校正の過程(学習メモ2)
2013-03-04 松村 小悠夏
3月に入りました。私の通う大学でも、卒業ムードが着々と高まっています。
ついこの間、ゼミの幹事から「我々の学科では、代々卒業生が先生方にプレゼントを贈ることが伝統になっています。そこでプレゼントの案を皆さんから募集します。なお、先生方をびっくりさせるため、このことは当日まで秘密です」というメールが届きました。
目上の方への贈り物というのは、とても難しいです。友人と案を出し合って見たものの、全く良い物が思いつきません。
……しかし、いくら秘密にしたからって、「送ることが伝統になっている」以上、「びっくりさせる」ことは不可能に近いんじゃないでしょうか。逆に、何も贈られなければ、めちゃくちゃびっくりすると思いますが……。
さて、宿題にしていた出版用語の整理です。今回は、校正の過程をまとめます。ネットで調べたことと、しばらく前に高橋さんから教えて頂いたことが基になっています。私の解釈が間違っている箇所がありましたら、ご指摘をお願いします。
①初校:元原稿と、初校とのつきあわせ
→初校は、著者から送られてきた元原稿を何らかの方法で復元したもの。しかし、例えば手書き原稿の内容をパソコンに入力した場合、どうしても間違いが出る。そのため「元原稿が、初校にそのまま起こされているか」をチェックする必要がある。この初校を「ゲラ」とも呼ぶ。
②初校の「素読み」
→「素読み」とは、原稿とつきあわせずに、ゲラだけを読んで校正を行うこと。ここで、誤字・脱字はないか、助詞の使い方がおかしくないか、文脈はわかりやすいか、などをチェックする。校正した結果は、後ほど著者に「ここに訂正を入れてもいいですか」と提案する。これを「校正案」と呼ぶ。
③再校:校正済みの初校と、再校紙とのつきあわせ
→初校に入れられた修正が、再校に正しく反映されているかをチェックする。このあと、三校・四校……と、続く場合もある。
④著者校
→以上の段階を経て校正された原稿に著者が目をとおす。
⑤校了
④著者校と⑤校了の間には、「色校」という過程もあるそうです。wikipediaの説明文は読んだのですが、イマイチ実感を伴った理解が出来なかったため、今回はとばします。そのうち、ポットで「色校」に直面したとき、改めて記事にしたいと思います。
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