インターンシップ7日目

2015-08-25 山崎 高志

7日目です。山崎です。

 今日は小久保さんから、本を作る際に欠かせない『紙』のことについて教えていただきました。
『白い紙』ってだけでも、ものすごい種類があって、さらにメーカーによっても少しずつ違っているそうです。
その中から気に入るのは見つかるとは思いますが探すのに大変な時間がかかりそう。
また、紙の値段も少しずつ違うため予算との兼ね合いなどなど考えることが多い。
ほかにも、ざらざらしたのがいいのか、つるつるしたのがいいのか、
その本の趣向に合わせて紙やカバーを変えていくそうです。

 いま、電子書籍が人気になってきています。持ち運びも楽だしタブレットひとつあれば、データ量が許す限りの本を電車の中だったり喫茶店で読むことができます。でも、それは『文字』を運んでいる、『文字』を読んでいるのであって『本』を運び、読んでいるのわけではないんですよね。
分厚いハードカバーの手にかかる重さや紙がめくれる音、匂い。それこそ、ざらざらつるつるの手触り。
五感全てを使って楽しむことができるのが、『本』なんだと小久保さんの話を聞いて、改めて思いました。
将来、電子書籍でしか読んだことないという子どもが出てくるのだとしたら、それはとっても残念なことだなと。
そんな子どもができないような社会に自分たちが考えていきたい。

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インターンシップ6日目

2015-08-24 山崎 高志

6日目です。2週目スタートです。山崎です。

 今日は、電子書籍関連の記事の素読みとファクトをしました。ファクトっていうのは事実確認のことです。人口とか会社名とかもろもろの。
土曜日、産直市に参加した出版社の方に誘って頂き、産直市の残業(打ち上げ)に参加させていただきました。
そこでも話に出ていたのですが、この事実確認、構成というのは本を作る上で欠かせない作業です。
一度外に出てしまうと本は回収とかもできないし、大問題になるそう。なので、とても重要な仕事です。
それを意識しながらやると、本当にこのページでいいのかとか内容でいいのかと考え、そうとう時間がかかった上にすべてをさらうことができませんでした。
ネットってすごい便利でいつも何気なく気になったことを検索してますが、少し意識を変えるだけで情報の正確さに疑問を持ちました。
メディア・リテラシーってやつですね。大学受験の時にメディア・リテラシーの意味を聞かれ答えられませんでした。

 また、一週間月曜から金曜毎日朝から午後までインターンをさせてもらったわけですが
いわゆる
「華金」
実感しました。
普段だと普通の平日でも次の日授業がないと
華月とか華水
になるので、金曜の夜、いい年した大人たちが浮かれる気持ちがよくわかりました。
大人の階段をまた1つ登ってしまいました。

 先程も話に出しましたが、土曜日残業をさせていただきました。
その中で、将来の話を聞かれ
コピーライターになりたい
と話したら、
じゃあこの産直市にコピーをつけて
と言われました。その場ではすぐに出てこなかったので
ちょっと考えてみました。
 
 表参道の真ん中を歩けない人たちに送りたい本が集まりました

どうでしょうか。
批判を喰らいそうですが書いてしまったので、無視します。

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インターンシップ5日目

2015-08-21 山崎 高志

 5日目です。折り返し地点です。山崎です。

 今日は、ポット出版が出しているフリーペーパー「神宮前二丁目新聞」の第二号のマップづくりをしました。
ホームページに載せるマップです。
すごく簡単にできるんですね。時代の進歩を感じました。
小学校の頃、住んでいる地域のマップを何日もかけ、手で書いたことがありますが、そんなことをしなくても1時間ぐらいで出来てしまいます。

 その後は昨日搬入した、山陽堂さんで行われている「本の産直市」の見学に行きました。
他社の出版社の方々からお話を聞くことが出来き、面白かったです。
人生の先輩の話を聞くのはやはりタメになりますね。
「出版社は一人でもできる」
実際にやってらっしゃる方からの話だったので、よくある学生起業家の話とかより説得力が倍以上ありました。
もちろん、その方の努力、能力があっての話ですが。

 会社に戻ってからは、沢辺さんのお仕事のお手伝いを。
報告メールをしたのですが
「わかりにくい」と。
なんとなく分かるだろうと思いながら書いていたので、ズバリの指摘でした。
わかりやすく簡潔に文章を書く。難しいです。
アドバイスも受け、メールを送り直しました。どうでしょうか。
この日誌もわかりにくい所だらけだろうなと。そんな深い話もしてないですが。
来週からは、わかりやすい を意識して書いてみようと思います。

 今日でインターンシップのちょうど真ん中です。
やっと、朝の早起きと明治神宮前駅にも慣れました。
最初の2日は寝坊&駅の出口間違えで遅刻しかけました。
暑い中、必死で走る姿はきっと表参道のオシャレさとはかけ離れていたでしょう。
オシャレな都会が似合う男になりたい、カントリーボーイ。

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インターンシップ4日目

2015-08-20 山崎 高志

 4日目です。山崎です。

 今日は午前中、出版部会議に参加させて頂きました。再販制のことについて聞かれたのですが、恥ずかしながら答えられず。
授業で出てきた記憶を後から思い出し、普段どれだけ適当にしか授業を聞いてなかったかと反省。一番後ろの席で聞いてたつもりになっていたわけですね。もしくは寝てたか。
ちゃんと教えていただきましたが、帰ってもう一度自分でも調べてみようと思います。
 
 その後は、昨日の残りのインタビュー起こしを。午前中、会議に参加させていただいので、午前中には終わらせることはできませんでしたが、なんとか本日中には仕上げることができました。インタビュー起こしのコツはどれだけ巻き戻しをしないかですね。自分の覚えられ、打ち込める範囲で止めて打って再生して。
人間、後ろを振り返っていては前進できないですからね。それと同じです。

 それから今日は明日明後日行われる出版社イベントの本の搬入のお手伝いを。
少ないスペースで自社の本がアピールできるレイアウトを作る。簡単そうですが、角度だったり本の大小を意識してみたりすると、なかなか納得いかないものです。
なんとなく見てる本屋のレイアウトも考えに考え、作られたものなんでしょうね。そして、その罠にはめ、売りたい本を手に取らせる書店員。孔明顔負けです。

 インターンの4分の2が雨の日。明日は晴れてほしいな、と。

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神宮前二丁目新聞のWEBサイトができるまで

2015-08-20 上野 絵美

今年の3月から、ポットで発行し、地元で配布しているフリーマガジン「神宮前二丁目新聞」。
松村が日誌に書いていますが、webサイトをオープンしました。

神宮前二丁目新聞
http://jin2news.net/

サイトづくりの主な作業員は上野・松村。
webサイト用の原稿をつくる仕事はしたことがありますが、サイトの目的や構成から考えるのははじめて。
WordPressというソフトウェアを使っているので、既存のテーマ(テンプレート)をもとにつくれるのですが
それにしてもwebの知識が乏しいので大変でした。

「こういうことやりたいだんけど、どうすりゃいいのよ」というときは、プラグインの出番。
HTMLとかわかんなくても、WordPressの機能を簡単に拡張できるツールです。

例えば、「編集部が神宮前二丁目のお店を紹介する記事に
スタッフの簡単なプロフィールを載せたい」とき。

検索して、こんなプラグインを見つけました。
・Fancier Author Box(投稿者のプロフィール情報を表示)

しかしこのプラグインだけでは、画像は表示されない。
神宮前二丁目新聞は「近所にいる人の顔が見える媒体」にしたいから、スタッフの顔写真も必要でしょう。
と思い、さらに検索して見つけたのがこれ。
・WP User Avatar(ユーザーアバターを任意の画像に設定できる)

上記ふたつのプラグインを入れて、こんなふうに表示できるようにしました。

こんな簡単なことでも、やりたいことを実現できるとうれしいもんです。

そのほか困ったときは、大学で情報システムデザインを学んだ田中にアドバイスをもらいつつ、
本を読んだりネットで調べたりして、どうにかサイトが完成したのでした。

●参考にした書籍
「本格ビジネスサイトを作りながら学ぶ WordPressの教科書」(ソフトバンククリエイティブ)
「いちばんやさしいWordPressの教本 人気講師が教える本格Webサイトの作り方」(インプレスジャパン)
「WordPress Perfect GuideBook 3.x対応版」(ソーテック社)

●神宮前二丁目新聞webサイトで使用中のテーマ
stinger5ver20141011
作者: enji

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インターンシップ3日目

2015-08-19 山崎 高志

 3日目です。山崎です。

 今日は毎週恒例のポット会議がありました。現在の仕事の進捗状況、これからの予定などなどを会社全体で共有する時間です。その後は全員での社内清掃。普段からキレイな社内なので、業者でも入れているのかと思っていたら、こういうことだったんですね。それぞれが気付いたところを掃除して、いつの間にかみなさん仕事に戻っていました。この切り替えの速さが重要なんですね。

 その後は昨日のインタビューのテープ起こし。10分のインタビューを40分を目標に書き上げろとのことでしたが、60分弱かかってしまいますね。普段慣れていないキーボードだからですかね。(言い訳)
まだ、残っているので明日の午前中には終わらせることを目標に、指の運動をしておきます。

 さらに今日は、記事の打ち合わせ会議にも参加させてもらいました。幼児とその親向けの雑誌なのですが、3歳〜5歳の気持ちになってみたり、母親の気持ちになってみたり、たった見開き2ページを作るために全員が頭を絞りアイディアを出し合っている、笑いもあり和やかそうに見えて緊張感のある雰囲気を肌に感じられました。

 まだ3日目ですが、いろいろな体験ができて、インターンシップがとても充実です。略してイン充。

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インターンシップ2日目

2015-08-18 山崎 高志

 2日目です。山崎です。

 今日はとても内容の濃い一日でした。
原画の包装を頼まれたのですが、自分の不器用さに本当に嫌気がさしました。丁寧に仕事をすること。わかっていても、どこか妥協してしまう性格を直したいなと改めて思いました。反省です。

 それと今日は沢辺さんにランチを連れて行って頂きました。将来のためになる話から世間話、沢辺さんの定年後の夢。いろろいろなお話ができました。沢辺さん夢は書いてもいいと思いますが、あえて、控えときます。軽井沢に別荘を持って悠々自適な隠居生活を送りたい。っていうのでは無いことだけ、お伝えしときます。
ごちそうさまでした。

 午後からは記事のためのインタビューに同行させてもらいました。前知識がない状態では難しい話でもありましたが、とても有意義な時間でした。
また、その難しい話を沢辺さんは、自分なりの言葉に置き換え、解釈しインタビュー内容を濃くしていました。
自分の理解の確認はもちろん、後で、記事にするための言い換えだそう。
話を聞きながら頭で理解変換する作業。自分は全く出来ていませんでした。
理解するので精一杯。それでも半分理解出来たのか、出来ていないのか。
言葉を扱う仕事をしたい自分にとって、自分が本当に言葉を知らないんだなということを恥ずかしくなりました。
本を読もうと思います。安部公房が好きだと言ったら、変わってるね、と。

 

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インターンシップ1日目

2015-08-17 山崎 高志

 今日から、ポット出版でインターンをさせていただく山崎高志です。

 1日目の最初は、宮崎さんにゴミ出しやコーヒーの落とし方などの雑務、佐藤さんにスタジオ・ポットがこなしている業務について教えていただきました。20人にも満たない小さな仕事場で出版から編集、デザインまでやっていると聞き、一人ひとりの仕事量がとてつもないのではないかと、驚きました。その中でもインターン生を受けていれている懐の深さに感謝の気持ちを覚えました。ありがとうございます。
そして、とても貴重な機会を与えてもらっているので、忙しそうでも遠慮せずに質問等していきたいと思っています。ほんとうに忙しい時は言ってください。
 
 それから、原稿の内容確認。原稿には初校、再校、三校…とあり、間違った文章、内容を世の中に出さないよう何回も確認がされます。文章の表記、例えば、「すべて」なのか「全て」なのか。「子供」なのか「子ども」なのかなど、それこそ「さまざま、様々」なルールがあるそうです。そういったとこに間違いないかを細かくチェックします。
そんなこと考えて文章を打ったことがなかったので、出版社ならではだなと感じました。
また、雑誌の内容とページ数が一覧になった台割。そしてそれの付け合せ。
インタビューの文字起こしなど学校ではやることのない実践的なことをさせていただき、あっという間に一日が過ぎてしまいました。

これから2週間多くのことを吸収していきたいなと思います。
社員の皆様と2匹様。ご迷惑おかけすると思いますが、よろしくお願いします。

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千駄ヶ谷のハクビシン

2015-08-14 和田 悠里

遅くまで残業した7月末の夜0:30頃、ふらふらと帰宅していたら
千駄ヶ谷の斉藤歯科前のファミリーマートの脇からなにかが歩いてきました。
のら猫にしては大きく、胴長の茶色い体、体長の4/3ほどの長く太い尻尾、
小さい顔の鼻筋を通る白いライン……これはハクビシン!?
5秒くらいにらみ合った後、道路をサッと渡って私の横を通り過ぎ
神二方面に消えて行きました。

慌てて撮った写真がこれです。

IMG_1389.jpg

この写真じゃなんにもわからない…。
しかし、こちらのサイトで調べた感じだとハクビシンで間違いなさそうです。
●東京タヌキ探検隊!
http://tokyotanuki.jp/comparison.htm
(このサイトすごく面白いです。つい読み込んでしまいました)

まさかこの渋谷区でハクビシンにお目にかかるとは思わなかったのですが、
雑食のため、都会でも増えているんだそうです。タヌキよりも身軽で
電線を渡ったりもできちゃうので、捕まえるのが難しいんだとか。
つぶらな瞳で可愛い顔してました。

あれから毎日、また出会えないものかと思っているのですがまだ出会えていません。
千駄ヶ谷のOK周辺には野良猫グループがいくつかいるから居心地が悪いのかも。
神二で出会ったら新聞のネタにしたいです。目撃情報お待ちしています。

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デザインのきほんおさらい

2015-08-12 宮崎 玲子

先週から今週にかけて、紙面デザインの仕事をいただきました。
こどもちゃれんじすてっぷの、親御さん向け冊子にある1コーナー。

過去のフォーマットと和田さんのつくっていただいたラフを参考に
ああでもない、こうでもないと紙面をいじっていると
小久保さんから「さっきから全然進んでないから気になったんだけど、大丈夫?」
とのご指摘を受けました。

そこで、和田さん、小久保さん、沢辺さんからエディトリアルデザインの基本の「き」から
教えてもらうという事案が発生いたしました。
本当に、貴重な時間をいただいてしまってごめんなさい。
そしてありがとうございます。
本当にわかりやすく教えていただきました。

一番基本のところをおさらいしてみようと思います。

書籍のデザインで大事な要素として「文字」がありますが、文字要素はおおまかに以下に分けられます。

・見出し
・小見出し
・リード
・本文
・キャプション
・ノンブル、柱

デザインの基準になるものは「本文」です。
本文の大きさは単純に考えて「人が見て読みやすい」ものが基本で、11Q~14Q程度。
若者向けだと9Qや10Qほどの大きさのものもあるそうです。
「こどもちゃれんじ」では12〜13Qが基本です。

この本文を基本として、他の文字要素の大きさを決めていきます。
上の表でいうと、一般的には見出しやリードは本文より大きく、
キャプションやノンブル、柱は本文より小さい。

これら本文以外の文字要素を「構造明示詞」といいます。
内容(本文)以外の要素で、読者に読んでる位置、区切りを明示するものです。

「本文」と「構造明示詞」を、位置・グループ・書体などで区別していくのがデザインです。
それは必ず大きさ・太さで目立たせるというわけではなく、小さく細くという目立たせ方もあります。

…まだまだ教えてもらったのですが、すごく長くなりそうなのでとりあえずこの辺までにしておきます。
ただ、上記の本文とその他の関係を教えていただいただけでも、指針がはっきりとしてありがたかったです。
まだまだ出来ないことだらけの私で、
「仕事をすると逆に他人の時間を盗むマン」からの脱却はいつになるんだろうと不安ですが、学べることは最大限学んで精進したいです。

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4ヶ月

2015-08-12 田村 美沙紀

そういえば、最近日誌書いてないな…。
当番回ってこないな…。

と思い、順番を無視して書いております。

ポットに来てから4ヶ月経ち、
頼まれるお仕事も二巡目、三巡目のものが増えてきました。

とはいえ、1つ1つのお仕事に時間がかかりすぎ、
もしくは、早いけど雑すぎ(完成度低すぎ)、
なところは反省すべき点だと毎日のように思っています…。

そこで、まず雑なところを改善すべく、
最近は見直しをきちんとするように気をつけるようになりました。
「できました」と言う前に必ず自分で再確認するようにしています。
(文字直しのお仕事など原稿を印刷できるものは、画面上ではなく印刷して)

そういえば先日の取材帰り、松村さんに
「ポットでのお仕事で何が一番楽しいですか?」
と聞かれました。

その時は
「どのお仕事もいっぱいいっぱいで楽しめるところまで行ってないです…」
と返事をした気がするのですが、楽しいことちゃんとありました。

取材に行って、色んな人にお話を聞くのが楽しいなと思っています。
取材の時の表情作りも苦手ですし、記事もヘタですが、
それでも自分の知らないことを、取材を通して知っていくのは面白いです。

対面のやり取りの中で面白い話を引き出せるようになりたいし、
その面白さを記事に落とし込めるようにもなりたいです。
いずれは。

ここまで書いたものの、
この目標を大学のゼミの先生にもこっそり見られているんだろうな、と
ちょっとドキドキしています(笑)

次にゼミの同窓会(第1回は開催済)をやる時までに、
今よりもうちょっと成長できていますように…。

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新しく発行した本の情報がネットに反映される調査をしてみた。

2015-08-11 沢辺 均

群像の時代_書誌情報反映調査群像の時代書誌情報反映調査のPDFはコチラから

本は存在を知ってもらわなければ、そもそも売れない。
たぶん、一番大きな「陳列」は書店。そのなかでも入り口近いところに平積みされと、とかされるのがいい。
広告ってこともある。新聞によく載ってるでしょ。ポット出版もぼちぼち新聞に広告載せてる。
そのほかここ十数年に存在感を増やしているのがネットだ。
ネットには大きく3種類ある。
・ポット出版や版元ドットコムのサイト →自分で発信できるところ。
 この延長に、Twitterやfacebookもあると思う。
・本の存在を「勝手に」広めてくれる媒体や、無数の人たち。→他社が発信してくれるところ。
 新聞・雑誌・テレビなんかのメディアで本を取り上げてくれたり、書評してくれたいるする。
 あるいは自分のブログで紹介してくれたり、Twitterやfacebookにかいてくれたりする。
・本を売ってくれる書店 →ネット書店が中心だけど、リアル書店がお店への誘導としてネットを利用している
 紀伊國屋や丸善・ジュンク堂やアマゾンや楽天や、ヨドバシカメラとか。

で、こうしたネットでいろいろ紹介してくれる、すべての出発点は、その本に関する情報がテキストなどのデータになっていて、ネットに存在していることなわけ。最近は書影も本の情報のデータのひとつとしてゼツヒツ。

ということで、2000年に30数社の出版社としてはじめたのが版元ドットコムで、
・本の情報を、テキストなどのデータで、ネットに存在させる
・その情報を業界各所をはじめ、すべての「本の情報を欲している」ところに提供する
ことをしている。
上記のことで言えば、3つ目の「ネット書店への配信」に取り組み始めたということだ。

というこなんだけで、実際に本の情報を、版元ドットコムに登録して発信すると、ネット書店などにどのように反映していくのかを調査してみた。

テストに使った本は『群像の時代 動きはじめたメディアコンテンツ』というポと出版の本

04/24金 夕方に版元ドットコムの書誌情報DBに登録する
 すると版元ドットコムのサーバから、JPOの近刊情報センター(07/01から出版情報登録センターに改組)に、一日二回自動的にデータがONIX形式のxmlで送られる。ネット書店もそのデータを毎日取りに来る。
04/27月 まず、hontoに書誌情報が掲載された。しかし事前予約は取っていない。
04/28火 アマゾンが書誌情報とともに予約を開始する
以降05/11月までに、エルパカbooksとTRCブックポータルでも予約ははじまったが、他のネット書店では予約できない状態がつづく。
05/13水に、ポット出版に印刷屋から見本が100部程とどき、翌日の0514木に日販・トーハン・大阪屋などの取次に「今度こんな本だしますんでよろしく」と見本を出す。
実際に本屋に並べてもらうための本は、05/20水に取次に搬入する。
その間の、05/19火から、23金あたりで、ほとんどのネット書店で書誌情報が掲載されて、予約も始まっている。
だから、05/13水に取次に完成した本を渡したことがスタータになって、情報掲載・予約開始などにうごいたのだろうと思われる。
逆に言えば04/24金に書誌情報のデータ【だけ】を知らせても、実際の情報掲載・予約開始をはじめてくれるネット書店は少数だってわけだ。
05/25月にほぼ一斉にネット書店が注文できるようにした。そのご「在庫あり」になるのにも数日かかっては、いる。

一番右側の「国立国会図書館」のデータがどうなっているのか。
04/28火に仮データとして、書誌情報が公開されている。
これは、JPO近刊情報センターのデータを国会図書館も利用しているので、情報入手してすぐに「仮情報」として公開してるってことだ。
で、仮情報が06/03水になくなっているのだけど、出版社は取次への見本を出すときに同時に国会図書館へも納本しているので、近刊情報センターから得たデータにもとづいた仮情報を一旦取り下げて、国会図書館が独自に書誌情報を作り始めた、ということのようだ。
06/23火に、正式に書誌情報が公開されているので、昔、数ヶ月かかると言われていた国会図書館の書誌情報づくりもそれなりに早くなっているということなんだろう。

この表をみると、「アマゾンはさすがに少しでも多く売るために予約とか熱心だな」と思ってしまうかもしれないけど、アマゾンのこの行動はある種の「思い切」なんだとおもう。出版社が発行するよといっているのだから、どんどん予約活動すればいい、という考えじゃないだろうか?
逆に、他のネット書店は元々リアル書店がはじめたところが多く、数十年の出版業界の「常識」を踏まえた行動なんだろう。
「出版社に注文しても、書店に納品されるかどうかわからない」という「常識」からすれば、現物の確認をしないで予約などとっても、万一納品されなかったらお客に迷惑かけるので、慎重になるということのような気がする。

で、アマゾンの予約活動はそんなことが考えないでやっている風だ。
ポット出版から見ると、予約が(例えば)100冊あっても、アマゾンからの注文が50冊、なんてこともよくある。
残りの50人のお客には配送がおくれることになってるんだろうな、と思えることがあるのだ。
残念ながらアマゾンの担当者と直接連絡をとれるチャンネルは(大手には当然あるのだろうが)ポット出版にはないので、そんな事態をすぐに解決することはむずかしいのだ。

 

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混セ

2015-08-07 山田 信也

プロ野球セリーグは、ちょっと前まで首位と最下位でも3ゲーム差くらいの混戦でしたが、だんだん差が開いてきました。気がついたら結局巨人が首位にいるのが気に入りませんが、タイガースも2位とまずまずいい位置にいます。得失点差で70点もマイナスなのに勝ち越しているというおかしなことになっています。試合巧者のようでらしくない。交流戦でセリーグでは唯一勝ち越したのもらしくないので、らしくないついでに今年は夏以降に大失速するのや、ここ一番の勝負どころでことごとく負けていくスタイルも返上して優勝を狙ってほしいです。でもこの前ポット日誌に阪神上がって来ました5割きたよこれ、みたいなことを書いた時は、そのあと連敗して借金生活になったのでした。

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神二新聞第2号完成!&Webサイトオープン

2015-08-06 松村 小悠夏

今年3月に創刊号を発行した、神宮前二丁目新聞。
4カ月とちょっと経った7月31日、めでたく第2号が完成しました!
ビラ・セレーナ前にも設置済み。なんと1日目で100部捌けました。

そしてそして、もう一つ。
同時にWebサイトもオープンしました。
これまでも、細々と「どこ行った」「これおいしかった」情報は載せてたのですが、
ヘッダー画像やら、読者投稿フォームやら、マップやら…を追加し、名実ともに正式稼働です。

上の写真は、Webサイトの構造どうしようか会議の模様。
Webサイト作りなんて、普段の仕事ではまるで関わらないことなので、手さぐり手さぐり。


いま、日々楽しみにしているのは読者投稿。
(実はすでに数人の方から嬉しい反応がきています!)
誌面登場者募集にくわえ、二丁目のちょっとした情報感想などなどなんでも募集中です。

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神二新聞を配った日

2015-08-05 宮崎 玲子

今日は、神二新聞の2号を配布しに外へ繰り出しました。
具体的には2号のお弁当マップに掲載されているお店に、
情報の確認&お店に置かせていただけるか頼みにいったのです。

私は直接制作に関わったわけではないのですが、
ああ〜、こうやって町の人にダイレクトに反応がもらえるのっていいなあと
思いました。

神宮前二丁目をぐるっと周ったのは初めてです。
いつもは、セブンイレブンか、セブンイレブンの手前のキッチンカーか、
千駄ヶ谷のファミマにしか行かないので。

新しい場所はいつも苦手な私ですが、
神二でもお気に入りの場所を増やしていければいいなと思います。

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「王さまと王さま」入稿も終わり…

2015-08-05 那須 ゆかり

LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー)をテーマにした絵本
『王さまと王さま』(原題「Koning & Koning」オランダ語)の入稿も終わり、
8月24日の週には書店に並びそうです。
同じくLGBT関連の既刊絵本『タンタンタンゴはパパふたり』は2008年に刊行。
テレビで取り上げられたり、文科省からの性的少数者への配慮を求むという通達が出て以来、
学校図書館や自治体からの注文も地道に相次いでいて、こういうテーマの絵本は少ないんだなあと実感していたので
ポットでは2冊めとなる絵本『王さまと王さま』の刊行を決めたという次第。
作者はオランダのふたりの女性で、なんとこれがはじめての絵本制作だったそうだが、
いまや英語、ドイツ語、スペイン語、ポーランド語、デンマーク語、チェコ語、カタロニア語、
フリジア語(オランダ・ドイツのフリースラント地方の言語だそう)など日本語もいれると
9言語にも訳されている。世界で読まれてるんですね。
どう売れていくか楽しみです。

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アマゾンの安売り=再販制の危機、栗田という取次の民事再生 出版流通のほころびのなかで考える今後の方向

2015-07-31 沢辺 均

●再販制はこんなふうに説明されている
再販制というのは、日本書籍出版協会(書協)のサイト(http://www。jbpa。or。jp/resale/#q1)によれば、
出版社(メーカー)が個々の出版物の小売価格(定価)を決めて、書店(販売業者)で定価販売できる制度です。この制度は、独占禁止法で認められています。
といことになっている。
さらに、
再販制度がなくなればどうなるのでしょうか?
読者の皆さんが不利益を受けることになります。
①本の種類が少なくなり、
②本の内容が偏り、
③価格が高くなり、
④遠隔地は都市部より本の価格が上昇し、
⑤町の本屋さんが減る、という事態になります。
再販制度がなくなって安売り競争が行なわれるようになると、書店が仕入れる出版物は売行き予測の立てやすいベストセラーものに偏りがちになり、みせかけの価格が高くなります。
また、専門書や個性的な出版物を仕入れることのできる書店が今よりも大幅に減少します。
と、再販制の必要な理由が書かれている

●再販制のもとでおこったこと
こうした再販制のもとで、さまざまな事象が起こったのだろうけれど、僕が一番のポイントだと思っているのは、小売店である書店の仕入れ原価率の高さ。再販制を前提として今の本の値段の相場ができていると思うのだ。

業界噂話しではよく、仕入れ原価率は78%だと言われている。千円の本の仕入れ金額は780円だと言うわけ。
220円が書店の取り分で、ここから店の家賃光熱水費・人件費などなどが支払われるということだろう。
大手書店チェーンやアマゾンなどのネット書店は取次という問屋と交渉してもう少し安く仕入れていると思うけどね。
なので、書店は定価販売しなければならない再販制(出版社の言うとおりの定価でうる)は助かるはずだ。
書店同士で価格競争してはならない→しなくて良いことになるからだ。

最近は書店でポイントがつく場合も多くなっているけど、1%とか2%とかショボイのは、出版社の価格拘束があることと、220円の粗利から10%(100円相当)とかのポイントつけるのは無理だ、ってわけのようだ。

●出版流通制度の今後の方向
で、栗田(取次)が民事再生を申請したことで、出版の流通システムの崩壊とか言われていて、その原因に再販制があるといった論調も見られるし、アマゾンがいくつかの出版社と本の安売りをはじめたというニュースも流れて、再販制の崩壊の事象だといった論調もあるので、流通システムの今後の方向を、僕なりに書いておこうと思う。

ただ以下のことは雑誌流通のこととをヨコに置いておいている。『文化通信』という業界紙の星野さんが、よく、書籍流通は雑誌流通に依存してるって前からいっているけど、そのことに踏み込むと大変なことになるので、ね。

今後、大切だと僕が思う第一は、書店の仕入率を下げることだ。
22%の粗利じゃ、「売れ残った本は安くしても売り尽くそう」とかできないでしょう。
本棚のなかにカフェやらビールバーとか(最近のはやりのようです)置くとかいった工夫もやりようがない。書店が活性化するためには、いくらなんでももう少し粗利率が必要だと思う。

第二に、書店が仕入れる本は、書店がちゃんと選ぶように(選べるように)することが必要だと思う。
現在おこなわれている、新刊委託制度は、書店が注文しなくとも取次が見計らって本屋に新刊を送るシステム。だから、書店では送られたダンボールを開けてすぐに「いーらない」といって返品することもあるらしい。こうした状況は小売店としてどんなもんだだろうか?
もちろん、本によっては見計らいでいろんな本屋に並べることが有効な本もあるのだろうから、新刊委託で多くの書店に自動的に送られるシステムもあったほうがいいのだろう。

この点で、よく出版社が不安がるのは、売れると思ってたくさん注文が来て、結果的に売れなくて返品ばかり帰ってくることが心配で、書店の注文どおりに出荷できない、といったことで、こうした課題をクリアできないと、書店の注文にもとづいた流通というのは、実現むずかしいのだろうけどね。

第三に、やっぱり基本的に書店が返品できるというのは、大切なんだと思う。
千円の本を10冊仕入れてうまく8冊売っても、粗利は1760円(220円×8冊)で、売れ残った本の仕入れ代金は1560円(780円×2冊)で、トントンにしかならない。売れ残った2冊を返品して仕入れ金額を取り返せば粗利1760円はそのまま粗利になるのだという。
もっとも、出版業界の返品率は40%あたりだから、8冊売れたらよく売れたということになるのだろう。
でに、この「返品可能」は再販制とは関係ないことだと思うけどね。

本のような少額で、代替性の低い商品だと返品がないと小売が成り立たないと思うからだ。

第四に、取引条件を簡素化するのがいいと考えている。
現状の取引条件は、
新刊委託=6ヶ月以内の返品は自由で、納入した冊数から6ヶ月間の返品を毎月マイナスして6ヶ月後に締める(請求書を起こす)
注文=書店の注文にもとづいて出荷する。返品がないことになっているけど、実際は「返品条件月注文」などという言葉が生まれていて、かなり自由に返品されている印象が出版社側からみるとある。
他に常備委託・長期委託・延勘(繰り延べ勘定の略?)、、といったように取引条件がいくつもある。
たとえば、注文に条件を一本化して、替わりに支払いを翌月末払いから翌々月末払いにするなど簡素化が必要だと思う。

最後に、出版流通の効率化が必要だと思う。
最も効率化できるのは、出版社在庫の集中だ。
多くの出版社の在庫を持つ倉庫をもち、どの取次・書店へもここから出荷する、というイメージ。
現状は、出版社が倉庫を持ちそこから取次へ本を入れる、取次は出版社別に納品された本を書店別に分けなおして出荷している。
出版社倉庫の費用は出版社、取次の倉庫=配送センターの費用は取次、というような重複が生まれている。
これってかなりの無駄なんじゃないかな?

●出版社が今できること
出版流通全体の効率化などは、ポット出版が大声で叫んでも実現できそうもない。
とは言ってもポット出版だけで実現できることもある。

第一に、新刊委託配本(見計らい)をやめて新刊の配本も書店からの注文にもとづいて行うことだ。
取次との取引条件も出荷側で簡素化してしまうのだ。

第二に価格拘束をやめる(非再販)。
現状で非再販にしても書店店頭での値引きは実現されない。書店の粗利が22%しかない現状では、売れ残りを安売りするって言ったってたいした値引きはできない。でも将来の書店での価格政策の自由化に備えることはできる。

先のアマゾンの安売りの例では、再販制を崩したことが大切なのではなく、出版社が通常より安くアマゾンに納品したとおもわれることのほうがよっぽど大変な事態なのだ

第三に、書店からの注文に必要な書誌情報の発信を行うことだ。

第四に、不幸にして予想に反して売れ残ってしまった本の販売促進策を、生み出していくことだ。

こうしたことは「インフレ」になってきた今こそ、実現の可能性があるのではないかと考えている。

本来なら、現状について・それぞれの方針の理由とかを丁寧に書くのがいいのだけど、そこまでの気力なく、項目だけ列記したレジュメのような内容にとどまってしまったけど、まあ問題意識の一旦でも伝えられたらとおもってこのまんま失礼。

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最近の睡眠事情

2015-07-31 田中 美菜

連日熱帯夜が続いていますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

少し前までは窓を開けて眠れば大丈夫だったのに、今はもうクーラーが無いと寝付けない生活。
もちろんタイマーを掛けて眠るので、朝起きた時は汗だくです。
汗をかいたほうが身体には良いとはいえ、朝から汗だくなのは気持ちのいいものではありませんね……。

先日、まだ窓を開けて寝ていた時、朝方にカラスと蝉と小鳥の鳴き声で起こされました。
諸々の鳴き声が断続的に続き、目が覚めた後再び寝付けない事態が発生。
休日だったから良かったものの、その日は寝不足状態でした。

早く涼しくなってよく眠れるようにならないかなぁ……。
早急に夏が終わって欲しいと願ってやまない、梅雨生まれの田中でした。
冬よこ〜い!!

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もうすぐ8月

2015-07-30 佐藤 智砂

仕事に邁進していたら、いつの間にか7月が終わろうとしている。
いかん、夏が終わってしまう。
8月にやりたいこと!
川に行きたい。山に行きたい。海に行きたい。神宮球場に行きたい。
週いちペースか……。肉体的に無理な気がする……。
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犬のいる仕事場

2015-07-29 宮崎 玲子

最近、家で犬の話題がでたり、テレビに犬が映ったりすると
母が「すずと鉄は元気なの?」と言ってきてぎょっとします。

どうやらHPを読んでいるようです。
でも、犬のページしか見てない、日誌の部分は読んでないとのことです。
本当かはわかりませんが…。

私は生まれてからずっとマンション暮らしなので、
犬や猫を飼うこととは無縁の生活でした。

いとこの家にいる犬を見て
「あ〜いいな、犬かわいいな、もし私が犬を飼ったなら、、、」
と思うことはもちろんたくさんありましたが。

なので、ポットに来るようになって、
すずと鉄をなでたり、挨拶したり、ご飯をたかられたりというのは
とても新鮮な体験です。嬉しいです。

ちなみに話がちょっと戻ってしまいますが、私の母は
犬に絶対に嫌われない自信があると昔から言っていて、
犬がいると積極的に絡んでいきます。

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