屋さんで食事。深夜帰宅。

●2010.07.11日
投票してから、東京国際ブックフェアへ。
今年買った本は、版元ドットコムブースのものだけだった、。
・彩流社「ポスト学生運動史 法大黒ヘル編…1985〜1994」
・サンガ「働かざるもの、飢えるべからず。 ベーシック・インカムと社会相続で作り出す「痛くない社会」」
(小飼弾)
・実業の日本「ブックビジネス2.0」
の三冊。法大黒ヘルはすぐに読んでしまった。松尾真の話が面白くって。
夕方から庄野真代さんの開票待ちの会場の下北沢音倉へ行く。
生中継2局、ラジオ出演、録画取りなどのメディア対応の担当だったのだ。
ところが、結果は落選。夜明けの4時に、庄野さん本人から「落選の弁」とでも言うのか、
支援者とメディアのまえで挨拶。
終わってスタッフと会場の片付けをしたんだけど、脱力。
5時近くまで、ダラダラ。それから帰宅。翌日の休暇申請のメールを送って、寝る。

●2010.07.12月
昼過ぎまで寝ていて、ダラダラ。
風呂に入って、まい泉に黒豚ロースカツ丼を食べにいって、
ちょっと事務所でメールなどの処理。
あとは録画してあった「龍馬伝」や、WOWOW録画の「愛を読む人」「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」
見たり、本を読んだり、ひたすらグダグダ。

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ポット出版社長・沢辺均の日記 -79[2010.07.04〜2010.07.07]

2010-07-07 沢辺 均

●2010.07.04日

●2010.07.05月
庄野真代事務所へ
帰って来てから、東京国際ブックフェアの版元ドットコムブースのPA装置の事前点検。
髙橋・大田・尹の若造出版部三人組と一緒に。
こいつら、このミキサーのアウトから、このアンプのインに、こうはいって、、、
といったスジを追っていくのができんのか? こら。
おまけに、だまって立ちすくんでるんじゃないぞ、。仕事は待つんじゃなくて、見つけてするもんだ。

●2010.07.06火
ひるから北原さんと、あたらしい本の予算相談。
夜は出版労連の出版研究集会の分科会の講師。
出版労連という労働組合の、出版産業対策の一環だそうだ。
産業対策なら、産業全体のインフラをつくってほしいもんだ。
近刊情報集配信センターとか、ジャパニーズ・ブックダムとか、
出版労連が言い出しっぺをになってもいいのに。
非正規雇用の「悪用」は、企業別組合でなく、産業別(職能別)組合になれば解決する
って主張は、納得できない。

●2010.07.07水
午前中、国立国会図書館で、書籍検索実証実験の実施に向けて検討会(第三回)。
近々、公式発表できそうだ。
午後は、渋谷区立図書館の受託業者連絡会に出席。
新しい、渋谷区立中央図書館の集会室で行われる。帰りに一回り見学。
夜はず・ぼん編集委員と、「電子書籍で図書館はどうなる」の座談会。
「ず・ぼん16号」追い込みだ。
そして明日から東京国際ブックフェアだ。
電子書籍と出版」も事前販売。20%の図書カード付きなので、ぜひ購入に来てください。

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図書館はどれだけ本を買ってるか/貸してるのか

2010-07-07 沢辺 均

昨日、出版労連の出版研究集会の連続講座のひとこまで、
国分寺市立本多図書館館長で、「ず・ぼん」編集委員の堀渡さんと、講師をヤラセてもらった。

その話のために、図書館が、どれだけ本を買っているのか、貸してるのかのデータを再確認してみた。
「ず・ぼん15」に表とグラフで掲載してあるんだけど、ちょっとだけダイジェスト。

●図書館はどれだけ本を買っているのか
2007年の数字だけど
・雑誌と書籍の実売金額は 2兆1983億円
(「出版年鑑 2008」出版ニュース社)
・図書館資料費決算額は 309億円
(「日本の図書館」日本図書館協会)
で 309億÷2兆1983億円で割ると、1.4% になる。

つまり、図書館は出版物の売上げのうち1.4%のお客さんなのだ。
ちなみに、1982年は、同様の計算で0.9%なので、「貢献度」は増えている。

●図書館はどれだけ本を貸しているのか
同じく2007年の数字だけど
・雑誌と書籍の推定販売部数は 33億6811万冊
(「出版指標年鑑 2009」出版科学研究所)
・図書館の貸出し冊数は 6億7496万冊
(「日本の図書館」日本図書館協会)
で、6億7496万冊÷33億6811万冊で割ると、20%

・33億6811万冊の推定販売部数は
書籍 7億5千万冊 雑誌26億1千万冊。

図書館は書籍も雑誌も貸しているわけだけど、
仮に、貸しているのは、ほとんどが書籍だ、
と考えれば、出版社が売っている書籍の部数の 90%くらい売って貸し出していることになる

だけど、日本図書館協会の調査には、貸出し冊数のうち書籍と雑誌の比率はみつからない。

とまあ、およその数字は押さえておこう、かと。

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ポット出版社長・沢辺均の日記 -78[2010.06.29〜2010.07.03]

2010-07-03 沢辺 均

●2010.06.29火
MRというやつで、アタマの輪切りを撮影。
いや、別にどこがわるいってワケじゃなく、人間ドックみたいなもの。

●2010.06.30水
夕方から、『d/SIGN』(鈴木一誌/戸田ツトム責任編集)での対談。
電子書籍のデザイン、がテーマ。鈴木一誌さんと永原康史
途中、5分の休憩を挟んで3時間半もやった。ふー。
いやでも面白かったな。二人とも知的なんで、野獣のオレとであうんだろうか?
同席したライターの永田さん、ポット出版でも何度かお世話になった人だった。
青弓社の矢野さんに紹介してもらってね。
終わってから、イタリア料理の店。
事務所のあるマンションにすんでる倉持さんが鈴木さんと写真つながりで、同席。
鈴木さんの奥さんも。
電子書籍と出版』の見本ができる。

●2010.07.01木
京セラ丸善の図書館システムとか作ってる会社の、ユーザー総会みたいなもんの前座で講演。
レジュメはこちらにあります。http://www.pot.co.jp/diary/20100701_133401493918607.html

●2010.07.02金
午前中はポット会議。終わって掃除大会。
そんですぐ日本出版インフラセンター(JPO)の近刊情報集配信センター(仮称)公聴会(7/2)のために書協会館に行く。
書誌情報をめぐるパーツが、ほぼできたって感じですごく嬉しい。
これからは、これらのパーツの仕上げと、パーツを結びつけていけば、出版のインフラはやっと胸をはれるようなところにいける、と思う。
当日配布されなかった資料が公開されている。
* 書誌項目案
* メッセージ仕様表の見方
* メッセージ仕様
* ONIX for Books Sample
* 送信情報の設定方法
みるなら、JPOサイトへ行ってください。

●2010.07.03土
事務所で、雑用。これやっておかないと、平日のバタバタで抜け落ちるばかり。

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